JP2011056846A - 媒体送り装置、記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被送り媒体の送り方向に対する姿勢を安定させることを考慮した媒体送り装置を提供すること。
【解決手段】媒体送り装置(3)は、媒体案内経路部(11、12)の湾曲した区間Rにおける外側に設けられ、経路の空間における被送り媒体(P)の厚み方向Zを狭める第1状態と、該第1状態より厚み方向を拡げる第2状態とを切り換え可能な可動案内部6と、該可動案内部の前記第1状態と前記第2状態とを切り換える第1切り換え手段5と、を備え、被送り媒体(P)の先端が前記可動案内部6を通過するまでは該可動案内部6の前記第1状態を維持し、被送り媒体(P)の先端の姿勢を搬送ローラー対71の外接する箇所が成す線方向に倣わせる動作を実行するまでに前記可動案内部6を前記第2状態に切り換える構成であることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、被送り媒体を送り方向下流側へ送る送り手段と、該送り手段より送り方向下流側に配置され、前記送り手段によって送られた被送り媒体を送り方向下流側へ搬送する搬送ローラー対と、側視湾曲した区間を有し、送られる被送り媒体を前記送り手段から前記搬送ローラー対まで案内する媒体案内経路部と、を備えた媒体送り装置および該媒体送り装置を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置の一例であるプリンターは、被送り媒体の一例である用紙を送る送り装置を有していた。該送り装置は、送り手段と、搬送ローラー対と、媒体案内経路部としてのガイド部と、を有していた。このうち、前記送り手段は、用紙を送り方向下流側へ送ることができるように設けられていた。また、前記搬送ローラー対は、前記送り手段より送り方向下流側に設けられ、用紙をさらに送り方向下流側へ搬送することができるように設けられていた。
またさらに、前記ガイド部は、前記送り手段から前記搬送ローラー対まで用紙を案内することができるように形成されていた。また、前記ガイド部は、側視湾曲した区間を有しており、湾曲した区間の外側において揺動可能なフラップ部を有していた。該フラップ部は、ばね力によって湾曲した区間の外側から内側へ向かって付勢されていた。
そして、前記送り手段が用紙を前記搬送ローラー対へ送った際、用紙の送り方向に対する用紙の姿勢を正す所謂、スキュー取り動作を実行するように構成されていた。
具体的には、前記搬送ローラー対と前記送り手段との間において、用紙を撓ませて用紙の先端を前記搬送ローラー対の外接する箇所に押し付けていた。これにより、用紙の先端の姿勢を、前記搬送ローラー対のニップラインに倣わせていた。
ここで、「ニップライン」とは、ローラー対の外接する箇所が成す線をいう。即ち、ローラー対における挟圧する箇所が成す線である。
そして、用紙を撓ませる際、前記ばね力に抗して前記フラップ部を外側へ押し広げながら用紙を撓ませていた。
特開平8−157107号公報
しかしながら、スキュー取り動作後において、前記フラップ部は、前記ばね力によって用紙の撓んだ箇所を押し付けるように付勢するため、送り方向に対する用紙の姿勢を傾けるように作用する虞がある。具体的には、スキュー取り動作の前段階において用紙の先端の姿勢がニップラインに対して傾いていた場合、スキュー取り動作後において、用紙の幅方向左右における一端側の撓み量と、他端側の撓み量とに差が生じる。
ここで、用紙の撓みは、前記搬送ローラー対において用紙を送り方向下流側へ押し出すように作用する。そして、従来技術において前記フラップ部は、用紙の幅方向左右における撓み量の大きい一方のみを用紙の撓みを小さくする側へ付勢するため、前記搬送ローラー対における搬送精度に悪影響を及ぼす虞がある。具体的には、幅方向左右における前記一方のみを付勢するため、該一方の搬送量が他方の搬送量より大きくなり、用紙の姿勢を傾ける虞がある。
また、幅方向左右における用紙の撓み量が略同じ場合であっても、前記フラップ部が用紙の撓んだ箇所を付勢することにより、前記搬送ローラー対における搬送精度が不安定になる虞がある。具体的には、前記ばねの伸縮量によって付勢する力が変化するため、前記フラップ部が用紙の撓んだ箇所に対する作用も影響も変化し、搬送精度が不安定になる虞がある。
またさらに、前記フラップ部がばね力によって付勢されているので、ばね力が比較的強い場合、用紙を撓ませるために必要十分な空間を確保することができない虞がある。係る場合、十分なスキュー取りを実行することができない虞がある。
また、スキュー取り動作の前段階においては、送られている用紙の先端によって前記フラップ部が前記ばね力に抗して前記湾曲した区間の外側へ押し上げられ、幅方向左右において用紙の先端の経路に差が生じる虞がある。係る場合、用紙の先端の姿勢がニップラインに対して傾く要因となる。即ち、スキューの原因となる。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、被送り媒体の送り方向に対する姿勢を安定させることを考慮した媒体送り装置および該媒体送り装置を備えた記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の媒体送り装置は、被送り媒体を送り方向下流側へ送る送り手段と、該送り手段より送り方向下流側に配置され、前記送り手段によって送られた被送り媒体を送り方向下流側へ搬送する搬送ローラー対と、側視湾曲した区間を有し、送られる被送り媒体を前記送り手段から前記搬送ローラー対まで案内する媒体案内経路部と、該媒体案内経路部の湾曲した区間における外側に設けられ、経路の空間における被送り媒体の厚み方向を狭める第1状態と、該第1状態より厚み方向を拡げる第2状態とを切り換え可能な可動案内部と、該可動案内部の前記第1状態と前記第2状態とを切り換える第1切り換え手段と、を備え、前記送り手段によって被送り媒体を送り方向下流側へ送った際、被送り媒体の送り方向下流端である先端の姿勢を前記搬送ローラー対の外接する箇所が成す線方向に倣わせる動作を実行する構成である媒体送り装置であって、該媒体送り装置は、被送り媒体の先端が前記可動案内部を通過するまでは該可動案内部の前記第1状態を維持し、被送り媒体の先端の姿勢を前記搬送ローラー対の前記線方向に倣わせる動作を実行するまでに前記可動案内部を前記第2状態に切り換える構成であることを特徴とする。
ここで、「搬送ローラー対の外接する箇所が成す線」は搬送ローラー対の所謂、ニップラインである。
また、「被送り媒体の先端の姿勢を搬送ローラー対の外接する箇所が成す線方向に倣わせる動作」とは、被送り媒体の先端の姿勢を正すための動作をいう。所謂、スキュー取り動作である。スキュー取り動作は、所謂、「食い付き吐き出し方式」でも「突き当て方式」でもよい。
ここで、「食い付き吐き出し方式」とは、搬送ローラー対が被送り媒体の先端を一度挟持し、搬送ローラー対を逆転させて被送り媒体の先端側を送り方向上流側へ逆送りする。そして、送り手段と搬送ローラー対との間において、被送り媒体を撓ませて被送り媒体の先端を搬送ローラー対のニップラインに押し付けることにより、先端の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。即ち、搬送ローラー対に被送り媒体の先端を一度食い付かせた後、送り方向上流側へ被送り媒体の先端側を吐き出すことにより被送り媒体を撓ませて先端の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。
一方、「突き当て方式」とは、送り手段によって被送り媒体を送り方向下流側へ送り被送り媒体の先端を、停止している状態または逆転駆動している状態の搬送ローラー対のニップラインに押し付けることにより、先端の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。即ち、搬送ローラー対に被送り媒体の先端を突き当てることにより先端の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。尚、送り手段と搬送ローラー対との間において、被送り媒体を撓ませて先端の姿勢をニップラインに倣わせるのは勿論である。
本発明の第1の態様によれば、被送り媒体の先端を案内する際、前記第1状態が維持されるので、被送り媒体の幅方向左右における被送り媒体の先端の経路の差をできるだけ小さくすることができる。従って、被送り媒体の姿勢が送り方向に対して傾いた状態となる所謂、スキューを低減することができる。具体的には、前記ニップラインに対する被送り媒体の先端の傾きを低減することができる。
また、前記第1切り換え手段によって前記可動案内部の状態を切り換える構成であり、前記第1状態を維持することができるため、従来技術の構成のように可動案内部が被送り媒体の先端によって大きく押し上げられる虞がない。
またさらに、その後スキュー取り動作を実行する際、前記送り手段と前記搬送ローラー対との間において、被送り媒体を撓ませるための空間を確実に確保することができる。即ち、従来技術の構成と比較して、ばね等による被送り媒体への付勢力が作用しないので、被送り媒体を撓ませるための空間を確実に確保することができる。従って、被送り媒体の撓みによって該被送り媒体の先端を、前記搬送ローラー対のニップラインに確実に押し付けることができる。その結果、被送り媒体の先端の姿勢を、ニップラインに確実に倣わせることができる。
また、ばね等による被送り媒体への付勢力が作用しないので、該付勢力が搬送精度に悪影響を及ぼす虞がない。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記可動案内部を前記第2状態に切り換えた後、被送り媒体の送り方向上流端である後端が前記可動案内部を通過するまでは前記第2状態を維持する構成であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、被送り媒体の後端が前記可動案内部を通過するまでは前記第2状態を維持するので、前記可動案内部が撓んだ状態の被送り媒体に対して悪影響を及ぼす虞がない。具体的には、従来技術の構成におけるばね等による被送り媒体への付勢力が作用する虞がない。
ここで、仮に付勢力が作用すると、撓んだ状態の被送り媒体を送り方向下流側または上流側へ押すように作用する。そして、前記搬送ローラー対によって被送り媒体を送り方向下流側へ搬送する力に対して、悪影響となる虞がある。即ち、前記付勢力が作用すると、前記搬送ローラー対による搬送を不安定にし、搬送精度を低下させる虞がある。幅方向左右において被送り媒体の撓み量に差がある場合、撓み量の大きい側を強く押すように作用する。そして、被送り媒体の姿勢が送り方向に対して傾くように作用する虞がある。本態様では、これらのような悪影響を及ぼす虞がない。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記送り手段は、動力によって駆動する送り駆動ローラーと、従動回転する送り従動ローラーとを有する送りローラー対であり、前記搬送ローラー対は、動力によって駆動する搬送駆動ローラーと、従動回転する搬送従動ローラーとを有しており、前記媒体送り装置は、該送りローラー対の前記送り駆動ローラーと前記送り従動ローラーとを相対的に接離移動させ、前記送り駆動ローラーと前記送り従動ローラーとが互いに接近した状態と、離間した状態とを切り換える第2切り換え手段をさらに備え、前記可動案内部を前記第2状態に切り換え、被送り媒体の先端の姿勢を前記線方向に倣わせた後、前記搬送駆動ローラーを正転駆動させることにより、被送り媒体の先端を前記搬送ローラー対に挟持させた状態で、前記送りローラー対を前記離間した状態に切り換え、前記送り駆動ローラーを正転駆動させ被送り媒体を前記媒体案内経路部の前記外側に倣わせる構成であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、被送り媒体の先端が前記搬送ローラー対に挟持された状態で、前記送りローラー対を前記離間した状態にする。従って、被送り媒体の後端側の姿勢を先端と同様に倣わせることが可能である。この際、送り方向における前記送りローラー対と前記搬送ローラー対との間において、被送り媒体の幅方向両側の撓み量が異なった状態のままである虞がある。即ち、左右の撓み量に差が生じた状態のままである虞がある。
そこで、本態様では、前記送る駆動ローラーを正転駆動させる。この際、前記送りローラー対を前記離間した状態にするので、前記送り駆動ローラーと被送り媒体との間において容易にスリップを発生させながら、適度な送り力を付与することができる。従って、前記媒体案内経路部に案内される領域内で被送り媒体を適度に撓ませることができる。その結果、被送り媒体の撓み量を幅方向において略均一にすることができ、被送り媒体の幅方向両側における撓み量の差を除去することができる。そして、その後の搬送中において該左右の撓み量の差による所謂、累積スキューが発生することを防止することができる。即ち、左右の撓み量の差による被送り媒体が送り方向下流側へ押し出される力の差を除去することにより、搬送中において、送り方向に対する被送り媒体の姿勢を安定させることができる。
さらに、本態様では、前記送り駆動ローラーを正転駆動させることにより被送り媒体が前記送り駆動ローラーから離れるような挙動をとる。
ここで、仮に、前記送り駆動ローラーを逆転駆動させると、被送り媒体は該送り駆動ローラーに巻き付くような挙動をとる。
従って、本態様では、仮に前記送り駆動ローラーを逆転駆動させた場合と比較して、前記送り駆動ローラーの回転負荷を少なくすることができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記搬送駆動ローラーを正転駆動させて被送り媒体の先端を前記搬送ローラー対に挟持させた後、前記搬送駆動ローラーおよび前記送り駆動ローラーを正転駆動させて被送り媒体を送り方向下流側へ送る構成であって、この際の前記送り駆動ローラーの外周の速度は、前記搬送駆動ローラーの外周の速度より速い構成であることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記搬送駆動ローラーを正転駆動させながら該搬送駆動ローラーの外周の速度より速い速度で前記送り駆動ローラーを駆動させる。従って、被送り媒体を搬送ローラー対が送り方向下流側へ送り出すタイミングを、前記搬送駆動ローラーを停止させた状態で前記送り駆動ローラーを正転駆動させる構成と比較して、早くすることができる。
さらに、前記搬送駆動の外周の速度より速い速度で前記送り駆動ローラーを駆動させるので、前記搬送駆動ローラー対と前記送り駆動ローラーとの間において被送り媒体を適度に撓ませることができる。
またさらに、前記搬送駆動ローラーを停止させた状態で前記送り駆動ローラーを正転駆動させる構成と比較して、前記搬送駆動ローラーの速度と前記送り駆動ローラーの速度との相対的な速度差を小さくすることが可能である。従って、被送り媒体と前記送り駆動ローラーとの間において発生するスリップ量を比較的小さくすることが可能である。その結果、前記搬送駆動ローラーを停止させた状態で前記送り駆動ローラーを正転駆動させる構成と比較して、スリップ音を小さくすることが可能である。
本発明の第5の態様の記録装置は、被記録媒体を送り方向下流側へ送る媒体送り手段と、該媒体送り手段によって送られた被記録媒体に対して記録ヘッドにより記録する記録部と、を備えた記録装置であって、前記媒体送り手段は、上記第1から第4のいずれか一の態様の前記媒体送り装置を備え、前記被記録媒体は、前記被送り媒体であることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、前記媒体送り手段は、上記第1から第4のいずれか一の態様の前記媒体送り装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明に係るプリンター内部におけるピックアップ時の動作を示す側面図。 本発明に係るプリンター内部における土手分離時の動作を示す側面図。 本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離の動作を示す側面図。 本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離後の動作を示す側面図。 本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離後の動作を示す側面図。 本発明に係るスキュー取りの際の初期食い付き状態を示す側面図。 本発明に係るスキュー取りの際の吐き出し状態を示す側面図。 本発明に係るスキュー取りの際の頭出し状態を示す側面図。 本発明に係るスキュー取り後の正転動作を示す側面図。 本発明において後続用紙をピックアップする様子を示す側面図。 本発明の第1切り換え手段の構造を示す概略側面図。 (A)(B)は可動案内部の第1状態および第2状態を示す側面図。 本発明の可動案内部の状態を切り換えるタイミングを示す図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の内部におけるピックアップ時の動作を示す側面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
図1に示す如く、プリンター1は、用紙Pを送る送り装置としての送り部3と、記録部80と、図示しない排出部とを備えている。このうち、送り部3は、給送部10と、搬送部70と、を有する。また、給送部10は、ピックアップ部20と、予備分離部30と、本分離部40とを有している。ピックアップ部20は、カセット部14に載置された用紙Pをピックアップして送り方向下流側へ送ることができるように設けられている。
具体的には、駆動源の一例である第1モーター91の動力によって駆動するピックアップローラー21と、ピックアップローラー21を保持しアーム軸23を支点に揺動するアーム部22とを有する。そして、図示しない付勢手段によって、ピックアップローラー21が用紙Pに接近する方向に付勢されている。また、図示しないピックアップ退避手段によってアーム部22が揺動し、ピックアップローラー21が載置された用紙Pから離間する方向へ移動することができるように設けられている。所謂、ピックアップレリース動作である。
また、予備分離部30は、所謂、土手分離を実行する土手分離部31を有する。作用については後述するものとする。
またさらに、本分離部40は、予備分離部30の送り方向下流側に設けられている。本分離部40は、所定の負荷によって回動する所謂、リタードローラー41を有している。リタードローラー41は、第1モーター91の動力によって駆動する中間駆動ローラー50と対を成すように設けられている。そして、リタードローラー41は、揺動機構43によって、中間駆動ローラー50に対して接離移動可能に設けられている。具体的には、揺動機構43は、リタードローラー41をリタードホルダー(図示せず)によって保持し、揺動軸(図示せず)を支点に揺動するように構成されている。
そして、付勢ばね(図示せず)の一端が基体部2と係合され、他端がリタードホルダー(図示せず)の自由端側と係合されている。従って、リタードローラー41を中間駆動ローラー50に対して接近する方向へ付勢することができる。また、揺動機構43は、付勢ばね(図示せず)の付勢力に抗してリタードローラー41を中間駆動ローラー50から離間移動させる手段として、第2モーター92の動力によって駆動するカム部45を有している。カム部45は、リタードホルダー(図示せず)の図示しない凸部と係合して溝カム機構8を構成し、リタードホルダー(図示せず)を介してリタードローラー41を中間駆動ローラー50に対して離間移動させることができるように設けられている。
また、土手分離部31とリタードローラー41との間には、従動回転する第1アシストローラー48が設けられている。そして、第1アシストローラー48は、土手分離部31を通過した用紙Pの先端を、リタードローラー41と中間駆動ローラー50とのニップ点Nにスムーズに案内することができるように設けられている。
またさらに、リタードローラー41と中間駆動ローラー50とのニップ点Nより送り方向下流側において、後述する用紙先端規制リブ60、60が設けられている。
さらに送り方向下流側には、基体部2に回動自在に保持され、中間駆動ローラー50と外接する第2アシストローラー51が設けられている。第2アシストローラー51は、中間駆動ローラー50と共に送り手段としての送りローラー対96を形成するように構成されている。
尚、送りローラー対96は給送部10の構成に含まれるものとする。
ここで、用紙Pの送り経路は、ピックアップ部20から搬送部70まで側視U字型に形成されている。具体的には、U字型の外側から用紙Pを案内するU字型外側用紙案内部11と、内側から案内する内側用紙案内部12と、土手分離部31と、後述する巻き込み防止部13と、によってU字型の送り経路が構成されている。
従って、第1アシストローラー48および第2アシストローラー51によって用紙Pと基体部2のU字型外側用紙案内部11との間に生じる摩擦抵抗を低減することができる。従って、さらに送り方向下流側である搬送部70へ用紙Pを滑らかに送ることができる。
また、送りローラー対96より送り方向下流側には、可動案内部6が設けられている。可動案内部6は、U字型外側用紙案内部11の一部を構成し、詳しくは後述する第1切り換え手段5によって第1状態および第2状態に切り換えられるように構成されている。
ここで、可動案内部6の第1状態とは、図1に示す如く、送り経路における用紙Pの厚み方向Zを狭くすることができる状態をいう。一方、可動案内部6の第2状態とは、後述する図5〜図9に示す如く、送り経路における用紙Pの厚み方向Zを前記第1状態と比較して広くすることができる状態をいう。
可動案内部6は、支軸部7を支点に送り方向下流側が揺動可能に設けられている。詳しくは後述するが、前記第1状態では、送りローラー対96と搬送ローラー対71との間における送り経路において用紙Pの厚み方向Zの空間を狭めることにより、用紙Pの先端を精度よく送り方向下流側へ案内することができる。また、前記第2状態では、送りローラー対96と搬送ローラー対71との間における送り経路において厚み方向Zの空間を前記第1状態より広くすることができ、用紙Pを撓ませることができる空間Aを十分に確保することができる。
尚、送りローラー対96を構成する中間駆動ローラー50および第2アシストローラー51は、幅方向Xにおいて複数設けられている。これは、側視U字型の経路において用紙に対して十分な送り力を付与し、用紙Pを確実に送り方向下流側へ送るためである。
搬送部70は、用紙Pを搬送する搬送ローラー対71を有する。搬送ローラー対71は、第4モーター94の動力によって駆動する搬送駆動ローラー72と、従動回転する搬送従動ローラー73とを有する。このうち、搬送従動ローラー73は、従動ローラーホルダー74によって回動自在に保持されている。
また、従動ローラーホルダー74は、図示しない付勢手段によって搬送従動ローラー73を搬送駆動ローラー72に対して圧接させている。
またさらに、送り方向Yにおいて、搬送ローラー対71の上流側近傍には、用紙Pの有無を検出する用紙検出器75が設けられている。具体的には、用紙検出器75は、揺動可能な用紙検出レバー77と、センサー部76とを有している。そして、用紙検出レバー77の一端が用紙Pと当接することによって揺動し、用紙検出レバー77の他端がセンサー部76の図示しない発光部と受光部との間から離れることによって、ON状態になるように構成されている。
また、搬送部70は、送り方向下流側に設けられた記録部80へ用紙Pを搬送することができるように設けられている。
またさらに、記録部80は、用紙Pに対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッド82と、記録ヘッド82と対向し下方から用紙Pを支持する媒体支持部81とを有する。
その後、図示しない排出部の排出ローラーによって、記録された用紙Pは、プリンター1の前面の排出トレイ(図示せず)へ排出される。
続いて、より詳細な用紙送り動作について説明する。
図1に示す如く、カセット部14に載置されたピックアップローラー21に対して最上位の用紙P1をピックアップする際、制御部90は、アーム部22を揺動させピックアップローラー21を最上位の用紙P1と接触させる。そして、第3モーター93を駆動させることによって、ピックアップローラー21を図中における時計方向へ回動させる。
このとき、ピックアップローラー21は、図示しない付勢手段によって用紙Pに対して接近する方向へ付勢されている。従って、ピックアップローラー21と最上位の用紙P1との間に摩擦力が生じ、送り方向下流側へ送る力である送り力を発生させることができる。そして、該送り力によって、最上位の用紙P1は、送り方向下流側へ移動し始める。即ち、ピックアップされて下流側へ送られる。
尚、ピックアップローラー21と最上位の用紙P1との間の摩擦係数μ1、用紙Pと用紙Pとの間の摩擦係数μ2、基体部側のピックアップローラー21と対向する位置に設けられたパッド部15と用紙Pとの間の摩擦係数μ3とした場合、摩擦係数μ1>摩擦係数μ3>摩擦係数μ2の関係が成り立つように構成されている。従って、数枚の用紙Pが重なって送られる所謂、重送される虞を低減することができる。
また、ピックアップされる際、リタードローラー41は、中間駆動ローラー50に対して接近した状態である。
図2に示すのは、本発明に係るプリンター内部における土手分離時の動作を示す側面図である。
図2に示す如く、ピックアップローラー21にピックアップされた用紙Pは、送り方向下流側へ送られる。そして、送られた用紙Pは、予備分離部30としての土手分離部31へ進入する。
ここで、ピックアップローラー21に対して最上位の用紙P1と次位以降の用紙P2との間の摩擦係数μ2およびピックアップローラー21を付勢する付勢力によって、次位以降の用紙P2にも送り力が発生する虞がある。
係る場合、ピックアップローラー21によって最上位の用紙P1だけでなく、次位以降の用紙P2も送り方向下流側へ送られる。
そこで、重送された次位以降の用紙P2を、最上位の用紙P1から分離するために、用紙Pの先端の姿勢が変位する角度で設けられた土手分離部31へ用紙Pを進入させる。そして、用紙Pの先端を土手分離部31に度当てることによって次位以降の用紙P2が停止するきっかけをつくる。さらに、最上位の用紙P1と、次位以降の用紙P2との間に隙間を設けることができる。従って、重送された次位以降の用紙P2を、最上位の用紙P1から分離することができる。
図3に示すのは、本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離の動作を示す側面図である。
図3に示す如く、土手分離部31によって分離された用紙Pは、ピックアップローラー21によってさらに送り方向下流側へ送られる。そして、用紙Pは、本分離部40であるリタードローラー41と中間駆動ローラー50とが外接するニップ点Nへ送られる。
尚、本実施例において、予備分離部30はあくまでも予備的な分離手段であるため、本分離部40へは、数枚の用紙Pが重送される虞があるものとする。以下、数枚の用紙Pが重送されることを前提として説明する。
重送された用紙Pがニップ点Nへ送られると、中間駆動ローラー50に対して最上位の用紙P1のみが中間駆動ローラー50と直に接触する。また、次位以降の用紙P2の先端は、回動に所定の負荷を伴うリタードローラー41と接触する。
ここで、中間駆動ローラー50と最上位の用紙P1との間の摩擦係数μ4、用紙Pと用紙Pとの間の摩擦係数μ2、リタードローラー41と用紙Pとの間の摩擦係数μ5とした場合、摩擦係数μ4>摩擦係数μ2、摩擦係数μ5>摩擦係数μ2の関係が成り立つように構成されている。
従って、最上位の用紙P1に作用する送り力を次位以降の用紙P2に作用する送り力より大きくすることができる。
ここで、リタードローラー41の前記負荷は、次位以降の用紙P2に作用する送り力より大となるように構成されている。
従って、中間駆動ローラー50を図中における時計方向へ回動させることによって、最上位の用紙P1のみを送り方向下流側へ送ることができる。
より具体的には、次位以降の用紙P2の先端は、リタードローラー41の前記負荷によってニップ点Nで保持され、最上位の用紙P1と次位の用紙P2との間でスリップを発生させることができる。従って、最上位の用紙P1を、次位以降の用紙P2から分離して送り方向下流側へ送ることができる。そして、最上位の用紙P1の先端は、第2アシストローラー51を通過し、U字型外側用紙案内部11および内側用紙案内部12に案内されながら、可動案内部6まで到達する。
ここで、前記第1状態の可動案内部6は僅かに遊びがある状態で保持されている(図12(A)参照)。また、用紙P1の先端が到達するまでは、前記遊びの範囲内で可動案内部6の送り方向下流側6aは自重によって下がった状態である。そして、用紙P1の先端が可動案内部6まで到達すると、用紙P1のコシによって用紙P1の先端が、可動案内部6の送り方向下流側6aを可動案内部6の自重に抗して、前記遊びの範囲内で僅かに上方へ押し上げる。ここで、用紙のコシとは、用紙の弾力や剛性をいう。即ち、送り経路における用紙の厚み方向Zにおいて、用紙が通過できる最小限の空間が生じる。
従って、用紙Pの幅方向左右において、用紙Pの先端における用紙Pの厚み方向Zの位置の差を出来るだけ小さくすることができる。そして、用紙Pの幅方向左右における用紙Pの先端が描く経路の差を出来るだけ小さくすることができる。その結果、搬送ローラー対71の外接する箇所が成す線(X軸方向の線)である所謂、ニップラインに対する用紙P1の先端の傾きを出来るだけ小さくすることができる。即ち、後述するスキュー取り動作の前の段階において、用紙P1の送り方向Yに対する用紙全体の傾きを出来るだけ小さくすることができる。
即ち、可動案内部6が前記第1状態でない場合と比較して、ニップラインに対する用紙P1の先端の傾きを小さくすることができる。また、従来技術におけるフラップがばね力によって下方に付勢されている構成と比較して、ニップラインに対する用紙P1の先端の傾きを小さくすることができる。従来技術では、用紙の先端が通過する際、用紙のコシによって用紙の先端がばね力に抗してフラップを上方に押し上げて用紙の厚み方向Zの空間を拡げていたからである。
また、前記遊びの範囲を設けることにより、厚みがことなる用紙Pにも対応することができる。
尚、可動案内部6の前記第1状態を前記遊びの範囲を設けずに構成してもよいのは勿論である。本実施形態において前記遊びの範囲を設けた理由は、用紙Pの表面を記録した後に該用紙Pを記録時の送り方向上流側へ逆送りし、図示しない表裏反転機構により用紙Pの表裏反転する際、表裏反転機構へ用紙Pを案内するために用紙Pを可動案内部6の上方を通過させる必要があるからである。
即ち、逆送りした際、可動案内部6の自重により、可動案内部6の送り方向下流側6aと内側用紙案内部12との間を閉じた状態にし、用紙Pが可動案内部6と内側用紙案内部12との間に入り込むことを防止するためである。
従って、表裏反転させない構成であれば、前記遊びの範囲を設ける必要はない。可動案内部6の送り方向下流側6aと内側用紙案内部12との間が僅かに開いた状態を可動案内部6の前記第1状態とすればよい。
図4に示すのは、本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離後の動作を示す側面図である。
図4に示す如く、中間駆動ローラー50に対して最上位の用紙P1が送り方向下流側へさらに送られると、最上位の用紙P1の先端が用紙検出器75によって検出される。具体的には、最上位の用紙P1の先端が、用紙検出レバー77の一端と当接し、用紙検出レバー77を揺動させる。このとき、用紙検出レバー77の他端は、センサー部76の発光部と受光部との間から外れるため、用紙検出器75はON状態となる。
これをトリガーとして制御部90は、リタードローラー41を中間駆動ローラー50から離間移動させる。具体的には、第2モーター92によってカム部45を回動させ、付勢ばね(図示せず)の付勢力に抗してリタードホルダー(図示せず)を中間駆動ローラー50に対して退避する方向へ揺動させる。
また、制御部90は、第3モーター93を駆動させアーム部22を、ピックアップローラー21がカセット部14に載置された用紙Pから退避する方向へアーム軸23を支点に揺動させる。
尚、リタードローラー41の離間移動を開始するタイミングは、中間駆動ローラー50およびピックアップローラー21が所定の回動量に達したときとしてもよい。
リタードローラー41が離間移動すると、最上位の用紙P1は、中間駆動ローラー50と第2アシストローラー51とによって送られる。
また、ピックアップローラー21が離間移動すると、次位以降の用紙P2には、直接的に中間駆動ローラー50およびピックアップローラー21から送り力の作用は及ばない。従って、リタードローラー41に先端が保持されていた次位以降の用紙P2は、自重によってカセット部14へ戻ろうとする。
ところが、中間駆動ローラー50によって送られている最上位の用紙である先行する用紙P1の後端と、リタードローラー41に先端が保持されていた次位以降の用紙である後続の用紙P2の先端とが接触する。従って、後続の用紙P2には、間接的に送り力が作用する。
そこで、U字型外側用紙案内部11における中間駆動ローラー50とリタードローラー41とのニップ点Nより送り方向下流側に、凸状の用紙先端規制リブ60、60が設けられている。また、用紙先端規制リブ60、60は、用紙Pの幅方向Xにおいて、リタードローラー41の両側近傍に設けられている。
そして、送り経路はU字型に曲がっているので、リタードローラー41が離間移動すると、次位以降の用紙である後続の用紙P2の先端は、U字型外側用紙案内部側へ変位する。
従って、用紙先端規制リブ60、60は、リタードローラー41が離間移動した後において、次位以降の用紙である後続の用紙P2の先端と当接して、送り方向下流側へ変位を規制することができる。
即ち、確実に後続の用紙P2が送り方向下流側へ送られることを防止することができる。その結果、後続の用紙P2が先行する用紙P1に連れられて送られる所謂、連れ給紙を防止することができる。連れ給紙は、後続の用紙P2と先行する用紙P1とが接触する面積が大きくなる特にサイズの大きい用紙Pを給送する場合に生じやすい。具体的には、A3サイズ以上のサイズにおいて生じやすい。言い換えると、A4サイズ以下であれば、前記接触する面積が小さいので連れ給紙が発生する虞が小さいからである。
このとき、ピックアップローラー21を離間移動させることによって、後続の用紙P2の撓み量を小さくすることができる。即ち、後続の用紙P2の姿勢をできるだけ真っ直ぐな姿勢にすることができる。従って、後続の用紙P2の先端を、積極的に用紙先端規制リブ60、60に突き当てるようにすることができる。
また、先行する用紙P1の後端は、後続の用紙P2の先端をU字型経路の外側であるU字型外側用紙案内部側へ押し出すように作用する。従って、後続の用紙P2の先端を、積極的に用紙先端規制リブ60、60に当接させることができる。
その結果、確実に連れ給紙を防止することができる。即ち、従来技術において設けられていた所謂、戻しレバーを設けることなく、連れ給紙を防止することができる。
また、従来技術より早いタイミングでリタードローラー41を離間移動させることができる。その結果、リタードローラー41の負荷による所謂、バックテンションを早いタイミングで低減させることができる。例えば、最上位の用紙P1の先端が第2アシストローラー51に到達したとき、リタードローラー41の離間移動を開始してもよい。
図5に示すのは、本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離後の動作を示す側面図である。
図5に示す如く、図4の状態からさらに中間駆動ローラー50に対して最上位の用紙である先行する用紙P1が送り方向下流側へ送られると、先行する用紙P1の後端は、中間駆動ローラー50とリタードローラー41との間を通過する。
ここで、U字型経路の内側には巻き込み防止部13が設けられている。具体的には、送り方向Yにおける中間駆動ローラー50とリタードローラー41とのニップ点Nより送り方向上流側において、中間駆動ローラー50を覆うように設けられている。従って、巻き込み防止部13は、後続の用紙P2が中間駆動ローラー50と接触することを防止することができる。
その結果、後続の用紙P2に対して直接的に中間駆動ローラー50が送り力を作用させる虞がない。
そして、先行する用紙P1の先端は、搬送ローラー対71にニップされる。その後、第1切り換え手段5(図11および図12参照)によって、可動案内部6は前記第2状態に切り換えられる。
これは、この後に実行するスキュー取り動作の際に、送り経路における送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において、用紙P1を撓ませることができる十分な空間Aを確保するためである。また、用紙P1の先端が既に搬送ローラー対71に挟持されたので、送り経路における用紙Pの厚み方向Zの空間を狭めた状態のままにする理由がないからである。
その後、スキュー取りが実行され、先行する用紙P1は、搬送ローラー対71によって送り方向下流側へ搬送されながら、記録部80によって記録される。そして、図示しない排出部によってプリンター1の前方の排出トレイ(図示せず)に排出される。
続いて、スキュー取り動作について説明する。
図6に示すのは、本発明に係るスキュー取りの際の初期食い付き状態を示す側面図である。
図6に示す如く、制御部90は、先ず、第1切り換え手段5によって可動案内部6を前記第1状態から前記第2状態へ切り換える。そして、第1モーター91を正転駆動させ中間駆動ローラー50を図中における時計方向へ回動させる。また、第4モーター94を正転駆動させ搬送駆動ローラー72を図中における時計方向へ回動させる。
従って、前述したように先行する用紙P1の先端は、搬送ローラー対71にニップされる。そして、先行する用紙P1は、用紙P1の先端が所定量だけ搬送ローラー対71より下流側に位置するまで送られる。
ここで、用紙P1の先端の姿勢が、搬送ローラー対71のニップラインに対して傾いている虞がある。所謂、スキューである。尚、ニップラインは、X軸方向である。
そこで、用紙P1の前記ニップラインに対する傾きを取り除く所謂、スキュー取りため、以下の動作を実行する。
図7に示すのは、本発明に係るスキュー取りの際の吐き出し状態を示す側面図である。
図7に示す如く、図6の状態から制御部90は、第1モーター91を停止させ中間駆動ローラー50を停止させる。また、第4モーター94を逆転駆動に切り換えて搬送駆動ローラー72を図中における反時計方向へ回動させる。従って、先行する用紙P1の先端は、搬送ローラー対71によって搬送ローラー対71の上流側へ逆送りされる。所謂、吐き出し動作である。
このとき、中間駆動ローラー50は停止している。従って、送り方向Yにおける中間駆動ローラー50と第2アシストローラー51とから成る送りローラー対96と、搬送ローラー対71との間において、先行する用紙P1を撓ませることができる。この際、可動案内部6は前記第2状態であるので、用紙P1を撓ませるための撓み空間Aを十分に広くすることができる。即ち、送りローラー対96と搬送ローラー対71との間においてスキュー取り動作に必要な用紙P1の撓み量を確保することができる。
そして、先行する用紙P1の先端を搬送ローラー対71のニップラインに倣わせることができる。
ここで、図6に示す状態において用紙P1が前記ニップラインに対して傾いていた場合、図7において実線で示す如く用紙P1の幅方向Xの一端側は大きく撓み、鎖線で示す用紙P1の幅方向Xの他端側僅かに撓む。また、用紙P1の幅方向Xの一端側と他端側との差の大きさは、図6に示す状態における用紙先端の傾きの大きさに比例する。即ち、用紙P1の幅方向左右の一端側の撓み量と、他端側の撓み量との差の大きさは、用紙P1の先端における幅方向Xの一端側の位置と、他端側の位置との差の大きさに比例する。
尚、図6に示す状態において用紙P1が前記ニップラインに対して傾いていなかった場合、図7において用紙幅方向Xの一端側および他端側は、実線で示す姿勢となる。即ち、用紙P1の幅方向左右の一端側の撓み量と、他端側の撓み量との差はない。
また、前述したように、スキュー取り動作を実行する前段階において、可動案内部6を前記第1状態にしていた。そのため、スキュー取り動作を実行する前段階における搬送ローラー対71のニップラインに対する用紙P1の先端の傾きを、仮に可動案内部が前記第1状態でなかった場合と比較して、小さくすることができる。従って、仮に用紙の先端が可動案内部を通過する際に可動案内部が前記第2状態であった場合と比較して、用紙P1の幅方向左右の一端側の撓み量と、他端側の撓み量との差を小さくすることができる。その結果、仮にスキュー取り動作を実行する前段階において可動案内部が前記第1状態でなかった場合と比較して、撓み空間Aを小さくすることができる。
図8に示すのは、本発明に係るスキュー取りの際の頭出し状態を示す側面図である。
図8に示す如く、図7の状態から制御部90は、第1モーター91を正転駆動させ中間駆動ローラー50を図中における時計方向へ回動させる。また、第4モーター94を正転駆動させ搬送駆動ローラー72を図中における時計方向へ回動させる。従って、前記ニップラインに対して傾いていない状態の用紙P1の先端を、搬送ローラー対71にニップさせることができる。そして、先行する用紙P1の先端を記録開始位置まで送り、第1モーター91および第4モーター94を停止させる。所謂、頭出し動作である。
ここで、記録開始位置とは、記録ヘッド82の図示しないノズル列と対向する位置をいう。
このとき、送り方向Yにおける送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において、用紙Pの幅方向Xの一端側と他端側との差はまだ消滅していない状態である。
ここで、送りローラー対96と搬送ローラー対71との間における用紙Pの撓みによって、搬送ローラー対71において用紙Pが送り方向下流側へ押されるように作用する。従って、前記撓み量の差によって、幅方向Xの一端側の搬送量と、幅方向Xの他端側の搬送量との間に差が生じる虞がある。その結果、スキュー取り後の搬送中において用紙Pが送り方向Yに対して新たに傾く所謂、累積スキューが生じる虞がある。
そこで、前記一端側の撓み量と前記他端側の撓み量との差を無くすため、以下の動作を実行する。
図9に示すのは、本発明に係るスキュー取り後の正転動作を示す側面図である。
図9に示す如く、図8の状態から制御部90は、先ず、第2切り換え手段4により第2アシストローラー51を、中間駆動ローラー50に対して離間する方向へ移動させる。
ここで、第2切り換え手段4は、第2アシストローラー51が中間駆動ローラー50に対して接近した第1状態と、離間した第2状態とを切り換えることができるように構成されている。例えば、前述した揺動機構43と同様にカムを備えた構成とすることにより、前記接近した第1状態と、前記離間した第2状態とを切り換えることができる。
尚、逆に中間駆動ローラー50を、第2アシストローラー51に対して離間する方向へ移動させるように構成してもよいのは勿論である。係る場合も、後述する作用効果と同様の作用効果を得ることができるからである。本実施形態において、第2アシストローラー51を移動させるように構成した理由は、中間駆動ローラー50が駆動する構成であるからである。即ち、駆動側である中間駆動ローラー50を移動させるより、従動回転する側である第2アシストローラー51を移動させた方が容易だからである。
次に、第1モーター91を正転駆動させ中間駆動ローラー50を図中における時計方向へ回動させる。この間、第4モーター94は停止したままの状態である。
このとき、第2アシストローラー51は中間駆動ローラー50から離間している。従って、中間駆動ローラー50は、用紙P1と中間駆動ローラー50の外周との間で滑らせながら用紙P1に対して、送り方向下流側へ適度な送り力を作用させることができる。
ここで、「適度な送り力」とは、送り方向Yにおける送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において、用紙P1をU字の送り経路の外側へ押し付けるように撓ませることができる程度の送り力をいう。用紙P1がそれ以上外側へ撓むことができない状態になったとき、用紙P1と中間駆動ローラー50の外周との間で必ずスリップが生じるので、用紙P1が送り経路において詰まる所謂、用紙ジャムが生じる虞がない。
その結果、送り方向Yにおける送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において生じていた用紙P1の撓み量を大きくすることができる。ここで、送り経路における送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において、少なくとも一部に側視湾曲した区間Rが形成されている。そして、用紙P1をU字の送り経路の外側、即ち、前記区間の湾曲した外側に押し付けて、それ以上撓むことができない状態にすることができる。即ち、用紙P1をU字型外側用紙案内部11および前記第2状態の可動案内部6の形状に倣わせて、所定の撓み量にすることができる。
さらに、用紙P1の前記一端側の撓み量と、前記他端側の撓み量との差を無くすことができる。その結果、その後の記録実行時における搬送ローラー対71における前記一端側の搬送量と、前記他端側の搬送量との間に差が生じる虞がない。
また、中間駆動ローラー50を正転駆動させる際、ピックアップローラー21は、前述したように用紙Pに対して離間移動した状態である(図5参照)。従って、用紙P1の前記一端側の撓み量と、前記他端側の撓み量との差を無くすことを妨げる虞がない。
またさらに、仮に中間駆動ローラー50を逆転駆動させた場合、送り方向Yにおける送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において生じていた用紙P1の撓み量を小さくすることができる。
そして、中間駆動ローラー50を正転駆動させた場合と同様に、用紙P1の前記一端側の撓み量と、前記他端側の撓み量との差を無くすことができる。
ここで、本実施形態で中間駆動ローラー50を正転駆動させる構成とした理由は、中間駆動ローラー50を正転駆動させることにより用紙P1が中間駆動ローラー50から離れるような挙動をとるからである。
仮に、中間駆動ローラーを逆転駆動させる構成とすると、用紙P1は中間駆動ローラーに巻き付くような挙動をとる。
従って、本実施形態では、仮に中間駆動ローラーを逆転駆動させた場合と比較して、中間駆動ローラー50の回転負荷を少なくすることができる。
その後、第1モーター91および第4モーター94を正転駆動させ中間駆動ローラー50および搬送駆動ローラー72を図中における時計方向へ回動させる。この際の中間駆動ローラー50の外周の速度V1は、搬送駆動ローラー72の外周の速度V2と同じであることが望ましい。用紙P1をさらに撓ませる必要がないからである。そして、前述したように、先行する用紙P1は、搬送ローラー対71によって送り方向下流側へ搬送されながら、記録部80によって記録される。
また、用紙P1の後端が可動案内部6を通過するまでは、可動案内部6が前記第2状態を保持するように構成されている。そして、用紙P1の後端が可動案内部6を通過した後、第1切り換え手段5によって、可動案内部6は前記第2状態から前記第1状態に切り換えられる。具体的には、制御部90は、可動案内部6より送り方向下流側近傍に設けられた用紙検出器75によって用紙P1の後端が通過したか否かを判断することができる。
尚、可動案内部6より送り方向下流側に用紙Pの後端を検出する専用の検出手段としてのセンサーを設けてもよいのは勿論である。
そして、用紙P1の後端が用紙検出器75を通過した後、可動案内部6を前記第1状態に切り換える。これにより、可動案内部6の前記第2状態から前記第1状態への切り換え動作が、搬送ローラー対71が用紙P1を搬送する搬送精度に悪影響を及ぼす虞がない。仮に、用紙の後端が通過する前に可動案内部6の前記第2状態から前記第1状態への切り換え動作が行われたとすると、該切り換え動作が用紙の送り方向下流側へ押すように作用する虞があり、搬送精度が低下する虞がある。
これを防止することにより、搬送精度を安定させることができる。その結果、記録精度も安定させることができる。例えば、搬送精度が不安定になることによる幅方向Xの濃淡の筋が生じる虞がない。所謂、バンディングを防止することができる。
そして、記録が実行された後、図示しない排出部によってプリンター1の前方の排出トレイ(図示せず)に排出される。
尚、搬送中において、搬送ローラー対71および送りローラー対96によって送り力を発生させるようにしてもよいし、搬送ローラー対71のみによって送り力を発生させるようにしてもよい。
また、用紙P1の頭出しの際において、搬送駆動ローラー72の正転駆動を停止させずに、中間駆動ローラー50を図中における時計方向へ回動させてもよい。即ち、スキュー取り後に搬送駆動ローラー72を正転駆動させ、用紙P1の先端を搬送ローラー対71にニップさせた直後に、第2アシストローラー51を中間駆動ローラー50から離間移動させる。そして、中間駆動ローラー50を用紙P1との間でスリップさせながら正転駆動させてもよい。
この際、中間駆動ローラー50の外周の速度V1は、搬送駆動ローラー72の外周の速度V2より速い関係にある。これは、搬送ローラー対71が用紙P1を搬送する際、用紙P1の後端側における幅方向左右の撓み量の差を略無にするためである。
係る場合、中間駆動ローラー50の正転駆動を停止させた場合と比較して、用紙P1の給送を開始してから記録を開始するまでのタイミングを早くすることができる。その結果、スループットを短くすることができる。
尚、中間駆動ローラー50の速度V1は、搬送駆動ローラー72の速度V2より25〜30%程増速とすることが望ましい。用紙P1を適度に撓ませることができるからである。
またさらに、本実施形態では所謂、「食い付き吐き出し方式」のスキュー取り動作について説明したが所謂、「突き当て方式」でもよい。
ここで、「突き当て方式」とは、前述したように送りローラー対96によって用紙P1を送り方向下流側へ送り用紙P1の先端を、停止している状態または逆転駆動している状態の搬送ローラー対71のニップラインに押し付けることにより、先端の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。即ち、搬送ローラー対71に用紙P1の先端を突き当てることにより先端の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。尚、送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において、用紙P1を撓ませて先端の姿勢をニップラインに倣わせるのは勿論である。
図10に示すのは、本発明において後続用紙をピックアップする様子を示す側面図である。
図10に示す如く、先行する用紙P1が記録部80へ搬送された後、続けて用紙Pを給送することができる。具体的には、制御部90は、用紙P1の後端を用紙検出器75で検出した後、リタードローラー41および第2アシストローラー51を中間駆動ローラー50に接近移動させる。より具体的には、第2モーター92によってカム部45を回動させ、付勢ばね(図示せず)の付勢力によってリタードホルダー(図示せず)を中間駆動ローラー50に対して接近する方向へ揺動させる。
同様に第2切り換え手段4を作用させて第2アシストローラー51を中間駆動ローラー50に対して接近する方向へ移動させる。
また、制御部90は、第3モーター93を駆動させアーム部22を、ピックアップローラー21がカセット部14に載置された用紙Pに対して接近する方向へアーム軸23を支点に揺動させる。
このとき、用紙先端規制リブ60、60に保持された後続の用紙P2が、リタードローラー41の接近移動によって、中間駆動ローラー側へ変位する。そして、中間駆動ローラー50とリタードローラー41とによってニップされる。従って、後続の用紙P2の先端は、用紙先端規制リブ60、60による規制状態から解除された状態となる。該状態において、前述したように中間駆動ローラー50およびピックアップローラー21が図中における時計方向へ回動する。
このとき、用紙先端規制リブ60、60に保持された後続の用紙P2が一枚であれば、該一枚の用紙P2が送り方向下流側へ送られる。
また、用紙先端規制リブ60、60に保持された後続の用紙P2、P3…が複数枚であれば、前述したように摩擦係数μ4>摩擦係数μ2、摩擦係数μ5>摩擦係数μ2の関係が成り立つ。
従って、中間駆動ローラー50に対して最上位の用紙P2に作用する送り力を、次位以降の用紙P3に作用する送り力より大きくすることができる。即ち、リタードローラー41によって次位以降の用紙P3を分離し、最上位の用紙P2のみを送り方向下流側へ送ることができる。このとき、最上位の用紙P2の先端は、前述したようにリタードローラー41の接近移動によって中間駆動ローラー側へ変位したので、用紙先端規制リブ60、60に規制される虞はない。
尚、本実施形態において、送り経路は側視U字としたがこれに限られるものではない。少なくとも一部に側視湾曲した区間Rを有していればよい。用紙Pの厚み方向Zにおいて、用紙Pがどちら側に撓むかを決めることができるからである。また、スキュー取り後において、第2アシストローラー51が離間した状態の中間駆動ローラー50を正転駆動させることによって幅方向左右の撓み量の差を除去することができるからである。
続いて、第1切り換え手段5についてより詳しく説明する。
図11に示すのは、本発明の第1切り換え手段の構造を示す概略側面図である。
図11に示す如く、第1切り換え手段5は、第2モーター92の動力を可動案内部6へ伝達することができるように構成されている。また、第1切り換え手段5は、可動案内部6を前記第1状態および前記第2状態へ切り換えて変位させることができる機構の一例として溝カム機構8を有している。尚、溝カム以外の機構でもよいのは勿論である。
具体的には、第1切り換え手段5は、第2モーター92、ピニオンギア32、第1複合ギア33、遊星機構34を構成する第3ギア34aおよび第4ギア34b、第5〜第9ギア35〜39、および溝カム機構8を有している。このうち、ピニオンギア32は、第2モーター92に設けられており、第1複合ギア33の第1ギア33aと噛み合っている。また、第1複合ギア33の第2ギア33bは、第3ギア34aと噛み合っている。
またさらに、第4ギア34bは、第3ギア34aの回転支点を軸に揺動する遊星アーム部34cに回動自在に保持され、第3ギア34aと噛み合っている。そして、第4ギア34bは、第3ギア34aの回転方向と同じ方向へ揺動し、第5ギア35または後述する第10ギア52と噛み合うことができるように構成されている。また、第6ギア36は第5ギア35と噛み合っており、リタードローラー41を中間駆動ローラー50に対して接離移動させるカム部45と一体に形成されている。
またさらに、第7ギア37は、第6ギア36と噛み合っており、第2アシストローラー51を中間駆動ローラー50に対して接離移動させる第2切り換え手段4へ動力を伝達することができるように構成されている。また、第8ギア38は、第7ギア37および第9ギア39と噛み合っている。またさらに、溝カム機構8は、溝カム部9と、溝カム部9と係合する突部6bとを有している。
このうち、溝カム部9は、第9ギア39と一体に形成されている。一方、突部6bは、可動案内部6の揺動支点である支軸を基準とした一端側に設けられている。ここで、該一端側と反対側である他端側は、前述した可動案内部6の給送方向下流側である。尚、突部を他端側に設けてもよいのは勿論である。可動案内部6を揺動させることができればよいからである。
また、溝カム部9は、大径部9aと小径部9bとを有している。そして、小径部9bの両側は、大径部9aの両側と滑らかに連結されている。
従って、ピニオンギア32が、図11における時計方向へ回動すると、遊星機構34の第4ギア34bは第5ギア35と噛み合う。そして、第2モーター92の動力によって溝カム部9が時計方向へ回動する。この際、可動案内部6の突部6bは、溝カム部9の小径部9bおよび大径部9aに案内されて溝カム部9の回転支点に対して接離移動する。従って、可動案内部6は、支軸部7を支点に揺動することができる。
尚、支軸部7は、可動案内部6と一体に形成してもよいし、基体部2と一体に形成してもよい。いずれの場合も可動案内部6を揺動させることができるからである。
また、本実施形態では、可動案内部6の前記第1状態および前記第2状態を切り換える際、可動案内部を揺動させる構成としたがこれに限られない。可動案内部が摺動等して移動する構成でもよい。また、移動方向は厚み方向Zに限らず送り方向Yでもよい。係る場合でも、送り経路における用紙の厚み方向の空間を狭めた前記第1状態および該第1状態より厚み方向の空間を拡げた前記第2状態に切り換えることができるからである。
また、プリンター1は、第10ギア52、第2複合ギア53、第13ギア54および第14ギア55を有している。このうち、第10ギア52は、遊星機構34を構成する第4ギア34bと噛み合うことができるように構成されている。また、第2複合ギア53の第11ギア53aは第10ギア52と噛み合っている。またさらに、第13ギア54は、第2複合ギア53の第12ギア53bと噛み合っている。また、第14ギア55は、第13ギア54と噛み合っている。またさらに、偏心カム部56は、第13ギア54と一体に形成されており、その他の機構へ動力を伝達することができるように構成されている。例えば、記録ヘッド82を媒体支持部81に対して接離移動させ、記録ヘッド82と用紙Pとの間の間隔を切り換えるように構成してもよい。
図12(A)(B)に示すのは、可動案内部と溝カム機構との関係を示す概略図である。このうち、図12(A)は可動案内部の前記第1状態を示す。一方、図12(B)は可動案内部の前記第2状態を示す。
図12(A)に示す如く、可動案内部6の突部6bが溝カム部9の大径部9aの範囲に位置しているとき、可動案内部6の送り方向下流側6aは下がった前記第1状態となる。このとき、前述したように、可動案内部6の送り方向下流側6aと、内側用紙案内部12との間は閉じた状態となる。
ここで、大径部9aの範囲に位置している突部6bと、大径部9aの溝の側壁との間には、僅かな隙間が設けられている。所謂、遊びの隙間である。即ち、大径部9aの範囲に位置している突部6bは、溝カム部9の回転支点を基準とした放射方向において、僅かに変位することができるように設けられている。従って、前述したように送られてきた用紙Pの先端に押し上げられて二点鎖線で示す如く、図中における時計方向へ僅かに変位する。
その結果、可動案内部6の送り方向下流側6aと、内側用紙案内部12との間が僅かに開いた状態となる(図3参照)。前記隙間を僅かに設けた理由は、用紙の先端が通過する際、所定量以上に可動案内部が押し上げられることを防止するためである。従って、前述したように表裏反転せず記録時の送り方向上流側へ逆送りしない構成である場合、前記遊びの隙間を設ける必要はない。係る場合、図12(A)に示す二点差線の状態を可動案内部の前記第1状態とすればよい。そして、二点差線の状態が強制的に保持されるようにすることにより、幅方向左右における用紙の先端の経路差を最小限にすることができる。
一方、図12(B)に示す如く、溝カム部9が図中における時計方向へ回動すると、可動案内部6の突部6bは、溝カム部9の小径部9bの範囲に入るため、溝カム部9の回動支点に対して接近移動する。従って、可動案内部6は、支軸部7を支点に図中における時計方向へ揺動する。そして、可動案内部6の送り方向下流側6aが前記第1状態より上がった前記第2状態に切り換えることができる。このとき、前述したように、可動案内部6の送り方向下流側6aと、内側用紙案内部12との間は大きく開いた状態となる(図5〜図9参照)。その結果、十分な撓み空間Aを確保することができる。
尚、溝カム部9の小径部9bの範囲に位置する突部6bと、小径部9bの溝の側壁との間には摺動させるために必要最低限の隙間が設けられおり、前記放射方向の遊びが殆どないように構成されている。これは、用紙Pを撓ませるための撓み空間Aを一定にするためである。即ち、可動案内部6の前記第2状態を強制的に保持するためである。また、仮に遊びがあると、遊びの範囲内で可動案内部6の自重が搬送中の用紙Pに作用して搬送精度に悪影響を及ぼす虞があるからである。即ち、前記第2状態では、可動案内部6の姿勢をしっかりと保持することにより、搬送精度を安定させることができる。
また、溝カム部9が図中における時計方向へさらに回動すると、可動案内部6を前記第2状態から前記第1状態へ切り換えることができる。
尚、本実施形態では、可動案内部6の前記第1状態および前記第2状態の切り換えを第2モーター92の動力によって切り換える構成としたがこれに限らない。他のモーターでもよいし、該切り換え専用のモーターを設けてもよいのは勿論である。
図13に示すのは、本発明に係る可動案内部の状態を切り換えるタイミングを示す図である。
図13に示す如く、ステップS1では、リタードローラー41を中間駆動ローラー50に対して接近移動させる。具体的には、制御部90は、第2モーター92を駆動させ揺動機構43によってリタードローラー41を接近移動させる。そして、ステップS2へ進む。
ステップS2では、用紙Pの給送を開始する(図1〜図3参照)。具体的には、制御部90は、第1モーター91を駆動させピックアップローラー21および送りローラー対96によって用紙Pを送り方向下流側へ送る。そして、ステップS3へ進む。
ステップS3では、用紙Pの先端が搬送ローラー対71に到達する(図4参照)。具体的には、制御部90は、用紙検出器75によって用紙Pの先端を検出する。そして、検出したときから所定量送ることによって用紙Pの先端が搬送ローラー対71に到達したと判断する。これは、後述するステップS4においてリタードローラー41を離間移動させるタイミングを決めるためである。そして、ステップS4へ進む。
ステップS4では、リタードローラー41を中間駆動ローラー50に対して離間移動させる(図4参照)。具体的には、制御部90は、第2モーター92を駆動させ揺動機構43によってリタードローラー41を離間移動させる。これは、前述したようにバックテンションを低減させるためである。そして、ステップS5へ進む。
ステップS5では、可動案内部6を前記第1状態から前記第2状態に切り換える(図5および図6参照)。具体的には、制御部90は、第2モーター92を駆動させ第1切り換え手段5により可動案内部6を前記第2状態に切り換える。
これは、後述するステップS6においてスキュー取り動作を実行した際、スキュー取りをするために必要十分な撓み空間Aを確保するためである。ここで、用紙Pの先端が搬送ローラー対71に到達するまで可動案内部6の前記第1状態を維持し、用紙Pを撓ませる直前に可動案内部6を前記第2状態に切り換えることが望ましい。これは、用紙Pの先端が搬送ローラー対71に到達するまでにおける幅方向左右における用紙Pの先端の経路の差を最小にすることができるからである。そして、ステップS6へ進む。
ステップS6では、前述したようにスキュー取り動作を実行する(図6〜図8参照)。尚、スキュー取り方式は、前述した「食い付き吐き出し方式」でも「突き当て方式」でもよい。そして、ステップS7へ進む。
ステップS7では、第2アシストローラー51を中間駆動ローラー50に対して離間移動させる(図9参照)。具体的には、制御部90は、第2モーター92を駆動させ第2切り換え手段4によって第2アシストローラー51を離間移動させる。これは、前述したように累積スキュー等を防止し搬送精度を安定させるためである。そして、ステップS8へ進む。
ステップS8では、用紙Pに対して記録を実行する(図9参照)。そして、ステップS9へ進み、用紙Pを排出する。そして、ステップS10へ進む。
ステップS10では、可動案内部6を前記第2状態から前記第1状態へ切り換える(図10参照)。具体的には、制御部90は、第2モーター92を駆動させ第1切り換え手段5により可動案内部6を前記第1状態に切り換える。
これは、前述したように用紙Pの後端が可動案内部6を既に通過したことにより、前記第1状態に切り換えても、該切り換え動作が前記通過した用紙P1に悪影響を及ぼす虞がないからである。また、前述したように後続の用紙P2の先端を搬送ローラー対71へ精度よく送るためである。即ち、スキュー取り動作を実行する前段階における用紙P2の姿勢を安定させるためである。そして、ステップS11へ進む。
ステップS11では、第2アシストローラー51を中間駆動ローラー50に対して接近移動させる(図10参照)。具体的には、制御部90は、第2モーター92を駆動させ第2切り換え手段4によって第2アシストローラー51を接近移動させる。これは、後続の用紙P2を搬送ローラー対71へ送ることができるように備えるためである。そして、シーケンスを終了する。
本実施形態の媒体送り装置としての送り部3は、被送り媒体の一例である用紙Pを送り方向下流側へ送る送り手段としての給送部10の送りローラー対96と、送りローラー対96より送り方向下流側に配置され、送りローラー対96によって送られた用紙Pを送り方向下流側へ搬送する搬送ローラー対71と、側視湾曲した区間Rを有し、送られる用紙Pを送りローラー対96から搬送ローラー対71まで案内する媒体案内経路部としてのU字型外側用紙案内部11および内側用紙案内部12と、U字型外側用紙案内部11および内側用紙案内部12の湾曲した区間Rにおける外側に設けられ、経路の空間における用紙Pの厚み方向Zを狭める第1状態と、該第1状態より厚み方向Zを拡げる第2状態とを切り換え可能な可動案内部6と、可動案内部6の前記第1状態と前記第2状態とを切り換える第1切り換え手段5と、を備え、送りローラー対96によって用紙Pを送り方向下流側へ送った際、用紙Pの送り方向下流端である先端の姿勢を搬送ローラー対71の外接する箇所が成す線であるニップライン方向に倣わせる動作を実行する構成である送り部3であって、送り部3は、用紙Pの先端が可動案内部6を通過するまでは可動案内部6の前記第1状態を維持し、用紙Pの先端の姿勢を搬送ローラー対71のニップラインに倣わせる動作を実行するまでに可動案内部6を前記第2状態に切り換える構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、可動案内部6を前記第2状態に切り換えた後、用紙Pの送り方向上流端である後端が可動案内部6を通過するまでは前記第2状態を維持する構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、給送部10は、動力によって駆動する送り駆動ローラーとしての中間駆動ローラー50と、従動回転する送り従動ローラーとしての第2アシストローラー51とを有する送りローラー対96であり、搬送ローラー対71は、動力によって駆動する搬送駆動ローラー72と、従動回転する搬送従動ローラー73とを有しており、送り部3は、送りローラー対96の中間駆動ローラー50と第2アシストローラー51とを相対的に接離移動させ、中間駆動ローラー50と第2アシストローラー51とが互いに接近した状態と、離間した状態とを切り換える第2切り換え手段4をさらに備え、可動案内部6を前記第2状態に切り換え、用紙Pの先端の姿勢をニップラインに倣わせた後、搬送駆動ローラー72を正転駆動させることにより、用紙Pの先端を搬送ローラー対71に挟持させた状態で、送りローラー対96を前記離間した状態に切り換え、中間駆動ローラー50を正転駆動させ用紙PをU字型外側用紙案内部11および前記第2状態の可動案内部6に倣わせる構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、搬送駆動ローラー72を正転駆動させて用紙Pの先端を搬送ローラー対71に挟持させた後、搬送駆動ローラー72および中間駆動ローラー50を正転駆動させて用紙Pを送り方向下流側へ送る構成であって、この際の中間駆動ローラー50の外周の速度は、搬送駆動ローラー72の外周の速度より速い構成であることを特徴とする。
本実施形態の記録装置の一例であるプリンター1は、被記録媒体の一例である用紙Pを送り方向下流側へ送る媒体送り手段としての送り部3と、送り部3によって送られた用紙Pに対して記録ヘッド82により記録する記録部80と、を備えていることを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 プリンター、2 基体部、3 送り部、4 第2切り換え手段、
5 第1切り換え手段、6 可動案内部、6a 可動案内部の送り方向下流側、
6b 突部、7 支軸部、8 溝カム機構、9 溝カム部、9a 大径部、
9b 小径部、10 給送部、11 U字型外側用紙案内部、12 内側用紙案内部、
13 巻き込み防止部、14 カセット部、15 パッド部、20 ピックアップ部、
21 ピックアップローラー、22 アーム部、23 アーム軸、30 予備分離部、
31 土手分離部、32 ピニオンギア、33 第1複合ギア、33a 第1ギア、
33b 第2ギア、34 遊星機構、34a 第3ギア、34b 第4ギア、
34c 遊星アーム部、35 第5ギア、36 第6ギア、37 第7ギア、
38 第8ギア、39 第9ギア、40 本分離部、41 リタードローラー、
43 揺動機構、45 カム部、48 第1アシストローラー、
50 中間駆動ローラー、51 第2アシストローラー、52 第10ギア、
53 第2複合ギア、53a 第11ギア、53b 第12ギア、54 第13ギア、
55 第14ギア、56 偏心カム部、60 用紙先端規制リブ、70 搬送部、
71 搬送ローラー対、72 搬送駆動ローラー、73 搬送従動ローラー、
74 従動ローラーホルダー、75 用紙検出器、76 センサー部、
77 用紙検出レバー、80 記録部、81 媒体支持部、82 記録ヘッド、
90 制御部、91 第1モーター、92 第2モーター、93 第3モーター、
94 第4モーター、96 送りローラー対、A 撓み空間、N ニップ点、P 用紙、
P1 先行する用紙、P2 後続の用紙、R 湾曲した区間、X 幅方向、
Y 送り方向、Z (用紙の)厚み方向

Claims (5)

  1. 被送り媒体を送り方向下流側へ送る送り手段と、
    該送り手段より送り方向下流側に配置され、前記送り手段によって送られた被送り媒体を送り方向下流側へ搬送する搬送ローラー対と、
    側視湾曲した区間を有し、送られる被送り媒体を前記送り手段から前記搬送ローラー対まで案内する媒体案内経路部と、
    該媒体案内経路部の湾曲した区間における外側に設けられ、経路の空間における被送り媒体の厚み方向を狭める第1状態と、該第1状態より厚み方向を拡げる第2状態とを切り換え可能な可動案内部と、
    該可動案内部の前記第1状態と前記第2状態とを切り換える第1切り換え手段と、を備え、
    前記送り手段によって被送り媒体を送り方向下流側へ送った際、被送り媒体の送り方向下流端である先端の姿勢を前記搬送ローラー対の外接する箇所が成す線方向に倣わせる動作を実行する構成である媒体送り装置であって、
    該媒体送り装置は、被送り媒体の先端が前記可動案内部を通過するまでは該可動案内部の前記第1状態を維持し、
    被送り媒体の先端の姿勢を前記搬送ローラー対の前記線方向に倣わせる動作を実行するまでに前記可動案内部を前記第2状態に切り換える構成である媒体送り装置。
  2. 請求項1に記載の媒体送り装置において、前記可動案内部を前記第2状態に切り換えた後、被送り媒体の送り方向上流端である後端が前記可動案内部を通過するまでは前記第2状態を維持する構成である媒体送り装置。
  3. 請求項1または2に記載の媒体送り装置において、前記送り手段は、動力によって駆動する送り駆動ローラーと、従動回転する送り従動ローラーとを有する送りローラー対であり、
    前記搬送ローラー対は、動力によって駆動する搬送駆動ローラーと、従動回転する搬送従動ローラーとを有しており、
    前記媒体送り装置は、該送りローラー対の前記送り駆動ローラーと前記送り従動ローラーとを相対的に接離移動させ、前記送り駆動ローラーと前記送り従動ローラーとが互いに接近した状態と、離間した状態とを切り換える第2切り換え手段をさらに備え、
    前記可動案内部を前記第2状態に切り換え、被送り媒体の先端の姿勢を前記線方向に倣わせた後、前記搬送駆動ローラーを正転駆動させることにより、被送り媒体の先端を前記搬送ローラー対に挟持させた状態で、前記送りローラー対を前記離間した状態に切り換え、前記送り駆動ローラーを正転駆動させ被送り媒体を前記媒体案内経路部の前記外側に倣わせる構成である媒体送り装置。
  4. 請求項3に記載の媒体送り装置において、前記搬送駆動ローラーを正転駆動させて被送り媒体の先端を前記搬送ローラー対に挟持させた後、前記搬送駆動ローラーおよび前記送り駆動ローラーを正転駆動させて被送り媒体を送り方向下流側へ送る構成であって、この際の前記送り駆動ローラーの外周の速度は、前記搬送駆動ローラーの外周の速度より速い構成である媒体送り装置。
  5. 被記録媒体を送り方向下流側へ送る媒体送り手段と、
    該媒体送り手段によって送られた被記録媒体に対して記録ヘッドにより記録する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記媒体送り手段は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載された前記媒体送り装置を備え、前記被記録媒体は、前記被送り媒体である記録装置。
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