JP2011035549A - 並列チャネルに対する電力制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つのFECブロックデータを複数の並列チャネルに振り分けて伝送するVertical Encoding法を用いた伝送方式において、利得の低い並列チャネルがFECブロック全体に与える影響を軽減する。
【解決手段】1つのFECブロックデータを複数の並列チャネルに振り分けて伝送するVertical Encoding法を用いた伝送方式における並列チャネルに対する電力制御方法であって、各並列チャネルの利得差に応じた電力制御することにより、利得の低い並列チャネルがFECブロック全体に与える影響を軽減する。
【選択図】図6

Description

この発明は、例えばMIMO(Multiple−Input Multiple−Output)伝送方式で形成される複数並列チャネルを介するデータ送信において、複数並列チャネルに対する送信電力制御を行う並列チャネルに対する電力制御方法に関するものである。
ワイヤレスブロードバンドにおける高速大容量化の要求は日増しに大きくなっている。このような状況から、伝送容量を飛躍的に向上させる手法として、移動体通信、無線LAN等にMIMO伝送方式が導入されている。さらに、柔軟なリソース制御が可能なことや、周波数選択性フェージングに対する耐性が強いという特徴を持つシステム帯域全体を複数の周波数ブロック(サブキャリアと呼ばれる)に分割し、各ブロックに対しデータを割り当てるOFDM/OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing/Orthogonal Frequency Division Multiple Access)に上記MIMO通信方式を組み合わせたMIMO−OFDM、MIMO−OFDMA方式の検討が近年急速に進められている。
MIMO伝送は空間の複雑性を利用し、空間軸上に複数の独立並列チャネルを形成することで、アンテナ本数に応じてチャネル容量が線形に増加する伝送技術である。
このような背景の中、特許文献1では、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を用いたマルチチャネル通信システムにおいて、各チャネルの電力割り当てを効果的かつ効率的に判断するための技術が記載されており、アンテナ毎の最大出力値の制約を考慮しつつ、サブチャネル及びアンテナ毎に電力(送信アンテナウェイト値)を割り当てる方法を提供している。
特表2005−527128号公報
MIMO伝送システムは空間軸上に複数の独立並列チャネルを形成し、伝送速度を向上する技術である。MIMO伝送システムで形成される独立な並列チャネル間には、利得差があり、並列化された信号ストリームの全てが同じ品質で伝送されない。伝送する信号の並列化にはHorizontal Encoding法とVertical Encoding法がある。Horizontal Encoding法は並列チャネル毎に異なるFEC(Forward Error Correction)ブロックが割り当てられ、変調レベルも並列チャネル毎に異なる。
そのため、高い利得の並列チャネルに割り当てられたFECブロックは低い利得の並列チャネルの影響を受けずに復調が可能である。さらに、高い利得の並列チャネルには高い変調レベルの信号を割り当て、利得の低い並列チャネルには低い変調レベルの信号を割り当てることで、シャノンの情報理論に漸近する伝送能力を得ることができるため、Horizontal Encoding法は最良の信号の並列化方法である。
一方、Vertical Encoding法は1つのFECブロックの信号を各並列チャネルに振り分ける割り当て方法であり、全ての並列チャネルで同じ変調レベルとなる。そのため、FECブロックをデコードするときには利得の低い並列チャネルの影響がFECブロック全体に及ぶことになり、並列チャネル全体の性能が利得の低い並列チャネルに依存してしまう悪影響がある。また、全ての並列チャネルで同じ変調レベルとなるため、利得の高い並列チャネルに応じて変調レベルを決定すると利得の低い並列チャネルで誤りが多くなってしまう。一方、利得の低い並列チャネルに応じて変調レベルを決定すると利得の高い並列チャネルでは冗長となり伝送速度を大きく落としてしまう問題がある。
そこで、この発明は上述した点に鑑みてなされたもので、1つのFECブロックデータを複数の並列チャネルに振り分けて伝送するVertical Encoding法を用いた伝送方式において、利得の低い並列チャネルがFECブロック全体に与える影響を軽減することができる並列チャネルに対する電力制御方法を提供することを目的とする。
この発明に係る並列チャネルに対する電力制御方法は、1つのFECブロックデータを複数の並列チャネルに振り分けて伝送するVertical Encoding法を用いた伝送方式における並列チャネルに対する電力制御方法であって、各並列チャネルの利得差に応じた電力制御することを特徴とする。
この発明によれば、各並列チャネルの利得差に応じた電力制御することにより、利得の低い並列チャネルがFECブロック全体に与える影響を軽減することができる。
この発明の実施の形態に係る並列チャネルに対する電力分配方法を説明するための無線基地局装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すスケジューリング部の内部構成を示すブロック図である。 通信形態を説明するための図である。 平均値・瞬時チャネル品質による電力制御方法(コーディングレートを考慮しない場合)の説明図である。 2並列チャネルの場合のチャネル品質レベルを用いた電力制御のフローチャートである。 図5に続くフローチャートである。 平均値・瞬時チャネル品質による電力制御方法(コーディングレートを考慮する場合)の説明図である。 チャネル品質分布による電力制御方法の説明図である。
以下に、この発明に係る並列チャネルに対する電力分配方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
1.装置構成
図1は、この発明の実施の形態に係る並列チャネルに対する電力分配方法を説明するための無線基地局装置(送信機)の構成を示すブロック図である。図1において、送信機100は、ユーザデータである送信ビット系列をシステムにて規定される誤り訂正符号種別に従い誤り訂正符号化を行い1つのFECブロックを生成するFECエンコード部101、送信信号に対して一次変調(コンスタレーション上へのマッピング)を行う変調部102、変調データを並列チャネル数分に振り分けるデータ分配部103、OFDM/OFDMA等の伝送方式に従い無線リソースに対して変調データをマッピングするリソースマッピング部104、マッピングされた送信データを無線信号処理(IDFT:Inverse Discrete Fourier TransferによるOFDM処理等を含む)を行い、D/A(ディジタル−アナログ)変換後にアップコンバートし、RF(Radio Frequency)帯へ変換する操作を行うベースバンド/RF処理部105、受信機からのフィードバック情報をもとに並列チャネルのチャネル品質情報を取得する並列チャネル品質解析部106、受信局からのフィードバック情報をもとに受信局のCINR情報を取得するCINR測定部110、受信局からのCINR情報、並列チャネル品質情報からコーディングレート、変調度、電力制御情報を決定するスケジューリング部107から構成される。
ユーザデータである送信ビット系列はスケジューリング部107の指示に従いFECエンコード部101にて誤り訂正符号化され、1ユーザ毎のFECブロックに変換される。このFECブロックは、スケジューリング部107の指示に従い変調部102にて一次変調され、変調データに変換される。変調データは、データ分配部103によって各並列チャネルに等分配される。等分配された変調データは、各並列チャネルにおいて、リソースマッピング部104にてスケジューリング部107の指示に従い電力調整が施され、無線リソースに対してマッピングされる。無線リソースにマッピングされた電力調整後の変調データはベースバンド/RF処理部105にて無線信号処理された後、RF帯へ変換されアンテナを介して空間へ放射される。
次に、図2を用いてスケジューリング部107を詳細に説明する。スケジューリング部107は、受信局のCINR情報をもとにコーディングレートと変調度を決定するMCS(Modulation and Coding Scheme)レベル決定部108、MCSレベル決定部108からのコーディングレート情報と並列チャネル品質解析部106からの並列チャネル品質情報をもとに各並列チャネルの電力制御情報を決定する電力制御部109からなる。
2.想定システム
以下、送信機100の具体的な動作について説明する。並列チャネル品質解析部108は、2つの方法で並列チャネルの品質を取得する。また、図3に示すような通信形態の場合について説明する。セル200は送信局201がカバーする領域であり、セルラーシステムを想定する。しかし、無線LANのようなスポット的な場合にもこの発明は適用可能である。ここでは、送信局201が受信局202に対して並列チャネルを用いてユーザデータを送信する場合を考える。
3.チャネル品質の取得
3.1.UL−サウンディングによる並列チャネル品質取得
TDD(Time Division Duplex)のようなDL(Down Link)とUL(Up Link)の間に伝搬路の可逆性がある場合、UL−サウンディングにより送信局でDLの伝搬路を推定可能である。また、並列チャネルの伝送利得は受信局のMIMOデコード方式によって依存するため、受信局のMIMOデコード方式を送信局が知っている必要がある。受信局は規定のUL−サウンディングパケットをULチャネルを用いて短周期もしくは長周期に送信する。送信局は受信したUL−サウンディングパケットを解析し、DLの伝搬路情報(送受信間の伝送路係数)を推定する。
並列チャネル品質解析部106は、この推定した伝搬路情報と受信局のMIMOデコード方式から並列チャネルのチャネル品質を推定する。チャネル品質とは、CNR(Carrier to Noise Ratio)もしくはLLR(Log Likelihood ratio)のようなチャネルの信頼性を示す指標である。UL−サウンディングパケットを受信局が送信する周期が、システムが規定する並列チャネルの電力制御周期よりも短い場合、並列チャネル品質解析部106は、並列チャネルのチャネル品質の分布を計算する場合もある。つまり、UL−サウンディングの周期に従い、並列チャネル品質解析部106は、以下を計算する。
短周期のUL−サウンディング : 並列チャネルのチャネル品質分布
長周期のUL−サウンディング : 並列チャネルの瞬時のチャネル品質
3.2 Feedbackによる並列チャネル品質取得
FDD(Frequency Division Duplex)では、TDDのような伝搬路の可逆性がないため、UL−サウンディングが不可能である。そこで、受信局において並列チャネルのチャネル品質を推定し、これを送信局へフィードバックする必要がある。送信局は既知のパイロット信号を送信し、受信局がこれを用いてDLの伝搬路を推定する。推定した伝搬路と受信局のMIMOデコード方式をもとに並列チャネルのチャネル品質を推定する。並列チャネルのチャネル品質測定に限らず、受信局でユーザデータを復調するために、常にパイロット信号を送信する場合がある。
そのため、受信局は極めて短周期に並列チャネルのチャネル品質を取得することが可能である。よって、システムが要求するフィードバック周期に合わせて並列チャネルのチャネル品質の分布、瞬時のチャネル品質のどちらでも送信局にフィードバック可能である。また、フィードバック周期が長周期であり、チャネル品質の分布が得られる場合でも、分布ではなくチャネル品質の平均値をフィードバックすることも可能である。さらに、フィードバック周期が短周期であり、送信局が瞬時のチャネル品質を取得できる場合でも、送信局がこれらを用いてチャネル品質の分布、もしくはチャネル品質の平均値を使用することも可能である。もちろん、この方式はTDDにおいても有効である。
4.MCSレベルの決定方法
MCSレベル決定部108は、CINR測定部110からのCINR情報をもとにユーザデータのMCSレベルを決定する。MCSレベルの決定方法は、送信局が許容する信号増幅量PLimitと受信局のCINR情報CINRによって決定される。信号増幅量PLimitとCINR情報CINRからMCSレベルMCSPCを導出する関係式(1)を予め用意しておく方法が考えられるが、最も簡単な方法としては、離散的な対応表を予め用意しておき、その対応表に照らし合わせてMCSレベルMCSPCを決定する方法も考えられる。
Figure 2011035549
5.並列チャネルの電力制御方法
5.1.利用する情報源
電力制御部109は、並列チャネル品質情報とコーディングレートをもとに電力制御情報を決定する。上記に述べたように取得できる並列チャネルのチャネル品質は3種類ある。
[1].瞬時のチャネル品質、
[2].チャネル品質の平均値、
[3].チャネル品質の分布
[1]、[2]については各並列チャネル1つのレベル数値であるため、どちらもチャネル品質レベルとして同様に扱う。一方、[3]については、チャネル品質レベルに対する評価が広がりをもつので、[1]、[2]とは制御が異なる。以下に、[1]、[2]の両方についての電力制御方法を説明し、次に[3]についての電力制御方法を説明する。
5.2.平均値・瞬時チャネル品質による電力制御方法(コーディングレートを考慮しない場合)
チャネル品質レベルを用いて電力制御を行う場合について説明する。並列チャネルのチャネル品質レベルに対する、各並列チャネルの電力調整量は次式(2)となる。
Figure 2011035549
ここで、Nは並列チャネル数、FPCは電力調整関数、C,C,・・・,Cは電力制御前のチャネル品質レベルであり、一般的には、CNR(Carrier to Noise Ratio)が用いられる。また、λ,λ,・・・,λを等電力分配時の電力(P)からの電力制御量であり、以下の関係式(3)を満たす。
Figure 2011035549
さらに、g,g,・・・,gを並列チャネルの利得、雑音電力をPとすると、j番目の並列チャネルの品質レベル(CNR)は次式(4)となる。
Figure 2011035549
一例として、図4(a)に2並列チャネルの場合を示す。各並列チャネルは、Ch1品質レベルC301、Ch2品質レベルC302の品質レベルを持つ。所望チャネル品質レベル303γth_reqはターゲットBER(Bit Error Rate)を満たすチャネル品質レベル、切捨チェネル品質レベル306γth_offは電力制御によっても特性の改善が見込まれないチャネル品質レベルである。
各並列チャネルは、MIMOデコード後の分離チャネルであり、独立したAWGN(Additive White Gaussian Noise)チャネルと等しい。よって、所望チャネル品質レベル303(γth_req)は、AWGNチャネルでの所望BERを満たすチャネル品質レベルである。
等電力分配では、並列チャネルの品質レベル差は並列チャネル利得gに依存し、gが低すぎると電力制御λによる品質改善分が微少であり、効率的にチャネル品質レベルを改善させることができない。さらに、BERの観点では、品質の悪いチャネルが全体のBERを決定するため、並列チャネル数を減少させ、品質の悪いチャネルを使用しない方が効率的となることもある。よって、切捨チャネル品質レベル306γth_offは、以下のチャネルを使用せず、並列チャネル数(ランク)を削減する制御を行う。
以下、具体例を挙げて詳細に説明する。
図5及び図6に示すフローチャートを用いて説明する。簡単のために、2つの並列チャネルが存在する場合について示す。まず、Stage1では、各並列チャネルの利得差に応じた電力制御に利用可能な電力算出を行う。
(Step0)
並列チャネル数、送信アンテナ数、受信アンテナ数、MIMOデコード方式をもとに、MIMOデコード後の並列チャネルのチャネル利得g、並列チャネルの品質レベルCを計算する。計算した並列チャネル品質レベルCを切捨チャネル品質レベル306(γth_off)や所望チャネル品質レベル303(γth_req)を閾値として比較し電力制御を行う。
(Step1)
図4(e)に示すように、Ch2品質レベル302が切捨チャネル品質レベル306(γth_off)以下である場合、そのチャネルを用いた信号伝送を行わずにランク低減し、図4(f)に示すように並列チャネルCh1でのみの信号送信を行う。そのため、並列チャネルCh2に予め割り当てられている送信電力であるPを電力制御で利用可能な電力増幅の最大値であるPPC_maxに加算し、PPC_maxを更新し、他のチャネルに対する電力制御に利用することができる。この例では、ランク低減による利用可能な電力Pを電力制御用に利用することを示しているが、電力制御用に利用せずに残りの並列チャネルに対して等分配することも可能である。
(Step2)
次に、図4(e)に示すように、Ch1品質レベル301が所望チャネル品質レベル303(γth_req)以上である場合、その並列チャネルCh1に割り当てられている電力の一部
Figure 2011035549
(品質レベルでは余剰チャネル品質310(Cextra_1)に相当)を電力制御で利用可能な電力増幅量として利用する。並列チャネルがN個存在する場合は、Pextra=Pextra_1+Pextra_2+・・・+Pextra_Nが計算される。ここで、Pextraは、PPC_maxと同様に電力制御にて利用する電力増幅量として扱うことが可能であり、システム全体で利用できる電力増幅量はPPC_max+Pextraである。しかしながら、Pextra分の電力の使用には条件があり、その条件を満たさない限りは、各並列チャネルの余剰電力Pextra_jを当該並列チャネルから差し引いたり、利用することはできない。この条件については、後述する。
(Step3)
Step1にてランク低減される場合、受信側でのMIMOデコードで分離すべきストリーム数が減少するので、各並列チャネル利得が変化する。よって、ランク低減される場合、再度の並列チャネル利得計算が必要となる。
次に、Stage2では、すべでの並列チャネルを所望チャネル品質レベル303(γth_req)とするために電力制御に必要となる電力算出を行う。
(Step4)
図4(a)に示すように、Ch2品質レベル302(C)は所望チャネル品質レベル303(γth_req)未満である。このとき、Ch2品質レベル302(C)が所望チャネル品質レベル303(γth_req)となるために必要となる各並列チャネルの電力制御量を以下に式(5)により算出する。
Figure 2011035549
そして、所望チャネル品質レベル303(γth_req)未満の品質レベルを持つ全ての並列チャネルが、所望チャネル品質レベル303(γth_req)の品質を有するために必要となる電力Preq_totは以下の式(6)により算出される。
Figure 2011035549
また、所望チャネル品質レベル303(γth_req)以上の品質レベルを持つ並列チャネルが必要とする電力制御量は0である。
次に、図6に移行し、Stage3では、Stage1とStage2で得たPPC_max、Pextra、Preq_totの情報を用いて電力制御の実施を行う。
(Step5)
req_tot≦PPC_maxであり、他の並列チャネルに割り当てられている電力を用いなくとも電力制御により所望チャネル品質レベル303(γth_req)を全ての並列チャネルが満足できる場合、PPC_maxの電力のみを用いて次式(7)となるように電力増幅を行う。
Figure 2011035549
ここで、CPC_jは並列チャネルChjの電力制御による品質改善分である。図4(b)に2つの並列チャネルが存在する場合についての一例を示す。
(Step6)
req_tot>PPC_maxであり、PPC_maxだけでは全並列チャネルを所望チャネル品質レベル303(γth_req)まで引き上げることができない場合(図4(c))、PPC_maxに加えてPextraも利用して電力制御を行う。この場合、Pextra+PPC_max≧Preq_totの条件を満たせばPextraも用いて電力制御を行う。所望チャネル品質レベル303(γth_req)に満たない並列チャネルに対しては、電力制御により式(7)となるように電力増幅を行う。
extra+PPC_max>Preq_totであるとき、Pextra+PPC_maxの全電力を使用しない。このとき、Pextraに対応する電力を残して、なるべく他の並列チャネルの電力を使用しないようにする。よって、γth_req≦Cであるときは他の並列チャネルにて使用する分の電力を削減する。図4(d)に2つの並列チャネルが存在する場合についての一例を示す。PPC_maxによる品質改善分304とPextraによる電力追加分308によって所望チャネル品質レベル303を達成できている。
(Step7)
extra+PPC_max<Preq_totである場合は、電力制御によるチャネル品質レベルの測定は行わない。
5.3.平均値・瞬時チャネル品質による電力制御方法(コーディングレートを考慮しない場合)
〜簡易版〜
5.2に示した方法は、所望チャネル品質レベル303γth_reqと切捨チャネル品質レベル306γth_offを持つ現実的な方法である。しかしながら、これらの制御方法は複雑である。もし、複数並列チャネルが全て同程度のチャネル品質レベルである場合、簡易的な以下に説明する方法を適用することも考えられる。MIMO伝送においては、複数並列チャネルの品質レベルが等しいときに最も効率的な伝送が可能となるため、電力制御により複数並列チャネルの品質を等しくする。図4(a)に示すように、2つの並列チャネルCh1、Ch2間に品質レベル差がある場合、両者のレベルを制御値を次式(8)により決定することで、各並列チャネルの品質は同一となる。
Figure 2011035549
5.4.平均値・瞬時チャネル品質による電力制御方法(コーディングレートを考慮する場合)
上記方法では、FECによる誤り訂正符号化を考慮しない電力制御方法である。以下に、誤り訂正符号化のコーディングレートに応じた電力制御方法を示す。図7(a)に4つの並列チャネルのチャネル品質を示す。Ch1品質レベル401のみが所望チャネル品質レベル405を満たしている。これら4つの並列チャネルには、ユーザデータをFECエンコード部101でFECエンコードし、1つのFECブロックをデータ分配部103にて4分配された信号が流れる。つまり、全ての並列チャネルに流れるユーザデータを合成することで1つのFECブロックが再生される。コーディングレート1/2の場合、理論的には、FECブロックを構成する全ビットの1/2が再生されれば正しく復調可能である。よって、図7(b)のように並列チャネルCh2のみを電力増幅し、所望チャネル品質レベル405まで改善させる。Ch1品質レベルのみが所望チャネル品質レベルを満たしているので、全体の1/2が所望チャネル品質レベル405を満たしており、所望の品質で復調可能となる。その他の並列チャネルの制御方法については、5.2節と同様である。
5.5.チャネル品質分布による電力制御方法
5.2節〜5.4節では並列チャネルのチャネル品質のレベル(瞬時値もしくは平均値)のみについて言及した。チャネル行列の観測時間が長期間であり、電力制御の制御間隔も長周期であるとき、並列チャネルのチャネル品質の分布を得ることが可能である。
平均値がγth_off以下のとき
図8(a)、図8(c)に2つの並列チャネルの一例を示す。どの並列チャネルの分布の平均値も切捨チャネル品質レベル507(γth_off)を越えているため、ランク低減は行われない。しかし、もし切捨チャネル品質レベル507(γth_off)以下の平均値を取る並列チャネルがある場合は、5.2.節と同様にランク低減を行う。上記例は、並列チャネルの分布の平均値をパラメータとした制御であるが、並列チャネルの分布におけるγth_off以下となる割合(ηbelow_off)をパラメータとしても良い。システムが規定するスレッショルドηth_offに対し、ηth_off<ηbelow_offとなる場合に、ランク低減を行う方法も考えられる。
平均値がγth_off以上のとき
図8(a)の並列チャネルCh2品質分布502の分散σは大きく、電力制御前においても所望チャネル品質レベル503(γth_req)以上となるサンプルが幾つかある。図8(b)に示すように、電力制御により並列チャネルCh2の品質を向上させると所望チャネル品質レベル503以上となる割合が増加する。よって、品質分布の平均値がγth_reqを越えない場合でも、電力制御による一定の品質改善が望まれる。よって、電力制御の有無を、電力制御後にγth_reqを越える割合ηover_reqにより決定する。ηover_req≧ηth_reqのとき電力制御を行い、それ以外では電力制御を行わない。ここで、ηth_reqは電力制御後にγth_req以上となる割合の所望値である。たとえば、図8(b)内の所望チャネル品質レベルを超える割合508がηover_req≧ηth_reqであるとすると、電力制御が実施される。一方で、図8(c)に示すように並列チャネルCh2品質分布504の分散σが小さい場合、図8(d)に示すように図7(b)と同じ電力制御を行った場合でも、γth_reqを越える割合が存在しない場合もある。このような場合は、電力制御を実施しない。
上記説明は、FECのコーディングレートを考慮しない場合であるが、5.4節に示すようなコーディングレートを考慮した電力制御と組み合わせることも可能である。
100 送信機、101 FECエンコード部、102 変調部、103 データ分配部、104 リソースマッピング部、105 ベースバンド/RF処理部、106 並列チャネル品質解析部、107 スケジューリング部、108 MCSレベル決定部、109 電力制御部、110 CINR測定部、200 セル、201 送信局、202 受信局、301 Ch1品質レベルC、302 Ch2品質レベルC、303 所望チャネル品質レベル、304 品質改善分、305 所望チャネル品質レベル、306 切捨チェネル品質レベル、307 電力低減分、308 電力追加分、401 Ch1品質レベル、402 Ch2品質レベル、403 Ch3品質レベル、404 Ch4品質レベル、405 所望チャネル品質レベル、406 切捨チャネル品質レベル、501 並列チャネルCh1品質分布、502 並列チャネルCh2品質分布、503 所望チャネル品質レベル、504 並列チャネルCh2品質分布、505 電力制御後の並列チャネルCh2品質分布、506 並列チャネルCh2品質分布、507 切捨チャネル品質レベル、508 所望チャネル品質レベルを超える割合。

Claims (6)

  1. 1つのFECブロックデータを複数の並列チャネルに振り分けて伝送するVertical Encoding法を用いた伝送方式における並列チャネルに対する電力制御方法であって、
    各並列チャネルの利得差に応じた電力制御する
    ことを特徴とする並列チャネルに対する電力制御方法。
  2. 請求項1に記載の並列チャネルに対する電力制御方法において、
    各並列チャネルのチャネル品質レベルに応じて電力増幅を行う
    ことを特徴とする並列チャネルに対する電力制御方法。
  3. 請求項2に記載の並列チャネルに対する電力制御方法において、
    所望チャネル品質レベルと切捨チャネル品質レベルを閾値として各並列チャネルの電力制御を行う
    ことを特徴とする並列チャネルに対する電力制御方法。
  4. 請求項1に記載の並列チャネルに対する電力制御方法において、
    各並列チャネルのチャネル品質分布に応じて電力制御を行う
    ことを特徴とする並列チャネルに対する電力制御方法。
  5. 請求項4に記載の並列チャネルに対する電力制御方法において、
    所望チャネル品質レベルを超える分布の割合に応じて電力制御を行う
    ことを特徴とする並列チャネルに対する電力制御方法。
  6. 請求項4に記載の並列チャネルに対する電力制御方法において、
    切捨チャネル品質レベル以下となる分布の割合に応じて電力制御を行う
    ことを特徴とする並列チャネルに対する電力制御方法。
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