JP2011070072A - 間隔調整用スペーサ、間隔調整構造、並びにカメラモジュール - Google Patents

間隔調整用スペーサ、間隔調整構造、並びにカメラモジュール Download PDF

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克美 辻
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鈴木  誠
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Abstract

【課題】対象物をスペーサとともにポストに固定する際に、スペーサが脱落したりずれたりすることを防止可能な間隔調整用スペーサ、間隔調整構造、並びにカメラモジュールを提供する。
【解決手段】ねじ15が貫通する貫通穴12が形成された対象物11と、前記ねじ15が挿入されるポスト16と、前記ねじ15によって対象物11とともに固定され、前記対象物11と前記ポスト16との間隔を調整する間隔調整用スペーサ1とを備え、前記間隔調整用スペーサ1が、前記ねじ15が貫通する穴部2と、前記穴部2より大径であり、前記ポスト16の先端と嵌合する凹部3とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、対象物とポストとの間隔を調整するための間隔調整用スペーサ、間隔調整構造、並びにカメラモジュールに関するものである。
従来から、2つの部材の間隔を調整するための間隔調整用スペーサとして、ワッシャタイプのスペーサが多く用いられている。
このワッシャタイプのスペーサを用いた間隔調整構造の一例を図10に示す。これは、ポスト62の先端に設けられたピン61に円環状のスペーサ64を挿入し、スペーサ64の上から対象物60を挿入して、ピン61の先端をナットで締結したり、ピン61と対象物60とを半田付けや接着により固定してなる。スペーサ64の厚さを調整したり、スペーサ64を複数重ねて介装することにより対象物60とポスト62との間隔を調整できるようになっている。
しかしこの間隔調整構造は、ピン61をポスト62に圧入して製造する場合、ピン61がポスト62に対して傾くことがあり製造精度を高くすることは困難であった。また、ピン61と対象物60とを半田付けで固定する場合、熱が加わることによりピン61が傾くこともあり、対象物60とポスト62の相対位置精度が要求される製品には使用しにくかった。また、ピン61とポスト62をインサート成形する場合は、コストが高くなるという問題があった。
そこで、図11に示すように、ポスト65にねじ穴66を形成し、対象物60とポスト65との間に円環状のスペーサ68を介装した状態でねじ67によってこれらを固定する間隔調整構造が広く用いられている。
この間隔調整構造は、例えばカメラモジュールのピント調整に用いられている。カメラモジュールにおいては、レンズホルダに形成されたポストと、撮像素子を搭載した基板との間隔をスペーサによって調整することで、ピント調整を行なっている。
また、ワッシャタイプとは別のスペーサとして、特許文献1(特開2000−9982号公報)に、撮像素子の取付基準面と撮像素子との間に介装される薄板状のスペーサが開示されている。撮像素子の取付基準面は、レンズを保持するレンズホルダに形成されている。
これは、複数のねじによってスペーサの端部が固定されており、スペーサの厚さ又は枚数によって撮像素子の取付基準面と撮像素子との間隔を調整し、ピント調整を行なうようになっている。
特開2000−9982号公報
しかしながら、特許文献1に開示される薄板状のスペーサは、対象物の略全面に当接するため、対象物上でスペーサが配置される部位には他の機器を搭載することができず、用途が限定されてしまうという問題があった。また、レンズホルダに保持されるレンズの光軸と、撮像素子とが直交していない場合、レンズホルダ側の撮像素子の取付基準面と撮像素子との傾き調整が必要となるが、薄板状のスペーサでは、取付基準面と撮像素子とを締結する複数のねじにおいて、それぞれを独立して間隔調整できないため、取付基準面と撮像素子の傾き調整を行なうことができなかった。
また、ワッシャタイプのスペーサは、組み付け時にスペーサが脱落したりずれたりするおそれがある。さらに、スペーサがずれた状態で対象物の上からねじ止めすると、製品の精度が低下してしまうという問題があった。
そのため本発明においては、対象物をスペーサとともにポストに固定する際に、スペーサが脱落したりずれたりすることを防止可能な間隔調整用スペーサ、間隔調整構造、並びにカメラモジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る間隔調整用スペーサは、ねじによって対象物とともにポストに固定され、前記対象物と前記ポストとの間隔を調整する間隔調整用スペーサにおいて、前記ねじが貫通する穴部と、前記穴部より大径であり、前記ポストの先端と嵌合する凹部とを備えることを特徴とする。
この間隔調整用スペーサはポストに嵌合する凹部を備えているため、間隔調整用スペーサを組み込む際にスペーサが脱落したりずれたりすることを防止できる。さらに、ポストの中心軸と間隔調整用スペーサの中心軸を一致させることができるため、間隔調整が容易となる。
また、前記凹部が設けられた面とは反対側に、前記凹部と嵌合可能な凸部が設けられていることが好ましい。
これは、間隔調整用スペーサに凸部を設けているため、複数の間隔調整用スペーサを重ねて使用する際に、一の間隔調整用スペーサの凸部を他のスペーサの凹部と嵌合させることで、スペーサの組み込み時にスペーサが脱落したりスペーサ同士がずれたりすることを防止できる。また、複数の間隔調整用スペーサの中心軸を全て一致させることができるため、間隔調整が容易となる。
さらに、前記凹部の深さより前記凸部の高さの方が大きいことが好ましく、これにより、間隔調整用スペーサを重ねて使用した際に、凹部が形成された面と、この凹部に嵌合したスペーサの外周の段差部とが接触することを防止し、対象物とポストとの間隔調整を適切に行なえる。
また、本発明に係る間隔調整用スペーサセットは、上記した間隔調整用スペーサを複数含み、隣接する前記間隔調整用スペーサ同士の前記凹部と前記凸部が嵌合してなることが好ましい。
このように、間隔調整用スペーサの凹部と凸部を嵌合させて複数のスペーサを重ねて用いることにより、対象物とポストとの間隔調整を容易に且つ精度良く行なうことができる。さらに、間隔調整用スペーサの組み合わせ枚数を選択することで、対象物とポストとの間隔を所望の間隔にきめ細かく設定することが可能となる。
また、本発明に係る間隔調整構造は、ねじが貫通する貫通穴が形成された対象物と、前記ねじが挿入されるポストと、前記ねじによって前記対象物とともに前記ポストに固定され、前記対象物と前記ポストとの間隔を調整する間隔調整用スペーサとを備え、前記間隔調整用スペーサが、前記ねじが貫通する穴部と、前記穴部より大径であり、前記ポストの先端と嵌合する凹部とを有することを特徴とする。
この間隔調整構造によれば、対象物とポストとの間隔調整時に間隔調整用スペーサが脱落したりずれたりすることを防止でき、容易に且つ精度良く間隔調整を行なうことが可能である。
さらに、前記間隔調整用スペーサは、前記凹部が設けられた面とは反対側に、前記凹部と嵌合可能な凸部が設けられていることが好ましい。
これにより、スペーサの組み込み時にスペーサが脱落したりスペーサ同士がずれたりすることを防止できる。また、複数の間隔調整用スペーサの中心軸を全て一致させることができるため、間隔調整が容易となる。
さらにまた、前記凹部の底面から前記凸部の頂面までの厚さが異なる前記間隔調整用スペーサを複数含む間隔調整用スペーサセットを備えることが好ましい。
このように、厚さが異なる間隔調整用スペーサを複数組み合わせて用いることで、対象物とポストとの間隔を所望の間隔にきめ細かく設定することが可能となる。
また、本発明に係るカメラモジュールは、レンズと、前記レンズから入射した光を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子が搭載され、前記撮像素子の周囲にねじが貫通する貫通穴が形成された基板と、前記レンズを保持し、前記ねじが挿入されるポストを含むレンズ保持体と、前記ねじによって前記基板とともに前記ポストに固定され、前記基板と前記ポストとの間隔を調整する間隔調整用スペーサとを備え、前記間隔調整用スペーサが、前記ねじが貫通する穴部と、前記穴部より大径であり、前記ポストの先端と嵌合する凹部とを有することを特徴とする。
このカメラモジュールにおいて、間隔調整用スペーサは、主に撮像素子とレンズ間の距離を調整するピント調整に用いられる。尚、レンズは、少なくとも一枚のレンズを含むものとする。すなわち、レンズは一枚のレンズから構成されていてもよいし、複数のレンズ、又は他の光学素子を含んでいてもよい。
このカメラモジュールによれば、間隔調整用スペーサがレンズ保持体のポストに嵌合する凹部を有しているため、カメラモジュールを組み付ける際にスペーサが脱落したりずれたりすることがなく、組み付けが容易に行なえる。さらに、ポストの中心軸と間隔調整用スペーサの中心軸を一致させることができるため、カメラモジュールを組み付ける際に光軸が傾くことを防止できる。
本発明によれば、間隔調整用スペーサが、ポストに嵌合する凹部を備えているため、間隔調整用スペーサを組み込む際にスペーサが脱落したりずれたりすることを防止できる。また、ポストの中心軸と間隔調整用スペーサの中心軸を一致させることができるため、間隔調整が容易となる。
本発明の実施形態に係る間隔調整構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る間隔調整用スペーサを示す図であり、(a)は断面図、(b)は底面図である。 図2の変形例を示す間隔調整用スペーサの断面図である。 図3の間隔調整用スペーサを用いた間隔調整構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るカメラモジュールの断面図である。 図5の変形例を示すカメラモジュールの断面図である。 図5の他の変形例を示すカメラモジュールの断面図である。 (a)スペーサの種類を示す表で、(b)スペーサの組み合わせを示す表である。 図5の他の変形例を示すカメラモジュールの断面図である。 従来の間隔調整構造の断面図である。 従来の間隔調整構造の他の例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の形状等は、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
まず最初に、図1乃至図4を用いて、本発明の実施形態に係る間隔調整用スペーサ1につき説明する。
図1は本発明の実施形態に係る間隔調整構造を示す断面図で、図2は本発明の実施形態に係る間隔調整用スペーサを示す図である。
図1に示すように、間隔調整用スペーサ(以下、単にスペーサという)1は、対象物11とポスト16との間隔を調整するために用いられ、ねじ15によって対象物11とともにポスト16に固定される。
図2(a)に示すように、スペーサ1は、柱状に形成されており、主に、中心軸に沿って貫通した穴部2と、穴部2より大径である凹部3とにより構成される。
凹部3は、スペーサ1の一端側の面5に形成され、穴部2に連通している。図2(b)に示すように穴部2と凹部3は同心円状に形成されている。尚、図2(b)は、(a)のスペーサ1を矢印A方向から見た底面図である。
また、凹部3はポスト16の先端が嵌合する形状を有している。
図1に示すように、凹部3が形成された面5とは反対側の面6と、凹部底面7とは、互いに平行な平坦面となっている。
さらに、凹部3が形成された面とは反対側の面6と、凹部底面7との厚さdは、対象物11とポスト16の間に必要とされる間隔に設定されている。
このように、スペーサ1が、ポスト16に嵌合する凹部3を有することにより、スペーサ1を組み込む際にこのスペーサ1が脱落したりずれたりすることを防止できる。さらに、ポスト16の中心軸とスペーサ1の中心軸を一致させることができるため、間隔調整が容易となる。
図3は図2の変形例を示すスペーサの断面図である。
このスペーサ1は、凹部3が形成された面5とは反対側の面6に、凹部3と嵌合可能な凸部4を有している。凸部4の頂面6は凹部底面7に平行な平坦面となっている。この凸部4を有することにより、スペーサ1の外周は軸方向に段差部8が形成された形状となる。
このように、スペーサ1が凸部4を有することにより、図4に示すように複数のスペーサ1A、1Bを重ねて用いる際に、スペーサ1Aの凸部4Aをスペーサ1Bの凹部3Bと嵌合させることで、スペーサ1A、1Bの組み込み時にこのスペーサ1A又はスペーサ1Bが脱落したり、スペーサ1Aとスペーサ1Bが互いにずれたりすることを防止できる。また、複数のスペーサ1A、1Bの中心軸を一致させることができるため間隔調整が容易となる。
また、図3に示すようにスペーサ1の凸部4の高さHは、凹部3の深さHよりも大きいことが好ましい。これにより、図4に示すようにスペーサ1A、1Bを重ねて用いる際に、スペーサ1Aの段差部8Aと、スペーサ1Bの凹部3Bが形成された面5Bとが接触することがなく、ポスト16と対象物11との間隔調整を適切に行なえる。
図4を参照して、本発明の実施形態に係るスペーサセット10を説明する。
このスペーサセット10は、複数のスペーサ1A、1Bを含む。すなわち、このスペーサセット10は、ポスト16の先端に嵌合される凹部3Aを有したスペーサ1Aと、スペーサ1Aの凸部4Aに嵌合される凹部3Bを有したスペーサ1Bとにより構成される。
このスペーサセット10の詳細については、これを含むカメラモジュールとともに後で説明する。
図1及び図4を参照して、本発明の実施形態に係る間隔調整構造を説明する。図1は、凸部を有していないスペーサ1を用いた場合の間隔調整構造を示し、図4は凸部4を有するスペーサ1A、1Bを複数重ねて用いた場合の間隔調整構造を示す。
図1に示す間隔調整構造は、主に、貫通穴12を有する対象物11と、ねじ15が挿入されるポスト16と、ねじ15によって対象物11とともに固定されるスペーサ1とにより構成される。
ねじ15は、外周にねじ山を有する雌ねじである。
対象物11は、少なくともスペーサ1により間隔調整される部位が、表裏両面に平坦面を含む板状であり、この板状の部位を貫通する貫通穴12を有している。貫通穴12は、ねじ山が形成されたねじ15の軸より大径で、且つねじ15のねじ頭より小径に形成されている。
ポスト16は、柱状に形成され、先端側にねじ15が螺合されるねじ穴17を有している。ポスト16は、例えば対象物11とは別の部材に形成されたもので、別の部材にこのポスト16が複数設けられていてもよい。ねじ穴17は、開口よりも奥がテーパ状に縮径した形状であってもよい。
スペーサ1は、一端側の面5に凹部3が形成されている。スペーサ1の詳細な構成については上記した構成と同様であるため省略する。
対象物11とポスト16との間を間隔調整する際には、スペーサ1の凹部底面7と、凸部の頂面6との厚さd(図2参照)を選択することで、対象物11とポスト16との間を所望の間隔に設定できる。
この間隔調整構造によれば、対象物11とポスト16との間隔調整時にスペーサ1が脱落したりずれたりすることを防止でき、容易に且つ精度良く間隔調整を行なうことが可能である。
図4に示す間隔調整構造は、凹部3A、3Bと凸部4A、4Bとを有するスペーサ1A、1Bを重ねて用いている。
この間隔調整構造は、ポスト16の先端が凹部3Aに嵌合した状態でスペーサ1Aが配置され、スペーサ1Aの凸部4Aがスペーサ1Bの凹部3Bに嵌合した状態でスペーサ1Bが配置され、これらのスペーサ1A、1Bとともに対象物11がねじ15によって固定された構成となっている。
対象物11とポスト16との間を間隔調整する際には、スペーサ1A、1Bの凹部底面と、凸部の頂面との厚さd(図3参照)及び組み合わせ枚数を選択することで、対象物11とポスト16との間を所望の間隔に設定できる。
このように、スペーサ1A、1Bの凸部4A、4Bと凹部3A、3Bを嵌合させて複数のスペーサ1A、1Bを重ねて用いることにより、対象物11とポスト16との間隔調整を容易に且つ精度良く行なうことができる。さらに、スペーサ1A、1Bの厚さ及び組み合わせ枚数を選択することで、対象物11とポスト16との間を所望の間隔にきめ細かく設定することが可能となる。
図5は本発明の実施形態に係るカメラモジュールの断面図である。
このカメラモジュールは、主に、レンズ群20と、レンズ群20を保持し、ポスト32を含むレンズホルダ(レンズ保持体)30と、レンズ群20から入射した光を光電変換する撮像素子42と、撮像素子42が搭載される基板40と、基板40とポスト32の間に介装され、撮像素子42とレンズ20の間隔を調整するスペーサ1とにより構成される。
レンズ群20は、少なくとも一枚のレンズを含む。レンズ群20は、レンズとともに、レンズ以外の光学素子を含んでいてもよい。レンズ以外の光学素子とは、絞り、光学フィルタ、プリズム等である。尚、レンズ、又はレンズ以外の光学素子の数、種類及び組み合わせは限定されない。図5にレンズ群20の一例を示す。このレンズ群20は、撮像素子42とは反対側(被写体側)から順に、被写体側が凸で撮像素子側が凹の第1レンズ21、撮像素子側が凹の第2レンズ22、両面が凸の第3レンズ23、被写体側が凹で撮像素子側が凸の第4レンズ24が配置され、第3レンズ23と第4レンズの間にスペーサ25が介装された構成を備える。
レンズホルダ30は、レンズ群20を保持するレンズ保持部31と、レンズ保持部31の周囲に形成されたポスト32とを有する。
ポスト32は、柱状に形成され、先端側にねじ15が螺合されるねじ穴33を有している。ねじ穴33は、開口よりも奥がテーパ状に縮径した形状であってもよい。
また、ポスト32は、レンズ保持部31に保持されるレンズ群20の光軸と平行に立設されている。このポスト32は、レンズ保持部31の周囲に複数形成されており、好適には互いに離間させて3本以上形成されていることが好ましい。これにより、スペーサ1で撮像素子42とレンズ群20とのピント調整を行なう際に、光軸を精度よく維持できる。
さらに、レンズホルダ30の被写体側には、レンズ群20に光が入射するための開口部34が形成されている。この開口部34には、レンズ群20を組み込んだ後にこれらを固定する固定環39が嵌め込まれるようになっている。同様にレンズホルダ30の撮像素子42側には、レンズ群20に入射した光が出射するための開口部35が形成されている。
撮像素子42は、CCD(電荷結合素子)やCMOS(金属酸化膜半導体素子)、フォトダイオード、フォトトランジスタ等の光電変換デバイスを含み、レンズ群20により結像した光を受光して電気信号に変換する。
基板40は、半田付け等により撮像素子42が固定されており、撮像素子42の周囲に、貫通穴41を有している。貫通穴41は、ポスト32に対応した位置に設けられ、ねじ15の軸より大径で且つねじ頭より小径に形成されている。
レンズホルダ30のポスト32と基板40との間には、一つのスペーサ1を介装してもよいし、複数のスペーサ1からなるスペーサセット10を介装してもよい。図5では一例として一つのスペーサ1を介装した状態のカメラモジュールを示している。このスペーサ1は、一端側の面に凹部3が形成され、外周に段差部がない柱状となっている。
スペーサ1の厚さ(図2の厚さd参照)を選択することで、レンズホルダ30のポスト32と基板40との間隔を調整し、これにより撮像素子42とレンズ群20との距離を調整してピント調整を行なうようになっている。
このカメラモジュールによれば、スペーサ1がレンズホルダ30のポスト32に嵌合される凹部3を有しているため、カメラモジュールを組み付ける際にスペーサ1が脱落したりずれたりすることがなく、組み付けが容易に行なえる。
図6は、図5の変形例を示すカメラモジュールの断面図である。
このカメラモジュールは、図5に示すスペーサとは異なるスペーサ1を用いている。ここで用いられるスペーサ1は、一端側の面に形成された凹部3と、凹部3が形成された面とは反対側の面に形成された凸部4とを有している。したがって、スペーサ1を複数重ねる場合に、隣接するスペーサ1の凸部と凹部とを嵌合させることで、スペーサ同士がずれることを防止し、容易にピント調整を行なうことが可能となる。
図7は、図5の他の変形例を示すカメラモジュールの断面図である。
このカメラモジュールは、凹部と凸部を有するスペーサ1を複数重ねて用いている。すなわち、レンズホルダ30のポスト32先端に凹部3Aを嵌合させたスペーサ1Aと、スペーサ1Aの凸部4Aにスペーサ1Bの凹部3Bを嵌合させたスペーサ1Bとからなるスペーサセット10を用いている。重ねるスペーサ1A、1Bの個数は限定されない。
また、厚さd(図3の厚さd参照)が同一又は異なるスペーサ1A、1Bを複数組み合わせて、撮像素子42とレンズ群20との距離を調整してピント調整を行なうことが好ましい。これにより、スペーサ1A、1Bの使用数を少なくすることが可能である。
例えば、図8(a)の表に示すように、厚さβを基準として前後0.01mmピッチで異なる厚さの5種類のスペーサを準備する。図8(b)の表に示すように、レンズホルダ30のポスト32と基板40との間に必要な間隔が、αを基準として前後0.01mmピッチで段階的に9パターン存在し、間隔αは厚さβのスペーサ2枚で調整できる場合、5種類のスペーサを適宜組み合わせることにより9パターンの全てに対して適した間隔に設定できる。
図9は、図5の他の変形例を示すカメラモジュールの断面図である。
このカメラモジュールは、撮像素子42が基板40に対して平行に固定されていない場合や、レンズ群20の光軸とポスト32とが平行になっていない場合などにより、レンズ群20の光軸と撮像素子42とが直交していないときに適用される。
図9に示すように、複数のポスト32において、スペーサ1の厚さ又は組み合わせをそれぞれ異ならせることにより、撮像素子42と光軸との角度を調整し、光軸の傾きを補正することが可能となる。
図5乃至図9に示したカメラモジュールにおいて、スペーサ1、1A、1Bを用いたピント調整方法の一例を以下に示す。
ここでは図7を用いて説明する。
まず、レンズ群20の光軸上で被写体側にチャート50を配置し、撮像素子42がレンズ群20を通してチャート50を映すように基板40を仮配置する。
基板40を図中のZ方向に移動させながら、撮像素子42により複数の所定の位置でチャート50を撮像する。撮像素子42からの撮像信号に基づいて、撮像素子42の最適位置を算出する。これは、撮像されるチャート50のコントラストがピーク若しくは一定値以上になっているかどうかを判定し、ピーク若しくは一定値以上になっていない場合には、基板40をZ方向に移動させて再度チャート50を撮像し、これらの過程をコントラストがピーク若しくは一定値以上となるまで繰り返し行う。コントラストがピーク若しくは一定値以上となる位置が決定したら、レンズ群20と撮像素子42とがその位置関係となるようなスペーサ1A、1Bの数及び組み合わせを選択し、ポスト32と基板40の間にスペーサ1A、1Bを介装してこれらをねじ15により固定する。
また、チャート50を用いて撮像素子42のあおり角θx、θyを調整することも可能である。これは、図9に示すように、基板40をあおり角θx、θyに沿って角度調整しながら上記と同様にして撮像素子42によりチャート50を撮像し、撮像されるチャート50のコントラストが一定値以上となる角度を検出する。そして、検出されたあおり角θx、θyとなるように、複数のポスト32においてスペーサ1A、1Bの数及び組み合わせをそれぞれ選択する。
このように複数のスペーサ1A、1Bを用いることにより、精度の高いピント調整を行なうことが可能となる。
1、1A、1B 間隔調整用スペーサ
2 穴部
3、3A、3B 凹部
4、4A、4B 凸部
7 凹部底面
8、8A 段差部
10 スペーサセット
11 対象物
12 貫通穴
15 ねじ
16 ポスト
17 ねじ穴
20 レンズ群
21 レンズ
30 レンズホルダ(レンズ保持体)
31 レンズ保持部
32 ポスト
33 ねじ穴
34 被写体側開口部
35 結像側開口部
40 基板
41 貫通穴
42 撮像素子

Claims (8)

  1. ねじによって対象物とともにポストに固定され、前記対象物と前記ポストとの間隔を調整する間隔調整用スペーサにおいて、
    前記ねじが貫通する穴部と、
    前記穴部より大径であり、前記ポストの先端と嵌合する凹部とを備えることを特徴とする間隔調整用スペーサ。
  2. 前記凹部が設けられた面とは反対側に、前記凹部と嵌合可能な凸部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の間隔調整用スペーサ。
  3. 前記凹部の深さより前記凸部の高さの方が大きいことを特徴とする請求項2に記載の間隔調整用スペーサ。
  4. 請求項2又は3に記載の間隔調整用スペーサを複数含み、隣接する前記間隔調整用スペーサ同士の前記凹部と前記凸部が嵌合してなることを特徴とするスペーサセット。
  5. ねじが貫通する貫通穴が形成された対象物と、
    前記ねじが挿入されるポストと、
    前記ねじによって前記対象物とともに前記ポストに固定され、前記対象物と前記ポストとの間隔を調整する間隔調整用スペーサとを備え、
    前記間隔調整用スペーサが、
    前記ねじが貫通する穴部と、
    前記穴部より大径であり、前記ポストの先端と嵌合する凹部とを有することを特徴とする間隔調整構造。
  6. 前記間隔調整用スペーサは、前記凹部が設けられた面とは反対側に、前記凹部と嵌合可能な凸部が設けられていることを特徴とする請求項5記載の間隔調整構造。
  7. 前記凹部の底面から前記凸部の頂面までの厚さが異なる前記間隔調整用スペーサを複数含むスペーサセットを備えることを特徴とする請求項6記載の間隔調整構造。
  8. レンズと、
    前記レンズから入射した光を光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子が搭載され、前記撮像素子の周囲にねじが貫通する貫通穴が形成された基板と、
    前記レンズを保持し、前記ねじが挿入されるポストを含むレンズ保持体と、
    前記ねじによって前記基板とともに前記ポストに固定され、前記基板と前記ポストとの間隔を調整する間隔調整用スペーサとを備え、
    前記間隔調整用スペーサが、
    前記ねじが貫通する穴部と、
    前記穴部より大径であり、前記ポストの先端と嵌合する凹部とを有することを特徴とするカメラモジュール。
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