JP2011076556A - 負荷駆動制御方法 - Google Patents

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栄樹 吉田
Mitsutoshi Goto
光敏 後藤
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Abstract

【課題】 負荷のピーク電流値に基づいて前記負荷のオン期間を規定するとともに、このオン期間の中でパルスの最大振幅が前記ピーク電流値となるようにして、消費電力を抑えつつ、高輝度で安定した駆動を得る。
【解決手段】 負荷20と、この負荷20に接続される駆動制御部10とを備え、駆動制御部10は、負荷20の定格電流値IFと、パルス駆動したときの絶対最大定格電流値Imaxから予め設定されたピーク電流値Ipに基づいてパルス幅変調することで、負荷20のオン期間を規定した第1のオン/オフ周期による第1駆動パルスP1を生成し、第1のオン/オフ周期のオン期間の中でさらにスイッチングさせることで、パルスの最大振幅がIpとなるように、第2のオン/オフ周期による第2駆動パルスP2を生成する定電流パルス駆動部14とを備え、第2駆動パルスP2によって駆動された電流を前記負荷20に印加することによって、負荷20を連続的に駆動させる負荷駆動制御方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオード(LED)、モータ、アクチュエータなどの負荷を一定周期のパルス信号によって駆動制御するための負荷駆動制御方法に関するものである。
近年、負荷の一例としての発光ダイオード(LED)を用いた照明装置が多く利用されつつある。例えば、電球、蛍光灯、ダウンライト、投光器、広告灯器、ディスプレイ照明装置、自動車の車内灯や前照灯、などなど従来の白熱灯、水銀灯、メタルハライドランプなどと比べ、低消費電力、長寿命、低発熱、などの性能からその代替需要を含む新需要が急速に進んでいる。このようなLEDの光量調整を行う最も簡単な方法は、LEDに流す電流値を調整することである。しかしながら、LEDの光色特性は、流れる電流量に応じて波長が変化することによって、可視色が変化して見えるといった問題が生じる。このような問題を改善するため、光量調整制御には一般にPulse Width Modulation(PWM)方式が用いられている(特許文献1,2)。
また、特許文献3には、LEDが接続されている負荷部におけるピーク電流を検出することで、低電圧時における過電流防止を目的とした装置が開示されている。
図7は、従来のPWM方式を用いたLED点灯回路の基本的な回路構成を示したものである。このLED点灯回路は、電流制限抵抗R0、半導体スイッチQ0、PWM制御回路とを備えた構成になっている。前記電流制限抵抗R0は、LEDに流れる電流を制限する抵抗であり、LEDに対して直列に接続されている。この直列回路の一方は、電源ラインVccに接続され、他方は半導体スイッチQ0を介してグランド(GND)に接続されている。PWM制御回路は、半導体スイッチQ0のゲートにPWM方式で変調されたパルス信号を供給し、半導体スイッチQ0をオン/オフさせる機能を備えたものとなっている。
特開2006−210835号公報 特開2007−4995号公報 特開2004−227951号公報
ところで、上記図7に示した点灯回路でLEDを長時間点灯させた場合に、LEDで消費される電力によって、LED自体が発熱する。この発熱に伴って温度が上昇し、定格電圧値VFが低下する現象が発生する。前記点灯回路がこのような状況に置かれると、電源は定電圧制御されているため、VFの低下に伴って、電流制限抵抗R0の両端電圧及び回路電流が変化し、LEDの発光輝度が変動するといった問題がある。また、半導体スイッチQ0の発熱によってもON抵抗が変化し、その結果、LEDの温度上昇と同様の問題が生じる。さらに、供給電圧に変動が生じた場合も、そのまま電流値の変動となり、LEDの発光輝度が変動する要因となる場合がある。特に、半導体であるLEDのVFは、ロットのバラツキ等によって、差が大きくなるので、負荷側に複数個のLEDを接続した場合に一定の発光輝度を維持した状態で連続発光させるのは容易ではない。
また、発光素子を一定周期のオン/オフによるパルスで駆動することは一般に行なわれているが、前記一定周期のオン/オフによるオン期間のパルスの中でさらに細かくパルス駆動させ、さらにこのパルス駆動を発光素子の駆動能力の限界値に近いピーク電流値の近傍を維持しつつ制御することは行なわれていない。
そこで、本出願人は、先に特願2009−072163として、発光素子が接続される光源負荷側に電流を制御しながら供給して定格電圧値を検出し、この定格電圧値から前記発光素子固有の絶対最大定格電流値を算出し、この絶対最大定格電流値を超えない範囲で該発光素子に流し得るピーク電流値を算出し、このピーク電流値に基づいて前記発光素子のオン期間を規定するために、オン期間とオフ期間のデューティ比を可変とした第1のオン/オフ周期による第1駆動パルスを生成し、この第1駆動パルスのオン期間の中でさらにスイッチングさせることで、パルスの最大振幅が前記ピーク電流値となるように第2駆動パルスを生成し、この第2駆動パルスによって駆動された電流を前記光源負荷側に印加することによって、発光素子を連続的に発光駆動させることを提案したところである。
上記提案された光源駆動方法によれば、定格電圧値や定格電流値が分かっていない発光素子が負荷容量検出部に接続されていても、発光素子へ段階的に微小電流を流すことによって、予めCPU内に格納されているテーブルを参照することで瞬時に接続された発光素子の定格電圧値を検出でき、さらに、検出した定格電圧値から格納テーブルを参照してピーク電流値を算出できるようになっている。そして、算出したピーク電流値に基づいて第1及び第2駆動パルスを生成し、ピーク電流値で制御された第2駆動パルスを連続的に発光素子に印加し、発光素子の駆動能力を一定レベルに維持した状態で、発熱量及び消費電力を低減化させることが可能となる。
たしかに、上記光源駆動方法においては、接続される発光素子の定格電圧などの電気特性が未知であったとしても、予めCPU内に格納されているテーブルを参照することで自動的に検出して駆動することができるため、電気特性の異なる種々の発光素子を対象とすることが可能である。
しかしながら、例えば、電球、ダウンライト、投光器、街路灯、防犯灯、庭園灯、防犯灯、誘導灯、非常灯、スタンドなど特定された発光素子を使用する製品を対象とした場合、予め使用される発光素子の定格電圧値などは既知であるため、定格電圧値の検出やこの検出された定格電圧値からピーク電流値をテーブル等を参照して算出する構成などは不要となるため、装置の小型化やコスト削減化の可能性が残されていた。
そこで、本出願人らは、上記課題に対して更に鋭意研究を重ねた結果上記課題を解消し、さらに、外部電力供給源から供給される電源電圧が商用電源(交流100V,200V)、直流電源、乾電池などであっても使用可能な負荷駆動制御方法を発明するに至った。上記課題を解決するために、本発明の負荷駆動制御方法は、負荷に対応して予め求められた定格電流値及び絶対最大定格電流値より、この定格電流値を超え絶対最大定格電流値を超えない範囲で前記負荷に流し得るピーク電流値を算出し、このピーク電流値に基づいて前記負荷のオン期間を規定するために、オン期間とオフ期間のデューティ比を可変とした第1のオン/オフ周期による第1駆動パルスを生成し、この第1駆動パルスのオン期間の中でさらにスイッチングさせることで、パルスの最大振幅が前記ピーク電流値となるように、且つオン期間及びオフ期間のデューティ比を可変とした第2のオン/オフ周期からなる第2駆動パルスを生成し、この第2駆動パルスによって駆動された電流を前記負荷に印加することによって、負荷を連続的に駆動させることを特徴とする。
本発明に係る負荷駆動制御方法によれば、組み込まれる負荷の定格電圧値などが予め既知の負荷を用いて、既知の定格電圧値、定格電流値などから算出されたピーク電流値に基づき定電流パルス駆動部において前記負荷の駆動能力に応じて算出されたピーク電流値で負荷を直接駆動させる駆動パルスを生成することができる。これによって、負荷の駆動能力を一定レベルに維持した状態で、発熱量及び消費電力を低減化させることが可能となる。また、駆動制御部の昇降圧制御部によって、外部電源からの入力電圧に対しては外部電源が商用交流電圧、直流電圧、乾電池であっても使用可能であるため、上述した電球、ダウンライト、更にモータなど種々の製品化への対応が可能となり、製品化のバリエーションが広がる。また、さらに、負荷には常時駆動電流が印加されないため、負荷の寿命を高めることが可能となり、さらに装置の小型化、コスト削減に寄与することが可能となる。
本発明に係る負荷駆動制御方法の概略フロー図である。 本発明に係る負荷駆動制御方法を用いた装置のブロック図である。 上記負荷駆動制御装置の回路図である。 上記負荷駆動制御装置の駆動タイミング図である。 上記駆動タイミング図に基づく各部のタイミングチャートである。 LED発光時における消費電力及び発熱量を比較したグラフである。 従来のLED駆動制御装置の基本構成を示す回路図である。
以下、本発明に係る負荷駆動制御方法の実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、負荷がモータ、電磁弁コイル、アクチュエータ等の発光素子以外の場合であっても、この実施形態と同様にして負荷駆動制御方法が構成される。図1は本発明の負荷駆動制御方法によるフローを示したものであり、図2は負荷駆動制御方法を用いた装置1の全体を示したブロック図である。図3は装置1の回路図であり、図4は駆動タイミング図である。また、図5はタイミングチャートである。
本発明の負荷駆動制御方法は、図1に示すように、電源ON時において、負荷20に対応して予め設定された定格電流値(IF)及び絶対最大定格電流値(Imax)から、IFを超えImaxを超えないピーク電流値(Ip)を設定するための、IF<Ip=k×Imax<Imaxを満足するための係数k(0<k<1)を設定する。 なお、係数kは、駆動制御部10(図2,図3)の外部端子に接続される可変抵抗、トリマー或いはディップスイッチなどの調整デバイス(図示せず)によって外部から設定することが可能である。また、係数kは状況に応じて 0<k<1の範囲を取り得るが、好ましくは、0.5<k<1、更に好ましくは、0.7<k<1の範囲を設定すると良い。さらに、係数kを0<k<1の範囲内のひとつの固定値として、予め駆動制御回路内に取り込んでおくことも可能である。この実施態様においては、予め係数Kとしてk=0.9が設定されている。
次に、設定された係数kを用いて、Ip=k×Imaxから実際に負荷20を高効率で駆動させるためのピーク電流値Ipを設定する。続いて、図4示すように、前記負荷(LED)20をパルス駆動させるための方形状の発光周期信号(第1駆動パルス)P1を生成する。この第1駆動パルスP1は、図3に示した定電流パルス駆動部14内の第1ドライブ回路23によってパルス幅変調された連続した第1のオン/オフ周期T1からなっており、電流が流れる期間(オン期間)と電流が流れない期間(オフ期間)を連続して繰り返す。第1のオン/オフ周期T1は、一例として、約200Hz、デューティ比はオン期間が1(10%)に対してオフ期間が9(90%)となるように設定されている。前記T1は、負荷20の駆動能力に応じて適宜設定される。
前記第1駆動パルスP1は、第1のオン期間の中で高速にスイッチングさせることで、さらに電流が流れる期間を細かく断続させた第2のオン/オフ周期T2からなる方形状の発光駆動信号(第2駆動パルス)P2が生成される。第2のオン/オフ周期T2は、前述したT1の条件の下では、一例として、約300kHz、デューティ比は第1駆動パルスP1と同様にオン期間が1(10%)に対してオフ期間が9(90%)となるように設定される。この第2駆動パルスP2は、前記第1駆動パルスP1と同様に負荷20の種類や数等の駆動能力に応じて設定されたピーク電流値Ipによる振幅幅で制御されて出力される。また、図4に示すように、前記第2駆動パルスP2は、RC積分回路27を通すことによって、第2のオン/オフ周期T2で充放電を繰り返す三角波状の発光駆動波形W2となる。さらに、この発光駆動波形W2によるパルスから第1のオン/オフ周期T1で充放電を繰り返す三角波状の発光周期波形W1による電流が出力される。このように、ピーク電流値Ipを最大振幅幅とする発光周期波形W1による電流を負荷20に印加することによって、消費電力を抑えつつ、高効率で負荷20を連続的に安定した状態で駆動させることができる。
上記負荷駆動制御方法を実現するための負荷駆動制御装置の構成例を図2に示す。この負荷駆動制御装置1は、定格電圧値、定格電流値などの電気的特性が既知である負荷20を含む。以下、負荷20として、発光素子(LED)を例にとり説明する。また、負荷駆動制御装置1は、発光素子20に接続して発光素子20に電流を印加するための出力端11と、外部電力供給源100からの直流電圧V0を入力する入力端12とを有する駆動制御部10を備えている。発光素子20は、1W,2W,3W,4W,5W、・・・などその用途に応じて種類、数量などが適宜選択されて組み込まれる。例えば、白熱電球30W相当用であれば、4W前後の発光素子が1個、或いは1Wの発光素子が4個から5個選択されて直列接続される。図2では、発光素子20として、4WのLED1個が選択された例を示している。発光素子メーカーA社製の仕様書等から発光素子20が4Wでは、定格電圧値VFは9.3V、定格電流値IFは0.48Aと容易に分かる。また、発光素子はA社製以外に、B社製、C社製を選択しても、それぞれの仕様書等から選択したLEDの定格電圧値、定格電流値が予め分かる。
一方、外部電力供給源100は、製品の用途に応じて商用交流電圧(100V系、200V系)、直流電圧(3V〜48V系など)及び乾電池(1.5V〜3V系など)から選択された電源が使用されることになる。商用交流電圧が使用される場合には、LEDが直流駆動で動作されるため、外部電力供給源100側に設けられた一般的な整流回路101を介して交流から直流に変換されて、駆動制御部10の入力端12に供給されることになる。なお、直流電圧電源および乾電池電源が使用される場合には、そのまま直流電圧V0が入力端12に入力される。
駆動制御部10は、昇降圧制御部13、定電流パルス駆動部14,充放電制御部15を備えている。昇降圧制御部13は、回路及び発光素子20に流れる電流I1が、設定電流IFになるように、昇降圧制御部13の両端(13a、13b)の電圧を制御する。電流I1が設定電流IFより低い場合には昇圧コンバータとして動作し、設定電流IFと等しくなるように電流I1を制御する。逆に、電流I1が設定電流IFより高い場合には降圧コンバータとして動作し、設定電流IFと等しくなるように電流I1を制御する。したがって、昇降圧制御部13で制御された電圧VFが定電流パルス駆動部14へ出力される。
定電流パルス駆動部14は、発光素子20の予め設定された定格電流値IFと、後述するパルス駆動における予め設定された発光素子20が破壊しない範囲で流し得る絶対最大定格電流値Imaxとの間で、絶対最大定格電流値Imaxを超えないでより絶対最大定格電流値に近い値としてのピーク電流値Ipで駆動される駆動パルスを充放電制御部15に出力する。充放電制御部15はピーク電流値Ipを最大振幅とする発光周期波形W1による電流を発光素子20に印加する。これにより、消費電力を抑えつつ、高効率で発光素子20を連続的に安定した状態で発光駆動させることができる。
前記ピーク電流値Ipは、IF<Ip<Imaxの関係を維持していれば良いが、最大限の効果を引き出すためには、安全性を考慮して Ip=k×Imax 但し、k=0.9として予め設定されている。
また、上記したように既定値として予めピーク電流値Ipを設定する以外の手段として、CPUのメモリ内に定格電流値参照テーブル(VF−IFテーブル)や絶対最大定格電流値参照テーブル(IF−Imaxテーブル)を記憶させておき、これらの参照テーブルを基にしたプログラム処理によって算出させることもできる。前記VF−IFテーブルには、定格電圧値VF、定格電流値IFが設定され、IF−Imaxテーブルには、前記定格電流値IF、絶対最大定格電流値Imaxが設定される。
ここで、定格電流値IFとは、前記発光素子20を安定した状態で一定の明るさに発光させることが可能な電流値であり、定格電圧値VFは、そのときに発光素子20にかかる電圧値である。また、絶対最大定格電流値Imaxとは、発光素子20の動作を一定の条件の下で保証し得る最大許容値であり、この値を超えれば素子の破壊につながる恐れがあるため、短時間であっても越えないように規定した値である。そしてこの絶対最大定格電流値Imaxは本発明の後述する第1駆動パルス及び第2駆動パルスにおける駆動条件において保証し得る最大許容値であり、前述したA社などのLEDチップメーカの仕様書などに規定された絶対最大定格電流値とは異なり、数倍の値を取り得る。
したがって、本発明におけるピーク電流値Ipとは、使用する発光素子20の第1及び第2駆動パルスにおける駆動条件下において予め求められた絶対最大定格電流値Imaxに安全率としての係数kを加味して決定された値である。
本発明の駆動制御部10は、定電流パルス駆動部14によって、前記ピーク電流値IpがIF<Ip<Imaxの関係を満たす範囲内に制御され、このピーク電流値Ipを所定のデューティ比でスイッチングさせるように構成されている。
前記定電流パルス駆動部14は、図3に示したように、定電流制御部21と、第1のスイッチング素子Q1と、第2のスイッチング素子Q2とを備えている。定電流制御部21は、設定された電流値IFの電圧換算値V1を監視して、発光素子20に流れる電流IFを一定に保つように第1ドライブ回路23及び第2ドライブ回路24へ出力されるピーク電流値Ipを制御する機能を備える。第1のスイッチング素子Q1は、第1のオン/オフ周期T1からなる第1駆動パルスP1を生成するためのもので、前記昇降圧コンバータによって増減された電流信号を第1のドライブ回路23を介して所定のタイミングでスイッチングさせることで、オン期間とオフ期間の比率(デューティ)を設定する。前記第1のオン/オフ周期T1は、200Hz程度となるように制御される。また、デューティは、前記発光素子20が有する定格輝度となるように制御されるが、オン期間を50%程度又はそれ以下となるように設定することで、発熱量や消費電力を低減させることができる。本実施形態では、オン期間を1(10%)、オフ期間を9(90%)となるようにデューティ比を設定した。
第2のスイッチング素子Q2は、第2のオン/オフ周期T2からなる第2駆動パルスP2を生成するためのもので、前記第1のスイッチング素子Q1がオンしている間で動作可能となっている。このスイッチングによって、第2のオン/オフ周期T2は300kHzで、デューティ比はオン期間が1(10%)、オフ期間が9(90%)となるように制御される。
前記駆動制御部10は、前記発光素子20側の電極端子11に接続される出力側にキャパシタンス(コンデンサ)C1、抵抗R1、ダイオードD1を含む充放電制御部15が設けられている。この充放電制御部15では、第1のスイッチング素子Q1及び第2のスイッチング素子Q2がオンする度に発光素子20に流れる電流が抵抗1を通してコンデンサC1にも充電される。そして、第1のスイッチング素子Q1及び第2のスイッチング素子Q2がオフになっている間にコンデンサC1に充電された電荷が放電して発光素子20に電流が流れる。これによって、第1のスイッチング素子Q1及び第2のスイッチング素子Q2のスイッチングによるそれぞれのオン期間だけでなくオフ期間においても発光素子20には電流を一定量供給し続けることができる。このため、駆動電流は間欠的な方形波状のパルスでありながら発光素子20には一定の電流が連続して流れるため、発光輝度を一定に維持することができるとともに、消費電力を低減させることが可能となる。なお、コイルL1とダイオードD2は、第2のスイッチング素子Q2がオンすることによってLED20に流れるピーク電流値Ipを平滑化するために設けられる。ダイオードD2は、バックコンバータとして設けられており、第2のスイッチング素子Q2がオフの期間、発光素子20に流れた電流をI1に回生させる機能をもっている。
負荷電流検出部16は、図3に示したように、電流検出素子R2、RC積分回路27、差動増幅器28を備える。電流検出素子R2は、高精度のシャント抵抗が用いられ、前記第2のスイッチング素子Q2のスイッチングによって発光素子20を流れる電流を検出する。RC積分回路27では、前記電流検出素子R2によって検出された検出電流を第2のスイッチング素子Q2のオン/オフ周期によって積分する。差動増幅器28は、前記RC積分回路27によって積分された信号と基準電圧源32との差分をとって増幅した検出電圧V1を出力する。この検出電圧V1は定電流制御部21に送られる。
次に、上記負荷体駆動制御装置1の駆動操作手順を図3乃至図5に基づいて説明する。駆動制御部10の出力端子11間に発光素子20を接続した状態で、外部電力供給源100からの直流電圧V0を前記駆動制御部10の入力端に接続して、負荷体駆動制御装置1を立ち上げてオンにする。この外部電力供給源10のオンによって、定電流パルス駆動部14内の定電流制御部21から出力されるピーク電流値Ip信号により第1のドライブ回路23を通して第1スイッチング素子Q1がオン/オフする。この第1スイッチング素子Q1のオン/オフにより、第2のドライブ回路24を通して第2スイッチング回路Q2を高速でオン/オフする。第2スイッチング回路Q2を通過した積分されたパルス電流Ipは、負荷電流検出部16の抵抗R2を通過して回路中の符号16aに発生した電圧をRC積分回路27で積分した後の電圧Vrcと、基準電圧源32に基づく電圧Vrefとを差動増幅器28で比較して電圧Vrcが電圧Vrefとなるように制御された出力電圧V1を差動増幅器28から定電流制御部21へ出力する。前記ピーク電流値Ipが前述したような関係式IF<Ip<Imaxを満たす範囲の中で、特にImaxに近い状態を維持させることで、明るさを最大限に高めつつ、安定した状態で発光させることが可能となる。
このスイッチングによって、前記発光素子20の発光周期を決める第1駆動パルスP1の中でさらに高速にスイッチングされた第2駆動パルスP2によって生成された発光駆動波形W2による電流が印加されることになる。この発光駆動波形W2は、オン期間とオフ期間を周期的に繰り返す方形パルス波を基にしてRC積分された三角波であるため、全体的な消費電力や発熱を抑えつつ、発光輝度を高いレベルで維持した状態でLEDを連続駆動させることが可能となる。
図7は、従来の駆動方式と本発明の駆動方式によるLED発光時における消費電力及び発熱量を比較したものである。ここで、(a)は従来の駆動方式、(b)は本発明の駆動方式によるものである。この比較検証は、入出力電圧がAC100Vで、温度が25.0℃、湿度が43.5%の周囲環境条件の下で行った。また、発光輝度も同一条件に設定した。(a)に示したように、従来の駆動方式では、実効値(Irms=0.45A)、VF=3.6Vの定電流を連続して流した場合に1.62(W)の消費電力が発生し、そのときのLEDが発する熱は、約115℃となる。この(a)と同じ発光輝度となるように、定電流パルスで駆動させる場合の一例として、(b)に示したように、パルスのピーク電流(Ip=2.8A)、VF=4V、ONデューティ=0.1に設定した。このときの消費電力は、1.12(W)となり、LEDが発する熱は約60℃となる。なお、この時のパルスのピーク電流値Ipは、使用した発光素子のパルス駆動における絶対最大定格電流値Imaxの測定の結果Imax=3.11Aであったため、安全係数kを0.9とし、予め算出することによって得られた値としてIp=2.8Aを用いた。
上記図7の実験結果から、本発明によるLED駆動方式によれば、電力比率は、従来方式に比べて、約69%に低減させることができ、発熱量も略半分程度に抑えることが可能となる。
また、前記発光素子20は、外部からの制御信号によって、定電流パルス駆動部14内の第1のスイッチング素子Q1及び第2のスイッチング素子Q2がオンする幅(デューティ)を制御したり、充放電制御部15内のキャパシタンス容量などを調整したりすることによって、発光量や発光輝度等の調整が可能である。
なお、これまでの説明では、駆動制御部10には充放電制御部15が備わった構成で説明してきたが、前記第2駆動パルスP2のオフ期間に移行した際にコンデンサC1に充電された電荷がダイオードD1を介して発光素子20に放電することを省略して、直接第2駆動パルスP2のオンとオフによる周期波形によって、発光素子20を駆動するようにしてもよい。この場合は、充放電制御部15を備えた場合に比べて、オフ期間でのコンデンサC1からの放電による電荷が発光素子20に放電されない分発光素子20の輝度が低下するが、その分コスト減となる。したがって、適用される製品によって、充放電制御部の採用を適宜選択することができる。
また、これまでの説明では、負荷駆動制御装置1には負荷としての発光素子20が備わった構成で説明してきたが、負荷20を含めずに負荷駆動制御装置1を構成してもよい。すなわち、負荷駆動制御装置は、負荷を含めた構成であってもよいし、負荷を除いた構成であってもよい。
また、一例として、本発明の負荷として発光素子を用いた負荷駆動制御装置を口金付きLED電球に応用する場合には、駆動制御部10の入力端を口金に接続し、この負荷駆動制御装置1全体を透明或いは半透明のキャップを含むケースで全体を覆うことによって、容易にLED電球を得ることができる。
以上、説明したように、本発明の負荷駆動制御方法によれば、負荷として接続された発光素子の特性や個数に応じた定電流を前記発光素子に対して連続的に供給するのではなく、ピーク電流値Ipのオン/オフが変化するパルス信号を高速にスイッチングすることで発光素子を発光制御する。このため、発光素子の発光レベルを一定に維持した状態で、発熱及びこの発熱に伴う消費電力の低減化が図られ、さらに発光素子自体の高寿命化も計れるといった有利な効果を奏する。
LEDの特性としては、順方向の定格電圧値VFが温度の上昇によって低下する傾向にあるため、従来の一般的な定電流源からの出力電圧が一定であると、発光素子に流れる電流が増し、それに伴って前記定格電圧値VFがさらに低下するといった問題があったが、前述したように、定電流パルス駆動部によって、発光素子への通電時間を間欠的にスイッチングさせることで、温度上昇の低減とともに、VFの変動を抑制する効果も得られる。
前記発光素子20は1個から駆動可能であり、複数個接続される場合であっても良い。なお、本実施形態では、負荷である発光素子としてLEDを駆動対象としたが、LEDには限定されず、有機EL(エレクトロルミネッセンス)であってもよく、また、パルス状の定電流信号で駆動可能な各種モータ、電磁弁コイル、アクチュエータ等の誘導性負荷も駆動対象とすることが可能である。
1 負荷駆動制御装置
10 駆動制御部
11 出力端
12 入力端
13 昇降圧制御部
14 定電流パルス駆動部
15 充放電制御部
16 負荷電流検出部
20 負荷
21 定電流制御部
23 第1ドライブ回路
24 第2ドライブ回路
27 RC積分回路
30 充放電回路
31 保護回路
32 基準電圧源
100 外部電力供給源
101 外部整流器
Q1 第1のスイッチング素子
Q2 第2のスイッチング素子
R1 抵抗
R2 電流検出素子
C1 コンデンサ(キャパシタンス)
L1 コイル(インダクタンス)
D1,D2 ダイオード
P1 第1駆動パルス
P2 第2駆動パルス
T1 第1のオン/オフ周期
T2 第2のオン/オフ周期
W1 発光周期波形
W2 発光駆動波形
V1 検出電圧
VF 定格電圧値
I1 検出電流
IF 定格電流値
Ip ピーク電流値
Imax 絶対最大定格電流値

Claims (2)

  1. 負荷に対応して予め求められた定格電流値及び絶対最大定格電流値より、この定格電流値を超え絶対最大定格電流値を超えない範囲で前記負荷に流し得るピーク電流値を算出し、このピーク電流値に基づいて前記負荷のオン期間を規定するために、オン期間とオフ期間のデューティ比を可変とした第1のオン/オフ周期による第1駆動パルスを生成し、この第1駆動パルスのオン期間の中でさらにスイッティングさせることで、パルスの最大振幅が前記ピーク電流値となるように、且つオン期間及びオフ期間のデューティ比を可変とした第2のオン/オフ周期からなる第2駆動パルスを生成し、この第2駆動パルスによって駆動された電流を前記負荷に印加することによって、前記負荷を連続的に駆動させることを特徴とする負荷駆動制御方法。
  2. 前記第2駆動パルスを前記第2のオン/オフ周期で積分した後、この第2駆動パルスを前記第1のオン/オフ周期で充放電させた電流を前記負荷に印加する請求項1記載の負荷駆動制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20140138054A (ko) * 2013-05-23 2014-12-03 (주)제이앤씨테크 발광다이오드 구동장치

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