JP2011035996A - スイッチトリラクタンスモータ - Google Patents

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信幸 佐々木
幸宏 ▲柳▼田
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Abstract

【課題】材料の歩留まりが良くなるとともに、ステータとロータとの間に形成される鎖交磁束の磁束量を増大させ、出力性能を高くすることができるSRモータを提供する。
【解決手段】ステータコア(13,14)およびロータコア(23,24)は、同一の電磁鋼板から成形され、ロータコア(23,24)は、ステータコア(13,14)を成形するステータコア部の内側に配置されるロータコア部から成形される。そして、ステータコア積層体12は、内半径寸法の異なる少なくとも2種以上のステータコア(13,14)から構成され、ロータコア積層体22は、外半径寸法の異なる少なくとも2種以上のロータコア(23,24)から構成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、スイッチトリラクタンスモータに関するものである。
図9に示すように、一般に、スイッチトリラクタンスモータ(以下、単に「SRモータ」という。)100は、ステータ110と、ステータ110の内側に回転自在に配置されたロータ120とを備えている。ステータ110は、薄板の電磁鋼板から形成されるステータコア113が複数枚積層され、これらのステータコア113により一体的に形成されるステータコア積層体112と、ステータコア積層体112に巻装される巻き線111とを備え、ロータ120は、薄板の電磁鋼板から形成されるロータコア123が複数枚積層され、これらのロータコア123により一体的に形成されるロータコア積層体122と、ロータコア積層体122に嵌挿されている回転軸121とを備えている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
ステータコア積層体112を形成するステータコア113の内半径寸法Riよりも、ロータコア積層体122を形成するロータコア123の外半径寸法roの方が若干小さく設定され、ステータコア積層体112とロータコア積層体122との間には、所定のギャップ長さzのエアギャップGが設けられている。
ステータコア113およびロータコア123を量産する場合、一般に、加工方法としてプレス加工が用いられ、プレス加工により、薄板の電磁鋼板からステータコア113およびロータコア123が成形される。ここで、上記のようにロータコア123の外半径寸法roは、ステータコア113の内半径寸法Riよりも小さく設定されている。
そのため、図10に示すように、電磁素鋼板の材料を有効活用し、歩留まりを良くするために、ステータコア113およびロータコア123を成形する電磁鋼板200において、ステータコア113が成形されるステータコア部201と、ステータコア部201の内側部分にロータコア123が成形されるロータコア部202とが設けられるとともに、プレス加工により、ステータコア部201aからステータコア113が、また、ロータコア部202aからロータコア123が打ち抜き成形される加工方法が考えられる(以下、この加工方法を「内外プレス加工」という)。
この内外プレス加工として、電磁鋼板200において、スタータコア部201とロータコア部202との間に打ち抜き部Pを設け、第1のプレス加工によりステータコア113またはロータコア123のいずれか一方を成形した後に、第2のプレス加工により打ち抜き部Pを切り離し、ロータコア123またはステータコア113のいずれか一方を成形する加工方法が考えられる。
このように加工する場合、ステータコア突極113aとなる部分201aとロータコア突極123bとなる部分202aが対向する箇所(図10において破線で囲んだ部分)の打ち抜き部Pにおいては、プレス加工により形成されるバリの形成を抑え、ステータコア113およびロータコア123を設計形状と略同一の形状とするため、ステータコア113の内半径寸法Riとロータコア123の外半径寸法roとの間に、ある程度以上のクリアランス長さwの間隔が必要となる。そして、図9に示すように、このクリアランス長さwがSRモータ100のギャップ長さzと等しくなる(z=w)。
そして、SRモータ100の出力性能は、ステータ110とロータ120との間に形成
される鎖交磁束の磁束量に左右され、磁束量が大きいほど高くなる。また、この鎖交磁束の磁束量は、ギャップ長さzが小さいほど大きくなる。
特開2002−305861号公報
しかしながら、打ち抜き部Pには、ある程度以上のクリアランス長さwの間隔が必要とされ、そのために、クリアランス長さwと等しくなるギャップ長さzを小さくすることは困難であり、SRモータの出力性能を向上させることが困難である。従って、歩留まりを良くする内外プレス加工において打ち抜き部Pにある程度以上のクリアランス長さwを設けた上で、ステータ110とロータ120との間に形成される鎖交磁束の磁束量を増大させ、SRモータ100の出力性能を高くする手段が求められる。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ステータとロータとの間に形成される鎖交磁束の磁束量を増大させ、出力性能を高くすることができるSRモータを提供するものである。
請求項1に記載のSRモータは、略円環形状のステータコア積層体と前記ステータコア積層体に巻装される巻き線とを有するステータと、ロータコア積層体と前記ロータコア積層体に嵌挿される回転軸とを有し、ステータの内側に回転自在に配置されるロータと、を備えるSRモータにおいて、前記ステータコア積層体は、内半径寸法の異なる少なくとも2種以上のステータコアから構成され、前記ロータコア積層体は、外半径寸法の異なる少なくとも2種以上のロータコアから構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載のSRモータは、請求項1に記載のSRモータにおいて、前記ステータコア積層体は、予め定められた内半径寸法の第1ステータコアと、前記第1ステータコアの内半径寸法よりも小さい予め定められた内径寸法の第2ステータコアから構成され、前記ロータコア積層体は、予め定められた外半径寸法の第1ロータコアと、前記第1ロータコアの外径寸法よりも小さい予め定められた外半径寸法の第2ロータコアから構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載のSRモータは、請求項2に記載のSRモータにおいて、前記第1ステータコアは、電磁鋼板に設定される第1ステータコア部からプレス加工により成形され、前記第1ロータコアは、前記電磁鋼板の前記第1ステータコア部の内側に設定される第1ロータコア部から成形され、前記第2ステータコアは、電磁鋼板に設定される第2ステータコア部からプレス加工により成形され、前記第2ロータコアは、前記電磁鋼板の前記第2ステータコア部の内側に設定される第2ロータコア部から成形されることを特徴とする。
請求項4に記載のSRモータは、請求項3に記載のSRモータにおいて、前記第1ステータコアの内半径寸法と前記第1ロータコアの外半径寸法との差異寸法を「w1」とし、
前記第2ステータコアの内半径寸法と前記第2ロータコアの外半径寸法との差異寸法を「w2」とし、前記第2ステータコアの内半径寸法と前記第1ロータコアの外半径寸法との差異寸法を「x」としたとき、0<x<w1、かつ、0<x<w2の関係にあることを特徴とする。
各請求項に記載のSRモータによれば、ステータコア積層体は、内半径寸法の異なる少なくとも2種以上のステータコアから構成され、ロータコア積層体は、外半径寸法の異なる少なくとも2種以上のロータコアから構成されていることから、ステータとロータとの間の距離の短くなる箇所が存在する。そして、この距離の短くなる箇所を磁束線が流れるため、ステータとロータとの間に形成される鎖交磁束の磁束量を増大させることができ、出力性能を高くすることができる。
請求項3に記載のSRモータによれば、電磁鋼板において、ステータコアが成形されるステータコア部の内側に配置されるロータコア部からロータコアが形成されるため、ステータコア部の内側の電磁鋼板が有効活用される。そのため、電磁鋼板の材料の歩留まりが良くなる。
本発明によれば、電磁鋼板の材料の歩留まりが良くなるとともに、ステータとロータとの間に形成される鎖交磁束の磁束量を増大させ、出力性能を高くすることができるSRモータを提供することができる。
本発明の実施形態におけるSRモータの断面図である。 本発明の実施形態における第1ステータコアおよび第1ロータコアの正面図である。 本発明の実施形態における第2ステータコアおよび第2ロータコアの正面図である。 本発明の実施形態におけるステータコアおよびロータコアの成形を説明する図である。 本発明の実施形態におけるステータとロータの相互間に形成される鎖交磁束を説明する図である。 本発明の実施形態におけるSRモータおける相電流値と磁束量の関係を示す図である。 本発明の実施形態におけるSRモータのモータ特性を示す図である。 本発明の実施形態におけるステータとロータ間のずれ長さと磁束量変化率の関係を示す図である。 従来例におけるSRモータの断面図である。 従来例におけるステータコアおよびロータコアの成形を説明する図である。
次に、この発明の実施形態のSRモータ1を図1に基づいて説明する。図1に示すように、SRモータ1は、ステータ10と、ステータ10の内側に回転自在に配置されるロータ20とを備える。ステータ10は、ステータコア積層体12とステータコア積層体12に巻装される巻き線11とを備え、ロータ20は、ロータコア積層体22とロータコア積層体22に嵌挿される回転軸21とを備える。
ステータ10は、軸線方向から両端をフロントブラケット30およびエンドブラケット31で挟み込まれ、セットボルト39により、ステータ10、フロントブラケット30およびエンドブラケット31は、それぞれ互いに一体的に固定される。
ロータ20は、フロントブラケット30およびエンドブラケット31にそれぞれ設けられている軸受(32,33)にロータ20の回転軸21が軸承されることにより、ステータ10の内側に回転自在に配置される。なお、フロントブラケット30と軸受32との間
にはウェブワッシャ34が設けられており、ウェブワッシャ34により、ロータ20の回転軸21は、スラスト方向のがたつきが抑えられている。
回転軸21の基端には周方向に交互に異なる磁極が形成されているリングマグネット37が取り付けられ、リングマグネット37と対向する位置においてエンドブラケット31には、回転センサ36が設けられている。回転センサ36は、エンドブラケット31に取り付けられるセンサ本体36cと、ホールIC36aが取り付けられ、シール部材36dに覆われるとともに、シール部材36dを介してセンサ本体36cに固定される基板36bとを備えている。
ホールIC36aは、リングマグネット37に近接した位置に配置され、回転軸21の回転によりリングマグネット37の磁極の変化を検出する。そして、回転センサ36は、この検出される磁極の変化から回転軸21の回転位置を検出する。なお、検出された回転位置に対応する信号は、リード線36eを介してSRモータ1の制御装置(不図示)に供給される。
以下、本発明の要旨であるステータコア積層体12およびロータコア積層体22について説明する。ステータコア積層体12は、第1および第2ステータコア(13,14)により構成され、第1および第2ステータコア(13,14)が1枚ずつ交互に積層されることにより形成される。ロータコア積層体22は、第1および第2ロータコア(23,24)により構成され、第1および第2ロータコア(23,24)が1枚ずつ交互に積層されることにより形成される。なお、ステータコア積層体12は、第1および第2ステータコア(13,14)が1枚ずつ交互に積層されることに限られず、複数枚ずつ交互に積層されてよく、同様に、ロータコア積層体22も、第1および第2ロータコア(23,24)が複数枚ずつ交互に積層されてよい。
次に、本実施形態における第1および第2ステータコア(13,14)、並びに第1および第2ロータコア(23,24)について図2および図3に基づき説明する。第1および第2ステータコア(13,14)並びに第1および第2ロータコア(23,24)は、いずれも薄板の電磁鋼板より成形される。
図2に示すように、第1ステータコア13は、円環形状のステータコア本体部13aと、ステータコア本体部13aの内周面から半径方向内側に向けて一体形成されている複数のステータ突極13bとを備える。また、第1ロータコア23は、円環形状のロータコア本体部23aと、ロータコア本体部23aの外周面から半径方向外側に向けて一体形成されている複数のロータコア突極23bとを備える。なお、本実施形態において、ステータ突極13bの数は「6」、ロータ突極23bの数は「4」に設定されている。
ここで、第1ステータコア13の外半径寸法は「Ro1」に設定され、内半径寸法は「Ri1」に設定されており、第1ロータコア23の外半径寸法は「ro1」に設定されている。また、第1ステータコア13の内半径寸法Ri1と第1ロータコア23の外半径寸法ro1との差異寸法は「w1」に設定されている。
図3に示すように、第2ステータコア14は、円環形状のステータコア本体部14aと、ステータコア本体部14aの内周面から半径方向内側に向けて一体形成されている複数のステータ突極14bとを備える。また、第2ロータコア24は、円環形状のロータコア本体部24aと、ロータコア本体部24aの外周面から半径方向外側に向けて一体形成されている複数のロータコア突極24bとを備える。なお、本実施形態において、ステータ突極14bの数は「6」、ロータ突極24bの数は「4」に設定され、それぞれ第1ステータコア13のステータ突極13bの数、および第1ロータコア23のロータ突極23b
の数と同じに設定されている。
ここで、第2ステータコア14の外半径寸法は「Ro2」に設定され、内半径寸法は「Ri2」に設定されており、第2ロータコア24の外半径寸法は「ro2」に設定されている。また、第2ステータコア14の内半径寸法Ri2と第2ロータコア23の外半径寸法ro2との差異寸法は「w2」に設定されている。
上記のように寸法設定される第1および第2ステータコア(13,14)において、第2ステータコア14の外半径寸法Ro2は、第1ステータコア13の外半径寸法Ro1と等しく(Ro2=Ro1)、第2ステータコア14の内半径寸法Ri2は、第1ステータコア13の内半径寸法Ri1より小さく設定され(Ri2<Ri1)、第2ロータコア24の外半径寸法ro2は、第1ロータコア23の内半径寸法ri1より小さく設定されている(ro2<ri1)。
このように、第1および第2ステータコア(13,14)のそれぞれの外半径寸法(Ro1,Ro2)が等しい値に設定されているため、第1および第2ステータコア(13,14)が1枚ずつ交互に積層され、それにより形成されるステータコア積層体12において、その外径寸法は、軸方向に均一とされる。
また、上記のように寸法設定される第1および第2ロータコア(23,24)において、第2ステータコア14の内半径寸法Ri2と第2ロータコア24の外半径寸法ro2との差異寸法w2は、第1ステータコア13の内半径寸法Ri1と第1ロータコア23の外半径寸法ro1との差異寸法w1と等しい長さに設定されている(w2=w1)。
次に、図1内に示される要部拡大図に基つき、ステータコア積層体12およびロータコア積層体22との間に形成されるエアギャップGの構造について説明する。上記のように、ステータコア積層体12は、第1および第2ステータコア(13,14)が積層されることにより形成され、ロータコア積層体22は、第1および第2ロータコア(23,24)が積層されることにより形成される。
そのため、ステータコア積層体12およびロータコア積層体22との間に形成されるエアギャップGの径方向のギャップ長さは、軸方向に一様でない。そして、「最短のギャップ長さ」は、第2ステータコア14と第1ロータコア23との径方向距離であり、第2ステータコア14の内半径寸法Ri2と第1ロータコア23の外半径寸法ro1との差異寸法である「x(最短のエアギャップ長さ)」である(x=Ri2−ro1)。一方、「最長のギャップ長さ」は、第1ステータコア13と第2ロータコア24との径方向距離であり、第1ステータコア13の内半径寸法Ri1と第2ロータコア24の外半径寸法ro2との差異寸法である「y(最長のギャップ長さ)」である(y=Ri1−ro2)。
そして、「差異寸法x」は、第1ステータコア13の内半径寸法Ri1と第1ロータコア13の外半径寸法ro1との「差異寸法w1」および第2ステータコア14の内半径寸法Ri2と第2ロータコア23の外半径寸法ro2との「差異寸法w2」のいずれよりも小さく設定されている(x<w1、かつ、x<w2)。
次に、第1および第2ステータコア(13,14)並びに第1および第2ロータコア(23,24)の製造方法について図4に基づき説明する。第1および第2ステータコア(13,14)並びに第1および第2ロータコア(23,24)は、プレス加工により、同一の電磁鋼板50から成形されている。
本実施形態では、同図に示されるように、電磁鋼板50の上部(紙面上側)から第1ス
テータコア13および第1ロータコア23が形成され、電磁鋼板50の下部(紙面下側)から第2ステータコア14および第2ロータコア24が形成されている。
そのため、電磁鋼板50の上部(紙面上側)には、第1ステータコア13が成形される第1ステータコア部51と、第1ステータコア部51の内側に設定され、第1ロータコア23が成形される第1ロータコア部52が設けられる。そして、電磁鋼板50の下部(紙面下側)には、第2ステータコア14が成形される第2ステータコア部53と、第2ステータコア部53の内側に設定され、第2ロータコア24が成形される第2ロータコア部54が設けられている。
また、第1ステータコア部51と第1ロータコア部52との間には、打ち抜き部P1が設けられ、第2ステータコア部53と第2ロータコア部54との間には、打ち抜き部P2が設けられている。なお、電磁鋼板50の板厚は、厚さtである。
そして、第1ステータコア部51、第1ロータコア部52、第2ステータコア部53、第2ロータコア部54および打ち抜き部(P1,P2)が設けられている電磁鋼板50にプレス加工が施され、第1ステータコア部51、第1ロータコア部52、第2ステータコア部53、第2ロータコア部54および打ち抜き部(P1,P2)が電磁鋼板50から打ち抜かれることにより、第1および第2ステータコア(13,14)並びに第1および第2ロータコア(23,24)が成形される。
上記のように、第1および第2ステータコア部(51,53)の内側に第1および第2ロータコア部(52,54)を設定することにより、第1および第2ステータコア部(51,53)の内側の電磁鋼板50の材料が有効に活用され、電磁鋼板50の歩留まりが良くなる。
上記のように加工する場合、成形後に第1ステータコア突極13bとなる突極部51aと、成形後に第1ロータコア突極23bとなる突極部52aが対向する箇所(図4において一点鎖線で囲んだ部分)の打ち抜き部P1においては、プレス加工により形成されるバリの形成を抑え、第1ステータコア13および第1ロータコア23を設計形状と略同一の形状とするため、ある程度以上のクリアランス長さw1の間隔が必要となる。
このクリアランス長さw1が、第1ステータコア13の内半径寸法Ri1と第1ロータコア23の外半径寸法ro1との「差異寸法w1」となる。同様に、クリアランス長さw2が、第2ステータコア14の内半径寸法Ri2と第2ロータコア24の外半径寸法ro2との「差異寸法w2」となる。また、差異寸法(x,y)とともに、差異寸法(w1,w2)によって、ステータコア積層体12とロータコア積層体22の間にエアギャップGが形成される。
次に、本実施形態のSRモータ1の有する効果について、図5から図8に基づき説明する。
SRモータ1は、複数製造されることが想定される。そして、SRモータ1を構成する各部品の寸法公差の影響や軸受(32,33)の隙間等により、ステータ10の位置に対し、ロータ20の軸方向位置は、SRモータ1ごとに若干ずれることが想定される。図5は、ステータ10の位置に対し、ロータ20の軸方向位置がずれたことを考慮し、各ロータ20位置において、ステータ10とロータ20との間に形成される鎖交磁束について説明するものである。
ここで、図5(a)は、第1(第2)ステータコア13(14)と第1(第2)ロータ
コア23(24)が対向した状態を示し、この状態を基準とし、その状態のずれ長さを「0」とする。そして、図5(b)は、コアの板厚tに半分の板厚に相当するずれ長さ「t/2」だけずれた状態を示し、図5(c)は、コアの板厚tに相当するずれ長さ「t」だけずれた状態を示す。また、同図において、鎖交磁束を構成する磁束線ψは、矢印で示されるとともに、磁束線ψの磁束量は、矢印の太さで模式的に示される。
図5(a)から(b)のいずれの状態においても、差異寸法(w1,w2)より距離の短い、差異寸法xを形成する第2ステータコア14と第1ロータコア23との突極間に磁束線ψが流れており、その磁束線ψの磁束量も多いものとなっている。そのため、SRモータ1のステータ10とロータ10との間に形成される鎖交磁束の磁束量は、大きなものとなる。
図6は、図9に示す従来例のSRモータ100と本実施形態のSRモータ1のステータ(110,10)とロータ(120,20)との間に、相電流が変化したときに形成される鎖交磁束の磁束量を比較したものである。なお、図9における寸法wと差異寸法(w1,w2)は等しいものとする(w=w1=w2)。図6に示すように、本実施形態のSRモータ1の磁束量のほうが、従来例のSRモータ100よりも大きくなっていることが確認され、特に、相電流が比較的小さいときにそのことは顕著となっている。
このように、本実施形態のSRモータ1の磁束量のほうが、従来例のSRモータ100よりも大きくなっているため、図7に示すように、従来例のSRモータ100に比して、本実施形態のSRモータ1のトルクは大きくなっており、このトルクの増大は、特に、相電流が小さいときに顕著となっている。従って、SRモータ1は、ステータ10とロータ20との間に形成される鎖交磁束の磁束量が増大され、出力性能の増大が図られている。
図8は、図5(a)(b)(c)に示されるロータ20のずれ長さと磁束量の変化率を示したものであり、図5(a)に示されるずれ長さ「0」の状態の磁束量を基準に示したものである。図8に示されるように、ずれ長さが0から最大のずれ量となるずれ長さtにおいて、磁束量の変化率は、約1%以内に収まっている。従って、ステータ10の位置に対し、ロータ20の軸方向位置が、若干ずれた場合でも、本実施形態のSRモータ1は安定した出力性能を発揮することができる。
1 SRモータ
10 ステータ
11 巻き線
12 ステータコア積層体
13 第1ステータコア
13a ステータコア本体部
13b ステータコア突極部
14 第2ステータコア
14a ステータコア本体部
14b ステータコア突極部
20 ロータ
21 回転軸
22 ロータコア積層体
23 第1ロータコア
23a ロータコア本体部
23b ロータコア突極部
24 第2ロータコア
24a ロータコア本体部
24b ロータコア突極部
30 フロントブラケット
31 エンドブラケット
32 軸受
33 軸受
34 ウェブワッシャ
35 配線
36 回転センサ
36a ホールIC
36b 基板
36c センサ本体
36d シール部材
36e リード線
37 リングマグネット
38 グロメット
39 セットボルト
50 電磁鋼板
51 第1ステータコア部
51a 突極部
52 第1ロータコア部
52a 突極部
53 第2ステータコア部
53a 突極部
54 第2ロータコア部
54a 突極部
P1 打ち抜き部
P2 打ち抜き部
100 SRモータ
110 ステータ
111 巻き線
112 ステータコア積層体
113 ステータコア
113a ステータコア本体部
113b ステータ突極部
120 ロータ
121 回転軸
122 ロータコア積層体
123 ロータコア
123a ロータコア本体部
123b ロータコア突極部
P 打ち抜き部
200 電磁鋼板

Claims (4)

  1. 略円環形状のステータコア積層体と前記ステータコア積層体に巻装される巻き線とを有するステータと、ロータコア積層体と前記ロータコア積層体に嵌挿される回転軸とを有し、ステータの内側に回転自在に配置されるロータと、を備えるスイッチトリラクタンスモータにおいて、
    前記ステータコア積層体は、内半径寸法の異なる少なくとも2種以上のステータコアから構成され、
    前記ロータコア積層体は、外半径寸法の異なる少なくとも2種以上のロータコアから構成されていることを特徴とするスイッチトリラクタンスモータ。
  2. 前記ステータコア積層体は、予め定められた内半径寸法の第1ステータコアと、前記第1ステータコアの内半径寸法よりも小さい予め定められた内径寸法の第2ステータコアから構成され、
    前記ロータコア積層体は、予め定められた外半径寸法の第1ロータコアと、前記第1ロータコアの外径寸法よりも小さい予め定められた外半径寸法の第2ロータコアから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータ。
  3. 前記第1ステータコアは、電磁鋼板に設定される第1ステータコア部からプレス加工により成形され、前記第1ロータコアは、前記電磁鋼板の前記第1ステータコア部の内側に設定される第1ロータコア部から成形され、
    前記第2ステータコアは、電磁鋼板に設定される第2ステータコア部からプレス加工により成形され、前記第2ロータコアは、前記電磁鋼板の前記第2ステータコア部の内側に設定される第2ロータコア部から成形されることを特徴とする請求項2に記載のスイッチトリラクタンスモータ。
  4. 前記第1ステータコアの内半径寸法と前記第1ロータコアの外半径寸法との差異寸法を「w1」とし、
    前記第1ステータコアの内半径寸法と前記第1ロータコアの外半径寸法との差異寸法を「w2」とし、
    前記第2ステータコアの内半径寸法と前記第1ロータコアの外半径寸法との差異寸法を「x」としたとき、
    0<x<w1、かつ、0<x<w2の関係にあることを特徴とする請求項3に記載のスイッチトリラクタンスモータ。
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