JP2011056369A - 磁気分離装置及び磁気分離システム - Google Patents
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Abstract
【課題】粒子の捕獲性能を向上させることができる磁気分離装置を提供する。
【解決手段】磁気分離装置1は、流体中の粒子を磁気力によって分離する。磁気分離装置1は、中空部11aが形成された内壁部11、及び、内壁部11が配置される中空部12aが形成された外壁部12を有し、内壁部11と外壁部12との間に流体を流すための流路5が形成された管状部材2と、複数の永久磁石16、17を有し、中空部11aに設けられた磁場発生部3と、磁場発生部3の外側に配置され、流路5の中央部から外周部に延び、磁性体を含むフィルター部4とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】磁気分離装置1は、流体中の粒子を磁気力によって分離する。磁気分離装置1は、中空部11aが形成された内壁部11、及び、内壁部11が配置される中空部12aが形成された外壁部12を有し、内壁部11と外壁部12との間に流体を流すための流路5が形成された管状部材2と、複数の永久磁石16、17を有し、中空部11aに設けられた磁場発生部3と、磁場発生部3の外側に配置され、流路5の中央部から外周部に延び、磁性体を含むフィルター部4とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、流体中の粒子を捕獲して分離する磁気分離装置及び磁気分離システムに関する。
磁気力により粒子を捕獲して、分離する磁気分離装置が知られている。このような磁気分離装置は、液体中の固形粒子を分離することに用いられることが多い。
磁気分離の方法には大きく分けて、開放勾配型磁気分離法(Open Gradient Magnetic Separation, OGMS)と高勾配磁気分離法(High Gradient Magnetic Separation, HGMS)とがある。
開放勾配型磁気分離法は、磁石の磁気力を直接使い分離する方法である。開放勾配型磁気分離法は、1mm以上の鉄粒子などの分離によく使われる。
一方、高勾配磁気分離法は、細い針金などでできた金網を外部磁場によって磁化し、針金の表面に発生した非常に大きな磁気力で物質を引き付ける方法である。高勾配磁気分離法は、ミクロンサイズの粒子の分離によく使われている。
近年、超電導マグネット技術の発展によって、数T以上の磁場が容易に使えるようになった。このため、高勾配磁気分離法と高磁場を組み合わせた磁気分離装置が開発されている。このような磁気分離装置は、1μm以下の強磁性体や常磁性体を分離することが可能になっている。また、高勾配磁気分離法は、針金等を流路に入れる必要があるが、膜等の磁気分離装置と異なり目詰まりを起こして使用不能になることが無いという特徴を有している。つまり、磁場のon/offによって捕獲性能をon/offすることが可能である。このため、フィルターに回収物が溜まったら磁場をoffにして捕獲性能を無くし、捕獲した物質を洗い流すことができる。この機能は、捕獲物を容易に回収できるということで、有価物の回収等にも有効である。
開放勾配型磁気分離法による磁気分離装置では、永久磁石が用いられている。これは、開放勾配型磁気分離法では比較的大きな粒子を対象としているため、大きな磁気力は必要としないため磁場の弱い永久磁石でも使用可能であるためである。また、安価であることと直接磁石と粒子が力を及ぼしあうため丈夫な構造を要求されるという理由もある。
一方、高勾配磁気分離法による磁気分離装置では、電磁石が用いられている。高勾配磁気分離法では金網の洗浄のため磁場のon/offが必要で、そのために電磁石が使われている。しかしながら、微細な粒子を含んだ水を大量に処理するには大型の高勾配磁気分離法による磁気分離装置が必要であるが、大型の電磁石は、非常に重くまた、大量の電力、冷却のための水を必要とする。近年ではランニングコストの安い超電導マグネットなどを使うようになってきているが、設備が非常に高価になるという問題がある。
そこで、特許文献1には、内側に環状通路が形成された筒状体と、環状通路に配置された永久磁石とを備える凝集装置が開示されている。この凝集装置では、永久磁石により粒子を凝集させて、凝集させた粒子を濾過装置にて除去している。
しかしながら、特許文献1の技術では、永久磁石の磁場を流路全体に広げることが困難なため、流路の外周部を流れる粒子を凝集させることができない。このため、永久磁石から離れた領域と流れる粒子を十分に捕獲できないといった課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであり、粒子の捕獲性能を向上させることができる磁気分離装置及び磁気分離システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、流体中の粒子を磁気力によって分離する磁気分離装置において、第1中空部が形成された内壁部、及び、前記内壁部が配置される第2中空部が形成された外壁部を有し、前記内壁部と前記外壁部との間に流体を流すための流路が形成された管状部材と、複数の永久磁石を有し、前記第1中空部に設けられた磁場発生手段と、前記磁場発生手段の外側に、且つ、前記流路の内周部から外周部にわたって配置され、磁性体を含むフィルター部とを備えるものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記複数の永久磁石は、第1永久磁石と、前記第1永久磁石と磁極が向かい合うように配列された第2永久磁石とを有し、前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との間に配列された磁性体部材を備えるものである。
また、請求項3に記載の発明は、前記複数の永久磁石は、第1永久磁石と、前記第1永久磁石と磁極が向かい合うように配列された第2永久磁石とを有し、前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との間に配列され、配列方向と交差する方向に磁化された補助永久磁石を備えるものである。
また、請求項4に記載の発明は、前記フィルター部は、強磁性体を含む金網を有する。
また、請求項5に記載の発明は、前記フィルター部は、積層された強磁性体を含む複数の金網を備え、前記金網の面が流体の流れと交差するように、前記金網が取り付けられている。
また、請求項6に記載の発明は、前記磁場発生手段または前記フィルター部が、取り外し可能である。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の磁気分離装置と、前記フィルター部が捕獲した粒子を洗浄する洗浄液を前記流路に供給する洗浄機構とを備えるものである。
本発明によれば、永久磁石から延びる磁場が、磁性体を含むフィルター部によって流路の外周部へと広げられる。これにより、流路の外周部においても、粒子を捕獲することができるので、粒子の捕獲性能を向上させることができる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明による第1実施形態の磁気分離装置及び磁気分離システムについて説明する。図1は、第1実施形態による磁気分離システムの全体概略図である。図2は、第1実施形態による磁気分離装置の全体斜視図である。図3は、磁気分離装置の内部構成図である。図4は、磁場の方向を説明する図である。尚、以下の説明において、図2の矢印で示す上下を上下方向とする。上下方向に垂直な方向を水平方向とする。
以下、図面を参照して、本発明による第1実施形態の磁気分離装置及び磁気分離システムについて説明する。図1は、第1実施形態による磁気分離システムの全体概略図である。図2は、第1実施形態による磁気分離装置の全体斜視図である。図3は、磁気分離装置の内部構成図である。図4は、磁場の方向を説明する図である。尚、以下の説明において、図2の矢印で示す上下を上下方向とする。上下方向に垂直な方向を水平方向とする。
図1に示すように、第1実施形態による磁気分離システムは、磁気分離装置1と、洗浄機構6とを備えている。
第1実施形態による磁気分離装置1は、流体中の磁性粒子を磁気力によって分離するものである。図2〜図4に示すように、磁気分離装置1は、管状部材2と、磁場発生部3と、フィルター部4とを備えている。
管状部材2は、内壁部11と、外壁部12とを備えている。内壁部11は、円筒形状に形成されている。内壁部11の内側には、磁場発生部3が挿入される中空部11aが形成されている。外壁部12は、円筒形状に形成されている。外壁部12の内側には、内壁部11を配置するための中空部12aが形成されている。外壁部12の内径は、内壁部11の外径よりも大きい。そして、外壁部12の中心と内壁部11の中心は、略同じ位置に配置されている。これにより、外壁部12の内面と内壁部11の外面との間には、流体を流すため流路5が形成される。
磁場発生部3は、磁場を発生させるものである。磁場発生部3は、管状部材2の内壁部11の中空部11aに取り外し可能に設けられている。図3に示すように、磁場発生部3は、筐体15と、複数の永久磁石16、17と、複数の強磁性体部材18 とを備えている。
筐体15は、管状部材2の内壁部11の中空部11aに挿入される。筐体15は、円筒形状に形成されている。筐体15の内側には、永久磁石16、17と強磁性体部材18とが挿入される中空部15aが形成されている。
永久磁石16、17は、筐体15の中空部15aに配置される。永久磁石16と永久磁石17は、交互に配置されている。永久磁石16と永久磁石17は、同じ円柱形状の永久磁石からなる。しかしながら、図3に示すように、永久磁石16と永久磁石17は、同じ磁極が向き合うように、逆向きに配列されている。具体的には、永久磁石16は、N極が上になるように配置されている。一方、永久磁石17は、S極が上になるように配置されている。
強磁性体部材18は、円柱状の強磁性体からなる。強磁性体部材18は、筐体15の中空部15aに配置される。強磁性体部材18は、永久磁石16と永久磁石17との間に配列される。これにより、図4に示すように、上下方向に延びる永久磁石16、17の磁場20が、強磁性体部材18によって水平方向へと曲げられ、且つ、強磁性体部材18の外周で集中させられる。この結果、磁場20が、強磁性体部材18によって流路5へと向けられる。
フィルター部4は、磁場発生部3から水平方向へ延びる磁場20を遠方へ届かせるものである。フィルター部4は、複数(例えば、200枚)の金網21が積層された構造を有する。
金網21は、平面形状のリング状に形成されている。金網21の内径は、管状部材2の内壁部11の外径と略同じである。金網21の外径は、管状部材2の外壁部12の内径と略同じである。金網21は、磁場20を広げる磁気回路として機能する。金網21は、磁場発生部3の外側に配置されている。金網21は、流路5の内周部から外周部にわたって配置されている。金網21の面が流路5内の流体の流れる方向に対して略直交するように、金網21は取り付けられている。金網21は、網目の数が10メッシュ〜100メッシュになるように編まれた針金からなる。金網21を構成する針金は、ステンレス製(例えば、SUS430)であって、1mm〜100μmの直径を有する。
洗浄機構6は、フィルター部4の金網21が捕獲した磁性粒子を洗浄するための洗浄水を流路5に供給するものである。洗浄機構6は、バルブ22を介して、流路5に接続されている。バルブ22は、捕獲対象の磁性粒子を含む流体が流れる経路と、洗浄機構6と接続された経路とを切り替える。
次に、上述した磁気分離装置1の動作を説明する。
まず、磁場発生部3の永久磁石16、17から上下方向に延びる磁場20は、図4に示すように互いに反発して、曲げられる。更に、曲げられた磁場20は、強磁性体部材18によって、略水平方向へと曲げられ、且つ、強磁性体部材18の外側に集中されて、筐体15及び内壁部11の外側へと放出される。これにより、磁場20は、内壁部11の外側の流路5へと延びる。更に、磁場20は、フィルター部4の金網21により外壁部12まで広げられる。これにより、磁場20は、流路5の水平面全体に広げられて、大きい磁場勾配が発生する。更に、金網21の外周部においては、金網21を構成する針金の端部から磁場20が漏れ出すので、大きな磁場勾配が発生する。この結果、大きな磁気力が、金網21が疎になり、圧力損失が中央部に比べて低くなる流路5の外周部に発生する。
この状態で、磁性粒子を含む流体が、管状部材2の流路5に流されると、磁気力によって、金網21に磁性粒子が捕獲される。ここで、上述したように、磁気力は磁場発生部3の近傍である流路5の中央部のみならず流路5の外周部においても、磁気力が大きいので、外周部であっても、磁性粒子が金網21によって捕獲される。
この後、所定量の磁性粒子が金網21によって捕獲されて、金網21の捕獲性能が低下すると、磁場発生部3を中空部11aから取り出して、金網21の磁場を消失させる。この状態で、バルブ22によって経路を切り替える。これにより、洗浄機構6により洗浄水が流路5に流されて、磁性粒子が金網21から離脱される。金網21が十分に洗浄されると、再度、磁場発生部3が、中空部11aに取り付けられる。次に、磁性粒子を含む流体を流路5に流すと、洗浄された金網21による磁性粒子の捕獲が行われる。この後、この捕獲処理が繰り返される。
上述したように、第1実施形態による磁気分離装置1では、流路5の内側から外側にわたって、強磁性体を含む金網21が設けられている。これにより、磁場発生部3の永久磁石16、17から発生した磁場が流路5の外周部へと広げることができるので、流路5の外周部に磁気力を発生させることができる。この結果、磁気分離装置1は、圧力損失が低く、流体が流れ易い、流路5の外周においても、流体中の磁性粒子を捕獲できるので、流路5の水平面内での磁性粒子の捕獲の均一化を向上させることができる。
また、磁気分離装置1では、磁場の方向が逆向きになるように、永久磁石16と永久磁石17とを磁場の向きが互いに逆向きになるように配置するとともに、永久磁石16と永久磁石17との間に強磁性体部材18を配置している。これにより、これにより、永久磁石16、17から発生する磁場を水平方向へと向けることができるので、より流路5の遠方へと磁場を広げることができる。この結果、流路5の外周部でも更に強い磁気力を生じさせることができるので、磁性粒子の捕獲性能を向上させることができる。
更に、磁気分離装置1では、磁場発生部3を取り外し可能に構成している。これにより、磁場発生部3を取り外して、流路5へと延びる磁場を消失させることができる。この状態で、洗浄機構6が流路5に洗浄水を流すことにより、所定量の磁性粒子を捕獲して、捕獲性能が低下した金網21から磁性粒子を離脱させて、洗浄することができる。この結果、フィルター部4の金網21の捕獲性能を回復させることができる。
(第1実験)
次に、上述した磁性粒子の捕獲性能を実証するために行った第1実験について、図面を参照して説明する。図5は、第1実施例の捕獲率と比較例の捕獲率とを比較したグラフである。
次に、上述した磁性粒子の捕獲性能を実証するために行った第1実験について、図面を参照して説明する。図5は、第1実施例の捕獲率と比較例の捕獲率とを比較したグラフである。
第1実施例は、上述した第1実施形態と同じ構成を有する。尚、第1実施例の各設定値及び条件は以下の通りである。
磁場発生部3の直径:約2cm
磁場発生部3の高さ:約20cm
磁場発生部3の表面での磁場強度:約1.4T
金網21のメッシュ数:14メッシュ
フィルター部4の金網21の積層枚数:200枚
流路5を流れる流体の流量:約7.6L/min(線流速:約30cm/s)
流路5の幅:約1.2cm
流体に含まれる磁性粒子の粒径:1μm〜10μm
流路中の磁性粒子:マグネタイト粒子
尚、比較例は、第1実施例から金網を取り外した以外は、同じ構成、同じ条件である。
磁場発生部3の直径:約2cm
磁場発生部3の高さ:約20cm
磁場発生部3の表面での磁場強度:約1.4T
金網21のメッシュ数:14メッシュ
フィルター部4の金網21の積層枚数:200枚
流路5を流れる流体の流量:約7.6L/min(線流速:約30cm/s)
流路5の幅:約1.2cm
流体に含まれる磁性粒子の粒径:1μm〜10μm
流路中の磁性粒子:マグネタイト粒子
尚、比較例は、第1実施例から金網を取り外した以外は、同じ構成、同じ条件である。
上述した設定値及び条件で第1実施例及び比較例の捕獲率を測定した。ここでいう捕獲率は、
捕獲率=1−(フィルター部通過後の磁性粒子濃度/フィルター部流入前の磁性粒子濃度)
である。
捕獲率=1−(フィルター部通過後の磁性粒子濃度/フィルター部流入前の磁性粒子濃度)
である。
図5に示すように、比較例では、流体の流し始めから捕獲率が低いことがわかる。これは、比較例が金網21を設けていないため、磁場発生部3の近傍(即ち、流路5の内周部)では、磁気力が強いため磁性粒子を捕獲できるが、磁場発生部3の遠方(即ち、流路5の外周部)では、磁気力が弱く、磁性粒子の捕獲が困難になるためと考えられる。更に、比較例では、捕獲率の低下が速いことがわかる。これは、表面積の小さい内壁部11の外面によって、磁性粒子を捕獲するため、磁性粒子の堆積による内壁部11の外面の占有率が高くなりやすく、内壁部11が速く飽和状態になるためと考えられる。
一方、図5に示すように、本願による第1実施例では、流体の流し始めから捕獲率が高く、略「1」となっていることがわかる。これは、第1実施例が流路5に金網21を設けているので、磁場発生部3の近傍のみならず、遠方でも磁気力が強いためである。これにより、金網21の外周部(即ち、流路5の外周)においても、磁性粒子を捕獲することができるので、第1実施例は、高い捕獲率を実現できると考えられる。
更に、第1実施例は、捕獲率の低下が遅いことがわかる。これは、第1実施例では、表面積の大きい金網21によって磁性粒子を捕獲するので、磁性粒子の堆積による金網21の表面の占有率が高くなりにくく、金網21が飽和状態になるまで時間を要するためと考えられる。
(第2実験)
次に、上述した第1実施例の捕獲性能の回復力を実証するために行った第2実験について、図面を参照して説明する。図6は、洗浄して繰り返し使用した金網による捕獲率のグラフである。
次に、上述した第1実施例の捕獲性能の回復力を実証するために行った第2実験について、図面を参照して説明する。図6は、洗浄して繰り返し使用した金網による捕獲率のグラフである。
第2実験では、金網21の洗浄を3回行い、各回の捕獲率を測定した。尚、ここでいう洗浄とは、上述したように磁場発生部3を内壁部11の中空部11aから取り外し、洗浄水を流路5に流すことによって行った。
図6に示すように、第1実施例では、1回目の洗浄後の捕獲率、2回目の洗浄後の捕獲率、3回目の洗浄後の捕獲率が、略変化していないことがわかる。これにより、磁場発生部3を取り外して行われる洗浄が、捕獲率の回復に有効であることがわかる。
(第2実施形態)
次に、上述した実施形態の一部を変更した第2実施形態について、図面を参照して説明する。図7は、第2実施形態による磁場発生部の図4相当図である。図8は、第2実施形態による磁力発生部の補助永久磁石の平面図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付与して説明を省略する。
次に、上述した実施形態の一部を変更した第2実施形態について、図面を参照して説明する。図7は、第2実施形態による磁場発生部の図4相当図である。図8は、第2実施形態による磁力発生部の補助永久磁石の平面図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付与して説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態による磁場発生部3Aは、永久磁石16と永久磁石17との間に補助永久磁石25を設けている。ここで、補助永久磁石25の磁場の方向は、図8に示すように、径方向に構成されている。尚、補助永久磁石25の磁場の向き、即ち、中心から外周、または、外周から中心のいずれかは、補助永久磁石25の両側に配置される永久磁石16、17の磁場の向きにより設定される。これにより、補助永久磁石25の外周部に磁場を集中させて、磁場強度をより向上させることができる。
第2実施形態は、第1実施形態の強磁性体部材18を補助永久磁石25に変更した以外は同様の構成を有するので、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。以下、上記実施形態を一部変更した変更形態について説明する。
例えば、上述した実施形態の構成、形状、数値、材料等は、適宜変更可能である。
また、上述した実施形態では、金網によってフィルター部を構成したが、針金を束ねたものによってフィルター部を構成してもよい。
上述した実施形態では、磁場発生部を取り外し可能に構成したが、フィルター部を取り外し可能に構成してもよい。
1 磁気分離装置
2 管状部材
3、3A 磁場発生部
4 フィルター部
5 流路
6 洗浄機構
10 磁気分離システム
11 内壁部
11a 中空部
12 外壁部
12a 中空部
15 筐体
15a 中空部
16、17 永久磁石
18 強磁性体部材
20 磁場
21 金網
25 補助永久磁石
2 管状部材
3、3A 磁場発生部
4 フィルター部
5 流路
6 洗浄機構
10 磁気分離システム
11 内壁部
11a 中空部
12 外壁部
12a 中空部
15 筐体
15a 中空部
16、17 永久磁石
18 強磁性体部材
20 磁場
21 金網
25 補助永久磁石
Claims (7)
- 流体中の粒子を磁気力によって分離する磁気分離装置において、
第1中空部が形成された内壁部、及び、前記内壁部が配置される第2中空部が形成された外壁部を有し、前記内壁部と前記外壁部との間に流体を流すための流路が形成された管状部材と、
複数の永久磁石を有し、前記第1中空部に設けられた磁場発生手段と、
前記磁場発生手段の外側に、且つ、前記流路の内周部から外周部にわたって配置され、磁性体を含むフィルター部とを備えることを特徴とする磁気分離装置。 - 前記複数の永久磁石は、
第1永久磁石と、
前記第1永久磁石と磁極が向かい合うように配列された第2永久磁石とを有し、
前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との間に配列された磁性体部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の磁気分離装置。 - 前記複数の永久磁石は、
第1永久磁石と、
前記第1永久磁石と磁極が向かい合うように配列された第2永久磁石とを有し、
前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との間に配列され、配列方向と交差する方向に磁化された補助永久磁石を備えることを特徴とする請求項1に記載の磁気分離装置。 - 前記フィルター部は、
強磁性体を含む金網を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の磁気分離装置。 - 前記フィルター部は、
積層された強磁性体を含む複数の金網を備え、
前記金網の面が流体の流れと交差するように、前記金網が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の磁気分離装置。 - 前記磁場発生手段または前記フィルター部が、取り外し可能であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の磁気分離装置。
- 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の磁気分離装置と、
前記フィルター部が捕獲した粒子を洗浄する洗浄液を前記流路に供給する洗浄機構とを備えることを特徴とする磁気分離システム。
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JP2009207483A JP2011056369A (ja) | 2009-09-08 | 2009-09-08 | 磁気分離装置及び磁気分離システム |
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JP2009207483A JP2011056369A (ja) | 2009-09-08 | 2009-09-08 | 磁気分離装置及び磁気分離システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106513168A (zh) * | 2016-12-13 | 2017-03-22 | 中北大学 | 一种全自动湿法高梯度磁场磁选设备 |
KR101853409B1 (ko) * | 2013-10-21 | 2018-04-30 | 가부시키가이샤 닛신세이사쿠쇼 | 자기 필터 장치, 액체 세정 시스템 및 액체 세정 방법 |
KR101934671B1 (ko) * | 2018-04-30 | 2019-01-02 | 중앙대학교 산학협력단 | 자성 입자 분리 장치 |
KR20210089593A (ko) * | 2020-01-08 | 2021-07-16 | 주식회사 피엠랩 | 영구자석을 이용한 자기 분리 장치 및 이의 필터 구조체 |
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2009
- 2009-09-08 JP JP2009207483A patent/JP2011056369A/ja active Pending
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