JP2011027951A - 液晶表示パネル - Google Patents

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JP2011027951A JP2009172846A JP2009172846A JP2011027951A JP 2011027951 A JP2011027951 A JP 2011027951A JP 2009172846 A JP2009172846 A JP 2009172846A JP 2009172846 A JP2009172846 A JP 2009172846A JP 2011027951 A JP2011027951 A JP 2011027951A
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Abstract

【課題】視野角制御用サブ画素を備えた液晶表示パネルにおいて、視野角制御用サブ画素
の液晶層以外の誘電体を増加させて、TV特性の急峻を緩和し、できるだけ表示用サブ画
素のTV特性に近似させることにより、階調表示を容易にさせ、コスト面を向上させた液
晶表示パネルを提供すること。
【解決手段】液晶層LCを挟持して対向配置された第1基板AR及び第2基板をCF有し
、1画素毎に表示用サブ画素14Aと視野角制御用サブ画素15Aが隣接配置され、視野
角制御用サブ画素15Aには一対の電極25、30Aと、前記一対の電極25、30A間
に液晶層LCを挟む一対の配向膜27、34が形成されている液晶表示パネル10Aであ
って、視野角制御用サブ画素15Aには一対の電極25、30A間に液晶層LC及び配向
膜27、34とは異なるオーバーコート層33からなる誘電体膜が形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、視野角制御用サブ画素を備えた液晶表示パネルに関し、特に視野角制御用サ
ブ画素の一対の電極間に液晶層とは別の誘電体が形成されている、視野角制御特性が良好
な液晶表示パネルに関する。
液晶表示パネルはCRT(陰極線管)と比較して軽量、薄型、低消費電力という特徴が
あるため、表示用として多くの電子機器に使用されている。液晶表示パネルは、所定方向
に整列した液晶分子の向きを電界により変えて、液晶層の光の透過量を変化させて画像を
表示させるものである。このような液晶表示パネルには、外光が液晶層に入射し、反射板
で反射されて再び液晶層を透過して出射する反射型のものと、バックライト装置からの入
射光が液晶層を透過する透過型のものと、その両方を備えた半透過型のものとが存在して
いる。
液晶表示パネルの液晶層に電界を印加する方法として、縦電界方式のものと横電界方式
のものとが知られている。縦電界方式の液晶表示パネルは、液晶層を挟んで配置される一
対の電極により、概ね縦方向の電界を液晶分子に印加するものである。この縦電界方式の
液晶表示パネルとしては、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment
)モード、MVA(Multi-domain Vertical Alignment)モード等のものが知られている
。横電界方式の液晶表示パネルは、液晶層を挟んで配設される一対の基板のうちの一方の
内面側に一対の電極を互いに絶縁して設け、概ね横方向の電界を液晶分子に対して印加す
るものである。この横電界方式の液晶表示パネルとしては、一対の電極が平面視で重なら
ないIPS(In-Plane Switching)モードのものと、重なるFFSモードのものとが知ら
れている。
このうち、IPSモードの液晶表示パネルは、画素電極と共通電極とからなる一対の電
極をそれぞれ互いに電気的に絶縁された状態で噛み合うようにくし歯状に形成し、画素電
極と共通電極との間に横方向の電界を液晶に印加するものである。このIPSモードの液
晶表示パネルは、縦電界方式の液晶表示パネルよりも視野角が広いという利点を有してい
る。
また、FFSモードの液晶表示パネルは、絶縁膜を介して共通電極と画素電極とからな
る一対の電極をそれぞれ異なる層に配置し、液晶層側の共通電極又は画素電極にスリット
状開口を設け、このスリット状開口を通る概ね横方向の電界を液晶層に印加するものであ
る。このFFSモードの液晶表示パネルは、広い視野角を得ることができると共に画像コ
ントラストを改善できるという効果があるので、近年、多く用いられるようになってきて
いる。このFFSモードの液晶表示パネルには、共通電極及び画素電極がスイッチング素
子としての薄膜トランジスターTFT(Thin Film Transistor)と実質的に同一の平面に
形成されたものと、共通電極及び画素電極が共にTFTの上方に配置されたものとが知ら
れている。
このうち、共通電極及び画素電極が共にTFTの上方に配置されたFFSモードの液晶
表示パネルは、TFT等の表面が層間樹脂膜で被覆され、この層間樹脂膜の表面に電極間
絶縁膜をはさんで透明導電性材料からなる下電極とスリット状開口を有するが上電極とが
形成されている。この上電極及び下電極は、共に画素電極及び共通電極の何れとしても作
動させることが可能である。
上述のように、横電界方式の液晶表示パネルは広い視野角を有しているが、秘匿情報を
表示するときは、他人に視認されないようにするため、狭い視野角の方が望ましい。そこ
で、下記特許文献1〜3に示されているように、表示用サブ画素に隣接して視野角制御用
サブ画素を設けて、必要なときに適宜視野角を狭くすることができるようにした液晶表示
パネルが知られている。この視野角制御用サブ画素は、表示用サブ画素とは異なる電界を
液晶分子に印加させて液晶分子の配向を異ならせることにより、視野角を狭くするもので
ある。表示用サブ画素と視野角制御用サブ画素の液晶は同種のものであり、表示用サブ画
素はVAモード(下記特許文献2参照)、IPSモード(下記特許文献1参照)、FFS
モード(下記特許文献3参照)等が可能とされている。
特開2007−156403号公報 特開2007−178948号公報 特開2007−178979号公報
しかしながら、従来の視野角制御用サブ画素は、駆動電圧が印加される一対の電極間に
配置されている誘電体は、液晶層以外は一対の配向膜のみであった。配向膜の膜厚は約5
00Å〜1000Å程度と薄いので、一対の電極間に印加される駆動電圧は大部分が液晶
層に印加されるため、視野角制御用サブ画素の駆動電圧に対する輝度の特性、すなわちT
V曲線は急峻な特性を有していることになる。このために、視野角制御用サブ画素はわず
かな電圧変化で大きな輝度変化を生じることとなり、多階調の視野角制御を設定すること
は困難であった。
また、従来の視野角制御用サブ画素は、視野角制御用サブ画素のTV曲線が表示用サブ
画素のTV曲線と大きく異なるために、視野角制御用サブ画素の駆動電圧を表示用サブ画
素の駆動電圧と同一にすることができなかった。したがって、従来の視野角制御用サブ画
素を備える液晶表示パネルでは、表示用サブ画素の駆動電圧の生成とは別に視野角制御用
サブ画素の駆動電圧の生成が必要であり、例えば、ソースドライバーのDA変換回路とし
て表示用サブ画素用と視野角制御用サブ画素用の二つが必要となり、価格上昇の原因とな
る問題があった。また、従来の視野角制御用サブ画素を備える液晶表示パネルにおいては
、視野角制御用サブ画素の電極と表示用サブ画素の電極を互いに電気的に接続することが
できず、表示領域の周縁部に形成されている額縁領域の面積を狭くすることができないと
いう問題があった。
また、従来の視野角制御用サブ画素を備える液晶表示パネルにおいては、視野角制御用
サブ画素の階調テーブルは、表示用サブ画素の階調テーブルとは異なるために、階調テー
ブルを使用して階調表示を行うときには、別々の階調テーブルが必要となって記憶容量が
増加するという問題があった。
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、視野角
制御用サブ画素を備えた液晶表示パネルにおいて、視野角制御用サブ画素のTV特性の急
峻な変化を緩和させて表示用サブ画素のTV特性に近似させ、階調的な視野角制御を容易
に行うことができるようにすると共に、表示用サブ画素と同じ階調テーブルを使用するこ
とができるようにした液晶表示パネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の液晶表示パネルは、液晶層を挟持して対向配置され
た第1基板及び第2基板を有し、表示用サブ画素と視野角制御用サブ画素とが配置され、
前記視野角制御用サブ画素は、前記第1基板に形成された電極と前記第2基板に形成され
た電極とからなる一対の電極と、前記一対の電極間に前記液晶層を挟む一対の配向膜が形
成されている液晶表示パネルであって、前記視野角制御用サブ画素は縦電界方式であり、
前記一対の電極間に前記液晶層及び前記配向膜とは異なる誘電体膜が形成されていること
を特徴とする。
本発明の液晶表示パネルにおいては、縦電界方式の視野角制御用サブ画素の一対の電極
間には、液晶層及び配向膜とは異なる誘電体膜が形成されている。これにより、視野角制
御用サブ画素では、一対の電極間に印加された電圧は新たに加えられた誘電体膜によって
分圧されるため、液晶層に直接印加される印加される電圧が低くなる。そのため、本発明
の液晶表示パネルによれば、TV特性の急峻が緩和され、階調的に視野角制御を行うこと
ができるようになる。なお、視野角制御用サブ画素は、1画素毎に一つ形成してもよく、
1画素に視野角制御用サブ画素があるものと視野角制御用サブ画素がないものとが混在し
ていてもよい。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記視野角制御用サブ画素は、前記一対の
電極間の前記液晶層による容量をC1とし、前記液晶層以外の誘電体膜による容量をC2
としたとき、
C2/C1≧0.5
の関係を満たしていることが好ましい。
このような条件を満たしていると、視野角制御用サブ画素のTV特性の急峻の緩和効果
が大きく現れるようになる。なお、C2/C1の最大値は、視野角制御用サブ画素の一対
の電極間に印加される電圧の値によって変化するが、液晶層以外の誘電体膜による容量C
2が大きすぎると、液晶層に印加される電圧が小さくなるために視野角制御効果が低下し
出す。例えば、Vall≦6Vとし、VLc≧1とした場合、C2/C1≦5位が最適とな
る。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記表示用サブ画素には樹脂膜及び無機絶
縁膜の少なくとも一方が形成され、前記視野角制御用サブ画素の誘電体膜は前記表示用サ
ブ画素に形成されている前記樹脂膜及び前記無機絶縁膜の少なくとも一方と同一の材料か
らなることが好ましい。
表示用サブ画素に形成されている樹脂膜ないし無機絶縁膜は誘電体膜そのものである。
そのため、本発明の液晶表示パネルによれば、特に視野角制御用サブ画素の誘電体膜形成
工程を設けることなく、表示用サブ画素の形成時に同時に視野角制御用サブ画素の誘電体
膜を形成することができるようになる。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記表示用サブ画素は、前記第1基板に前
記液晶層の液晶分子に電界を印加する一対の電極が形成されたIPSモードで作動するも
のとすることができる。
本発明の液晶表示パネルによれば、表示用サブ画素をIPSモードで作動するものとし
たので、広視野角が得られると共に、視野角制御用サブ画素を設けたことの効果が顕著に
表れる。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記表示用サブ画素は、前記第1基板に前
記液晶層の液晶分子に電界を印加する一対の電極が形成されたFFSモードで作動するも
のであり、前記無機絶縁膜は前記表示用サブ画素の前記一対の電極間に形成されている電
極間絶縁膜と同一の材料からなるものとすることができる。
本発明の液晶表示パネルによれば、表示用サブ画素をFFSモードで作動するものとし
たので、広視野角が得られると共に、視野角制御用サブ画素を設けたことの効果が顕著に
表れる。加えて、FFSモードの液晶表示パネルは、上電極と下電極との間に窒化ケイ素
ないし酸化ケイ素からなる無機絶縁膜(電極間絶縁膜とも称される)が形成されている。
そのため、本発明の液晶表示パネルによれば、特に視野角制御用サブ画素の誘電体膜形成
工程を設けることなく、表示用サブ画素の無機絶縁膜の形成時に同時に視野角制御用サブ
画素の誘電体膜を形成することができるようになる。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記樹脂膜はカラーフィルター層を覆うオ
ーバーコート層と同一の材料で形成されているものとすることができる。
オーバーコート層は、カラーフィルター層間の段差を平らにすると共にカラーフィルタ
ー層かが不純物等が液晶層内に漏れ出てこないようにするために形成されるものであるが
、誘電体層そのものである。本発明の液晶表示パネルによれば、特に視野角制御用サブ画
素の誘電体膜形成工程を設けることなく、表示用サブ画素のオーバーコート層の形成時に
同時に視野角制御用サブ画素のオーバーコート層からなる誘電体膜を形成することができ
るようになる。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記樹脂膜はカラーフィルター層及び前記
カラーフィルター層を覆うオーバーコート層と同一の材料で形成されているものとするこ
ともできる。
カラーフィルター層は樹脂膜に色素を混入したものであるから、カラーフィルター層及
びオーバーコート層共に誘電体膜そのものである。そのため、本発明の液晶表示パネルに
よれば、特に視野角制御用サブ画素の誘電体膜形成工程を設けることなく、表示用サブ画
素のカラーフィルター層及びオーバーコート層の形成時に同時に視野角制御用サブ画素の
カラーフィルター層及びオーバーコート層からなる誘電体膜を形成することができるよう
になる。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記視野角制御用サブ画素は電圧−透過率
曲線が前記表示用サブ画素のものと同様となされていることが好ましい。
本発明の液晶表示パネルによれば、視野角制御用サブ画素の電圧−透過率曲線が表示用
サブ画素の電圧−透過率曲線と同様となされているため、視野角制御用サブ画素による視
野角制御の階調を表示用サブ画素の表示階調とほぼ同じ電圧印加で制御することができる
ようになる。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記視野角制御用サブ画素は前記表示用サ
ブ画素の階調テーブルを共通使用していることが好ましい。
本発明の液晶表示パネルにおいては、視野角制御用サブ画素の電圧−透過率曲線が表示
用サブ画素の電圧−透過率曲線と同様となされているため、視野角制御用サブ画素は表示
用サブ画素の階調テーブルを共通使用することができる。そのため、本発明の液晶表示パ
ネルによれば、別途視野角制御用サブ画素の制御用階調テーブルを備える必要がなくなる
ので、その分だけ表示領域の周囲の額縁領域の面積を減らすことができ、しかも、安価に
製造できる液晶表示パネルとなる。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記視野角制御用サブ画素の前記第2基板
側に形成された電極は前記表示用サブ画素に亘って延在されており、前記表示用サブ画素
のシールド電極を兼ねていることがこのましい。
本発明の液晶表示パネルによれば、視野角制御用サブ画素の一対の電極のうちの第2基
板側に形成されている電極が1画素を形成する表示用サブ画素に亘って延在されておおり
、この電極がシールド電極として作動するため、人の指等が近接する等、外部から静電気
が印加されても表示画質に悪影響を与えることが抑制された液晶表示パネルが得られる。
第1実施形態の1画素のアレイ基板の概要を示す平面図である。 図1のII−II線の断面図である。 図1のIII−III線の断面図である。 図1のIV−IV線の断面図である。 図4に対応する第1実施形態の変形例を示す断面図である。 図4に対応する第2実施形態の断面図である。 第3実施形態の1画素のアレイ基板の概要を示す平面図である。 図7のVIII−VIII 線の断面図である。 図7のIX−IX線の断面図である。 図7のX−X線の断面図である。 実施形態及び従来例のTV曲線を示す図である。
以下、実施形態及び図面を参照にして本発明を実施するための最良の形態を説明するが
、以下に示す実施形態は、本発明をここに記載したものに限定することを意図するもので
はなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行っ
たものにも均しく適用し得るものである。
なお、ここで述べるアレイ基板及びカラーフィルター基板の「表面」とは各種配線が形
成された面ないしは液晶と対向する側の面を示すものとする。また、この明細書における
説明のために用いられた各図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大
きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法
に比例して表示されているものではない。
[第1実施形態]
第1実施形態の液晶表示パネル10Aの要部の構成を図1〜図4を用いて説明する。第
1実施形態の液晶表示パネル10Aは、カラー表示の横電界方式のFFSモードの表示領
域12Aと縦電界方式の視野角制御領域13Aを備えており、図2〜図4に示すように、
液晶層LCがアレイ基板ARとカラーフィルター基板CFで挟持される構成となっている
。なお、表示領域12AはFFSモードで作動するものであり、視野角制御領域13Aは
VAモードで作動するものであり、液晶層LCを共通で使用することができる。液晶表示
パネル10Aは行方向(図1のX軸方向)及び列方向(図1のY軸方向)に複数個整列し
た各画素(画素)11Aを有している。図1に示すように、1画素11Aは表示領域12
Aと、表示領域12Aに隣接して配設される視野角制御領域13Aで構成されている。表
示領域12Aは、例えばR(赤)・G(緑)・B(青)の3色表示の表示用サブ画素14
Aで構成され、これらの色の光の混色で各画素の色が定められる。視野角制御領域13A
は1つの視野角制御用サブ画素15Aを備えている。
図1に示すように、アレイ基板ARの表示用サブ画素14Aと視野角制御用サブ画素1
5AにはいずれもX軸方向に延在するアルミニウムやモリブデン等の不透明な金属からな
る走査線16およびコモン配線17と、Y軸方向に延在するアルミニウムやモリブデン等
の不透明な金属からなる信号線18と、走査線16と信号線18の交差点近傍に配設され
るTFTを備えている。なお、表示用サブ画素14AのTFTと視野角制御用サブ画素1
5AのTFTはいずれも同一構成である。
アレイ基板ARは透明な絶縁性を有するガラスや石英、プラスチック等からなる第1透
明基板19を基体としている。第1透明基板19上には、液晶層LCに面する側に、走査
線16とコモン配線17が形成されている。走査線16からはゲート電極Gが延設されて
いる。表示用サブ画素14Aのみに、コモン配線17と部分的に接続されてITO(Indi
um Thin Oxide)ないしIZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電性材料からなる下電極
20が形成されている。コモン配線17と電気的に接続された下電極20は表示用サブ画
素14Aの略全透明領域に形成されており、共通電極として作動する。走査線16、ゲー
ト電極G、表示用サブ画素14Aの下電極20を覆うようにして窒化ケイ素や酸化ケイ素
等からなる透明なゲート絶縁膜21が積層されている。そして、平面視でゲート電極Gと
重なるゲート絶縁膜21上には非晶質シリコンや多結晶シリコンなどからなる半導体層2
2が形成されている。ゲート絶縁膜21上には信号線18が形成されている。この信号線
18からはソース電極Sが延設され、このソース電極Sは半導体層22の表面と部分的に
接触している。
更に、信号線18及びソース電極Sと同一の材料で同時に形成されたドレイン電極Dが
ゲート絶縁膜21上に設けられており、このドレイン電極Dはソース電極Sと近接配置さ
れて半導体層22と部分的に接触している。液晶表示パネル10Aの隣接する走査線16
と信号線18とによって囲まれた領域が1サブ画素領域に相当する。そしてゲート電極G
、ゲート絶縁膜21、半導体層22、ソース電極S、ドレイン電極Dによってスイッチン
グ素子となるTFTが構成されている。更に、信号線18、TFT及びゲート絶縁膜21
の露出部分を覆うようにして例えば窒化ケイ素や酸化ケイ素等からなる透明なパッシベー
ション膜23が積層されている。
表示用サブ画素14Aでは、パッシベーション膜23を覆うようにしてITOないしI
ZO等の透明導電性材料からなる上電極24が平面視で下電極20と重畳して形成されて
いる。視野角制御用サブ画素15Aでは、パッシベーション膜23を覆うようにして上電
極24と同一工程且つ同一材料で、視野角制御用第1電極25が視野角制御用サブ画素1
5Aの略全透明領域に形成されている。
表示用サブ画素14Aでは、パッシベーション膜23を貫通してTFTのドレイン電極
Dに達するコンタクトホール26が形成され、上電極24はTFTのドレイン電極Dに電
気的に接続されている。そのため、上電極24は画素電極として作動する。同じく視野角
制御用サブ画素15Aでは、パッシベーション膜23を貫通してTFTのドレイン電極D
に達するコンタクトホール26が形成され、視野角制御用第1電極25がTFTのドレイ
ン電極Dに電気的に接続されている。そのため、視野角制御用第1電極25は画素電極と
して作動する。そして、上電極24及び視野角制御用第1電極25の表面を覆うように、
例えばポリイミドからなる第1配向膜27が積層されている。第1配向膜27には図1の
Y軸方向にラビング処理が施されている。
表示用サブ画素14Aでは、上電極24に信号線18の延在方向に延在する「く」字状
のスリット状開口28が形成されている。表示用サブ画素14Aは縦長であるため、スリ
ット状開口28を横方向に延在させるとスリット状開口28の両端の数が多くなる。この
スリット状開口28の端部は液晶分子の異常配向領域となる。そこで、第1の実施形態の
液晶表示パネル10Aでは、図1に示すように、スリット状開口28の延在方向をY軸方
向にすることにより、スリット状開口28の端部の数を少なくし、開口率の低下を低減し
ている。
「く」字状のスリット状開口28の延在方向はラビング方向に対して約+5度及び約−
5度傾斜している。全てのスリット状開口28をラビング方向に対して時計方向あるいは
反時計方向に傾くようにすると、液晶分子が一方向にねじれるため視角方向によって色が
変化する現象が現れる。これは、液晶分子を見る方向によって見かけのリタデ−ションが
変化するためである。これを低減するために、第1の実施形態の液晶表示パネル10Aで
はスリット状開口28の延在方向が時計方向に対して約+5度傾くドメインと約−5度傾
くドメインを設けている。なお、スリット状開口28とともに信号線18も「く」字状に
屈折しているが、信号線18そのものは屈折させないで、直線状に形成してもよい。つま
りサブ画素の形状が、一般的によく見うけられるような矩形状となるようなものでもよい
カラーフィルター基板CFは透明な絶縁性を有するガラスや石英、プラスチック等から
なる第2透明基板29を基体としている。第2透明基板29の表面には、ITOないしI
ZO等の透明導電性材料からなる視野角制御用第2電極30Aが1画素11A分の全領域
に形成されている。視野角制御用サブ画素15Aの視野角制御用第2電極30Aは共通電
極として作動し、表示用サブ画素14Aの視野角制御用第2電極30Aはシールド電極と
して作動する。そして、表示用サブ画素14Aでは、視野角制御用第2電極30A上に、
走査線16及び信号線18に対向する位置に遮光性を有する樹脂や金属からなる遮光層3
1が形成され、表示用サブ画素14A毎に異なる色の光(たとえば、R、G、B、無色W
)を透過するカラーフィルター層32が形成されている。
表示用サブ画素14Aの遮光層31およびカラーフィルター層32並びに視野角制御用
サブ画素15Aの視野角制御用第2電極30Aを覆うようにして例えばフォトレジスト等
の透明樹脂材料からなるオーバーコート層33が積層されている。表示用サブ画素14A
のオーバーコート層33は異なる色のカラーフィルター層32による段差を平坦にし、ま
た、遮光層31やカラーフィルター層32から流出する不純物が液晶層LC内に入らない
ように遮断するために形成されている。視野角制御用サブ画素15Aのオーバーコート層
33は誘電体機能を奏するものとして形成されている。そして、オーバーコート層33を
覆うようにして、例えばポリイミドからなる第2配向膜34が形成されている。第2配向
膜34には第1配向膜27とは逆方向のラビング処理が施されている。
このようにして形成されたアレイ基板AR及びカラーフィルター基板CFを互いに対向
させ、両基板の周囲にシール材(図示省略)を設けることにより両基板を貼り合せ、両基
板間にホモジニアス配向の液晶を充填することにより第1実施形態に係る液晶表示パネル
10Aの液晶表示パネル11Aが得られる。なお、液晶層LCを所定の厚みに保持するた
めのスペーサ(図示省略)がカラーフィルター基板CFに形成されている。
上述の構成により、表示用サブ画素14Aでは、TFTがON状態になると、下電極2
0と上電極24との間に電界が発生し、液晶層LCの液晶分子の配向が変化する。これに
より、液晶層LCの光透過率が変化してFFSモードで画像を表示することとなる。また
、下電極20と上電極24がパッシベーション膜23を挟んで対向する領域は、補助容量
を形成し、TFTがOFF状態になったときに下電極20と上電極24との間の電界を所
定時間保持する。また、表示用サブ画素14Aでは、カラーフィルター基板CFの視野角
制御用第2電極30Aはシールド電極として作動するので、人の指などによって外部から
液晶表示パネル10Aに印加される静電気で表示画像が乱れることを抑制することができ
る。
視野角制御用サブ画素15Aでは、そのTFTがON状態になると、アレイ基板ARの
視野角制御用第1電極25とカラーフィルター基板CFの視野角制御用第2電極30Aと
の間に電界が発生し、液晶層LCのホモジニアス配向する液晶分子の配向方向が表示面に
対して垂直に変化する。これにより、視野角制御用サブ画素15Aにおいて、左右方向か
らは無彩色の光漏れが発生するので、左右方向からは表示領域12Aが視認し難くなり、
見かけ上表示領域12Aの視野角が狭くなる。
従来の視野角制御を行う液晶表示パネルは、図11のB1に示すとおり、視野角制御用
サブ画素のTV曲線が急峻に変化しており、表示用サブ画素のTV曲線とは大きく異なっ
ている。そこで、視野角制御用サブ画素の両電極間の誘電体による好ましい容量について
検討を行った。なお、図11における曲線B1は正面視でのTV曲線を示し、A1、B2
及びB3は斜め方向40°から視認した場合のTV曲線を示す。
視野角制御用サブ画素の両電極の電圧をVall、液晶層部分の電圧をVLc、液晶層以
外の誘電体部分の電圧をVc、液晶層による容量をC1、誘電体による容量(配向膜によ
る容量も含む)をC2とすると、
Vall=VLc+Vc
となる。ここで直列接続されたコンデンサ間の電圧分配を考慮すると、
VLc×C1=Vc×C2
となるから、
Vall=VLc×(1+(C1/C2))
となる。
ここで、Vall及びVLcを種々変えて実験を行った結果、Vall≧3V、VLc≦2V
の場合、C2/C1≧0.5となると視野角制御用サブ画素のTV特性の急峻の緩和効果
が大きく現れるようになる。このような結果の一例を図11の曲線B2に示した。なお、
図11における曲線A1は表示画素のVT曲線である。
なお、C1/C2には上限がないというわけではなく、視野角制御用サブ画素の一対の
電極間に印加される電圧Vallの値によって変化するが、液晶層以外の誘電体膜による容
量C2が大きすぎると、液晶制御用に使用されるVLcが小さくなるために視野角制御効
果が低下し出す。例えば、Vall≦6Vとし、VLc≧1とした場合、C2/C1≦5位
が適当となる。そのため、C1/C2の上限については、V≦6V且つVLc≧1のとき
、C1/C2≦5が好ましい。
特許文献1〜3に示されるように、従来の液晶表示パネルの視野角制御用サブ画素では
、両電極間の誘電体として、液晶層と配向膜以外のものが存在していなかった。配向膜の
厚みは500Å〜1000Å程度と薄いので、C1/C2≧0.5を満足しない。C1/
C2≧0.5を満足するには、液晶層以外の誘電体の厚さが5000Å以上必要である。
そのため、視野角制御用サブ画素の両電極間に液晶層とも配向膜とも異なる誘電体膜を
追加する必要が生じるわけである。上述の第1実施形態では、この追加の誘電体膜として
、表示用サブ画素14Aのカラーフィルター基板CFのオーバーコート層33が視野角制
御用サブ画素15Aまで延在されている。これにより、別途誘電体膜の製造工程を増加さ
せることなく、視野角制御用サブ画素15Aに誘電体膜を追加することができる。
この場合、上述のように、C1/C2≧0.5を満足する膜厚の誘電体膜を追加するこ
とが好ましいが、C1/C2≧0.5を満足しなくても、図11のB2に示したように、
視野角制御用サブ画素のTV曲線を従来よりも緩やかにすれば、視野角制御用サブ画素の
TV曲線を表示用サブ画素のTV曲線に近づける効果はある。なお、第1実施形態でのC
2は第1配向膜27の容量、オーバーコート層33の容量および第2配向膜34の容量の
合計である。
なお、上述の第1実施形態では、表示用サブ画素14Aと視野角制御用サブ画素15A
間に段差が生じないようにオーバーコート層33が形成されたが、オーバーコート層33
の膜厚を表示用サブ画素14Aと視野角制御用サブ画素15Aのそれぞれに最適な膜厚に
成膜させることで、表示用サブ画素14Aと視野角制御用サブ画素15A間に段差が生じ
ることがある。
[第1実施形態の変形例]
図5は第1実施形態の変形例の液晶表示パネル10A'を示す断面図である。図5は第
1実施形態の液晶表示パネル10Aにおける図4に対応する。第1実施形態の液晶表示パ
ネル10Aでは、視野角制御用サブ画素15Aの誘電体膜としてオーバーコート層33の
みが追加されたが、カラーフィルター層32自体が誘電体層であるため、視野角制御用サ
ブ画素15Aに例えば無色Wのカラーフィルター層32とオーバーコート層33が形成さ
れているようにしたものである。したがって、図4では表示用サブ画素14Aと視野角制
御用サブ画素15Aともに、カラーフィルター基板CFのオーバーコート層33の表面が
平坦なものを記載しているが、視野角制御用サブ画素15Aにおけるオーバーコート層3
3の表面が、表示用サブ画素14Aにおけるオーバーコート層33の表面よりも窪んでい
るような状態となる場合もある。
第1実施形態の変形例の液晶表示パネル10A'においても、視野角制御用サブ画素1
5Aのカラーフィルター基板CFの構成が表示用サブ画素14Aと同様になるので、別途
特殊な製造工程を付加することなく、視野角制御用サブ画素15AのTV曲線を表示用サ
ブ画素14AのTV曲線に近づけることができる。なお、第1実施形態の変形例でのC2
は、第1配向膜27の容量、カラーフィルター層32の容量、オーバーコート層33の容
量および第2配向膜34の容量の合計である。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の液晶表示パネル10Bを、図6を用いて説明する。なお、図6は
第1実施形態の液晶表示パネル10Aにおける図4に対応するが、第2実施形態の液晶表
示パネル10Bにおいても第1実施形態の液晶表示パネル10Aにおける図1〜図3に対
応する構成は同様であるので図示省略する。また、第2実施形態の液晶表示パネル10B
においては、第1実施形態の液晶表示パネル10Aと構成が同一の部分については同一の
参照符号を付与し、添え字がある参照符号については添え字を「B」に変え、その詳細な
説明は省略する。第2実施形態の液晶表示パネル10Bと第1実施形態の液晶表示パネル
10Aとの間の構成が相違する主な点は、第1実施形態の液晶表示パネル10Aでは視野
角制御用第2電極30Aが第2透明基板29を覆うように形成されているのに対して、第
2実施形態の液晶表示パネル10Bでは視野角制御用第2電極30Bが視野角制御用サブ
画素15Bのオーバーコート層33上に形成されている点である。
図6に示すように、第2実施形態の表示用サブ画素14Bでは、カラーフィルター基板
CFの第2透明基板29の最下層に遮光層31と、表示用サブ画素14B毎に異なる色の
光を透過するカラーフィルター層32が形成されている。表示用サブ画素14Bの遮光層
31およびカラーフィルター層32並びに視野角制御用サブ画素15Bの第2透明基板2
9を覆うようにしてオーバーコート層33が積層されている。
そして、視野角制御用サブ画素15Bでは、オーバーコート層33を覆うようにITO
ないしIZO等の透明導電性材料からなる視野角制御用第2電極30Bが視野角制御用サ
ブ画素15Bのみに形成されている。そして、視野角制御用第2電極30Bを覆うように
して、例えばフォトレジスト等の透明樹脂材料からなる樹脂層35が形成されている。表
示用サブ画素14Bのオーバーコート層33と視野角制御用サブ画素15Bの樹脂層35
を覆うようにして、第2配向膜34が形成されている。第2配向膜34には第1配向膜2
7とは逆方向のラビング処理が施されている。樹脂層35が追加の誘電体膜であり、その
厚さはC1/C2≧0.5を満足するように設計されている。なお、第2実施形態でのC
2は第1配向膜27の容量、樹脂層35の容量および第2配向膜34の容量の合計である
このように、視野角制御用第2電極がオーバーコート層上に形成されているときは、視
野角制御用第2電極と第2配向膜の間に誘電体膜(第2実施形態の樹脂層35)を設ける
ことで、視野角制御用サブ画素のTV曲線を従来よりも緩やかにし、表示用サブ画素のT
V曲線に近づけることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の液晶表示パネル10Cを、図7〜図10を用いて説明する。なお
、第3実施形態の液晶表示パネル10Cにおける図7〜図10は、それぞれ第1実施形態
の液晶表示パネル10Aにおける図1〜図4に対応する。第3実施形態の液晶表示パネル
10Cにおいては、第1実施形態の液晶表示パネル10Aと構成が同一の部分については
同一の参照符号を付与し、添え字がある参照符号については添え字を「C」に変え、その
詳細な説明は省略する。
第3実施形態の液晶表示パネル10Cと第1実施形態の液晶表示パネル10Aとの間の
構成が相違する主な点は、第1実施形態の表示用サブ画素14Aの画素電極として作動す
るのは上電極24であるのに対して、第3実施形態の表示用サブ画素14Cの画素電極と
して作動するのは下電極20(図8及び図10参照)である点である。このために、第3
実施形態の液晶表示パネル10Cでは、下電極20と上電極24の間の電極間絶縁膜36
の製造工程と同一工程で視野角制御用サブ画素15Cの追加の誘電体膜を形成することが
できる。
図7に示すように、第3実施形態の液晶表示パネル10Cでは、アレイ基板ARの表示
用サブ画素14Cと視野角制御用サブ画素15CにはいずれもX軸方向に延在する走査線
16と、Y軸方向に延在する信号線18と、TFTを備えている。表示用サブ画素14C
のTFTと視野角制御用サブ画素15CのTFTは同一構成である。
図8〜図10に示したように、アレイ基板ARは第1透明基板19を基体としている。
第1透明基板19上には、走査線16が形成されている。走査線16からはゲート電極G
が延設されている。走査線16、ゲート電極Gを覆うようにしてゲート絶縁膜21が積層
されている。そして、平面視でゲート電極Gと重なるゲート絶縁膜21上には半導体層2
2が形成されている。ゲート絶縁膜21上には信号線18が形成されている。この信号線
18からはソース電極Sが延設され、このソース電極Sは半導体層22の表面と部分的に
接触している。
更に、信号線18及びソース電極Sと同一の材料で同時に形成されたドレイン電極Dが
ゲート絶縁膜21上に設けられており、このドレイン電極Dはソース電極Sと近接配置さ
れて半導体層22と部分的に接触している。そしてゲート電極G、ゲート絶縁膜21、半
導体層22、ソース電極S、ドレイン電極Dによってスイッチング素子となるTFTが構
成されている。更に、信号線18、TFT及びゲート絶縁膜21の露出部分を覆うように
して、例えば窒化ケイ素や酸化ケイ素等からなる透明なパッシベーション膜23積層され
ている。パッシベーション膜23を覆うようにしてフォトレジスト等の透明樹脂材料から
なり表面が平坦となされた層間樹脂膜37が形成されている。
表示用サブ画素14Cでは、層間樹脂膜37を覆うようにしてITOないしIZO等の
透明導電性材料からなる下電極20が形成されている。視野角制御用サブ画素15Cでは
、図7、図9及び図10に示すように、層間樹脂膜37を覆うようにして下電極20と同
一工程且つ同一材料で、視野角制御用第1電極25が視野角制御用サブ画素15Cの略全
透明領域に形成されている。表示用サブ画素14Cでは、層間樹脂膜37、パッシベーシ
ョン膜23を貫通してTFTのドレイン電極Dに達するコンタクトホール26が形成され
、下電極20はTFTのドレイン電極Dに電気的に接続されている。そのため、下電極2
0は画素電極として作動する。同じく視野角制御用サブ画素15Cでは、層間樹脂膜37
、パッシベーション膜23を貫通してTFTのドレイン電極Dに達するコンタクトホール
26が形成され、視野角制御用第1電極25がTFTのドレイン電極Dに電気的に接続さ
れている。そのため、視野角制御用第1電極25は画素電極として作動する。
表示用サブ画素14Cの下電極20、視野角制御用サブ画素15Cの視野角制御用第1
電極25を覆うようにして例えば窒化ケイ素や酸化ケイ素等からなる透明な電極間絶縁膜
36が積層されている。表示用サブ画素14Cでは、電極間絶縁膜36を覆うようにして
ITOないしIZO等の透明導電性材料からなる上電極24が隣接する表示用サブ画素1
4Cに跨って形成されている。第1実施形態の場合と同様に、上電極24にはスリット状
開口28が形成されている。この上電極24は表示領域12Cの周辺部等においてコモン
配線(図示省略)に接続されており、共通電極として作動する。そして、上電極24及び
電極間絶縁膜36の表面を覆うようにして第1配向膜27が積層されている。第1配向膜
27には図7のY軸方向にラビング処理が施されている。
第3実施形態のカラーフィルター基板CFの構成は第1実施形態のカラーフィルター基
板CFと同一である。したがって、視野角制御用サブ画素15Cでは、視野角制御用第1
電極25と視野角制御用第2電極30Cの間に追加の誘電体膜としてオーバーコート層3
3が形成されている。また、視野角制御用サブ画素15Cでは、視野角制御用第1電極2
5を覆うようにして電極間絶縁膜36が積層されているので、電極間絶縁膜36も追加の
誘電体膜となる。すなわち、第3実施形態でのC2は第1配向膜27の容量、オーバーコ
ート層33の容量、パッシベーション膜23の容量および第2配向膜34の容量の合計で
ある。
このように、第3実施形態のFFSモードの液晶表示パネル10Cでは下電極20が画
素電極となっているが、視野角表示用サブ画素15Cでは、表示用サブ画素14Cの電極
間絶縁膜36の形成と同時に追加の誘電体膜を形成することができる。これにより、製造
工程の削減となる。また、このように、アレイ基板AR側でも誘電体膜を追加して、視野
角制御用サブ画素のTV曲線を従来よりも緩やかにし、表示用サブ画素のTV曲線に近づ
けることができる(図11のB3参照)。
なお、上記第1実施形態〜第3実施形態(第1実施形態の変形例も含む)の液晶表示パ
ネル10A〜10Cでは、表示用サブ画素がFFSモードで作動する場合について説明し
た。しかしながら、上記特許文献1及び2にも示されているように、IPSモードやVA
モードの液晶表示パネルに対しても視野角制御を行うことが可能である。また、上記実施
形態においては、1画素に表示用サブ画素とともに、視野角制御用サブ画素が一つ必ず形
成されているものを示したが、視野角制御用サブ画素は1画素に一つ必ず必要というわけ
ではないので、液晶表示パネルにおいて、1画素に視野角制御用サブ画素があるものと、
視野角制御用サブ画素がないものとが混在しているような場合であってもよい。
10A〜10C…液晶表示パネル 11A〜11C…画素 12A〜12C…表示領域
13A〜13C…視野角制御領域 14A〜14C…表示用サブ画素 15A〜15C
…視野角制御用サブ画素 16…走査線 17…コモン配線 18…信号線 19…第1
透明基板 20…下電極 21…ゲート絶縁膜 22…半導体層 23…パッシベーショ
ン膜 24…上電極 25…視野角制御用第1電極 26… コンタクトホール 27…
第1配向膜 28…スリット 29…第2透明基板 30A〜30C…視野角制御用第2
電極 31…遮光層 32…カラーフィルター層 33…オーバーコート層 34…第2
配向膜 35…樹脂層 36…電極間絶縁膜 37…層間樹脂膜 AR…アレイ基板 C
F…カラーフィルター基板 D…ドレイン電極 G…ゲート電極 LC…液晶層 S…ソ
ース電極 TFT…薄膜トランジスター

Claims (9)

  1. 液晶層を挟持して対向配置された第1基板及び第2基板を有し、表示用サブ画素と視野
    角制御用サブ画素とが配置され、
    前記視野角制御用サブ画素は、前記第1基板に形成された電極と前記第2基板に形成さ
    れた電極とからなる一対の電極と、前記一対の電極間に前記液晶層を挟む一対の配向膜が
    形成されている液晶表示パネルであって、
    前記視野角制御用サブ画素は縦電界方式であり、前記一対の電極間に前記液晶層及び前
    記配向膜とは異なる誘電体膜が形成されていることを特徴とする液晶表示パネル。
  2. 前記視野角制御用サブ画素は、前記一対の電極間の前記液晶層による容量をC1とし、
    前記液晶層以外の誘電体膜による容量をC2としたとき、
    C2/C1≧0.5
    の関係を満たしていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
  3. 前記表示用サブ画素には樹脂膜及び無機絶縁膜の少なくとも一方が形成され、前記視野
    角制御用サブ画素の誘電体膜は前記表示用サブ画素に形成されている前記樹脂膜及び前記
    無機絶縁膜の少なくとも一方と同一の材料からなることを特徴とする請求項1に記載の液
    晶表示パネル。
  4. 前記表示用サブ画素は、前記第1基板に前記液晶層の液晶分子に電界を印加する一対の
    電極が形成されたインプレーンスイッチングモードで作動するものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の液晶表示パネル。
  5. 前記表示用サブ画素は、前記第1基板に前記液晶層の液晶分子に電界を印加する一対の
    電極が形成されたフリンジフィールドスイッチングモードで作動するものであり、前記無
    機絶縁膜は前記表示用サブ画素の前記一対の電極間に形成されている電極間絶縁膜と同一
    の材料からなることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示パネル。
  6. 前記樹脂膜はカラーフィルター層を覆うオーバーコート層と同一の材料で形成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示パネル。
  7. 前記視野角制御用サブ画素は電圧−透過率曲線が前記表示用サブ画素のものと同様とな
    されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
  8. 前記視野角制御用サブ画素は前記表示用サブ画素の階調テーブルを共通使用しているこ
    とを特徴とする請求項7に記載の液晶表示パネル。
  9. 前記視野角制御用サブ画素の前記第2基板側に形成された電極は前記表示用サブ画素に
    亘って延在されており、前記表示用サブ画素のシールド電極を兼ねていることを特徴とす
    る請求項4又は5のいずれかに記載の液晶表示パネル。
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