JP2011069970A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
クリーニング性能の高い画像形成装置および画像形成方法を提供する。
【解決手段】
潜像担持体10にて現像された像が転写される転写部材40と、バイアスが印加された状態で転写部材40に当接し、転写部材40をクリーニングするクリーニングローラー81と、クリーニングローラー81に当接し、クリーニングローラー81をクリーニングするブレード811と、転写部材40に当接し、クリーニングローラー81でクリーニングされた転写部材40をクリーニングするクリーニングブレード82と、ブレード811及びクリーニングブレード82で掻き取られた回収物を貯留する貯留部88と、貯留部88で貯留された回収物をクリーニングローラーに塗布させる塗布部と、クリーニングローラー81に印加するバイアスを制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図2
クリーニング性能の高い画像形成装置および画像形成方法を提供する。
【解決手段】
潜像担持体10にて現像された像が転写される転写部材40と、バイアスが印加された状態で転写部材40に当接し、転写部材40をクリーニングするクリーニングローラー81と、クリーニングローラー81に当接し、クリーニングローラー81をクリーニングするブレード811と、転写部材40に当接し、クリーニングローラー81でクリーニングされた転写部材40をクリーニングするクリーニングブレード82と、ブレード811及びクリーニングブレード82で掻き取られた回収物を貯留する貯留部88と、貯留部88で貯留された回収物をクリーニングローラーに塗布させる塗布部と、クリーニングローラー81に印加するバイアスを制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、感光体上に形成した潜像をトナー及びキャリアからなる液体現像剤によって現像し、これによる現像剤をさらに記録紙などの転写材に転写して、さらに転写された転写材上のトナー像を定着して画像形成する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
液体溶媒中に固体成分からなるトナーを分散させた高粘度の液体現像剤を用いて潜像を現像し、可視化する画像形成装置が種々提案されている。この画像形成装置に用いられる現像剤は、シリコンオイルや鉱物油、食用油等からなる電気絶縁性を有し高粘度の有機溶剤(キャリア液)中に固形分(トナー粒子)を懸濁させたものであり、このトナー粒子は、粒子径が1μm前後と極めて微細である。このような微細なトナー粒子を使用することにより、湿式画像形成装置では、粒子径が7μm程度の粉体トナー粒子を使用する乾式画像形成装置に比べて高画質化が可能である。
従来、液体現像剤を用いる電子写真方式の画像形成装置では、現像部に形成されたトナー像を転写部材に転写した後、転写されたトナー像を記録紙などの転写材に2次転写することで画像形成が行われている。現像部にてトナー像が転写される転写部材には、ベルトタイプやローラータイプのものが用いられており、転写部材の表面は繰り返し何度も使用される。そのため、2次転写後の転写部材の表面は、転写部材に当接して設けられるクリーニング部によって、付着した転写残りのトナーなどを取り除かれた後に、新たな画像形成に備える。
特許文献1には、液体現像剤を用いた画像形成装置で使用されるクリーニング装置について、像担持体の表面に付着したトナー粒子をキャリア液中に浮遊させる予備クリーニング手段と、浮遊したトナー粒子を静電力により回収するトナー粒子回収手段と、像担持体の表面のキャリア液を回収するキャリア液回収手段を有するものが開示されている。このクリーニング装置によれば、予備クリーニング手段でトナー粒子をキャリア液中に浮遊させ、トナー粒子回収手段による静電力でトナー粒子を電気泳動させて回収することで、トナー粒子の回収効率を向上させることができる。
また、この特許文献1では、予備クリーニング手段で使用するキャリア液を再利用することでキャリア液の消費を抑えることについても開示がみられる。特許文献1の図6には、中間転写体クリーニング装置30で回収したキャリア液を再利用するクリーニング液供給再利用装置400についての記載がみられる。
このクリーニング液供給再利用装置400は、クリーニング液を貯蔵するクリーニング液槽401と、トナー粒子回収ローラー32で回収したトナーを貯留するトナー粒子回収槽305と、ブレード33で回収したキャリア液及びクリーニング液を貯蔵する廃液槽402と、クリーニング液槽401と廃液槽402の液をポンプ403で汲み上げ、混合する混合槽404の4つの槽を有している。
混合された混合層のキャリア液及びクリーニング液の混合液は、予備クリーニングローラー31にポンプ403で供給される。また、ブレード33で回収されたキャリア液及びクリーニング液の混合液は、廃液槽402でろ過された後混合槽404に送られる。また、トナー粒子回収ローラー32で回収したトナーは、トナー粒子回収ローラー32の表面に接触したトナー粒子回収用ブレード35で掻き取られ、トナー粒子回収槽305に貯留される。
しかしながら、特許文献1に開示されるクリーニング液供給利用装置400では、クリーニング液を再利用するため、クリーニング液槽401、トナー粒子回収槽305、廃液槽402、混合層405の4つの槽、並びに、各槽を接続するための部品、ポンプなどが必要となるため、クリーニング装置、そして、画像形成装置の小型化を図ることが困難となっている。
また、特許文献1のクリーニング装置では、予備クリーニング手段、トナー粒子回収手段、キャリア液回収手段を、クリーニングの対象となる中間転写体の表面上に当接させて配置する必要がある。このような場合、中間転写体上にある程度の面積が必要となるため、ベルトタイプの中間転写体のようにクリーニング可能な部分の面積が制限される場合には、クリーニング装置の設置自体が困難となってしまう。また、部品点数も増加することでクリーニング装置、そして、画像形成装置の小型化を図ることも困難である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、転写部材をクリーニングするクリーニング装置において、クリーニング性能の高い画像形成装置および画像形成方法を提供することである。また、第2の目的として、転写部材のクリーニングに用いる液を有効に再利用するとともに、クリーニング装置および画像形成装置の小型化を実現可能とする画像形成装置および画像形成方法を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、潜像が形成される潜像担持体と、前記潜像担持体に形成された前記潜像をトナー粒子とキャリア液とを含む液体現像剤で現像する現像部と、前記現像部により前記潜像担持体に現像された像が転写される転写部材と、バイアスが印加されるとともに、前記転写部材に当接して前記転写部材をクリーニングするクリーニングローラーと、前記クリーニングローラーに当接し、前記クリーニングローラーをクリーニングするブレードと、前記転写部材に当接し、前記クリーニングローラーでクリーニングされた前記転写部材をクリーニングするクリーニングブレードと、前記ブレード及び前記クリーニングブレードで掻き取られた回収物を貯留する貯留部と、前記貯留部で貯留された回収物をクリーニングローラーに塗布させる塗布部と、前記クリーニングローラーに印加する前記バイアスを制御する制御部と、を有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る画像形成装置は、前記貯留部に貯留される回収物のトナー粒子の濃度を検知する濃度検知部を有し、前記制御部は、前記濃度検知部で検知された前記貯留部に貯留される回収物の前記トナー粒子の濃度に基づいて、前記クリーニングローラーに印加する前記バイアスを制御する。
さらに、本発明に係る画像形成装置は、前記潜像担持体をクリーニングするクリーニング部と、前記クリーニング部で回収された回収物を前記貯留部へ移送させる移送経路と、を有する。
さらに、本発明に係る画像形成装置は、前記貯留部に貯留される回収物の量を検知する回収物量検出部と、前記回収物量検出部で検知された前記貯留部に貯留される回収物の量
に基づいて、前記移送経路における回収物の移送量を制御する。
に基づいて、前記移送経路における回収物の移送量を制御する。
また、本発明に係る画像形成方法は、潜像担持体に形成された潜像をトナー粒子とキャリア液とを含む液体現像剤で現像し、前記潜像担持体に現像された像を転写部材に転写し、バイアスが印加されたクリーニングローラーを、前記転写部材に当接させて前記転写部材をクリーニングし、前記クリーニングローラーにブレードを当接させて前記クリーニングローラーをクリーニングし、前記クリーニングローラーでクリーニングされた前記転写部材にクリーニングブレードを当接させて前記転写部材をクリーニングし、前記ブレード及び前記クリーニングブレードで掻き取られた回収物を貯留部に貯留し、前記貯留部に貯留された回収物のトナー粒子の濃度を検知し、検知された回収物の前記トナー粒子の濃度に基づいて前記クリーニングローラーに印加するバイアスを制御し、前記貯留部に貯留された回収物を印加される前記バイアスが制御された前記クリーニングローラーに塗布することを特徴とする。
さらに、本発明に係る画像形成方法は、前記転写部材に前記像を転写した前記潜像担持体をクリーニング部でクリーニングし、前記クリーニング部で回収された回収物を移送経路により前記貯留部に移送する。
以上、本発明の画像形成装置および画像形成方法によれば、クリーニングの対象となる転写部材上のトナー粒子の状態、量などの要因、また、クリーニングローラーに塗布されるキャリア液の状態などに応じてクリーニングローラーに印加するバイアスを制御することが可能となり、転写部材からトナー粒子を効率よくクリーニングすることが可能となる。また、貯留部内の回収物の濃度に基づいてクリーニングローラーに印加するバイアスを制御することで、転写部材からトナー粒子を効率よくクリーニングすることが可能となる。
また、潜像担持体をクリーニングするクリーニング部で回収した回収物を、転写部材に供給することで現像剤の利用効率の向上を図ることができる。また、クリーニングローラー側では少なくとも1つの貯留部を設けることで済むため、クリーニング装置の小型化、そして、画像形成装置を小型化することが可能となる。さらには、分散剤を含んだ潜像担持体側の回収物が使用可能となるため、転写部材からクリーニングローラーへのトナー粒子の誘引効率を高めクリーニング性の向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の
実施形態に係る画像形成装置の主要構成を示した図である。本実施形態の画像形成装置は、転写ベルト40と、感光体10Y、10M、10C、10Kを主要構成とする4つの画
像形成部と、各感光体10Y、10M、10C、10K(本発明でいう「潜像担持体」)に対応して配設された4つの現像装置30Y、30M、30C、30Kと、図中、転写ベルト40の右側に配設されている2次転写部と、図中、転写ベルト40の左側に配設されているクリーニング部などによって構成されている。
実施形態に係る画像形成装置の主要構成を示した図である。本実施形態の画像形成装置は、転写ベルト40と、感光体10Y、10M、10C、10Kを主要構成とする4つの画
像形成部と、各感光体10Y、10M、10C、10K(本発明でいう「潜像担持体」)に対応して配設された4つの現像装置30Y、30M、30C、30Kと、図中、転写ベルト40の右側に配設されている2次転写部と、図中、転写ベルト40の左側に配設されているクリーニング部などによって構成されている。
以下、画像形成部及び現像装置30Y、30M、30C、30Kについては、各色の画像形成部及び現像装置の構成は同様であるため、イエロー(Y)の画像形成部及び現像装置に基づいて説明する。
現像部30Yは、液体現像剤により感光体10Y上に形成された潜像を現像する装置であって、現像ローラー20Yと、中間ローラー32Yと、アニロックスローラー33Yと、液体現像剤を貯蔵する液体現像剤容器31Y、現像ローラー20Y上のトナーを帯電させるトナー帯電器22Yを主な構成要素としている。
現像ローラー20Yの外周には、クリーニングブレード21Y、中間ローラー32Y、トナー帯電器22Yが配されている。中間ローラー32Yは、その表面を現像ローラー20Yと供給ローラー33Yに当接させており、その外周には中間ローラークリーニングブレード34Yが配設されている。供給ローラー33Yには、液体現像剤容器31Yから汲み上げた液体現像剤の量を調整する規制部材35Yが当接している。なお、本実施形態の現像装置のように中間ローラー32Yを用いた3ローラー方式では、中間ローラー32Yが供給ローラー33Yに当接することで液体現像剤の量を調整するため、この規制部材36Yを配設しない構成とすることも可能である。
現像剤容器31Yに収容されている液体現像剤は、従来一般的に使用されているIsopar(商標:エクソン)をキャリアとした低濃度(1〜2wt%程度)かつ低粘度の、常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤である。すなわち、本発明における液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約20%とした高粘度(HAAKE RheoStress RS600を用いて、25℃の時のせん断速度1000(1/s)のときの粘弾性が30〜300mPa・s程度)の液体現像剤である。
アニロックスローラー33Yは、中間ローラー32Yに対して液体現像剤を供給し、塗布する塗布ローラーとして機能する。このアニロックスローラー33Yは、円筒状の部材であり、表面に現像剤を担持し易いように表面に微細且つ一様に螺旋状に彫刻された溝による凹凸面が形成されたローラーである。このアニロックスローラー33Yにより、現像剤容器31Yから現像ローラー20Yへと液体現像剤が供給される。装置動作時においては、図に示すように供給ローラー33Yは時計回りに回転して、中間ローラー32Yに液体現像剤を塗布する。
規制ブレード35Yは、厚さ200μm程度の金属ブレードであり、アニロックスローラー33Yの表面に当設し、アニロックスローラー33Yによって坦持搬送されてきた液体現像剤の膜厚、量を規制し、現像ローラー20Yに供給する液体現像剤の量を調整する。
中間ローラー32Yは、円筒状の部材であり、回転軸を中心に図に示すように、現像ローラー20Yと同様、反時計回りに回転し、現像ローラー20Yに対しカウンター当接する。中間ローラー32Yは現像ローラー20Yと同様に、金属製の内心の外周部に弾性層を設けて構成される。
中間ローラー32Yと現像ローラー20Yとの当接位置下流には、中間ローラークリーニングブレード34Yが当接して配設され、現像ローラー36に供給されなかった液体現像剤を掻き取って現像剤容器31Y内の回収液貯留部312Yに回収する。
現像ローラー20Yは、円筒状の部材であり、回転軸を中心に図に示すように反時計回りに回転する。現像ローラー20Yは鉄等金属製の内芯の外周部に、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、NBR、PFAチューブなどの弾性層を設けたものである。
現像ローラークリーニングブレード21Yは、現像ローラー20Yの表面に当接するゴム等で構成され、現像ローラー20Yが潜像担持体10Yと当接する現像ニップ部より現像ローラー20Yの回転方向の下流側に配設され、現像ローラー20Yに残存する液体現像剤を掻き落として除去する。現像残りの現像剤は、現像ローラークリーニングブレード21Yによって掻き落として除去され現像剤容器31Y内の回収液貯留部312Yに滴下して再利用される。
トナー帯電器22Y(帯電部材)は、現像ローラー20Yの表面の帯電バイアスを増加させる電界印加手段であり、現像ローラー20Yによって搬送される液体現像剤は、このトナー帯電器22Yと近接する位置でコロナ放電による電界が印加され帯電される。なお、このトナー帯電のための電界印加手段は、コロナ放電器のコロナ放電に代えて、コンパクションローラーなどを用いてもよい。このようなコンパクションローラーは、円筒状の部材とし、金属ローラー基材の表層に導電性の樹脂層やゴム層を備えた構造とし、例えば現像ローラー20Yと反対方向の時計回りに回転させるようにするとよい。
画像形成部は、感光体10Yの外周の回転方向に沿って順に配設された、コロナ帯電器11Y、露光ユニット12Y、感光体スクイーズ装置、1次転写部50Y、感光体クリーニングブレード18Yなどによって構成される。この画像形成部は感光体10Yの外周上、露光ユニット12Yと第1スクイーズローラー13Yとの間において現像部30Yの現像ローラー20Yと当接する。
感光体10Yは、外周面にアモルファスシリコン感光体などの感光層が形成された円筒状の部材からなる感光体ドラムであり、時計回りの方向に回転する。
コロナ帯電器11Yは、感光体10Yと現像ローラー20Yとのニップ部より感光体10Yの回転方向の上流側に配置され、図示しない電源装置から電圧が印加され、感光体10Yをコロナ帯電させる。露光ユニット12Yは、コロナ帯電器11Yより感光体10Yの回転方向の下流側において、コロナ帯電器11Yによって帯電された感光体10Y上に光を照射し、感光体10Y上に潜像を形成する。
1次転写部50Yの上流側に配置される感光体スクイーズ装置は、感光体10Yに対向して現像ローラー20Yの下流側に配置されている。この感光体スクイーズ装置は、感光体10Yに摺接して回転する弾性ローラー部材からなる第1感光体スクイーズローラー13Y、第2感光体スクイーズローラー13Y'、感光体スクイーズローラークリーニング
ブレード14Y、14Y'にて構成され、感光体10Y上に現像されたトナー像から余剰
なキャリア液及び本来不要なカブリトナーを回収し、顕像(トナー像)内のトナー粒子比率を上げる機能を有する。なお、感光体スクイーズローラー13Y、13Y'には、カブ
リトナーを感光体スクイーズローラー13Y、13Y'側に誘引するため所定のバイアス
電圧が印加されている。
ブレード14Y、14Y'にて構成され、感光体10Y上に現像されたトナー像から余剰
なキャリア液及び本来不要なカブリトナーを回収し、顕像(トナー像)内のトナー粒子比率を上げる機能を有する。なお、感光体スクイーズローラー13Y、13Y'には、カブ
リトナーを感光体スクイーズローラー13Y、13Y'側に誘引するため所定のバイアス
電圧が印加されている。
感光体スクイーズローラークリーニングブレード14Y、14Y'は、各感光体スクイ
ーズローラー13Y、13Y'に当接して設けられ、回収されたキャリア液やカブリトナ
ーを含んだ液体現像剤を掻き落として、現像剤容器31Y内の回収液貯留部312Yに滴下する。
ーズローラー13Y、13Y'に当接して設けられ、回収されたキャリア液やカブリトナ
ーを含んだ液体現像剤を掻き落として、現像剤容器31Y内の回収液貯留部312Yに滴下する。
上記の第1感光体スクイーズローラー13Y、第2感光体スクイーズローラー13Y'
からなるスクイーズ装置を経た感光体10Y表面は、1次転写部50Yに進入する。この1次転写部50Yでは、感光体10Yに現像された現像剤像を1次転写バックアップローラー51Yにより転写ベルト40へ転写する。この1次転写部50Yにおいては、1次転写バックアップローラー51Yに印加される転写バイアスの作用によって、感光体10Y上のトナー像は転写ベルト40側に転写される。ここで、感光体10Yと転写ベルト40は等速度で移動する構成であり、回転及び移動の駆動負荷を軽減するとともに、感光体10Yの顕像トナー像への外乱作用を抑制している。
からなるスクイーズ装置を経た感光体10Y表面は、1次転写部50Yに進入する。この1次転写部50Yでは、感光体10Yに現像された現像剤像を1次転写バックアップローラー51Yにより転写ベルト40へ転写する。この1次転写部50Yにおいては、1次転写バックアップローラー51Yに印加される転写バイアスの作用によって、感光体10Y上のトナー像は転写ベルト40側に転写される。ここで、感光体10Yと転写ベルト40は等速度で移動する構成であり、回転及び移動の駆動負荷を軽減するとともに、感光体10Yの顕像トナー像への外乱作用を抑制している。
1次転写部50Yの下流側において、感光体10Yと当接している感光体クリーニングブレード18Yは、感光体10Y上のキャリア成分リッチな液体現像剤をクリーニングする。
転写ベルト40(転写部材)は、ポリイミド基層上にポリウレタンの弾性中間層を設け、さらにその上にPFA表層が設けられている三層構造となっている。この転写ベルト40は、ベルト駆動ローラー41、テンションローラー42にて張架され、PFA表層側においてトナー像が転写されるようにして用いられる。本実施形態の画像形成装置では、転写させるための部材として、転写ベルト40を用いているが、ベルトに限らず、ローラー、ドラムなど各種の転写部材を採用することも可能である。
感光体10Y、10M、10C、10Kと転写ベルト40を挟んで1次転写バックアップローラー51Y、51M、51C、51Kが対向配置することで形成される1次転写部50Y、50M、50C、50Kでは、感光体10Y、10M、10C、10Kとの当接位置を転写位置として、現像された感光体10Y、10M、10C、10K上の各色のトナー像を転写ベルト40上に順次重ねて転写し、転写ベルト40上にフルカラーのトナー像を形成する。
2次転写ユニット60は、2次転写ローラー61が転写ベルト40を挟んでベルト駆動ローラー41と対向配置され、両者によって2次転写部(ニップ部)を形成する。この2次転写部では、転写ベルト40上に形成された単色あるいはフルカラーのトナー像が転写材搬送経路Lにて搬送される用紙、フィルム、布等の転写材に転写される。さらに、シート材搬送経路Lの下流には、図示しない定着ユニットが配設され、転写材上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像に熱や圧力を加えて定着させる。
2次転写ユニットに対する転写材の供給は給紙装置(不図示)によって行われる。給紙装置にセットされた転写材は、所定のタイミングにて一枚ごとに転写材搬送経路Lに送り出されるようになっている。転写材搬送経路Lでは、ゲートローラー101、101'に
よって転写材を2次転写部まで搬送し、転写ベルト40上に形成された単色あるいはフルカラーのトナー像を転写材に転写する。
よって転写材を2次転写部まで搬送し、転写ベルト40上に形成された単色あるいはフルカラーのトナー像を転写材に転写する。
テンションローラー42は、駆動ローラー41と共に中間転写体40を張架しており、中間転写体40のテンションローラー42に張架されている箇所にて、クリーニング装置80(クリーニング部)が当接して配設される。
次に、転写ベルト40表面上をクリーニングするクリーニング装置80についてより詳細に説明する。図2は本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられるクリーニング装
置の概要を示す図である。図2において、81はクリーニングローラー、811はクリーニングローラークリーニングブレード、82は転写ベルトクリーニングブレード、83は塗布ローラー、831はスポンジ外周部、85はならしローラー、88はタンク、881はタンク受け部、882はタンク貯留部をそれぞれ示している。
置の概要を示す図である。図2において、81はクリーニングローラー、811はクリーニングローラークリーニングブレード、82は転写ベルトクリーニングブレード、83は塗布ローラー、831はスポンジ外周部、85はならしローラー、88はタンク、881はタンク受け部、882はタンク貯留部をそれぞれ示している。
クリーニングローラー81は、転写ベルト40を挟んだ形で、テンションローラー42と対向配置されており、転写ベルト40に当接し転写ベルト40の表面をクリーニングする。このクリーニングローラー81は、機材に導電性のウレタンゴムが用いられ、その表層は、表面の粗さを軽減するため導電性のウレタンコートが施されている。
このクリーニングローラー81には、バイアス印加部86によってバイアス電圧が印加されている。本実施形態では、クリーニングローラー81にマイナスの所定電圧をかけるとともに、テンションローラー42をアースすることで、クリーニングローラー81とテンションローラー42間には電界が形成されている。プラス側に帯電したトナー粒子は、この電界によってクリーニングローラー81側に誘引されることとなり、クリーニングローラー81では、転写ベルト40上のトナー粒子を効率よく回収することができる。
さらに本実施形態のバイアス印加部86は、クリーニングローラー81に印加するバイアスを制御部による制御にて変更することが可能となっており、クリーニングすべき転写ベルト40上のトナー粒子の状態、量などに応じて適宜変更することができる。特に、本実施形態では、クリーニングローラー81に塗布されるキャリア液の状態、すなわち、キャリア液がトナー粒子をどれだけ含んでいるかを示す濃度によって印加するバイアスを制御している。
具体的には、クリーニングローラー81に塗布されたキャリア液の濃度が高い場合には、塗布された時点でキャリア液中に含まれるトナー粒子に対しても電界が加えられるため、転写ベルト40上のトナー粒子をクリーニングローラー81側に誘引するには、塗布されたキャリア液がトナー粒子を含んでいない場合と比較してより大きな電界を加える必要がある。
そのためクリーニングローラー81に塗布されたキャリア液の濃度が高い場合には大きな電界が加えられる。本実施形態ではバイアス印加部86にて、テンションローラー42とクリーニングローラー81間の電位差が大きくなるように制御される。一方、キャリア液の濃度が低い場合には、テンションローラー42とクリーニングローラー81間の電位差が小さくなるように制御される。より具体的な制御については後ほど説明を行うこととする。
クリーニングローラークリーニングブレード811は、クリーニングローラー81の表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部を有する弾性ブレードであり、クリーニングローラー81に当接し、クリーニングローラー81上のトナー粒子とキャリア液とを掻き落としてクリーニングする。クリーニングローラークリーニングブレード811で掻き落とされる回収物1は、後述する転写ベルトクリーニングブレード82で回収する回収物2と比べ、トナー粒子を多く含んだものとなる。
クリーニングローラークリーニングブレード602で掻き落とされた回収物1は、タンク88のタンク受け部881に落下し、最終的にはタンク貯留部882に貯まるようになっている。
転写ベルトクリーニングブレード82は、転写ベルト40を挟んだ形で、テンションローラー42と対向配置される。転写ベルトクリーニングブレード82は、転写ベルト40
表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部を有する弾性ブレードなどで構成され、クリーニングローラー81でクリーニングされた転写ベルト40上に残留するキャリア液を掻き落とすようにしてクリーニングする。
表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部を有する弾性ブレードなどで構成され、クリーニングローラー81でクリーニングされた転写ベルト40上に残留するキャリア液を掻き落とすようにしてクリーニングする。
転写ベルトクリーニングブレード82で掻き落とされた回収物2は、回収物1と同様、タンク88のタンク受け部881に落下し、タンク貯留部882に貯められる。
タンク貯留部882内には、キャリア液とトナー粒子を含んだ回収物の濃度を検出するための濃度検出センサー885が配されている。タンク貯留部882内に貯留された回収物は、移送経路883、滴下装置640、塗布ローラー83などを介してクリーニングローラー81に塗布される。本実施形態では、このタンク貯留部882内の回収物の濃度によってバイアス印加手段86に印加するバイアスを制御することで、クリーニングローラー81に塗布されるキャリア液の状態が変化した場合であっても、クリーニングローラー81とテンションローラー42間において適切な電界を形成し、効率的に転写ベルト40のクリーニングを行うことが可能となる。
塗布ローラー83はクリーニングローラー81にキャリア液を塗布するローラーであり、本実施形態ではその外周部にはスポンジ部材(スポンジ外周部831)が配されている。塗布ローラー83によってキャリア液を塗布されたクリーニングローラー81は湿りを帯び、転写ベルト40(テンションローラー42)との間のニップ部ではキャリア液が十分に介在された状態となる。このような状態で、クリーニングローラー81には、液体現像剤中のトナー粒子を誘引するようなバイアス電圧が印加されるので、良好なクリーニング性を得ることが可能となる。
上記の塗布ローラー604にキャリア液を滴下して供給する構成が滴下装置84であり、その下部にはキャリア液を排出するノズル841が設けられている。図3は塗布ローラー83、滴下装置84及びならしローラー85をローラー軸方向と垂直な方向からみた模式図である。滴下装置84のノズル841は、軸方向に略均等の間隔で設けられており、その直下部分の塗布ローラー83にキャリア液を供給するようになっている。
キャリア液の供給を受けた塗布ローラー83は図2に示すように反時計周りで回転して、ならしローラー85に向かい、このならしローラー85でそのスポンジ外周部831が押圧されることによって、スポンジ外周部831中のキャリア液が塗布ローラー83の軸方向に行き渡る。
図4は滴下装置84と塗布ローラー83との位置関係を説明する図である。滴下装置84のノズル841から滴下されるキャリア液は、塗布ローラー83の鉛直方向最高位の位置(a)から塗布ローラー83とならしローラー85との間に形成されるニップ位置(b)との間の範囲(a〜bの範囲)の中となるように滴下されることが好ましい。このような位置関係によれば、ならしローラー85によって、塗布ローラー83上のキャリア液を軸方向に略均等にならすことが可能となる。
ところで、本実施形態においては、塗布ローラー83としてはスポンジ外周部831を有するものを例に取り説明しているが、塗布ローラー83として外周囲がゴムで形成されたソリッドローラーを用いることが可能である。このような実施形態について図5を参照して説明する。図5は本発明の他の実施形態に係る画像形成装置で用いられるクリーニング装置の概要を示す図である。
この実施形態では、塗布ローラー83として外周囲がゴムで形成されたソリッドローラーが用いられている。この場合も先の実施形態と同様で、滴下装置84のノズル841か
ら滴下されるキャリア液は、塗布ローラー83の鉛直方向最高位の位置(a)から塗布ローラー83とならしローラー85との間に形成されるニップ位置(b)との間の範囲(a〜bの範囲)の中となるように滴下されることが好ましい。
ら滴下されるキャリア液は、塗布ローラー83の鉛直方向最高位の位置(a)から塗布ローラー83とならしローラー85との間に形成されるニップ位置(b)との間の範囲(a〜bの範囲)の中となるように滴下されることが好ましい。
先の実施形態において、塗布ローラー83に滴下されたキャリア液は、ならしローラー85でスポンジ外周部831が押圧されることで軸方向に行き渡るように構成されていたが、この実施形態では、塗布ローラー83に滴下されたキャリア液は、ならしローラー85と塗布ローラー83と間のニップ部に図示するような液溜まりを形成するようにして、キャリア液が軸方向に行き渡るように構成される。
以上、クリーニング装置80について、転写ベルト40周りの構成について説明を行ったが、このようなクリーニング装置80によれば、転写ベルト40上のトナー粒子、キャリア液を効率よく回収することが可能となる。特に、塗布ローラー83にキャリア液を塗布するとともにバイアス印加を行うことで、トナー粒子をキャリア液中に浮遊させた状態で、塗布ローラー83側に誘引して回収できトナー粒子の回収効率の向上を図ることが可能となる。特に、本実施形態ではタンク貯留部882内の回収物の濃度に応じてバイアス印加部86で印加するバイアス量を制御するため、クリーニングローラー81上に塗布されたキャリア液の状態に応じた電界を形成し、転写ベルト40上のトナー粒子を効果的にクリーニングすることが可能となる。
図6は、図2で説明したタンク貯留部882内の濃度検出センサー885で検出した濃度に応じて制御されるバイアス印加部86のバイアス電圧の一例を示した図である。タンク貯留部882内の回収物は、転写ベルト40に付着していたトナー粒子の量や、タンク貯留部882に新たに補充されるキャリア液によってその濃度が時間的に変化する。制御部は、この濃度変化に応じて濃度が高い場合にはバイアス電圧を低く、すなわち、クリーニングローラー81とテンションローラー42間の電位差を大きくすることで、両ローラー間に働く電界が大きくなるように、また、濃度が低い場合にはバイアス電圧を高く、すなわち、クリーニングローラー81とテンションローラー42間の電位差を小さくすることで、両ローラー間に働く電界が小さくなるように制御を行う。
本実施形態では、検出する濃度に3つの閾値A、B、Cを設け、濃度の各閾値間に応じた、4つのバイアス電圧V1、V2、V3、V4を設けた離散的な制御を行っている。図7は、図6のバイアス電圧の制御において、各閾値間に対応したバイアス電圧を示した図である。本実施形態では、このように濃度を閾値にて4つの区間に区切り、各区間に応じたバイアス印加を行うようにしているが、各区間の数を更に多くしてより細かい制御を行うようにしてもよい。
また、バイアス印加部86によるバイアス制御は、クリーニング装置80にキャリア液が補充されるタイミングで行ってもよい。タンク貯留部882に対し、未使用、あるいは使用済みのキャリア液が新たに外部から補充される場合、タンク貯留部882内の回収物の濃度は急激に変化する場合がある。そのためクリーニング装置80に対するキャリア液の補充後に、濃度検出センサー885で回収物の濃度を検出し、検出された濃度に応じてバイアス印加部86によるバイアス制御を行うことで、タンク貯留部882内の回収物の急激な濃度変化にも速やかに対応することが可能となる。
以上、本実施形態ではタンク貯留部882内の回収物の濃度に応じてバイアス印加部86で印加するバイアス量を制御することで、クリーニングローラー81上に塗布されたキャリア液の状態に応じた電界を形成し、転写ベルト40上のトナー粒子を効果的にクリーニングすることが可能となる。
次に、本発明を用いた他の実施形態について図8から図9を用いて説明を行う。前述した実施形態では、クリーニングローラー81に塗布する新たなキャリア液の補充について特に説明をしていない。これは、前述した実施形態ではキャリア液は、クリーニング装置80に対し適宜、未使用あるいは使用済みのキャリア液を補充すればよいものであって、その補給源については特定する必要がないことを理由としている。本実施形態では、クリーニング装置80に対するキャリア液の補給源として、1次転写後の感光体10をクリーニングすることで生じた回収物を利用することを特徴とするものである。
図8は、第2実施形態の画像形成装置を示した図である。まず、感光体10Y周辺
において現像剤の再利用を図る現像剤補給部について現像装置30Yに設けられたものを例にとって説明を行う。他の色の現像装置30M、30C、30Kについてもその構成は同様である。
において現像剤の再利用を図る現像剤補給部について現像装置30Yに設けられたものを例にとって説明を行う。他の色の現像装置30M、30C、30Kについてもその構成は同様である。
本実施形態では、感光体10Y周辺において現像剤の再利用を図るための主な構成として、高濃度現像剤タンク74Y、キャリア液タンク75Y、濃度調整タンク71Y、回収タンク76Y、回収液バッファタンク77Y、各タンクを接続する移送経路などを備えている。なお、各移送経路にはポンプやバルブなどを設けられることでその移送量を制御することが可能となっている。
現像剤補給部は、現像剤貯留部311Yに濃度調整された液体現像剤を補給する手段であって、本実施形態では、高濃度現像剤タンク74Y、キャリア液タンク75Y、濃度調整タンク71Y、回収タンク76Y、回収液バッファタンク77Y、各タンクを接続する移送経路を主な構成要素としている。なお、本実施形態では、各色毎にキャリア液タンク75Yを設けた構成としているが、このキャリア液タンク75Yは各色の現像剤補給部で共用することも可能である。このような構成によれば、各色の現像剤補給部において共通のキャリア液を供給することが可能となり、各色における液体現像剤の質の均一化、並びに、部材点数の削減に貢献することとなる。
感光体スクイーズローラークリーニングブレード14Y、14Y'、現像ローラークリ
ーニングブレード21Y、中間ローラークリーニングブレード34Yで掻き取られた現像剤は、現像剤容器31Y内に設けられている回収液貯留部312Yに一旦貯留され、移送経路711Yを介して濃度調整タンク71Yに供給される。
ーニングブレード21Y、中間ローラークリーニングブレード34Yで掻き取られた現像剤は、現像剤容器31Y内に設けられている回収液貯留部312Yに一旦貯留され、移送経路711Yを介して濃度調整タンク71Yに供給される。
また、感光体クリーニングブレード18Yで掻き取られたキャリア液リッチな液体現像剤は、回収タンク76Y、回収液バッファタンク77Y、移送経路713Yを介して濃度調整タンク71Yに供給される。
また、濃度調整タンク71Yには、高濃度現像剤タンク74Yから移送経路741Yを介して高濃度現像剤が供給される。そして、キャリア液タンク75からは、移送経路751Yを介してキャリア液が供給される。
このように濃度調整タンク71Yには、感光体10Y周辺の構成から回収された現像剤、そして、高濃度現像剤タンク74Y、キャリア液タンク75Yから供給される未使用のトナー、キャリア液が供給される。この濃度調整タンク71Y内にはプロペラ状の攪拌部材72Yが設けられており、回収された現像剤、未使用のトナー、キャリア液を攪拌して濃度調整タンク71Y内の現像剤の濃度に偏りがないようにする。また、濃度調整タンク71Y内には、濃度検出センサー73Yが設けられ、検出された濃度によって、高濃度調整タンク74Yからの高濃度現像剤、キャリア液タンク75Yからのキャリア液の移送量を制御することで濃度調整タンク71Y内の濃度を所望の値に制御している。
このように濃度調整タンク71Yで濃度調整された現像剤は、現像剤貯留部311Yに供給され、現像に再利用されることとなる。なお、現像剤容器31Y内は現像剤貯留部311Yと回収液貯留部312Yに仕切られているが、回収した回収液貯留部312Y内の現像剤は現像剤貯留部311Yに混入しないような構成となっており、調整された現像剤の濃度が乱されることはない。
以上、感光体10Y周辺において現像剤の再利用を図るための構成について説明したが、本実施形態では、この構成中、感光体クリーニングブレード18Y(本発明における「クリーニング部」)で回収したキャリア液リッチな回収物を、転写ベルト40(本発明における「転写部材」)をクリーニングするクリーニング装置80にて再利用することで、現像剤の利用効率の向上を図るとともに、部品点数を削減しクリーニング装置80の小型化、および画像形成装置の小型化を図っている。
本実施形態では、回収物バッファタンク77Yから感光体クリーニングブレード1
8Yで回収した回収物をクリーニング装置80側に供給している。このように一旦、回収物を回収物バッファタンク77Yに貯留することで、クリーニング装置80側のタンク88でのキャリア液不足を防ぐことが可能になるとともに、タンク88の容量を小さく抑えクリーニング装置80を小型化することが可能となる。
8Yで回収した回収物をクリーニング装置80側に供給している。このように一旦、回収物を回収物バッファタンク77Yに貯留することで、クリーニング装置80側のタンク88でのキャリア液不足を防ぐことが可能になるとともに、タンク88の容量を小さく抑えクリーニング装置80を小型化することが可能となる。
回収物バッファタンク77Yに貯留されたキャリア液リッチな回収物は、各色毎の移送経路771Y、各色の移送経路が統合された移送経路770を介してタンク88内のタンク貯留部882に供給される。タンク貯留部882への回収物は、移送経路770に配された供給ポンプ79を適宜駆動することで移送される。本実施形態では、このように各色の移送経路771Y、771M、771C、771Kが統合された移送経路770に供給ポンプ79を配した構成としたが、各色の移送経路771Y、771M、771C、771に移送手段としてのポンプを配することとしてもよい。このような構成によれば、各色毎に回収物バッファタンク77の貯蔵量に応じてタンク88への供給量を制御することが可能となる。
このようにしてタンク88に貯留されたキャリア液リッチな回収物は、移送経路883を介して滴下装置84に供給される。本実施形態では、このタンク88から滴下装置84への移送経路883と、滴下装置84と、塗布ローラー83と、ならしローラー85とによって、クリーニングローラー81にキャリア液を塗布する塗布部を形成しているが、タンク88からクリーニングローラー81に対して回収物を供給する形態であれば、塗布部には適宜形態を採用することが可能である。
また、感光体10側で利用するキャリア液をクリーニング装置80側で再利用することで、転写ベルト40上のトナー粒子をクリーニングローラー81側へ効率よく誘引し、トナー粒子の回収効率を高めることも可能となる。これは、感光体側10側で使用される現像剤に分散剤が混入することを理由としている。分散剤はトナー粒子など固形成分と親和性が高く、トナー粒子に付着することでその帯電性を高めるものとして知られている。この分散剤を含んだキャリア液をクリーニング装置80にて再利用することで、分散剤が付着したトナー粒子をクリーニングローラー81側へ誘引し、回収効率を向上させることが可能となる。
このようにタンク88のタンク貯留部882には、各感光体10Y、10M、
10C、10Kから回収されたキャリア液リッチな回収物が供給され、供給された回収物は、クリーニングローラー81へのキャリア液供給に使用される。タンク貯留部882に貯留する回収物はトナー粒子も含んだものとなる。しかしながら、感光体10Yから回収した回収物は1次転写残りであるとともに、クリーニングローラークリーニングブレード
35、転写ベルトクリーニングブレードで回収する回収物は2次転写残りであるため、クリーニングローラー81で使用するクリーニングを目的としたキャリア液としてはトナー粒子の混入量はあまり支障はない。
10C、10Kから回収されたキャリア液リッチな回収物が供給され、供給された回収物は、クリーニングローラー81へのキャリア液供給に使用される。タンク貯留部882に貯留する回収物はトナー粒子も含んだものとなる。しかしながら、感光体10Yから回収した回収物は1次転写残りであるとともに、クリーニングローラークリーニングブレード
35、転写ベルトクリーニングブレードで回収する回収物は2次転写残りであるため、クリーニングローラー81で使用するクリーニングを目的としたキャリア液としてはトナー粒子の混入量はあまり支障はない。
とはいえ使用時間、使用回数が多くなり、タンク貯留部882内のトナー粒子濃度が高くなった場合には、タンク貯留部882内の回収物を一度破棄する、あるいは、タンク88自体を交換するなど回収物のトナー粒子濃度を抑える対策が必要となる。あるいは、移送経路770からタンク貯留部882に回収物を十分に移送させ、タンク貯留部882にて回収物をオーバーフローさせてタンク貯留部882内のトナー粒子濃度を抑えることとしてもよい。その場合、オーバーフローした回収物は別に設けた廃棄タンクで受けることとなる。
前述した実施形態では、タンク貯留部882内に配された濃度検出センサー885
で検出した濃度に応じてバイアス印加部86のバイアスを制御していたが、本実施形態では、このバイアス制御に加え、検出した濃度に応じて供給ポンプ79の移送量を制御することとしている。
で検出した濃度に応じてバイアス印加部86のバイアスを制御していたが、本実施形態では、このバイアス制御に加え、検出した濃度に応じて供給ポンプ79の移送量を制御することとしている。
図9は、その具体的な制御の様子の一例を示した図であり、図10は、図9のバイアス電圧、移送量制御において、各閾値間に対応したバイアス電圧と移送量の関係を示した図である。濃度に応じたバイアスの変更については、先に説明した実施例と同様であって、時間に伴って変化する濃度に応じて、濃度が高い場合にはバイアス電圧を低く、すなわち、クリーニングローラー81とテンションローラー42間の電位差を大きくすることで、両ローラー間に働く電界が大きくなるように、また、濃度が低い場合にはバイアス電圧を高く、すなわち、クリーニングローラー81とテンションローラー42間の電位差を小さくすることで、両ローラー間に働く電界が小さくなるように制御を行う。
一方、供給ポンプ79の移送量を制御する制御部では、タンク貯留部882内の濃度が所定の閾値Cを超えたことを検出した場合、感光体10側から回収物を供給する供給ポンプ79の送液量をLoからHiへと増加させる。タンク貯留部882では感光体10側からキャリア液リッチな回収物の供給量が増えるため、タンク貯留部882内の回収物の濃度は低下する。制御部は、タンク貯留部882内の濃度が所定の閾値Cを下回った場合に、供給ポンプ79の送液量をHiからLoへと低下させる。このような構成によりタンク貯留部882内の回収物の濃度上昇を抑えることが可能となる。
なお、濃度検出センサー885、供給ポンプ79の制御はこのようなHi、Loのみならず多段階で制御することとしてもよい。また、供給ポンプ79による移送量の低減、中止は、濃度を検出することで行うのみならず、供給ポンプ79にて所定量、あるいは、所定時間移送したことによって行うこととしてもよい。言い換えると、濃度検出センサー885による供給ポンプ79の制御は、少なくとも濃度検出センサー885にて濃度が高くなったときに実行されるものであればよい。
以上、この実施形態は、クリーニングローラー81に塗布するキャリア液に、感光体10をクリーニングして得た回収物を利用するため、現像剤の利用効率の向上を図ることが可能となる。特に、感光体10側から回収したキャリア液には分散剤が含まれるため、クリーニング装置80において、転写ベルト40上のトナー粒子をクリーニングローラー81側へ効率よく誘引し、トナー粒子の回収効率を高めることも可能となる。
なお、本明細書においては、種々の実施の形態について説明したが、それぞれの実施の形態の構成を適宜組み合わせて構成された実施形態も本発明の範疇となるものである。
10Y、10M、10C、10K…感光体(潜像担持体)、11Y、11M、11C、11K…コロナ帯電器、12Y、12M、12C、12K…露光ユニット、13Y、13M、13C、13K…第1感光体スクイーズローラー、13Y'、13M'、13C'、1
3K'…第2感光体スクイーズローラー、14Y、14Y'、14M、14M'、14C、
14C'、14K、14K'…感光体スクイーズローラークリーニングブレード、18Y、18M、18C、18K…感光体クリーニングブレード、20Y、20M、20C、20K…現像ローラー、21Y、21M、21C、21K…現像ローラークリーニングブレード、22Y、22M、22C、22K…コンパクションコロナ発生器、30Y、30M、30C、30K…現像装置(現像部)、31Y、31M、31C、31K…現像剤容器、311Y、311M、311C、311K…現像剤貯留部、312Y、312M、312C、312K…回収液貯留部、32Y、32M、32C、32K…中間ローラー、33Y、33M、33C、33K…アニロックスローラー、34Y、34M、34C、34K…中間ローラークリーニングブレード、35Y、35M、35C、35K…規制ブレード、40…転写ベルト、41…ベルト駆動ローラー、42…テンションローラー、50Y、50M、50C、50K…1次転写部、51Y、51M、51C、51K…1次転写バックアップローラー、60…2次転写ユニット、61…2次転写ローラー、62…2次転写ローラークリーニングブレード、63…2次転写ユニット回収貯留部、101、101'…
ゲートローラー、102…転写材ガイド、71Y、71M…濃度調整タンク、72Y、72M…攪拌部材、73Y、73M…濃度検出センサー、74Y、74M…高濃度現像剤タンク、75Y、75M…キャリア液タンク、76Y、76M…回収タンク、77Y、77M…回収液バッファタンク、711Y、711M、712Y、712M、713Y、713M、741Y、741M、751Y、771Y、771M、770…移送経路、79…供給ポンプ、80…クリーニング装置、81…クリーニングローラー、811…クリーニングローラークリーニングブレード、82…転写ベルトクリーニングブレード、83…塗布ローラー、831…スポンジ外周部、84…滴下装置、841…ノズル、85…ならしローラー、86…バイアス印加部、88…タンク、881…タンク受け部、882…タンク貯留部、885…濃度検出センサー、883…移送経路
3K'…第2感光体スクイーズローラー、14Y、14Y'、14M、14M'、14C、
14C'、14K、14K'…感光体スクイーズローラークリーニングブレード、18Y、18M、18C、18K…感光体クリーニングブレード、20Y、20M、20C、20K…現像ローラー、21Y、21M、21C、21K…現像ローラークリーニングブレード、22Y、22M、22C、22K…コンパクションコロナ発生器、30Y、30M、30C、30K…現像装置(現像部)、31Y、31M、31C、31K…現像剤容器、311Y、311M、311C、311K…現像剤貯留部、312Y、312M、312C、312K…回収液貯留部、32Y、32M、32C、32K…中間ローラー、33Y、33M、33C、33K…アニロックスローラー、34Y、34M、34C、34K…中間ローラークリーニングブレード、35Y、35M、35C、35K…規制ブレード、40…転写ベルト、41…ベルト駆動ローラー、42…テンションローラー、50Y、50M、50C、50K…1次転写部、51Y、51M、51C、51K…1次転写バックアップローラー、60…2次転写ユニット、61…2次転写ローラー、62…2次転写ローラークリーニングブレード、63…2次転写ユニット回収貯留部、101、101'…
ゲートローラー、102…転写材ガイド、71Y、71M…濃度調整タンク、72Y、72M…攪拌部材、73Y、73M…濃度検出センサー、74Y、74M…高濃度現像剤タンク、75Y、75M…キャリア液タンク、76Y、76M…回収タンク、77Y、77M…回収液バッファタンク、711Y、711M、712Y、712M、713Y、713M、741Y、741M、751Y、771Y、771M、770…移送経路、79…供給ポンプ、80…クリーニング装置、81…クリーニングローラー、811…クリーニングローラークリーニングブレード、82…転写ベルトクリーニングブレード、83…塗布ローラー、831…スポンジ外周部、84…滴下装置、841…ノズル、85…ならしローラー、86…バイアス印加部、88…タンク、881…タンク受け部、882…タンク貯留部、885…濃度検出センサー、883…移送経路
Claims (6)
- 潜像が形成される潜像担持体と、
前記潜像担持体に形成された前記潜像をトナー粒子とキャリア液とを含む液体現像剤で現像する現像部と、
前記現像部により前記潜像担持体に現像された像が転写される転写部材と、
バイアスが印加されるとともに、前記転写部材に当接して前記転写部材をクリーニングするクリーニングローラーと、
前記クリーニングローラーに当接し、前記クリーニングローラーをクリーニングするブレードと、
前記転写部材に当接し、前記クリーニングローラーでクリーニングされた前記転写部材をクリーニングするクリーニングブレードと、
前記ブレード及び前記クリーニングブレードで掻き取られた回収物を貯留する貯留部と、
前記貯留部で貯留された回収物をクリーニングローラーに塗布させる塗布部と、
前記クリーニングローラーに印加する前記バイアスを制御する制御部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記貯留部に貯留される回収物のトナー粒子の濃度を検知する濃度検知部を有し、
前記制御部は、前記濃度検知部で検知された前記貯留部に貯留される回収物の前記トナー粒子の濃度に基づいて、前記クリーニングローラーに印加する前記バイアスを制御する請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記潜像担持体をクリーニングするクリーニング部と、
前記クリーニング部で回収された回収物を前記貯留部へ移送させる移送経路と、を有する請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記貯留部に貯留される回収物の量を検知する回収物量検出部と、
前記回収物量検出部で検知された前記貯留部に貯留される回収物の量に基づいて、前記移送経路における回収物の移送量を制御する請求項3に記載の画像形成装置。 - 潜像担持体に形成された潜像をトナー粒子とキャリア液とを含む液体現像剤で現像し、
前記潜像担持体に現像された像を転写部材に転写し、
バイアスが印加されたクリーニングローラーを、前記転写部材に当接させて前記転写部材をクリーニングし、
前記クリーニングローラーにブレードを当接させて前記クリーニングローラーをクリーニングし、
前記クリーニングローラーでクリーニングされた前記転写部材にクリーニングブレードを当接させて前記転写部材をクリーニングし、
前記ブレード及び前記クリーニングブレードで掻き取られた回収物を貯留部に貯留し、
前記貯留部に貯留された回収物のトナー粒子の濃度を検知し、
検知された回収物の前記トナー粒子の濃度に基づいて前記クリーニングローラーに印加するバイアスを制御し、
前記貯留部に貯留された回収物を印加される前記バイアスが制御された前記クリーニングローラーに塗布することを特徴とする画像形成方法。 - 前記転写部材に前記像を転写した前記潜像担持体をクリーニング部でクリーニングし、
前記クリーニング部で回収された回収物を移送経路により前記貯留部に移送する請求項5に記載の画像形成方法。
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WO2020027803A1 (en) | 2018-07-31 | 2020-02-06 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Blanket servicing |
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2009
- 2009-09-25 JP JP2009220639A patent/JP2011069970A/ja not_active Withdrawn
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