JP2011049299A - 太陽電池の特性測定方法及び特性測定装置 - Google Patents

太陽電池の特性測定方法及び特性測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電流電圧特性を高精度に求めることができ、理論式を解析的に解くことなく、内部直列抵抗及び内部並列抵抗を高精度に求めることができる太陽電池の特性測定方法及び特性測定装置の提供。
【解決手段】電流電圧特性を求める太陽電池の特性測定方法であって、太陽電池の所定領域に、異なる条件で光を複数回照射する照射工程と、光の照射ごとに、光照射時の前記所定領域における電流I及び電圧Vを測定する測定工程と、前記電流I及び電圧Vの測定値を使用して、下記式(1)に従って算出されるΔが最小となるように、下記式(2)におけるIph、I、R及びRshを算出する演算工程と、を有することを特徴とする太陽電池の特性測定方法。
[数1]
Figure 2011049299

【選択図】図3

Description

本発明は、太陽電池の特性を示す内部直列抵抗及び内部並列抵抗を測定する特性測定方法及び特性測定装置に関する。
エネルギーの効率的な利用の観点から、近年、太陽電池はますます広く一般に利用されつつある。特に、シリコン単結晶を利用した太陽電池は単位面積当たりのエネルギー変換効率に優れている。しかし一方でシリコン単結晶を利用した太陽電池は、シリコン単結晶インゴットをスライスしたシリコンウエハを用いるため、インゴットの製造に大量のエネルギーが費やされ、製造コストが高い。特に屋外などに設置される大面積の太陽電池を、シリコン単結晶を利用して実現しようとすると、相当にコストが掛かるのが現状である。
そこで、より安価に製造可能な、シリコン薄膜を利用した薄膜シリコン型の太陽電池が、低コストの太陽電池として普及している。
薄膜シリコン型の太陽電池は、光を受けると電子とホールを発生するシリコン膜(i層)を、p型およびn型のシリコン膜ではさんだpin接合と呼ばれる層構造の半導体膜が用いられ、この半導体膜の両面にそれぞれ電極を形成したものである。
太陽光によって発生した電子とホールは、光のエネルギーにより空乏層(接合領域)から叩き出され、p型・n型半導体の電位差によって活発に移動し、これが連続的に繰り返されることで両面の電極に電位差が生じる。
こうした薄膜シリコン型の太陽電池の具体的な構成としては、例えば、受光面側となるガラス基板にTCOなどの透明電極を下部電極として成膜し、この上にアモルファスシリコンからなる半導体膜と、上部電極となるAg薄膜などを形成してなる。このような上下電極と半導体膜からなる光電変換体を備えたアモルファスシリコン太陽電池は、基板上に広い面積で均一に各層を成膜しただけでは電位差が小さく、また抵抗値の問題もあるため、例えば、光電変換体を所定のサイズごとに電気的に区画した区画素子を形成し、互いに隣接する区画素子同士を電気的に接続してなる。具体的には、基板上に広い面積で均一に形成した光電変換体に、レーザー光などでスクライブ線(スクライブライン)と称される溝を形成して多数の短冊状の区画素子とし、この区画素子同士を電気的に直列に接続した構造とする。
ところで、薄膜シリコン型の太陽電池をはじめとする各種太陽電池では、その電流電圧特性を評価するために、しばしば内部直列抵抗及び内部並列抵抗を求めることが必要となる。その手法について、以下、説明する。
太陽電池の等価回路は図5に示す回路図で表されることが知られている。ここで、Iは太陽電池の出力電流、Vは太陽電池の出力電圧、Iphは等価回路における光励起電流、Iは等価回路におけるダイオード電流、Rは等価回路における内部直列抵抗、Rshは等価回路における内部並列抵抗である。
そして、このような等価回路に基いて、太陽電池の電流電圧特性は、下記式(2’)の理論式で表されることも知られている。
Figure 2011049299
(式中、Iは太陽電池の出力電流であり;Vは太陽電池の出力電圧であり;Iphは太陽電池の等価回路における光励起電流であり;Iは太陽電池の等価回路における逆方向ダイオード飽和電流であり;Rは太陽電池の等価回路における内部直列抵抗であり;Rshは太陽電池の等価回路における内部並列抵抗であり;eは素電荷であり;kはボルツマン定数であり;Tは温度であり;nは理想ダイオード因子である。)
内部直列抵抗及び内部並列抵抗は、式(2’)を解くことで求めることができるはずであるが、計算式が複雑であるため、通常は解析的に解くことができない。そこで従来は、電流−電圧特性曲線における、電圧切片(電流が0の場合)での傾きの逆数で符号を反転させたものを内部直列抵抗とし、電流切片(電圧が0の場合)での傾きの逆数で符号を反転させたものを内部並列抵抗として、それぞれ簡易的に求め、これらを使用して、物理的特性を評価していた。
また、高精度な電流−電圧特性曲線を得るために、電流電圧特性の測定値を補正する手法が開示されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2006−229063号公報 特開2008−098252号公報
しかし、電圧切片及び電流切片から内部直列抵抗及び内部並列抵抗を求める方法は、精度が低く、物理的特性を高精度に求めることができないという問題点があった。また、引用文献1及び2に記載の方法も、必ずしも電流電圧特性を高精度に求めることができないという問題点があった。
このように従来は、式(2’)を満たすように、電流電圧特性を高精度に求める方法が無いのが実情であった。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、電流電圧特性を高精度に求めることができ、理論式を解析的に解くことなく、内部直列抵抗及び内部並列抵抗を高精度に求めることができる太陽電池の特性測定方法及び特性測定装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、
本発明は、電流電圧特性を求める太陽電池の特性測定方法であって、太陽電池の所定領域に、異なる条件で光を複数回照射する照射工程と、光の照射ごとに、光照射時の前記所定領域における電流I及び電圧Vを測定する測定工程と、前記電流I及び電圧Vの測定値を使用して、下記式(1)に従って算出されるΔが最小となるように、下記式(2)におけるIph、I、R及びRshを算出する演算工程と、を有することを特徴とする太陽電池の特性測定方法を提供する。
Figure 2011049299
(式中、Nは2以上の整数であり;fは下記式(2)で表される変数である。)
Figure 2011049299
(式中、Iは電流の測定値であり;Vは電圧の測定値であり;Iphは等価回路における光励起電流であり;Iは等価回路における逆方向ダイオード飽和電流であり;Rは等価回路における内部直列抵抗であり;Rshは等価回路における内部並列抵抗であり;eは素電荷であり;kはボルツマン定数であり;Tは温度であり;nは理想ダイオード因子であり;αは式「e/(nkT)」で表される定数である。)
また、本発明は、電流電圧特性を求める太陽電池の特性測定装置であって、太陽電池の所定領域に、異なる条件で光を複数回照射する照射手段と、光の照射ごとに、光照射時の前記所定領域における電流I及び電圧Vを測定する測定手段と、前記電流I及び電圧Vの測定値を使用して、下記式(1)に従って算出されるΔが最小となるように、下記式(2)におけるIph、I、R及びRshを算出する演算手段と、を有することを特徴とする太陽電池の特性測定装置を提供する。
Figure 2011049299
(式中、Nは2以上の整数であり;fは下記式(2)で表される変数である。)
Figure 2011049299
(式中、Iは電流の測定値であり;Vは電圧の測定値であり;Iphは等価回路における光励起電流であり;Iは等価回路における逆方向ダイオード飽和電流であり;Rは等価回路における内部直列抵抗であり;Rshは等価回路における内部並列抵抗であり;eは素電荷であり;kはボルツマン定数であり;Tは温度であり;nは理想ダイオード因子であり;αは式「e/(nkT)」で表される定数である。)
本発明によれば、太陽電池の電流電圧特性を高精度に求めることができ、理論式を解析的に解くことなく、内部直列抵抗及び内部並列抵抗を高精度に求めることができる。
本発明の測定方法に供される太陽電池を例示する要部拡大斜視図である。 本発明の測定方法に供される太陽電池を例示する要部拡大断面図である。 本発明の演算工程においてxを求める過程を説明するためのフローチャートである。 実施例1、比較例1及び参考例1における電流−電圧特性曲線を示すグラフである。 太陽電池の等価回路を示す回路図である。
以下、本発明に係る太陽電池の特性測定方法及び特性測定装置について、詳細に説明する。なお、以下の説明で使用する図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
<太陽電池>
本発明の特性測定方法には、各種太陽電池を供することができるが、好ましいものとして、薄膜シリコン型の太陽電池が例示できる。
まず、薄膜シリコン型の太陽電池について説明する。図1は、薄膜シリコン型の太陽電池を例示する要部拡大斜視図である。また、図2は図1の太陽電池の層構成を示す要部拡大断面図である。
太陽電池10は、透明な絶縁性の基板11の一面11aに光電変換体12を形成してなる。基板11は、例えば、カラスや透明樹脂など、太陽光の透過性に優れ、かつ耐久性のある絶縁材料で形成されていればよい。こうした基板11の他面11b側から太陽光Sを入射させる。
光電変換体12は、基板11側から順に第一電極(下部電極)層13、半導体層14、第二電極(上部電極)層15を積層してなる。第一電極層13は、透明な導電材料、例えば、TCO、ITOなどの光透過性の金属酸化物から形成されていればよい。また、第二電極層15は、Ag、Cuなど導電性の金属膜によって形成されていればよい。
半導体層14は、例えば、図2の上部に示すように、p型シリコン膜17とn型シリコン膜18との間にi層シリコン膜16を挟んだpin接合構造を成す。そして、この半導体層14に太陽光が入射すると電子とホールが生じて、p型シリコン膜17とn型シリコン膜18との電位差によって活発に移動し、これが連続的に繰り返されることで第一電極層13と第二電極層15との間に電位差が生じる(光電変換)。
光電変換体12は、スクライブ線19によって、例えば外形が短冊状の多数の区画素子21,21・・・に分割されている。この区画素子21,21・・・は互いに電気的に区画されるとともに、互いに隣接する区画素子21同士の間で、例えば電気的に直列に接続される。これにより、光電変換体12は、区画素子21,21・・・を全て電気的に直列に繋いだ形態となり、高い電位差の電流を取り出すことができる。スクライブ線19は、例えば、基板11の一面に均一に光電変換体12を形成した後、レーザーなどによって光電変換体12に所定の間隔で溝を形成することにより形成すれば良い。
なお、こうした光電変換体12をなす第二電極(上部電極)15の上に、さらに絶縁性の樹脂などからなる保護層(図示せず)を形成するのが好ましい。
<太陽電池の特性測定方法>
本発明の太陽電池の特性測定方法は、電流電圧特性を求める太陽電池の特性測定方法であって、太陽電池の所定領域に、異なる条件で光を複数回照射する照射工程と、光の照射ごとに、光照射時の前記所定領域における電流I及び電圧Vを測定する測定工程と、前記電流I及び電圧Vの測定値を使用して、下記式(1)に従って算出されるΔが最小となるように、下記式(2)におけるIph、I、R及びRshを算出する演算工程と、を有することを特徴とする。
Figure 2011049299
(式中、Nは2以上の整数であり;fは下記式(2)で表される変数である。)
Figure 2011049299
(式中、Iは電流の測定値であり;Vは電圧の測定値であり;Iphは等価回路における光励起電流であり;Iは等価回路における逆方向ダイオード飽和電流であり;Rは等価回路における内部直列抵抗であり;Rshは等価回路における内部並列抵抗であり;eは素電荷であり;kはボルツマン定数であり;Tは温度であり;nは理想ダイオード因子であり;αは式「e/(nkT)」で表される定数である。)
前記照射工程において、「異なる条件で光を複数回照射する」とは、おもに強度が異なる照射光を複数回照射することを指す。この時、照射光は、太陽電池の同一の領域に照射しても良いし、異なる領域に照射しても良いが、通常は、各回の照射領域の一致度が高いほど好ましく、各回の照射領域がすべて同一であることがより好ましい。
そして、前記測定工程においては、光を照射するごとに、光照射時の前記所定領域における電流I及び電圧Vを測定して、照射回数に応じた複数の電流I及び電圧Vの測定値を取得する。
そして、前記演算工程においては、これら複数の電流I及び電圧Vの測定値を利用して、前記式(2)に従って、照射回数に応じた複数のfを算出し、これに対応して前記式(1)に従って複数のΔを算出して、このΔが最小となるように、Iph、I、R及びRshを算出する。このように本発明は、最小二乗法の原理を応用したものである。
式(2)は、電流I及び電圧Vの測定値を使用して、前記式(2’)の理論式を変形して得られたものである。
Nは、fの算出回数であり、通常は光の照射回数と同一であって、2以上の整数である。Nは任意に選択できるが、本発明ではその原理から、本発明の効果を妨げない範囲内で大きいほど好ましい。
以下、Iph、I、R及びRshの算出方法を説明する。
は、以下のように変形できる。
Figure 2011049299
(式中、Iは電流の測定値であり;Vは電圧の測定値であり;Vは電流−電圧特性曲線における電圧切片の値であり;x、x、x、a、b及びcは下記式(4)〜(9)で表される値である。)
Figure 2011049299
(式中、I、V、Iph、I、Rsh及びαは、前記と同様であり;Vは電流−電圧特性曲線における電圧切片の値であり;xはRである。)
前記式(4)〜(9)中、I、V、Iph、I、Rsh及びαは、前記式(2)の場合と同様である。
は電流−電圧特性曲線における電圧切片(電流が0の場合)の値である。
はR(等価回路における内部直列抵抗)である。
前記式(3)において、x、x及びxに関する下記式(10)で表される停留条件を解くと、x〜xが下記式(11)〜(13)で与えられる。
Figure 2011049299
Figure 2011049299
(式中、a、b及びcは前記と同様であり、Prs(=Psr、s及びrはa、b及びcのいずれかを表す)は下記式(14)で表される値である。)
Figure 2011049299
式中、a、b及びcは前記と同様であり、式(7)〜(9)で表される値である。
前記式(1)に、式(11)、(12)及び(13)を代入すると、式(1)は以下のように式(1’)に変形できる。
Figure 2011049299
(式中、x、x、x、a、b及びcは前記と同様である。)
式中、x、x、x、a、b及びcは前記と同様であり、前記式(4)〜(9)で表される値である。
このように、Δは前記式(1’)で表され、結局、xだけの関数として表すことができる。
前記式(1’)において、Newton−Raphson法を適用し、xに関する下記式(15)で表される停留条件を解くことにより、x(すなわち、R)が求められる。xを求める過程を説明するためのフローチャートを図3に示す。ここでは、関数Δ(x
において、2階微分が0になるxを求めるために、Newton−Raphson法を適用する。そして、このxを前記式(11)、(12)及び(13)に代入することにより、x、x及びxが求められる。さらに、前記式(4)〜(6)から、Iph、I、Rshが求められる。
以上のように、前記式(1)及び(2)を利用して、Iph、I、R及びRshをすべて算出できる。
Figure 2011049299
本発明によれば、電流I及び電圧Vを測定し、前記式(1)及び(2)を利用して、前記式(2’)の理論式により近くなるようにIph、I、R及びRshを算出することにより、太陽電池の電流電圧特性を高精度に求めることができ、理論式を解析的に解くことなく、内部直列抵抗及び内部並列抵抗を高精度に求めることができる。
<太陽電池の特性測定装置>
本発明の太陽電池の特性測定装置は、電流電圧特性を求める太陽電池の特性測定装置であって、太陽電池の所定領域に、異なる条件で光を複数回照射する照射手段と、光の照射ごとに、光照射時の前記所定領域における電流I及び電圧Vを測定する測定手段と、前記電流I及び電圧Vの測定値を使用して、下記式(1)に従って算出されるΔが最小となるように、下記式(2)におけるIph、I、R及びRshを算出する演算手段と、を有することを特徴とする。
前記照射手段としては、光源を備えた光照射装置が例示できる。かかる光照射装置においては、光源が太陽電池の基板に対向するように配置できれば良い。
また、光照射装置は、光源を一つ備えたものでも良いし、n(nは2以上の整数を表す)個の光源を備えたものでも良い。このようにすることで、複数の所定領域における電流電圧特性を同時に測定することができる。
前記測定手段としては、プローブを複数備えた電流電圧測定器が例示できる。かかる電流電圧測定器としては、例えば、太陽電池の第二電極層にプローブが接触可能とされたものが好ましい。
電流電圧測定器としては、例えば、電流測定用と電圧測定用のプローブをそれぞれ備えた4端子型の測定器を使用できる。4端子型の電流電圧測定器では、電流測定用のプローブが電流計と電源に接続され、電圧測定用のプローブが電圧計に接続される。このような電流電圧測定器としては、4端子を1セット備えた測定器が使用できるし、4端子を1セットとしてこれを複数セット備えた測定器装置も使用できる。
また、電流電圧測定器としては、電流測定用と電圧測定用のプローブを共用する2端子型の測定器も使用できる。2端子型の測定器としては、前記プローブを二つ備えたものが例示できるが、2n(nは2以上の整数を表す)個のプローブを備えたものでも良い。このようにすることで、複数の所定領域における電流電圧特性を同時に測定できる。
前記演算手段としては、電流I及び電圧Vの測定値から、上記の説明のようにIph、I、R及びRshを算出するプログラムが組み込まれると共に、Iph、I、R及びRshの算出値や、電流I及び電圧Vの測定値などのデータを保存するための保存手段を備えたコンピューターが例示できる。
本発明の特性測定装置においては、前記光源及びプローブが、それぞれ独立して、太陽電池上を移動できるように構成されていることが好ましい。この場合、例えば、前記光源及びプローブを、太陽電池の面内方向及びこれに垂直な方向のいずれにも移動可能に構成すれば良い。
そのためには、特性測定装置が、前記光源及びプローブを別々に固定すると共に、これらを別々に所望の位置に移動させて配置する、複数の第一固定手段を備えることが好ましく、これら第一固定手段と電気的に接続され、これら第一固定手段の動きを自動で制御する、コンピューター等の第一制御手段を備えることがより好ましい。さらに、測定に供する太陽電池を固定すると共に、これを所望の位置に移動させて配置する第二固定手段を備えることが好ましく、第二固定手段と電気的に接続され、第二固定手段の動きを自動で制御する、コンピューター等の第二制御手段を備えることがより好ましい。
そして、前記第一制御手段、第二制御手段及び演算手段からなる群から選択される二以上が、これらに対応する複数の機能をあわせて備えた同一の手段で構成されていても良い。
以下、具体的実施例により、本発明についてさらに詳しく説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
図1及び2に示す太陽電池において、本発明の装置を使用して本発明の方法によりIph、I、R及びRshを算出し、電流−電圧特性曲線を作成した。結果を図4に示す。
(比較例1)
図1及び2に示す太陽電池において、電流−電圧特性曲線における、電圧切片(電流が0の場合)での傾きの逆数で符号を反転させたものを求めて、これを内部直列抵抗とし、電流切片(電圧が0の場合)での傾きの逆数で符号を反転させたものを求めて、これを内部並列抵抗とした。そして、前記内部直列抵抗をRとし、前記内部並列抵抗をRshとして、前記式(2’)を利用して電流−電圧特性曲線を作成した。結果を図4に示す。
(参考例1)
図1及び2に示す太陽電池において、電流I及び電圧Vを測定し、その測定値から電流−電圧特性曲線を作成した。結果を図4に示す。
図4から明らかなように、実施例1の電流−電圧特性曲線は、参考例1の電流−電圧特性曲線に極めて近似しており、参考例1と実施例1との差の二乗和は1.22×10−9であった。これは、本発明により、実施例1では内部直列抵抗及び内部並列抵抗として真値に近い値が得られたことを示している。
一方、図4から明らかなように、比較例1の電流−電圧特性曲線は、参考例1の電流−電圧特性曲線から大きくずれていた。これは、比較例1で簡易的に求めた内部直列抵抗及び内部並列抵抗の精度が低かったことを示している。
10・・・太陽電池、11・・・基板、11a・・・基板の一面、12・・・光電変換体、13・・・第一電極層、14・・・半導体層、15・・・第二電極層、19・・・スクライブ線、21・・・区画素子

Claims (2)

  1. 電流電圧特性を求める太陽電池の特性測定方法であって、
    太陽電池の所定領域に、異なる条件で光を複数回照射する照射工程と、
    光の照射ごとに、光照射時の前記所定領域における電流I及び電圧Vを測定する測定工程と、
    前記電流I及び電圧Vの測定値を使用して、下記式(1)に従って算出されるΔが最小となるように、下記式(2)におけるIph、I、R及びRshを算出する演算工程と、
    を有することを特徴とする太陽電池の特性測定方法。
    Figure 2011049299
    (式中、Nは2以上の整数であり;fは下記式(2)で表される変数である。)
    Figure 2011049299
    (式中、Iは電流の測定値であり;Vは電圧の測定値であり;Iphは等価回路における光励起電流であり;Iは等価回路における逆方向ダイオード飽和電流であり;Rは等価回路における内部直列抵抗であり;Rshは等価回路における内部並列抵抗であり;eは素電荷であり;kはボルツマン定数であり;Tは温度であり;nは理想ダイオード因子であり;αは式「e/(nkT)」で表される定数である。)
  2. 電流電圧特性を求める太陽電池の特性測定装置であって、
    太陽電池の所定領域に、異なる条件で光を複数回照射する照射手段と、
    光の照射ごとに、光照射時の前記所定領域における電流I及び電圧Vを測定する測定手段と、
    前記電流I及び電圧Vの測定値を使用して、下記式(1)に従って算出されるΔが最小となるように、下記式(2)におけるIph、I、R及びRshを算出する演算手段と、
    を有することを特徴とする太陽電池の特性測定装置。
    Figure 2011049299
    (式中、Nは2以上の整数であり;fは下記式(2)で表される変数である。)
    Figure 2011049299
    (式中、Iは電流の測定値であり;Vは電圧の測定値であり;Iphは等価回路における光励起電流であり;Iは等価回路における逆方向ダイオード飽和電流であり;Rは等価回路における内部直列抵抗であり;Rshは等価回路における内部並列抵抗であり;eは素電荷であり;kはボルツマン定数であり;Tは温度であり;nは理想ダイオード因子であり;αは式「e/(nkT)」で表される定数である。)
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