JP2011060835A - 太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽光が入射された際に発生する屈折光を低減することができる太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】 太陽電池モジュール1は、片面受光型の太陽電池素子2と、この太陽電池素子2の前面側に配置された前面板3と、太陽電池素子2の背面側に配置された背面板4とを備えている。背面板4は、前面板3から入射された太陽光を前面板3に向けて反射させるV字状の光反射板部7を有している。ここで、光反射板部7を形成する傾斜面7a,7bの傾斜角をθa、傾斜面7a,7bの頂角をθb、前面板3の絶対屈折率をNbとしたときに、光反射板部7の形状は、sin−1(1/Nb)−2°≦θb−2θa≦sin−1(1/Nb)+10°を満足するように設定されている。
【選択図】図4
【解決手段】 太陽電池モジュール1は、片面受光型の太陽電池素子2と、この太陽電池素子2の前面側に配置された前面板3と、太陽電池素子2の背面側に配置された背面板4とを備えている。背面板4は、前面板3から入射された太陽光を前面板3に向けて反射させるV字状の光反射板部7を有している。ここで、光反射板部7を形成する傾斜面7a,7bの傾斜角をθa、傾斜面7a,7bの頂角をθb、前面板3の絶対屈折率をNbとしたときに、光反射板部7の形状は、sin−1(1/Nb)−2°≦θb−2θa≦sin−1(1/Nb)+10°を満足するように設定されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、片面受光型の太陽電池素子を有する太陽電池モジュールに関するものである。
従来の太陽電池モジュールとしては、例えば特許文献1に記載されているように、複数の片面受光型の太陽電池素子と、隣り合う2つの太陽電池素子間に配置され、モジュール受光面から入射された太陽光をモジュール受光面に向けて反射させるV字状の光反射面とを備えたものが知られている。
しかしながら、上記従来技術においては、V字状の光反射面の形状(角度)によっては、光反射面で反射した光がモジュール受光面で屈折して外部に流出されてしまう。この場合には、モジュール受光面で反射して太陽電池素子に入射される光が少なくなるため、発電効率が低下してしまう。
本発明の目的は、太陽光が入射された際に発生する屈折光を低減することができる太陽電池モジュールを提供することである。
本発明者等は、片面受光型の太陽電池素子とV字状の光反射板とを備えた太陽電池モジュールについて鋭意検討を重ねた結果、V字状の光反射板の形状(傾斜角及び頂角)を最適化することにより、前面板から入射された太陽光が光反射板で反射されたときに、前面板と空気層との界面で屈折する光を低減できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の太陽電池モジュールは、片面受光型の太陽電池素子と、太陽電池素子の前面側に配置された前面板と、太陽電池素子の背面側に配置され、前面板から入射された太陽光を前面板に向けて反射させるV字状の光反射板とを備え、光反射板の傾斜角をθa、光反射板の頂角をθb、前面板の屈折率をNbとしたときに、sin−1(1/Nb)−2°≦θb−2θa≦sin−1(1/Nb)+10°を満足することを特徴とするものである。
このような太陽電池モジュールにおいて、太陽光が前面板から入射されて光反射板で反射されると、その反射光は前面板と空気層との界面で反射されて太陽電池素子に入射される。このとき、上記関係式を満足するように光反射板の形状を設定することにより、前面板と空気層との界面における光の反射率が高くなり、前面板と空気層との界面で発生する屈折光が低減される。
本発明によれば、太陽光が入射された際に発生する屈折光を低減することができる。これにより、太陽電池素子に入射される光が増えるため、発電効率を向上させることが可能となる。
以下、本発明に係わる太陽電池モジュールの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる太陽電池モジュールの一実施形態を示す断面図である。同図において、本実施形態の太陽電池モジュール1は、複数の片面受光型の太陽電池素子2と、太陽電池素子2の前面側に配置された前面板3と、太陽電池素子2の背面側に配置された背面板4と、前面板3と背面板4との間に設けられ、各太陽電池素子2を固定するための封止樹脂からなる樹脂部5とを備えている。
前面板3は、例えば白板強化ガラス等で形成されている。樹脂部5を形成する封止樹脂としては、例えばエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA樹脂)等が用いられる。
背面板4は、太陽電池素子2が載置される複数の平坦板部6と、各平坦板部6の両側に設けられ、前面板3から入射された太陽光を前面板3に向けて反射させる複数のV字状の光反射板部(集光部)7とからなっている。
背面板4は、図2に示すように金属基板8を有し、この金属基板8の表面には、PET層9、Agフィルム層10及びEVAフィルム層11が接着層12を介して順に積層されている。金属基板8の裏面には、接着層12を介してPET層13が形成され、このPET層13の裏面にはフッ素コーティング層14が形成されている。
背面板4の成型法を図3に示す。図3(a)に示す成型法では、ロール状の基材4aを繰り出して切断した後、その基材4aをプレス機15によりプレス加工して、凹凸状の成型品である背面板4を得る。図3(b)に示す成型法では、ロール状4aの基材を繰り出した後、その基材4aを1対のギア16によりギアロール加工し切断して、背面板4を得る。図3(c)に示す成型法では、切断済みの平板状の基材4bをプレスブレーキ17によりベンダー加工して、背面板4を得る。
以上のような太陽電池モジュール1において、図1及び図4に示すように、太陽光が前面板3から入射して背面板4の光反射板部7で反射されると、その反射光は前面板3と空気層との界面3aで反射される。そして、当該界面3aで反射した光が太陽電池素子2の前面に入射され、太陽電池素子2により発電が行われる。
しかし、前面板3と空気層との界面3aでは屈折率差が生じるため、反射光の他に屈折光が発生することがある。この屈折光は、モジュール外部にリークする光である。このため、屈折光が発生すると、光損失が増大し、太陽電池素子2に入射される光が減少し、結果的に光利用率の低下につながる。
そこで、前面板3と空気層との界面3aで発生する屈折光を極力低減し、多くの反射光を太陽電池素子2に入射させるためには、V字状の光反射板部7の形状(角度)を最適化する必要がある。このとき、前面板3に対して垂直な方向から太陽光が平行に入射したときに、最大出力が得られる。従って、前面板3に対して垂直な方向から太陽光が平行に入射する場合を考慮して、光反射板部7の形状を光学設計することが重要である。
具体的には、図4に示すように、V字状の光反射板部7を形成する傾斜面7a,7bの傾斜角(太陽電池素子2及び前面板3の前面に対する傾斜角)をθa、傾斜面7a,7bの頂角(傾斜面7a,7b同士のなす角)をθb、前面板3の絶対屈折率をNbとしたときに、光反射板部7の形状は、
sin−1(1/Nb)−2°≦θb−2θa≦sin−1(1/Nb)+10°
を満足するように設定されている。以下、上記関係式を設定した理由について説明する。
sin−1(1/Nb)−2°≦θb−2θa≦sin−1(1/Nb)+10°
を満足するように設定されている。以下、上記関係式を設定した理由について説明する。
図4は、前面板3に対して垂直な方向から太陽光が平行に入射し、その入射光が光反射板部7の傾斜面7a,7bで順に反射して、前面板3と空気層との界面3aに達するときの様子を示している。
同図において、上記のように傾斜面7a,7bの傾斜角をθa、傾斜面7a,7bの頂角をθbとすると、傾斜面7aで反射した光と傾斜面7bとのなす角θcは、90°+θa−θbとなる。また、傾斜面7bと前面板3に対して垂直な方向の面とのなす角θdは、90°+θaとなる。さらに、傾斜面7bで反射した光と前面板3に対して垂直な方向の面とのなす角θeは、θb−2θaとなる。つまり、前面板3へ入射される反射光の入射角(前面板入射角)は、θb−2θaとなる。
図5は、光が相対屈折率の異なる媒質内に入射するときの様子を示している。この場合、媒質Aの相対屈折率をNa、媒質Bの相対屈折率をNb、媒質A,Bの界面に入射される光の入射角をθb、媒質A,Bの界面で屈折する光の屈折角をθaとすると、一般的には下記式が成立する。
Na×sinθa=Nb×sinθb …(A)
Na×sinθa=Nb×sinθb …(A)
このとき、媒質A,Bの界面に入射される光の入射角θbが一定以上大きくなると、屈折現象が無くなり、全反射現象が起こるようになる。この全反射現象が起こる時の入射角θbを臨界角θmとすると、上記(A)式から下記の条件式が得られる。ただし、ここでの媒質Aは空気層であるため、相対屈折率Naは1.0となる。
1.0×sin90°=Nb×sinθm …(B)
1.0×sin90°=Nb×sinθm …(B)
そして、上記(B)式を変形することで、臨界角θmが算出される。
sinθm=1/Nb
θm=sin−1(1/Nb) …(C)
sinθm=1/Nb
θm=sin−1(1/Nb) …(C)
上記(C)式より、例えば前面板3として絶対屈折率Nbが1.53のガラス材料を使用した場合、全反射現象が起こる条件としては、臨界角θm=40.8°となる。よって、下記式から、光反射板部7の傾斜面7a,7bの傾斜角θaは34.8°、光反射板部7の傾斜面7a,7bの頂角θbは110.4°と決定される。
θb−2θa=40.8°
θa+θb/2=90°
θb−2θa=40.8°
θa+θb/2=90°
ここで、前面板3の材料として絶対屈折率Nbが1.53のものを使用した場合の前面板入射角(θb−2θa)と光利用率との関係を図6に示す。同図から分かるように、前面板入射角が40.8°(全反射成立条件)であるときに、光利用率が90.8%で最大となり、前面板入射角が50°のときでも、光利用率が90.0%となる。なお、前面板入射角が50°のときに、全反射成立条件に対する光利用低下率は0.88%となる。そして、全反射成立条件からの前面板入射角のズレが大きくなるほど、光利用率が低下するようになる。
図6に示すグラフから、光反射板部7の傾斜面7a,7bの傾斜角θa、光反射板部7の傾斜面7a,7bの頂角θbは、下記の関係式を満足するような数値範囲に設定される。この数値範囲は、光利用率がほぼ90%以上となり、全反射成立条件に対する光利用低下率がほぼ1%以下となるように設定されたものである。
sin−1(1/Nb)−2°≦θb−2θa≦sin−1(1/Nb)+10°
sin−1(1/Nb)−2°≦θb−2θa≦sin−1(1/Nb)+10°
このような関係式を満足するようにV字状の光反射板部7の形状を最適化したので、前面板3と空気層との界面3aで屈折する光が低減し、その分だけ前面板3と空気層との界面3aで反射する光が増大する。このため、太陽電池素子2に入射される光量が多くなり、太陽電池素子2による光利用率が高くなる。これにより、発電効率(モジュール効率)を高くすることができる。
1…太陽電池モジュール、2…太陽電池素子、3…前面板、7…光反射板部(光反射板)。
Claims (1)
- 片面受光型の太陽電池素子と、
前記太陽電池素子の前面側に配置された前面板と、
前記太陽電池素子の背面側に配置され、前記前面板から入射された太陽光を前記前面板に向けて反射させるV字状の光反射板とを備え、
前記光反射板の傾斜角をθa、前記光反射板の頂角をθb、前記前面板の屈折率をNbとしたときに、
sin−1(1/Nb)−2°≦θb−2θa≦sin−1(1/Nb)+10°
を満足することを特徴とする太陽電池モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009205984A JP2011060835A (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | 太陽電池モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011060835A true JP2011060835A (ja) | 2011-03-24 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2009205984A Pending JP2011060835A (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | 太陽電池モジュール |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011060835A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000101124A (ja) * | 1998-09-18 | 2000-04-07 | Hitachi Ltd | 集光型太陽光発電モジュール及びその製造方法並びに集光型太陽光発電システム |
JP2002026364A (ja) * | 2000-07-03 | 2002-01-25 | Hitachi Ltd | 集光型太陽光発電装置 |
-
2009
- 2009-09-07 JP JP2009205984A patent/JP2011060835A/ja active Pending
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