JP2011030283A - 電池制御装置および電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な安全性を確保することが可能な電池パックを提供する。
【解決手段】監視IC(MIC)は、充電保護用FET(FET_C)および放電保護用FET(FET_D)を共にオンに制御している場合には、基準電源電圧GNDを基準に電流値検出端子IDTで検出した電圧が電圧(V6[1])を超え、それが一定期間継続した場合に短絡電流と判断してFET_Dをオフに制御する。一方、MICは、二次電池BATの過充電に伴いFET_Cをオフ、FET_Dをオンに制御している場合には、IDTで検出した電圧が電圧(V6[2])(>V6[1])を超え、それが一定期間継続した場合に短絡電流と判断してFET_Dをオフに制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池制御装置および電池パックに関し、特に、リチウムイオン二次電池を監視する電池制御装置、ならびに、この電池制御装置とリチウムイオン二次電池を含んだ電池パックに適用して有効な技術に関する。
例えば、特許文献1には、充電保護用FETならびに放電保護用FETと、各FETを制御する制御ICとを備えた二次電池保護回路において、過充電時の制御方式が示されている。二次電池に対する過充電が制御ICによって検出されると、充電保護用FETがオフに駆動され、このFETに並列接続された順方向ダイオードを介する放電のみが可能となる。しかしながら、この状態で二次電池に負荷が接続されると、負荷の駆動電流が順方向ダイオードの電流に制限されてしまう。そこで、制御ICは、この順方向ダイオードに電流が流れた際に生じる順方向電圧を検出し、この検出を受けて充電保護用FETを再びオンに駆動する制御回路を備える。
特開平09−182282号公報
例えば、携帯電話機を代表とする携帯用電子機器では、軽量、高容量、サイクル寿命の長さなどの理由から、殆どの場合にリチウムイオン二次電池が用いられている。しかしながら、リチウムイオン二次電池は、高容量のために過充電または外部接続端子間の短絡などの状態では、膨張、発熱、発火の危険性が高い。そのため危険状態を回避するため、リチウムイオン二次電池には、制御装置が装着される。制御装置では、主に二次電池における過充電電圧、過放電電圧、過放電電流、短絡電流、過充電電流等が監視ICによって検出され、これらの検出結果に応じて放電保護用FET(Field Effect Transistor)ならびに充電保護用FETの制御が行われる。
ここで、監視ICは、過充電電圧を検出した際、充電保護用FETの充電電流パスを遮断する。この状態で、二次電池に対して負荷が接続された場合、図9に示すように、二次電池に対して、充電保護用FETのボディーダイオードを通る放電経路が形成される。図9は、本発明の前提として検討した電池パックにおいて、その過充電電圧検出後の状態を示す説明図である。図9に示すように、監視IC(MIC)は、二次電池BATに対する過充電電圧を検出すると、充電制御端子CHGを介して充電保護用FET(FET_C)をオフに制御する。この状態では、BAT→負荷LD→FET_CのボディーダイオードD1→放電保護用FET(FET_D)の放電経路DPHが形成される。
一方、監視ICは、過放電電流や短絡電流の検出に際しては、設定値以上の放電電流が流れたことを検出して放電保護用FET(FET_D)の放電電流パスを遮断する。その具体的な方式として、監視ICは、通常状態(FET(FET_C,FET_D)が共にオン状態)を前提として、電流値検出端子IDTを介して、このFETに流れる電流を、そのオン抵抗の電圧降下で生じる電圧値として検知している。つまり、検出したい電流値は、FETのオン抵抗から計算した検出電圧値に置き換えて設定されている。
ここで、例えば、図9に示したような状態で前述した過放電電流の検出を行ってしまうと、FET(FET_C,FET_D)が共にオン状態という前提が変わるため、検出される電圧値に対する流れた電流が変わってしまう。その為、一般的に、過充電電圧が検出され充電保護用FET(FET_C)が遮断された場合、過充電状態から回復するまでの間、過放電電流の検出機能は停止状態とされる。一方、短絡電流の検出機能は、通常、短絡電流を検出する設定値が比較的大きな値となることや、当該機能を停止させると短絡電流により電池パックが破壊される事態を招く恐れがあることなどから通常通り有効とされる。
図10は、本発明の前提として検討した電池パックにおいて、その動作例を示すシーケンス図である。図10に示すシーケンスは、これまでに説明した動作を纏めたものである。図10に示すように、二次電池BATに充電器を接続した後、BATの電圧値が過充電に該当する充電停止電圧V1に到達すると、それが一定の期間(Tsp3)継続するのを確認して、充電保護用FET(FET_C)がオフに制御される。その状態で、充電器を分離すると、電流値検出端子IDTにおいて正方向の電圧が検出される。この正方向の電圧は、監視IC(MIC)がIDTを介して充電器が分離されたことを認識するためにIDTから微小な電流を流出し、この電流が順方向のボディーダイオードD1を流れることで生じる。
その後、二次電池BATに対して充電器に替わり負荷LDが接続されると、これに伴う放電電流によってIDTにおける正方向の電圧は更に上昇する。一方、BATでは、放電電流に伴い電池電圧が低下するため、電池電圧が充電停止復帰電圧V2まで低下した段階で充電保護用FET(FET_C)が再びオンに制御される。これによって、IDTの電圧は、負荷LDの動作電流に応じた正常な値まで低下する。このような動作において、前述したように、FET_Cがオフ状態(TA)となってから再びオン状態(TB)となるまでの間は、過放電電流の検出機能は停止状態とされる。
しかしながら、近年では、FET(FET_C,FET_D)による損失の低減、ならびに電池効率向上のため、そのオン抵抗は著しく低減されてきている。これによって、図10に示す、過放電電流を検出する際の過放電電流検出電圧V5、ならびに短絡電流を検出する際の短絡電流検出電圧V6は、低めに設定せざるを得ない状況にある。したがって、特に短絡電流検出電圧V6の設定が低い場合、図10のTA〜TBの間において、負荷LDの通常の動作電流によってもボディーダイオードD1の特性に伴い短絡電流の発生と判断され、放電保護用FET(FET_D)を遮断されてしまう状況が起こり得る。この場合、FET_D、FET_Cが共にオフ状態となり、負荷LDに対して動作電流を供給できず、実使用上の不具合が生じ得る。
また、本来ならば、図10のTA〜TBの間においても過放電電流を検出することが望ましいが、過放電電流検出電圧V5の設定が低くなると、場合によっては負荷LDを接続せずとも充電器を分離しただけで過放電電流の発生と判断され得る。この場合も同様に、FET_D、FET_Cが共にオフ状態となり、負荷LDに対して動作電流を供給できず、実使用上の不具合が生じ得る。
本発明は、このような問題を見出すことでなされたものであり、その目的の一つは、適切な安全性を確保することが可能な電池制御装置ならびにそれを含んだ電池パックを提供することにある。本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態による電池制御装置は、二次電池の充放電電流経路上の第1および第2ノード間に直列に挿入された充電保護用スイッチおよび放電保護用スイッチと、充電保護用スイッチに並列接続され、二次電池からの放電電流のみを流す第1ダイオードと、放電保護用スイッチに並列接続され、二次電池への充電電流のみを流す第2ダイオードと、二次電池の電圧および電流を監視し各スイッチを制御する監視ICとを備えている。監視ICは、充電保護用スイッチおよび放電保護用スイッチを共にオンに制御している際には、第1ノードと第2ノード間の電位差が第1A判定電圧を超え、それが一定期間継続した場合に短絡電流と判断して放電保護用スイッチをオフに制御する。一方、監視ICは、二次電池の過充電に伴い充電保護用スイッチをオフ、放電保護用スイッチをオンに制御している際には、第1ノードと第2ノード間の電位差が第1B判定電圧(>第1A判定電圧)を超え、それが一定期間継続した場合に短絡電流と判断して放電保護用スイッチをオフに制御する。
これによって、過充電が検出された状態で負荷が接続されたような場合でも、負荷に対して十分な動作電流を供給しつつ、短絡電流を適切に判定することが可能となり、二次電池の安全性を適切に確保することが可能となる。また、仮に過充電状態の有無に関わらず判定電圧を変えない場合には、充電保護用スイッチならびに放電保護用スイッチのオン抵抗が低減されるほど負荷の動作電流の確保が困難となるが、判定電圧を変えることで十分な動作電流を確保でき、結果的に、各スイッチのオン抵抗を低減でき、高効率な電池パックが実現可能となる。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、二次電池の適切な安全確保が実現可能になる。
本発明の実施の形態1による電池パックを示すものであり、(a)はその構成例を示すブロック図、(b)はその外形例を示す斜視図である。 (a),(b)は、図1の電池パックにおいて、その監視ICの基本機能の一例を説明する動作シーケンス図である。 図1の電池パックにおいて、その動作例を示すシーケンス図である。 図1の電池パックにおいて、その監視ICの主要部の構成例を示す概略図である。 図10の動作を行う電池パック(前提システム)と図3の動作を行う電池パック(提案システム)とでその主な仕様の一例を比較した表である。 本発明の実施の形態2による電池パックにおいて、その動作例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態2による電池パックにおいて、図1の電池パックにおける監視ICの主要部の構成例を示す概略図である。 図10の動作を行う電池パック(前提システム)と図6の動作を行う電池パック(提案システム)とでその主な仕様の一例を比較した表である。 本発明の前提として検討した電池パックにおいて、その過充電電圧検出後の状態を示す説明図である。 本発明の前提として検討した電池パックにおいて、その動作例を示すシーケンス図である。 ボディーダイオードの電気的特性の一例を示す図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態の各機能ブロックを構成する回路素子は、特に制限されないが、公知のCMOS(相補型MOSトランジスタ)等の集積回路技術によって、単結晶シリコンのような半導体基板上に形成される。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による電池パックを示すものであり、(a)はその構成例を示すブロック図、(b)はその外形例を示す斜視図である。図1(a)に示す電池パックPBATは、プラス端子P(+)とマイナス端子P(−)を備え、二次電池BAT、監視IC(MIC)、FETチップFETCP、抵抗R1,R2等を含んで構成される。P(+)とP(−)の間には、例えば携帯電話機等の負荷LD、あるいは充電器BCが接続される。
二次電池BATは、代表的には、リチウムイオン二次電池であり、プラス端子B(+)とマイナス端子B(−)を備えている。B(+)はP(+)に接続され、B(−)は、FETチップFETCPを介してP(−)に接続される。監視IC(MIC)は、例えば、一つの半導体チップで実現され、電源電圧端子(電源電圧)VCC、基準電源電圧端子(基準電源電圧)GND、電流値検出端子IDT、充電制御端子CHG、放電制御端子DCHを備えている。VCCは抵抗R1を介してB(+)およびP(+)に接続され、GNDはB(−)に接続され、IDTは抵抗R2を介してP(−)に接続される。R1およびR2は、外部ノイズ(静電破壊)等から監視IC(MIC)を保護するために設けられる。
FETチップFETCPは、例えば、一つの半導体チップで実現され、ソース・ドレインの一方がP(−)に接続された充電保護用FET(FET_C)と、ソース・ドレインの一方がB(−)に接続された放電保護用FET(FET_D)を備える。FET_CおよびFET_Dにおけるソース・ドレインの他方は共通に接続される。FET_Cは、そのソース・ドレイン間に並列にP(−)側をアノードとするボディーダイオードD1を備え、FET_Dは、そのソース・ドレイン間に並列にB(−)側をアノードとするボディーダイオードD2を備えている。FET_C,FET_Dは、N型の導電型を持ち、D1,D2は、それぞれ、例えばソース・ドレインの一方とチャネルを接続することで形成される。FET_Cのゲートは、充電制御端子CHGによって制御され、FET_Dのゲートは、放電制御端子DCHによって制御される。
ここで、図1(a)に示した監視IC(MIC)、FETチップFETCP、抵抗R1,R2は、図1(b)に示すように配線基板BBD上に実装されると共に適宜配線が行われる。二次電池BATのプラス端子B(+)およびマイナス端子B(−)は配線基板BBD上の電極に適宜接続され、BBD上の他の電極(P(+),P(−))を介して負荷LDや充電器BCへの接続が行われる。配線基板BBDは、電池制御装置として機能し、二次電池BATと一体となって封子され、これが電池パックPBATとなる。
図2(a),(b)は、図1の電池パックにおいて、その監視ICの基本機能の一例を説明する動作シーケンス図である。監視IC(MIC)には過充電、過放電、過電流を監視するための各種機能が備わっており、それらは以下のように動作する。
(1)過充電電圧保護機能:二次電池BATの電圧が設定電圧を超え且つそれが設定時間継続すると、監視IC(MIC)が充電制御端子CHGを介して充電保護用FET(FET_C)をオフに制御し、充電電流を遮断して充電を停止させる。図2(a)に示すように、この時の設定電圧を充電停止電圧V1(例えば4.300V)と呼び、この設定時間を過充電電圧スパイク回避時間Tsp3(例えば1.0sec)と呼ぶ。また、充電停止状態から復帰する電圧を充電停止復帰電圧V2(例えば4.100V)と呼び、この電圧まで低下した際には、再びFET_Cをオンに制御する。
(2)過放電電圧保護機能:二次電池BATの電圧が設定電圧を下回り且つそれが設定時間継続すると、監視IC(MIC)が放電制御端子DCHを介して放電保護用FET(FET_D)をオフに制御し、放電電流を遮断して放電を停止させる。図2(a)に示すように、この時の設定電圧を放電停止電圧V4(例えば2.300V)と呼び、この設定時間を放電電圧スパイク回避時間Tsp1(例えば100msec)と呼ぶ。また、放電停止状態から復帰する電圧を放電停止復帰電圧V3(例えば2.400V)と呼び、この電圧まで上昇した際には、再びFET_Dをオンに制御する。
(3)過放電電流保護機能と短絡電流保護機能:電池パックのプラス端子P(+)とマイナス端子P(−)が外部で短絡された場合や、あるいは、この間に過大な放電電流が流れた場合で、それらが設定時間継続すると、監視IC(MIC)が放電制御端子DCHを介して放電保護用FET(FET_D)をオフに制御し、放電電流を遮断する。これらの電流の検出にはFET_CとFET_Dのオン抵抗(例えば50mΩ)による電圧降下を利用し、監視IC(MIC)がこの電圧降下の大きさを電流値検出端子IDTによって検出することで行われる。一般的に、過放電電流保護と短絡電流保護にそれぞれ対応して二つの検出閾値を設け、検出してから遮断するまでの設定時間に差を持たせ、安全性のため電流の大きく流れる方の設定時間を短くしている。
図2(b)に示すように、この過放電電流保護の設定電圧を過放電電流検出電圧V5(例えば100mV)と呼び、これに対応する設定時間を過放電電流スパイク回避時間Tsp2(例えば10ms)と呼ぶ。また、この短絡電流保護の設定電圧を短絡電流検出電圧V6(例えば600mV)と呼び、これに対応する設定時間を短絡電流スパイク回避時間Tsp4(例えば0.5ms)と呼ぶ。
以上のような電池パックにおいて、前述した過充電電圧保護機能が働いた際には、図9でも述べたように、充電電流は遮断させるが、放電電流は充電保護用FET(FET_C)のボディーダイオードD1を介して流せる仕組みになっている。また、この過充電電圧保護機能が働いている間は、図10で述べたように、過放電電流保護機能は無効とされる。
一方、過充電電圧保護機能が働いている間も有効となっている短絡電流保護機能に着目すると、例えば、短絡電流検出電圧V6を600mVとし、FET_CとFET_Dの直列オン抵抗を50mΩとした場合、FET_CとFET_Dが共にオン状態となる通常動作においては12Aの放電電流で短絡電流保護機能が働くことになる。しかしながら、この過充電電圧保護機能が働いた状態では、ボディーダイオードD1の電圧−電流特性が図11のようなものであったとすると、10mAの放電電流で短絡電流保護機能が働くことになる。この時の電池パックPBATの状態は、充電ができず、放電も10mA以上の放電電流が流れると電流を遮断するようになる。したがって、電流を流せる大きさが極端に減少したため、電池パックとして十分な機能を果たせない。これは、FET(FET_C,FET_D)のオン抵抗がある程度大きい場合には、その分、短絡電流検出電圧V6も高く設定され、結果的に、過充電電圧保護機能が働いている状態で流せる放電電流も十分に確保できるため特に大きな問題とはならない。しかしながら、FETのオン抵抗が低減されてくると、前述したように大きな問題を引き起こしてしまう。
そこで、本実施の形態1の電池パックは、過充電電圧保護機能が働き、充電電流が遮断されてボディーダイオードD1を介した放電が行われる状態では、短絡電流保護機能の検出電圧をボディーダイオードD1の特性を考慮した特性に再設定することを特徴とする。図3は、図1の電池パックにおいて、その動作例を示すシーケンス図である。図3に示すシーケンスは、本実施の形態1の電池パックを用いることで、前述した図10のシーケンスを改良したものである。
図3に示すように、二次電池BATに充電器を接続した後、BATの電圧値が過充電に該当する充電停止電圧V1に到達すると、それが一定の期間(Tsp3)継続するのを確認して、充電保護用FET(FET_C)がオフに制御される。ここで、FET_Cがオフに制御された際、監視IC(MIC)は、図10の場合と同様に、過放電電流保護機能(過放電電流検出電圧V5)を無効にする。これに加えて、監視IC(MIC)は、図10の場合と異なり、短絡電流検出電圧V6をV6[1]からそれよりも高いV6[2]に再設定する。具体的には、例えば、V6[1]=600mVとして、これをV6[2]=1.0Vに再設定する。この場合、図11のダイオード特性から判るように10A程度の電流が流れた際に短絡電流保護機能が働き、放電保護用FET(FET_D)がオフに制御されることになる。
その状態で、充電器を分離すると、電流値検出端子IDTにおいて正方向の電圧が検出される。この正方向の電圧は、監視IC(MIC)がIDTを介して充電器が分離されたことを認識するためにIDTから微小な電流を流出し、この電流が順方向のボディーダイオードD1を流れることで生じる。その後、二次電池BATに対して充電器に替わり負荷LDが接続されると、これに伴う放電電流によってIDTにおける正方向の電圧は更に上昇する。
ここで、前述したように、短絡電流検出電圧V6がV6[1](600mV)であった場合には負荷LDに対して10mA程度の動作電流しか流すことができなかったが、V6[2](1.0V)に再設定することで、10A程度までの動作電流を流すことが可能となる。さらに、負荷LDにおいて、10A程度の動作電流が流れた場合には、それを短絡電流として検出し、当該電流を遮断することが可能となる。これによって、負荷LDに対して十分な動作電流を供給しつつも、電池パックPBATの安全性を適切に確保することが可能となる。また、前述したように、FET(FET_C,FET_D)の低オン抵抗化を進めることができ、電池パックの高効率化が図れるようになる。
その後、図3に示すように、二次電池BATの電池電圧は、負荷LDの動作に伴う放電電流によって低下する。この電池電圧が充電停止復帰電圧V2まで低下すると、監視IC(MIC)は、充電保護用FET(FET_C)を再びオンに制御する。これによって、IDTの電圧は、負荷LDの動作電流に応じた正常な値まで低下する。また、監視IC(MIC)は、FET_Cを再びオンに制御した際に、過放電電流保護機能(過放電電流検出電圧V5)を有効に戻すと共に、短絡電流検出電圧V6もV6[2]からV6[1]に戻す。これによって、その後は、過放電電流保護機能も、適切に働くことになる。
図4は、図1の電池パックにおいて、その監視ICの主要部の構成例を示す概略図である。図4に示す監視IC(MIC1)は、過充電系フラグ検出回路OCDETと、比較回路CMP1,CMP2と、駆動回路DRV1,DRV2と、期間判定回路TJGE1,TJGE2と、オア演算回路ORと、アンド演算回路ADと、定電圧回路VG_V5,VG_V6[1],VG_V6[2]と、セレクタ回路SEL1等を含んで構成される。
過充電系フラグ検出回路OCDETは、図2および図3に示したように、電源電圧端子VCCからの電池電圧が充電停止電圧V1を超え、且つその状態がTsp3の期間継続した場合に‘H’レベルを出力する。その後、電池電圧が充電停止復帰電圧V2より低下した際には、この‘H’レベルを‘L’レベルに戻す。比較回路CMP1は、電流値検出端子IDTからの電圧と定電圧回路VG_V5からの過放電電流検出電圧V5とを比較し、IDT>V5の場合には‘H’レベルを出力する。アンド演算回路ADは、CMP1からの出力とOCDETからの反転出力とを演算し、期間判定回路TJGE1に出力を行う。TJGE1は、‘H’レベルの入力がTsp2の期間継続した場合に‘H’レベルを出力する。
一方、比較回路CMP2は、電流値検出端子IDTからの電圧とセレクタ回路SEL1を介した短絡電流検出電圧V6とを比較し、IDT>V6の場合には‘H’レベルを出力する。SEL1は、OCDETが‘L’レベルを出力している際には、図3で述べた電圧V6[1]を出力する定電圧回路VG_V6[1]を選択し、‘H’レベルを出力している際には、図3で述べた電圧V6[2]を出力する定電圧回路VG_V6[2]を選択する。期間判定回路TJGE2は、CMP2の‘H’レベル出力がTsp4の期間継続した場合に‘H’レベルを出力する。
オア演算回路ORは、TJGE1とTJGE2の出力を入力として演算し、駆動回路DRV2に出力を行う。DRV2は、ORの出力が‘L’レベルの場合には放電制御端子DCHを介して放電保護用FET(FET_D)をオンに制御し、ORの出力が‘H’レベルの場合にはDCHを介してFET_Dをオフに制御する。また、駆動回路DRV1は、過充電系フラグ検出回路OCDETの出力が‘L’レベルの場合には充電制御端子CHGを介して充電保護用FET(FET_C)をオンに制御し、OCDETの出力が‘H’レベルの場合にはCHGを介してFET_Cをオフに制御する。
したがって、例えば、OCDETが‘H’レベルを出力している(すなわち過充電状態が検出されている)間は、CMP1の出力に関わらず、ADおよびTJGE1から‘L’レベルが出力され、FET_Dのオン・オフは、CMP2およびTJGE2の出力に応じて定められる。すなわち、過放電電流保護機能は無効となる。また、この間、CMP2は、IDTの電圧をV6[2]を基準に判定し、IDT>V6[2]の状態がTsp4の間継続した場合(短絡電流検出時)には、TJGE2から‘H’レベルが出力され、そうでない場合には、TJGE2から‘L’レベルが出力される。FET_Dは、TJGE2の‘H’レベルに応じてオフに制御され、‘L’レベルに応じてオンを維持する。一方、OCDETが‘L’レベルを出力している間は、IDT>V5の状態がTsp2の間継続した場合(過放電電流検出時)か、IDT>V6[1]の状態がTsp4の間継続した場合(短絡電流検出時)にFET_Dがオフに制御される。つまり、短絡電流保護機能に加えて過放電電流保護機能も有効となる。
図5は、図10の動作を行う電池パック(前提システム)と図3の動作を行う電池パック(提案システム)とでその主な仕様の一例を比較した表である。図5に示すように、過充電状態に伴い充電保護用FETがオフ、放電保護用FETがオンとなっている間、前提システムでは短絡電流検出電圧が例えば600mVであったが、提案システムでは例えば1000mVに変更されている。
以上、本発明の実施の形態1による電池パックを用いることで、代表的には、二次電池の安全性を適切に確保することが可能となる。また、充電および放電スイッチの低オン抵抗化が図れ、高効率な電池パックを実現可能になる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2による電池パックにおいて、その動作例を示すシーケンス図である。本実施の形態2の電池パックの構成は、図1と同様である。図6に示すシーケンスは、前述した図3のシーケンスと比較して、短絡電流検出電圧V6に加えて過放電電流検出電圧V5も再設定されている点が異なっている。それ以外の点に関しては、図3と同様であるため詳細な説明は省略する。
図6に示すように、過充電電圧の検出に伴い充電保護用FET(FET_C)がオフに制御された際、監視IC(MIC)は、図3の場合と同様に、短絡電流検出電圧V6をV6[1](例えば600mV)からV6[2](例えば1.0V)に再設定する。これに加えて、監視IC(MIC)は、図3の場合と異なり、過放電電流検出電圧V5をV5[1]からそれよりも高いV5[2]に再設定する。具体的には、例えば、V5[1]=100mVとして、これをV5[2]=0.8Vに再設定する。なお、過充電電圧の検出前におけるV5[1]=100mVの場合には、FET_CおよびFET_Dの直列オン抵抗を50mΩとして、放電電流が2A流れた際に過放電と判断される。
その状態で、充電器を分離すると、電流値検出端子IDTにおいて正方向の電圧が検出される。この正方向の電圧は、監視IC(MIC)がIDTを介して充電器が分離されたことを認識するためにIDTから微小な電流を流出し、この電流が順方向のボディーダイオードD1を流れることで生じる。この微小な電流が例えば0.1μA程度であった場合、図11のダイオード特性からIDTの電圧は例えば300mV程度となる恐れがある。ここで、過放電電流検出電圧V5が仮にV5[1](100mV)のままであった場合には、過放電電流の検出と判断され、放電保護用FET(FET_D)がオフに制御されるが、V5をV5[2](0.8V)に再設定することで、過放電電流の検出電流値を1A程度にすることが可能となり、FET_Dのオン状態を維持できる。
その後、二次電池BATに対して充電器に替わり負荷LDが接続されると、これに伴う放電電流によってIDTにおける正方向の電圧は更に上昇する。この際に、監視ICは、V5[2]とV6[2]に伴い、負荷LDの動作電流が1A程度に達すると過放電電流と判断し、10A程度に達すると短絡電流と判断する。したがって、負荷LDに対して十分な動作電流を供給しつつ、過放電電流と短絡電流を適切に検出することができ、電池パックPBATの安全性を適切に確保することが可能となる。また、前述したように、FET(FET_C,FET_D)の低オン抵抗化を進めることができ、電池パックの高効率化が図れるようになる。
その後、図6に示すように、二次電池BATの電池電圧は、負荷LDの動作に伴う放電電流によって低下する。この電池電圧が充電停止復帰電圧V2まで低下すると、監視IC(MIC)は、充電保護用FET(FET_C)を再びオンに制御する。これによって、IDTの電圧は、負荷LDの動作電流に応じた正常な値まで低下する。また、監視IC(MIC)は、FET_Cを再びオンに制御した際に、過放電電流検出電圧V5をV5[2]からV5[1]に戻すと共に、短絡電流検出電圧V6もV6[2]からV6[1]に戻す。これによって、その後も、過放電電流保護機能および短絡電流保護機能共に、適切に働くことになる。
図7は、本発明の実施の形態2による電池パックにおいて、図1の電池パックにおける監視ICの主要部の構成例を示す概略図である。図7に示す監視IC(MIC2)は、図4に示した監視IC(MIC1)と比較して、オア演算回路ORの一方の入力に接続される過放電電流検出系の回路構成が異なっている。ORの他方の入力に接続される短絡電流検出系の回路構成(定電圧回路VG_V6[1],VG_V6[2]、セレクタ回路SEL1、比較回路CMP2、期間判定回路TJGE2)や、過充電系フラグ検出回路OCDETならびに駆動回路DRV1,DRV2の機能に関しては、図4と同様であるため詳細な説明は省略する。
過放電電流検出系の回路は、短絡電流検出系の回路と同様に、定電圧回路VG_V5[1],VG_V5[2]と、セレクタ回路SEL2と、比較回路CMP1と、期間判定回路TJGE1によって構成される。比較回路CMP1は、電流値検出端子IDTからの電圧とセレクタ回路SEL2を介した過放電電流検出電圧V5とを比較し、IDT>V5の場合には‘H’レベルを出力する。SEL2は、OCDETが‘L’レベルを出力している際には、図6で述べた電圧V5[1]を出力する定電圧回路VG_V5[1]を選択し、‘H’レベルを出力している際には、図6で述べた電圧V5[2]を出力する定電圧回路VG_V5[2]を選択する。期間判定回路TJGE1は、CMP1の‘H’レベル出力がTsp2の期間継続した場合に‘H’レベルを出力する。
したがって、例えば、OCDETが‘H’レベルを出力している(すなわち過充電状態が検出されている)間、IDT>V5[2]の状態がTsp2の間継続するか、あるいはIDT>V6[2]の状態がTsp4の間継続すると、オア演算回路ORならびに駆動回路DRV2を介して放電保護用FET(FET_D)がオフに制御される。一方、OCDETが‘L’レベルを出力している間は、IDT>V5[1]の状態がTsp2の間継続するか、あるいはIDT>V6[1]の状態がTsp4の間継続すると、ORならびにDRV2を介してFET_Dがオフに制御される。
図8は、図10の動作を行う電池パック(前提システム)と図6の動作を行う電池パック(提案システム)とでその主な仕様の一例を比較した表である。図8に示すように、過充電状態に伴い充電保護用FETがオフ、放電保護用FETがオンとなっている間、前提システムでは短絡電流検出電圧が例えば600mVであったが、提案システムでは例えば1000mVに変更されている。さらに、前提システムでは、過放電電流検出機能が無効であったが、提案システムでは有効とされ、過放電電流検出電圧が例えば800mVに設定されている。
このように、本実施の形態2の電池パックは、前述した実施の形態1の電池パックと比較して、過充電状態が検出されている間、短絡電流の検出に加えて過放電電流の検出も可能な構成となっている。これらの検出条件は、それぞれ、電流値(IDTでの検出電圧)とその継続期間(スパイク回避時間Tsp)の組み合わせで定められる。例えば、短絡電流の検出条件では、電流値が高く設定されるがその分継続期間が短く設定され、これによって電池パックの破壊を防止する。また、過放電電流の検出条件では、電流値が負荷の正常な駆動電流よりも若干高い値に設定されるが、一時的なピーク電流等を加味して継続期間が長く設定され、これによって、異常な負荷から前もって電池パックを保護する。
このように、電流値とその継続期間の組み合わせからなる安全動作領域を複数設定することで電池パックの適切な保護が図れる。ここで、前述した実施の形態1では、過放電電流保護機能を一時的に無効にしているが、これは電池パックの破壊といった致命的な問題には到らず、また、その後に過充電状態から回復した際に再び有効とされるため、実質的に電池パックの適切な保護は可能である。ただし、より安全性を高めたい場合には、本実施の形態2の構成を用いて、過充電状態の間も過放電電流保護機能を有効とすればよい。
以上、本発明の実施の形態2による電池パックを用いることで、代表的には、二次電池の安全性を適切に確保することが可能となる。また、充電および放電スイッチの低オン抵抗化が図れ、高効率な電池パックを実現可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、前述した実施の形態では、便宜上、過充電電圧保護機能が働く前後で電流の検出値を違う値(例えば、短絡電流検出値を12A→10A)にしたが、勿論、同じ値にすることも可能である。さらに、この電流値を任意に設定できる構成とすることも可能である。この場合、例えば図7の定電圧回路VG_V5[1],VG_V5[2],VG_V6[1],VG_V6[2]を、半導体ヒューズ等によって電圧設定が可能な可変電圧回路とすればよい。
また、前述した実施の形態では、充電保護用および放電保護用スイッチとしてFETを用いたが、これに限らず例えばバイポーラトランジスタ等を用いることも可能である。さらに、前述した実施の形態では、マイナス端子側の電流経路に充電保護用および放電保護用スイッチが挿入された構成例を示したが、例えば当該スイッチがプラス端子側の電流経路に挿入された構成も考えられ、本実施の形態は、このような構成に対しても同様に適用可能である。
本実施の形態による電池パックは、特に、携帯電話機等のモバイル機器に使用されるリチウムイオン二次電池パックに適用して有益な技術であり、これに限らず、ノートパソコン等のようにバッテリを搭載する機器全般に対して広く適用可能である。
PBAT 電池パック
BAT 二次電池
MIC 監視IC
R 抵抗
LD 負荷
BC 充電器
FETCP FETチップ
B(+),P(+) プラス端子
B(−),P(−) マイナス端子
FET_D 放電保護用FET
FET_C 充電保護用FET
D ボディーダイオード
VCC 電源電圧端子
GND 基準電源電圧端子
IDT 電流値検出端子
DCH 放電制御端子
CHG 充電制御端子
BBD 配線基板
CMP 比較回路
TJGE 期間判定回路
OR オア演算回路
AD アンド演算回路
VG 定電圧回路
DRV 駆動回路
OCDET 過充電系フラグ検出回路
SEL セレクタ回路

Claims (12)

  1. 第1および第2電源端子と、
    検出端子と、
    第1および第2制御端子と、
    前記第1制御端子によってオン・オフが制御され、電流経路となる2つのノードの一方が前記検出端子と導通する第1トランジスタと、
    前記第2制御端子によってオン・オフが制御され、電流経路となる2つのノードの一方が前記第2電源端子と導通し、他方が前記第1トランジスタの2つのノードの他方に接続された第2トランジスタと、
    前記第1トランジスタの2つのノード間に接続され、前記検出端子側をアノードとする第1ダイオードと、
    前記第2トランジスタの2つのノード間に接続され、前記第2電源端子側をアノードとする第2ダイオードと、
    前記第1および第2制御端子を介して前記第1および第2トランジスタのオン・オフを制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記第1および第2トランジスタを共にオンに制御している際には、前記第2電源端子の電圧を基準に前記検出端子で検出した検出電圧が第1A判定電圧に達し、且つその状態が第1期間継続した場合に前記第2トランジスタをオフに制御し、
    前記第1トランジスタをオフ、前記第2トランジスタをオンに制御している際には、前記検出電圧が前記第1A判定電圧よりも大きい第1B判定電圧に達し、且つその状態が前記第1期間継続した場合に前記第2トランジスタをオフに制御することを特徴とする電池制御装置。
  2. 請求項1記載の電池制御装置において、
    前記制御回路は、更に、前記第1および第2トランジスタを共にオンに制御している際には、前記検出電圧が第2A判定電圧に達し、且つその状態が第2期間継続した場合に前記第2トランジスタをオフに制御し、
    前記第2A判定電圧は、前記第1A判定電圧よりも小さく、
    前記第2期間は、前記第1期間よりも長いことを特徴とする電池制御装置。
  3. 請求項2記載の電池制御装置において、
    前記制御回路は、更に、前記第1トランジスタをオフ、前記第2トランジスタをオンに制御している際には、前記検出電圧が前記第2A判定電圧よりも大きい第2B判定電圧に達し、且つその状態が前記第2期間継続した場合に前記第2トランジスタをオフに制御することを特徴とする電池制御装置。
  4. 請求項2記載の電池制御装置において、
    前記制御回路は、前記第2電源端子の電圧を基準に前記第1電源端子の電圧が第3A判定電圧に達し、且つその状態が第3期間継続した場合に前記第1トランジスタをオフ、前記第2トランジスタをオンに制御し、その後、前記第1電源端子の電圧が前記第3A判定電圧よりも小さい第3B判定電圧に戻った場合に前記第1および第2トランジスタを共にオンに制御することを特徴とする電池制御装置。
  5. 正極外部端子および負極外部端子と、
    正極ノードおよび負極ノードを備えた二次電池と、
    第1および第2電源ノード、検出ノード、第1および第2制御ノードを備えた制御回路と、
    第1および第2トランジスタと、
    第1および第2ダイオードとを有し、
    前記正極外部端子と前記正極ノードは、共通接続されると共に前記第1電源ノードに導通し、
    前記第1トランジスタは、前記第1制御ノードによってオン・オフが制御され、電流経路となる2つのノードの一方が前記検出ノードに導通すると共に前記負極外部端子に接続され、
    前記第2トランジスタは、前記第2制御ノードによってオン・オフが制御され、電流経路となる2つのノードの一方が前記第2電源ノードに導通すると共に前記負極ノードに接続され、他方が前記第1トランジスタの2つのノードの他方に接続され、
    前記第1ダイオードは、前記第1トランジスタの2つのノード間に、前記負極外部端子側をアノードとして接続され、
    前記第2ダイオードは、前記第2トランジスタの2つのノード間に、前記負極ノード側をアノードとして接続され、
    前記制御回路は、
    前記第1および第2トランジスタを共にオンに制御している際には、前記第2電源ノードの電圧を基準に前記検出ノードで検出した検出電圧が第1A判定電圧に達し、且つその状態が第1期間継続した場合に前記第2トランジスタをオフに制御し、
    前記第1トランジスタをオフ、前記第2トランジスタをオンに制御している際には、前記検出電圧が前記第1A判定電圧よりも大きい第1B判定電圧に達し、且つその状態が前記第1期間継続した場合に前記第2トランジスタをオフに制御することを特徴とする電池パック。
  6. 請求項5記載の電池パックにおいて、
    前記制御回路は、更に、前記第1および第2トランジスタを共にオンに制御している際には、前記検出電圧が第2A判定電圧に達し、且つその状態が第2期間継続した場合に前記第2トランジスタをオフに制御し、
    前記第2A判定電圧は、前記第1A判定電圧よりも小さく、
    前記第2期間は、前記第1期間よりも長いことを特徴とする電池パック。
  7. 請求項6記載の電池パックにおいて、
    前記制御回路は、更に、前記第1トランジスタをオフ、前記第2トランジスタをオンに制御している際には、前記検出電圧が前記第2A判定電圧よりも大きい第2B判定電圧に達し、且つその状態が前記第2期間継続した場合に前記第2トランジスタをオフに制御することを特徴とする電池パック。
  8. 請求項6記載の電池パックにおいて、
    前記制御回路は、前記第2電源ノードの電圧を基準に前記第1電源ノードの電圧が第3A判定電圧に達し、且つその状態が第3期間継続した場合に前記第1トランジスタをオフ、前記第2トランジスタをオンに制御し、その後、前記第1電源ノードの電圧が前記第3A判定電圧よりも小さい第3B判定電圧に戻った場合に前記第1および第2トランジスタを共にオンに制御することを特徴とする電池パック。
  9. 請求項8記載の電池パックにおいて、
    前記第1Aおよび第1B判定電圧は、前記正極外部端子と前記負極外部端子の間が短絡状態とみなされる場合を検出する電圧であり、
    前記第2Aおよび第2B判定電圧は、前記正極外部端子から前記負極外部端子に向けて過剰電流が流れた場合を検出する電圧であることを特徴とする電池パック。
  10. 二次電池の充放電電流経路上の第1および第2ノード間に直列に挿入された充電保護用スイッチおよび放電保護用スイッチと、
    前記充電保護用スイッチに並列接続され、前記二次電池からの放電電流のみを流す第1ダイオードと、
    前記放電保護用スイッチに並列接続され、前記二次電池への充電電流のみを流す第2ダイオードと、
    前記二次電池の電圧および電流を監視し、前記充電保護用スイッチおよび前記放電保護用スイッチのオン・オフを制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記充電保護用スイッチおよび前記放電保護用スイッチを共にオンに制御している際には、前記第1ノードと前記第2ノード間の電位差が第1A判定電圧に達し、且つその状態が第1期間継続した場合に前記放電保護用スイッチをオフに制御し、
    前記充電保護用スイッチをオフ、前記放電保護用スイッチをオンに制御している際には、前記第1ノードと前記第2ノード間の電位差が前記第1A判定電圧よりも大きい第1B判定電圧に達し、且つその状態が前記第1期間継続した場合に前記放電保護用スイッチをオフに制御することを特徴とする電池制御装置。
  11. 請求項10記載の電池制御装置において、
    前記制御回路は、更に、前記充電保護用スイッチおよび前記放電保護用スイッチを共にオンに制御している際には、前記第1ノードと前記第2ノード間の電位差が第2A判定電圧に達し、且つその状態が第2期間継続した場合に前記放電保護用スイッチをオフに制御し、
    前記第2A判定電圧は、前記第1A判定電圧よりも小さく、
    前記第2期間は、前記第1期間よりも長いことを特徴とする電池制御装置。
  12. 請求項11記載の電池制御装置において、
    前記制御回路は、更に、前記充電保護用スイッチをオフ、前記放電保護用スイッチをオンに制御している際には、前記第1ノードと前記第2ノード間の電位差が前記第2A判定電圧よりも大きい第2B判定電圧に達し、且つその状態が前記第2期間継続した場合に前記放電保護用スイッチをオフに制御することを特徴とする電池制御装置。
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