JP2011036834A - 排気ガス浄化用触媒およびその製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】触媒金属を担持したCe含有複合酸化物を排気ガス浄化用触媒に利用する。
【解決手段】Ce含有複合酸化物粉末として、触媒金属が分散担持された平均粒径5nm以上10nm以下の多数の一次粒子が凝集してなる二次粒子によって構成され、該二次粒子の累積分布10質量%粒径が90nm以上、累積分布50質量%粒径が150nm以上210nm以下、累積分布90質量%粒径が300nm以下である特定Ce含有複合酸化物粉末4を採用し、上記累積分布90質量%粒径よりも大きい粒径の活性アルミナ粉末5と混合し、且つ活性アルミナ粉末5に対する特定Ce含有複合酸化物粉末4の質量比を1/100以上50/100以下とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、排気ガス浄化用触媒およびその製造方法に関する。
排気ガス浄化用触媒では、触媒金属の凝集による性能の低下が従来より問題になっている。この触媒金属の凝集は、触媒が高温の排気ガスに晒されることによって生ずる。例えば、自動車エンジンの排気マニホールドに直結される排気ガス浄化用触媒では、触媒温度が1100℃程度の高温になることがある。触媒金属を活性アルミナのような大きな比表面積を有するサポート材に分散担持させても、その触媒金属が次第に凝集していくことは避けられない。従来の触媒では、触媒金属が凝集してもある程度の触媒性能が得られるように、触媒金属量が多めになっている。しかし、触媒金属として一般に採用されるPt、Pd、Rh等の貴金属は高価であり、しかも、近年はそのようなレアメタル資源の確保が求められている。
これに対して、触媒金属を活性アルミナ等の表面に担持するだけでなく、排気ガスの空燃比の変動に応じて酸素を吸蔵・放出する酸素吸蔵放出材として機能するCeZr系複合酸化物に触媒金属を固溶させることが行なわれている(特許文献1,2)。このCeZr系複合酸化物に触媒金属を固溶させると、その酸素吸蔵放出能が大幅に改善される。そのため、この触媒金属を固溶したCeZr系複合酸化物を三元触媒に使用し、理論空燃比を中心として排気ガスの空燃比をリーンとリッチとに繰り返し変化させると、少ない触媒金属量でも優れた排気ガス浄化性能が得られる。
また、アルミナに微細な酸素吸蔵材粒子(Ce含有複合酸化物粒子)と触媒貴金属とを担持させることによって触媒性能を向上させるという提案も知られている。例えば特許文献3には、アルミナ粉末とセリウム酸化物ゾルを含むスラリーをコートし焼成し、そのコート層にジルコニウム化合物溶液を含浸させて焼成することにより、セリウム酸化物とジルコニウム酸化物とが互いに固溶した平均粒径5〜100nmの固溶体をアルミナ粒子上に形成し、さらに、当該コート層に触媒貴金属を担持すること、固溶体の平均粒径5〜100nmとすることにより、酸素吸蔵効果が充分に発揮され、しかもアルミナの細孔の閉塞が防止されることが記載されている。
また、特許文献4には、一次粒子径6nm、二次粒子径10μmのセリア粉末をジルコニア粉末又は硝酸ジルコニル水溶液と共に攪拌ミルに投入して粉砕することにより、セリアとジルコニアとが互いに固溶し且つ50質量%以上の粒子の粒径が100nm以下である触媒粉末を得ること、得られた触媒粉末を2.5重量倍のγアルミナと混合し、さらにPt及びRhを添加して排気ガス浄化用触媒とすること、粒径を上記のように設定することにより、粉末の比表面積が高くなり、酸素吸蔵効果が高くなることが記載されている。
特開2005−161143号公報 特開2006−334490号公報 特開平8−155302号公報 特開平8−333116号公報
しかし、特許文献3,4は、Ce含有複合酸化物粉末の粒径を、酸素吸蔵効果の向上という観点から、アルミナの細孔を閉塞することにならない限度において、できるだけ小さくすることを開示するが、そこには、Ce含有複合酸化物粉末の凝集防止の観点が欠けている。すなわち、過度に微細なCe含有複合酸化物粉末を触媒に使用すると、触媒が高温になったときに、Ce含有複合酸化物粉末が、微細であるがために、アルミナ粒子上で凝集し、早期の性能低下を招き易くなる。
また、特許文献4には、一次粒子径6nm、二次粒子径10μmのセリア粉末を粉砕して50質量%以上の粒子の粒径が100nm以下になるように微細化することが記載されているが、その場合、一次粒子も破壊されるため、一次粒子間の細孔も極めて微細なものになり、二次粒子の表面に存する一次粒子は優れた酸素吸蔵効果を発揮するとしても、内部に埋もれている一次粒子には排気ガスが接触し難くなるため、仮に個々の一次粒子に触媒金属が担持されていても、高い酸素吸蔵放出能ないしは触媒活性は望めない。さらに、本特許文献4は、粉砕エネルギーによってセリアと、ジルコニウム又はセリウムを除く希土類元素とを固溶させるものであるため、10時間乃至50時間という長い処理時間が必要で、効率的とは言えない。
かかる点に鑑み、本発明では、酸素吸蔵放出能を有するCe含有複合酸化物(Ceイオンと他の金属イオンとを含む酸化物)粉末の一次粒子径及び二次粒子径を、触媒の分野においては月並みな単なる微細化という観点ではなく、内部に埋もれている一次粒子の有効利用の観点、Ce含有複合酸化物粉末の凝集防止の観点から見直している。すなわち、本発明者が、Ce含有複合酸化物粉末の一次粒子径及び二次粒子径を上記観点から検討したところ、それら粒径の制御及び活性アルミナ粉末の粒径の制御により、排気ガス浄化性能の向上に驚く効果が得られたものである。以下、具体的に説明する。
本発明は、触媒金属を担持したCe含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で含有する触媒層が担体上に設けられている排気ガス浄化用触媒であって、
上記触媒金属を担持したCe含有複合酸化物粉末は、上記触媒金属が分散担持された平均粒径5nm以上10nm以下の多数の一次粒子が凝集してなる二次粒子によって構成され、該二次粒子の累積分布10質量%粒径が90nm以上、累積分布50質量%粒径が150nm以上210nm以下、累積分布90質量%粒径が300nm以下である特定Ce含有複合酸化物粉末であり、
上記活性アルミナ粉末の平均粒径は、上記特定Ce含有複合酸化物粉末の上記累積分布90質量%粒径よりも大きく、
上記活性アルミナ粉末に対する上記特定Ce含有複合酸化物粉末の質量比が1/100以上50/100以下であることを特徴とする。
ここに、触媒層において特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とが混合状態にあれば、特定Ce含有複合酸化物粉末の少なくとも一部の粒子は活性アルミナ粉末の粒子に接触した状態になる。その場合、上述の如く、活性アルミナ粉末の粒径が特定Ce含有複合酸化物粉末の上記累積分布90質量%粒径よりも大きいから、特定Ce含有複合酸化物粒子が活性アルミナ粒子に分散して担持された状態になる。
そうして、特定Ce含有複合酸化物粉末は、二次粒子の累積分布10質量%粒径が90nm以上、累積分布50質量%粒径が150nm以上210nm以下、累積分布90質量%粒径が300nm以下であるから、触媒が高温になったときの粒子の凝集が抑制される一方で、比較的高い酸素吸蔵放出能が得られる。すなわち、累積分布10質量%粒径が90nm以上であることにより、触媒が高温になったときの粒子の凝集防止に有利になり、累積分布90質量%粒径が300nm以下であることにより、比較的高い酸素吸蔵放出能が得られる。特に活性アルミナ粒子上に担持されている特定Ce含有複合酸化物粒子の分散安定化が図れ、触媒性能の維持に有利になる。
しかも、特定Ce含有複合酸化物粉末の一次粒子の平均粒径が5nm以上10nm以下であるということは、該Ce含有複合酸化物粉末の各粒子(二次粒子)においては、一次粒子間に、排気ガスが比較的円滑に流入する細孔が形成されているということである。従って、一次粒子に分散担持されている触媒金属が、排気ガスとの接触により、当該Ce含有複合酸化物の酸素吸蔵放出能の助長及び排気ガスの浄化に有効に働く。
さらに、上記活性アルミナ粉末に対する特定Ce含有複合酸化物粉末の質量比が1/100以上50/100以下であるから、Ce含有複合酸化物粉末の酸素吸蔵放出能による排気ガス浄化性能の向上に有利になる。すなわち、その質量比が1/100未満であれば、Ce含有複合酸化物粉末が有する酸素吸蔵放出能の排気ガス浄化への利用が充分に図れず、50/100を超える質量比になると、特定Ce含有複合酸化物粉末の凝集が進み易くなるだけで、排気ガス浄化性能の向上にはかえって不利になる。
上記活性アルミナ粉末に対する上記特定Ce含有複合酸化物粉末の質量比が1/100以上30/100以下であることが好ましい。
好ましい実施形態では、活性アルミナ粉末の平均粒径は5μm以上30μm以下である。
特定Ce含有複合酸化物粉末として好ましいのは、CeOとZrOとの質量比が同じか、ZrOがリッチ(ZrO含有量がCeO含有量よりも多い)である複合酸化物(Ce及びZrの各イオンを含む酸化物)粉末であり、また、他の金属成分として好ましいのはNdである。Ndを添加した特定Ce含有複合酸化物(Ce、Zr及びNdの各イオンを含む酸化物)の場合、好ましい組成(質量比)は、CeO:ZrO:Nd=(5〜45):(45〜85):(5〜20)である。触媒金属の担持量は0.01質量%以上20質量%以下であることが好ましい。Nd以外の他の金属成分としては、例えばPr、Y、La、Hf、Ba、Sr、Ca、K、Mgがあげられる。触媒金属としては、Pd、Pt、Rh、In、Au、Agがあげられる。
好ましい実施形態では、上記担体上に複数の触媒層が積層され、該複数の触媒層のうちの一つが、上記触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で含有する。
また、好ましい実施形態では、上記複数の触媒層のうち表面が排気ガスに晒される上側触媒層よりも下側の触媒層が、上記触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で含有し、該特定Ce含有複合酸化物粉末が上記触媒金属としてPdを担持している。すなわち、Pdは、PtやRhと比較して劣化し易く、イオウ被毒やリン被毒を生じ易い。そこで、特定Ce含有複合酸化物粉末が触媒金属としてPdを担持する場合は、これを下側触媒層に配置すると、上側触媒層によってPdが保護され、上記熱劣化及び被毒の問題が軽減される。
下側触媒層が特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で含有する場合は、上記活性アルミナ粉末に触媒金属としてPdを担持することが好ましい。
下側触媒層が特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で含有する場合は、さらに一次粒子及び二次粒子の平均粒径が上記特定Ce含有複合酸化物粉末よりも大きな別のCe含有複合酸化物粉末を含め、該下側触媒層において、特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末と上記別のCe含有複合酸化物とが混合された状態にすることが好ましい。これにより、上記触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末の粒子を活性アルミナ粉末の粒子及び上記粒径が大きな別のCe含有複合酸化物粉末の粒子に担持させることができ、該触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末の分散安定性が図れ、排気ガス浄化性能の向上に有利になる。
担体上に複数の触媒層を積層するケースにおいて、上記特定Ce含有複合酸化物粉末に触媒金属としてRhを担持する場合は、複数の触媒層のうち表面が排気ガスに晒される上側触媒層に、当該Rhを担持した特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で設けることが好ましい。これにより、特定Ce含有複合酸化物粉末の酸素吸蔵放出能によって排気ガスの空燃比変動を吸収し、RhによってHC、CO及びNOxを効率良く浄化する上で有利になる。
上側触媒層にRhを担持した特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で設けるケースにおいて、該活性アルミナ粉末の一部には、ZrとLaとを含むZrLa複合酸化物と、上記特定Ce含有複合酸化物粉末の粒子とが共存担持されていることが好ましい。すなわち、Rhは酸化状態にあるときにHCやCOを効率良く酸化浄化し、同時にNOxの還元浄化が進むところ、上記共存担持形態にすると、雰囲気(排気ガスの空燃比)がリーンからリッチに変わってもZrLa複合酸化物がRhを酸化状態に保つように働く。これは、上記共存担持により、ZrLa複合酸化物とRhとの間にLa−O−Rhの結合が形成され易くなり、Laの働きによってRhが酸化状態をとり易くなっていると考えられる。
また、上述の如くRhは、酸化状態になり易いから、HCやCOとの反応によって酸素がとれると、周囲から新たな酸素原子を取り込むように働く。その結果、特定Ce含有複合酸化物から酸素が盛んに放出されるようになる。つまり、該特定Ce含有複合酸化物粉末の酸素吸蔵放出能も高まる。
好ましいのは、上記活性アルミナ粉末は、上記触媒金属を担持した特定Ce含有酸化物粉末をバインダとして上記担体に保持されていることである。
すなわち、上記特定Ce含有酸化物粉末は、酸素吸蔵放出材として働くだけでなく、それが、累積分布10質量%粒径が90nm以上、累積分布50質量%粒径が150nm以上210nm以下、累積分布90質量%粒径が300nm以下の微細二次粒子によって構成されているから、活性アルミナ粉末、さらには必要に応じて添加される他の触媒粉末の粒子間に介在して、それらの粒子同士を結合するとともに、担体表面の多数の微小凹部ないし細孔に入り、触媒層が担体から剥離しないようにするバインダとしても機能することができる。そして、この特定Ce含有酸化物粉末をバインダとして利用することにより、専用のバインダ量を減らし、或いは零にすることが可能になり、触媒の軽量化、コスト低減に有利になる。
本発明の別の観点は、上述の如き排気ガス浄化用触媒の製造方法であって、
Ce含有複合酸化物粉末に触媒金属を担持させる工程と、
上記触媒金属を担持したCe含有複合酸化物粉末を粉砕することにより、該触媒金属が分散担持された平均粒径5nm以上10nm以下の多数の一次粒子が凝集してなる二次粒子によって構成され、該二次粒子の累積分布10質量%粒径が90nm以上、累積分布50質量%粒径が150nm以上210nm以下、累積分布90質量%粒径が300nm以下である特定Ce含有複合酸化物粉末にする工程と、
上記触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末と、該特定Ce含有複合酸化物粉末の上記累積分布90質量%粒径よりも平均粒径が大きい活性アルミナ粉末とを含むスラリーを調製する工程と、
上記スラリーを担体にコーティングして触媒層を形成する工程とを備え、
上記スラリー調製工程においては、上記活性アルミナ粉末に対する上記特定Ce含有複合酸化物粉末の質量比が1/100以上50/100以下となるようにすることを特徴とする。
この製法の重要な特徴は、予め触媒金属を担持させておいたCe含有複合酸化物粉末を粉砕することによって特定Ce含有複合酸化物粉末を調製している点にある。すなわち、Ce含有複合酸化物粉末を例えば共沈法によって調製した場合、その一次粒子径は10nm以上20nm以下程度、二次粒子径は400nm以上2000nm以下程度になる。かかるCe含有複合酸化物を粒径(二次粒子径)が小さくなるように粉砕すると、その二次粒子を構成する一次粒子も同時に破壊されて複数の微細一次粒子に分割される。これに伴い、粉砕前の一次粒子に担持されていた触媒金属も、その一次粒子から生ずる複数の微細一次粒子に分かれ、さらに、各微細一次粒子の表面全体に分散した担持状態になるように該粒子上を移動する。
この場合、一次粒子が破壊されて複数の微細一次粒子に分割されるということは、一次粒子数が増え、全体として表面積が増大するということである。この表面積増大により、触媒金属は分散度合が大きくなるとともに、粉砕前の一次粒子に担持されているときよりも一次粒子に対する担持状態が安定になり、触媒金属がCe含有複合酸化物の酸素吸蔵放出能の助長及び排気ガスの浄化に有効に働くことになる。
以上のように本発明に係る排気ガス浄化用触媒によれば、Ce含有複合酸化物粉末として、触媒金属が分散担持された平均粒径5nm以上10nm以下の多数の一次粒子が凝集してなる二次粒子によって構成され、該二次粒子の累積分布10質量%粒径が90nm以上、累積分布50質量%粒径が150nm以上210nm以下、累積分布90質量%粒径が300nm以下である特定Ce含有複合酸化物粉末を採用して、上記累積分布90質量%粒径よりも大きい粒径の活性アルミナ粉末と混合し、且つ活性アルミナ粉末に対する特定Ce含有複合酸化物粉末の質量比を1/100以上50/100以下としたから、特定Ce含有複合酸化物粉末の少なくとも一部の粒子が活性アルミナ粉末の粒子に接触して担持された状態になり、特定Ce含有複合酸化物粉末の凝集が抑制される一方で、比較的高い酸素吸蔵放出能が得られ、しかも、一次粒子に分散担持されている触媒金属が、排気ガスとの接触により、当該Ce含有複合酸化物の酸素吸蔵放出能の助長及び排気ガスの浄化に有効に働くことになり、優れた排気ガス浄化性能が得られる。
また、本発明に係る排気ガス浄化用触媒の製造方法によれば、触媒金属を担持したCe含有複合酸化物粉末を粉砕することにより、該触媒金属が分散担持された平均粒径5nm以上10nm以下の多数の一次粒子が凝集してなる二次粒子によって構成され、該二次粒子の累積分布10質量%粒径が90nm以上、累積分布50質量%粒径が150nm以上210nm以下、累積分布90質量%粒径が300nm以下である特定Ce含有複合酸化物粉末とし、該特定Ce含有複合酸化物粉末と、粒径が大きい活性アルミナとを質量比が1/100以上50/100以下で含むスラリーを調製し、該スラリーを担体にコーティングして触媒層を形成するようにしたから、触媒金属が微細一次粒子に対して安定に分散担持され、Ce含有複合酸化物の酸素吸蔵放出能の助長及び排気ガスの浄化に有効に働く排気ガス浄化用触媒が得られる。
本発明に係る排気ガス浄化用触媒の一例を模式的に示す断面図である。 Ce含有複合酸化物粒子と活性アルミナ粒子との関係を示す模式図である。 Ce含有複合酸化物粉末の粉砕前及び粉砕後の粒度分布を示すグラフ図である。 Ce含有複合酸化物粉末の粉砕前の累積粒度分布を示すグラフ図である。 Ce含有複合酸化物粉末の粉砕後の累積粒度分布を示すグラフ図である。 粉砕前のCe含有複合酸化物粒子の電子顕微鏡写真である。 粉砕後のCe含有複合酸化物粒子の電子顕微鏡写真である。 Ce含有複合酸化物粉末を粉砕したときの、その一次粒子が分割され、触媒金属が移動する様子を模式的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示す排気ガス浄化用触媒において、1は担体であり、この担体1上に上触媒層2と下触媒層3とが積層されている。この排気ガス浄化用触媒1は自動車のガソリンエンジンが理論空燃比付近で運転されるときの排気ガスに含まれるHC(炭化水素)、CO及びNOx(窒素酸化物)を同時に浄化する三元触媒に適する。
担体1は例えばコージェライト製のハニカム担体とされる。上触媒層2及び下触媒層3各々は、触媒金属と酸素吸蔵放出材とを含有する。上触媒層2は、触媒金属が担持された粒径が小さな特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で含有する。その特定Ce含有複合酸化物粉末は酸素吸蔵放出能を有する。この触媒金属が担持された粒径が小さな特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とは、下触媒層3に設けることもでき、或いは上触媒層2及び下触媒層3の両層に設けることができる。
図2は触媒金属6が担持された粒径が小さな特定Ce含有複合酸化物粒子4と該特定Ce含有複合酸化物粒子4よりも粒径が大きい活性アルミナ粒子5との関係を模式的に示す。すなわち、触媒層においては、特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とが混合された状態にある。従って、少なくとも一部の特定Ce含有複合酸化物粒子4は活性アルミナ粒子5に接触した状態になる。その場合、上述の如く、活性アルミナ粒子5の粒径が特定Ce含有複合酸化物粒子4の粒径よりも大きいから、多数の特定Ce含有複合酸化物粒子4が活性アルミナ粒子5に分散して担持された状態になる。
また、触媒金属6を担持した小径の特定Ce含有複合酸化物粒子4は、触媒成分として機能する一方、活性アルミナ粒子5間に介在して該活性アルミナ粒子5同士を結合するとともに、担体表面の多数の微小凹部ないし細孔に入り、触媒層が担体から剥離しないようにするバインダとしても機能する。
<触媒金属を担持したCe含有複合酸化物粉末について>
以下、触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末、並びに触媒金属を担持した通常Ce含有複合酸化物粉末及び触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物について説明する。先に後者の調製法から説明する。
−触媒金属を担持した通常Ce含有複合酸化物粉末の調製−
後述比較例1等に使用する粉末例で当該調製法を説明する。すなわち、硝酸セリウム6水和物(17.41g)とZrOに換算して25.13質量%のZrを含有するオキシ硝酸ジルコニル溶液(79.98g)と硝酸ネオジム6水和物(7.82g)とをイオン交換水(300mL)に溶かす。この硝酸塩溶液に28質量%アンモニア水の8倍希釈液(900mL)を混合して中和させることにより、共沈物を得る。この共沈物を遠心分離法で水洗した後、空気中において150℃の温度で一昼夜乾燥させ、粉砕した後、空気中において500℃の温度に2時間保持する焼成を行なうことにより、CeZrNd複合酸化物粉末(Ce含有複合酸化物粉末)を30g得ることができる。このCeZrNd複合酸化物粉末の組成は、CeO:ZrO:Nd=23:67:10(質量比)である。
上記CeZrNd複合酸化物粉末(20g)にイオン交換水を混合してスラリーとし、さらにPd濃度4.33質量%の硝酸パラジウム溶液(13.2g)を混合する。これを蒸発乾固した後、乾固物を粉砕し、空気中において500℃の温度に2時間保持する焼成を行なうことにより、CeZrNd複合酸化物粉末にPdを担持させてなるPd濃度が2.78質量%の通常Pd/CeZrNd粉末を得ることができる。
−触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末の調製−
後述実施例1等に使用する粉末例で当該調製法を説明する。上記通常Pd/CeZrNd粉末にイオン交換水を添加してスラリー(固形分25質量%)とし、このスラリーをボールミルに投入して、0.5mmのジルコニアビーズによって粉砕する(約3時間)ことにより、粒径が小さくなった特定Pd/CeZrNd粉末(触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末)が分散したゾルを得ることができる。この特定Pd/CeZrNd粉末は、粒径が小さくなった特定CeZrNd複合酸化物粉末にPdが担持されたものであり、特定CeZrNd複合酸化物粉末の組成及びPd濃度は通常Pd/CeZrNd粉末と同じである。
−粒度分布−
図3は通常Pd/CeZrNd粉末及び特定Pd/CeZrNd粉末の粒度分布(頻度分布)を示す。図4は通常Pd/CeZrNd粉末の累積粒度分布を示し、図5は特定Pd/CeZrNd粉末の累積粒度分布を示す。これら粒度分布の測定には、株式会社島津製作所製レーザー回折式粒度分布測定装置を用いた。粉砕前の通常Pd/CeZrNd粉末の場合、累積分布10質量%粒径が591nm、累積分布50質量%粒径が854nm、累積分布90質量%粒径が1277nmである。すなわち、累積分布10質量%粒径は550nm以上、累積分布50質量%粒径は800nm以上900nm以下、累積分布90質量%粒径は1300nm以下である。これに対して、粉砕によって得られた特定Pd/CeZrNd粉末の場合、累積分布10質量%粒径が96nm、累積分布50質量%粒径が178nm、累積分布90質量%粒径が285nmである。すなわち、累積分布10質量%粒径は90nm以上、累積分布50質量%粒径は150nm以上210nm以下、累積分布90質量%粒径は300nm以下である。
−電子顕微鏡写真−
図6は通常Pd/CeZrNd粉末の粒子(二次粒子)の一部を示す電子顕微鏡写真であり、図7は特定Pd/CeZrNd粉末の粒子(二次粒子)の一部を示す電子顕微鏡写真である。電子顕微鏡写真での観察によれば、通常Pd/CeZrNd粉末では、一次粒子径の平均粒径は10nm以上20nm以下であると認められ、特定Pd/CeZrNd粉末では、一次粒子径の平均粒径は5nm以上10nm以下であると認められる。
特定Pd/CeZrNd粉末は、上記ボールミルでの粉砕により、二次粒子が粉砕されて小径になるとともに、この二次粒子を構成する一次粒子が破壊されて微細一次粒子に分割され、一次粒子径が小さくなったものである。
−一次粒子の微細化−
図8は通常Pd/CeZrNd粉末の一次粒子7が上記粉砕によって破壊分割されて特定Pd/CeZrNd粉末の微細一次粒子8になる様子を模式的に示す。すなわち、一次粒子7には触媒金属としてのPd6が分散担持されている(図8の(A))。この一次粒子7が粉砕によって破壊されて複数(図例では4つ)の微細一次粒子8に分割される(図8の(B)。元の一次粒子7に担持されていたPd群は各微細一次粒子8に分かれて担持された状態になる。微細一次粒子8に粉砕時に加わる外部エネルギーにより、或いはその後の触媒層焼成時の熱エネルギーにより、微細一次粒子8に偏在して担持されていたPd6は該粒子8上を移動して、粒子表面全体にわたって略均一に分散担持された状態になる(図8の(C))。
この場合、一次粒子7が破壊されて複数の微細一次粒子8に分割されるということは、一次粒子数が増え、全体として表面積が増大するということである。この表面積増大により、Pd6は分散度合が大きくなるとともに、粉砕前の一次粒子7に担持されているときよりも微細一次粒子8に対する担持状態が安定になる。
<単一触媒層に係る実施例及び比較例>
[実施例1]
上記粒径が小さい特定Pd/CeZrNd粉末(Pd濃度2.78質量%)のゾルに活性アルミナ粉末(平均粒径13.8μm)を混合してなるスラリーを担体にコーティングすることにより単一触媒層を形成した。この場合、特定Pd/CeZrNd粉末がバインダとして働くため、バインダ専用材は使用していない。
担体1L当たりの担持量は、特定Pd/CeZrNd粉末が7.2g/L(Pdが0.2g/L、CeZrNd複合酸化物粉末が7g/L)、活性アルミナ粉末が35g/Lであり、活性アルミナ粉末に対するCeZrNd複合酸化物粉末の質量比は20/100である。担体としては、セル壁厚さ3.5mil(8.89×10−2mm)、1平方インチ(645.16mm)当たりのセル数600のコージェライト製ハニカム担体(容量1L)を用いた。
[実施例2]
活性アルミナ粉末担持量を70g/Lとする他は実施例1と同じ構成にした。活性アルミナ粉末に対するCeZrNd複合酸化物粉末の質量比は10/100である。
[実施例3]
上記特定Pd/CeZrNd粉末の調製において、CeZrNd複合酸化物粉末20gに対するPd濃度4.33質量%の硝酸パラジウム溶液の添加量を26.4gとすることにより、特定Pd/CeZrNd粉末のPd濃度を5.41質量%とし、該特定Pd/CeZrNd粉末担持量を3.7g/L(Pdが0.2g/L、CeZrNd複合酸化物粉末が3.5g/L)とする他は実施例1と同じ構成にした。活性アルミナ粉末に対するCeZrNd複合酸化物粉末の質量比は10/100である。
[実施例4]
活性アルミナ粉末担持量を70g/Lとする他は実施例3と同じ構成にした。活性アルミナ粉末に対するCeZrNd複合酸化物粉末の質量比は5/100である。
[実施例5]
活性アルミナ粉末担持量を23g/Lとする他は実施例1と同じ構成にした。活性アルミナ粉末に対するCeZrNd複合酸化物粉末の質量比は30/100である。
[実施例6]
活性アルミナ粉末担持量を14g/Lとする他は実施例1と同じ構成にした。活性アルミナ粉末に対するCeZrNd複合酸化物粉末の質量比は50/100である。
[比較例1]
上記特定Pd/CeZrNd粉末に代えて上記通常Pd/CeZrNd粉末(Pd濃度2.78質量%)を採用する他は実施例1と同じ構成にした。従って、通常Pd/CeZrNd粉末担持量は7.2g/L(Pdが0.2g/L、CeZrNd複合酸化物粉末が7g/L)、活性アルミナ粉末担持量は35g/Lであり、活性アルミナ粉末に対するCeZrNd複合酸化物粉末の質量比は20/100である。バインダとしては硝酸ジルコニルを用いた。
[比較例2]
活性アルミナ粉末担持量を70g/Lとする他は比較例1と同じ構成にした。活性アルミナ粉末に対するCeZrNd複合酸化物粉末の質量比は10/100である。
[比較例3]
上記通常Pd/CeZrNd粉末の調製において、CeZrNd複合酸化物粉末20gに対するPd濃度4.33質量%の硝酸パラジウム溶液の添加量を2.64gとすることにより、Pd濃度が0.57質量%の通常Pd/CeZrNd粉末を調製し、これをスラリー化して担体にコーティングすることにより単一触媒層を形成した。バインダとしては硝酸ジルコニルを用いた。通常Pd/CeZrNd粉末担持量は35.2g/L(Pdが0.2g/L、CeZrNd複合酸化物粉末が35g/L)である。なお、活性アルミナ粉末担持量は零である。
−排気ガス浄化性能−
実施例1〜6及び比較例1〜3の各触媒にベンチエージング処理を施した。これは、各触媒をエンジン排気系に取り付け、(1)A/F=14の排気ガスを15秒間流す→(2)A/F=17の排気ガスを5秒間流す→(3)A/F=14.7の排気ガスを40秒間流す、というサイクルが合計50時間繰り返されるように、且つ触媒入口ガス温度が900℃となるように、エンジンを運転するというものである。
しかる後、各触媒から担体容量25mLのコアサンプルを切り出し、これをモデルガス流通反応装置に取り付け、HC、CO及びNOxの浄化に関するライトオフ温度T50(℃)及び排気ガス浄化率C400を測定した。T50(℃)は、触媒に流入するモデルガス温度を常温から漸次上昇させていき、浄化率が50%に達したときの触媒入口のガス温度である。排気ガス浄化率C400は、触媒入口でのモデル排気ガス温度が400℃であるときのガスの各成分の浄化率である。モデルガスは、A/F=14.7±0.9とした。すなわち、A/F=14.7のメインストリームガスを定常的に流しつつ、所定量の変動用ガスを1Hzでパルス状に添加することにより、A/Fを±0.9の振幅で強制的に振動させた。空間速度SVは60000h−1、昇温速度は30℃/分である。A/F=14.7、A/F=13.8及びA/F=15.6のときのガス組成を表1に示し、ライトオフ温度T50及び排気ガス浄化率C400の測定結果を表2に示す。
表2において、「特定Pd/CeZrNd」は特定Pd/CeZrNd粉末を、「アルミナ」は活性アルミナ粉末を、「CeZrNd」はCeZrNd複合酸化物粉末を、「CeZrNd/アルミナ質量比」は活性アルミナ粉末に対するCeZrNd複合酸化物粉末の質量比を、それぞれ意味する。また、Pd濃度は、CeZrNd複合酸化物粉末と、これに担持したPdとの合計質量に対する当該担持したPdの質量の比率である。
表2によれば、特定CeZrNd複合酸化物粉末のゾルを用いてなる実施例1〜6は、通常Pd/CeZrNd粉末を用いてなる比較例1〜3に比べて、ライトオフ温度T50が低くなり、排気ガス浄化率C400が高くなっている。具体的に比較すると、実施例1,2と比較例1,2とは、前者が特定CeZrNd複合酸化物粉末ゾルを用い、後者が通常Pd/CeZrNd粉末を用いた点で相違し、各成分の担持量、並びに活性アルミナ粉末に対するCeZrNd複合酸化物粉末の質量比は同じである。この実施例1,2は、比較例1,2よりも、ライトオフ温度T50については、HCが30℃前後、COが50℃以上、NOxも20℃前後低くなっており、また、排気ガス浄化率C400については、HC及びCOが20%以上、NOxも10%近く高くなっており、驚くような排気ガス浄化性能の向上が認められる。なお、比較例3はPd濃度が低い0.57質量%の通常Pd/CeZrNd粉末を用い、その担持量を多くする(35.2g/Lとする)ことにより、Pd担持量を実施例1〜6と同じ0.2g/Lとしたものであるが、性能は比較例1,2よりも若干悪くなっている。
実施例同士を比較するに、実施例1,2,5,6は、Pd担持量及びCeZrNd複合酸化物粉末担持量を互いに同じとし、活性アルミナ粉末担持量を変化させて活性アルミナ粉末に対するCeZrNd複合酸化物粉末の質量比を変えたものである。この実施例1,2,5,6の中では、上記質量比が20/100である実施例1の性能が最も良い。しかし、上記質量比が10/100である実施例2及び上記質量比が50/100である実施例6でも、比較的高い性能を示すことから、その質量比が1/100以上50/100以下である場合には、排気ガス浄化性能の向上に効果があることがわかる。
また、実施例3,4は、Pd濃度が高い5.41質量%の特定Pd/CeZrNd粉末を用いたものであるが、他の実施例と同様に高い排気ガス浄化性能を示しており、Pd濃度が高いケースでも良好な結果が得られることがわかる。
<積層触媒層に係る実施例及び比較例>
[実施例7]
図1に示す二層構造の排気ガス浄化用触媒の上触媒層及び下触媒層を次の方法によって形成した。
−通常Rh/CeZrNd粉末の調製−
先に説明した通常Pd/CeZrNd粉末の調製の場合と同じく、CeZrNd複合酸化物粉末(CeO:ZrO:Nd=23:67:10(質量比))20gにイオン交換水を混合してスラリーとし、さらにRh濃度8.15質量%の硝酸ロジウム溶液0.29gを混合する。これを蒸発乾固した後、乾固物を粉砕し、空気中において500℃の温度に2時間保持する焼成を行なうことにより、CeZrNd複合酸化物粉末にRhを担持させてなるRh濃度が0.12質量%の通常Rh/CeZrNd粉末を得ることができる。
−特定Rh/CeZrNd粉末の調製−
先に説明した特定Pd/CeZrNd粉末の調製の場合と同じく、上記通常Rh/CeZrNd粉末にイオン交換水を添加してスラリー(固形分25質量%)とし、このスラリーをボールミルに投入して、0.5mmのジルコニアビーズによって粉砕する(約3時間)ことにより、粒径が小さくなった特定Rh/CeZrNd粉末(触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末)が分散したゾルを得ることができる。この特定Rh/CeZrNd粉末の組成及びPd濃度は通常Rh/CeZrNd粉末と同じである。
また、上記通常Rh/CeZrNd粉末及び特定Rh/CeZrNd粉末各々の粒度分布は、先に説明した通常Pd/CeZrNd粉末及び特定Pd/CeZrNd粉末の粒度分布と略同じである。すなわち、粉砕前の通常Rh/CeZrNd粉末の場合、累積分布10質量%粒径は550nm以上、累積分布50質量%粒径は800nm以上900nm以下、累積分布90質量%粒径は1200nm以下である。粉砕によって得られた特定Rh/CeZrNd粉末の場合、累積分布10質量%粒径は90nm以上、累積分布50質量%粒径は150nm以上210nm以下、累積分布90質量%粒径は300nm以下である。また、電子顕微鏡写真での観察によれば、通常Rh/CeZrNd粉末では、一次粒子径の平均粒径は10nm以上20nm以下であり、特定Rh/CeZrNd粉末では、一次粒子径の平均粒径は5nm以上10nm以下であった。
−下触媒層の形成−
CeZrNd複合酸化物(CeO:ZrO:Nd=23:67:10(質量比))粉末と、Laを4質量%含有する活性アルミナ粉末(平均粒径13.8μm)にPdを担持させたPd/La含有アルミナ粉末と、通常Pd/CeZrNd粉末と、硝酸ジルコニル(バインダ)とをイオン交換水と共に混合してスラリー化し、担体にウォッシュコートして下触媒層を形成した。担体としては、セル壁厚さ3.5mil(8.89×10−2mm)、1平方インチ(645.16mm)当たりのセル数600のコージェライト製ハニカム担体(容量1L)を用いた。通常Pd/CeZrNd粉末については、先に説明した通常Pd/CeZrNd粉末の調製法において、CeZrNd複合酸化物粉末20gに対するPd濃度4.33質量%の硝酸パラジウム溶液の添加量を2.56gとすることにより、Pd濃度を0.55質量%とした。触媒成分等の配合量(担体1L当たりの質量)については表3に記載した。
−上触媒層の形成−
特定Rh/CeZrNd粉末ゾルと、通常Rh/CeZrNd粉末と、ZrLa複合酸化物を担持した活性アルミナ粉末(平均粒径33μm)にRhを担持させてなるRh/ZrLa含有アルミナ粉末と、Laを4質量%含有するLa含有活性アルミナ粉末(平均粒径19μm)とを、イオン交換水と共に混合してスラリー化し、下触媒層の上にウォッシュコートして上触媒層を形成した。この場合、上触媒層では、特定Rh/CeZrNd粉末の粒子は、通常Rh/CeZrNd粉末の粒子に担持された状態になるだけでなく、Rh/ZrLa含有アルミナ粉末の粒子にも担持された状態になる。従って、このRh/ZrLa含有アルミナ粉末の活性アルミナ粒子には、ZrLa複合酸化物と特定Rh/CeZrNd粉末の粒子とが共存担持された状態になる。
Rh/ZrLa含有アルミナ粉末は次のようにして調製した。すなわち、硝酸ジルコニウム及び硝酸ランタンの混合溶液に活性アルミナ粉末を分散させ、これにアンモニア水を加えて沈殿を生成した。得られた沈殿物を濾過、洗浄し、200℃で2時間保持する乾燥、並びに500℃に2時間保持する焼成を行なうことにより、表面がZrLa複酸化物で被覆された活性アルミナ粒子を得た。これに硝酸ロジウム水溶液を混合し、蒸発乾固を行なうことにより、Rh/ZrLa含有アルミナ粉末を得た。ZrLa含有アルミナの組成はZrO:La:Al=38:2:60(質量比)である。
触媒成分等の配合量については表3に記載した。上触媒層では、特定Rh/CeZrNd粉末ゾルがバインダとして機能するため、専用のバインダ原料(硝酸ジルコニル)は配合していない。なお、表3の各成分の配合量は乾燥重量である。
[実施例8]
下触媒層については、実施例7の硝酸ジルコニル(バインダ)に代えて特定Pd/CeZrNd粉末(10.055g/L)を配合し、他は実施例7と同じ構成にした。特定Pd/CeZrNd粉末は、Pd濃度0.55質量%の通常Pd/CeZrNd粉末を先に説明した湿式粉砕したものであり、図3及び図5の「特定Pd/CeZrNd粉末」と同様の粒度分布を有し、また、その一次粒子は、平均粒径が5nm以上10nm以下の微細一次粒子になっている。
この下触媒層においては、上記特定Pd/CeZrNd粉末の一部の粒子が、二次粒子径及び一次粒子径が大きな通常Pd/CeZrNd粉末の粒子(図3、図4及び図6参照)、並びに同じく二次粒子径が大きなPd/La含有アルミナ粉末の粒子に分散担持された状態になり、特定Pd/CeZrNd粉末の分散安定性が高い。
上触媒層については、実施例7の特定Rh/CeZrNd粉末に代えて硝酸ジルコニル(バインダ)を10.000g/L配合し、また、Rh/RhドープCeZrNd粉末のRhドープCeZrNd粉末量を10.000g/Lだけ増やし(Rh含浸担持量は実施例7と同じく0.012g/L)、他は実施例7と同じ構成にした。
[比較例4]
下触媒層は実施例7と同じ構成とした。上触媒層は実施例8と同じ構成にした。
−排気ガス浄化性能−
実施例7,8及び比較例4の各触媒のライトオフ性能を先に説明した方法によって調べた。結果を表4に示す。
表4によれば、HC、CO及びNOxのいずれに関しても、実施例7,8は比較例4よりもライトオフ温度T50が低く、優れた排気ガス浄化性能を有することがわかる。すなわち、触媒層が二層構造であるケースにおいても、粉砕によって粒径を小さくした特定Rh/CeZrNd粉末を上触媒層に用いると、或いは粉砕によって粒径を小さくした特定Pd/CeZrNd粉末を下触媒層に用いると、排気ガスの浄化性能を効率良く高めることができる。
1 担体
2 上触媒層
3 下触媒層
4 特定Ce含有複合酸化物粒子
5 活性アルミナ粒子
6 触媒金属
7 元の一次粒子
8 微細一次粒子

Claims (10)

  1. 触媒金属を担持したCe含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で含有する触媒層が担体上に設けられている排気ガス浄化用触媒であって、
    上記触媒金属を担持したCe含有複合酸化物粉末は、上記触媒金属が分散担持された平均粒径5nm以上10nm以下の多数の一次粒子が凝集してなる二次粒子によって構成され、該二次粒子の累積分布10質量%粒径が90nm以上、累積分布50質量%粒径が150nm以上210nm以下、累積分布90質量%粒径が300nm以下である特定Ce含有複合酸化物粉末であり、
    上記活性アルミナ粉末の平均粒径は、上記特定Ce含有複合酸化物粉末の上記累積分布90質量%粒径よりも大きく、
    上記活性アルミナ粉末に対する上記特定Ce含有複合酸化物粉末の質量比が1/100以上50/100以下であることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  2. 請求項1において、
    上記活性アルミナ粉末に対する上記特定Ce含有複合酸化物粉末の質量比が1/100以上30/100以下であることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記担体上に複数の触媒層が積層され、該複数の触媒層のうちの一つが、上記触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で含有していることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  4. 請求項3において、
    上記複数の触媒層のうち表面が排気ガスに晒される上側触媒層よりも下側の触媒層が、上記触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で含有し、該特定Ce含有複合酸化物粉末が上記触媒金属としてPdを担持していることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  5. 請求項4において、
    上記活性アルミナ粉末に触媒金属としてPdが担持されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  6. 請求項4又は請求項5において、
    上記下側の触媒層は、上記触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末と、上記活性アルミナ粉末と、一次粒子及び二次粒子の平均粒径が上記特定Ce含有複合酸化物粉末よりも大きな別のCe含有複合酸化物粉末とを混合状態で含有することを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  7. 請求項3乃至請求項6いずれか一において、
    上記複数の触媒層のうち表面が排気ガスに晒される上側触媒層が上記触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末と活性アルミナ粉末とを混合状態で含有し、該特定Ce含有複合酸化物粉末が上記触媒金属としてRhを担持していることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  8. 請求項7において、
    上記上側触媒層が含有する活性アルミナ粉末の一部には、ZrとLaとを含む複合酸化物と、上記特定Ce含有複合酸化物粉末の粒子とが共存担持されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一において、
    上記活性アルミナ粉末は、上記触媒金属を担持した特定Ce含有酸化物粉末をバインダとして上記担体に保持されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  10. Ce含有複合酸化物粉末に触媒金属を担持させる工程と、
    上記触媒金属を担持したCe含有複合酸化物粉末を粉砕することにより、該触媒金属が分散担持された平均粒径5nm以上10nm以下の多数の一次粒子が凝集してなる二次粒子によって構成され、該二次粒子の累積分布10質量%粒径が90nm以上、累積分布50質量%粒径が150nm以上210nm以下、累積分布90質量%粒径が300nm以下である特定Ce含有複合酸化物粉末にする工程と、
    上記触媒金属を担持した特定Ce含有複合酸化物粉末と、該特定Ce含有複合酸化物粉末の上記累積分布90質量%粒径よりも平均粒径が大きい活性アルミナ粉末とを含むスラリーを調製する工程と、
    上記スラリーを担体にコーティングして触媒層を形成する工程とを備え、
    上記スラリー調製工程においては、上記活性アルミナ粉末に対する上記特定Ce含有複合酸化物粉末の質量比が1/100以上50/100以下となるようにすることを特徴とする排気ガス浄化用触媒の製造方法。
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