JP2011067421A - 電気かみそり - Google Patents

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宏明 清水
Shunsuke Komori
俊介 小森
Shigezaemon Iwasaki
重左エ門 岩崎
Toshio Ikuta
利夫 生田
Shin Hosokawa
慎 細川
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Abstract

【課題】各外刃ブロックの2段階フロートが可能な構成を有する電気かみそりにおいて、各外刃ブロックの肌への追従性能を向上させること。
【解決手段】モータ16を内蔵し保持枠部12を有するヘッド部11と、保持枠部12に保持された複数の外刃ブロック13と、モータ16の駆動に基づいて往復駆動される内刃31とを備えており、各外刃ブロック13は、保持枠部12に対してフロート支持されるとともに、保持枠部12は、ヘッド部11に対してフロート支持される。
【選択図】図4

Description

本発明は、髭等の体毛を剃るための電気かみそりに関するものである。
従来、電気かみそりは、駆動源を内蔵するヘッド部と、ヘッド部に設けられた保持枠部と、保持枠部に保持され体毛が導入可能な外刃及び該外刃を支持する支持体からなる(複数)外刃ブロックと、各外刃の内側に配置され前記駆動源の駆動に基づいて往復駆動される内刃とを備えている。このような電気かみそりにおいて、例えば特許文献1のものでは、各外刃ブロックは上下動自在に支持されるとともに、バネにより上方に付勢されている(所謂フロート支持されている)。これにより、各外刃ブロックの外刃で構成される刃面が肌の形状に追従し、剃り性能の向上に繋がる髭の外刃内への導入率の向上が図られている。
また、電気かみそりは、ヘッド部と、該ヘッド部を支持する胴部とから構成されており、該ヘッド部は、胴部の上端部において上下動自在、且つバネにより上方に付勢されて支持(フロート支持)されている。このように、各外刃ブロックがヘッド部(若しくは保持枠部)に対してフロート支持され、そのヘッド部全体は胴部に対してフロート支持されているため、外刃ブロックの2段階のフロート動作が可能となり、その結果、肌に対する刃面の追従性能が向上するようになっている。
特許第3945376号公報
しかしながら、上記特許文献1の電気かみそりでは、各外刃ブロックの2段階フロートが可能となってはいるものの、ヘッド部に駆動源及び内刃への動力伝達機構等が内蔵されているため、ヘッド部の重量が重く、ヘッド部が肌に対して追従し難いといった問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、各外刃ブロックの2段階フロートが可能な構成を有する電気かみそりにおいて、各外刃ブロックの肌への追従性能を向上させることにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、駆動源を内蔵し、保持枠部を有するヘッド部と、前記保持枠部に保持され、体毛が導入可能な外刃及び該外刃を支持する支持体からなる複数の外刃ブロックと、前記各外刃の内側に配置され、前記駆動源の駆動に基づいて往復駆動される内刃とを備えた電気かみそりであって、前記各外刃ブロックは、前記保持枠部に対してフロート支持されるとともに、前記保持枠部は、前記ヘッド部に対してフロート支持されたことを特徴とする。
この発明では、外刃ブロックが保持枠部に対してフロート支持されるとともに、その保持枠部はヘッド部に対してフロート支持され、これにより、各外刃ブロックの2段階フロートが可能となる。即ち、ヘッド部の一部である保持枠部をフロートさせることで2段階フロートが可能となるため、ヘッド部全体をフロートさせて2段階フロートを実現する構成と比べて、各外刃ブロックの肌への追従性能を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電気かみそりにおいて、前記保持枠部に対する前記各外刃ブロックのフロート力は、前記ヘッド部に対する前記保持枠部のフロート力よりも小さく設定されたことを特徴とする。
この発明では、各外刃ブロックが保持枠部よりもフロートし易くなるため、保持枠部が大きくフロートするよりも先に、各外刃ブロックを肌の細かい凹凸に追従させることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電気かみそりにおいて、前記ヘッド部に対する前記保持枠部のフロート可能量は、前記保持枠部に対する前記各外刃ブロックのフロート可能量よりも大きく設定されたことを特徴とする。
この発明では、外刃ブロックを肌に対してより好適に追従させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気かみそりにおいて、前記各内刃は、該内刃と前記外刃ブロックとの間に介在された付勢部材の付勢力により前記外刃の内面に押圧されるように構成されたことを特徴とする。
この発明では、外刃が肌に押し付けられて外刃ブロックがフロートした状態においても、内刃の外刃に対する押圧力が増加せずに一定となるため、その押圧力の増加によって生じる温度上昇や駆動源の負荷の増加を抑えることが可能となる。
従って、上記記載の発明によれば、各外刃ブロックの2段階フロートが可能な構成を有する電気かみそりにおいて、各外刃ブロックの肌への追従性能を向上させることができる。
本実施形態の電気かみそりを部分的に示す斜視図。 電気かみそりを模式的に示す平面図。 電気かみそりを模式的に示す正面図。 外刃ブロックの支持構造を模式的に示す断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の電気かみそり1の本体部は、ヘッド部11と、該ヘッド部11を支持する図示しない胴部とから構成されている。ヘッド部11は、その上部に保持枠部12を有し、該保持枠部12には4つの外刃ブロック13が保持されている。
保持枠部12は、図3に示すように、ヘッド部11に対して接近及び離間する方向(上下方向)に移動可能に設けられるとともに、保持枠部12のフロート用の圧縮ばね14により上方(ヘッド部11から離間する方向)に付勢されている。即ち、保持枠部12は、ヘッド部11に対して上下方向にフロート支持されるようになっている。
詳述すると、保持枠部12の左右方向(幅方向)の両端部には、ヘッド部11側に延びる取付部15がそれぞれ形成されており、その各取付部15には、左右方向に貫通する係合孔15aが形成されている。各取付部15の係合孔15aには、ヘッド部11の左右方向両端部からそれぞれ延出形成された係合凸部11aが挿入され、これにより、保持枠部12がヘッド部11から脱落することなく支持されている。
係合孔15aの上下方向幅は、係合凸部11aの上下方向幅よりも大きく形成されており、保持枠部12の上下方向の移動が許容されるようになっている。そして、保持枠部12とヘッド部11との間には、保持枠部12のフロート用の圧縮ばね14が複数介在されており、各圧縮ばね14は保持枠部12に対してヘッド部11から離間させる方向(上方)への付勢力を付与している。これにより、通常状態(外刃ブロック13に下向きの荷重が掛かっていない状態)において、係合凸部11aは係合孔15aの下端部と係合するとともに、係合孔15aの上端部との間には隙間が空いている。
保持枠部12は、図1及び図2に示すように、左右方向に対向する一対の側壁部12aと、前後方向に対向する一対の側壁部12bとを有し、その各側壁部12a,12bで構成される枠の内側において各外刃ブロック13が前後方向に並んで着脱可能に装着されている。
各外刃ブロック13は、保持枠部12に着脱可能に保持された樹脂製の支持体21と、支持体21に支持された外刃22とから構成され、左右方向に長い長尺状をなしている。
各支持体21は、保持枠部12の左右方向に対向する側壁部12aに上下方向に移動可能に支持されている。支持体21の左右方向両側には突出形成された突起部21aは、各側壁部12aに形成された凹部12c内に位置している(図4参照)。側壁部12aの凹部12cの上下方向幅は、突起部21aの上下方向幅よりも大きく形成されている。つまり、各外刃ブロック13は、上下方向における突起部21aの移動可能な幅だけ上下方向の移動が許容されており、凹部12c及び突起部21aは外刃ブロック13の抜け止めの役割を果たしている。
各外刃ブロック13は、保持枠部12に対してフロート支持されている。詳述すると、図4に示すように、各外刃ブロック13の支持体21と保持枠部12の底部12dとの間には、外刃ブロック13のフロート用の圧縮ばね23が複数介在されており、その圧縮ばね23は外刃ブロック13に対して上方への付勢力を付与している。各外刃ブロック13は、上方から荷重を受けると、圧縮ばね23の付勢力に抗して下方に沈み、その荷重がなくなると、圧縮ばね23の付勢力にて図4に示す通常位置(突起部21aが凹部12cの上端部に当接する位置)に戻るようになっている。
尚、各外刃ブロック13のフロート用の圧縮ばね23の付勢力(各外刃ブロック13のフロート力)は、保持枠部12のフロート用の圧縮ばね14の付勢力(保持枠部12のフロート力)よりも小さく設定されている。また、ヘッド部11に対する保持枠部12のフロート可能量(上下方向における最大可動量)は、保持枠部12に対する各外刃ブロック13のフロート可能量よりも大きく設定されている。
各外刃22は、金属薄板に体毛を導入可能な導入孔(図示略)が多数形成されてなる。その各外刃22の内部側には、ヘッド部11内に設けられたモータ16(図4参照)の駆動により左右方向に往復振動される内刃31が設けられている。尚、外刃22は、粗剃り用のネット外刃、仕上げ用のネット外刃、及び長い体毛を剃るのに適したスリット外刃の3種類で構成されている。
内刃31と支持体21の底部21bとの間には、内刃押圧用の圧縮ばね32(付勢部材)が複数介在されており、その圧縮ばね32は内刃31に対して上方への付勢力を付与している。これにより、内刃31は、圧縮ばね32により外刃22の内面22aに押圧されている。
モータ16は、前記胴部に設けられた操作スイッチ(図示略)の操作に基づき駆動され、その駆動力にて各内刃31が往復振動される。そして、各外刃22内に導入された髭等の体毛がその外刃22と往復振動する内刃31とで挟んで切除されるようになっている。
上記したような電気かみそり1では、各外刃ブロック13のフロート力が、保持枠部12のフロート力よりも小さく設定されているため、外刃22を肌に押し当てたときに、保持枠部12よりも各外刃ブロック13の方がフロートし易くなっている。このため、保持枠部12が大きくフロートするよりも先に、各外刃ブロック13の外刃22で構成される刃面が各外刃ブロック13のフロートにより肌に追従するようになっている。そして、外刃ブロック13に掛かる荷重が所定以上となると、各外刃ブロック13が肌に追従する状態で保持枠部12の傾斜も肌に追従し、その結果、より好適な剃り味が得られるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、モータ16を内蔵し保持枠部12を有するヘッド部11と、保持枠部12に保持された複数の外刃ブロック13と、モータ16の駆動に基づいて往復駆動される内刃31とを備えており、各外刃ブロック13は、保持枠部12に対してフロート支持されるとともに、保持枠部12は、ヘッド部11に対してフロート支持される。即ち、ヘッド部11の一部である保持枠部12をフロートさせることで外刃ブロック13の2段階フロートが可能となるため、ヘッド部11全体をフロートさせて2段階フロートを実現する構成と比べて、各外刃ブロック13の肌への追従性能を向上させることが可能となる。
(2)本実施形態では、保持枠部12に対する各外刃ブロック13のフロート力は、ヘッド部11に対する保持枠部12のフロート力よりも小さく設定される。これにより、各外刃ブロック13が保持枠部12よりもフロートし易くなるため、保持枠部12が大きくフロートするよりも先に、各外刃ブロック13を肌の細かい凹凸に追従させることが可能となる。
(3)本実施形態では、ヘッド部11に対する保持枠部12のフロート可能量は、保持枠部12に対する各外刃ブロック13のフロート可能量よりも大きく設定されるため、外刃ブロック13を肌に対してより好適に追従させることが可能となる。
(4)本実施形態では、各内刃31は、該内刃31と外刃ブロック13との間に介在された内刃押圧用の圧縮ばね32の付勢力により外刃22の内面に押圧されるように構成される。これにより、外刃22が肌に押し付けられて外刃ブロック13がフロートした状態においても、内刃31の外刃22に対する押圧力が増加せずに一定となるため、その押圧力の増加によって生じる温度上昇やモータ16の負荷の増加を抑えることが可能となる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、内刃押圧用の圧縮ばね32は、内刃31と支持体21の底部21bとの間に介在されたが、これ以外に例えば、内刃31と保持枠部12の底部12dとの間、又は内刃31とヘッド部11との間に介在させてもよい。
・上記実施形態では、ヘッド部11に対する保持枠部12のフロート可能量は、保持枠部12に対する各外刃ブロック13のフロート可能量よりも大きく設定されたが、反対に保持枠部12のフロート可能量を各外刃ブロック13のフロート可能量よりも小さく設定してもよい。
・上記実施形態では、保持枠部12に対する各外刃ブロック13のフロート力は、ヘッド部11に対する保持枠部12のフロート力よりも小さく設定されたが、反対に各外刃ブロック13のフロート力を保持枠部12のフロート力よりも大きく設定してもよい。この構成によれば、各外刃ブロック13よりも保持枠部12の方がフロートし易くなり、平らな肌に対する剃り味の向上を図ることができる。
・上記実施形態における保持枠部12のフロート用の圧縮ばね14、各外刃ブロック13のフロート用の圧縮ばね23及び内刃押圧用の圧縮ばね32のそれぞれの個数及び配置位置は、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、外刃ブロック13が4つ設けられた所謂4枚刃の構成であったが、特にこれに限定されるものではなく、2枚刃や3枚刃、又は5枚刃以上の構成としてもよい。
・上記実施形態において、ヘッド部11は胴部に対して固定される構成としてもよく、また、胴部に対して可動するように構成してもよい。尚、ヘッド部11を胴部に対して上下方向に移動可能に構成した場合、各外刃ブロック13の3段階のフロート動作が可能な構成とすることができる。
1…電気かみそり、11…ヘッド部、12…保持枠部、13…外刃ブロック、21…支持体、22…外刃、22a…外刃の内面、31…内刃、32…付勢部材としての圧縮ばね。

Claims (4)

  1. 駆動源を内蔵し、保持枠部を有するヘッド部と、
    前記保持枠部に保持され、体毛が導入可能な外刃及び該外刃を支持する支持体からなる複数の外刃ブロックと、
    前記各外刃の内側に配置され、前記駆動源の駆動に基づいて往復駆動される内刃と
    を備えた電気かみそりであって、
    前記各外刃ブロックは、前記保持枠部に対してフロート支持されるとともに、前記保持枠部は、前記ヘッド部に対してフロート支持されたことを特徴とする電気かみそり。
  2. 請求項1に記載の電気かみそりにおいて、
    前記保持枠部に対する前記各外刃ブロックのフロート力は、前記ヘッド部に対する前記保持枠部のフロート力よりも小さく設定されたことを特徴とする電気かみそり。
  3. 請求項1又は2に記載の電気かみそりにおいて、
    前記ヘッド部に対する前記保持枠部のフロート可能量は、前記保持枠部に対する前記各外刃ブロックのフロート可能量よりも大きく設定されたことを特徴とする電気かみそり。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気かみそりにおいて、
    前記各内刃は、該内刃と前記外刃ブロックとの間に介在された付勢部材の付勢力により前記外刃の内面に押圧されるように構成されたことを特徴とする電気かみそり。
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