JP2011058677A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2011058677A
JP2011058677A JP2009207198A JP2009207198A JP2011058677A JP 2011058677 A JP2011058677 A JP 2011058677A JP 2009207198 A JP2009207198 A JP 2009207198A JP 2009207198 A JP2009207198 A JP 2009207198A JP 2011058677 A JP2011058677 A JP 2011058677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooking
heating chamber
water vapor
cooked
supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009207198A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Takami
星司 高見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2009207198A priority Critical patent/JP2011058677A/ja
Publication of JP2011058677A publication Critical patent/JP2011058677A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

【課題】一つの加熱室内で、複数の被調理対象物を異なる調理条件で加熱調理するときの合計の調理時間を短縮することが可能な加熱調理器を提供する。
【解決手段】加熱調理器1は、加熱室130と、第1の供給部400と、第2の供給部500とを備える。加熱室130は、下段調理物801と上段調理物802とを加熱調理するためのものである。第1の供給部400は、加熱室130内の下段調理物801に100℃以下の温度の水蒸気を供給するものである。第2の供給部500は、加熱室130内の上段調理物802に100℃よりも高い温度の気体を供給するものである。第1の供給部400と第2の供給部500とは、同時に下段調理物801と上段調理物802とに気体を供給することが可能であるように構成されている。
【選択図】図5

Description

この発明は加熱調理器に関する。
従来、100℃以下の温度の水蒸気や、水蒸気を100℃よりも高い温度に加熱した過熱水蒸気を用いて被調理対象物の加熱調理を行う加熱調理器がある。
例えば、特開2005−61816号公報(特許文献1)には、加熱室の天井部の中央部に、蒸気加熱ヒータを内蔵したサブキャビティが設けられている蒸気調理器が記載されている。この蒸気調理器では、加熱室の中の蒸気は吸込口を通じて送風装置に吸い込まれ、外部循環路を通じてサブキャビティに圧送される。外部循環路を通る気体は、途中で蒸気発生装置より蒸気を吸引し、外部循環路からサブキャビティに入る。蒸気加熱ヒータにより加熱されて過熱状態になった蒸気はサブキャビティの底面パネルに形成された複数の上部噴気孔から、加熱室の底面に届く勢いで下向きに噴出し、被加熱物に衝突する。
特開2005−61816号公報
特開2005−61816号公報(特許文献1)に記載の水蒸気調理器では、異なる調理条件で調理される複数の被調理対象物を同時に調理するときには、例えば、まず、必要な加熱時間が比較的長い第1の被調理対象物を加熱室に入れて水蒸気または過熱水蒸気による調理を開始し、次に、必要な加熱時間が比較的短い第2の被調理対象物を加熱室に入れて、水蒸気または過熱水蒸気による調理を開始する。このようにすることにより、第1の被調理対象物と第2の被調理対象物とを別々に、順に調理するよりも、調理に必要な合計の時間を短縮することができる。例えば、第1の被調理対象物と第2の被調理対象物の調理を同時に終了させて、合計の調理時間を第1の被調理対象物の加熱調理に必要な時間にまで短縮することができる。また、加熱調理器によって第2の被調理対象物を加熱室に入れる時刻が報知される構成であってもよい。
しかしながら、このようにして第1の被調理対象物と第2の被調理対象物とを同時に調理する場合には、第1の被調理対象物を加熱室に入れて加熱調理を開始した後、加熱室の扉を開けて、第2の被調理対象物を加熱室に入れる必要がある。そのため、使用者にとって利便性が悪い。また、扉の開閉によって、加熱室の内部の過熱水蒸気や100℃以下の水蒸気が加熱室の外部に流出するので、加熱室に供給する過熱水蒸気や100℃以下の水蒸気を新たに生成しなければならず、電力を浪費する。
さらに、第1の被調理対象物と第2の被調理対象物の調理条件のうち、加熱調理に必要な時間だけが異なっている場合には、上述のように、加熱室に入れる時間をずらして一つの加熱室で調理することによって合計の調理時間を短縮することができるが、加熱調理の温度や加熱の方法など、他の調理条件も異なっている場合には、このような蒸気調理器では、一つの加熱室内で同時に調理を行なうことができない。例えば、蒸し調理と焼き調理を一つの加熱室内で同時に行なうことはできない。一つの加熱室内で同時に調理を行うことができない場合には、例えば、まず蒸し調理を行なった後、その調理物を取り出して、新たな調理物を加熱室に入れて、焼き調理を行うことになるので、調理の合計時間を第1の被調理対象物の加熱調理に必要な時間にまで短縮することができない。
そこで、この発明の目的は、複数の被調理対象物を異なる調理条件で加熱調理するときの合計の調理時間を短縮することが可能な加熱調理器を提供することである。
この発明に従った加熱調理器は、加熱室と、第1の供給部と、第2の供給部とを備える。加熱室は、二以上の被調理対象物を加熱調理するためのものである。第1の供給部は、加熱室内の一つの被調理対象物に100℃以下の温度の水蒸気を供給するものである。第2の供給部は、加熱室内の別の被調理対象物に100℃よりも高い温度の気体を供給するものである。第1の供給部と第2の供給部とは、同時に二以上の被調理対象物に気体を供給することが可能であるように構成されている。
第1の供給部は、加熱室内の一つの被調理対象物に100℃以下の温度の水蒸気を供給して、この被調理対象物を、例えば、蒸し調理することができる。一方、第2の供給部は、加熱室内の別の被調理対象物に100℃よりも高い温度の気体を供給して、この被調理対象物を、例えば、焼き調理することができる。第1の供給部による100℃以下の温度の水蒸気の供給と、第2の供給部による100℃よりも高い温度の気体の供給とは、同時にされることが可能である。したがって、同時に、複数の被調理対象物のうち、一つの被調理対象物を例えば蒸し調理し、別の被調理対象物を焼き調理することができる。
第1の供給部が100℃以下の水蒸気を供給することによる調理と、第2の供給部が100℃よりも高い温度の気体を供給することによる調理との間に、使用者が加熱室の扉を開閉する必要がないので、水蒸気が加熱室から流出せず、無駄がない。また、使用者にとっても、調理中に加熱室の扉を開閉する必要がなくなる。
このようにすることにより、複数の被調理対象物を異なる調理条件で加熱調理するときの合計の調理時間を短縮することが可能な加熱調理器を提供することができる。
この発明に従った加熱調理器は、第1の供給部と第2の供給部との間に配置される隔壁部を備えることが好ましい。
第1の供給部と第2の供給部との間に配置される隔壁部を備えることにより、第1の供給部によって供給される100℃以下の水蒸気と、第2の供給部によって供給される100℃よりも高い温度の気体とが混合することを防ぐことができる。このようにすることにより、より効率よく異なる種類の調理を同時に行うことができる。
この発明に従った加熱調理器においては、第1の供給部は加熱室の下部に配置され、第2の供給部は加熱室の上部に配置されていることが好ましい。
このようにすることにより、加熱室の内部の構造を複雑にしたり、加熱手段を増設したりすることなく、第1の供給部と第2の供給部を加熱室内に設けることができる。また、第1の供給部に供給される100℃以下の水蒸気によって調理される被調理対象物を、第1の供給部が配置される加熱室の下部に配置し、第2の供給部に供給される100℃よりも高い温度の気体によって調理される被調理対象物を、第2の供給部が配置される加熱室の上部に配置すれば、これらの被調理対象物の間の温度差を保つことが容易になるので、効果的に複数の調理条件の調理を行うことができる。
この発明に従った加熱調理器においては、第2の供給部は100℃よりも高い温度の水蒸気を被調理対象物に供給することが好ましい。
第2の供給部が100℃よりも高い温度の水蒸気、すなわち、過熱水蒸気を被調理対象物に供給することによって、被調理対象物を、低酸素状態で調理することができるので、被調理対象物が含む栄養成分を保持しながら加熱調理することができる。過熱水蒸気を被調理対象物に供給して調理を行うことによって、被調理対象物を乾燥させ過ぎることなく、高い熱量による調理をすることができる。
この発明に従った加熱調理器においては、第2の供給部は100℃よりも高い温度の空気を被調理対象物に供給することが好ましい。
第2の供給部が100℃よりも高い温度の空気を被調理対象物に供給することによって、被調理対象物を乾燥させたり、被調理対象物に焦げ目を付けたりすることができる。このようにすることにより、第1の供給部によって供給される100℃以下の水蒸気による蒸し調理と、第2の供給部によって供給される100℃よりも高い温度の空気によるオーブン調理とを、一つの加熱室内で同時に行なうことができる。
この発明に従った加熱調理器は、第1の供給部の駆動と第2の供給部の駆動とを制御する制御部を備えることが好ましい。制御部は、第1の供給部と第2の供給部とを別個に駆動させるように制御することが好ましい。
例えば制御部が、第1の供給部によって供給される100℃以下の水蒸気の量と、第2の供給部によって供給される100℃よりも高い温度の気体の量とを異なるように制御することによって、より効果的に、一つの加熱室内において、複数の被調理対象物を異なる調理条件で調理することができる。
以上のように、この発明によれば、複数の被調理対象物を異なる調理条件で加熱調理するときの合計の調理時間を短縮することが可能な加熱調理器を提供することができる。
この発明の一つの実施の形態として、加熱調理器の全体の外観を示す正面図である。 この発明の一つの実施の形態に係る加熱調理器の全体の外観を示す側面図である。 この発明の一つの実施の形態に係る加熱調理器の加熱室の内部を正面から見た状態を示す図である。 この発明の一つの実施の形態に係る加熱調理器の加熱室に上載置皿を配置したときの状態を示す図である。 この発明の一つの実施の形態に係る加熱調理器の内部の構造を模式的に示す図である。 この発明の一つの実施の形態に係る加熱調理器の制御関連の構成を示すブロック図である。 この発明の一つの実施の形態に係る加熱調理器の上載置皿の形状を模式的に示す図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1と図2に示すように、加熱調理器1は、直方体形状のキャビネット100によって全体が覆われている。キャビネット100の正面には扉110が設けられている。加熱調理器1は過熱水蒸気を加熱媒体として調理物を調理するものである。
扉110は、下端を中心に垂直面内で回動可能に枢支されている。扉110の上部には扉110を開閉するためのハンドル115が設けられている。扉110の中央部112には耐熱ガラスをはめ込んで内部を視認できる透過部111が設けられる。中央部112の左右には、金属製装飾板を表面に設けた左側部113および右側部114が対称的に配置されている。扉110の右側部114には操作パネル120が設けられている。
図3に示すように、扉110は、使用者がハンドル115を把持して手前に引くと回動し、垂直に立てられて加熱室130を閉塞する閉状態から、水平に倒されて加熱室130を開放する開状態へと90°回動される。扉110を開くとキャビネット100の正面が露出する。
キャビネット100内において、扉110の中央部112に対向する位置には加熱室130が形成されている。扉110の左側部113に対向する位置には水タンク室321が形成されている。水タンク室321には、水蒸気発生用の水を貯溜する水タンク322が収納される。扉110の右側部114に対向する位置には開口部は形成されていないが、内部に制御基板(図示しない)が配置されている。
加熱室130は略直方体に形成されている。扉110を閉めたときに扉110に対向する正面の全面に、被調理対象物を加熱室130から出し入れするための開口部134が形成されている。上述のように扉110が回動されることによって開口部134が開閉される。加熱室130の壁面はステンレス鋼板で形成され、加熱室130の外周面には断熱対策が施されている。
図4に示すように、加熱室130の側壁には、上載置皿支持部133と下載置皿支持部132とが設けられている。上載置皿支持部133は、加熱室130の比較的上部に配置され、下載置皿支持部132は、加熱室の比較的下部に配置されている。上載置皿支持部133と下載置皿支持部132には、それぞれ、ステンレス鋼板製の上載置皿202と下載置皿が係止される。上載置皿202上には被調理対象物を載置するステンレス鋼線製のラック203が設置される。図4には、上載置皿202だけを上載置皿支持部133に取り付けた状態を示す。このようにすることにより、上載置皿202と下載置皿とにそれぞれ被調理対象物を載置して、一つの加熱室130で一度に多くの被調理対象物を加熱調理することができる。
加熱室130の奥側の背壁には、左右方向の略中央部に水蒸気供給口411と吸気口513が形成されている。水蒸気供給口411は、下載置皿支持部132よりも上方であって、上載置皿支持部133よりも下方に形成されている。吸気口513は、下載置皿支持部132と上載置皿支持部133よりも上方に形成されている。加熱室130の背壁の左方下部には、水蒸気排気口421が形成されている。水蒸気排気口421は、下載置皿支持部132よりも下方に形成される。
加熱室130の左右の側壁の上部には、反射部526が形成されている。反射部526は、加熱室130の側壁に凹設され、表面が曲面により形成されている。反射部526は、上載置皿支持部133の上方に形成されている。
加熱室130内の天面には、過熱水蒸気を噴き出すためのヒータカバー523が取り付けられている。ヒータカバー523は、ステンレス鋼板によって形成され、平面視が矩形に対して前部の両コーナーが面取りされた略六角形に形成されている。ヒータカバー523は上下両面とも塗装等の表面処理によって暗色に仕上げられている。このようにすることにより、ヒータカバー523が後述する水蒸気加熱ヒータの輻射熱を吸収して、吸収された熱がヒータカバー523の下面から加熱室130内に輻射される。
ヒータカバー523の底面および周面には複数の噴気口524、噴気口525が形成されている。それぞれの噴気口524、噴気口525の周縁は筒状に形成され、噴気口524、噴気口525の軸方向に気流を案内することができる。噴気口524からは、加熱室130の中央に向かって気体が噴出される。噴気口525からは、加熱室130の側壁および扉110に向かって気体が噴出される。加熱室130の側壁には、上述のように反射部526が配置されている。ヒータカバー523から反射部526に向けて噴き出された過熱水蒸気は反射部526で反射してラック203の下方に導かれる。
ヒータカバー523の右側部の手前側には加熱室130内を照明する照明装置140が設けられている。
加熱室130の底面131には、底面ヒータ150が配置されている。
次に、加熱調理器1において水蒸気を発生させる水蒸気発生部と、第1の供給部と、第2の供給部の構成について、図5を用いて説明する。
図5に示すように、加熱調理器1の水蒸気発生部300の水タンク322は、上述のように加熱室130の左方に配置され、ジョイント部320を介して給水部324と連通する。このようにすることより、キャビネット100(図2)に対して水タンク322が着脱自在になっている。
水タンク322には水位センサ318が設けられる。水位センサ318は複数の電極を有し、電極間の導通により水位を検知する。本実施形態ではGND電極と3本の検知電極によって水位を3段階に検知している。水位センサ318の検知によって水タンク322の水位が所定水位よりも低下すると、給水を促すように報知される。
給水部324には給水路317が底部まで延びて浸漬される。給水路317は経路途中に給水ポンプ319が設けられ、水蒸気発生装置310に接続される。水蒸気発生装置310は軸方向が垂直な筒型のポット311を有し、給水ポンプ319の駆動によって水タンク322からポット311に給水される。
ポット311は金属、合成樹脂、セラミック或いはこれらの異種材料の組み合わせ等により筒型に形成され、耐熱性を有している。ポット311内には螺旋状のシーズヒータから成る水蒸気発生ヒータ314が浸漬される。水蒸気発生ヒータ314の通電によってポット311内の水が昇温され、水蒸気が発生する。
ポット311内には上面から螺旋状の水蒸気発生ヒータ314内に延びた筒状の隔離壁312が設けられる。隔離壁312により水蒸気発生ヒータ314と隔離される水位検知室313が形成される。隔離壁312はポット311の底面に対して隙間を有するように形成され、水位検知室313の内部と外部とが連通して同じ水位に維持される。
水位検知室313内には、ポット311内の水位を検知するポット水位センサ710が設けられる。ポット水位センサ710は複数の電極を有し、電極間の導通によりポット311内の水位を検知する。水蒸気発生ヒータ314と水位検知室313とが隔離壁312で隔離されるため、水蒸気発生ヒータ314に接した水の沸騰による発泡がポット水位センサ710に伝えられにくい。これにより、発泡による電極の導通を回避し、ポット水位センサ710の検知精度を向上することができる。
なお、ポット311の外周面にヒータ等を密着してポット311内の水を昇温してもよい。この時、ポット311の周壁はポット311内の水を加熱する加熱手段を構成し、水位検知室313はポット311の周壁に対して隔離して設けられる。また、水蒸気発生ヒータ314をIHヒータにより形成してもよい。
ポット311の上面には、後述する水蒸気流路切替部332を介して循環ダクト510と水蒸気供給ダクト412とに接続する水蒸気供給ダクト331が導出される。ポット311の周面の上部には給水部324に連結される溢水パイプ325が設けられる。溢水パイプ325によって、ポット311の溢水が水タンク322に導かれる。溢水パイプ325の溢水レベルはポット311内の通常の水位レベルよりも高く、水蒸気供給ダクト331よりも低い高さに設定されている。
ポット311の下端には排水パイプ315が導出される。排水パイプ315の経路途中には排水バルブ316が設けられている。排水パイプ315は水タンク322内に設けた排水貯溜部323に向かって所定角度の勾配を有している。このようにすることにより、排水バルブ316を開いてポット311内の水を排水貯溜部323に排水して貯溜し、水タンク322を取り外して廃棄することができる。
水蒸気供給ダクト331は、水蒸気流路切替部332を介して、水蒸気供給ダクト412と循環ダクト510とに接続されている。水蒸気流路切替部332としては、ダンパや電磁弁が用いられる。水蒸気流路切替部332は、水蒸気供給ダクト331内の水蒸気を、水蒸気供給ダクト412と循環ダクト510のいずれに流通させるかを切り替えることができるように構成されている。
次に、第1の供給部400の構成について説明する。第1の供給部400は、上述の水蒸気発生部300と、加熱室130の背面壁に形成される水蒸気供給口411と、水蒸気供給口411に連通する水蒸気供給ダクト412とから構成されている。水蒸気流路切替部332によって、水蒸気供給ダクト331内の水蒸気が水蒸気供給ダクト412内に流入するように切り替えられている場合には、水蒸気発生部300において発生した水蒸気は、水蒸気供給ダクト331から水蒸気流路切替部332を介して、水蒸気供給ダクト412に流入し、水蒸気供給口411から加熱室130内に流入する。上述のように、水蒸気供給口411は下載置皿支持部132(図4)に支持される下載置皿201よりも上方であって、上載置皿支持部133(図4)に支持される上載置皿202よりも下方に形成されている。
加熱室130の下部には水蒸気排気口421を介して加熱室130内に連通する水蒸気排気ダクト422が導出される。水蒸気排気ダクト422は、ステンレス鋼等の金属によって形成されている。水蒸気排気ダクト422は、外部に臨む開放端を有し、加熱室130内の水蒸気を自然排気する。
次に、第2の供給部500の構成について説明する。第2の供給部500は、加熱室130の外壁には背面から上面に亘って延びる循環ダクト510(循環路)と、循環ダクト510内に配置されるダンパ511と送風ファン512(循環ファン)と、吸気口513によって加熱室130の内部と連通する排気ダクト514と、水蒸気昇温装置520と、反射部526(図4)とから構成される。水蒸気昇温装置520は、水蒸気加熱ヒータ521と、上カバー522と、ヒータカバー523とを備える。ヒータカバー523には、上述のように、噴気口514、噴気口525が形成されている。
循環ダクト510は加熱室130の背壁に形成された吸気口513を開口し、加熱室130の上方に配された水蒸気昇温装置520に接続される。水蒸気昇温装置520の下面はヒータカバー523で覆われ、上面は上カバー522で覆われる。
循環ダクト510内には遠心ファンによって構成される送風ファン512が設置されている。水蒸気供給ダクト331は送風ファン512の上流側に接続される。送風ファン512の駆動によって水蒸気発生装置310により発生した水蒸気は、水蒸気供給ダクト331を介して循環ダクト510に流入する。また、加熱室130内の水蒸気は吸気口513から吸引され、循環ダクト510を通ってヒータカバー523の噴気口524、噴気口525から噴き出されて循環する。水蒸気の噴出しと吸引とを共通の送風ファン512で行なうことによって、加熱調理器1のコスト増加を抑制することができる。
循環ダクト510の上部には電動式のダンパ511を介して分岐する排気ダクト514が設けられている。排気ダクト514は外部に臨む開放端を有し、ダンパ511を開いて送風ファン512を駆動することにより加熱室130内の水蒸気を強制排気する。
水蒸気昇温装置520はシーズヒータによって構成される水蒸気加熱ヒータ521を備え、水蒸気発生装置310で発生した水蒸気をさらに加熱して過熱水蒸気を生成する。水蒸気昇温装置520は平面的に見て加熱室130の天井部の中央部に配置される。また、加熱室130の天面に対して面積が狭く、小さい容積に形成して高い加熱効率が得られるようになっている。
次に、排水部600の構成について説明する。
加熱室130の側方の下部には加熱室130の底面131に溜まる結露水を排水する排水部600が設けられる。排水部600は排水トレイ605、配管601、604およびチューブポンプ606を備えている。排水トレイ605は扉110の下方に着脱自在に配され、排水部600で搬送された結露水を貯溜する。また、扉110の内面に付着した結露水が扉110を開いた際に流下して排水トレイ605に貯留されるようになっている。
配管601は加熱室130の側壁に突設して屈曲した樹脂製のパイプによって形成されている。なお、解りやすくするため、図5では配管601を加熱室130の背壁に描いている。配管601の先端は加熱室130の底面131と隙間を介して離れ、下向きに開口した排水孔602を形成する。排水孔602には網状のフィルター(図示しない)が設けられている。配管604は樹脂製のパイプによって形成され、排水トレイ605に対向して開口する。配管601、604の間はシリコンゴム等によって形成される可撓性のチューブ603により連結される。
チューブポンプ606においては、有底筒状のハウジング607内に回転板608が設けられ、回転板608の周部に複数のローラー609が突設される。チューブ603はハウジング607の内周壁に沿って環状に配される。ハウジング607とローラー609との間はチューブ603の外径よりも狭く形成され、チューブ603がローラー609により押圧される。
チューブポンプ606の駆動によって回転板608が矢印Aの方向に回転すると、チューブ603の長手方向に沿ってローラー609が回転しながらチューブ603を順次押圧する。これにより、チューブ603内の流体が一方向に順次押し出されて搬送され、逆方向の流体の流通が阻止される。
加熱室130の底面131に溜まる結露水は排水孔602から吸引され、排水トレイ605に搬送される。排水トレイ605に溜まった水は排水トレイ605を脱着して廃棄される。これにより、加熱室130内の気密性を保持して排水を行うことができる。なお、チューブポンプ606により結露水を水タンク322の排水貯溜部323に搬送してもよい。
なお、通常の場合加熱室130内の気体は空気であるが、水蒸気調理を始めると空気が水蒸気で置き換えられる。以下の説明においては、加熱調理中には、加熱室130内の気体が水蒸気に置き換わっているものとする。
図6に示すように、加熱調理器1は制御関連の構成として、主に、操作パネル120と、水位センサ318と、ポット水位センサ710と、温度センサ720と、湿度センサ730と、水蒸気発生ヒータ314と、排水バルブ316と、給水ポンプ319と、水蒸気流路切替部332と、ダンパ511と、送風ファン512と、水蒸気加熱ヒータ521と、チューブポンプ606と、制御装置700とを備える。
制御装置700は、マイクロプロセッサ、メモリおよびタイマを有する。制御装置700には送風ファン512、水蒸気加熱ヒータ521、ダンパ511、水蒸気発生ヒータ314、排水バルブ316、給水ポンプ319、水蒸気流路切替部332、操作パネル120、ポット水位センサ710、水位センサ318、温度センサ720、湿度センサ730、チューブポンプ606が接続される。制御装置700によって所定のプログラムに従って各部を制御して、加熱調理器1が駆動される。
操作パネル120は表示部(図示しない)を有し、制御状況を表示部に表示する。また、操作パネル120に配置した各種操作キーを通じて動作指令の入力を行う。操作パネル120には各種の音を出す音発生装置(図示しない)も設けられている。温度センサ720は加熱室130内の温度を検知して制御装置700に信号を送信する。湿度センサ730は加熱室130内の湿度を検知して制御装置700に信号を送信する。制御装置700は、受信した信号に基づいて、送風ファン512、水蒸気加熱ヒータ521、ダンパ511、水蒸気発生ヒータ314、排水バルブ316、給水ポンプ319、チューブポンプ606、水蒸気流路切替部332に制御信号を送信し、これらの部材を制御する。
以上のように構成される加熱調理器1における加熱調理について、図1から図6を用いて説明する。
まず、加熱室130内の全体を同じ調理条件で調理する場合について説明する。
加熱調理器1において、使用者は、扉110を開けて水タンク322を水タンク室321から引き出し、水タンク322内に水を入れる。満水状態にされた水タンク322は、水タンク室321に押し込まれ、ジョイント部320で給水部324に連結される。
下載置皿支持部132には下載置皿201が取り付けられる。下載置皿201上には下段調理物801が載置される。上載置皿支持部133には上載置皿202が取り付けられ、上載置皿202にはラック203が載せられる。上載置皿202のラック203上には上段調理物802が載置される。
使用者は扉110を閉じ、操作パネル120を操作して所望の調理モードを選択する。上段調理物802と下段調理物801が同種の被調理対象物であって、調理に必要な加熱量が同じである場合には、通常の調理モード(第1調理モード)が選択される。そして、使用者が操作パネル120のスタートキー(図示しない)を押下することにより、制御装置700に信号が送信されて、調理シーケンスが開始される。給水ポンプ319が運転を開始し、水蒸気発生装置310に給水される。この時、排水バルブ316は閉じられている。また、制御装置700は、水蒸気流路切替部332に制御信号を送信して、水蒸気供給ダクト331が循環ダクト510と連通するように制御する。
給水ポンプ319が駆動されると、給水路317を介してポット311内に給水される。ポット311が所定の水位になると、ポット水位センサ710の検知によって給水が停止される。この時、水位センサ318により水タンク322の水位が監視され、水タンク322に調理に必要十分な水がない場合は警告が報知される。
所定量の水がポット311に入れられると、水蒸気発生ヒータ314に通電され、水蒸気発生ヒータ314はポット311内の水を直接加熱する。水蒸気発生ヒータ314の通電と同じ時期、またはポット311内の水が所定温度に到達する時期に、送風ファン512および水蒸気加熱ヒータ521が通電される。
送風ファン512の駆動により吸気口513から加熱室130内の水蒸気が循環ダクト510に吸い込まれる。また、ポット311内の水が沸騰すると100℃且つ1気圧の飽和水蒸気が発生し、飽和水蒸気が水蒸気供給ダクト331を介して循環ダクト510に流入する。この時、ダンパ511は閉じられている。
送風ファン512から圧送された水蒸気は循環ダクト510を流通して水蒸気昇温装置520に流入する。水蒸気昇温装置520に流入した水蒸気は水蒸気加熱ヒータ521により熱せられて100℃以上の過熱水蒸気となる。通常、150℃から300℃にまで昇温した過熱水蒸気が使用される。
過熱水蒸気の一部は噴気口524から真下方向(矢印B)に噴き出される。上段の上載置皿支持部133に設置された上載置皿202は上方から過熱水蒸気が吹き付けられる。
これにより、過熱水蒸気が上段調理物802の上面に接触するとともに、上載置皿202を通過した過熱水蒸気が下段調理物801の上面に接触する。過熱水蒸気の一部は噴気口525から側方の斜め下方向に向けて噴き出される。側方に噴き出された過熱水蒸気は反射部526で反射し、上段調理物802の下方に導かれる。これにより、上段調理物802の下面が過熱水蒸気と接触する。また、底面ヒータ150が駆動され、下段調理物801の下面が加熱される。
上載置皿202が通気性を有するように形成されている場合には、下段の下載置皿201上の下段調理物801の上面にも過熱水蒸気が供給される。また、下載置皿201上の下段調理物801の下面は加熱室130の底面に配された底面ヒータ150により加熱される。
上段調理物802と下段調理物801の表面が100℃以下の場合は、過熱水蒸気が上段調理物802と下段調理物801の表面で凝縮する。この凝縮熱(潜熱)は、539cal/gと大きいため、対流伝熱に加えて上段調理物802と下段調理物801に大量の熱を与えることができる。これにより、上段調理物802と下段調理物801は内部温度が急激に上昇する。
また、ヒータカバー523の前部に形成される噴気口525から扉110に向けて斜め下方向に過熱水蒸気の一部が噴き出される。しかし、加熱室130内の水蒸気は送風ファン512によって吸気口513から吸引される。このようにすることにより、扉110に直接当たる高温の過熱水蒸気を減らすことができる。従って、扉110の加熱を抑制して耐熱性の高い扉110を使用する必要がなく、加熱調理器1のコスト増加を防止することができる。
時間の経過に伴って加熱室130内の水蒸気量が増加すると、余剰となった水蒸気は水蒸気排気ダクト422を通じて外部に放出される。
噴気口524、噴気口525から噴き出された過熱水蒸気は上段調理物802と下段調理物801に熱を与えた後、吸気口513から循環ダクト510内に吸引され、水蒸気昇温装置520に流入する。これにより、加熱室130内の水蒸気は循環を繰り返して調理が行われる。
調理が所定時間行われると上段調理物802と下段調理物801が所望の表面状態になり、調理が終了する。そして、制御装置700によって操作パネル120の表示部に調理の終了を表示するとともに合図音が報知される。調理終了を知らされた使用者によって扉110が開かれると、ダンパ511が開いて加熱室130内の水蒸気が排気ダクト514から急速に強制排気される。これにより、使用者は高温の水蒸気に触れずに、安全に加熱室130内から調理物を取り出すことができる。
次に、加熱室130内の複数の被調理対象物を、異なる調理条件で加熱調理する同時調理モード(第2調理モード)について説明する。
同時調理モードの調理を行う場合には、水蒸気供給口411から加熱室130内に投入される水蒸気を上載置皿202の上方へ通しにくいようにすることが望ましい。例えば、図7の(A)に示すように、特別に開口部などを設けない通常の上載置皿202aでは、加熱室130および扉110(図5)と上載置皿202aとの接触部に若干の隙間が生じるため、耐熱性樹脂の利用などにより加熱室130および扉110と上載置皿202aとの接触部を隙間のない形状に構成することが望ましい。また、図7の(B)に示すように、上載置皿202bの中央部202cの下面に凹面を形成し、上面に凸面を形成することによって、加熱室130に投入された水蒸気810を上載置皿202bの中央部202cの下面に形成された凹部に流して留めることができる。このようにすることにより、水蒸気810が、上載置皿202bと加熱室130および扉110との接触部に流入することを抑止することもできる。上載置皿202bと加熱室130および扉110との接触部への水蒸気810の流入を低減することができれば、上載置皿202bの上方に100℃以下の温度の水蒸気810が通過することを効果的に抑止することができる。
同時調理モードでは、高温で調理する必要のある上段調理物802が上載置皿202に載置され、乾燥を抑えて低温で調理する必要のある下段調理物801が下載置皿201に載置される。例えば、強い火力でパリッとしてこんがり焼くことが望まれる肉、魚、トースト等の被調理対象物が上載置皿202に載置される。また、温度を上げすぎず乾燥させずに調理することが望ましい野菜や卵等の被調理対象物が下載置皿201に載置される。
同時調理モードの調理を開始すると、まず、制御装置700は水蒸気流路切替部332に制御信号を送信して、第1調理モードと同様に、水蒸気供給ダクト331が循環ダクト510と連通するように、水蒸気流路切替部332を制御する。水蒸気発生部300において発生した水蒸気は、水蒸気供給ダクト331を通って、循環ダクト510内に流入する。循環ダクト510内では、第1調理モードと同様に、水蒸気が加熱されて過熱水蒸気になる。過熱水蒸気は、上段調理物802に供給される。上段調理物802に供給された過熱水蒸気は、送風ファン512が駆動されることによって吸気口513から再び循環ダクト510内に排出される。
次に、制御装置700は水蒸気流路切替部332に制御信号を送信して、水蒸気供給ダクト331が水蒸気供給ダクト412と連通するように、水蒸気流路切替部332を制御する。水蒸気発生部300において発生した水蒸気は、水蒸気供給ダクト331を通って、水蒸気供給ダクト412内に流入する。水蒸気供給ダクト412内の水蒸気は、水蒸気供給口411から加熱室130内に流入して、下段調理物801に供給される。
同時調理モードによる調理が行なわれている間、下段調理物801には水蒸気発生部300で発生した水蒸気が供給され続ける。また同時に、循環ダクト510を通って加熱室130内を循環する水蒸気は、循環ダクト510内の水蒸気昇温装置520によって昇温されて過熱水蒸気になって、上段調理物802に供給される。
このように、下段調理物801には100℃以下の水蒸気が供給されて例えば蒸し調理が行われると同時に、上段調理物802には100℃よりも高い温度の水蒸気、例えば、150℃から300℃にまで昇温した過熱水蒸気が供給されて、例えば焼き調理が行われる。
なお、制御装置700が第2の供給部500の水蒸気加熱ヒータ521を、水蒸気発生部300の水蒸気発生ヒータ314と別個に制御することによって、上段調理物802と下段調理物801に応じて予熱期間および本加熱期間の調理時間を変更することができる。また、水蒸気発生部300において発生される水蒸気の量や、水蒸気流路切替部332を制御することによって、水蒸気供給ダクト412から加熱室130内に供給される水蒸気の量を調節することができる。このように、水蒸気供給ダクト412から加熱室130内に供給される水蒸気の量を調節することによって、下段調理物801を100℃よりも低い温度域の温度で調理することができる。また、上段調理物802と下段調理物801の調理に必要な時間が大きく異なる場合は、同時調理モードの開始および終了を上下段個別のタイミングで行い、先に調理を完了された調理物は加熱室130内で保温される制御とすることができる。
また、同時調理モードにおいては、制御装置700は水蒸気流路切替部332に制御信号を送信して、最初から水蒸気供給ダクト331が水蒸気供給ダクト412と連通するように、水蒸気流路切替部332を制御することによって、上段調理物802を、100℃よりも高い温度に加熱された空気で調理することができる。循環ダクト510内に水蒸気が供給されない場合に、送風ファン512と水蒸気加熱ヒータ521とを駆動することによって、循環ダクト510内を通って加熱室130内を循環する空気を100℃以上に加熱し、過熱水蒸気の代わりに上段調理物802に供給することができる。
このように、加熱調理器1では、一度の調理で同時に、飽和水蒸気と過熱水蒸気、または、飽和水蒸気と100℃より高い温度に加熱された空気の特徴を生かした調理を行うことができて、調理に必要な合計の時間を大幅に短縮することができる。
以上のように、加熱調理器1は、加熱室130と、第1の供給部400と、第2の供給部500とを備える。加熱室130は、下段調理物801と上段調理物802とを加熱調理するためのものである。第1の供給部400は、加熱室130内の下段調理物801に100℃以下の温度の水蒸気を供給するものである。第2の供給部500は、加熱室130内の上段調理物802に100℃よりも高い温度の気体を供給するものである。第1の供給部400と第2の供給部500とは、同時に下段調理物801と上段調理物802とに気体を供給することが可能であるように構成されている。
第1の供給部400は、加熱室130内の下段調理物801に100℃以下の温度の水蒸気を供給して、下段調理物801を、例えば、蒸し調理することができる。一方、第2の供給部500は、加熱室130内の上段調理物802に100℃よりも高い温度の気体を供給して、上段調理物802を、例えば、焼き調理することができる。第1の供給部400による100℃以下の温度の水蒸気の供給と、第2の供給部500による100℃よりも高い温度の気体の供給とは、同時にされることが可能である。したがって、同時に、下段調理物801と上段調理物802とのうち、下段調理物801を例えば蒸し調理し、上段調理物802を焼き調理することができる。
第1の供給部400が100℃以下の水蒸気を供給することによる調理と、第2の供給部500が100℃よりも高い温度の気体を供給することによる調理との間に、使用者が加熱室130の扉110を開閉する必要がないので、水蒸気が加熱室130から流出せず、無駄がない。また、使用者にとっても、調理中に加熱室130の扉110を開閉する必要がなくなる。
このようにすることにより、下段調理物801と上段調理物802とを異なる調理条件で加熱調理するときの合計の調理時間を短縮することが可能な加熱調理器1を提供することができる。
また、加熱調理器1は、第1の供給部400と第2の供給部500との間に配置される上載置皿202部を備える。
第1の供給部400と第2の供給部500との間に配置される上載置皿202部を備えることにより、第1の供給部400によって供給される100℃以下の水蒸気と、第2の供給部500によって供給される100℃よりも高い温度の気体とが混合することを防ぐことができる。このようにすることにより、より効率よく異なる種類の調理を同時に行うことができる。
また、加熱調理器1においては、第1の供給部400は加熱室130の下部に配置され、第2の供給部500は加熱室130の上部に配置されている。
このようにすることにより、加熱室130の内部の構造を複雑にしたり、加熱手段を増設したりすることなく、第1の供給部400と第2の供給部500を加熱室130内に設けることができる。また、第1の供給部400に供給される100℃以下の水蒸気によって調理される下段調理物801を、第1の供給部400が配置される加熱室130の下部に配置し、第2の供給部500に供給される100℃よりも高い温度の気体によって調理される上段調理物802を第2の供給部500が配置される加熱室130の上部に配置すれば、下段調理物801と上段調理物802との間の温度差を保つことが容易になるので、効果的に複数の調理条件の調理を行うことができる。
また、加熱調理器1においては、第2の供給部500は100℃よりも高い温度の水蒸気を上段調理物802に供給する。
第2の供給部500が100℃よりも高い温度の水蒸気、すなわち、過熱水蒸気を上段調理物802に供給することによって、上段調理物802を、低酸素状態で調理することができるので、上段調理物802が含む栄養成分を保持しながら加熱調理することができる。過熱水蒸気を上段調理物802に供給して調理を行うことによって、上段調理物802を乾燥させ過ぎることなく、高い熱量による調理をすることができる。
また、加熱調理器1においては、第2の供給部500は100℃よりも高い温度の空気を上段調理物802に供給する。
第2の供給部500が100℃よりも高い温度の空気を上段調理物802に供給することによって、上段調理物802を乾燥させたり、上段調理物802に焦げ目を付けたりすることができる。このようにすることにより、第1の供給部400によって供給される100℃以下の水蒸気による蒸し調理と、第2の供給部500によって供給される100℃よりも高い温度の空気によるオーブン調理とを、一つの加熱室130内で同時に行なうことができる。
また、加熱調理器1は、第1の供給部400の駆動と第2の供給部500の駆動とを制御する制御装置700を備える。制御装置700は、第1の供給部400と第2の供給部500とを別個に駆動させるように制御する。
例えば制御装置700が、第1の供給部400によって供給される100℃以下の水蒸気の量と、第2の供給部500によって供給される100℃よりも高い温度の気体の量とを異なるように制御することによって、より効果的に、一つの加熱室130内において、下段調理物801と上段調理物802とを異なる調理条件で調理することができる。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
本発明は、加熱室内の上下段に被加熱物を配して二段調理ができる家庭用や業務用の加熱調理器に適用することができる。
1:加熱調理器、130:加熱室、202,202a,202b:上載置皿、400:第1の供給部、500:第2の供給部、700:制御装置、801:下段調理物、802:上段調理物。

Claims (6)

  1. 二以上の被調理対象物を加熱調理するための加熱室と、
    前記加熱室内の一つの被調理対象物に100℃以下の温度の水蒸気を供給する第1の供給部と、
    前記加熱室内の別の被調理対象物に100℃よりも高い温度の気体を供給する第2の供給部とを備え、
    前記第1の供給部と前記第2の供給部とは、同時に二以上の被調理対象物に気体を供給することが可能であるように構成されている、加熱調理器。
  2. 前記第1の供給部と前記第2の供給部との間に配置される隔壁部を備える、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記第1の供給部は前記加熱室の下部に配置され、
    前記第2の供給部は前記加熱室の上部に配置されている、請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記第2の供給部は100℃よりも高い温度の水蒸気を被調理対象物に供給する、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の加熱調理器。
  5. 前記第2の供給部は100℃よりも高い温度の空気を被調理対象物に供給する、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 前記第1の供給部の駆動と前記第2の供給部の駆動とを制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記第1の供給部と前記第2の供給部とを別個に駆動させるように制御する、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の加熱調理器。
JP2009207198A 2009-09-08 2009-09-08 加熱調理器 Pending JP2011058677A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009207198A JP2011058677A (ja) 2009-09-08 2009-09-08 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009207198A JP2011058677A (ja) 2009-09-08 2009-09-08 加熱調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011058677A true JP2011058677A (ja) 2011-03-24

Family

ID=43946528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009207198A Pending JP2011058677A (ja) 2009-09-08 2009-09-08 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011058677A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018027328A1 (en) * 2016-08-11 2018-02-15 William Bailie Convection oven
CN114388815A (zh) * 2020-10-16 2022-04-22 丰田自动车株式会社 燃料电池

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018027328A1 (en) * 2016-08-11 2018-02-15 William Bailie Convection oven
CN114388815A (zh) * 2020-10-16 2022-04-22 丰田自动车株式会社 燃料电池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101232488B1 (ko) 증기 조리기
RU2401960C2 (ru) Нагревательная печь
US8042458B2 (en) Heating cooker and tray therefor
WO2016199395A1 (ja) 加熱調理器
JP2005326086A (ja) 蒸気調理器
JP5517736B2 (ja) 加熱調理器
JP6267309B2 (ja) 蒸気調理器
JP5052988B2 (ja) 蒸気調理器
JP2011058677A (ja) 加熱調理器
JP4190549B2 (ja) 加熱調理器
JP4615493B2 (ja) 加熱調理器
JP6043414B2 (ja) 蒸気調理器
JP5797729B2 (ja) 蒸気調理器
JP2009041818A (ja) 蒸気調理器
JP4987635B2 (ja) 蒸気調理器
JP4563270B2 (ja) 加熱調理器
JP2006284012A (ja) 加熱調理器
JP3924582B2 (ja) 加熱調理器
JP2008267668A (ja) 加熱調理器
JP4633013B2 (ja) 加熱調理器
JP4405318B2 (ja) 蒸気調理器
JP2009041820A (ja) 加熱調理器
JP2012107866A (ja) 蒸気調理器
JP4633009B2 (ja) 加熱調理器
JP5486648B2 (ja) 蒸気調理器