JP2011071900A - 無線基地局システム、同期制御装置、同期システム、および同期方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、複数の装置が正確に同期して動作することのできる無線基地局システム、同期制御装置、同期システム、および同期方法を提供する。
【解決手段】基準信号生成回路14は、基準信号を生成して、各無線基地局2へ送信する。折返し回路11は、基準信号を受信し、受信した基準信号をそのままGPSユニット3へ折返す。タイミング調整部17は、各無線基地局2へ基準信号を送信したタイミングと、各無線基地局2から折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングとの差に基づいて、複数の無線基地局2において、基準信号を受信するタイミングが同一となるように、基準信号生成回路14から各無線基地局2へ基準信号を送信するタイミングを調整する。PLL回路12は、受信した基準信号から基準信号に同期した同期信号を生成する。
【選択図】図2
【解決手段】基準信号生成回路14は、基準信号を生成して、各無線基地局2へ送信する。折返し回路11は、基準信号を受信し、受信した基準信号をそのままGPSユニット3へ折返す。タイミング調整部17は、各無線基地局2へ基準信号を送信したタイミングと、各無線基地局2から折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングとの差に基づいて、複数の無線基地局2において、基準信号を受信するタイミングが同一となるように、基準信号生成回路14から各無線基地局2へ基準信号を送信するタイミングを調整する。PLL回路12は、受信した基準信号から基準信号に同期した同期信号を生成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、無線基地局システム、同期制御装置、同期システム、および同期方法に関し、特に、複数の装置を同期して動作させるために、複数の装置に基準信号を供給する機能を有する無線基地局システム、同期制御装置、同期システム、および同期方法に関する。
従来から、セル方式の無線通信システムにおいて、隣接するセル間での送受信タイミングの同期化が知られている。より具体的には、あるセルにおける無線基地局とそのセルに含まれる端末装置との間の送受信タイミングを、隣接するセルにおける無線基地局とその隣接するセルに含まれる端末装置との間の送受信タイミングと一致させることで、隣接するセルの無線基地局と端末装置との間の干渉、および、端末装置間の干渉を抑制することができる。
このようなセル間での送受信タイミングの同期化を実現する一形態として、時刻情報を含む衛星からの信号を利用する構成が考えられる。現時点において、このような時刻情報を含む衛星からの信号の典型例としては、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号が知られている。すなわち、GPS衛星からのGPS信号を受信するためのGPS受信機を各無線基地局に設けて、各無線基地局が共通のGPS信号に基づいて、送受信タイミングを同期化するものである。
しかしながら、精度の高い同期信号を生成するGPSモジュールは、高価であるため、コストをより低減するために、複数の無線基地局が1つのGPS受信機を共用する形態が考えられている。たとえば、特開2000−232688号公報(特許文献1)には、各基地局が、GPS受信機に結合されたシステムが開示されている。このシステムでは、GPS受信機がGPS衛星からのGPS信号を受信して、このGPS信号が複数の無線基地局での共通の時間的基準として用いられる。
しかしながら、特許文献1のように、1台のGPS受信機から送信された基準信号を用いて、複数の無線基地局が、同期して無線端末との間で信号の送受信する場合には、次のような問題が生じる。
すなわち、通常では、GPS受信機と各無線基地局との距離がまちまちなため、ある無線基地局には、基準信号が短時間で届くのに対して、別の無線基地局には、なかなか基準信号が届かないことがある。そのような場合には、複数の無線基地局において、無線端末との間の信号の送受信タイミングが一致しないことになる。
また、このような問題は、上記のような無線通信システムだけではなく、1台の制御装置からの基準信号を用いて、複数の被制御装置が、同期して動作するようなシステムにおいて、同様に生じる。
それゆえに、本発明の目的は、簡単な構成で、複数の装置が正確に同期して動作することのできる無線基地局システム、同期制御装置、同期システム、および同期方法に関する。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の無線基地局と、複数の無線基地局へ互いに同期するための基準信号を供給する同期制御装置とからなる無線基地局システムであって、同期制御装置は、基準信号を生成して、各無線基地局へ送信する基準信号生成回路と、各無線基地局へ基準信号を送信したときに、各無線基地局からそれぞれ折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングを検出する検出回路と、各無線基地局へ基準信号を送信したタイミングと、各無線基地局から折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングとの差に基づいて、複数の無線基地局において、基準信号を受信するタイミングが同一となるように、基準信号生成回路から各無線基地局への基準信号を送信するタイミングを調整する調整部とを備え、無線基地局は、基準信号を受信し、受信した基準信号をそのまま同期制御装置へ折返す折返し回路と、受信した基準信号から、基準信号に同期した同期信号を生成する同期回路とを備える。
好ましくは、同期制御装置は、さらに、周期タイマを含み、基準信号生成回路は、タイミングの調整前には、複数の無線基地局へ第1のタイマ値で同時に基準信号を送信し、検出回路は、各無線基地局からそれぞれ折返されて送信されてくる基準信号を受信したときの第2のタイマ値を検出し、調整部は、各無線基地局について、第1のタイマ値と第2のタイマ値との差を算出して、算出したタイマ値の差の半分の値を伝送時間として算出する演算部と、第1のタイマ値よりも伝送時間だけ早い第3のタイマ値で、基準信号生成回路から基準信号が各無線基地局へ送信されるように制御する制御部とを含む。
好ましくは、無線基地局システムは、同期制御装置と、無線基地局との間を接続する多線式の通信ケーブルを備え、通信ケーブルは、同期制御装置から送信される基準信号を伝送するための第1の伝送線と、無線基地局で折返された基準信号を伝送するための第2の伝送線とを含む。
好ましくは、複数の無線基地局へ互いに同期するための基準信号を供給する同期制御装置であって、基準信号を生成して、各無線基地局へ送信する基準信号生成回路と、各無線基地局へ基準信号を送信したときに、各無線基地局からそれぞれ折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングを検出する検出回路と、各無線基地局へ基準信号を送信したタイミングと、各無線基地局から折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングとの差に基づいて、複数の無線基地局において、基準信号を受信するタイミングが同一となるように、基準信号生成回路から各無線基地局への基準信号を送信するタイミングを調整する調整部とを備える。
本発明は、複数の被制御装置と、複数の被制御装置へ互いに同期するための基準信号を供給する制御装置とからなる同期システムであって、制御装置は、基準信号を生成して、各被制御装置へ送信する基準信号生成回路と、各被制御装置へ基準信号を送信したときに、各被制御装置からそれぞれ折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングを検出する検出回路と、各被制御装置へ基準信号を送信したタイミングと、各被制御装置から折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングとの差に基づいて、複数の各被制御装置において、基準信号を受信するタイミングが同一となるように、基準信号生成回路から各被制御装置への基準信号を送信するタイミングを調整する調整部とを備え、各被制御装置は、基準信号を受信し、受信した基準信号をそのまま制御装置へ折返す折返し回路と、受信した基準信号から、基準信号に同期した同期信号を生成する同期回路とを備える。
本発明は、複数の無線基地局と、複数の無線基地局へ互いに同期するための基準信号を供給する同期制御装置とからなる無線基地局システムの同期方法であって、同期制御装置が、基準信号を生成して、各無線基地局へ送信するステップと、無線基地局が、基準信号を受信し、受信した基準信号をそのまま同期制御装置へ折返すステップと、同期制御装置が、各無線基地局へ基準信号を送信したときに、各無線基地局からそれぞれ折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングを検出するステップと、同期制御装置が、各無線基地局へ基準信号を送信したタイミングと、各無線基地局から折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングとの差に基づいて、複数の無線基地局において、基準信号を受信するタイミングが同一となるように、各無線基地局への基準信号を送信するタイミングを調整するステップと、無線基地局が、受信した基準信号から、基準信号に同期した同期信号を生成するステップとを備える。
本発明によれば、簡単な構成で、複数の装置が正確に同期して動作することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(無線通信システムの構成)
図1は、本発明の実施形態の無線基地局システムの構成を表わす図である。
(無線通信システムの構成)
図1は、本発明の実施形態の無線基地局システムの構成を表わす図である。
図1を参照して、無線基地局システム1は、複数のドメイン50A,50Bを含む。
ドメイン50Aは、1つのGPSユニット3aと、GPSユニット3aに通信ケーブル4A_1〜4A_Nを介して接続された複数の無線基地局2A_1〜2A_Nとを備える。GPSユニット3aから、ドメイン50A内の複数の無線基地局2A_1〜2A_Nへ基準信号が供給される。ドメイン50A内の複数の無線基地局2A_1〜2A_Nは、受信した基準信号に同期して動作する。このように、GPSユニット3aから、ドメイン50A内の複数の無線基地局2A_1〜2A_Nへ基準信号を送信することによって、同一のドメイン50Aに属する複数の無線基地局2A_1〜2A_Nがカバーするセル内では、無線信号の送信および受信タイミングのずれによる干渉(混信)を低減できる。
ドメイン50Aは、1つのGPSユニット3aと、GPSユニット3aに通信ケーブル4A_1〜4A_Nを介して接続された複数の無線基地局2A_1〜2A_Nとを備える。GPSユニット3aから、ドメイン50A内の複数の無線基地局2A_1〜2A_Nへ基準信号が供給される。ドメイン50A内の複数の無線基地局2A_1〜2A_Nは、受信した基準信号に同期して動作する。このように、GPSユニット3aから、ドメイン50A内の複数の無線基地局2A_1〜2A_Nへ基準信号を送信することによって、同一のドメイン50Aに属する複数の無線基地局2A_1〜2A_Nがカバーするセル内では、無線信号の送信および受信タイミングのずれによる干渉(混信)を低減できる。
同様に、ドメイン50Bは、1つのGPSユニット3bと、GPSユニット3bに通信ケーブル4B_1〜4B_Nを介して接続された複数の無線基地局2B_1〜2B_Nとを備える。GPSユニット3bから、ドメイン50B内の複数の無線基地局2B_1〜2B_Nへ基準信号が供給される。ドメイン50B内の複数の無線基地局2B_1〜2B_Nは、受信した基準信号に同期して動作する。
なお、以下の説明では、複数のGPSユニット3a、3bを代表して、GPSユニット3と称し、複数の無線基地局2A_1〜2A_N、2B_1〜2B_Nを代表して、無線基地局2と称し、複数の通信ケーブル4A_1〜4A_N、4B_1〜4B_Nを代表して、通信ケーブル4と称することもある。
(無線基地局システムの構成)
図2は、本発明の実施形態の無線基地局システムの各装置の内部構成を表わす図である。図2では、1台の無線基地局を代表して表わしている。
図2は、本発明の実施形態の無線基地局システムの各装置の内部構成を表わす図である。図2では、1台の無線基地局を代表して表わしている。
図2を参照して、この無線基地局システムにおいて、GPSユニット3と、無線基地局2との間は、多線式の通信ケーブル4で接続される。通信ケーブル4は、GPSユニット3から送信される基準信号を伝送するための第1の伝送線4aと、無線基地局2で折返された基準信号を伝送するための第2の伝送線4bとを含む。
GPSユニット3は、アンテナ21と、基準信号生成回路14と、周期タイマ15と、折返しタイミング検出回路16と、タイミング調整部17とを含む。
アンテナ21は、GPS衛星52からのGPS信号を受信する。
周期タイマ15は、タイマ値を出力する。周期タイマ15のタイマ値は、一定の周期で循環する。
周期タイマ15は、タイマ値を出力する。周期タイマ15のタイマ値は、一定の周期で循環する。
基準信号生成回路14は、通信ケーブル4の第1の伝送線4aと接続される。基準信号生成回路14は、受信したGPS信号に含まれる時刻情報に基づいて、タイミング信号である基準信号を一定周期(周期タイマの周期)で生成して、通信ケーブル4の第1の伝送線4aを介して、複数の無線基地局2へ送信する。基準信号生成回路14は、送信タイミングの調整前は、周期タイマ15の初期タイマ値で基準信号を送信する。基準信号生成回路14は、送信タイミングの調整後は、周期タイマ15の調整タイマ値で基準信号を送信する。
折返しタイミング検出回路16は、通信ケーブル4の第2の伝送線4bと接続される。折返しタイミング検出回路16は、各無線基地局2から通信ケーブル4の第2の伝送線4bを介して送信される折返し基準信号を受信し、折返し基準信号を受信したタイミングを表わす周期タイマ15のタイマ値を差分計算回路10へ出力する。
タイミング調整部17は、各無線基地局2へ基準信号を送信したタイミングと、各無線基地局2から折返されて送信されてくる折返し基準信号を受信したタイミングとの差に基づいて、複数の無線基地局2において、基準信号を受信するタイミングが同一となるように、基準信号生成回路14から各無線基地局2への基準信号を送信するタイミングを調整する。
具体的には、タイミング調整部17は、差分計算回路10と、伝送時間計算回路19と、送信制御部18とを備える。
差分計算回路10は、各無線基地局2について、折返し基準信号の受信タイミングを表すタイマ値と、基準信号の送信タイミングを表わす初期タイマ値とのタイミング差DFを計算する。
伝送時間計算回路19は、各無線基地局について、タイミング差DFを1/2にすることによって、伝送時間DLを計算する。
送信制御部18は、各無線基地局2に対して、周期タイマ15の初期タイマ値よりも伝送時間DLだけ早い周期タイマ15の調整タイマ値で、基準信号生成回路14から基準信号が送信されるように制御する。
無線基地局2は、アンテナ22,23と、折返し回路11と、PLL(Phase-locked loop)回路と、送受信回路13とを備える。
アンテナ22,23は、無線端末からの無線信号を受信し、無線端末への無線信号を送信する。
折返し回路11は、たとえばPLD(Programmable Logic Device)で構成されている。折返し回路11は、通信ケーブル4と接続される。折返し回路11は、GPSユニット3から通信ケーブル4の第1の伝送線4aを介して送信された基準信号をそのまま折り返して、通信ケーブル4の第2の伝送線4bへ出力する。
PLL回路12は、GPSユニット3から通信ケーブル4の第1の伝送線4aを介して送信されてくる周期的な基準信号を元にフィードバック制御を加えて、基準信号の位相に同期した同期信号を生成する。
送受信回路13は、アンテナ22,23から出力される無線端末からの信号を受信処理し、アンテナ22,23を通じて出力する無線端末への信号を送信処理する。送受信回路13は、たとえば、符号化回路、変調回路、復号回路、復調回路、MIMO(Multi In Multi Output)信号処理部などを含む。送受信回路13は、PLL回路12から出力される同期信号に従って、送受信処理を行なう。
(動作)
図3は、本発明の実施形態の無線基地局システムの動作手順を表わすフローチャートである。図3では、複数個の無線基地局のうちの1つの無線基地局を無線基地局(i)として、その動作を代表して表わす。
図3は、本発明の実施形態の無線基地局システムの動作手順を表わすフローチャートである。図3では、複数個の無線基地局のうちの1つの無線基地局を無線基地局(i)として、その動作を代表して表わす。
まず、GPSユニット3の基準信号生成回路14は、パルス状の基準信号S1を生成して、通信ケーブル4を介して、複数の無線基地局2へ送信する。基準信号生成回路14は、基準信号を生成した時点(つまり、パルスの立下りエッジのタイミング)の周期タイマ15の初期タイマ値n1(送信タイミング)を差分計算回路10へ出力する(ステップS101)。
次に、無線基地局(i)の折返し回路11は、通信ケーブル4を介してパルス状の基準信号S2(i)を受信し、受信した基準信号をそのまま折返して通信ケーブル4を介して、GPSユニット3へ送信する(ステップS102)。
次に、GPSユニット3の折返しタイミング検出回路16は、無線基地局(i)から通信ケーブル4を介して送信される折返し基準信号S3(i)を受信し、折返し基準信号S3(i)を受信した時点(つまり、パルスの立下りエッジのタイミング)の周期タイマ15のタイマ値n2(i)(受信タイミング)を差分計算回路10へ出力する(ステップS103)。
次に、GPSユニット3の差分計算回路10は、無線基地局(i)について、折返し基準信号S3(i)の受信タイミングであるタイマ値n2(i)と、基準信号の送信タイミングである初期タイマ値n1とのタイミング差DF(i)(=n2(i)−n1)を計算する(ステップS104)。
次に、GPSユニット3の伝送時間計算回路19は、無線基地局(i)について、タイミング差DF(i)を1/2にすることによって、伝送時間DL(i)(=DF(i)/2)を計算する(ステップS105)。
次に、GPSユニット3の送信制御部18は、周期タイマ15のタイマ値n1よりも伝送時間DL(i)だけ早い周期タイマ15の調整タイマ値n3(i)で、基準信号生成回路14から基準信号が無線基地局(i)へ送信されるように制御する。基準信号生成回路14は、周期タイマ15の調整タイマ値n3(i)で、無線基地局(i)へ基準信号S1(i)を送信する(ステップS106)。
次に、無線基地局(i)のPLL回路12は、通信ケーブル4を介して、基準信号S2(i)を受信し、基準信号S2(i)の位相に同期した同期信号を生成する(ステップS107)。
次に、無線基地局(i)の送受信回路13は、PLL回路12で生成された同期信号に基づいて、無線端末との間の信号の送受信を行なう(ステップS108)。
(動作例1)
図4(a)は、ある無線基地局(j)における、基準信号の送信タイミングの調整前の基準信号の送受信タイミングを表わす図である。
図4(a)は、ある無線基地局(j)における、基準信号の送信タイミングの調整前の基準信号の送受信タイミングを表わす図である。
図4(a)を参照して、GPSユニット3の基準信号生成回路14から周期タイマ15の初期タイマ値n1(=0)で、基準信号S1が送信される。
無線基地局(j)の折返し回路11において、基準信号S2(j)を受信する。このとき、周期タイマ15は、タイマ値m1(j)(=8)を計時する。
GPSユニット3の折返しタイミング検出回路16において、周期タイマ15のタイマ値n2(j)(=16)で折返し基準信号S3(j)を受信する。
GPSユニット3の差分計算回路10および伝送時間計算回路19において、伝送時間DL(j)が、(16−0)/2=8として算出される。
図4(b)は、無線基地局(j)における、基準信号の送信タイミングの調整後の基準信号の送受信タイミングを表わす図である。
図4(b)を参照して、GPSユニット3の基準信号生成回路14から、初期タイマ値n1(=0)よりも伝送時間DL(i)(=8)だけ早い周期タイマ15の調整タイマ値n3(j)(=−8)で、基準信号S1(j)が送信される。
無線基地局(j)のPLL回路12は、基準信号S2(j)を受信する。このとき、周期タイマ15は、タイマ値m2(j)(=0)を計時する。
(動作例2)
図5(a)は、別の無線基地局(k)における、基準信号の送信タイミングの調整前の基準信号の送受信タイミングを表わす図である。
図5(a)は、別の無線基地局(k)における、基準信号の送信タイミングの調整前の基準信号の送受信タイミングを表わす図である。
図5(a)を参照して、GPSユニット3の基準信号生成回路14から周期タイマ15の初期タイマ値n1(=0)で、基準信号S1が送信される。
無線基地局(k)の折返し回路11において、基準信号S2(k)を受信する。このとき、周期タイマ15は、タイマ値m1(k)(=10)を計時する。
GPSユニット3の折返しタイミング検出回路16において、周期タイマ15のタイマ値n2(k)(=20)で折返し基準信号S3(k)を受信する。
GPSユニット3の差分計算回路10および伝送時間計算回路19において、伝送時間DL(k)が、(20−0)/2=10として算出される。
図5(b)は、無線基地局(k)における、基準信号の送信タイミングの調整後の基準信号の送受信タイミングを表わす図である。
図5(b)を参照して、GPSユニット3の基準信号生成回路14から、初期タイマ値n1(=0)よりも伝送時間DL(k)(=10)だけ早い周期タイマ15の調整タイマ値n3(k)(=−10)で、基準信号S1(k)が送信される。
無線基地局(k)のPLL回路12は、基準信号S2(k)を受信する。このとき、周期タイマ15は、タイマ値m2(k)(=0)を計時する。
図4および図5で示したように、無線基地局(j)と無線基地局(k)は、周期タイマ15のタイマ値が0の時点で、それぞれ基準信号S2(j)、S2(k)をそれぞれ受信する。したがって、無線基地局(j)と無線基地局(k)のPLL回路12に入力される基準信号のタイミングが同一となり、無線基地局(j)と無線基地局(k)とは、それぞれの無線端末との間の送受信動作を互いに同期して行なうことができる。
以上のように、本発明の実施形態では、無線基地局から基準信号を折返して、GPSユニットで、折返された基準信号の受信タイミングに応じてGPSユニットから無線基地局までの基準信号の伝送時間を求めて、この伝送時間に応じたタイミングで基準信号を送信するように調整することによって、複数の無線基地局において、基準信号を受信するタイミングを一致させることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例も含む。
(1) GPSユニット
本発明の実施形態では、GPS信号を受信するGPSユニットから、ドメイン内の複数の無線基地局へ基準信号を送信したが、これに限定するものではなく、その他の基準信号を供給できるものであれば、どのようなものであってもよい。
本発明の実施形態では、GPS信号を受信するGPSユニットから、ドメイン内の複数の無線基地局へ基準信号を送信したが、これに限定するものではなく、その他の基準信号を供給できるものであれば、どのようなものであってもよい。
(2) 同期制御
本発明の実施形態では、複数の無線基地局を互いに同期して動作させるための無線基地局システムについて説明したが、これに限定されるものではない。本発明の実施形態で説明した同期制御方法およびその構成は、複数の被制御装置と複数へ被制御装置に互いに同期するための基準信号を供給する制御装置とからなる同期システムに適用可能である。
本発明の実施形態では、複数の無線基地局を互いに同期して動作させるための無線基地局システムについて説明したが、これに限定されるものではない。本発明の実施形態で説明した同期制御方法およびその構成は、複数の被制御装置と複数へ被制御装置に互いに同期するための基準信号を供給する制御装置とからなる同期システムに適用可能である。
(3) タイミング調整
本発明の実施形態では、初期タイマ値よりも、各無線基地局への伝送時間だけ早いタイミングを表わす周期タイマの調整タイマ値で、基準信号を送信したが、これに限定するものではない。伝送時間に比例して、基準信号の送信タイミングを早くすればよい。たとえば、任意のj、kについて、無線基地局jの伝送時間がDjで、無線基地局kの伝送時間がDk(Dj<Dk)の場合には、無線基地局kへの基準信号の送信タイミングよりも(Dk−Dj)だけ後のタイミングで無線基地局jへの基準信号を送信するようにすればよい。
本発明の実施形態では、初期タイマ値よりも、各無線基地局への伝送時間だけ早いタイミングを表わす周期タイマの調整タイマ値で、基準信号を送信したが、これに限定するものではない。伝送時間に比例して、基準信号の送信タイミングを早くすればよい。たとえば、任意のj、kについて、無線基地局jの伝送時間がDjで、無線基地局kの伝送時間がDk(Dj<Dk)の場合には、無線基地局kへの基準信号の送信タイミングよりも(Dk−Dj)だけ後のタイミングで無線基地局jへの基準信号を送信するようにすればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 無線基地局システム、2A_1〜2A_N,2B−1,2B_N,2 無線基地局、3a,3b,3 GPSユニット、4A_1〜4A_N,4B_1〜4B_N,4 通信ケーブル、4a 第1の伝送線、4b 第2の伝送線、10 差分計算回路、11 折返し回路、12 PLL回路、13 送受信回路、14 基準信号生成回路、15 周期タイマ、16 折返しタイミング検出回路、17 タイミング調整部、18 送受信制御部、19 伝送時間計計算回路、21,22,23 アンテナ、50A,50B ドメイン。
Claims (6)
- 複数の無線基地局と、前記複数の無線基地局へ互いに同期するための基準信号を供給する同期制御装置とからなる無線基地局システムであって、
前記同期制御装置は、
基準信号を生成して、各無線基地局へ送信する基準信号生成回路と、
各無線基地局へ前記基準信号を送信したときに、前記各無線基地局からそれぞれ折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングを検出する検出回路と、
前記各無線基地局へ前記基準信号を送信したタイミングと、前記各無線基地局から折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングとの差に基づいて、前記複数の無線基地局において、前記基準信号を受信するタイミングが同一となるように、前記基準信号生成回路から各無線基地局への基準信号を送信するタイミングを調整する調整部とを備え、
前記無線基地局は、
前記基準信号を受信し、前記受信した基準信号をそのまま前記同期制御装置へ折返す折返し回路と、
前記受信した基準信号から、前記基準信号に同期した同期信号を生成する同期回路とを備えた、無線基地局システム。 - 前記同期制御装置は、さらに、
周期タイマを含み、
前記基準信号生成回路は、前記タイミングの調整前には、前記複数の無線基地局へ第1のタイマ値で同時に前記基準信号を送信し、
前記検出回路は、前記各無線基地局からそれぞれ折返されて送信されてくる基準信号を受信したときの第2のタイマ値を検出し、
前記調整部は、
各無線基地局について、前記第1のタイマ値と前記第2のタイマ値との差を算出して、前記算出したタイマ値の差の半分の値を伝送時間として算出する演算部と、
前記第1のタイマ値よりも前記伝送時間だけ早い第3のタイマ値で、前記基準信号生成回路から前記基準信号が各無線基地局へ送信されるように制御する制御部とを含む、請求項1記載の無線基地局システム。 - 前記無線基地局システムは、
前記同期制御装置と、前記無線基地局との間を接続する多線式の通信ケーブルを備え、
前記通信ケーブルは、前記同期制御装置から送信される基準信号を伝送するための第1の伝送線と、前記無線基地局で折返された基準信号を伝送するための第2の伝送線とを含む、請求項2記載の無線基地局システム。 - 複数の無線基地局へ互いに同期するための基準信号を供給する同期制御装置であって、
基準信号を生成して、各無線基地局へ送信する基準信号生成回路と、
各無線基地局へ前記基準信号を送信したときに、前記各無線基地局からそれぞれ折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングを検出する検出回路と、
前記各無線基地局へ前記基準信号を送信したタイミングと、前記各無線基地局から折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングとの差に基づいて、前記複数の無線基地局において、前記基準信号を受信するタイミングが同一となるように、前記基準信号生成回路から各無線基地局への基準信号を送信するタイミングを調整する調整部とを備えた、同期制御装置。 - 複数の被制御装置と、前記複数の被制御装置へ互いに同期するための基準信号を供給する制御装置とからなる同期システムであって、
前記制御装置は、
基準信号を生成して、各被制御装置へ送信する基準信号生成回路と、
各被制御装置へ前記基準信号を送信したときに、前記各被制御装置からそれぞれ折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングを検出する検出回路と、
前記各被制御装置へ前記基準信号を送信したタイミングと、前記各被制御装置から折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングとの差に基づいて、前記複数の各被制御装置において、前記基準信号を受信するタイミングが同一となるように、前記基準信号生成回路から各被制御装置への基準信号を送信するタイミングを調整する調整部とを備え、
前記各被制御装置は、
前記基準信号を受信し、前記受信した基準信号をそのまま前記制御装置へ折返す折返し回路と、
前記受信した基準信号から、前記基準信号に同期した同期信号を生成する同期回路とを備えた、同期システム。 - 複数の無線基地局と、前記複数の無線基地局へ互いに同期するための基準信号を供給する同期制御装置とからなる無線基地局システムの同期方法であって、
前記同期制御装置が、基準信号を生成して、各無線基地局へ送信するステップと、
前記無線基地局が、前記基準信号を受信し、前記受信した基準信号をそのまま前記同期制御装置へ折返すステップと、
前記同期制御装置が、各無線基地局へ前記基準信号を送信したときに、前記各無線基地局からそれぞれ折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングを検出するステップと、
前記同期制御装置が、前記各無線基地局へ前記基準信号を送信したタイミングと、前記各無線基地局から折返されて送信されてくる基準信号を受信したタイミングとの差に基づいて、前記複数の無線基地局において、前記基準信号を受信するタイミングが同一となるように、各無線基地局への基準信号を送信するタイミングを調整するステップと、
前記無線基地局が、前記受信した基準信号から、前記基準信号に同期した同期信号を生成するステップとを備えた、同期方法。
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---|---|---|---|
JP2009223060A JP2011071900A (ja) | 2009-09-28 | 2009-09-28 | 無線基地局システム、同期制御装置、同期システム、および同期方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016116161A (ja) * | 2014-12-17 | 2016-06-23 | Necプラットフォームズ株式会社 | バースト位相調整装置、および、方法 |
-
2009
- 2009-09-28 JP JP2009223060A patent/JP2011071900A/ja not_active Withdrawn
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