JP2011044825A - 画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像レンズと被写体との距離である被写体距離を取得し、被写体距離に応じて画像の領域を分割し、距離画像を生成する。また、ピントの合っている領域から、主要被写体の領域である主要被写体領域を抽出する。この主要被写体領域と主要被写体領域とピントが同じ被写体領域の被写体距離に対応する補正係数を予め登録されているデータベースから取得する。そして、取得した補正係数を用いて生成した回復フィルタを用いて、主要被写体と主要被写体とピントが同じ被写体における、ぼけが発生している領域の画像回復処理を行う。
【選択図】図1
Description
そこで、撮像光学系に起因する画像のぼけを補正する方法として、撮影画像に画像処理を施すことで、撮像光学系に起因する画像のぼけを補正する方法が従来から知られている。この方法では、撮像光学系に起因する画像のぼけの特性を予めデータ化しておき、このぼけ特性データに基づいて画像のぼけを補正する。
g(x,y)=h(x,y)*f(x,y) ・・・(1)
尚、(1)式において、*はコンボリューションを意味している。ぼけを補正することは、ぼけのある撮像光学系で撮影した画像gと、その撮像光学系のPSFであるhとから、ぼけのない撮像光学系で取得した撮像画像の画素値fを推定する事と言い換えることもできる。また、これをフーリエ変換して空間周波数面での表示形式に変換すると、以下の(2)式のように周波数ごとの積の形式になる。
G(u,v)=H(u,v)・F(u,v) ・・・(2)
撮影されたぼけのある画像から、ぼけのない画像を得るためには、以下の(3)式のように、(2)式の両辺をHで除算すればよい。
G(u,v)/H(u,v)=F(u,v) ・・・(3)
このF(u,v)を逆フーリエ変換して実面に戻すことで、ぼけのない画像f(x,y)が回復像として得られる。
ここで、H-1を逆フーリエ変換したものをRとすると、以下の(4)式のように実面での画像に対するコンボリューションを行うことでぼけのない画像f(x,y)が得られる。
g(x,y)*R(x,y)=f(x,y) ・・・(4)
このR(x,y)を逆フィルタと呼ぶ。実際には、H(u,v)が0になる周波数(u,v)では0での除算が発生するため、逆フィルタR(x,y)は多少の変形がなされる。
また、被写体までの距離に応じて画像データの画像各部における画像処理を行う技術として特許文献1に記載の技術がある。この技術では、被写界の3次元計測データから得られる被写界の奥行き別に画像を領域分解し、奥行別に画像の回復のための処理を行うようにしている。
しかしながら、この特許文献1に記載の技術では、外部の3次元測距装置が必要である。また、この特許文献1に記載の技術は、ブレ補正等が対象であり、レンズ収差による画像の劣化に対する画像回復処理には考慮されていない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、撮像光学系に起因する画像のぼけを少ない計算量で小さくできるようにすることを目的とする。
図1は、撮像装置の基本構成の一例を示す図である。
不図示の被写体からの光を撮像光学系100(光学レンズ系)で撮像素子102に結像する。結像された光は撮像素子102で電気信号に変換され、その電気信号がA/Dコンバータ103でデジタル信号に変換され、画像処理部104に入力される。尚、撮像素子102は、受光面上に結像された像による光信号を、対応する位置の受光画素毎に電気信号に変換する光電変換素子である。
画像処理部104は、状態検知部107から撮像装置の撮像状態の情報を得る。状態検知部107は、システムコントローラ110から、撮像装置の撮像状態の情報を得てもよいし、システムコントローラ110以外から、撮像装置の撮像状態の情報を得てもよい。例えば、状態検知部107は、撮像光学系100に関する撮像状態情報を、撮像光学系制御部106から得ることができる。距離取得部111は、撮影した画像の距離情報(撮像レンズから被写体までの被写体距離の情報)を得る。画像処理部104は、距離取得部111で得られた距離情報に基づいて、被写体距離に応じた領域分割を行う。
図2は、画像処理部104等の処理の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS101において、画像処理部104は、撮像画像のデータ(撮像画像でーた)を取得する。
次に、ステップS102において、被写体判定部112は、撮像画像データのピントの合っている領域から主要被写体領域を選択する。
次に、ステップS103において、画像処理部104は、主要被写体領域の情報を取得する。
次に、ステップS104において、画像処理部104は、主要被写体領域の距離情報と、主要被写体と同じピントの被写体領域の距離情報を取得する。尚、本実施形態では、距離情報は、後述する距離画像である(図7、図8を参照)。
次に、ステップS105において、画像処理部104は、主要被写体領域の距離情報に対応する補正係数と、主要被写体と同じピントの被写体領域に対応する補正係数とを記憶部108から取得する。この際、必要に応じて、ぼけ補正に先立つ前処理が画像データに対してなされてもよい。例えば、撮像素子102の欠陥を補償するような処理等がぼけ補正に先立ち行われてもよい。
次に、ステップS106において、画像処理部104は、取得した補正係数を適用した回復フィルタを用いて、撮影画像の特定の画像成分に対して撮像光学系100に起因するぼけ(劣化)を補正する。本実施形態では、撮影画像の特定の画像成分は、例えば、主要被写体領域のぼけが発生している領域と、主要被写体と同じピントの被写体領域のぼけが発生している領域の画像成分である。ここで、本実施形態では、撮像光学系100であるレンズユニットは交換可能となっている。レンズによってPSFの特性は異なるため、撮像装置に装着されている撮像光学系100によって回復フィルタを変更するようにする。このため、システムコントローラ110は、例えば、PSF毎に回復フィルタを記憶しており、装着されている撮像光学系100に対応するPSFの回復フィルタを取得する。
被写体判定部112は、ピントの合っている領域に対し主要被写体領域の判定、抽出を行う。判定に用いる情報としては、例えば、フォーカスを合わせた画像の位置情報や、カメラ機能として撮像装置が有している顔検出や人物検出機能、画像から得られる顔検出・人物検出・肌色検出等の画像処理によって得られる情報がある。また、撮影時にユーザインターフェースを操作することによって、主要被写体領域をユーザが予め設定するようにしてもよい。
図3は、撮像装置の構成の一例を示す図である。図3では、撮像装置がデジタル1眼レフカメラである場合を例に挙げて示している。尚、本構成はデジタル1眼レフカメラに限るものではなく、コンパクトデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置にも適用することができる。
図3において、130はカメラ本体、100は撮像光学系であり、交換可能なレンズユニットである。
撮像光学系100において、101b〜101dはレンズエレメントである。101bは、光軸上を前後に移動することで撮影画面のピント位置を調整するフォーカシングレンズ群である。101cは、光軸上を前後に移動することで撮像光学系100の焦点距離を変更し、撮影画面の変倍を行う変倍レンズ群である。101dは、テレセントリック性等のレンズ性能を向上させるための固定レンズである。101aは絞りである。
131は、主ミラーであり、ファインダー観察状態では撮影光路内に斜設され、撮影状態では撮影光路外に退避する。また、主ミラー131は、ハーフミラーとなっており、撮影光路内に斜設されているときは、後述する測距センサ133へ被写体からの光線の約半分を透過させる。134は、レンズ101b〜101dの予定結像面に配置されたファインダースクリーンであり、撮影者はアイピース137を通してこのファインダースクリーン134を観察することで撮影画面を確認する。ここで、136は、ペンタプリズムであり、ファインダースクリーン134からの光線をアイピース137へ導くための光路変更を行う。
次に、シャッターSW143が全押しされる事で撮影シーケンスがスタートする。撮影シーケンスがスタートすると、まず、主ミラー131とサブミラー132とが折りたたまれ、撮影光路外に退避する。続いて、システムコントローラ110の算出値に従い、撮像光学系制御部106が絞り101aを絞り込む、あるいは、絞り板駆動装置152により絞り板151を光路中に設置する。続いて、シャッター139がシステムコントローラ110の算出したシャッター速度に従い開放閉鎖する。この後、絞り101aが開放され、あるいは、絞り板151が退避され、続いて主ミラー131、サブミラー132が元の位置に復帰する。
108は、取り外し可能なメモリーカードの記録再生部であり、撮影後、システムコントローラ110が作成したファイルをメモリーカードに記録する。また、作成されたファイルを、出力部147を介して、外部のコンピュータ等にケーブル等を介して出力することもできる。
図4(a)において、本実施形態では、絞り101aは、5枚の絞り羽根からなる虹彩絞りを構成しているため、その開口形状は丸みを帯びた五角形状となっている。501は、絞り開放時の絞り形状を示す。502は、円形開口時の開放絞りを与える円(開放口径)である。
図4(b)に示すように、絞り板151は、開放絞りを通過する光束の一部のみを通過させるため、レンズの透過光量を低下させる。この低下後と同等の透過光量を与える口径比を表すFナンバの値をTナンバと呼ぶ。Tナンバは、口径比(Fナンバ)だけでは表すことのできない、レンズの真の明るさを表示する指数である。したがって、撮像光学系制御部106は、絞り板151を使用している時には、カメラ本体130に対してレンズの明るさの情報として、このTナンバの情報を送信する。
また、図4(b)では、例えば、13×13画素から構成される、開口部を"1"、遮光部を"0"とした2値画像情報として表現されるが、各画素の物理的サイズは、開放口径602に対してどのような比率であるかの情報によって表すことができる。もちろん、各画素のサイズそのものを各画素の物理的サイズとして表しても良い。
図4(b)に示すような絞り開口を持つ撮像光学系100では、小開口が多数存在する。このため、そのPSF(Point Spread Function)をフーリエ変換して得られるパワースペクトルはいくつかの空間周波数で"0"となり、さらに、その"0"を与える空間周波数の値は、被写体距離に応じて変化する(非特許文献1を参照)。この現象を用いて、被写体の距離画像を得ることができる。
図5の最上段には、ある特定の撮影距離である時の撮影画像のパワースペクトルの一例を示す。図5の中段には、図5の最上段に示すパワースペクトルと等しい撮影距離である時の被写体の撮像光学系100のPSFから得られるパワースペクトルの一例を示す。これらは同じ絞り開口形状によって生じるので、パワースペクトルが"0"となる空間周波数が一致している。そのため、図5の最下段に示すように、図5の最上段のパワースペクトルを図5の中段のパワースペクトルで割って得られるパワースペクトルには、光学系パワースペクトルの"0"点の空間周波数にスパイク状の形状は現れるが、その幅は極めて小さい。
図6の最上段には、図5の最上段に示したものと等しい撮影画像のパワースペクトルを示す。図6の中段には、図6の最上段に示すパワースペクトルとは異なる撮影距離である時の撮像光学系100のPSFから得られるパワースペクトルの一例を示す。撮像光学系100のPSFの"0"を与える空間周波数は被写体距離によって変化するため、これらの二つのパワースペクトルの"0"を与える空間周波数は一致しない。そのため、図6の最下段に示すように、図6の最上段のパワースペクトルを図6の中段のパワースペクトルで割って得られるパワースペクトルには、光学系パワースペクトルの"0"点の空間周波数を中心として、幅の大きなピークが存在する。
以上の処理により、撮影画像の各部分の被写体距離により画像を領域分割し、距離画像を得ることができる。その処理はシステムコントローラ110で行っても良いし、メモリーカードに記録した、あるいは直接PCに出力した画像ファイルを、PCにおいて処理しても良い。
次に、図7のフローチャートを参照しながら、被写体距離の情報を取得し、距離画像を得る際の処理の一例を説明する。尚、ここでは、システムコントローラ110が処理する場合を例に挙げて説明する。
まず、ステップS301において、システムコントローラ110は、フォーカシング終了後のフォーカシングレンズ群101bの位置情報により、レンズの距離情報(撮影距離)を得る。
次に、ステップS302において、システムコントローラ110は、レンズの距離情報に基づき、被写体距離をp(pは2以上の整数)段階に分けた場合のそれぞれの撮像光学系100のPSFとそのパワースペクトル(フーリエ変換の結果)とを算出する。これは、絞り形状情報と、レンズ情報とを用いて算出しても良いし、予めデータベース化した撮像光学系100のPSFとそのパワースペクトルを利用し、絞り形状情報との組み合わせで算出しても良い。
次に、ステップS307において、システムコントローラ110は、ステップS306で得られたパワースペクトルについて、1を越えたパワースペクトル値P0を与える部分の幅を所定値W0と比較し、その部分の幅が所定値W0未満であるか否かを判定する。この判定の結果、ステップS306で得られたパワースペクトルについて、1を越えたパワースペクトル値を与える部分の幅が所定値未満である場合、対象となる画像の小領域の被写体距離はそのときの距離領域インデックスnに対応する被写体距離となる。したがって、ステップS308に進み、システムコントローラ110は、その領域に距離領域インデックスnを与える。
ステップS308で、対象となる画像の小領域に距離領域インデックスnを与えた場合は、ステップS311に進む。ステップS311に進むと、システムコントローラ110は、全画素の処理が終了したか否かを判定する。この判定の結果、全画素の処理が終了していない場合は、ステップS312に進み、システムコントローラ110は、対象となる画像の小領域(画素領域)を、例えば現在の領域に隣接する画像小領域に移す。
一方、全画素の処理が終了した場合は、ステップS313に進み、同一の被写体距離の画素領域を合体して、距離画像を完成し、図7のフローチャートによる処理を終了する。
図8(a)は元画像を示し、図8(b)は、このような処理を行うことにより得られた距離画像の一例を示す図である。
被写体距離を得る方法は、本実施形態で説明した手段に限定されるものではない。例えば、視差画像等用いて撮影画像から画像処理で被写体距離を求める方法がある。また、距離測定装置を撮像装置に内蔵又は撮像装置の外側に接続し、距離測定装置により被写体距離を求めてもよい。また、手動等により距離情報を与える仕組みがあっても良い。
次に、ぼけ補正処理の一例を詳細に説明する。本実施形態では、背景技術で説明した通り、レンズセンサーから得られるチャンネル毎に回復フィルタを用いて、ぼけ補正を行うが、チャンネル毎にフィルタを生成し、フィルタ処理を行うことが必要となる。本実施形態においては、多チャネルの色成分から輝度成分に変換することにより更なるフィルタの計算量の削減を図るようにしている。
図9のフローチャートを参照しながら、ぼけ補正処理の一例を説明する。尚、ここでは、システムコントローラ110が処理する場合を例に挙げて説明する。
まず、ステップS201において、システムコントローラ110は、撮影画像であるRGB画像を色度成分と輝度成分とに変換する。例えば、撮影画像がRGBの3プレーンからなる場合、次の(5)〜(7)式により、画像中の各画素を輝度成分Y、色度成分Ca、Cbに分ける。
Y=Wr・R+Wg・G+Wb・B ・・・(5)
Ca=R/G ・・・(6)
Cb=B/G ・・・(7)
ここでWr、Wg、WbはRGBの各画素値を輝度成分Yに変換するための重み付けの係数である。最も単純な重み付けとしてWr=Wg=Wb=1/3等とすることが考えられる。また、Ca及びCbは、それぞれRとGの比、BとGの比を表す。ここに示した例はあくまで一例であり、要は輝度を表す信号と色度を表す信号とに各画素値を分離する事が重要である。したがって、LabやYuv等様々提案されている色空間に画像を変換し、輝度に対応する成分と色度に対応する成分とに分離してもよい。ただし、ここでは、簡単のため、前述の(5)〜(7)式で表現されるY、Ca、Cbを用いた場合を例に挙げて説明を進める。
次に、ステップS203において、システムコントローラ110は、ぼけ補正後の輝度を表す輝度プレーンと色度を表すCa、Cbプレーンを再びRGB画像へ変換する。
本実施形態では、輝度プレーンでぼけ補正を行う。仮にRGBプレーンで各色に対応するPSFが、レンズ設計値を元に計算してある場合を考えると、輝度プレーンに関するPSFは次の(8)式で表される。
PSFy=Wr・PSFr+Wg・PSFg+Wb・PSFb ・・・(8)
つまり前述した重み付けの係数でPSFを合成したものが輝度プレーンに関するPSFである。このPSFを元に輝度に関するPSFから前述した回復フィルタを構成する。
尚、前述したように、レンズによってPSFが異なるので、レンズに応じて回復フィルタを異ならせるのが好ましい。
また、画像内のピントが合っている領域を他の領域に比べ、優先的に画像回復処理を行う方式であっても良い。すなわち、ピントが合っている領域、又は主要被写体領域に対してだけ画像回復処理を行うようにしてもよい。
また、ピントが合っている領域を中心に距離が離れる毎に回復フィルタの強度を変更してもよい。すなわち、ピントが合っている領域、又は主要被写体領域のフィルタ強度を最も大きくし、その領域に近い画素であるほど、フィルタ強度を大きく(その領域から遠い画素であるほど、フィルタ強度を小さく)する画像回復処理を行ってもよい。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (11)
- 撮像装置が備える光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正する画像処理装置であって、
前記撮像装置から撮像する対象の被写体までの距離を取得する取得手段と、
前記被写体のうち、主要な被写体を特定する特定手段と、
前記主要な被写体と同じピントの領域を抽出する抽出手段と、
前記撮像画像に対して、光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正する補正手段と、を有し、
前記補正手段は、前記主要な被写体と同じピントの領域に対しては、前記撮像装置から当該領域までの距離に応じた回復フィルタを用いて、光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正することを特徴とする画像処理装置。 - 前記取得手段は、前記撮像画像を用いて、前記光学レンズ系から、撮像する対象の被写体までの距離を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記撮像画像の画素の値を、当該画素における前記距離の値にした距離画像を作成する作成手段を有し、
前記補正手段は、前記距離画像に基づいて、前記主要な被写体と同じピントの領域における前記距離を抽出し、抽出した距離に応じた回復フィルタを用いて、当該主要な被写体と同じピントの領域に対して、光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記特定手段は、前記撮像画像、又はユーザによる操作に基づいて、前記主要な被写体を特定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記光学レンズ系に含まれるレンズにより前記回復フィルタを変更する変更手段を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記特定手段は、ピントの合っている領域から、前記主要な被写体を特定することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記補正手段は、前記ピントの合っている領域だけに対して、光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記補正手段は、前記ピントの合っている領域から近い位置であるほど、前記回復フィルタの強度を大きくすることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記補正手段は、前記撮像画像の輝度の情報に対してだけ、前記回復フィルタを用いて、光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 撮像装置が備える光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正する画像処理方法であって、
前記撮像装置から撮像する対象の被写体までの距離を取得する取得ステップと、
前記被写体のうち、主要な被写体を特定する特定ステップと、
前記主要な被写体と同じピントの領域を抽出する抽出ステップと、
前記撮像画像に対して、光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正する補正ステップと、を有し、
前記補正ステップは、前記主要な被写体と同じピントの領域に対しては、前記撮像装置から当該領域までの距離に応じた回復フィルタを用いて、光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正することを特徴とする画像処理方法。 - 撮像装置が備える光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正することをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記撮像装置から撮像する対象の被写体までの距離を取得する取得ステップと、
前記被写体のうち、主要な被写体を特定する特定ステップと、
前記主要な被写体と同じピントの領域を抽出する抽出ステップと、
前記撮像画像に対して、光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正する補正ステップと、をコンピュータに実行させ、
前記補正ステップは、前記主要な被写体と同じピントの領域に対しては、前記撮像装置から当該領域までの距離に応じた回復フィルタを用いて、光学レンズ系に起因する撮像画像の劣化を補正することを特徴とするコンピュータプログラム。
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