JP2011045755A - サスペンション及び洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】機能性流体の使用量の低減を図って、コストの低廉化を可能とする。
【解決手段】フィールド発生装置(磁場発生装置)36のコイル36bに通電することにより、磁気粘性流体40(機能性流体)の粘度を変化させ、減衰力を制御する構成において、シリンダ24内に軸受30,31とフィールド発生装置36を固定し、そのフィールド発生装置36の軸方向両側にヨーク(磁性部材)35,37を配設し、フィールド発生装置36と軸受30,31及びヨーク35,37を相対的に軸方向往復動可能に貫通して支持したシャフト22と、フィールド発生装置36及びヨーク35,37との間に磁気粘性流体40から成る機能性流体を充填した。
【選択図】図1

Description

本発明は、機能性流体を使用するサスペンション、及びこのサスペンションで槽を防振支持する洗濯機に関する。
従来より、ドラム式洗濯機は、洗濯物を収容するドラムを、洗濯水を貯留する水槽の内部に横軸状で回転可能に具えて構成される。このドラム式洗濯機においては、水槽を外箱の底板上で複数のサスペンションにより支持することによって、運転時の振動の低減化が図られている。この種のサスペンションとしては、作動流体に、磁場の強度によって粘度が変化する磁気粘性流体(MR流体)を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載されたものは、ダンパチューブにピストンロッドが挿入され、そのピストンロッドの軸方向の2位置にそれぞれピストンが設けられて、この両ピストンにより挟んでダンパチューブの内部に磁気粘性流体収容室が形成されている。又、ダンパチューブには、上記磁気粘性流体収容室に臨む部分に磁気発生装置が設けられており、この磁気発生装置によって磁気粘性流体収容室が軸方向の2室に区画されている。すなわち、ダンパチューブ内における磁気発生装置の軸方向両側に、磁気粘性流体収容室の2室が設けられているのであり、この2室にそれぞれ磁気粘性流体が収容されている。
磁気発生装置は、環状の鉄心にコイルを設けて成るもので、磁場を発生するようになっている。又、この磁気発生装置はピストンロッドとの間で磁気粘性流体用流路を形成している。更に、ドラム式洗濯機においては、ダンパチューブのピストンロッド突出側端部にダンパチューブ側ばね受け座が設けられると共に、ピストンロッドの突出端部にシャフト側ばね受け座が設けられ、これらのばね受け座間にコイルばねが介在されており、かくして、前記水槽が磁気粘性流体を用いたサスペンションにより外箱内で支持されている。
このように水槽が支持された構成で、水槽が上下方向に振動すると、それと一体にダンパチューブもコイルばねの伸縮を伴って上下の軸方向に往復動する。このとき、ダンパチューブ内の磁気粘性流体収容室をピストンが相対的に上下に往復動することに伴い、その磁気粘性流体収容室の軸方向の2室の一方側から他方側へ磁気粘性流体が磁気粘性流体用流路を通って行き来する。ここで、磁気粘性流体の粘性により減衰力が発生し、水槽の振幅を減衰させる。
この状況で、磁気発生装置のコイルに通電すると、磁場が発生して、磁気粘性流体に磁界が与えられ、磁気粘性流体の粘度が高まる。これにより、磁気粘性流体用流路を磁気粘性流体が通過する際の摩擦損失が増加するため、減衰力が大きくなる。つまり、磁気発生装置のコイルへ通電することにより減衰力を調整することができるのである。
特開2006−57766号公報
上述の磁気粘性流体のような、いわゆる機能性流体(外部から加える物理量を制御することで粘性等のレオロジー的特性が変化する流体)は、通常のダンパ用オイルに比してコストが高い。それを、上記特許文献1に記載されたものでは、磁気発生装置の軸方向両側に形成された磁気粘性流体収容室の2室にそれぞれ収容しているため、サスペンションのコスト、ひいてはドラム式洗濯機のコストが著しく高くなるという問題点を有していた。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、機能性流体の使用量の低減を図って、コストの低廉化を可能とするサスペンション、及びこのサスペンションで槽を防振支持する洗濯機を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明のサスペンションにおいては、シリンダと、このシリンダの内部に固定された軸受と、前記シリンダの内部に固定されて磁場を発生する磁場発生装置と、この磁場発生装置の軸方向両側に配設された磁性部材と、前記磁場発生装置と前記軸受及び前記磁性部材を相対的に軸方向往復動可能に貫通して支持されたシャフトと、このシャフトと前記磁場発生装置及び前記磁性部材との間に充填された磁気粘性流体から成る機能性流体とを具備して成ることを特徴とする(請求項1の発明)。
本発明の洗濯機においては、槽を防振支持するサスペンションを上述のサスペンションとしたことを特徴とする(請求項2の発明)。
上記手段によれば、機能性流体は磁場発生装置及び前記磁性部材とシャフトとの間にのみ充填して使用することで、水槽の防振支持ができるものであり、かくして、機能性流体の使用量の低減を図り得、コストの低廉化を可能ならしめ得る。
本発明の第1実施例を示す主要部分の運転前状態の縦断面図 主要部分の運転中状態の縦断面図 主要部分の作用を説明するための部分拡大縦断面図 ドラム式洗濯機全体の縦断側面図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 本発明の第4実施例を示す図1相当図 本発明の第5実施例を示す図3相当図
以下、本発明の第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図4を参照して説明する。
まず、図4には、ドラム式洗濯機の全体構造を示しており、外箱1を外殻としている。この外箱1の前面部(図4で右側)のほゞ中央部には、洗濯物出入口2を形成し、該出入口2を開閉する扉3を設けている。又、外箱1の前面部の上部には、操作パネル4を設けており、その裏側(外箱1内)に運転制御用の制御装置5を設けている。
外箱1の内部には、水槽6を配設している。この水槽6は軸方向が前後(図4で右左)の横軸円筒状を成すものであり、それを外箱1の底板1a上に左右一対(一方のみ図示)のサスペンション7によって前上がりの傾斜状にて弾性支持している。サスペンション7の詳細構造は、後に述べる。
水槽6の背部には、モータ8を取付けている。このモータ8は、この場合、例えば直流のブラシレスモータから成るもので、アウターロータ形であり、ロータ8aの中心部に取付けた回転軸(図示省略)を、軸受ブラケット9を介して水槽6の内部に挿通している。
水槽6の内部には、ドラム10を配設している。このドラム10も軸方向が前後の横軸円筒状を成すもので、それを後部の中心部で上記モータ8の回転軸の先端部に取付けることにより、水槽6と同軸の前上がりの傾斜状に支持している。又、その結果、ドラム10はモータ8により回転されるようになっており、従って、ドラム10は回転槽であり、モータ8はドラム10を回転させるドラム駆動装置として機能するようになっている。
ドラム10の周側部(胴部)には、小孔11を全域にわたって多数(一部のみ図示)形成している。又、ドラム10及び水槽6は、ともに前面部に開口部12,13を有しており、そのうちの水槽6の開口部13に、環状のベローズ14を介して前記洗濯物出入口2を連ねている。この結果、洗濯物出入口2は、ベローズ14、水槽6の開口部13、及びドラム10の開口部12を介して、ドラム10の内部に連なっている。
水槽6の最低部である底部の後部には、排水弁15を介して、排水管16を接続している。水槽6の背部から上方そして前方には、乾燥ユニット17を配設している。この乾燥ユニット17は、除湿器18と、送風装置19、加熱装置20を有しており、水槽6内の空気を除湿し、次いで加熱して、水槽6内に戻す循環を行わしめることにより、洗濯物を乾燥させるようになっている。
ここで、サスペンション7の詳細構造を述べる。図4及び図1に示すように、サスペンション7は、前記外箱1の底板1aが有する取付板21に取付けたシャフト22と、前記水槽6が有する取付板23に取付けた円筒状を成すシリンダ24とを具えて構成している。詳細には、シャフト22の下端部に連結部22aを設けており、この連結部22aを底板1aの取付板21にゴムなどの弾性座板25等を介してナット26で締結することにより、シャフト22を取付板21に取付けている。
一方、シリンダ24の上端部には連結部材27を設けており、この連結部材27を水槽6の取付板23に同じく弾性座板28等を介してナット29で締結することにより、シリンダ24を水槽6と共に上下方向(軸方向)に振動するように構成している。
シリンダ24の内部の下部には、軸受30,31をスペーサ32で上下に離間させて収納配置した軸受ハウジング33を圧入して設けている。軸受30,31は例えば焼結含油メタル(いわゆる軸受合金)から成るものであり、シリンダ24の内部に上記スペーサ32及び軸受ハウジング33と共に固定している。軸受ハウジング33内には又、最上部に、環状で且つリップ状のシール部材34を固定状態に設けている。
シリンダ24内の上記シール部材34上の位置には、リング状の磁性部材である下ヨーク35を圧入して固定状態に設けており、この下ヨーク35上には更にフィールド発生装置36を圧入して固定状態に設けている。フィールド発生装置36は、この場合、磁場発生装置であり、ボビン36aにコイル36bを巻装して成り、シリンダ24外に導出した口出線36cによりコイル36bに通電するようにしている。
シリンダ24内の上記フィールド発生装置36上の位置には、前記下ヨーク35同様にリング状の磁性部材である上ヨーク37を圧入して固定状態に設けている。但し、この上ヨーク37は下ヨーク35より軸方向の長さ(厚み)が大きく、その上部の中心部周りには凹陥部38を有している。
そして、シリンダ24内の上記上ヨーク37上の部分は、前記連結部材27との間で空洞39としている。
これらに対して、シャフト22の上部は、前記軸受31、スペーサ32、軸受30、シール部材34、下ヨーク35、フィールド発生装置36(ボビン36a)、上ヨーク37を相対的に軸方向往復動可能に貫通して上端部が空洞39内に達しており、その状態で、シャフト22の全体が軸受30,31により支持されている。又、このシャフト22の外周面には、下ヨーク35の下方に位置し、且つ、フィールド発生装置36の下方に位置した前記シール部材34が密接している。
そして、シャフト22とフィールド発生装置36(ボビン36a)との間、並びにその近傍であるシャフト22と下ヨーク35及び上ヨーク37との間には、所定の隙間を形成していて、その隙間に機能性流体、この場合、磁気粘性流体40を充填しており、この磁気粘性流体40の漏出をシール部材34が阻止するようになっている。
ここで、機能性流体とは、前述のように外部から加える物理量を制御することで粘性等のレオロジー的性質が機能的に変化する流体であって、電気的エネルギーの印加により粘性が変化する流体としての磁気粘性流体40及び図示しない電気粘性流体を包含する。本実施例では、磁界(磁場)の強度に応じて粘性特性が変化する磁気粘性流体(MR流体)40を用いているが、電界(電場)の強度に応じて粘性特性が変化する電気粘性流体(ER流体)を用いても良い。磁気粘性流体40は、例えば、オイルの中に鉄、カルボニル鉄などの強磁性粒子を分散させたものであり、磁界が印加されると強磁性粒子が鎖状のクラスタを形成することで見かけ上の粘度が上昇する。
前記フィールド発生装置36は、コイル36bに流される電流値に応じた磁界を発生して上記磁気粘性流体40の粘性を制御するものであり、その発生する磁界は電流値により可変で、磁気粘性流体40の粘性を可変に制御できるようになっている。
シャフト22の下部には、シャフト側ばね受け座41を嵌合固定している。これと離間対向して、シリンダ24の下端部には、シリンダ側ばね受け座42をシャフト22に相対的に軸方向往復動可能に嵌挿して継合固定している。そして、これらの両ばね受け座41,42間に、シャフト22及びシリンダ側ばね受け座42を囲繞する圧縮コイルスプリングから成るコイルばね43を伸縮自在に装着しており、かくして、サスペンション7を水槽6と外箱1の底板1aとの間に組込み、外箱1の底板1a上に水槽6を防振支持するようにしている。
次に、上記構成のものの作用を述べる。
操作パネル4の操作に基づき、制御装置5が運転を開始させると、洗濯物を収容したドラム10が回転駆動されることに伴い、水槽6が上下方向を主体に振動する。この水槽6の上下振動に応動して、サスペンション7では、水槽6に一体的に連結されたシリンダ24が、連結部材27、上ヨーク37、フィールド発生装置36、下ヨーク35、シール部材34、軸受30、スペーサ32、軸受31、軸受ハウジング33、及びシリンダ側ばね受け座42を伴って、コイルばね43を伸縮させながらシャフト22の周囲を上下方向に振動する。図2はこの洗濯機運転中のサスペンション7の一状態を示しており、図1に示した運転前の状態より、シリンダ24が上記各部品を伴って下降している。
このようにシリンダ24が上記各部品を伴って上下方向に振動するとき、シャフト22とフィールド発生装置36との間、並びにその近傍であるシャフト22と下ヨーク35及び上ヨーク37との間に充填した磁気粘性流体40は、その粘性による摩擦抵抗で減衰力を与え、水槽6の振幅を減衰させる。
そして、そのとき、フィールド発生装置36のコイル36bに通電すると、磁場が発生して、磁気粘性流体40に磁界が与えられ、磁気粘性流体40の粘度が高まる。図3は、その様子を示しており、フィールド発生装置36のコイル36bに通電したことで、シャフト22−磁気粘性流体40−上ヨーク37−シリンダ24−下ヨーク35−磁気粘性流体40−シャフト22の磁気回路44が発生し、磁束が通過する箇所の磁気粘性流体40の粘度が高まる。特に磁束密度の高いシャフト22と上ヨーク37との間、並びに下ヨーク35とシャフト22との間の、各磁気粘性流体40の粘度は大幅に高まり、摩擦抵抗が大きく増加する。かくして、シリンダ24が前記各部品、特にはフィールド発生装置36と下ヨーク35及び上ヨーク37を伴って上下方向に振動するときの、摩擦抵抗が増加することにより、減衰力が大きくなる。
なお、水槽6の上下振動に対する減衰力の制御については、水槽6の共振が現れる起動時の減衰力を大きくすることで、共振時の水槽6の変位や底板1aへの力の伝達を低減でき、共振通過後のドラム10の高速回転時には減衰力を小さくすることで、高速脱水時の底板1aへの力の伝達を低減することができる。
このように上記構成のドラム式洗濯機では、フィールド発生装置36のコイル36bに通電することにより、磁気粘性流体40の粘度を変化させ、減衰力を制御することができるもので、その構成にあっては、シリンダ24内のフィールド発生装置36下方の位置にシール部材34を固定して設け、該シール部材34をシャフト22の外周に密接させて磁気粘性流体40の漏出を阻止するようにしている。
よって、上記構成のドラム式洗濯機においては、磁気粘性流体40をフィールド発生装置36とシャフト22との間及びその近傍であるシャフト22と下ヨーク35及び上ヨーク37との間にのみ充填して使用することで、水槽6の防振支持ができるものであり、前記特許文献1に記載されたもののような多くの磁気粘性流体40を使用することがないので、磁気粘性流体40の使用量の低減を充分に図り得、サスペンション7のコスト、ひいてはドラム式洗濯機のコストの低廉化を可能ならしめることができる。
又、上記構成のドラム式洗濯機においては、フィールド発生装置36を磁場発生装置としていて、その磁場発生装置の軸方向両側に磁性部材である上ヨーク37と下ヨーク35とを配設し、この上ヨーク37及び下ヨーク35とシャフト22との間に磁気粘性流体40を充填している。これにより、既述のように、磁気粘性流体40を通過する磁束の密度を高くすることができて、磁気粘性流体40の粘度を大幅に高め得、大きな減衰力を得ることができる。
以上に対して、図5ないし図8は本発明の第2ないし第5実施例(第2ないし第5の実施形態)を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第2実施例]
図5に示す第2実施例においては、軸受30を、第1実施例の上ヨーク37より軸方向長さの大きな上ヨーク51に収納して、フィールド発生装置36の上方に設け、軸受31を、第1実施例の軸受ハウジング33より軸方向長さの小さな軸受ハウジング52にシール部材34と共に収納して、フィールド発生装置36の下方に設けている。すなわち、この場合には、軸受30,31をフィールド発生装置36の軸方向の両側に配置している。
このようにすることにより、軸受30,31間の距離を大きく確保できるため、シャフト22の傾きを低減し、磁気粘性流体40を充填する、シャフト22とフィールド発生装置36との間の隙間、シャフト22と上ヨーク37との間の隙間、及びシャフト22と下ヨーク35との間の隙間の、各ばらつきに起因する減衰力のばらつきを低減することができる。
[第3実施例]
図6に示す第3実施例においては、磁性部材である上ヨーク37と下ヨーク35との間の全部における、フィールド発生装置36とシャフト22との間にスペーサ61を配設している。
既述のように、磁気粘性流体40の粘度が最も高くなるのは、シャフト22と上ヨーク37との間、並びにシャフト22と下ヨーク35との間であり、これらの部分が減衰力を高めるのに寄与する率が最も高い。反対に、それらの部分以外は、減衰力を高めるのに寄与する率が低い。よって、そこ(上ヨーク37と下ヨーク35との間の全部における、フィールド発生装置36とシャフト22との間)にスペーサ61を配設することで、磁気粘性流体40の使用量を、上ヨーク37及び下ヨーク35とシャフト22との各間にのみ留めて、更に低減することができる。
なお、スペーサ61は上ヨーク37と下ヨーク35との間の一部における、フィールド発生装置36とシャフト22との間に配設するようにしても良い。
[第4実施例]
図7に示す第4実施例においては、フィールド発生装置36の軸方向片側の、軸受30と軸受31との間に、シャフト22の軸方向往復動に対して減衰力を付与するダンパ部材71を配設している。このダンパ部材71は、摩擦材であって弾性体、例えばEPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)製の円筒状部材であり、その内径はシャフト22の内径よりも小さく、内周面がシャフト22の外周面に密接して、該シャフト22に摩擦力を及ぼすようになっている。
このようにすることにより、水槽6が上下に振動したときには、シャフト22にはダンパ部材71から摩擦力(クーロン摩擦力)が及ぼされ、減衰力が発生する。よって、脱水運転の起動時に常時フィールド発生装置36のコイル36bに通電をする必要がなく、共振等の水槽6の振動が大きいときにのみ、コイル36bに通電をして磁気粘性流体40の粘度を高めることで減衰力を増してやれば良い。その結果、フィールド発生装置36のコイル36bの通電時間を低減できるため、サスペンション7の耐久性を上げることができる。
なお、ダンパ部材71はフィールド発生装置36の軸方向片側のみでなく、両側に配設することで、より大きな減衰力を得ることができる。
[第5実施例]
図8に示す第5実施例においては、シール部材34を軸受30、スペーサ32、及び軸受31の下方に配置すると共に、シャフト22の、フィールド発生装置(磁場発生装置)36部分を相対的に往復動する部分22aを磁性、シール部材34部分を相対的に往復動する部分22bを非磁性としている。この場合、シャフト22の磁性部分22aは、アルミニウムなど非磁性の金属から成るシャフト22の表面に磁性材の被覆をし、シャフト22の22bは、同シャフト22の表面をそのまま露出させることで実現している。
このようにすることにより、シャフト22の磁性部分(フィールド発生装置36部分を相対的に往復動する部分)22aでは、フィールド発生装置36のコイル36bに通電することでシャフト22を磁束が通る磁気回路44を前述のように形成しつつ、シャフト22の非磁性部分(シール部材34部分を相対的に往復動する部分)22bでは、磁気回路44から漏れ出した磁気により磁気粘性流体40がシャフト22の表面に付着するのを回避して、磁気粘性流体40がシール部材34部分から少しずつ漏れ出すのを防止することができ、水槽6の上下振動に対する減衰力の維持ができる。
このほか、図示はしないが、シャフト22と、上ヨーク37及び下ヨーク35の両方又は一方をあらかじめ着磁していると良い。このようにすると、それらの磁力により、磁気粘性流体40が、シャフト22と上ヨーク37との間、及びシャフト22と上ヨーク37との間の両方又は一方の、初期充填された箇所に留まるため、サスペンション7の輸送の際や、洗濯機全体の組立ての際に、サスペンション7が横倒し状態になったり、逆様の状態になったりしても、磁気粘性流体40が初期充填箇所から漏れ出ることがなく、磁気粘性流体40の初期性能を満足に得ることができる。
この場合、シャフト22と、上ヨーク37及び下ヨーク35の両方又は一方を着磁するのに代えて、電池により、磁場発生装置から成るフィールド発生装置36から、シャフト22と、上ヨーク37及び下ヨーク35の両方又は一方に対して、磁場を発生することを可能としていても、同様の作用効果を得ることができる。
更に、磁場発生装置から成るフィールド発生装置36に対しては、コイル36bに通電する電気回路に、通電方向を切換えるスイッチ等を設けることにより、磁場の磁束の向きを変更することを可能とするようにしても良い。このようにすれば、コイル36bの通電方向を毎回切換えることにより、磁場の磁束の向きも毎回変更し、それによって、前述の磁気回路44を形成した部品に意図しない着磁が発生するのを防止して、減衰力が変化するのを避けることができる。
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
図面中、6は水槽、7はサスペンション、10はドラム、22はシャフト、22aはシャフトの磁性部分、22bはシャフトの非磁性部分、24はシリンダ、30,31は軸受、34はシール部材、35は下ヨーク(磁性部材)、36はフィールド発生装置、37は上ヨーク(磁性部材)、40は磁気粘性流体(機能性流体)、51は上ヨーク(磁性部材)、61はスペーサ、71はダンパ部材を示す。

Claims (2)

  1. シリンダと、
    このシリンダの内部に固定された軸受と、
    前記シリンダの内部に固定されて磁場を発生する磁場発生装置と、
    この磁場発生装置の軸方向両側に配設された磁性部材と、
    前記磁場発生装置と前記軸受及び前記磁性部材を相対的に軸方向往復動可能に貫通して支持されたシャフトと、
    このシャフトと前記磁場発生装置及び前記磁性部材との間に充填された磁気粘性流体から成る機能性流体とを具備して成ることを特徴とするサスペンション。
  2. 槽を防振支持するサスペンションを有した洗濯機において、
    前記サスペンションを請求項1記載のサスペンションとしたことを特徴とする洗濯機。
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