JP2011051367A - 乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動二輪車から離れるように移動する乗員を、迅速かつ的確に保護することが可能な乗員保護装置を提供すること。
【解決手段】乗員保護装置M1は、乗員保護手段12と、乗員保護手段12の作動を制御する制御回路6と、自動二輪車V1の速度を検出する速度検知センサ7と、シート3への乗員Dの着座状態を検知する着座センサ8と、ステップ2への乗員Dの足DFの載置状態を検知するステップセンサ9と、を備える。制御回路6が、速度検知センサ7による自動二輪車V1の所定速度以上の走行速度を検知し、かつ、着座センサ8による乗員Dのシートへ3の非着座状態と、ステップセンサ9によるステップ2への乗員Dの足DFの非載置状態と、を、検知した場合に、乗員保護手段12に作動信号を出力するように、構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】乗員保護装置M1は、乗員保護手段12と、乗員保護手段12の作動を制御する制御回路6と、自動二輪車V1の速度を検出する速度検知センサ7と、シート3への乗員Dの着座状態を検知する着座センサ8と、ステップ2への乗員Dの足DFの載置状態を検知するステップセンサ9と、を備える。制御回路6が、速度検知センサ7による自動二輪車V1の所定速度以上の走行速度を検知し、かつ、着座センサ8による乗員Dのシートへ3の非着座状態と、ステップセンサ9によるステップ2への乗員Dの足DFの非載置状態と、を、検知した場合に、乗員保護手段12に作動信号を出力するように、構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動二輪車を運転している乗員を保護可能な乗員保護装置に関するものであり、特に、乗員を保護する乗員保護手段が、乗員が着用している衣服から構成されるものに好適な乗員保護装置に関する。
従来、自動二輪車を運転している乗員を保護可能な乗員保護装置としては、作動時に、乗員が着用している乗員保護手段としての衣服を、膨張させて、乗員を保護する構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の乗員保護装置では、自動二輪車を運転している乗員が着用しているジャケット内に、エアバッグを収納させており、作動時にこのエアバッグを膨張させて乗員を保護する構成であった。エアバッグを膨張させるインフレーターは、車両側に配置されて作動を制御する制御回路と無線により電気的に接続されていた。
また、作動時に乗員が着用している衣服を膨張させて、乗員を保護するタイプの乗員保護装置としては、乗員保護手段としてのスーツを着用した乗員が、スーツの一部を車体側に連結させた状態で、自動二輪車を運転し、このスーツと車体側との連結が解除された際に、スーツを膨張させる構成のものもあった(例えば、特許文献2参照)。
しかし、上記特許文献1に記載の乗員保護装置では、インフレーターの作動を制御する制御回路が、自動二輪車の前輪に設けられた衝突検知センサからの信号を受けて、インフレーターを作動させる構成であることから、自動二輪車が衝突物と衝突しない状態では、インフレーターを作動させることができず、例えば、走行中の自動二輪車から乗員が落下する際には、乗員を保護することができなかった。
また、上記特許文献2に記載の乗員保護装置では、乗員の着用しているスーツが、車体側から離れて、車体側との連結状態が解除されれば、スーツが膨張する構成であることから、走行中の自動二輪車から乗員が落下する場合にも、乗員を保護することができるものの、スーツと車体側とを連結させる必要があることから、乗降時に、スーツから延びる連結部材を車両に連結させる作業が必要となっていた。そして、連結作業性を良好とするためには、スーツと車両とを連結している連結部材の長さをある程度長く設定する必要があり、連結部材の長さが長ければ、スーツと車体側との連結解除まで時間がかかることから、作動時にスーツを迅速に膨張させることができず、乗員を迅速に保護することができなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、自動二輪車から離れるように移動する乗員を、迅速かつ的確に保護することが可能な乗員保護装置を提供することを目的とする。
本発明に係る乗員保護装置は、自動二輪車を運転している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、
作動時に乗員を保護する乗員保護手段と、乗員保護手段の作動を制御する制御回路と、制御回路と電気的に接続されて自動二輪車の速度を検出する速度検知センサと、制御回路と電気的に接続されてシートへの乗員の着座状態を検知する着座センサと、制御回路と電気的に接続されてステップへの乗員の足の載置状態を検知するステップセンサと、を備える構成とされて、
制御回路が、速度検知センサによる自動二輪車の所定速度以上の走行速度を検知し、かつ、着座センサによる乗員のシートへの非着座状態と、ステップセンサによるステップへの乗員の足の非載置状態と、を、検知した場合に、乗員保護手段に作動信号を出力するように、構成されていることを特徴とする。
作動時に乗員を保護する乗員保護手段と、乗員保護手段の作動を制御する制御回路と、制御回路と電気的に接続されて自動二輪車の速度を検出する速度検知センサと、制御回路と電気的に接続されてシートへの乗員の着座状態を検知する着座センサと、制御回路と電気的に接続されてステップへの乗員の足の載置状態を検知するステップセンサと、を備える構成とされて、
制御回路が、速度検知センサによる自動二輪車の所定速度以上の走行速度を検知し、かつ、着座センサによる乗員のシートへの非着座状態と、ステップセンサによるステップへの乗員の足の非載置状態と、を、検知した場合に、乗員保護手段に作動信号を出力するように、構成されていることを特徴とする。
本発明の乗員保護装置では、自動二輪車が所定速度以上で走行している際に、制御回路が、着座センサとステップセンサとにより、乗員のシートへの非着座状態を検知し、かつ、ステップへの乗員の足の非載置状態を検知した場合に、乗員保護手段を作動させる構成である。すなわち、本発明の乗員保護装置では、乗員がシートに着座しておらず、ステップから足が離れている状態で、乗員保護手段を作動させる構成であることから、乗員が走行中の自動二輪車から離れれば、その離れた状態を迅速に検知することができ、走行中の自動二輪車から乗員が落下する場合においても、乗員保護手段を迅速に作動させることができて、落下する乗員を迅速に保護することができる。
したがって、本発明の乗員保護装置では、自動二輪車から離れるように移動する乗員を、迅速かつ的確に保護することができる。
また、本発明の乗員保護装置において、着座検知センサや、ステップセンサに加えて、制御回路に、乗員のハンドルの把持状態を検知する把持検知センサとして、ブレーキの作動状態を検知するブレーキ検知センサや、アクセルの作動状態を検知するアクセル検知センサを、電気的に接続させる構成としてもよい。これらのセンサを制御回路に接続させる構成とすれば、ブレーキの作動状態や、アクセルの作動状態を、検知することにより、乗員のハンドルの把持状態を検知することができる。そして、乗員のシートへの非着座状態と、ステップから乗員の足が離れている状態と、に加えて、乗員のハンドルの非把持状態を検知できれば、自動二輪車から乗員が離れていることを、確実に検知することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態の乗員保護装置M1は、図1,2に示すように、自動二輪車(以下、単に「二輪車」という)V1に搭載されている。第1実施形態の乗員保護装置M1を搭載する二輪車V1は、スクータ型のものであり、乗員Dの着座するシート3と、シート3の前方のハンドル1との間に、乗員Dの足DFを載せるステップ2を、備える構成とされている。
なお、本明細書での前後左右の方向は、前進時の二輪車V1,V2を基準としており、二輪車V1,V2を運転している乗員Dの前後左右の方向と一致するものである。
第1実施形態の乗員保護装置M1は、図1,2に示すように、乗員保護手段としてのエアバッグ装置12と、二輪車V1の速度を検出する速度検知センサ7と、シート3への乗員Dの着座状態を検知する着座センサ8と、ステップ2への乗員Dの足DFの載置状態を検知するステップセンサ9と、各速度検知センサ7,着座センサ8,ステップセンサ9と電気的に接続される制御回路6と、から、構成されている。
制御回路6は、図1に示すように、二輪車V1における車体Bの所定箇所に配置されるもので、速度検知センサ7,着座センサ8,ステップセンサ9と電気的に接続されている。また、制御回路6は、エアバッグ装置12の後述するインフレーター13を作動させるための作動信号を発信する図示しない発信機を、有している。そして、実施形態の場合、制御回路6は、速度検知センサ7により、二輪車V1の走行速度が所定速度(実施形態の場合、36km/h)を超えていることを検知し、かつ、各着座センサ8,ステップセンサ9により、乗員Dのシート3への非着座状態と、乗員Dの足DFのステップ2への非載置状態を検知した際に、エアバッグ装置12のインフレーター13に作動信号を出力して、エアバッグ装置12のインフレーター13を駆動(作動)させる構成である。
速度検知センサ7は、通常の二輪車に搭載される速度計に使用されるセンサを利用するもので、所定の車輪回転センサや、ミリ波レーダ等から構成されて、図1に示すように、二輪車V1における車体Bの所定箇所に配置されている。着座センサ8は、図1,2に示すように、乗員Dのシート3への着座状態を検知可能に、シート3に配置され、ステップセンサ9は、図1,2に示すように、乗員Dの足DFのステップ2への載置状態を検知可能に、ステップ2に配置されており、ともに、感圧検知センサや荷重検知センサ等の所定のセンサから、構成されている。
乗員保護手段としてのエアバッグ装置12は、実施形態の場合、車体側ではなく、乗員Dが着用するジャケット11に、設けられている。実施形態の場合、ジャケット11は、図1に示すように、着用時に、乗員Dの上半身を、頭部及び手を除いた略全域にわたって覆う長袖状のものであり、エアバッグ14と、エアバッグ14に膨張用ガスを供給するインフレーター13と、から構成されるエアバッグ装置12を、内蔵させている。
インフレーター13は、制御回路6からの作動信号を受信可能な図示しない受信機を備えて、制御回路6と無線で電気的に接続される構成であり、制御回路6からの作動信号の受信時に、エアバッグ14内に膨張用ガスを供給可能な構成とされている。インフレーター13は、エアバッグ14内に膨張用ガスを供給可能にエアバッグ14に接続された状態で、ジャケット11の所定位置に内蔵されている。実施形態の場合、インフレーター13は、着用時に、乗員Dの腰部DWの後面側となる位置に、内蔵されている(図1参照)。
エアバッグ14は、インフレーター13から吐出される膨張用ガスを内部に流入させて膨張可能な可撓性を有した袋状とされるもので、非膨張状態では平らに展開された状態で、ジャケット11内に内蔵され、インフレーター13の作動時に、内部に膨張用ガスを流入させて、ジャケット11の厚みを増すように、膨張する構成である(図3参照)。具体的には、実施形態の場合、エアバッグ14は、首保護部14aと胴保護部14bとを備えている。首保護部14aは、乗員Dの首部DNを保護可能に、エアバッグ14の膨張完了時に、首部DNの周囲を略全周にわたって囲むように配置される構成である(図3参照)。胴保護部14bは、乗員Dの腰部DWから背中DBにかけてを保護可能に、エアバッグ14の膨張完了時に、腰部DWの周囲全周と、背中DBの後面側とを略全域にわたって覆うように、配置される構成である(図3参照)。
そして、第1実施形態の乗員保護装置M1では、二輪車V1の走行時において、速度検知センサ7,着座センサ8,ステップセンサ9と電気的に接続されている制御回路6が、36km/h以上の走行速度を検知した状態で、かつ、乗員Dのシート3への非着座状態と、乗員Dの足DFのステップ2への非載置状態と、を検知すれば、作動信号を、乗員Dが着用しているジャケット11に内蔵されている乗員保護手段としてのエアバッグ装置12のインフレーター13に、出力し、インフレーター13が、エアバッグ14の内部に膨張用ガスを吐出させるように作動されることとなる。
すなわち、第1実施形態の乗員保護装置M1では、二輪車V1が所定速度(36km/h)以上で走行している状態で、制御回路6が、着座センサ8とステップセンサ9とにより、乗員Dのシート3への非着座状態を検知し、かつ、ステップ2への乗員Dの足DFの非載置状態を検知した場合に、乗員保護手段としてのエアバッグ装置12を作動させる構成である。換言すれば、第1実施形態の乗員保護装置M1では、乗員Dがシート3に着座しておらず、ステップ2から足DFが離れている状態で、乗員保護手段としてのエアバッグ装置12を作動させる構成であることから、乗員Dが走行中の二輪車V1から離れれば、その離れた状態を迅速に検知することができ、ジャケット11内のエアバッグ14を、図3に示すように、迅速に膨張させることができる。そのため、走行中の二輪車V1から乗員Dが落下する場合においても、乗員保護手段としてのエアバッグ装置12を迅速に作動させることができて、落下する乗員Dを迅速に保護することができる。
したがって、第1実施形態の乗員保護装置M1では、二輪車V1から離れるように移動する乗員Dを、迅速かつ的確に保護することができる。
次に、本発明の第2実施形態である乗員保護装置M2について、説明をする。第2実施形態の乗員保護装置M2は、図4,5に示すように、第1実施形態の乗員保護装置M1と同様に、スクータ型の二輪車V2に、搭載されている。二輪車V2は、図4,5に示すように、ブレーキの作動状態を検知するブレーキ検知センサ17と、アクセルの作動状態を検知するアクセル検知センサ18と、を備える以外は、上述の二輪車V1と同一の構成であり、同一の部材には、同一の図符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の乗員保護装置M2は、図4,5に示すように、乗員保護手段としてのエアバッグ装置12と、二輪車V2の速度を検出する速度検知センサ7と、シート3への乗員Dの着座状態を検知する着座センサ8と、ステップ2への乗員Dの足DFの載置状態を検知するステップセンサ9と、ブレーキの作動状態を検知するブレーキ検知センサ17と、アクセルの作動状態を検知するアクセル検知センサ18と、各速度検知センサ7,着座センサ8,ステップセンサ9,ブレーキ検知センサ17,アクセル検知センサ18と電気的に接続される制御回路6Aと、から、構成されている。エアバッグ装置12、速度検知センサ7、着座センサ8、及び、ステップセンサ9は、第1実施形態の乗員保護装置M1に使用されるものと同様の構成であり、詳細な説明を省略する。
制御回路6Aは、速度検知センサ7,着座センサ8,ステップセンサ9に加えて、ブレーキ検知センサ17,アクセル検知センサ18と電気的に接続される以外は、前述の乗員保護装置M1における制御回路6と同様の構成である。
ブレーキ検知センサ17及びアクセル検知センサ18は、ともに、乗員Dのハンドル1の把持状態を検知する把持検知センサとしても、作用するものである。二輪車V2において、ハンドル1は、詳細に説明すれば、図5に示すように、乗員Dが把持するグリップ部1aと、ブレーキ使用時に把持するブレーキレバー1bと、を備えている。そして、スクータ型である実施形態の二輪車V2では、右側のハンドル1Rのグリップ部1aに、アクセルと接続されるアクセル操作部Aが、設けられ(図5参照)、右側のハンドル1Rのブレーキレバー1bが、前輪のブレーキと接続され、左側のハンドル1Lのブレーキレバー1bが、後輪のブレーキと接続されている。
ブレーキ検知センサ17は、通常の二輪車において、ブレーキランプを点灯させる際のセンサを利用するものであり、図5に示すように、各ハンドル1L,1Rにおけるブレーキレバー1bの元部付近に配置されて、所定の圧力センサ等から、構成されている。アクセル検知センサ18は、グリップ部1aに設けられるアクセル操作部Aと連動されるもので、図4に示すように、二輪車V2における車体Bの所定箇所に配置されて、エンジンのスロットルバルブの開度を測定することにより、アクセルの作動状態を検知するように、構成されている。
そして、この第2実施形態の乗員保護装置M2では、二輪車V2の走行時において、速度検知センサ7,着座センサ8,ステップセンサ9,ブレーキ検知センサ17,アクセル検知センサ18と電気的に接続されている制御回路6Aが、36km/h以上の走行速度を検知した状態で、かつ、乗員Dのシート3への非着座状態と、乗員Dの足DFのステップ2への非載置状態と、ブレーキの非作動状態と、アクセルの非作動状態と、を検知すれば、作動信号を、乗員Dが着用しているジャケット11に内蔵されている乗員保護手段としてのエアバッグ装置12のインフレーター13に、出力し、インフレーター13が、エアバッグ14の内部に膨張用ガスを吐出させるように作動されることとなる。
すなわち、第2実施形態の乗員保護装置M2では、二輪車V2が所定速度(36km/h)以上で走行している状態で、制御回路6Aが、着座センサ8、ステップセンサ9、ブレーキ検知センサ17、及び、アクセル検知センサ18、により、乗員Dのシート3への非着座状態や、ステップ2への乗員Dの足DFの非載置状態を検知し、かつ、ブレーキとアクセルとの非作動状態を検知して、乗員Dのハンドル1の把持状態を検知できなかった場合に、乗員保護手段としてのエアバッグ装置12を作動させる構成である。換言すれば、第2実施形態の乗員保護装置M2では、乗員Dがシート3に着座しておらず、ステップ2から足が離れ、かつ、ハンドル1から手が離れている状態で、乗員保護手段としてのエアバッグ装置12を作動させる構成であることから、乗員Dが走行中の二輪車V2から離れれば、その離れた状態を迅速に検知することができる。そのため、走行中の二輪車V2から乗員Dが落下する場合においても、乗員保護手段としてのエアバッグ装置12を迅速に作動させることができて、落下する乗員Dを迅速に保護することができる。
したがって、第2実施形態の乗員保護装置M2においても、二輪車V2から離れるように移動する乗員Dを、迅速かつ的確に保護することができる。
特に、第2実施形態の乗員保護装置M2では、第1実施形態の乗員保護装置ZM1に加えて、アクセル検知センサ18とブレーキ検知センサ17とにより、アクセル及びブレーキの非作動状態を検知して、乗員Dのハンドル1の非把持状態を検知する構成であることから、乗員Dのシート3への非着座状態と、ステップ2から乗員Dの足DFが離れている状態と、に加えて、乗員Dのハンドル1の非把持状態を検知できて、二輪車V2から乗員Dが離れていることを、確実に検知することができる。
この第2実施形態の乗員保護装置M2では、アクセル検知センサ18により、アクセルの非作動状態が検知されれば、間接的に、乗員Dの右手が、右側のハンドル1Rのグリップ部1aに設けられるアクセル操作部Aから離れていることが検知されることとなり、ブレーキ検知センサ17により、ブレーキの非作動状態が検知されれば、間接的に、乗員Dの両手が、左右のハンドル1L,1Rのブレーキレバー1bから離れていることが検知されることとなる。そのため、ブレーキ検知センサ17とアクセル検知センサ18とによって、乗員Dのハンドル1L,1Rの把持状態を、間接的に検知することができる。なお、第2実施形態の乗員保護装置M2では、把持検知センサとして、ブレーキ検知センサ17とアクセル検知センサ18とが、配設されているが、これらのブレーキ検知センサとアクセル検知センサとは、どちらか一方を、把持検知センサとして、配設させる構成としてもよい。また、把持検知センサとして、ブレーキ検知センサを配置させず、アクセル検知センサのみを配置させる場合や、乗員保護装置を、ブレーキレバーではなくブレーキペダルを備えて、クラッチ操作を伴うスクータ型ではない自動二輪車(スポーツタイプの自動二輪車)に搭載する場合、左右のハンドルのグリップ部に、汎用の感圧検知センサ等から構成されて、乗員のハンドルの把持状態を検知する把持検知センサを、配設させてもよい。
そして、第1,第2実施形態の乗員保護装置M1,M2では、乗員保護手段としてのエアバッグ装置12が、乗員Dが着用しているジャケット11に内蔵される構成であり、エアバッグ14が、膨張完了時に、ジャケット11内において、乗員Dの首部DNの周囲と、腰部DWから背中DBの後面側にかけての部位と、を、覆うように配置される構成であることから、乗員Dが二輪車V1,V2から落下しても、乗員Dの首部DNから背中DBにかけての領域を、膨張を完了させたエアバッグ14によって保護することができ、乗員Dを安定して保護することができる。
なお、第1,第2実施形態の乗員保護装置M1,M2では、特に説明されていないが、二輪車V1,V2の車体側に、制御回路6,6Aと電気的に接続されるとともに、二輪車V1,V2の加速度や加速の方向を検知可能な加速度検知センサを設けて、走行時の二輪車V1,V2が、衝突物と衝突した際に、乗員保護手段としてのエアバッグ装置12を作動させるように構成してもよい。
そして、第1,第2実施形態の乗員保護装置M1,M2では、乗員保護手段としてのエアバッグ装置12として、乗員Dが着用するジャケット11に内蔵されるタイプのものが例示されているが、乗員保護手段はこれに限られるものではなく、例えば、乗員保護手段として、車体側に搭載されるエアバッグ装置であって、シートにおける乗員の前方の領域に収納されて、作動時に、乗員の前方のエリアを覆うように膨張するエアバッグを備える構成のものを、使用してもよい。
1…ハンドル、
2…ステップ、
3…シート、
6,6A…制御装置、
7…速度検知センサ、
8…着座センサ、
9…ステップセンサ、
12…エアバッグ装置(乗員保護手段)、
17…ブレーキ検知センサ(把持検知センサ)、
18…アクセル検知センサ(把持検知センサ)、
D…乗員、
DF…足、
V1,V2…自動二輪車、
M1,M2…乗員保護装置。
2…ステップ、
3…シート、
6,6A…制御装置、
7…速度検知センサ、
8…着座センサ、
9…ステップセンサ、
12…エアバッグ装置(乗員保護手段)、
17…ブレーキ検知センサ(把持検知センサ)、
18…アクセル検知センサ(把持検知センサ)、
D…乗員、
DF…足、
V1,V2…自動二輪車、
M1,M2…乗員保護装置。
Claims (6)
- 自動二輪車を運転している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、
作動時に前記乗員を保護する乗員保護手段と、前記乗員保護手段の作動を制御する制御回路と、前記制御回路と電気的に接続されて前記自動二輪車の速度を検出する速度検知センサと、前記制御回路と電気的に接続されてシートへの前記乗員の着座状態を検知する着座センサと、前記制御回路と電気的に接続されてステップへの前記乗員の足の載置状態を検知するステップセンサと、を備える構成とされて、
前記制御回路が、前記速度検知センサによる前記自動二輪車の所定速度以上の走行速度を検知し、かつ、前記着座センサによる前記乗員の前記シートへの非着座状態と、前記ステップセンサによる前記ステップへの前記乗員の足の非載置状態と、を、検知した場合に、前記乗員保護手段に作動信号を出力するように、構成されていることを特徴とする乗員保護装置。 - 自動二輪車を運転している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、
作動時に前記乗員を保護する乗員保護手段と、前記乗員保護手段の作動を制御する制御回路と、前記制御回路と電気的に接続されて前記自動二輪車の速度を検出する速度検知センサと、前記制御回路と電気的に接続されてシートへの前記乗員の着座状態を検知する着座センサと、前記制御回路と電気的に接続されてステップへの前記乗員の足の載置状態を検知するステップセンサと、前記制御回路と電気的に接続されて前記乗員のハンドルの把持状態を検知する把持検知センサと、を備える構成とされて、
前記制御回路が、前記速度検知センサによる前記自動二輪車の所定速度以上の走行速度を検知し、かつ、前記着座センサによる前記乗員の前記シートへの非着座状態と、前記ステップセンサによる前記ステップへの前記乗員の足の非載置状態と、前記把持検知センサによる前記乗員のハンドルの非把持状態と、の全てを、検知した場合に、前記乗員保護手段に作動信号を出力するように、構成されていることを特徴とする乗員保護装置。 - 自動二輪車を運転している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、
作動時に前記乗員を保護する乗員保護手段と、前記乗員保護手段の作動を制御する制御回路と、前記制御回路と電気的に接続されて前記自動二輪車の速度を検出する速度検知センサと、前記制御回路と電気的に接続されてシートへの前記乗員の着座状態を検知する着座センサと、前記制御回路と電気的に接続されてステップへの前記乗員の足の載置状態を検知するステップセンサと、前記制御回路と電気的に接続されてブレーキの作動状態を検知するブレーキ検知センサと、を備える構成とされて、
前記制御回路が、前記速度検知センサによる前記自動二輪車の所定速度以上の走行速度を検知し、かつ、前記着座センサによる前記乗員の前記シートへの非着座状態と、前記ステップセンサによる前記ステップへの前記乗員の足の非載置状態と、前記ブレーキ検知センサによる前記ブレーキの非作動状態と、の全てを、検知した場合に、前記乗員保護手段に作動信号を出力するように、構成されていることを特徴とする乗員保護装置。 - 自動二輪車を運転している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、
作動時に前記乗員を保護する乗員保護手段と、前記乗員保護手段の作動を制御する制御回路と、前記制御回路と電気的に接続されて前記自動二輪車の速度を検出する速度検知センサと、前記制御回路と電気的に接続されてシートへの前記乗員の着座状態を検知する着座センサと、前記制御回路と電気的に接続されてステップへの前記乗員の足の載置状態を検知するステップセンサと、前記制御回路と電気的に接続されてアクセルの作動状態を検知するアクセル検知センサと、を備える構成とされて、
前記制御回路が、前記速度検知センサによる前記自動二輪車の所定速度以上の走行速度を検知し、かつ、前記着座センサによる前記乗員の前記シートへの非着座状態と、前記ステップセンサによる前記ステップへの前記乗員の足の非載置状態と、前記アクセル検知センサによる前記アクセルの非作動状態と、の全てを、検知した場合に、前記乗員保護手段に作動信号を出力するように、構成されていることを特徴とする乗員保護装置。 - 自動二輪車を運転している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、
作動時に前記乗員を保護する乗員保護手段と、前記乗員保護手段の作動を制御する制御回路と、前記制御回路と電気的に接続されて前記自動二輪車の速度を検出する速度検知センサと、前記制御回路と電気的に接続されてシートへの前記乗員の着座状態を検知する着座センサと、前記制御回路と電気的に接続されてステップへの前記乗員の足の載置状態を検知するステップセンサと、前記制御回路と電気的に接続されてブレーキの作動状態を検知するブレーキ検知センサと、前記制御回路と電気的に接続されてアクセルの作動状態を検知するアクセル検知センサと、を備える構成とされて、
前記制御回路が、前記速度検知センサによる前記自動二輪車の所定速度以上の走行速度を検知し、かつ、前記着座センサによる前記乗員の前記シートへの非着座状態と、前記ステップセンサによる前記ステップへの前記乗員の足の非載置状態と、前記ブレーキ検知センサによる前記ブレーキの非作動状態と、前記アクセル検知センサによる前記アクセルの非作動状態と、の全てを、検知した場合に、前記乗員保護手段に作動信号を出力するように、構成されていることを特徴とする乗員保護装置。 - 前記乗員保護手段が、前記乗員の着用する衣服から、構成され、
該衣服が、作動時に、内部に膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグを有して、前記乗員を保護する構成とされていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
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