JP2011037509A - 移動規制具、緩衝装置及びこれを備えるテレビジョン装置 - Google Patents

移動規制具、緩衝装置及びこれを備えるテレビジョン装置 Download PDF

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Abstract

【課題】展開面積が比較的狭い板体にて曲げ剛性が高い移動規制具、この移動規制具にて移動が規制される緩衝体を他の緩衝体に比べて小形にすることができる緩衝装置、及びテレビジョンの箱体内への収容作業性を高めることができるとともに、取扱説明書専用の格納箱をなくすることができるテレビジョン装置を提供する。
【解決手段】段ボール箱内に収容される中央緩衝体の段ボール箱に対する移動を規制する移動規制具8は、略四角形をなす板体の対向する二辺間を断面略V字の樋形に折曲げ、V字の二辺夫々を構成する板部81,81に、該板部81,81と対向する第2板部82,82を設け、厚さ方向に4層に重なる構成とすることにより、移動規制具8の曲げ剛性を高くした。
【選択図】図6

Description

本発明は段ボール箱等の箱体に収容して梱包される電気機器などの被梱包物に外部から加わる力を緩衝するために前記箱体内に収容される緩衝体が箱体内で移動するのを規制する移動規制具、これを備える緩衝装置、及びこれを備えるテレビジョン装置に関する。
薄型テレビジョン等の被梱包物を段ボール箱に収容して梱包する場合、被梱包物の下部外面と段ボール箱の底部内面との間に二つの端緩衝体と、各端緩衝体の横方向への移動を規制する移動規制具とを配置し、外部から段ボール箱を経て被梱包物に加わる力を緩衝するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
各端緩衝体の上部には係合突起が一体に成形されている。移動規制具は、四角形をなす板体の対向する二辺間が二つの被折目にて折曲げられ、断面コ字形をなす樋形状に形成され、長手方向両端部に、前記係合突起が嵌入される貫通孔が設けられ、係合突起の貫通孔への嵌入により二つの端緩衝体を連結し、箱体内で端緩衝体が移動するのを移動規制具が規制するように構成されている。
比較的大形の薄型テレビジョンが梱包されるテレビジョン装置は、薄型テレビジョンの上両端部及び***部と直方体をなす段ボール箱の上部内面との間に二つの端緩衝体、中央緩衝体が配置されている。二つの端緩衝体は薄型テレビジョンの角部が嵌入される断面L字形の凹所が内側に設けられているため、段ボール箱内で横方向への移動は規制される。また、中央緩衝体は薄型テレビジョンの横方向中央部が嵌入される断面U字形の凹所が設けられているに過ぎないため、段ボール箱内で横方向へ移動し、位置が安定しない。因って、中央緩衝体の上面二個所と、各端緩衝体の上面とに係止凹部を設け、一方の端緩衝体及び中央緩衝体の係止凹部に係止される係止部を両端に有する移動規制具と、他方の端緩衝体及び中央緩衝体の係止凹部に係止される係止部を両端に有する移動規制具とにより中央緩衝体の移動を規制するように構成されている。(例えば、特許文献2参照)
また、比較的大形の薄型テレビジョンが梱包されるテレビジョン装置は、略直方体をなす表示部が起立した状態を維持するためのスタンドが装着されている状態で箱体内に梱包されるスタンド一体の形態と、スタンドが表示部から取外しされ、該スタンド及び表示部が箱体内に梱包されるスタンド別体の形態とがある。
実開平6−76128号公報 特開2008−184164号公報
ところが、比較的大形の薄型テレビジョンは、高さに対する横方向長さの比率が高いため、テレビジョン装置は、箱体内に収容される二つの端緩衝体間の距離が比較的長い。また、スタンド別体の形態にて比較的大形の薄型テレビジョンが梱包される場合、表示部背面の下部で横方向中央部のスタンド装着部の剛性が低くなっているため、薄型テレビジョンが梱包されているテレビジョン装置が後方へ転倒したとき、薄型テレビジョンの下部が端緩衝体の間で撓み易くなる。
特許文献1のように樋形状に形成された移動規制具にて薄型テレビジョンの転倒による撓みを抑制するには、展開面積が比較的広い板体を断面コ字形に折曲げ、移動規制具の全体を大形に形成する必要があるため、材料費が高くなるし、また、大形に形成されたとしても断面形状は変わらないため、テレビジョン装置の転倒による撓みを抑制することが難しい。
図19は本発明の出願人が先に開発したテレビジョン装置の構成を示す分解斜視図、図20はテレビジョン装置の移動規制具の構成を示す展開図である。このテレビジョン装置は、下側二つの端緩衝体100,101間に、略直方体をなす表示部102の背面下部で横方向中央部のスタンド装着部と前後に対向する二つの角筒形をなす緩衝部103,103と、一方の端緩衝体100の底面に開設されている被係止孔に係止される係止片104とを有する撓み抑制体105を設けたものである。尚、図19において、106は箱体、107は表示部102のスタンド装着部に装着されるスタンド、108は上側二つの端緩衝体である。
撓み抑制体105の二つの緩衝部103,103は、図20に示すように矩形をなす板部109の幅方向一辺に被折目110にて連なり、被折目110の両端側にスリット111,111が設けられている矩形をなす折曲片112の長手方向両側を角筒状に折曲げることにより形成され、薄型テレビジョンの転倒による撓みを緩衝部103,103にて抑制することができるように構成されている。
しかし、このテレビジョン装置にあっては、展開面積が比較的広い板体にて撓み抑制体105を形成するため、材料費が高くなり、また、展開された板体を折曲げる折曲げ加工数が多く、改善策が要望されていた。
そこで、本発明の出願人は、特許文献2に記載されている上側緩衝体の移動を規制する移動規制具と、略直方体をなす表示部の背面下部で横方向中央部のスタンド装着部と前後に対向する中央緩衝体とを箱体内の底側に配し、移動規制具の両端部を中央緩衝体及び一方の端緩衝体の係止凹部に係止することにより、中央緩衝体の位置を決め、薄型テレビジョンの転倒による撓みを中央緩衝体にて抑制することができるように改善した。
図21、図22は改善されたテレビジョン装置の移動規制具が不具合の状態を示す説明図である。しかし、この改善されたテレビジョン装置にあっても、移動規制具113は両端間の途中が折れ易く、また、撓み易いため、薄型テレビジョンの転倒による撓みを強く抑制することができないし、また、移動規制具113の中央緩衝体114及び端緩衝体115への係止力が弱く、中央緩衝体114を箱体内の適正位置に固定するのが難しいため、薄型テレビジョンが箱体内へ収容されるとき、該薄型テレビジョンが中央緩衝体114と干渉し易くなり、さらなる改善策が要望されていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は展開面積が比較的狭い板体にて曲げ剛性が高い移動規制具、この移動規制具にて移動が規制される緩衝体を他の緩衝体に比べて小形にすることができる緩衝装置、及びテレビジョンの箱体内への収容作業性を高めることができるとともに、取扱説明物専用の格納箱をなくすることができるテレビジョン装置を提供することにある。
本発明に係る移動規制具は、箱体内に収容される緩衝体の前記箱体に対する移動を規制する移動規制具において、断面略V字の樋形をなし、長手方向端部には、前記緩衝体に係止されるべき係止部が設けられており、V字の少なくとも一方の辺を構成する板部には、該板部と対向する第2板部が設けられていることを特徴とする。
この発明にあっては、第2板部が、V字の少なくとも一方の辺を構成する板部と厚さ方向に重なり、少なくとも3層構造になるため、両端間の曲げ剛性を高くすることができる。よって、被梱包物及び緩衝体とともに箱体内に収容されている装置が転倒した場合でも、被梱包物の撓みを移動規制具にて抑制することができる。また、展開面積が比較的狭い板体を折曲げることにより形成することができるため、材料費を低減できる。
また、本発明に係る移動規制具は、前記第2板部は、V字の内側に配してある構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、V字の二辺夫々を構成する二つの板部にて第2板部を挟むことができ、二つの板部に対する第2板部の出っ張りがないため、第2板部に邪魔されることなく移動規制具を緩衝体に係止することができ、移動規制具の装着作業性を高めることができる。
また、本発明に係る移動規制具は、V字の二辺夫々を構成する板部は、前記長手方向に長い略矩形をなし、弾性復元が可能な板材の折曲げにて形成されており、前記第2板部は、前記板部の幅方向端縁に折目にて一体に連なり、弾性復元が可能に折曲げられている構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、第2板部の弾性復元力の反力がV字の少なくとも一方の辺を構成する板部に加わり、板部の弾性復元方向への力を高めることができるため、緩衝体に係止される係止部の係止力を高めることができ、係止部でのガタつきを防ぐことができる。よって、緩衝体を箱体内の適正位置に固定することができるため、移動規制具にて移動を規制する緩衝体を他の緩衝体に比べて小形にすることができるとともに、被梱包物の箱体内への収容作業性を高めることができる。
また、本発明に係る移動規制具は、前記板部は前記長手方向に長い略矩形をなし、前記係止部は、前記板部の幅方向へ窪む凹形をなしている構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、略矩形をなす板部の両端間に凹形の係止部があるため、係止部の外力による変形を防ぐことができ、緩衝体への係止状態を維持し易い。
また、本発明に係る緩衝装置は、前述した発明の移動規制具と、箱体内に離隔して収容され、前記移動規制具における係止部に係止されるべき被係止部を有する二つの緩衝体とを備えることを特徴とする。
この発明にあっては、V字の二辺夫々を構成する板部及び第2板部が少なくとも3層になり、移動規制具の曲げ剛性が高くなっているため、被梱包物及び緩衝体とともに移動規制具が箱体内に収容されている装置が転倒した場合でも、被梱包物の撓みを移動規制具にて抑制することができる。また、展開面積が比較的狭い板体を折曲げることにより移動規制具を形成することができるため、曲げ剛性が高い移動規制具の材料費を低減でき、曲げ剛性が高い移動規制具を備える緩衝装置のコストを低減できる。
また、本発明に係る緩衝装置は、前記緩衝体は、前記箱体の内底と対向すべき底面を有し、該底面に、前記二つの緩衝体が離隔する方向の一方の縁から中央側にかけて窪む凹所を設けてある構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、被梱包物、緩衝体及び移動規制具とともに、被梱包物の取扱が記録されている取扱説明物が箱体内に収容される際、緩衝体の凹所及び箱体の内底間の空間に前記取扱説明物を格納することができるため、取扱説明物専用の格納箱をなくすることができるとともに、取扱説明物を収容することによる箱体の大形化を防ぐことができる。
また、本発明に係る緩衝装置は、前記底面の前記離隔する方向の他方側の縁には、前記移動規制具の係止部に係止される前記被係止部を設けてある構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、箱体の内底側に移動規制具及び取扱説明物を並置することができるため、移動規制具に邪魔されることなく取扱説明物を格納することができる。
また、本発明に係る緩衝装置は、前記二つの緩衝体の一方は、前記二つの緩衝体が離隔する方向と直交する方向の寸法が他方の緩衝体の同方向の寸法よりも短い構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、曲げ剛性が高い移動規制具にて箱体に対する移動が規制される緩衝体の寸法が他の緩衝体の寸法よりも短いため、移動規制具にて移動が規制される緩衝体を小形にでき、該緩衝体のコスト、ひいては緩衝装置のコストを低減できる。
また、本発明に係るテレビジョン装置は、前述した発明の緩衝装置と、該緩衝装置が底部に収容されている箱体と、該箱体内の前記緩衝体に載置されているテレビジョンと、該テレビジョンの取扱が記録されている取扱説明物とを備え、該取扱説明物が、前記緩衝体の前記凹所及び前記箱体の内底間の空間に配してあることを特徴とする。
この発明にあっては、曲げ剛性が高い移動規制具にて移動を規制することができる緩衝体の凹所及び箱体の内底間の空間にテレビジョンの取扱説明物を格納することができるため、取扱説明物専用の格納箱をなくすることができるとともに、取扱説明物を収容することによる箱体の大形化を防ぐことができる。
本発明によれば、V字の二辺夫々を構成する板部及び第2板部により移動規制具の曲げ剛性を高くすることができるため、被梱包物及び緩衝体とともに移動規制具が箱体内に収容されている装置が転倒した場合でも、被梱包物の撓みを移動規制具にて抑制することができ、また、展開面積が比較的狭い板体を折曲げることにより板部及び第2板部を形成することができるため、材料費を低減できる。
また、本発明によれば、曲げ剛性が高い移動規制具にて移動を規制することができる緩衝体の凹所及び箱体の内底間の空間にテレビジョンの取扱説明物を格納することができるため、取扱説明物専用の格納箱をなくすることができるとともに、取扱説明物を収容することによる箱体の大形化を防ぐことができる。
本発明に係るテレビジョン装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明に係るテレビジョン装置の箱体が省略された状態の構成を示す正面図である。 本発明に係るテレビジョン装置の箱体及び移動規制具が省略された状態の構成を示す底面図である。 本発明に係る移動規制具が中央緩衝体に係止されている状態を示す拡大断面図である。 図4のV−V線拡大断面図である。 本発明に係る移動規制具の構成を示す斜視図である。 本発明に係る移動規制具の構成を示す正面図である。 図7のVIII−VIII線の拡大断面図である。 本発明に係る移動規制具の構成を示す展開図である。 本発明に係るテレビジョン装置の下側の端緩衝体の構成を示す斜視図である。 図10のXI−XI線の断面図である。 本発明に係るテレビジョン装置の端緩衝体の構成を示すもので、(a) は側面図、(b) は底面図、(c) は平面図である。 本発明に係るテレビジョン装置の中央緩衝体の構成を示す斜視図である。 図13のXIV −XIV 線の断面図である。 本発明に係るテレビジョン装置の中央緩衝体の構成を示すもので、(a) は側面図、(b) は底面図、(c) は平面図である。 本発明に係るテレビジョン装置の移動規制具の他の構成を示す斜視図である。 本発明に係る移動規制具の他の構成を示す縦断側面図である。 本発明に係る移動規制具の他の構成を示す展開図である。 本発明の出願人が先に開発した梱包装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明の出願人が先に開発したテレビジョン装置の移動規制具の構成を示す展開図である。 改善されたテレビジョン装置の移動規制具が不具合の状態を示す説明図である。 改善されたテレビジョン装置の移動規制具が不具合の状態を示す説明図である。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係るテレビジョン装置の構成を示す分解斜視図、図2はテレビジョン装置の箱体が省略された状態の構成を示す正面図、図3はテレビジョン装置の箱体及び移動規制具が省略された状態の構成を示す底面図である。
図1に示したテレビジョン装置は、表示面1aを有し、略直方体をなす表示部1と、該表示部1を起立状態で支持するスタンド2とを備える薄型のテレビジョンを、表示部1からスタンド2を取外した状態で梱包するテレビジョン装置である。このテレビジョン装置は、上部に開閉が可能な四つのフラップ3a〜3dを有し、略直方体をなす段ボール箱3と、該段ボール箱3内に収容される表示部1及びスタンド2と、テレビジョンの取扱が記録されている取扱説明書4と、表示部1の下両端部と段ボール箱3の内底との間に配置される二つの端緩衝体5,6と、表示部1の下中央部と段ボール箱3の内底との間に配置され、被係止部としての嵌入孔71を底面に有する中央緩衝体7と、段ボール箱3に対する中央緩衝体7の横方向への移動を規制する移動規制具8と、表示部1の上両端部と段ボール箱3の天部内面との間に配置される二つの端緩衝体9,9とを備える。尚、端緩衝体5,6,9及び中央緩衝体7は発泡スチロール材を成形してなる。また、段ボール箱3が箱体を構成している。
テレビジョンの表示部1は、前側に表示面1aを有し、略直方体をなす表示パネルと、該表示パネルの後側に配される光源部と、該光源部を収容する筐体とを有し、前記光源部の後面下部で横方向中央部にスタンド装着部が設けられ、該スタンド装着部にスタンド2が取外しを可能に装着される。取扱説明書4は袋体に収容されている。
図4は移動規制具8が中央緩衝体7に係止されている状態を示す拡大断面図、図5は図4のV−V線拡大断面図、図6は移動規制具8の構成を示す斜視図、図7は移動規制具8の構成を示す正面図、図8は図7のVIII−VIII線の拡大断面図、図9は移動規制具8の構成を示す展開図である。移動規制具8は段ボール紙を略矩形に切断してなり、幅方向中央の折目8aにて断面略V字の樋形に折曲げられ、V字の二辺夫々を構成する弾性復元が可能な矩形をなす二つの板部81,81を有し、板部81,81夫々の幅方向端縁に、折目8b,8bにて弾性復元を可能に連なり、板部81,81の内側へ折曲げられている二つの第2板部82,82が設けられている。また、各板部81,81の長手方向両端部で幅方向へ窪む第1の係止部83,83、83a,83aと、第1の係止部83,83、83a,83aより長手方向中央側で、且つ二つの板部81,81の折目8a部分を欠除してなる第2の係止部84,84aとが設けられている。
移動規制具8は図9に示すように矩形をなす板体の幅方向中央部に薄肉の折目8aを有し、幅方向両側部に薄肉の折目8b,8bを有し、長手方向両端部の幅方向両縁に第1の係止部83,83、83a,83aを有し、長手方向両端部の折目8a部分に第2の係止部84,84aを有する略矩形の段ボール紙からなり、この段ボール紙を三つの折目8a,8b,8bで折曲げることにより形成される。
V字の二辺夫々を構成する板部81,81は、樋形の長手方向に長い略矩形をなしている。
第2板部82,82は、板部81,81の内面と対向するように折曲げられて先端同士が当接し、第2板部82,82の弾性復元力の反力が板部81,81に加わり、板部81,81の弾性復元方向への力を高めることができるように構成されている。
図10は下側の端緩衝体5の構成を示す斜視図、図11は図10のXI−XI線の断面図、図12は端緩衝体5の構成を示すもので、(a) は側面図、(b) は底面図、(c) は平面図である。下側の端緩衝体5,6は表示部1の角部が嵌入される断面L字形の凹所5a,6aを上部に有する。また、一方の端緩衝体5の底面には、板部81,81の一端部(移動規制具8の一端部)が幅方向から嵌入される嵌入孔51が設けられている。他方の端緩衝体6の上部にはスタンド2の一部が上方から嵌入される嵌入部6bが設けられている。尚、嵌入孔51が被係止部を構成している。
図13は中央緩衝体7の構成を示す斜視図、図14は図13のXIV −XIV 線の断面図、図15は中央緩衝体7の構成を示すもので、(a) は側面図、(b) は底面図、(c) は平面図である。中央緩衝体7は表示部1の横方向中央部背面と段ボール箱3の一側面との間に配置される横方向長さを有する略直方体をなし、軽量化するための空洞7aを上部に有する。中央緩衝体7の底面で、一方の端緩衝体5側には、板部81,81の一端部(移動規制具8の一端部)が幅方向から嵌入される嵌入孔71が設けられており、他方の端緩衝体6側には、縁から中央側にかけて窪む凹所72が設けられている。凹所72は取扱説明書4の厚さよりも若干深くなっており、凹所72及び段ボール箱3の内底間の空間に取扱説明書4を格納することができるように構成されている。
嵌入孔51,71は端緩衝体5及び中央緩衝体7の底面5b,7bと側面5c,7cとに開放されており、該嵌入孔51,71の内側に、各板部81,81の弾性復元により第1の係止部83,83、83a,83aを係止し、板部81,81の幅方向への移動を阻止する二つの係止凸部52,52及び係止凸部73,73と移動規制具8の長手方向へ並置され、各板部81,81の弾性復元を規制する二つの規制部53,74を並置してある。
係止凸部52,73は、嵌入孔51,71を上方へ貫通させることにより一体に形成されている。具体的には、端緩衝体5及び中央緩衝体7の底部を成形する下型と、端緩衝体5及び中央緩衝体7の上部を成形する上型とにより嵌入孔51,71を貫通させ、係止凸部52,73を形成してある。
規制部53,74は移動規制具8の断面形状に対応して略V字形をなす面からなり、端緩衝体5及び中央緩衝体7の底部を成形する下型により形成されている。
また、端緩衝体5及び中央緩衝体7には規制部53,74の両側縁に連なり、第2の係止部84、84aを係止して移動規制具8の長手方向への移動を阻止する被係止部54,75を設けてある。具体的には嵌入孔51,71の貫通部内面5d,7d及び内側面の間で、且つ規制部53,74の両側縁に連なる部分を被係止部54,75としてある。
端緩衝体5及び中央緩衝体7の移動規制具8による連結は、略V字形に折曲げられている移動規制具8の両端部が嵌入孔51,71に嵌入されることにより、第2の係止部84,84aが被係止部54,75に係止されるとともに、板部81,81が弾性復元し、第1の係止部83,83、83a,83aが係止凸部52,73に係止され、各板部81,81が規制部53,74に接触し、各板部81,81の弾性復元を規制する。
第1の係止部83,83、83a,83aが係止凸部52,73に係止されることにより、移動規制具8が嵌入孔51,71から下方へ抜出るのを防ぐことができ、第2の係止部84,84aが被係止部54,75に係止されることにより、端緩衝体5と中央緩衝体7との離隔方向への相対移動を確実に防ぐことができ、端緩衝体5に対する中央緩衝体7の位置を維持することができる。
また、板部81,81の弾性復元力、及び第2板部82,82の弾性復元力の反力が規制部53,74に加わっているため、移動規制具8のガタつきをなくすることができる。
上側の端緩衝体9,9は表示部1の角部が嵌入される断面L字形の凹所を下部に有する。また、一方の端緩衝体9の下部にはスタンド2の一部が嵌入される嵌入部が設けられている。
以上のように構成されたテレビジョン装置は例えば次の(1) 〜(5) の工程で梱包される。
(1) 下側の一つの端緩衝体5と中央緩衝体7とが移動規制具8にて連結される。この連結は、断面略V字に折曲げられ、樋形をなす移動規制具8の長手方向中央部が板部81,81の弾性復元力に打勝って片手で把持され、該移動規制具8の一端部が端緩衝体5の嵌入孔51に、また、移動規制具8の他端部が中央緩衝体7の嵌入孔71に夫々嵌入されることにより連結される。
(2) 移動規制具8にて連結されていない他の端緩衝体6が段ボール箱1内の底部片隅に収容され、該端緩衝体6と段ボール箱1内の他の片隅との間の内底に、薄型のテレビジョンの取扱説明書4が収容載置される。
(3) 移動規制具8にて連結されている端緩衝体5及び中央緩衝体7が段ボール箱1内の底部に収容される。この際、中央緩衝体7の凹所72と段ボール箱1の内底との間に取扱説明書4が格納される。
(4) テレビジョンの表示部1及びスタンド2が段ボール箱1内に収容され、表示部1は下側の二つの端緩衝体5,6の凹部5a,6aに載置され、スタンド2は一方の端緩衝体6の嵌入部6bに嵌入支持される。この際、中央緩衝体7は表示部1の横方向中央部背面と段ボール箱1の一側面との間の空間に配される。
(5) 上側の二つの端緩衝体9,9が段ボール箱1内に上方から収容され、段ボール箱1のフラップ3a〜3dが閉じられる。
以上のように端緩衝体5と中央緩衝体7とを連結する移動規制具8は、断面略V字の二辺夫々を構成する板部81,81の幅方向端縁に第2板部82,82が設けられ、厚さ方向に四層構造になっており、曲げ剛性が高いため、テレビジョン装置が表示部1の後方へ転倒した場合、表示部1が端緩衝体5,6の間で撓むのを移動規制具8及び中央緩衝体7にて抑制することができ、表示部1の撓みによる損壊をなくすることができる。
端緩衝体5と中央緩衝体7とを連結した移動規制具8は、第2板部82,82の弾性復元力の反力が板部81,81に加わり、板部81,81の弾性復元方向への力を高めてあるため、端緩衝体5及び中央緩衝体7の嵌入孔51,71に係止される第1の係止部83,83、83a,83aの係止力を高めることができ、係止部83,83、83a,83aでのガタつきを防ぐことができる。よって、段ボール箱1の内底部に収容された中央緩衝体7が段ボール箱1の幅方向へ移動するのを防ぐことができるため、略直方体をなす表示部1が段ボール箱1内に収容される際、中央緩衝体7と干渉することなく表示部1を収容することができる。
移動規制具8にて段ボール箱1内での移動が規制される中央緩衝体7の底面には凹所72があり、該凹所72及び段ボール箱1の内底間に取扱説明書4が横置き状態で格納されているため、取扱説明書4の変形等の損傷をなくすることができ、取扱説明書4の品位を保つことができる。
実施の形態2
図16は本発明に係るテレビジョン装置の移動規制具8の他の構成を示す斜視図、図17は移動規制具8の他の構成を示す縦断側面図、図18は移動規制具8の他の構成を示す展開図である。このテレビジョン装置は、移動規制具8の二つの板部81,81に第2板部82,82が設けられている構成とする代わりに、一つの板部81に第2板部82が設けられている構成としたものである。
移動規制具8は、図18に示すように矩形をなす板体の幅方向中央部に薄肉の折目8aを有し、幅方向一側部に薄肉の折目8bを有する略矩形の段ボール紙からなり、この段ボール紙を二つの折目8a,8bで折曲げることにより形成される。
第2板部82は、一方の板部81の内面と対向するように折曲げられ、先端が他方の板部81の内面に当接している。
このテレビジョン装置の移動規制具8は、断面略V字の二辺夫々を構成する板部81,81の一方に第2板部82が設けられ、厚さ方向に三層構造になっており、曲げ剛性が高いため、テレビジョン装置が表示部1の後方へ転倒した場合、表示部1が端緩衝体5,6の間で撓むのを移動規制具8及び中央緩衝体7にて抑制することができ、表示部1の撓みによる損壊をなくすることができる。
また、第2板部82の弾性復元力が他方の板部81に加わり、第2板部82の弾性復元力の反力が一方の板部81に加わり、板部81,81の弾性復元方向への力を高めることができるため、端緩衝体5及び中央緩衝体7の嵌入孔51,71に係止される係止部83,83、83a,83aの係止力を高めることができ、係止部83,83、83a,83aでのガタつきを防ぐことができる。よって、段ボール箱1の内底部に収容された中央緩衝体7が段ボール箱1の幅方向へ移動するのを防ぐことができるため、略直方体をなす表示部1が段ボール箱1内に収容される際、中央緩衝体7と干渉することなく表示部1を収容することができる。
尚、以上説明した実施の形態では、移動規制具8の長手方向両端部に同形状の係止部83,83、83a,83aを設けたが、その他、端緩衝体5側の端部は、例えば端緩衝体5の一側と段ボール箱1内の側面との間で挟み込むことにより端緩衝体5に対する移動を規制するように構成してもよく、端緩衝体5側の端部形状は特に制限されない。
また、以上説明した実施の形態では、取扱説明書4を格納するための凹所72を中央緩衝体7の底面に設けたが、その他、中央緩衝体7及び端緩衝体5の底面に凹所72を設ける構成としてもよい。
また、以上説明した実施の形態では、テレビジョンの取扱が記録されている取扱説明書4を凹所72に格納する構成としたが、その他、取扱説明書4でなく、テレビジョン等の被梱包物の取扱が記録されているディスク等の取扱説明物であってもよい。
また、以上説明した実施の形態では、下側の端緩衝体5が移動するのを移動規制具8が規制する構成としたが、その他、移動規制具8は上側の端緩衝体9,9の移動を規制するようにしてもよいし、また、端緩衝体9,9の間に中央緩衝体が配置される場合は、該中央緩衝体の移動を規制するようにしてもよい。
また、以上説明した実施の形態では、下側の中央緩衝体を、表示部1の横方向中央部背面と段ボール箱1の一側面との間の空間に配される大きさとしたが、その他、中央緩衝体7は表示部の下部が嵌入される断面U字形の凹所を有し、端緩衝体5と同程度の長さを有する大きさであってもよい。
また、本発明に係るテレビジョン装置が梱包するテレビジョンは、液晶テレビジョンである他、プラズマテレビジョンであってもよい。
3 段ボール箱(箱体)
4 取扱説明書(取扱説明物)
5 端緩衝体(緩衝装置)
7 中央緩衝体(緩衝体)(緩衝装置)
8 移動規制具(緩衝装置)
81 板部
82 第2板部
51,71 嵌入孔(被係止部)
72 凹所
83,83a 係止部

Claims (9)

  1. 箱体内に収容される緩衝体の前記箱体に対する移動を規制する移動規制具において、断面略V字の樋形をなし、長手方向端部には、前記緩衝体に係止されるべき係止部が設けられており、V字の少なくとも一方の辺を構成する板部には、該板部と対向する第2板部が設けられていることを特徴とする移動規制具。
  2. 前記第2板部は、V字の内側に配してある請求項1記載の移動規制具。
  3. V字の二辺夫々を構成する板部は、前記長手方向に長い略矩形をなし、弾性復元が可能な板材の折曲げにて形成されており、前記第2板部は、前記板部の幅方向端縁に折目にて一体に連なり、弾性復元が可能に折曲げられている請求項1又は2記載の移動規制具。
  4. 前記板部は前記長手方向に長い略矩形をなし、前記係止部は、前記板部の幅方向へ窪む凹形をなしている請求項1から3のいずれか一つに記載の移動規制具。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の移動規制具と、箱体内に離隔して収容され、前記移動規制具における係止部に係止されるべき被係止部を有する二つの緩衝体とを備えることを特徴とする緩衝装置。
  6. 前記緩衝体は、前記箱体の内底と対向すべき底面を有し、該底面に、前記二つの緩衝体が離隔する方向の一方の縁から中央側にかけて窪む凹所を設けてある請求項5記載の緩衝装置。
  7. 前記底面の前記離隔する方向の他方側の縁には、前記移動規制具の係止部に係止される前記被係止部を設けてある請求項6記載の緩衝装置。
  8. 前記二つの緩衝体の一方は、前記二つの緩衝体が離隔する方向と直交する方向の寸法が他方の緩衝体の同方向の寸法よりも短い請求項5から7のいずれか一つに記載の緩衝装置。
  9. 請求項5から8のいずれか一つに記載の緩衝装置と、該緩衝装置が底部に収容されている箱体と、該箱体内の前記緩衝体に載置されているテレビジョンと、該テレビジョンの取扱が記録されている取扱説明物とを備え、該取扱説明物が、前記緩衝体の前記凹所及び前記箱体の内底間の空間に配してあることを特徴とするテレビジョン装置。
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