JP2011053592A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返し使用における電位変動を抑制することができる電子写真感光体を製造する方法を提供する。
【解決手段】(i)比表面積が20m/g以上100m/g以下であり、かつ原子吸光法により分析される鉄原子の含有量が1.0ppm以上2.0ppm以下である鉄含有酸化亜鉛粒子と、(ii)結着樹脂と、を用いて調製された中間層用塗布液を用いて中間層を形成する。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真感光体の製造方法、特に、中間層を有する電子写真感光体の製造方法に関する。
有機電子写真感光体は、従来の無機電子写真感光体に比べて生産性が高く、使用する材料の選択の多様性から機能を自在にコントロールできる等の利点を有する。近年では、その構成は、感光層が電荷発生層と電荷輸送層とを有する機能分離型が主流となり、従来の有機電子写真感光体の欠点とされていた感度や耐久性に著しい改善がなされている。このような有機電子写真感光体は、近年の複写機、レーザービームプリンター等の急速な普及によりますます広く用いられるようになっている。
有機感光体の導電性支持体と感光層との間には、導電性支持体上の欠陥の被覆、感光層への接着性付与、干渉縞の防止、感光層の電気的破壊に対する保護、及び導電性支持体から感光層へのホール注入の阻止等を主な目的として、中間層が設けられることが多い。しかし、このような中間層は、上記のメリットを有する反面、電荷が蓄積されやすいというデメリットも併せ持つ。このため、感光体の電気特性を向上させる観点から、中間層に金属酸化物粒子を含有させる方法が数多く行われている。特に、酸化亜鉛粒子は、感光体の材料として適した電気特性を有し、また、安価で且つ入手が容易、毒性がないといった利点を有することから、感光体の改善に有用な材料であると期待される。
さらに、中間層用塗布液の分散性や感光体の電気特性を向上させるため、粒子径が特定範囲にある酸化亜鉛粒子を中間層に用いる方法が提案されている。特許文献1では、中間層に、平均粒子径が100nm以下の金属酸化物粒子を含有する感光体が提案され、特許文献2では、中間層に、一次粒径の最大値が300nm未満であり、且つ平均粒径が20〜200nmの酸化亜鉛粒子を含有させた感光体が提案されている。
また、感光体の繰り返し使用に伴う電気特性の低下を防止するために、中間層における不純物を低減するという観点から、特許文献3では、電気伝導度が特定の値に制限された酸化亜鉛粒子を用いることが提案されている。この場合、一定量の酸化亜鉛粒子を純水と混合したときの電気伝導度が50μS/cm以下となる酸化亜鉛粒子を用いることを特徴とする。
特開2002−123028号公報 特開2003−084472号公報 特開2007−147746号公報
しかしながら、上記の感光体は、繰り返し使用における電位変動(帯電電位及び明部電位の変動)の抑制効果が未だ不十分であり、繰り返し使用における一層の電気特性向上が望まれている。特に、感光体の中間層に金属酸化物粒子を含有させた場合、中間層の抵抗が変動し、帯電電位の低下が生じやすくなる場合がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、繰り返し使用における帯電電位の低下が小さい電子写真感光体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、従来の知見から、塗布液の分散性や感光体電気特性が良好になることが期待される小さい酸化亜鉛粒子(平均粒子径が100nm以下)を感光体の中間層に用いて、上記課題を解決すべく検討した。その結果、中間層に含有する酸化亜鉛粒子の平均粒子径が同等であっても、用いる酸化亜鉛粒子によって電子写真特性が異なることが分かった。そして、酸化亜鉛粒子の物性について更なる検討を行ったところ、酸化亜鉛粒子中にはその製造過程から様々な微量元素が含まれ、酸化亜鉛粒子の種類(製法)や製造ロットによって、含有される元素やその含有量に違いがあることが分かった。従来の感光体に用いられている酸化亜鉛粒子は、これらの元素の中で、鉄原子の含有量が多かった。そして、鉄原子の含有量が特定の範囲である酸化亜鉛粒子を感光体の中間層に用いた場合に、繰り返し使用における電位変動が良好であることを見出した。以下、鉄原子を含有する酸化亜鉛粒子を「鉄含有酸化亜鉛粒子」ともいう。
すなわち、本発明の電子写真感光体の製造方法は、導電性支持体上に中間層及び感光層をこの順序で形成して電子写真感光体を製造する方法において、
(i)比表面積が20m/g以上100m/g以下であり、かつ原子吸光法により分析される鉄原子の含有量が1.0ppm以上2.0ppm以下である鉄含有酸化亜鉛粒子と、
(ii)結着樹脂と
を用いて調製された中間層用塗布液を用いて該中間層を形成する工程を有することを特徴とする。
さらに、本発明の電子写真感光体の製造方法は、導電性支持体上に第一の中間層、第二の中間層及び感光層をこの順序で形成して電子写真感光体を製造する方法において、
(i)比表面積が20m/g以上100m/g以下であり、かつ原子吸光法により分析される鉄原子の含有量が1.0ppm以上2.0ppm以下である鉄含有酸化亜鉛粒子と、
(ii)結着樹脂と
を用いて調製された第二の中間層用塗布液を用いて該第二の中間層を形成する工程を有することを特徴とする。上記本発明の製造方法で製造された電子写真感光体は、繰り返し使用における帯電電位の低下を抑制することができる。
本発明により上記の効果が奏される理由としては、本発明者らは以下のとおり推察する。一般的に、酸化亜鉛粒子は、原料や製造過程に起因してある程度の鉄(鉄原子)を含有している。従来の感光体では、中間層に含まれる上記鉄が電子を捕捉し、酸化亜鉛粒子による電子伝導を阻害する一因になると考えられる。そして、繰り返し使用時に、捕捉された電子が中間層膜中に蓄積して、帯電能低下を引き起こすと推察される。これに対し、本発明の感光体で用いる鉄含有酸化亜鉛粒子は、鉄の含有量が特定の値に制限されているため、中間層における酸化亜鉛の含有量を多くした場合でも、上述の中間層膜中における電子の蓄積を抑制することができ、上記効果が得られるものと考えられる。
本発明の製造方法で製造された電子写真感光体は、繰り返し使用における電位変動を抑制することができる。特に、繰り返し使用における帯電電位の低下を抑制することができる。
本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
以下、本発明の形態を詳細に述べる。
本発明の電子写真感光体の製造方法で用いる鉄含有酸化亜鉛粒子としては、本発明で規定する要件を満たすものであれば、従来から知られている各種の製造プロセスにより製造されたものを用いることができる。たとえば、フランス法やアメリカ法により製造された酸化亜鉛粒子(鉄含有酸化亜鉛粒子)を用いてもよい。フランス法は、金属亜鉛を加熱して亜鉛蒸気とし、酸化させた後に冷却する製造法である。アメリカ法は、亜鉛鉱石に還元剤を加えて加熱し、還元・揮発させて得られる金属蒸気を空気酸化させる製造法である。あるいは、可溶性亜鉛塩類とアルカリ溶液との反応により得られる水酸化亜鉛、又は塩基性炭酸亜鉛を焙焼する湿式法により得られた酸化亜鉛粒子(鉄含有酸化亜鉛粒子)を用いてもよい。
また、酸化亜鉛粒子(鉄含有酸化亜鉛粒子)は表面処理剤で表面処理されたものでもよい。表面処理剤としては、公知の材料から選択することができ、例えば、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤、界面活性剤等が挙げられる。特に、シランカップリング剤は、良好な電子写真特性を与えるため好ましく用いられる。
シランカップリング剤としては、所望の感光体特性が得られるものであればよい。具体的には、ビニルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、β−(3、4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、シランカップリング剤は、2種以上混合して使用することもできる。
表面処理法には、特に制限はなく、公知の方法を使用することができる。たとえば、乾式法及び湿式法のいずれも使用することができ、これらの方法で処理された酸化亜鉛粒子(鉄含有酸化亜鉛粒子)を使用することができる。乾式法は、酸化亜鉛粒子(鉄含有酸化亜鉛粒子)をヘンシェルミキサーのような高速攪拌可能なミキサーの中で攪拌しながら、シランカップリング剤のアルコール水溶液、有機溶媒溶液又は水溶液を添加し、均一に分散させた後に乾燥を行うものである。また、湿式法は、酸化亜鉛粒子(鉄含有酸化亜鉛粒子)とシランカップリング剤を溶剤中で攪拌、又はガラスビーズ等を用いてサンドミル等を用いて分散するものである。この場合は、分散後、濾過又は減圧留去により溶剤除去が行われる。溶剤の除去後は、さらに100℃以上で焼き付けを行うことが好ましい。
本発明においては、比表面積が20m/g以上100m/g以下である鉄含有酸化亜鉛粒子を用いる。ここで、粒子の形状が球形に近い場合、粒子の比表面積と粒子径との間に一定の相関があるとみなすことができる。比表面積が20m/g未満であると、塗膜における粒子の分散状態が不均一になり、良好な画像特性が得られにくくなる。一方、比表面積が100m/gを超える場合は、塗布液中で鉄含有酸化亜鉛粒子が凝集しやすくなる傾向にある。
本発明に係る鉄含有酸化亜鉛粒子における鉄原子の含有量は、原子吸光法による分析値が1.0ppm以上2.0ppm以下である。鉄含有酸化亜鉛粒子中の鉄原子の含有量が前記の範囲内であると、感光体の繰り返し使用における電位変動(特に帯電電位の低下)を抑制できる。原子吸光法は、炎(フレーム)や黒鉛炉に高電流を流すことで生じる高温下で試料中の目的元素を原子化させ、その原子蒸気が特定の波長の光を吸収する現象を利用したものである。このうち、通常広く用いられている方法はフレーム原子吸光法であるが、黒鉛炉加熱原子吸光法では、より高感度で測定することが可能である。なお、本発明に係る鉄原子の含有量の測定は、例えば、日立ハイテクノロジーズ製Z5700を用いて黒鉛炉加熱法により行うことができる。測定においては、鉄含有酸化亜鉛粒子を硝酸、及び塩酸で加熱溶解したのち、希王水で定容とし、得られた定容液の鉄原子の定量分析を、前記装置を用いて行う。
酸化亜鉛粒子(鉄含有酸化亜鉛粒子)の純度(粒子中の酸化亜鉛の割合)に関しては、表面処理される前の純度として、95%以上であることが好ましい。但し、純度が高く不純物の総量が少ない酸化亜鉛粒子であっても、前述のように微量成分である鉄の含有量が本発明の範囲を外れると、感光体の繰り返し使用における帯電電位の低下が大きくなる。なお、酸化亜鉛粒子(鉄含有酸化亜鉛粒子)の純度は、蛍光X線分析装置等で測定することができる。例えば、PANalytical社製波長分散型蛍光X線分析装置Axios advancedを用いて測定することができる。カップに張ったPPフィルムの上に酸化亜鉛粒子(鉄含有酸化亜鉛粒子)を2gはかりとり、He雰囲気下、NaからUまでの元素を直接測定する。その際、検出された元素全てが酸化物であると仮定し、それらの総量を100%として、ソフトウエアUniQuantにて総質量に対するZnOの含有量(質量%)を酸化物換算値として求める。
次に、本発明の製造方法で製造される電子写真感光体について述べる。本発明の製造方法で製造される電子写真感光体は、導電性支持体と、該導電性支持体上に、本発明に係る鉄含有酸化亜鉛粒子を含有する中間層、及び、感光層をこの順序で有する。感光層は、電荷発生層物質と電荷輸送物質とを単一の層に含有する単層型感光層、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と電荷発生物質を含有する電荷発生層とに機能分離した機能分離型(積層型)感光層のいずれの構成を有してもよい。電子写真特性の点では、機能分離型(積層型)が好ましく、支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した機能分離型(積層型)がより好ましい。また、上記中間層は、導電性支持体側から第一の中間層、第二の中間層の順に積層して形成された積層型の中間層であることが好ましい。積層型の中間層の場合、前記第二の中間層に本発明に係る鉄含有酸化亜鉛粒子を含有させることが好ましい。この場合、さらに繰り返し使用における明部電位の変動を抑制することができる。以下、前記第一の中間層を「導電層」ともいう。また、第二の中間層を単に「中間層」ともいい、第二の中間層用塗布液を単に「中間層用塗布液」ともいう。また、必要に応じて感光層上に更に保護層を設けてもよい。
導電性支持体は導電性を有するものであればよく、アルミニウム、ステンレス及びニッケル等の金属、又は導電層を設けた金属、プラスチック及び紙等が挙げられる。特に円筒状のアルミニウムが機械強度、電子写真特性及びコストの点で優れている。これらの導電性支持体は素管のまま用いても良いが、切削及びホーニング等の物理処理、陽極酸化処理又は酸等を用いた化学処理を施して用いてもよい。支持体の形状としては、たとえば、円筒状、ベルト状、シート状などが挙げられる。
導電層は、例えば、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の無機粒子をフェノール樹脂、ウレタン樹脂等の硬化性樹脂と共に適当な溶剤に分散した分散液(導電層用塗布液)を支持体上に塗布して、形成することができる。導電層の膜厚は、5〜30μmであることが好ましい。
中間層は、本発明に係る酸化亜鉛粒子と結着樹脂を用いて調製した中間層用塗布液を用いて形成される。具体的には、中間層用塗布液を導電性支持体(又は導電層)上に塗布及び乾燥することにより形成することができる。用いられる結着樹脂は特に限定されることはない。例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド酸、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレン−アクリル共重合体、アクリル樹脂、ポリメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリビニルベンザール、ポリビニルホルマール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース、メラミン樹脂、アミロース、アミロペクチン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロン等)又はシリコーン樹脂等が適宜用いられる。これらの樹脂は、それぞれ単独で又は2種以上のを混合して用いることができる。これらの中でも、ポリアミド樹脂が、塗工性の面で好ましい。
また、本発明に係る鉄含有酸化亜鉛粒子は、表面処理の異なるもの、又は粒子径の異なるもの等の2種類以上を混合して用いることもできる。
中間層は、本発明に係る鉄含有酸化亜鉛粒子以外に、体積抵抗や誘電率等の調整を行うために、導電性物質を更に含有してもよい。導電性物質としては、アルミニウム粉末及び銅粉末等の金属、金属酸化物、有機金属酸化物、及びカーボンブラック等が挙げられる。金属酸化物としては、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化珪素、酸化タンタル、酸化モリブデン及び酸化タングステン等が挙げられる。有機金属酸化物としては、ジルコニウムテトラ−n−ブトキサイド、チタニウムテトラ−n−ブトキサイド、アルミニウムイソプロポキシド及びメチルメトキシシラン等が挙げられる。更に、それらの混合物等も用いることができる。
中間層における鉄含有酸化亜鉛粒子の含有量は、好ましくは固形分全量を基準として33〜90重量%であり、より好ましくは55〜90重量%である。90重量%を超えると、中間層の抵抗が過剰に低くなり、好ましくない。また、33重量%より少ない場合には中間層の抵抗が十分に低減されず、その効果が期待できなくなる。
中間層用塗布液は、例えば、本発明に係る鉄含有酸化亜鉛粒子及び結着樹脂を適当な溶剤に溶解又は分散させることにより得ることができる。酸化亜鉛粒子と結着樹脂溶液とを混合して分散してもよく、あるいは、酸化亜鉛粒子を前もって溶剤に分散させた分散液と樹脂溶液とを混合して分散してもよい。塗布液の調製に用いられる溶剤は特に限定されることはない。例えば、メチラール、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、メチルセロソルブ、メトキシプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等が適宜用いられる。また、2種以上のものを混合して用いることが中間層形成時の塗工性の面で好ましい。中でも、ポリアミド樹脂を用いる場合は、中間層形成時の塗工性や塗布液の安定性からメタノールとブタノールを混合して使用することが特に好ましい。
塗布方法としては、ディッピング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法及びビームコーティング法等の塗布方法が挙げられる。乾燥方法としては、加熱乾燥又は/及び送風乾燥が用いられ、加熱温度は50〜160℃が好ましい。
形成される中間層の膜厚は、0.5〜20μm程度が好ましく、1.0〜5.0μmであることが電位変動と感光層へのホール注入の阻止の面でより好ましい。
本発明の電子写真感光体に用いられる電荷発生層は、少なくとも電荷発生材料を含有する。本発明に用いられる電荷発生材料としては、従来有機電子写真感光体に用いられる公知の材料を用いることができ、特に限定されないが、アゾ顔料又はフタロシアニン顔料を用いることが好ましい。フタロシアニン顔料としては、無金属フタロシアニン、軸配位子を有してもよい金属フタロシアニン等のいかなるフタロシアニンをも使用することができる。このような各フタロシアニンは置換基を有してもよい。
電荷発生層を形成するための結着樹脂としては、広範な絶縁性樹脂あるいは有機光導電性ポリマーが挙げられる。なかでも、例えば、ポリビニルブチラール、ポリビニルベンザール、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタンが好ましい。また、これらの2つ以上からなる共重合体が好ましい。これらの樹脂は、置換基を有してもよく、置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基及びトリフルオロメチル基が好ましい。また、結着樹脂の使用量は、電荷発生層の全質量に対して、80質量%以下であることが好ましく、さらには60質量%以下であることがより好ましい。
電荷発生層は、電荷発生材料を結着樹脂及び溶剤と共に分散して得られる電荷発生層用塗布液を塗布し、乾燥することによって形成することができる。分散方法としては、ホモジナイザー、超音波、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミルなどを用いた方法が挙げられる。
電荷発生層用塗布液に用いられる溶剤は、使用する結着樹脂や電荷発生材料の溶解性や分散安定性を考慮して選択することができる。なかでも、エーテル、ケトン、アミン、エステル、芳香族、アルコール、脂肪族ハロゲン化炭化水素等が好ましい。エーテルとしては、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等が挙げられる。ケトンとしては、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、ペンタノン等が挙げられる。アミンとしては、N,N−ジメチルホルムアミド等、また、エステルとしては、酢酸メチル、酢酸エチル等が挙げられる。芳香族としては、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等、アルコールとしては、メタノール、エタノール、2−プロパノール等が挙げられる。脂肪族ハロゲン化炭化水素としては、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエチレン、四塩化炭素、トリクロロエチレン等が挙げられる。
電荷発生層用塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬塗布法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法のような塗布方法を用いることができる。
電荷発生層の膜厚は、5μm以下であることが好ましく、特には、0.1〜2μmであることがより好ましい。
電荷発生層には、種々の増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、増粘剤などを必要に応じて添加することもできる。
本発明の電子写真感光体に用いられる電荷輸送層は、少なくとも電荷輸送材料を含有する。本発明に用いられる電荷輸送材料としては、従来有機電子写真感光体に用いられる公知の材料を用いることができ、特に限定されない。例えば、トリアリールアミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物、エナミン系化合物及びブタジエン系化合物等が挙げられる。
電荷輸送層の結着樹脂としては、アクリル樹脂、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレンコポリマー、ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素化ゴムのような絶縁性樹脂が挙げられる。また、電荷輸送層の結着樹脂としては、ポリ−N−ビニルカルバゾール及びポリビニルアントラセンのような有機光導電性ポリマーが挙げられる。これらはそれぞれ単独で、2種以上の混合物として又は共重合体として用いることができる。また、上記電荷輸送材料から誘導される基を主鎖又は側鎖に有する高分子(例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン)のような電荷輸送材料の機能と結着樹脂の機能とを兼ね備えた光導電性樹脂を用いてもよい。
電荷輸送層は、電荷輸送材料を樹脂と共に溶剤に溶解させることによって調製した電荷輸送層用塗布液を塗布し、乾燥することによって形成することができる。
電荷輸送層用塗布液に用いる溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン、テトラヒドロフラン、ジメトキシメタンのようなエーテル、酢酸メチル、酢酸エチルのようなエステル、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素、アルキルシクロヘキサン、ハロゲン原子で置換された炭化水素等が挙げられる。アルキルシクロヘキサンとしては、例えば、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等が挙げられる。ハロゲン原子で置換された炭化水素としては、クロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素等が挙げられる。
電荷輸送層用塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬塗布法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法のような塗布方法を用いることができる。
電荷輸送層には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、フィラーのような添加剤を必要に応じて添加することもできる。
電荷輸送層の膜厚は5〜40μmであることが好ましく、特に10〜30μmであることが好ましい。
また、電荷輸送層上には耐久性、転写性及びクリーニング性の向上を目的として、保護層を設けてもよい。
保護層は、樹脂を有機溶剤によって溶解して得られる保護層用塗布液を塗布し、乾燥することによって形成することができる。樹脂としてはポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアリレート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリル酸コポリマー及びスチレン−アクリロニトリルコポリマーなどが挙げられる。
また、保護層に電荷輸送能を併せ持たせるために、電荷輸送能を有するモノマー材料や高分子型の電荷輸送材料を種々の架橋反応を用いて硬化させることによって保護層を形成してもよい。硬化させる反応としては、ラジカル重合、イオン重合、熱重合、光重合、放射線重合(電子線重合)、プラズマCVD法、光CVD法などが挙げられる。
さらに、保護層中に導電性粒子や紫外線吸収剤、及び耐摩耗性改良剤などを含ませてもよい。導電性粒子としては、例えば、酸化錫粒子などの金属酸化物が好ましい。耐摩耗性改良剤としてはフッ素系樹脂微粉末、アルミナ、シリカなどが好ましい。
保護層の膜厚は0.5〜20μm以下であることが好ましく、特には1〜10μm以下であることが好ましい。
図1は、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の一例の概略構成を示す図である。
電子写真感光体1は軸2を中心に矢印の方向に所定の周速度で回転される。電子写真感光体の周面は、帯電手段3により正又は負の所定電位に均一に帯電され、次いで、露光光4を受ける。このように電子写真感光体1の周面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。静電潜像は、現像手段5に含まれるトナーで現像されてトナー像となる。トナー像は、転写手段6からの転写バイアスによって転写材7(紙)に順次転写される。
トナー像の転写を受けた転写材7は、電子写真感光体1の周面から分離され、定着手段8へ導入されて像定着を受け、画像形成物(プリント、コピー等)として装置外へ排出される。
トナー像転写後の電子写真感光体1の周面に残存する転写残トナーは、クリーニング手段9によって除去される。さらに、電子写真感光体の周面は、前露光光10による徐電処理を受けた後、繰り返し画像形成に使用される。
電子写真装置の構成要素である電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5、転写手段6及びクリーニング手段9のうちの複数の構成要素を一体に支持してプロセスカートリッジ11を形成し、電子写真装置本体に案内手段12(例えば、レール)を介して脱着自在に構成することができる。
以下に、実施例に基づき、本願発明をより具体的に説明するが、本願発明はそれらの実施例に限定されない。なお、実施例中の「%」及び「部」は、特に断りのない限り、それぞれ「質量%」及び「質量部」を意味する。
(実施例1)
以下の方法により電子写真感光体を作製した。
下記の材料を、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で、3時間分散して分散液を調製した。
−リン含有酸化スズ被覆酸化チタン粒子(粉体抵抗率40Ω・cm、酸化スズの被覆率(質量比率)は35%、被覆層におけるリン含有量は3%) 55部
−フェノール樹脂(商品名:プライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)36.5部
−1−メトキシ−2−プロパノール 35部
この分散液に、球状シリコーン樹脂粉末(商品名:トスパール120、東芝シリコーン社製) 3.9部、及び、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.001部を添加して攪拌し、導電層用塗布液を調製した。
分散終了後、ガラスビーズをメッシュろ過により分離し、1−メトキシ−2−プロパノール:メタノール=1:1の混合液で固形分が55%になるように希釈した。
その後、この導電層用塗布液を、アルミニウム素管(ED管)(昭和電工(株)製、直径30mm×長さ357.5mm、JIS B0601:1994における十点平均粗さRzjis=0.8μm)上に、浸漬塗布し、140℃で30分間乾燥して、膜厚15μmの導電層を形成した。
次に、下記に示す方法で中間層用塗布液を調製した。
メタノール(キシダ化学、特級)225部にN−メトキシメチル化ナイロン6樹脂(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、メトキシメチル化率:36.8%)25部を60℃で加熱しながら溶解させた。この溶液を、メンブランフィルター(FP−022、孔径0.22μm、住友電気工業社製)で濾過した。
次に、下記の材料を、平均粒径0.3mmのジルコニアビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散した。
−上記N−メトキシメチル化ナイロン6樹脂溶液 180部
−鉄含有酸化亜鉛粒子(商品名:nanoZINC60、比表面積:60m/g、鉄原子の含有量:1.2ppm、純度:99.88%、本荘ケミカル社製) 54部
−メタノール 210部
分散終了後、ジルコニアビーズをメッシュろ過により分離し、メタノールとn−ブタノールを用いて固形分が12.0%、溶剤比がメタノール:n−ブタノール=2:1になるように希釈した。
この中間層用塗布液を上記導電層上に浸漬塗布し、100°で10分間乾燥して、膜厚が1.0μmの中間層を形成した。
次に、下記の材料を、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で、4時間分散して電荷発生層用塗布液を調製した。
−CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.5°、9.9°、16.3°、18.6°、25.1°及び28.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン21部
−ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業社製)を5質量%含むシクロヘキサノン溶液210部
分散終了後、ガラスビーズをメッシュ濾過により分離し、シクロヘキサノン:酢酸エチル=1:2の混合液で固形分が1.8%になるように希釈することによって電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を上記中間層上に浸漬塗布し、これを100℃で10分間乾燥して、膜厚が0.17μmの電荷発生層を形成した。
次に、電荷輸送物質として下記構造式で示される化合物(A)7部
化合物(A)
Figure 2011053592
及びポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ200、三菱エンジニアリングプラスチックス社製)10部をモノクロロベンゼン70部に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。この電荷輸送層用塗布液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、これを60分間110℃で乾燥させることによって、膜厚が20μmの電荷輸送層を形成した。
次に、下記式で示される構造を有する化合物(B)36部、
化合物(B)
Figure 2011053592
及びポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末(ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)4部をn−プロピルアルコール60部に混合した後に超高圧分散機にて分散混合し、保護層用塗布液を調整した。この塗布液を用いて、前記ホール輸送層上に保護層を塗布し、窒素中において加速電圧60KV、線量8000Gyの条件で電子線を照射した後、引き続いて感光体の温度が150℃になる条件で1分間加熱処理を行った。このときの窒素雰囲気中における酸素濃度は20ppmであった。さらに、感光体を大気中、120℃で1時間加熱処理を行って、膜厚5μmの保護層を形成し、電子写真感光体1を得た。
次に、上記で作製した電子写真感光体1をキヤノン(株)製複写機GP−40の改造機を用いて繰り返し電位特性を評価した。GP−40改造機は、光源を光量が可変可能な778nmの半導体レーザーに、前露光を光量が可変可能な赤色LEDに、及びモーターをプロセススピードが可変可能なモーターにそれぞれ変更したものである。複写機本体から現像器ユニットを取り外し、代わりに電位測定用プローブを現像位置に固定することにより測定を行った。なおその際に転写ユニットは感光体に非接触、紙は非通紙とした。プロセススピードは320mm/secに設定した。
まず、電子写真感光体1を評価機と共に、23℃/5%RHの常温低湿環境下で3日間放置した。その後、同環境下で帯電電位(VD)を−750Vに、明部電位(VL)を−200Vに調整した。前露光は、−750Vの帯電電位を−200Vに減衰するLED光量の3倍の光量になるように調整した。その後、上記の帯電設定、像露光量、及び前露光量、プロセススピードの設定を変更することなく、帯電、露光、前露光のサイクルの繰り返し(VL耐久試験、全画面黒画像モード)を連続5万回転行なった。一連の評価は全て常温低湿環境下で行った。5万回転目の帯電電位(VD)、明部電位(VL)の測定を行った結果、それぞれ−747V、−203Vであった。この場合の初期と5万回転目のVD差、VL差(変動値)をそれぞれΔVD=−3V、ΔVL=+3Vとする。評価結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC40」(比表面積:40m/g、鉄原子の含有量:1.3ppm、純度:99.93%、本荘ケミカル社製)にかえた。それ以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体2を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例1において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:ZnO−410」(比表面積:47m/g、鉄原子の含有量:1.4ppm、純度:99.87%、住友大阪セメント社製)にかえた。それ以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体3を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(実施例4)
実施例1において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:ZnO−350」(比表面積:45m/g、鉄原子の含有量:1.1ppm、純度:99.96%、住友大阪セメント社製)にかえた。それ以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体4を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(実施例5)
まず、下記の材料を混合した。
−鉄含有酸化亜鉛粒子(商品名:nanoZINC60、比表面積:60m/g、鉄原子の含有量:1.2ppm、純度:99.88%、本荘ケミカル社製) 100部
−トルエン 1000部
次に、得られた混合物に、シランカップリング剤ビニルトリメトキシシラン(商品名:KBM1003、信越化学社製)1.0部を添加して、直径0.8mmのガラスビーズを用いて7時間攪拌した。その後、トルエンを減圧留去して、140℃で6時間加熱乾燥し、表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子を得た。なお、表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子の鉄原子の含有量は1.2ppmであった。
この表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子を用いて、実施例1における中間層用塗布液の希釈前の分散を以下の配合で行ったこと以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体5を作製した。
−N−メトキシメチル化ナイロン6樹脂溶液 180部
−表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子 72部
−メタノール 310部
得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(実施例6)
まず、下記の材料を混合した。
−鉄含有酸化亜鉛粒子(商品名:nanoZINC60、比表面積:60m/g、鉄原子の含有量:1.2ppm、純度:99.88%、本荘ケミカル社製)100部
−トルエン 1000部
次に、上記混合物に、シランカップリング剤γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン(商品名:KBM603、信越化学社製)1.0部を添加して、直径0.8mmのガラスビーズを用いて7時間攪拌した。その後、トルエンを減圧留去して、140℃で6時間加熱乾燥し、表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子を得た。なお、表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子の鉄原子の含有量は1.1ppmであった。
この表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子を用いて、実施例1における中間層用塗布液の希釈前の分散を以下の配合で行ったこと以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体6を作製した。
−N−メトキシメチル化ナイロン6樹脂溶液 180部、
−表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子 90部
−メタノール 400部
得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(実施例7〜10)
実施例1〜4の導電層用塗布液の調製において、リン含有酸化スズ被覆酸化チタン粒子をアルミナ含有酸化亜鉛(商品名:23−K、ハクスイテック社製)にかえた。それ以外は、それぞれ実施例1〜4と同様にして電子写真感光体7〜10を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(実施例11〜14)
実施例1〜4の導電層用塗布液の調製において、リン含有酸化スズ被覆酸化チタン粒子を酸素欠損型酸化スズ被覆酸化チタン粒子(粉体抵抗率100Ω・cm、酸化スズの被覆率(質量比率)は40%)にかえた。それ以外は、それぞれ実施例1〜4と同様にして電子写真感光体11〜14を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(実施例15)
アルミニウム素管(ED)(昭和電工(株)製、直径30mm×長さ370mm、十点平均粗さRzjis=0.8μm)を、粒子径30μmのアルミナ粒子を用いて湿式ホーニング処理し、シリンダー(Rzjis=1.5μm)を得た。このシリンダー上に、実施例1において導電性支持体と中間層との間に導電層を形成させなかったこと以外は、実施例1と同様にして中間層、電荷発生層、電荷輸送層、保護層を形成し、電子写真感光体15を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(実施例16)
実施例15において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:ZnO−410」(比表面積:47m/g、鉄原子の含有量:1.4ppm、純度:99.87%、住友大阪セメント株式会社製)にかえた。それ以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体16を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(実施例17)
下記の材料を混合し、サンドミル装置で4時間分散して中間層用塗布液を調製した。
−鉄含有酸化亜鉛粒子(商品名:nanoZINC60) 40部
−硬化剤 ブロック化イソシアネート(商品名:スミジュール3175、住友バイエルンウレタン社製)10部
−ブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学社製)10部
−触媒 ジオクチルスズジラウレート(キシダ化学社製)を0.01部
−球状シリコーン樹脂粉末(商品名:トスパール120、東芝シリコーン社製)1.8部
−メチルエチルケトン 90部
その後、この中間層用塗布液をアルミニウム素管(ED管)(昭和電工(株)製、直径30mm×長さ357.5mm、Rzjis=0.8μm)上に、浸漬塗布し、150℃で30分間乾燥して、膜厚20μmの中間層を形成した。
次に、この中間層上に、実施例1と同様にして電荷発生層、電荷輸送層、保護層を形成し、電子写真感光体17を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(実施例18)
実施例17において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を実施例5で作製した表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子(鉄原子の含有量:1.2ppm)にかえ、中間層用塗布液の調製を以下の配合で行った。
−表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子 50部
−硬化剤(ブロック化イソシアネート「スミジュール3175」) 10部
−ブチラール樹脂 BM−1 10部
−球状シリコーン樹脂粉末(トスパール120) 2.1部
−触媒(ジオクチルスズジラウレート) 0.01部
−メチルエチルケトン 105部
それ以外は、実施例17と同様にして電子写真感光体18を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。
(実施例19)
実施例17において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を実施例6で作製した表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子(鉄原子の含有量:1.1ppm)にかえ、中間層用塗布液の調製を以下の配合で行った。
−表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子 60部
−硬化剤(ブロック化イソシアネート「スミジュール3175」) 10部
−ブチラール樹脂 BM−1 10部
−球状シリコーン樹脂粉末(トスパール120) 2.4部
−触媒 (ジオクチルスズジラウレート) 0.01部
−メチルエチルケトン 120部
それ以外は、実施例17と同様にして電子写真感光体19を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:Nano Tek ZnO」(比表面積:30m/g、鉄原子の含有量:8.5ppm、純度:99.93%、シーアイ化成社製)にかえた。それ以外は、実施例1と同様にして比較電子写真感光体1を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例1において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:MZ300」(比表面積:30m/g、鉄原子の含有量:2.3ppm、純度:99.76%、テイカ社製)にかえた。それ以外は、実施例1と同様にして比較電子写真感光体2を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例3)
実施例5において、鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:MZ300」(比表面積:30m/g、鉄原子の含有量:2.3ppm、純度:99.76%、テイカ社製)にかえた。それ以外は、実施例5と同様にして、鉄含有酸化亜鉛粒子をシランカップリング剤KBM1003で表面処理した。表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子の鉄原子の含有量は2.3ppmであった。この表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子を中間層に用いて、実施例5と同様にして比較電子写真感光体3を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例4)
実施例6において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:MZ300」(比表面積:30m/g、鉄原子の含有量:2.3ppm、純度:99.76%、テイカ社製)にかえた。それ以外は、実施例6と同様にして、鉄含有酸化亜鉛粒子をシランカップリング剤KBM603で表面処理した。表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子の鉄原子の含有量は2.4ppmであった。この表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子を中間層に用いて、実施例6と同様にして比較電子写真感光体4を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例5)
実施例7において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:Nano Tek ZnO」(比表面積:30m/g、鉄原子の含有量:8.5ppm、純度:99.93%、シーアイ化成社製)にかえた。それ以外は、実施例7と同様にして比較電子写真感光体5を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例6)
実施例7において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:MZ300」(比表面積:30m/g、鉄原子の含有量:2.3ppm、純度:99.76%、テイカ社製)にかえた。それ以外は、実施例7と同様にして比較電子写真感光体6を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例7)
実施例11において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:Nano Tek ZnO」(比表面積:30m/g、鉄原子の含有量:8.5ppm、純度:99.93%、シーアイ化成社製)にかえた。それ以外は、実施例11と同様にして比較電子写真感光体7を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例8)
実施例11において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:MZ300」(比表面積:30m/g、鉄原子の含有量:2.3ppm、純度:99.76%、テイカ社製)にかえた。それ以外は、実施例11と同様にして比較電子写真感光体8を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例9)
実施例15において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:MZ300」(比表面積:30m/g、鉄原子の含有量:2.3ppm、純度:99.76%、テイカ社製)にかえた。それ以外は、実施例15と同様にして比較電子写真感光体9を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例10)
実施例17において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:MZ300」(比表面積:30m/g、鉄原子の含有量:2.3ppm、純度:99.76%、テイカ社製)にかえた。それ以外は、実施例17と同様にして比較電子写真感光体10を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例11)
比較例10において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を比較例3で作製した表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子(鉄原子の含有量:2.3ppm)にかえ、中間層塗布液の調製を以下の配合で行った。
−表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子 50部
−硬化剤(ブロック化イソシアネート「スミジュール3175」) 10部
−ブチラール樹脂 BM−1 10部
−球状シリコーン樹脂粉末(トスパール120) 2.1部
−触媒(ジオクチルスズジラウレート) 0.01部
−メチルエチルケトン 105部
それ以外は、比較例10と同様にして比較電子写真感光体11を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
(比較例12)
比較例10において、中間層に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子「商品名:nanoZINC60」を比較例4で作製した表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子(鉄原子の含有量:2.4ppm)にかえ、中間層塗布液の調製を以下の配合で行った。
−表面処理された鉄含有酸化亜鉛粒子 60部
−硬化剤(ブロック化イソシアネート「スミジュール3175」) 10部
−ブチラール樹脂 BM−1 10部
−球状シリコーン樹脂粉末(トスパール120) 2.4部
−触媒(ジオクチルスズジラウレート) 0.01部
−メチルエチルケトン 120部
それ以外は、比較例10と同様にして比較電子写真感光体12を作製した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す。
Figure 2011053592
表1中、「ZnO粒子の鉄量」は「中間層用塗布液の調製に用いた鉄含有酸化亜鉛粒子の鉄原子の含有量」を意味し、「樹脂」は「中間層用塗布液の調製に用いた結着樹脂」を意味する。
表1の実施例1〜19に示されるように、本発明の電子写真感光体の製造方法により得られた電子写真感光体を用いた場合は、低湿環境下での繰り返し使用における帯電電位の変動が抑制されている。
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段

10 前露光光
11 プロセスカートリッジ

Claims (2)

  1. 導電性支持体上に中間層及び感光層をこの順序で形成して電子写真感光体を製造する方法において、
    (i)比表面積が20m/g以上100m/g以下であり、かつ原子吸光法により分析される鉄原子の含有量が1.0ppm以上2.0ppm以下である鉄含有酸化亜鉛粒子と、
    (ii)結着樹脂と
    を用いて調製された中間層用塗布液を用いて該中間層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  2. 導電性支持体上に第一の中間層、第二の中間層及び感光層をこの順序で形成して電子写真感光体を製造する方法において、
    (i)比表面積が20m/g以上100m/g以下であり、かつ原子吸光法により分析される鉄原子の含有量が1.0ppm以上2.0ppm以下である鉄含有酸化亜鉛粒子と、
    (ii)結着樹脂と
    を用いて調製された第二の中間層用塗布液を用いて該第二の中間層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
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