JP2008170601A - 液体現像剤を用いる画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

液体現像剤を用いる画像形成方法および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成でトナーの圧縮状態を一定に保ち、高画質の画像を得ることができる液体現像剤を用いた画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
【解決手段】液体現像剤を用いる画像形成方法において、キャリア液中に着色剤と樹脂からなるトナー粒子を分散させた液体現像剤を用い、トナーキャリア液中にトナー粒子を分散させた液体現像剤を用い、トナー供給ローラと規制ブレードにより定量化された液体現像剤が転写される現像ローラと、前記現像ローラと対向配置される圧縮部材と、前記現像ローラにより静電潜像が現像される感光体を備え、前記圧縮部材は前記現像ローラ上の液体現像剤に電界を付与して固形分を前記現像ローラ側に圧縮する機能を有し、所定の画像を形成したときの前記現像ローラと前記感光体に流れる現像電流を測定し、測定結果が規定の値になるように前記圧縮部材に印加する電界の強度を制御することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、キャリア液中に着色剤と樹脂からなるトナー粒子を分散剤により分散させた液体現像剤を用いる画像形成方法および画像形成装置に関する。
液体現像剤を用いた画像形成方法の従来技術として、特開2002−278291号公報には、液体現像剤を担持した現像ローラにより感光体上の潜像を現像する画像形成方法において、現像前の現像ローラの液体現像剤を圧縮するための圧縮部材として現像ローラに接触するローラタイプの圧縮部材を配置し、前記現像ローラと圧縮部材とに、それぞれ独立した電圧を印加し、圧縮部材の印加電圧>現像ローラの印加電圧とすることにより、画像のカブリ、濃度ムラを防止し、高品質の画像を得るようにした画像形成装置が開示されている。また、特開2001−324876号公報には、圧縮部材として現像ローラに接触する導電性ブレードを用いた画像形成方法が開示されている。
特開2002−278291号公報 特開2001−324876号公報
従来の画像形成方法は、不揮発性のキャリア液中に少なくとも着色剤と樹脂からなるトナー粒子を分散剤により分散させた液体現像剤を用い、現像ローラに対向する圧縮部材に現像ローラと異なる電圧を印加し、液体現像剤に電界を付与してトナー粒子を現像ローラ側に圧縮し膜化し、その後の現像・転写工程でトナー粒子が電界により移動しやすくしている。その結果、高い現像・転写効率を実現し、乱れのない高品質の画像を得ることができる。
しかし、従来の画像形成方法は、装置の運転を続けるうちに良好な膜化状態が得られなくなり、現像・転写効率が変化や画像の乱れが発生することがある。
このような膜化状態の変化に関して、液体現像剤のロット間の特性差や経時変化による液体現像剤の帯電性、移動特性の変化により、圧縮状態が変動すると考えられる。また、液体現像剤の膜化状態の変化は、現像ローラ抵抗の経時変化の影響や、圧縮部材の状態変化の影響も考えられる。つまり、特開2002−278291号公報、特開2001−324876号公報に開示されたもののように、現像ローラと接触するタイプの圧縮部材を用いる場合、部材の電気抵抗値の変化による実効電圧の変化が予測される。また、コロナや微小放電を利用した圧縮部材を用いる場合、トナーに電荷を付与して電界を形成する際に温湿度環境による放電状態の変化が予測される。これらの変動により、トナーの圧縮状態に変動がでる場合があり、トナーの圧縮状態の変化は、画像濃度の変化や、リブと呼ばれる縦筋状の画像の乱れ、非画像部へのかぶり等の不具合を起こす。
本発明は、前記課題を解決する、簡単な構成でトナーの圧縮状態を一定に保ち、高画質の画像を得ることができる液体現像剤を用いた画像形成方法および画像形成装置を提供することを目的とする。
本第1発明は、前記課題を解決するために、液体現像剤を用いる画像形成方法において、キャリア液中にトナー粒子を分散させた液体現像剤を用い、トナー供給ローラと規制ブレードにより定量化された液体現像剤が転写される現像ローラと、前記現像ローラと対向配置される圧縮部材と、前記現像ローラにより静電潜像が現像される感光体を備え、前記圧縮部材は前記現像ローラ上の液体現像剤に電界を付与して固形分を前記現像ローラ側に圧縮する機能を有し、所定の画像を形成したときの前記現像ローラと前記感光体に流れる現像電流を測定し、測定結果が規定の値になるように前記圧縮部材に印加する電界の強度を制御することを特徴とする。
本第2発明は、本第1発明の液体現像剤を用いる画像形成方法において、前記所定の画像が全ベタ画像であることを特徴とする。
本第3発明は、本第1又は第2発明の液体現像剤を用いる画像形成方法において、前記圧縮部材が、接触式のローラタイプ、非接触式のローラタイプ、コロナ放電を用いるタイプ、接触式の導電性ブレードを用いるタイプのいずれかであることを特徴とする。
本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれかの液体現像剤を用いた画像形成方法において、カラー画像形成では、複数の色毎に前記現像電流の規定値を備えることを特徴とする。
本第5発明は、本第1〜第4発明のいずれかの液体現像剤を用いた画像形成方法において、現像バイアス電圧を定電圧制御することを特徴とする。
本第6発明は、本第1〜第5発明のいずれかの液体現像剤を用いた画像形成方法において、前記液体現像剤を回収して再利用する際、前記液体現像剤中の固形分濃度を一定に調整する濃度調整手段を備えることを特徴とする。
本第7発明は、液体現像剤を用いる画像形成装置において、キャリア液中にトナー粒子を分散させた液体現像剤を用い、トナー供給ローラと規制ブレードにより定量化された液体現像剤が転写される現像ローラと、前記現像ローラと対向配置される圧縮部材と、前記現像ローラにより静電潜像が現像される感光体を備え、前記圧縮部材は前記現像ローラ上の液体現像剤に電界を付与して固形分を前記現像ローラ側に圧縮する機能を有し、所定の画像を形成したときの前記現像ローラと前記感光体に流れる現像電流を測定する手段を備え、測定結果が規定の値になるように前記圧縮部材に印加する電界の強度を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
本発明の実施の形態を図により説明する。図1は、本発明の画像形成装置の主要構成を示す図である。
中間転写ベルト70は、ベルト駆動ローラ82、従動ローラ85に張架されたエンドレスベルトであり、感光体20Y、20M、20C、20Kと当接しながら回転駆動される。中間転写ベルト70、一次転写バックアップローラ61Y、61M、61C、61K及び感光体20Y、20M、20C、20Kとで構成された一次転写ユニット60Y、60M、60C、60Kにより、中間転写ベルト70上に4色の液体現像剤が順次重ねて転写され、フルカラー液体現像剤像が形成される。
二次転写ユニット80は、二次転写ローラ81、中間転写ベルト駆動ローラ82、二次転写ローラブレード83、二次転写ローラクリーニング液回収部84から構成され、中間転写ベルト70上に形成された単色液体現像剤像やフルカラー液体現像剤像を紙等の記録媒体に転写する。
不図示の定着ユニットは、記録媒体上に転写された単色液体現像剤像やフルカラー液体現像剤像を記録媒体上に融着して永久像とするための装置である。
現像ユニット50Y、50M、50C、50Kは、それぞれ、イエロー(Y)液体現像剤、マゼンタ(M)液体現像剤、シアン(C)液体現像剤、ブラック(K)液体現像剤で潜像を現像する機能を有している。
現像ユニット50Y、50M、50C、50Kは、各液体現像剤を貯蔵する現像トナー容器53Y、53M、53C、53K、これら現像トナー容器から各液体現像剤を現像ローラ54Y、54M、54C、54Kに供給するトナー供給ローラ51Y、51M、51C、51K、感光体20Y、20M、20C、20Kを帯電する帯電器30Y、30M、30C、30K、帯電された感光体に静電潜像を形成する露光ユニット40Y、40M、40C、40Kから成る。
現像ユニット50Y、50M、50C、50Kの構成は同様であるので、以下、現像ユニット50Kについて説明する。
図1に示すように、感光体20Kの回転方向に沿って、主に帯電ユニット30K、露光ユニット40K、一次転写ユニット60Kが配されている。感光体20Kは、円筒状の基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施形態においては、時計回りの回転をする。
帯電ユニット30Kは、感光体20Kを帯電するための装置である。露光ユニット40Kは、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、変調されたレーザを帯電された感光体20K上に照射し潜像を形成する。露光ユニット40Kに、有機ELヘッドを用いても良い。
現像ユニット50Kは、感光体20K上に形成された潜像を、ブラック(K)液体現像剤を用いて現像するための装置である。現像ユニット50Kにつては後述する。
一次転写ユニット60Kは、感光体20K上に形成されたブラック液体現像剤像を中間転写ベルト70に転写するための装置である。
図2は、現像ユニット50Kの主要構成要素を示した断面図である。現像トナー容器53Kは、感光体20K上に形成された潜像を現像するための、ブラック液体現像剤を収容する。本実施形態に用いる液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中に分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約25%とした高粘度(30〜10000mPa・s程度)で、常温で不揮発性の液体現像剤である。現像トナー容器53Kにはポンプを配置した連通管91Kを経て濃度調整された液体現像剤がトナー調整槽90Kから供給される。トナー調整槽90Kには、トナータンク93Kからトナー供給管94Kを通してトナー(固形分濃度35%)が供給される。トナーは高粘度で流動性が低いためポンプにより供給する。キャリアタンク95Kから開閉弁を配置したキャリア供給管96Kを通してキャリア液がトナー調整槽90Kに供給される。キャリア液は、低粘度であるためポンプを用いることなく重力落下により供給される。トナー調整槽90Kには、後述する現像ローラクリーニング液回収部59Kから回収液体現像剤管92Kを通して回収液体現像剤が供給される。トナー調整槽90K内には攪拌部材97Kが配置される。
現像トナー容器53Kからは、トナー供給ローラ51Kにより、現像ローラ54Kへと一定濃度の液体現像剤が供給される。トナー供給ローラ51Kは、円筒状の部材であり、図2に示すように時計回りに回転する。トナー供給ローラ51Kは、表面に微細且つ一様に螺旋状の溝を形成したアニロックスローラである。溝の寸法は、溝ピッチが約130μm、溝深さが約30μmである。トナー供給ローラ51Kには現像ローラ54Kと同等またはそれより高い電圧が付与される。アニロックスローラによって定量化された液体現像剤が現像ローラ54Kに転写され、現像ローラ54K上の液体現像剤量は一定に保たれている。微調整として、画像濃度が一定となるようにアニロックスローラの回転数が微調整される。画像濃度は中間転写ベルト70上のパッチを参照して一定に保たれる。
トナー規制ブレード52Kは、トナー供給ローラ51Kの表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部と、外ゴム部を支持する金属等の板で構成され、トナー供給ローラ51Kに残存する液体現像剤を掻き落とし除去する。
現像ローラ54Kは、円筒状の部材であり、中心軸を中心に図2に示すように反時計回りに回転する。該現像ローラ54Kは鉄等金属製の内芯の外周部に導電性ウレタンゴム等の弾性体と樹脂層やゴム層を備えたものである。現像ローラ54Kには、現像ローラブレード58K、及び現像ローラクリーニング液回収部59Kが設けられている。現像ローラブレード58Kは、現像ローラ54Kの表面に当接するゴム等で構成され、現像ローラ54Kに残存する液体現像剤を掻き落とし除去する。現像ローラクリーニング液回収部59Kは、現像ローラブレード58Kが掻き落とした液体現像剤を貯留する容器である。現像ローラクリーニング液回収部59K内の回収された液体現像剤は再利用される。
図3(A)、(B)、(C)、(D)は、現像ローラ54Kと対向配置される圧縮部材のタイプの例を示すものである。図3(A)は、現像ローラ54Kと接触するローラタイプを示し、図3(B)は、現像ローラ54Kと非接触のローラタイプを示し、図3(C)は、コロナ放電式のタイプを示し、図3(D)は、現像ローラ54Kと接触する導電性ブレードタイプを示す。圧縮部材のタイプとしては、上記のいずれかを選択して使用する。
以下の説明は、圧縮部材として現像ローラ54Kと接触する圧縮ローラ55Kを使用する。
圧縮ローラ55Kは、円筒状の部材であり、中心軸を中心に回転し、金属ローラの表層に導電性の樹脂やゴム層を備えている。その回転方向は、図2に示すように、現像ローラ54Kと反対方向の時計回りである。圧縮ローラ55Kには、現像ローラ54Kとは別の電圧印加部材から電圧が印加され、両ローラ間に電位差を設けている。圧縮ローラブレード56Kは、圧縮ローラ55Kの表面に当接するゴム等で構成され、圧縮ローラ55Kに残存する液体現像剤を掻き落として除去する。圧縮ローラクリーニング液回収部57Kは、圧縮ローラブレード56Kが掻き落とした液体現像剤を貯留する容器である。
感光体20Kは、現像ローラ54Kの幅より広く、外周面に感光層が形成された円筒状の部材であり、中心軸を中心に図2に示すように時計回りで回転する。該感光体20Kの感光層は、有機感光体又はアモルファスシリコン感光体等で構成される。
帯電器30Kは、感光体20Kと現像ローラ54Kとのニップ部上流に設けられる。帯電器30Kは、図示しない電源装置から液体現像剤と同極性のバイアスを印加され、感光体20Kを帯電する。帯電された感光体20Kに、露光ユニット40Kからレーザが照射され潜像が形成される。形成された潜像は、現像ローラ54Kにより現像され、一次転写ユニット60Kにおいて、中間転写ベルト70に一次転写される。
次にこのような画像形成装置の動作について説明する。引き続き、現像ユニットは、4つの現像ユニットのうち現像ユニット50Kを例にとり説明する。
現像トナー容器53K中の液体現像剤は、固形分濃度25%で、粘度30〜10000mPa・sで、トナー粒子はプラスの電荷を有する。液体現像剤は、トナー供給ローラ51Kが回転することにより、現像トナー容器53Kから汲み上げられる。トナー規制ブレード52Kは、トナー供給ローラ51Kの表面に当接し、トナートナー供給ローラ51Kの表面に形成された溝内の現像液を残し、その他の余分な現像液を掻き取り、現像ローラ54Kに供給する液体現像剤量を規制する。この規制によって、現像ローラ54Kに塗布される液体現像剤の膜厚は6μmになるよう定量化する。トナー規制ブレード52Kで掻き取った液体現像剤は、重力によって現像トナー容器53Kに落下する。
液体現像剤が塗布された現像ローラ54Kは、トナー供給ローラ51Kとのニップ部下流で圧縮ローラ55Kに当接する。現像ローラ54Kには、現像ローラ電圧印加手段101Kによる定電圧制御された+300〜+500Vの定電圧が印加される。トナー供給ローラ51Kには、現像ローラ54Kと同一の電圧印加手段から現像ローラ54Kと同等またはそれより高い電圧が印加される。圧縮ローラ55Kには、現像ローラ54Kの現像ローラ電圧印加手段101Kとは別の圧縮部材電圧印加手段102Kにより現像ローラに印加される電圧より高い電圧が印加される。このため、現像ローラ54K上のトナーは、圧縮ローラ55Kとのニップを通過する際、現像ローラ54K側に移動し、圧縮ローラ55Kにはほとんどトナー粒子を含まないキャリア液のみが回収される。これにより、トナー粒子同士が緩やかに結合され膜化された状態になる。その結果、現像部でのトナーの移動が素早くなり、画像濃度が向上する。
圧縮ローラ55Kは、現像ローラ54K表面に対して等速で連れ回り方向に回転する。但し、圧縮ローラ55Kの回転速度、回転方向を、現像ローラ54Kの回転速度に対して速度差を設けたり、現像ローラ54K表面と対向するカウンタ方向に回転させてもよい。圧縮ローラ55Kには、圧縮ローラブレード56Kが当接する。但し、圧縮ローラブレード56Kを設けなくてもよい。この場合、圧縮ローラ55Kには、一定膜厚のキャリアが保持され、現像ローラ54K上のトナー層のキャリア量は、圧縮ローラ55Kとのニップ前後で変化しない。
感光体20Kは、アモルファスシリコンを用い、現像ローラ54Kとのニップ部上流でコロナ帯電器30Kのワイヤに約+5.5kVを印加することにより、表面を約+600Vに帯電する。帯電後、露光ユニット40Kにより画像部の電位が+25Vとなるように潜像が形成される。現像ローラ54Kと感光体20Kとの間に形成される現像ニップ部では、現像ローラ54Kに印加されているバイアス+300Vと感光体20K上の潜像(画像部+25V、非画像部+600V)で形成される電界にしたがい、選択的にトナー粒子が感光体20K上の画像部へと移動する。これにより、感光体20K上にトナー画像が形成される。キャリア液は、電界の影響を受けないため、現像ローラ54Kと感光体20Kとの現像ニップ部出口で分離し、現像ローラ54Kと感光体20Kとの両方に付着する。
現像ニップ部を通過した感光体20Kは、中間転写ベルト70とのニップ部を通過し、一次転写が行われる。一次転写バックアップローラ61Kには、トナー粒子の帯電特性と逆極性の約−200Vの電圧が一次転写電圧印加手段103Kにより印加されており、感光体20K上のトナー粒子は、中間転写ベルト70に一次転写され、感光体20Kにはキャリア液のみが残る。感光体20K上に残ったキャリア液は、一次転写部下流の感光体ブレード21Kにより掻き取られ、感光体クリーニング液回収部22Kで回収される。
一次転写ユニット60Kで中間転写ベルト70上に一次転写されたトナー画像は、二次転写ユニット80へ向かう。二次転写ユニット80において、二次転写ローラ81には、−1000Vの電圧が印加され、中間転写ベルト駆動ローラ82に0Vに保たれており、中間転写ベルト70上のトナー粒子は、紙等の記録媒体に二次転写される。
このような画像形成装置の運転を続けるうちに良好な膜化状態が得られなくなり、現像・転写効率が変化や画像の乱れが発生することがある。その原因は前述のように、膜化状態の変化に関して、液体現像剤のロット間の特性差や経時変化による液体現像剤の帯電性、移動特性の変化により、圧縮状態が変動すると考えられる。また、液体現像剤の膜化状態の変化は、現像ローラ54Kの抵抗の経時変化の影響や、圧縮部材の状態変化の影響も考えられる。つまり、現像ローラ54Kと接触するタイプの圧縮ローラ55Kを用いる場合、部材の電気抵抗値の変化による実効電圧の変化が予測される。また、コロナや微小放電を利用した圧縮部材を用いる場合、トナーに電荷を付与して電界を形成する際に温湿度環境による放電状態の変化が予測される。これらの変動により、トナーの圧縮状態に変動がでる場合があり、トナーの圧縮状態の変化は、画像濃度の変化や、リブと呼ばれる縦筋状の画像の乱れ、非画像部へのかぶり等の不具合を起こす。
現像ローラ54K上の現像剤の圧縮過剰が見られる場合、現像ローラ54Kと感光体20K間に通常より大きい現像電流が流れる現象が見られる。これは以下のような理由があると推測される。圧縮部材により電界が印加されることにより、トナー粒子の帯電が発現し、電界が強いほど帯電量が大きくなると推測される。更に、コロナにより荷電粒子をトナー上に降ろせたり、非接触タイプの圧縮ローラでマイクロ放電させるような場合、電界に加えてこれらの電荷によってトナー帯電量が上昇することも推測される。
そのため、本発明は全ベタ画像形成時の現像ローラ54Kから感光体20Kに流れる現像電流を測定し、現像電流値が規定の値となるように、圧縮部材に印加する電界の強度を制御するものである。また、圧縮状態によるトナーの帯電量は、各色トナー毎に若干異なる値となる。これは、顔料の極性によってトナーの帯電特性や、それに起因するトナーの移動度が異なるためと推測される。図4は、現像電流測定を説明するための図である。なお、図4では、圧縮部材を現像ローラ54Kと接触する圧縮ローラ55Kとしている。
現像電流の測定の前提条件は次の(1)〜(3)である。
(1)現像ローラ54K上のトナー量が一定に保たれていること。これは、アニロックスローラによって定量化された液体現像剤が現像ローラに転写されることで実現される。また、微調整として、画像濃度が一定になるようにアニロックスローラの回転数を微調整する。画像濃度は、中間転写ベルト70上のパッチを参照して一定に保たれる。
(2)現像ユニット内のトナー固形分濃度が一定に保たれていること。現像ローラブレード58K、感光体ブレード22K、その他のクリーナで回収されるトナーおよびキャリア液を再利用する場合、回収される液の固形分濃度が、現像機内の液体現像剤の固形分濃度と異なるため、濃度調整槽で固形分濃度を調整して現像ユニットに投入する。
(3)現像バイアス電圧が一定であること。
現像電流値の測定シーケンスは非印刷動作時に実施する。現像電流測定シーケンスは次の(1)〜(7)のとおりである。
(1)現像電流測定時、各ローラおよび中間転写ベルト70を通常速度で駆動する。
(2)同時に、現像ローラ電圧印加手段101Kにより現像バイアス(例えば+300V)、圧縮部材電圧印加手段102Kにより圧縮部材バイアス(例えば+700)を印加する。
(3)この時、感光体20Kの帯電は行わず、また一次転写電圧印加手段103Kによる一次転写バイアスは印加しない。
(4)感光体20K上にベタ画像が形成されるので、この時、図4の電流測定手段104Kに流れる現像電流を測定する。
(5)感光体20Kを帯電せず、さらに一次転写バイアスを印加しないため、感光体20Kから中間転写ベルト70へは電流が流れない。したがって、上記電流測定手段104Kによって測定される電流は、現像ローラ54Kから感光体20Kに流れる現像電流と等しくなる。
(6)一定時間測定後、電流測定シーケンスを停止する。
(7)電流測定シーケンス中の平均電流値を求め、規定値と異なる場合は、圧縮ローラ55Kに印加する電圧を変更して、前記電流測定シーケンスを行う。規定値は、各色で異なる値を持ち、色別の規定値を下記の表1に示す。
Figure 2008170601
測定された電流値が規定値より小さければ、圧縮部材に印加する印加電圧を上昇させ、逆に規定値より大きければ圧縮部材に印加する印加電圧を低下させる。圧縮部材がコロナの場合は、ワイヤ電圧を調整する。
カラー画像形成装置の場合、現像電流測定シーケンスは、4色同時に行うことができる。また、一部の色のみの現像電流測定シーケンスを行う場合は、それ以外の現像機および感光体を駆動せず、一部の色について現像機および感光体を駆動して実施する。
本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。
符号の説明
20Y、20M、20C、20K:感光体、21K:感光体ブレード、22K:感光体
クリーニング液回収部、30Y、30M、30C、30K:コロナ帯電器、40Y、40
M、40C、40K:露光ユニット、50Y、50M、50C、50K:現像ユニット、
51Y、51M、51C、51K:トナー供給ローラ、52K:トナー規制ブレード、53Y、53M、53C、53K:現像トナー容器、54Y、54M、54C、54K:現像ローラ、55K:圧縮ローラ、56K:圧縮ローラブレード、57K:圧縮ローラクリーニング回収部、58K:現像ローラブレード、59K:現像ローラクリーニング液回収部、60Y、60M、60C、60K:一次転写ユニット、61Y、61M、61C、61K:一次転写バックアップローラ、70:中間転写ベルト、80:二次転写ユニット、81:二次転写ローラ、82:ベルト駆動ローラ、83:二次転写ローラブレード、84:二次転写ローラクリーニング液回収部、85:従動ローラ、101K:現像ローラ電圧印加手段、102K:圧縮部材電圧印加手段、103K:一次転写電圧印加手段、104K:電流測定手段

Claims (7)

  1. キャリア液中にトナー粒子を分散させた液体現像剤を用い、トナー供給ローラと規制ブレードにより定量化された液体現像剤が転写される現像ローラと、前記現像ローラと対向配置される圧縮部材と、前記現像ローラにより静電潜像が現像される感光体を備え、前記圧縮部材は前記現像ローラ上の液体現像剤に電界を付与して固形分を前記現像ローラ側に圧縮する機能を有し、所定の画像を形成したときの前記現像ローラと前記感光体に流れる現像電流を測定し、測定結果が規定の値になるように前記圧縮部材に印加する電界の強度を制御することを特徴とする液体現像剤を用いる画像形成方法。
  2. 前記所定の画像が全ベタ画像であることを特徴とする請求項1に記載の液体現像剤を用いる画像形成方法。
  3. 前記圧縮部材が、接触式のローラタイプ、非接触式のローラタイプ、コロナ放電を用いるタイプ、接触式の導電性ブレードを用いるタイプのいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の液体現像剤を用いる画像形成方法。
  4. カラー画像形成においては、複数の色毎に前記現像電流の規定値を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体現像剤を用いる画像形成方法。
  5. 現像バイアス電圧を定電圧制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体現像剤を用いる画像形成方法。
  6. 前記液体現像剤を回収して再利用する際、前記液体現像剤中の固形分濃度を一定に調整する濃度調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液体現像剤を用いる画像形成方法。
  7. キャリア液中にトナー粒子を分散させた液体現像剤を用い、トナー供給ローラと規制ブレードにより定量化された液体現像剤が転写される現像ローラと、前記現像ローラと対向配置される圧縮部材と、前記現像ローラにより静電潜像が現像される感光体を備え、前記圧縮部材は前記現像ローラ上の液体現像剤に電界を付与して固形分を前記現像ローラ側に圧縮する機能を有し、所定の画像を形成したときの前記現像ローラと前記感光体に流れる現像電流を測定する手段を備え、測定結果が規定の値になるように前記圧縮部材に印加する電界の強度を制御する制御手段を備えることを特徴とする液体現像剤を用いる画像形成装置。
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