JP2011060707A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】隣り合う端子金具間の短絡を防ぐ。
【解決手段】本発明は、金属製のミッションケースCの内部に取り付け固定されるコネクタ10であって、ベースハウジング20と、電線接続部41と端子接続部42とによってL字状に形成され、端子接続部42がベースハウジング20を貫通するとともに電線接続部41がベースハウジング20に並列配置された複数の端子金具40と、電線接続部41を覆う形態でベースハウジング20に組み付けられるカバーハウジング30と、カバーハウジング30がベースハウジング20に組み付けられた状態にロックするロック突部22およびロック片31と、カバーハウジング30からベースハウジング20に突出して設けられ、隣り合う電線接続部41間において同電線接続部41に沿って配置された壁部33と、ベースハウジング20において壁部33と対応する位置に設けられ、壁部33が圧入される溝部26とを備えた構成としたところに特徴を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、ベースハウジングとカバーハウジングを組み付けることによって構成されるコネクタとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。ベースハウジングには、圧接刃を有する端子金具が配設されており、この端子金具に対して複数の電線を圧入することにより、圧接刃で被覆が削られて芯線と圧接刃とが導通可能に接続されるようになっている。複数の電線は、ベースハウジングに並列配置されており、カバーハウジングをベースハウジングに組み付けることで隣り合う端子金具間を仕切る壁部がカバーハウジングに設けられている。また、カバーハウジングにはロック片が設けられ、ベースハウジングにはロック片と係止する突部が設けられており、ロック片を突部に係止させることによりカバーハウジングがベースハウジングに組み付けられた状態にロックされる。
特開2000−323195号公報
しかしながら、ロック片は、その基端部を支点として自由端部が揺動変位可能に構成されているため、自由端部が揺動変位しながら突部に乗り上げ、この突部を乗り越えて弾性復帰すると、ロック片の自由端部と突部との間には必ず隙間が形成されてしまう。この隙間により、壁部とベースハウジングとの間にも隙間が形成されてしまうため、隙間に鉄粉などのコンタミが侵入するなどして端子金具同士が短絡するおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、隣り合う端子金具間の短絡を防ぐことを目的とする。
本発明は、金属製のケースの内部に取り付け固定されるコネクタであって、ベースハウジングと、電線が接続される電線接続部と相手側端子が接続される端子接続部とによってL字状に形成され、端子接続部がベースハウジングを貫通するとともに電線接続部がベースハウジングに並列配置された複数の端子金具と、電線接続部を覆う形態でベースハウジングに組み付けられるカバーハウジングと、ベースハウジングに設けられたロック受け部と、カバーハウジングに設けられ、ロック受け部と係止することによりカバーハウジングがベースハウジングに組み付けられた状態にロックするロック部と、ベースハウジングおよびカバーハウジングのうち、いずれか一方のハウジングから他方のハウジングに突出して設けられ、隣り合う電線接続部間において同電線接続部に沿って配置された壁部と、他方のハウジングにおいて壁部と対応する位置に設けられ、壁部が圧入される溝部とを備えた構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、カバーハウジングをベースハウジングに組み付けてロック部をロック受け部に係止させることによりカバーハウジングをベースハウジングに対して組み付けられた状態にロックする。これと併行して、壁部が溝部に圧入されることにより、隣り合う電線接続部間に隙間が形成されることを防ぐことができる。したがって、隣り合う端子金具の短絡を防ぐことができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
壁部および溝部は、圧入により互いに摺接する摺接面を有し、一方のハウジングにおける壁部の基端側を圧入方向に切り欠くことで切欠部を形成し、この切欠部に溝部の開口縁部を進入させることにより、摺接面が圧入方向に拡張されている構成としてもよい。
このような構成によると、摺接面が圧入方向に拡張されているため、摺接面で生じる摩擦抵抗が増加し、カバーハウジングとベースハウジングの固着力を増加させることができる。また、摺接面が拡張されたことにより、隣り合う電線接続部間の沿面距離が長くなるため、短絡防止効果を向上させることができる。
溝部は、ベースハウジングにおける電線接続部の並び方向中央に配置されている構成としてもよい。
このような構成によると、溝部がベースハウジングの中央に配置されているため、カバーハウジングをベースハウジングに対して精度良く組み付けることができる。すなわち、ベースハウジングに成形誤差があった場合でも、溝部の両側に成形誤差が分散され、両ハウジングを精度良く位置決めすることができる。
カバーハウジングは、ベースハウジングと別体の構成としてもよい。
このような構成によると、カバーハウジングとベースハウジングを別々に扱うことができるため、端子接続部をベースハウジングに圧入するに先立って電線をベースハウジングに組み付けておくなどの必要はない。
本発明によれば、隣り合う端子金具間の短絡を防ぐことができる。
実施形態におけるコネクタの正面図 コネクタの平面図 図2におけるA−A線断面図 図3における要部拡大断面図 図3におけるカバーハウジング、端子金具、およびベースハウジングを上下に分解して示した断面図 図2におけるB−B線断面図 端子金具の側面図 端子金具の平面図 端子金具の正面図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図9の図面を参照しながら説明する。実施形態におけるコネクタ10は、図3に示すように、自動車のミッションケースCの内部に取り付け固定されており、鉄粉などが入り混じった機械油が付着する環境下で使用される。このコネクタ10は、ミッションケースCを構成する鉄板に対して固定されている。さらに、このコネクタ10は、ミッションケースCの内部に配設されたソレノイドバルブSに接続されている。
コネクタ10は、図5に示すように、ベースハウジング20と、カバーハウジング30と、これらのハウジング20,30によって挟まれる端子金具40とを備えて構成されている。なお、以下の説明において上下方向とは図1の上下方向を基準とし、前後方向とは図2の上下方向を基準として図2の上側を前側とし、幅方向とは図2の左右方向を基準とする。
端子金具40は、図5に示すように、電線Wの端末に接続される電線接続部41と、ソレノイドバルブSに接続される端子接続部42とから構成されている。電線接続部41と端子接続部42は、側面視略L字状をなして連結されている。端子金具40は、金属平板をプレス加工することによって形成されており、水平姿勢に配置された電線接続部41の前縁を略直角に折り曲げ形成することにより端子接続部42が電線接続部41に対してL字状をなして連結されている。
電線接続部41は前後方向に長い形態をなし、電線接続部41の両側縁には、図7ないし図9に示すように、電線Wの芯線をかしめ付ける一対のバレル片43が対向状態をなして立ち上がる形態で形成されている。両バレル片43の圧着面には、図8に示すように、複数のセレーション44が並設されている。また、電線接続部41における両バレル片43の前方には、貫通孔45が上下方向に貫通して形成されている。また、端子接続部42の両側縁における前端側には、一対の張出部46が幅方向両側に張り出し形成されている。
一方、端子接続部42は、図8に示すように、金属平板を密着曲げすることによってほぼ板厚二枚分の厚さとされており、図9に示すように、全体として等幅をなすタブ状に形成されている。なお、端子接続部42の下端部は先細り形状とされており、後述する保持孔21に圧入する際の案内機能を果たすように構成されている。
ベースハウジング20は合成樹脂製であって、平面視略方形をなし上方に開口する略箱状に形成されている。ベースハウジング20には、端子接続部42を圧入、保持するための保持孔21が上下方向に貫通形成されている。保持孔21は幅方向に長い形態をなしており、ベースハウジング20において幅方向に所定の間隔を空けて一対配置されている。端子接続部42は、図6に示すように、その幅方向両側縁が保持孔21の幅方向両端部に摺接して圧入されるようになっている。端子接続部42が保持孔21に対して正規の深さで圧入されると、電線接続部41は、ベースハウジング20の上面において幅方向に並んで並列配置される。
ベースハウジング20の外周側面には、図2に示すように、複数のロック突部22が設けられている。具体的には、ベースハウジング20の前側側面において幅方向に所定の間隔を空けて二つのロック突部22が設けられ、ベースハウジング20の後側側面における幅方向中央部に一つのロック突部22が設けられ、ベースハウジング20の幅方向両側面における後部側にそれぞれ一つのロック突部22が設けられている。これらのロック突部22には、後述するロック片31が係止するようになっており、これによりカバーハウジング30がベースハウジング20に組み付けられた状態にロックされるようになっている。
ベースハウジング20の幅方向両側面には、図1に示すように、幅方向両側に張り出した後、下方に延出された一対の保持片23が設けられている。両保持片23はソレノイドバルブSに係止可能とされており、コネクタ10をソレノイドバルブSに接続された状態に保持可能である。また、ベースハウジング20の下面には、両端子接続部42の間に配置されたガイド24が下方に延出されている。このガイド24によって両端子接続部42が仕切られるとともに、コネクタ10がソレノイドバルブSに対して位置決め状態で保持される。
ベースハウジング20の後側側面には、電線Wを挿通させる挿通溝25が設けられている。この挿通溝25とカバーハウジング30とによって電線Wを挿通させる挿通孔が形成されるようになっている。なお、両挿通溝25は、ベースハウジング20の後側側面に配置されたロック突部22を中心として幅方向両側に対称配置されている。
カバーハウジング30は合成樹脂製であって、図1に示すように、ミッションケースCに貫通形成された一対の取付孔C1に嵌合する一対の突部32を有している。両突部32のうち図示左側のものは、回り止め用の突部32であり、図示右側のものは、固定用の突部32である。すなわち、固定用の突部32は、図2に示すように、等角度間隔で配置された複数の固定片32Aを有しており、この固定片32Aが径方向内側に撓み変形しつつ取付孔C1に差し込まれて弾性復帰することにより、固定片32Aの先端に形成された抜止突起32Bが取付孔C1の孔縁部に係止する。これにより、両突部32を両取付孔C1に嵌合させると、コネクタ10がミッションケースCに回り止めされた状態で固定される。
カバーハウジング30の外周側面においてベースハウジング20のロック突部22と対応する位置には、ロック突部22と係止するロック片31が形成されている。ロック片31は、撓み可能とされており、図3に示すように、ロック片31に貫通形成されたロック孔31Aがロック突部22に嵌り込んでロック孔31Aの内周面とロック突部22の係止面とが上下方向(図3における左右方向)に係止するようになっている。これにより、ロック突部22とロック片31が係止状態となり、カバーハウジング30が電線接続部41を覆う形態でベースハウジング20に組み付けられた状態にロックされる。
さて、ロック片31の自由端部(下端部)は、揺動軌跡を描きながら撓み変位するため、ロック片31の自由端部がロック突部22を乗り越えて弾性復帰した状態では、ロック片31の自由端部とロック突部22との間に必ず隙間Gが形成されてしまう(図3参照)。このため、ロック片31とロック突部22のロック構造のみしか設けられていない場合、隙間Gに起因してカバーハウジング30とベースハウジング20が、がたつきやすくなる。また、ミッションケースCの内部には、機械油に混ざった鉄粉が大量に存在しているため、これらの鉄粉がコネクタ10の内部に侵入しやすくなり、隣り合う端子金具40が短絡する一因となり得る。
このため、図6に示すように、本実施形態ではカバーハウジング30の下面に壁部33を下方に突出して設けている一方、ベースハウジング20の上面に壁部33が圧入される溝部26を設けている。壁部33と溝部26は、互いに摺接する摺接面を有している。つまり、壁部33と溝部26は、摺接面同士が摺接することにより圧入状態で保持されている。これにより、カバーハウジング30は、ベースハウジング20に対してがたつきのない状態で固定される。したがって、鉄粉がコネクタ10の内部に侵入した場合であっても、隣り合う電線接続部41が隔離され、隣り合う端子金具40が短絡しないようになっている。
壁部33は、図1に示すように、前後方向に長い略方形をなしており、隣り合う電線接続部41の幅方向中央部において電線接続部41に沿って延出されている。このため、コネクタ10の内部に鉄粉が侵入した場合であっても、隣り合う電線接続部41が壁部33と溝部26の圧入部分によって遮断されるため、隣り合う端子金具40間の短絡を防ぐことができる。また、隣り合う電線接続部41間が平坦面で形成されている場合よりも溝部26の摺接面が形成された分だけ隣り合う電線接続部41間における沿面距離が長くなるため、短絡防止効果をより高めることができる。
また、カバーハウジング30における壁部33の基端側には、壁部33の幅方向両側に、図6に示すように、一対の切欠部34が凹設されている。溝部26の開口縁部は、両切欠部34に嵌合可能なように圧入方向に拡張形成されている。これにより、壁部33と溝部26が摺接する摺接面は、切欠部34が形成された分だけ圧入方向に増加し、この摺接面で発生する摩擦力も増加することになる。したがって、カバーハウジング30とベースハウジング20の固着力をより増加させることができる。
また、溝部26は、ベースハウジング20の幅方向中央に配置され、壁部33は、カバーハウジング30の幅方向中央に配置されているため、カバーハウジング30とベースハウジング20の組み付け精度を高めることができる。すなわち、各ハウジング20,30に成形誤差があった場合でも、この成形誤差を溝部26と壁部33との圧入部分の両側に分散させることができる。よって、カバーハウジング30とベースハウジング20との位置ずれが最小限に抑えられ、これらを精度良く組み付けることが可能になる。
ところで、ベースハウジング20の上面には、電線接続部41の貫通孔45に差し込まれる突起28が上方に突出して形成されている。この突起28は、端子金具40をベースハウジング20に対して位置決めするためのものである。突起28の径寸法は、貫通孔45の径寸法とほぼ同じに設定してある。突起28が貫通孔45に嵌合した状態では、端子金具40は、保持孔21と突起28の二ヶ所でベースハウジング20に対して位置決めされることになる。
一方、カバーハウジング30の下面には、突起28が差し込まれた貫通孔45の周縁部47をベースハウジング20の上面に押し当てる押当部35が下方に突出して形成されている。押当部35は、図2に示すように、前方に開口する略U字状に形成されたU字リブ35Aと、このU字リブ35Aの開口側両端部から幅方向両側に延びる一対の拡張リブ35Bとを備えて構成されている。U字リブ35Aは、突起28の外周面に沿って略U字状に延びるリブ状に形成され、両拡張リブ35Bは、U字リブ35Aに対して直角に接続されており、U字リブ35Aの倒れ防止を行うとともにU字リブ35Aの強度を高めている。
U字リブ35Aは、図3に示すように、貫通孔45の周縁部47をベースハウジング20に押し当てる構成とされている。すなわち、U字リブ35Aの先端が貫通孔45の周縁部47を押さえ付けた状態では、突起28の先端がカバーハウジング30の下面に非接触であり、両ハウジング20,30が組み付け状態にロックされているため、貫通孔45が突起28から外れることが規制されている。さらに、拡張リブ35Bは、電線接続部41の張出部46を押し当てる構成とされているため、U字リブ35Aのみで電線接続部41を押さえ付ける場合よりも電線接続部41をベースハウジング20の上面に対して強固に押し当てることができる。これにより、端子金具40は、ベースハウジング20に対して位置決め状態に保持される。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。コネクタ10を組み立てる際には、電線Wの端末に露出させた芯線をバレル片43によってかしめ付ける。これにより、電線Wの端末を端子金具40に圧着して固定することができる。このとき、両ハウジング20,30が別体で構成されているため、電線Wをベースハウジング20に先通ししておくなどの必要がなく、電線Wの端末を端子金具40に圧着した後に、この端子金具40付き電線Wをベースハウジング20に組み付けることができる。
次に、端子金具40の端子接続部42を保持孔21に対してベースハウジング20の上面側から圧入する。端子接続部42は、その幅方向両側部が保持孔21の幅方向両側部に摺接することにより正規の深さまで圧入される。これと併行して、電線接続部41の貫通孔45に突起28が嵌合する。これにより、端子金具40は、保持孔21と突起28の双方によって二ヶ所で位置決めされる。また、端子金具40を圧入によってベースハウジング20に組み付けるようにしたため、端子金具40をベースハウジング20にインサート成形しなくてもよく、成形型(図示せず)を簡素化することができ、成形工程を簡易にすることができる。
続いて、カバーハウジング30をベースハウジング20に組み付ける。カバーハウジング30の外周側面に形成されたロック片31は、ロック突部22に乗り上げるように弾性変形し、ロック突部22を乗り越えるとロック片31が弾性復帰し、ロック突部22がロック孔31Aに嵌り込む。すると、ロック突部22の係止面とロック孔31Aの内周面とが係止し、カバーハウジング30がベースハウジング20に対して組み付けられた状態にロックされる。これにより、電線接続部41は、ベースハウジング20とカバーハウジング30とに挟まれた状態となり、電線Wが挿通溝25から後方に引き出された状態となる。
このとき、図6に示すように、壁部33が溝部26に圧入されるため、カバーハウジング30とベースハウジング20とのがたつきが規制される。また、隣り合う電線接続部41が壁部33と溝部26の圧着部分によって隔離されるため、油に混じった鉄粉などが隣り合う電線接続部41間に侵入してこれらが短絡することを規制できる。さらに、切欠部34を形成した分だけ摺接面の面積が増加し、これに伴って摺接面で生じる摩擦抵抗も増加するため、カバーハウジング30をベースハウジング20に対してより強固に固定することができる。また、摺接面の面積が増加したことに伴い、隣り合う電線接続部41間の沿面距離が長くなり、短絡防止効果を向上させることができる。
また、図4に示すように、突起28に嵌合した貫通孔45の周縁部47がU字リブ35Aによってベースハウジング20に押さえ付けられ、拡張リブ35Bによって張出部46がベースハウジング20に押さえ付けられる。これにより、貫通孔45が突起28から外れることを規制でき、端子金具40が保持孔21と突起28の二ヶ所で位置決めされた状態に保持される。なお、U字リブ35Aは、拡張リブ35Bによって補強されているため、U字リブ35Aが倒れるなどして破損することはない。さらに、溝部26はベースハウジング20の幅方向中央に配置され、壁部33はカバーハウジング30の幅方向中央に配置されているため、壁部33を溝部26に圧入することでカバーハウジング30とベースハウジング20の位置決めが可能になり、カバーハウジング30をベースハウジング20に対して精度良く組み付けることができる。
以上のように本実施形態では、溝部26と壁部33の圧入構造を設けたから、両ハウジング20,30のがたつきをなくすとともに、両端子金具40の短絡を防ぐことができる。また、カバーハウジング30に切欠部34を形成し、この切欠部34に溝部26の開口縁部が進入するようにしたから、摺接面の面積が増加し、摩擦抵抗が増加することにより、両ハウジング20,30の固着力を増加させることができる。さらに、隣り合う電線接続部41間の沿面距離が長くなることで、両端子金具40の短絡防止効果を高めることができる。また、溝部26と壁部33の圧入部分を両ハウジング20,30の幅方向中央に設けたから、両ハウジング20,30を位置決め状態で精度良く組み付けることができる。
端子金具40をベースハウジング20に組み付けるに際して、端子接続部42が保持孔21に圧入されて保持されるとともに、貫通孔45が突起28に嵌合し貫通孔45の周縁部47がU字リブ35Aによってベースハウジング20に押さえ付けられ、かつ、張出部46が拡張リブ35Bによってベースハウジング20に押さえ付けられることで、電線接続部41がベースハウジング20に位置決め状態で保持される。なお、カバーハウジング30をベースハウジング20と別体で構成したから、電線Wの端末に端子金具40を圧着した後に、端子金具40をベースハウジングに組み付けることができ、コネクタ10の組み付け作業が容易になる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態ではベースハウジング20に溝部26を形成し、カバーハウジング30に壁部33を形成したものの、本発明によると、ベースハウジング20に壁部を形成し、カバーハウジング30に溝部を形成してもよい。
(2)上記実施形態ではベースハウジング20にロック突部22を形成し、カバーハウジング30にロック片31を形成しているものの、本発明によると、ベースハウジング20にロック片を形成し、カバーハウジング30にロック突部を形成してもよい。
(3)上記実施形態ではベースハウジング20に一対の端子金具40を配設しているものの、本発明によると、ベースハウジング20に3つ以上の端子金具40を配設してもよい。
(4)上記実施形態ではカバーハウジング30に一対の切欠部34を形成しているものの、本発明によると、1つの切欠部34を形成してもよいし、あるいは、切欠部34を形成しなくてもよい。
(5)上記実施形態では溝部26をベースハウジング20における幅方向中央に配置しているものの、本発明によると、溝部を端子金具40の幅方向両側に配置してもよいし、あるいは、端子金具40と保持片23の間に配置してもよい。
(6)上記実施形態ではカバーハウジング30をベースハウジング20と別体で構成しているものの、本発明によると、カバーハウジング30をベースハウジング20に対してヒンジによって一体に連結してもよい。
10…コネクタ
20…ベースハウジング(他方のハウジング)
22…ロック突部(ロック受け部)
26…溝部
28…突起
30…カバーハウジング
31…ロック片(ロック部)
33…壁部
34…切欠部
40…端子金具
41…電線接続部
42…端子接続部
C…ミッションケース
S…ソレノイドバルブ(相手側端子)
W…電線

Claims (4)

  1. 金属製のケースの内部に取り付け固定されるコネクタであって、
    ベースハウジングと、
    電線が接続される電線接続部と相手側端子が接続される端子接続部とによってL字状に形成され、前記端子接続部が前記ベースハウジングを貫通するとともに前記電線接続部が前記ベースハウジングに並列配置された複数の端子金具と、
    前記電線接続部を覆う形態で前記ベースハウジングに組み付けられるカバーハウジングと、
    前記ベースハウジングに設けられたロック受け部と、
    前記カバーハウジングに設けられ、前記ロック受け部と係止することにより前記カバーハウジングが前記ベースハウジングに組み付けられた状態にロックするロック部と、
    前記ベースハウジングおよび前記カバーハウジングのうち、いずれか一方のハウジングから他方のハウジングに突出して設けられ、隣り合う前記電線接続部間において同電線接続部に沿って配置された壁部と、
    前記他方のハウジングにおいて前記壁部と対応する位置に設けられ、前記壁部が圧入される溝部とを備えたコネクタ。
  2. 前記壁部および前記溝部は、圧入により互いに摺接する摺接面を有し、前記一方のハウジングにおける前記壁部の基端側を圧入方向に切り欠くことで切欠部を形成し、この切欠部に前記溝部の開口縁部を進入させることにより、前記摺接面が前記圧入方向に拡張されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記溝部は、前記ベースハウジングにおける前記電線接続部の並び方向中央に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記カバーハウジングは、前記ベースハウジングと別体で構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
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