JP2011056631A - テーブル昇降装置 - Google Patents

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隆文 比佐
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Abstract

【課題】ワークが載置される支持テーブルの昇降動作を、小型でコンパクトな構成によって、円滑かつ迅速に行えるようにする。
【解決手段】搬送手段13の搬送台14に設けた昇降動作部20におけるベース部材21と支持テーブル22との間に、カム機構部44が複数設けられており、カム機構部44は前後動ガイドレール40に沿って前後動する前後動スライダ42と、昇降動ガイドレール41に沿って上下動する昇降動スライダ43とからなり、前後動スライダ42と昇降動スライダ43とは駆動側傾斜部42aと従動側傾斜部43aとを摺動可能に係合させるようになし、全ての前後動スライダ42は昇降駆動モータ48により同一方向に同じ距離だけ移動するものであり、昇降動スライダ43は支持テーブル22に連結・固定されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えばフラットディスプレイパネル等のワークに対して部品を装着したり、加工,処理を行ったりするために、ワークを支持する支持テーブルを上下動させるために用いられるテーブル昇降装置に関するものである。
フラットディスプレイパネルとして、例えば液晶パネルは様々な工程を経て製造される。この液晶パネルの製造工程において、パネルを所定の位置に位置決めして、昇降動作を行わせて行うことがある。例えば、液晶パネルにドライバ回路を構成するIC回路部品が搭載されるが、このIC回路部品の搭載方式の代表的なものとして、TAB搭載方式が広く用いられている。
液晶パネルにIC回路部品をTAB搭載するには、液晶パネルを構成するパネル基板を吸着台に吸着保持した状態で、所定の距離毎にピッチ送りを行い、その間に吸着手段に保持させたIC回路部品をパネル基板にACF(Anisotropic Conductive Film)を介して仮圧着する。この仮圧着が行われた後に、加熱下でIC回路部品をパネル基板に押圧することにより熱圧着が行われる。IC回路部品の熱圧着は加熱した圧着ヘッドを用いて行うが、この圧着ヘッドによりパネル基板に所定の加圧力を作用させる。圧着時には、圧着ヘッドによる荷重を支承するために、パネル基板の下面には受け台と当接させる。
パネル基板へのIC回路部品のTAB搭載装置は概略以上のように構成されるものであって、この種の装置は、例えば特許文献1等に示されているように、従来から広く用いられている。即ち、パネル基板を台座の上に真空吸着により保持させ、IC回路部品が搭載される部位を張り出すようにしてセットし、この搭載部の上部位置に配置した圧着ヘッドを下降させて、IC回路部品を搭載した部位を上方から押圧させる。そして、この圧着時における荷重を支承するために、パネル基板の下面に受け部材を配置する構成としている。
ところで、IC回路部品の圧着を高精度に行うために、圧着ヘッドによる圧着が行われる前に圧着ヘッドとパネル基板との間で位置調整を行う必要がある。このためには、圧着ヘッドまたはパネル基板のいずれかの側に位置調整機構を設けることになる。位置調整機構は、少なくとも水平面におけるX軸方向及びY軸方向と、回転方向(θ方向)との駆動機構を含むものとする。この位置調整機構はいずれの側に持たせても良いが、圧着ヘッドを設けた圧着機構側には、圧着ヘッドを加圧する機構を設ける等の点で、構成が複雑であり、かつ大型のものになる。これに対して、パネル基板側は、基本的にはパネル基板を吸着台とその送り機構とからなるコンパクトなものであるから、位置調整機構はパネル基板側に設けるのが望ましい。
パネル基板の吸着台にはX軸調整手段と、Y軸調整手段と、θ方向調整手段とを設けて、吸着台に吸着保持させたパネル基板を、アライメントマーク等を基準として位置調整が行われる。パネル基板の位置調整を受け部材に当接した状態で行うと、パネル基板が損傷することになる。従って、パネル基板の位置調整を行う際には、このパネル基板を受け部材から上昇させるようにして離間させる。そして、位置調整が終了すると、パネル基板を下降させることによって、受け部材上に載置する。このために、パネル基板の吸着台は昇降可能となっていなければならない。また、上昇位置で位置調整を行うことから、X軸調整手段,Y軸調整手段及びθ方向調整手段からなる位置調整機構は昇降される側に設ける必要がある。
吸着台及び位置調整機構を支持テーブルに支持させて設け、この支持テーブルを昇降可能にベース部材に装着する構成としたものが、特許文献2に開示されている。この特許文献2によると、共に傾斜面形状となった駆動側部材と従動側部材との一対からなる昇降用のカム機構を支持テーブルとベース部材との間に設け、ベース部材に連結される側を駆動側部材とする構成としている。駆動側部材を前進させると、従動側部材が上昇することになり、駆動側部材を後退させると、従動側部材が下降することになる。
特開2005−79399号公報 特開2007−57957号公報
液晶パネル等からなるフラットディスプレイパネルは大画面化される傾向にあり、その製造装置としては、液晶パネルを構成するパネル基板が直接載置される吸着台は、パネルサイズに応じた大きさのものとすることになる。ベース部材と支持テーブルとの間に介装した昇降用の伝達機構は、パネルサイズに対して作用点の位置が狭いと、支持テーブルを安定的に保持できない。従って、昇降用伝達機構は、取り扱うパネルサイズに応じて決定する必要があり、例えば20インチから50インチまでのパネルに適用する場合、最大サイズの50インチを基準に、同等若しくはひと回り程度小さくする必要がある。特許文献2に示されているカム機構は、共に傾斜部を有する駆動側部材と従動側部材とから構成されている。このような構成を有するカム機構は、そのサイズを大きくすると、それに比例して高さが高くなる。さらに、支持テーブルには、位置調整機構を介して吸着台が設けられ、カム機構の高さ寸法によっては、パネル基板の位置は著しく高い位置となってしまう。
このために、大判サイズの液晶パネル等のワークに対する部品の接続や、加工や処理等を行う上での円滑性を欠くことになり、処理,加工精度の観点からも望ましくはない。カム機構を構成する傾斜部の角度を小さくすれば、高さ方向の寸法を短縮することができる。ただし、カム機構の傾斜を緩くすると、従動側部材の上下方向への動きの追従性が悪くなり、吸着台の昇降動作が緩慢になってしまう。
また、吸着台のサイズが大きくなると、位置調整機構の構成も大型化することになって重量化する。支持テーブルから吸着台に設けたワークを含む各部は水平方向に動かないように保持するために、ベース部材にはガイド軸を立設して、従動側部材を昇降方向にガイドするように構成するが、支持テーブルが昇降動作を行う際にはこのガイド軸に曲げ荷重が作用することになって、昇降動作の安定性を欠く可能性もある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ワークが載置される支持テーブルの昇降動作を、小型でコンパクトな構成によって、円滑かつ迅速に行えるようにすることにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、支持テーブルを、水平方向には固定的に保持され、上下方向に移動可能となるようにしてベース部材と連結したテーブル昇降装置であって、前記ベース部材と前記支持テーブルとの間には、前後動部材と昇降動部材とからなるカム機構部が複数箇所設けられており、前記各前後動部材は前記ベース部材側に設けられ、また前記各昇降部材は前記支持テーブル側に設けられており、前記各前後動部材を同じ方向に同じ距離だけ移動させる連動駆動部材を有するものであり、前記各前後動部材の往復動により前記各昇降部材が上下動する構成としたことをその特徴とするものである。
カム機構部は複数の前後動部材と、前後動部材と同数の昇降動部材とから構成されており、各前後動部材はベース部材に敷設した前後動ガイド部材に係合させる構成とする。ここで、前後動ガイド部材は、ベース部材に平行に複数列設けるようになし、各前後動ガイド部材には少なくとも1箇所、好ましくは複数の前後動ガイド部材を係合させる。一方、各昇降動部材は、ベース部材に立設した複数の昇降動ガイド部材に係合させ、昇降動部材は1本の昇降動ガイド部材にそれぞれ1箇所ずつ係合させる。そして、前後動部材及び昇降動部材には、それぞれ駆動側傾斜部及び従動側傾斜部が設けられて、これら駆動側傾斜部と従動側傾斜部とを相互に相対移動可能に連結することによって、前後方向の動きを上下方向の動きに変換するカム機構部が構成される。全ての前後動部材は連結部材を介して連結されており、連結部材を往復動駆動手段と連結する構成としている。また、各前後動部材の往復動により昇降動作を行う各昇降動部材は支持テーブルの下面に固定される。
前後動部材と昇降動部材とは、同一の直角三角形の形状を有するものから構成することができる。そして、この三角形の直交する2辺を同じ長さとし、好ましくは、前後動部材は、その一方の辺部をベース部材に設けた前後動ガイド部材に係合してガイドさせ、昇降動部材は、他方の辺部を昇降動ガイド部材に係合してガイドされるようするのが望ましい。前後動部材は連動駆動部材により駆動される駆動側であり、昇降動部材は従動側となる。前後方向の動きを上下方向の動きに変換するために、前後動部材及び昇降動部材の斜辺部を相互に係合させる。
前後動部材と昇降動部材とからなるカム機構部は、縦横に複数箇所設けられ、その組数は昇降動作を行わせる支持テーブルの大きさ及び重量に応じたものとする。駆動側傾斜部及び従動側傾斜部の傾斜角、つまりカム機構部としての圧力角は、動きを円滑にするために、20度〜30度程度とするのが望ましい。この圧力角を持たせて、支持テーブルの必要な昇降ストロークが得られるように、カム機構部を構成する各部の寸法を設定する。
前後動部材と前後動ガイド部材との間、昇降動部材と昇降動ガイド部材との間、前後動部材と昇降動部材との間は相対移動可能に係合される。これらの間の移動を円滑に行わせるために、係合方式としては、滑りまたはころがりによるものとする。そして、全ての昇降動部材は支持テーブルに固定され、また全ての前後動部材は連動駆動部材により同一方向に同一距離だけ移動させる。このために、各前後動部材間を連結部材により相互に連結し、この連結部材を往復動駆動手段により前後動させるように構成するが、支持テーブルを上昇位置と下降位置との2つの位置に位置決めする場合には、シリンダ等の往復動手段を用いることもできる。一方、支持テーブルの高さ位置を微調整する等の必要がある場合には、ボールねじ送り手段を用いるのが望ましい。
支持テーブルにはワークが載置されるが、ワークは平板状の部材であって、例えばフラットディスプレイ用のパネル基板等である。このパネル基板は水平状態にして支持テーブルに載置されるのが一般的である。しかも、支持テーブルにはワークが着脱可能に載置され、載置した状態で固定的に保持する。このために、支持テーブルにはワークを固定的に保持するための吸着手段を設けるのが望ましい。また、ワークによっては、磁気的に保持するように構成したり、クランプ手段等により固定したりすることも可能である。さらに、支持テーブルにワークを直接載置するようにしても良いが、例えば位置決め機構等を設けるようにすることができ、またワークに対する処理や加工を行う機構を設けるように構成することもできる。
ワークが載置されて、このワークに対して所定の作業を行うための支持テーブルを昇降駆動するものであって、大型のワークが載置されるように、支持テーブルのサイズが大きく、しかも支持テーブル及びこの支持テーブルに設けた各種の機構により大きな重量を有するものであっても、支持テーブルを円滑かつ迅速に、しかも正確に昇降駆動することができ、しかもこの昇降駆動機構を小型でコンパクトな構成とすることができる。
本発明のテーブル昇降装置を用いて処理が行われる一例として、本圧着が行われるパネル基板とIC回路部品との要部外観図である。 パネル基板にIC回路部品を搭載するための工程を示す説明図である。 本発明のテーブル昇降装置を装着したパネル基板の搬送手段の構成説明図である。 パネル基板にIC回路部品を熱圧着する工程を示す工程説明図である。 本発明のテーブル昇降装置における昇降動作部の構成の一例を示す正面図である。 支持テーブルを取り除いて示す図5の平面図である。 スライダとガイドレールとの係合部の断面図である。 前後動スライダと昇降動スライダとから構成されるカム機構部の動作説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1にパネル基板として、2枚のガラス基板を貼り合わせ、その間に液晶を封入した液晶パネルのパネル基板1の構成を示す。ここで、パネル基板1は下基板2と上基板3とから構成され、下基板2は少なくとも1辺が上基板3より張り出している。この張り出し部には微細な間隔をもって配線が形成されており、張り出し部には所定数のIC回路部品4がACF5を介して接続される。IC回路部品4が搭載される領域には所定数の配線で群として複数群からなる搭載領域Rが形成されており、各々の搭載領域RにIC回路部品4が搭載される。
パネル基板1にIC回路部品4を搭載するために、例えば図2に示したように、少なくとも3つのステージが設けられるのが一般的である。即ち、第1のステージとしてはパネル基板1にACF5を貼り付けるACF貼り付けステージ10である。第2のステージでは、パネル基板1に貼り付けられたACF5の上にIC回路部品4を接合させて、仮圧着される仮圧着ステージ11である。さらに、第3のステージでは、仮圧着されたIC回路部品4を加熱下で加圧することにより行われる本圧着ステージ12である。ここで、仮圧着ステージ11ではIC回路部品4は個別的に接合されるが、本圧着ステージ12では複数接合されたIC回路部品4が同時に圧着される。
前述した各ステージ10〜12には、それぞれACF貼り付け機構10a、IC回路部品接合機構11a及びIC回路部品圧着機構12aからなる処理機構が設けられており、パネル基板1は搬送手段13によりこれらの各ステージ10〜12に順次搬送されることになる。搬送手段13は搬送台14からなり、この搬送台14はボールねじ送り手段15によりステージ間を移動させる構成としている。搬送手段13において、パネル基板1を載置した搬送台14は、ACF貼り付けステージ10及び仮圧着ステージ11では、ステージ内でパネル基板1の貼り付け位置への送りがなされ、本圧着ステージ12ではフルストローク分の送りがなされる。
図3に搬送手段13の構成を示す。搬送台14はステージ10〜12の並び方向に向けて設けたガイドレール16と係合している。また、ボールナット17を備えており、ボールナット17にはねじ軸18が挿通されている。ねじ軸18はモータ19により回転駆動されるものであり、このモータ19を作動させることによって、搬送台14がステージ10〜12に向けて順次搬送されることになる。
搬送台14にはパネル基板1を上下動させる昇降動作部20が設けられており、この昇降動作部20はベース部材21と支持テーブル22とから構成され、これらベース部材21と支持テーブル22との間に昇降駆動機構23が設けられている。従って、この昇降動作部20がテーブル昇降装置を構成する。昇降動作部20の支持テーブル22には位置調整機構24が設置されており、この位置調整機構24の上面部に吸着台25が設置されている。吸着台25にはパネル基板1が水平状態となるように載置されて真空吸着され、この状態で各ステージ10〜12に設けたACF貼り付け機構10a,IC回路部品接合機構11a,IC回路部品圧着機構12aからなる処理機構によりパネル基板1に対して所定の操作が行われる。なお、処理機構の具体的な構成については、その図示及び説明は省略する。支持テーブル22に設けた位置調整機構24は、これら処理機構による処理を高精度に行うために、パネル基板1と処理機構との相対位置合わせを行うためのものであり、具体的にはX軸テーブル,Y軸テーブル及びθテーブルから構成される。そして、この位置調整機構24の具体的な構成としては、周知のものを用いることができ、ここではその説明を省略する。
ここで、本圧着ステージ12では、パネル基板1に対して、その前段階である仮圧着ステージ11で1つの辺に接合された複数のIC回路部品4が同時に熱圧着される。このために、IC回路部品圧着機構12aとしては、図4に示したように、圧着ヘッド30を有するものであり、吸着台25により吸着保持されているパネル基板1を上方から加熱下で押圧する。圧着ヘッド30はヒータを内蔵したものであり、図示しない加圧手段によってパネル基板1の上方から加圧して、IC回路部品4を圧着する構成としている。そして、この圧着時にはパネル基板1の下面は受け台31により支承され、受け台31は、好ましくは圧着ヘッド30と同様、ヒータを内蔵させて、加熱できるようにする。
従って、本圧着ステージ12では、搬送手段13の搬送台14を構成する支持テーブル22に設けた吸着台25に吸着保持されているパネル基板1が搬入されると、このパネル基板1は、図4(a)に示したように、受け台31の上方位置に配置されて、受け台31に対して非接触状態にして、位置調整が行われる。この位置調整は、支持テーブル22上に設けた位置調整機構24を作動させることによって、X軸方向,Y軸方向及びθ方向に駆動することによりなされる。そして、パネル基板1の位置調整が完了すると、図4(b)に示したように、パネル基板1を下降させて、受け台31に当接させる。その後に、圧着ヘッド30を下降させて、IC回路部品4の上方から加熱しながら加圧することによって、このIC回路部品4と下基板2との間に介装されているACF5を圧縮し、熱硬化させる。そして、この本圧着が終了すると、圧着ヘッド30を上昇させ、次いでパネル基板1を上昇させることによって、受け台31から離間させるようにして搬出される。
以上のように、パネル基板1は、少なくとも本圧着ステージ12では昇降駆動される。このパネル基板1の昇降動作を行わせるのが、ベース部材21と、支持テーブル22及び昇降駆動機構23からなる昇降動作部20である。このときの昇降ストロークはパネル基板1を受け台31と当接する高さ位置と、非接触状態となる高さ位置との間であり、あまり大きく動くものではない。そこで、以下において、この昇降動作部20の構成を図5乃至図8に基づいて説明する。
図5及び図6に示したように、ベース部材21には、前後動ガイド部材として、2本の前後動ガイドレール40,40が相互に平行に敷設されており、またこれら各前後動ガイドレール40の一端部と中間位置とに、昇降動ガイド部材としての昇降動ガイドレール41,41が垂直状態に立設されている。これら前後動ガイドレール40には、中間の昇降ガイドレール41を挟んだ両側の位置にそれぞれ前後動部材としての前後動スライダ42が2箇所係合している。また、各昇降ガイドレール41には、昇降動部材としての昇降動スライダ43が各々1箇所で係合している。
前後動スライダ42と昇降動スライダ43とは、共に同一の直角三角形となった所定の厚みを有する板体から構成されており、相互に直交する2つの辺のうち、一方の辺は他方の辺より長くなっている。前後動スライダ42は、長辺部が前後動ガイドレール40に沿って摺動可能に係合するスライド部42aとなっている。一方、昇降動スライダ43は、短辺部が昇降ガイドレール41に沿って摺動可能に係合するスライド部43aとなっている。前後動スライダ42と昇降動スライダ43とは反転した位置関係にして相互の斜辺を摺動可能に係合させている。即ち、いずれか一方、例えば図7に示したように、前後動スライダ42にガイドレール42bが設けられ、昇降動スライダ43には、ガイドレール42bに摺動可能に係合するスライド部43bとなっている。そして、以上の各スライダのガイドレールへの相対移動可能な係合はころがりまたは滑り構造となっている。
前後動スライダ42と昇降動スライダ43とを以上のように構成することによって、前後動運動を昇降運動に変換するカム機構部44が構成される。即ち、図8に示したように、これらのスライダ42,43を実線で示した位置にあるときに、前後動スライダ42を前後動ガイドレール40に沿って矢印方向に移動させたとする。昇降動スライダ43はこの前後動スライダ42と係合しており、昇降動ガイドレール41に係合しているので、この昇降動スライダ43は前後方向には移動できないようになっている。このために、前後動スライダ42の移動によって、昇降動スライダ43は押し上げられて(前後動スライダ42の移動方向が逆の場合には引き下げられて)、同図に仮想線で示したように、昇降動作に変換される。従って、前後動スライダ42の斜辺が駆動側傾斜部Dとなり、昇降動スライダ43の斜辺は従動側傾斜部Fとなる。そして、この斜辺の傾斜角と前後動スライダ42の往復移動ストロークにより昇降動スライダ43の昇降ストロークが設定される。
4個設けられている前後動スライダ42のうち、左右の対の前後動スライダ42,42は、それぞれ連結板45により連結されており、これら連結板45には、ボールナット46が取り付けられている。これらボールナット46には昇降用ねじ軸47が挿通されており、昇降用ねじ軸47は昇降駆動モータ48に連結されている。昇降駆動モータ48はベース部材21に設けられている。なお、前後に設けた連結板45を直接連結する構成とすれば、ボールナット46は1箇所設けるだけで良い。
昇降駆動モータ48を駆動すると、昇降用ねじ軸47が回転して、連結板45が前後に移動することになる結果、4個の前後動スライダ42が同時に、同じ方向に等しい距離移動することになる。一方、各昇降動スライダ43は支持テーブル22の下面に連結・固定されている。これによって、昇降駆動モータ48を駆動すると、全ての前後動スライダ42が前後方向に移動して、昇降用スライダ43が昇降することになる結果、支持テーブル22が昇降動作することになる。
以上の構成を有する搬送台14に設けた昇降動作部20を含むテーブル昇降装置は、パネル基板1の搬送手段1に組み込まれて、図4に基づいて説明したように、パネル基板1を本圧着ステージ12に搬入して、このパネル基板1に接続したIC回路部品4を熱圧着する処理を行う際に、このパネル基板1を上下動させる。なお、本発明のテーブル昇降装置は、これに限定されるものではなく、各種のワークに対して処理や加工を行い、また部品の搭載等を行うために広く用いることができる。
ここで、昇降動作部20を構成する支持テーブル22には、位置調整機構24が設けられており、この位置調整機構24は重量物であり、特にパネル基板1のサイズが大きくなると、位置調整機構24を構成するX軸テーブル,Y軸テーブル及びθテーブルのサイズも大きくなり、また重量化することになる。この重量を支承するのは、前後動スライダ42と昇降動スライダ43との組からなるカム機構部44であり、このカム機構部44は複数箇所設けられている。そして、受承箇所が複数に分割されており、この分割数は任意であるから、パネル基板1及び位置調整機構24を含めた支持テーブル22から作用する全重量に応じて必要数だけカム機構部44を設けるようにする。また、カム機構部44は支持テーブル22の全体に均等に配置する必要はなく、支持テーブル22から作用する重量が一部に偏在する等の状況下では、軽量部より重量部にカム機構部44の数を多くすることもできる。このように、カム機構部44を多数設けることによって、支持テーブル22の荷重を有効に受承することができ、また昇降操作時における動きが小さい負荷で円滑に行えるようになる。
カム機構部44における高さ寸法は、支持テーブル22の昇降ストロークに応じて設定される。つまり、図4に示したように、パネル基板1を受け台31に接離させるのであれば、昇降ストロークをあまり大きくする必要はない。従って、カム機構部44を構成する前後動スライダ42及び昇降動スライダ43のサイズを小さくし、かつそれらの駆動側傾斜部D及び従動側傾斜部Fの傾斜角を緩やかにすることができ、もって昇降駆動機構23の高さ寸法を小型化することができる。
昇降駆動モータ48を駆動して、図5において矢印Lで示した方向に前後動スライダ42を動かすことによって、昇降動スライダ43及びこの昇降動スライダ43が連結されている支持テーブル22が矢印Eで示した方向に昇降動作する。しかも、昇降動作を行わせる箇所を分散させているので、大判サイズのパネル基板1に対して本圧着等の処理を行う際におけるパネル基板1の昇降動作を円滑に、しかも高精度に行わせることができる。その結果、処理の精度を向上させることができる。
1 パネル基板 4 IC回路部品
13 搬送手段 14 搬送台
15 ボールねじ送り手段 20 昇降動作部
21 ベース部材 22 支持テーブル
23 昇降駆動機構 24 位置調整機構
25 吸着台 30 圧着ヘッド
31 受け台 40 前後動ガイドレール
41 昇降動ガイドレール 42 前後動スライダ
43 昇降動スライダ 44 カム機構部
45 連結板 47 昇降用ねじ軸
48 昇降駆動モータ

Claims (7)

  1. 支持テーブルを、水平方向には固定的に保持され、上下方向に移動可能となるようにしてベース部材と連結したテーブル昇降装置であって、
    前記ベース部材と前記支持テーブルとの間には、前後動部材と昇降動部材とからなるカム機構部が複数箇所設けられており、
    前記各前後動部材は前記ベース部材側に設けられ、また前記各昇降部材は前記支持テーブル側に設けられており、
    前記各前後動部材を同じ方向に同じ距離だけ移動させる連動駆動部材を有するものであり、
    前記各前後動部材の往復動により前記各昇降部材が上下動する
    構成としたことを特徴とするテーブル昇降装置。
  2. 前記カム機構部を構成する前記各前後動部材は、前記ベース部材に敷設した複数の前後動ガイド部材にそれぞれ1箇所または複数箇所で係合しており、また前記各昇降動部材は、前記ベース部材に立設した複数の昇降動ガイド部材にそれぞれ1箇所または複数箇所係合しており、前記各前後動部材及び前記各昇降動部材には、それぞれ駆動側傾斜部及び従動側傾斜部が設けられて、これら駆動側傾斜部と従動側傾斜部とは相互に相対移動可能に連結する構成となし、また前記連動駆動部材は、前記各前後動部材を連結部材を介して連結することにより構成され、さらにこれら各前後動部材の往復動により昇降動作を行う前記各昇降動部材は前記支持テーブルの下面に固定する構成としたことを特徴とする請求項1記載のテーブル昇降装置。
  3. 前記前後動部材及び前記昇降動部材は、相直交する2つの辺のうち、一方が長辺部で、他方が短辺部となった同一の直角三角形の形状を有するものから構成され、前記前後動部材の長辺部が前記前後動ガイド部材にガイドされるものであり、前記昇降動部材の短辺部が前記昇降動ガイド部材にガイドされるものであり、斜辺部の駆動側傾斜部と従動側傾斜部とは相互に相対移動可能に連結する構成としたことを特徴とする請求項2記載のテーブル昇降装置。
  4. 前記前後動部材と前記前後動ガイド部材との間の係合部、前記前後動部材と前記昇降動部材との間の係合部及び前記昇降動部材と前記昇降動ガイド部材との係合部における係合方式は、滑りまたはころがりからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテーブル昇降装置。
  5. 前記連動駆動手段はボールねじ送り手段を有する構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のテーブル昇降装置。
  6. 前記支持テーブルには、ワークを吸着保持する吸着手段が水平方向及び回転方向の少なくとも1つの方向に位置調整可能に支持させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のテーブル昇降装置。
  7. 前記吸着手段はフラットディスプレイ用のパネル基板が装着される構成としたことを特徴とする請求項6記載のテーブル昇降装置。
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