JP2011024678A - 酸素濃縮装置及び酸素濃縮装置の警報報知方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】警報表示部5aが表示する警報に対応する対処情報を格納する対処情報格納部58と、対処情報を音声で出力する音声出力部24と、を備え、警報表示部の少なくとも一部を操作することで、対処情報を音声出力部から出力させるためのスイッチ部5bを動作させる酸素濃縮装置1。
【選択図】図1
Description
このような酸素濃縮装置は、多くの機械部品等から成るため動作不良等が生じるおそれがあった。また、使用者等の使用上の操作間違い等によっても不具合が生じるおそれがあった。
そこで、従来は、このような動作不良や不具合が発生した場合、ディスプレイにアラームを表示したり、ブザー等の音声を発生させたりすることで、使用者等に、その不具合等の発生を報知していた(例えば、特許文献1)。
このため、このアラーム表示を視認し、ブザー等を聞いた使用者等は、取扱説明書を参照して、その不具合等に対処することとなっていた。
このため、使用者は、警報が表示されている警報表示部を操作、例えば、押下等することで、その警報の対処する対処情報を音声情報で取得することができる。したがって、警報を見た使用者は、従来のように、電話等で専門家に対処方法を尋ねたり、自分で取扱説明書を参照したりすることなく、その対処方法を迅速に取得することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示す酸素濃縮装置1は、大気の一部を用いてコンプレッサにより圧縮空気を作り、該圧縮された空気を吸着用の筒体内部に送り込み、該吸着筒体内の吸着剤に窒素を吸着させることにより生成した酸素を生成する装置であり、このように生成された酸素を、図示しない鼻カニューラ等を用いて、患者に摂取させる構成となっている。
具体的には、上下矢印を印刷した酸素流量設定ボタン3a、3bは、90%程度以上に濃縮された酸素を毎分当たり0.25L(リットル)から最大で5Lまで0.25L段階または0.01L段階で押圧操作する度に酸素流量が設定できる。
そして、設定された流量は、酸素流量表示部3cに表示させることができる構成となっている。
また、要連絡アラーム兼ガイドスイッチ8の下方には、酸素濃度が低下したことを報知する酸素濃度低下表示部9が配置されている。
要連絡アラーム兼ガイドスイッチ8の右側には、充電状態を表示する充電表示部10が配置されている。
図3は、第1の記憶部30に格納されるデータ等を示す概略ブロック図であり、図4は、第2の記憶部50に格納されるデータ等を示す概略ブロック図である。
図2乃至図4に示す第1の記憶部30及び第2の記憶部50は、説明の便宜上、分けて記載したが、実際にこのようにデータ等を分割して格納することを示すものではない。
なお、コンプレッサ13には、温度測定部(温度計)15が備わっている。
さらに、モータ14の回転数データ及び温度測定部15の温度データは、メイン制御CPU11に入力される構成ともなっている。
これら第1吸着筒体17a及び第2吸着筒体17b内には、ゼオライト等の触媒吸着剤が配置されており、このゼオライトにより圧縮空気中の窒素が吸着され、これにより、高濃度の酸素が生成される構成となっている。
これら切換弁16a、16bは、図2に示すように、メイン制御CPU11に接続されており、メイン制御CPU11によりその開閉等が制御される構成となっている。
このバッファ18に貯蔵されている高濃度の酸素は、図2に示す流量圧力調整器19で圧力が一定に自動調整される構成となっている。
また、流量圧力調整器19と共に配置されている図2に示す濃度センサ20によって、酸素の濃度が計測される構成ともなっている。
なお、この流量圧力調整器19及び温度センサ20は、図2に示すように、メイン制御CPU11と接続されており、流量圧力調整器19の第1の流量データ及び圧力データ、そして、温度センサ20の濃度データは、メイン制御CPU11に入力される構成となっている。
この脱着式加湿器21は、酸素を加湿するためのものである。バッファ18に蓄えられた高濃度の酸素は、水分が失われているため、この脱着式加湿器21で加湿された後、患者等の使用者に供給される構成となっている。
脱着式加湿器21で加湿された酸素は、図2の流量センサ22で流量が計測された後、外部へ排出される。この流量センサ22が測定した第2の流量データは、メイン制御CPU11に入力される。
また、図2に示すように、上述した電源スイッチ4、酸素流量設定ボタン3a、3b及びスピーカ等の音声出力装置24もメイン制御CPU11に接続されている。
なお、この音声出力装置24は、音声出力部の一例である。また、図2の電源スイッチ4には、プラグ25が接続されている。
チューブアラーム表示部5aは、例えば、図1のチューブが折れ曲がった絵等が表示されている部分及びその裏面側に配置されたランプ等を含む構成となっており、このランプ等が点灯乃至消灯することで、チューブアラームを表示乃至非表示とする構成となっている。
また、チューブアラームガイドスイッチ5bは、図1のチューブが折れ曲がった絵等が表示されている部分の裏面側に配置され、このチューブが折れ曲がった絵等を押下することで、スイッチがONする構成となっている。
電源アラーム表示部6aは、例えば、図1のプラグの絵等が表示されている部分及びその裏面側に配置されたランプ等を含む構成となっており、このランプ等が点灯乃至消灯することで、電源アラームを表示乃至非表示とする構成となっている。
また、電源アラームガイドスイッチ6bもまた、図1のプラグの絵等が表示されている部分の裏面側に配置され、このプラグの絵等を押下することで、スイッチがONする構成となっている。
加湿瓶アラーム表示部7aは、例えば、図1の加湿瓶の絵等が表示されている部分及びその裏面側に配置されたランプ等を含む構成となっており、このランプ等が点灯乃至消灯することで、加湿瓶アラームを表示乃至非表示とする構成となっている。
また、加湿瓶アラームガイドスイッチ7bもまた、図1の加湿瓶の絵等が表示されている部分の裏面側に配置され、この加湿瓶の絵等を押下することで、スイッチがONする構成となっている。
要連絡アラーム表示部8aは、例えば、図1の受話器の絵等が表示されている部分及びその裏面側に配置されたランプ等を含む構成となっており、このランプ等が点灯乃至消灯することで、要連絡アラームを表示乃至非表示とする構成となっている。
また、要連絡アラームガイドスイッチ8bもまた、図1の受話器の絵等が表示されている部分の裏面側に配置され、この受話器の絵等を押下することで、スイッチがONする構成となっている。
これらチューブアラーム表示部5a等が、警報表示部の一例であり、チューブアラームガイドスイッチ5b等がスイッチ部の一例となっている。
以下、図5及び図6のフローチャートに沿って、酸素濃縮装置1の動作等を説明しながら図3及び図4の構成等について説明する。
すると、ST1で、酸素濃縮装置1は、第2流量データ、圧力値データ、電源スイッチデータ、電圧データ、モータ回転数データ、温度データ、酸素濃度データを取得する。
具体的には、図3の各種データ取得部(プログラム)31が動作し、図2の流量センサ22から第2流量データ、図2の流量圧力調整器19から圧力値データ、図2の電源スイッチ4から電源スイッチデータ、図2のプラグ25から電圧データ、図2のモータ14からモータ回転数データ、図2の温度測定部15から温度データ、そして、図2の濃度センサ20から酸素濃度データを取得する。
そして、取得した第2流量データ、圧力値データ、電源スイッチデータ、電圧データ、モータ回転数データ、温度データ、及び酸素濃度データをそれぞれ、図4の第2流量データ格納部51、圧力値データ格納部52、電源スイッチデータ格納部53、電圧データ格納部54、モータ回転数データ格納部55、温度データ格納部56及び酸素濃度データ格納部57に格納する。
ST2では、モータ回転数データ及び圧力値が「0」で、温度データが100℃以上、酸素濃度が82%以下のいずれかであるかが判断される。
具体的には、図3の要連絡アラーム判断部(プログラム)35が動作して、図4のモータ回転数データ格納部55のモータ回転数データ、圧力値データ格納部52の圧力値データ、温度データ格納部56の温度データ及び酸素濃度データ格納部57の酸素濃度データを参照して判断する。
ST2で、モータ回転数データ及び圧力値データが「0」で、温度データが100℃以上、酸素濃度データが82%以下のいずれかであると判断された場合は、酸素濃縮装置1に大きな故障等の不具合等が発生していると判断し、ST6へ進む。
また、酸素濃度データが82%以下のときは、酸素濃度が低下しているため、図1の酸素濃度低下表示部9に配置されたランプ等が点灯し、酸素濃度低下表示部9も点灯する。
具体的に、要連絡アラーム判断部(プログラム)35が動作し、図2の要連絡アラームガイドスイッチ8bが押下され、オン(ON)状態となったか否かが判断される。
要連絡アラームガイドスイッチ8bは、上述のように、図1の受話器の絵等の部分を使用者が押下げると、スイッチがオン(ON)状態となる構成となっている。
したがって、ST13では、使用者が、図1の受話器の絵等の部分を押下げたか否かが判断されることになる。
具体的には、要連絡アラームガイドスイッチ8bがオン(ON)状態となると、図3の音声出力判断部(プログラム)36が動作し、図4の要連絡アラームガイダンスガイダンス音声データ格納部61内のデータを参照して、そのデータ内容を図2の音声出力装置24から音声として出力する。
この要連絡アラームガイダンス音声データとしては、例えば「装置が故障しました。緊急連絡先、0120−xxx−xxxに電話してください。機種名は酸素濃縮器Aです。」等である。
したがって、この音声を聞いた使用者は、酸素濃縮装置1の不具合等の対処方法を迅速に知ることができ、ガイダンスに従って電話することで、容易且つ迅速にその対処方法を教示してもらうことができる。
具体的には、図3の電源アラーム判断部(プログラム)33が動作し、図4の電源スイッチデータ格納部53の電源スイッチデータと、電圧データ格納部54の電圧データを参照して判断する。
ST3で、電源スイッチがオン(ON)で、電圧データが50V以下であると判断された場合は、図のプラグ25やブレーカー等の不具合等が発生していると判断し、ST7へ進む。
具体的には、図3の電源アラーム判断部(プログラム)33が動作し、図2の要連絡アラーム表示部8aのランプ等が点灯しているか否かを判断する。
そして、図2の要連絡アラーム表示部8aのランプ等が点灯していない場合は、ST1010へ進み、要連絡アラーム表示部8aのランプ等が点灯している場合は、ST3へ戻る。
すなわち、利用者等は同時に複数のアラームランプ等が点灯すると混乱し、その後の対処を冷静に行うことができなくなるおそれがある。特に、本実施の形態の酸素濃縮装置1の利用者は患者等であることから、その対処を間違うと重大な結果が生じることがあり得る。
そこで、本実施の形態では、利用者が、ST10の電源アラーム点灯等の場合より、より重大な不具合等が発生している要連絡アラームランプ等に対処できるように、敢えて、電源アラーム表示部6aのランプ等を点灯しない構成としている。
これにより、患者等の利用者は、冷静に適切な対処をすることができる。
具体的に、電源アラーム判断部(プログラム)33が動作し、図2の電源アラームガイドスイッチ6bが押下され、オン(ON)状態となったか否かが判断される。
電源アラームガイドスイッチ6bは、上述のように、図1のコンセントの絵等の部分を使用者が押下げると、スイッチがオン(ON)状態となる構成となっている。
したがって、ST14では、使用者が、図1のコンセントの絵等の部分を押下げたか否かが判断されることになる。
具体的には、電源アラームガイドスイッチ6bがオン(ON)状態となると、図3の音声出力判断部(プログラム)36が動作し、図4の電源アラームガイダンス音声データ格納部59内のデータを参照して、そのデータ内容を図2の音声出力装置24から音声として出力する。
この電源アラームガイダンス音声データとしては、例えば「電源コンセント(プラグ25)とブレーカーを確認してください。」等である。
したがって、この音声を聞いた使用者は、酸素濃縮装置1の不具合等の対処方法を迅速に知ることができることになる。
具体的には、図3のチューブアラーム判断部(プログラム)32が動作し、図4の第2流量データ格納部51の第2流量データと、圧力値データ格納部52の圧力値データを参照して判断する。特に、第2流量データに関しては、基準となる流量データと比較することで50%以下か否かを判断する。
ST2で、第2流量データが、基準となる流量データの50%以下で、圧力値データが20kPaである場合は、カニューラやチューブの折れによる不具合が発生していると判断し、ST8へ進む。
具体的には、図3のチューブアラーム判断部(プログラム)32が動作し、図2の要連絡アラーム表示部8a又は電源アラーム表示部6aのランプ等が点灯しているか否かを判断する。
そして、図2の要連絡アラーム表示部8aと電源アラーム表示部6aのランプ等が共に点灯していない場合にのみ、ST11へ進み、要連絡アラーム表示部8a又は電源アラーム表示部6aのランプ等が点灯している場合は、ST4へ戻る。
すなわち、ST11では、図1のチューブが折れ曲がった絵等が点灯し、ブザー音等が出力された状態となる。
このように、本実施の形態では、アラームの重大性に優先順位を付けて、より重大な不具合等を示すアラームを優先的に点灯させ、その場合は、他のアラームを敢えて点灯させない構成となっている。このため、利用者に優先的に対応すべきアラームを示すことができ、利用者も冷静に対応し易い酸素濃縮装置1となっている。
アラームの優先順位は、例えば、1番目が要連絡アラーム、次いで、電源アラーム、その次が、チューブアラーム、さらに加湿瓶アラームとなっている。
具体的に、チューブアラーム判断部(プログラム)32が動作し、図2のチューブアラームガイドスイッチ5bが押下され、オン(ON)状態となったか否かが判断される。
チューブアラームガイドスイッチ5bは、上述のように、図1のチューブの折れた絵等の部分を使用者が押下げると、スイッチがオン(ON)状態となる構成となっている。
したがって、ST15では、使用者が、図1のチューブの折れた絵等の部分を押下げたか否かが判断されることになる。
具体的には、チューブアラームガイドスイッチ5bがオン(ON)状態となると、図3の音声出力判断部(プログラム)36が動作し、図4のチューブアラームガイダンス音声データ格納部58内のデータを参照して、そのデータ内容を図2の音声出力装置24から音声として出力する。
このチューブアラームガイダンス音声データとしては、例えば「酸素流量が低下しています。カニューラとチューブの折れを確認してください。」等である。
したがって、この音声を聞いた使用者は、酸素濃縮装置1の不具合等の対処方法を迅速に知ることができることになる。
このように、本実施の形態では、極めて容易且つ迅速に不具合等の対処方法を知ることができ、その対処をすることができるので、極めて使い易い酸素濃縮装置1となっている。
具体的には、図3の加湿瓶アラーム判断部(プログラム)34が動作して、図4の第2流量データ格納部51の第2流量データと、圧力値データ格納部52の圧力値データを参照して判断する。
ST5で、第2流量データが50%以下で、圧力値データが20kPa以下であると判断された場合は、図2の脱着式加湿瓶21に不具合等が発生していると判断し、ST9へ進む。
具体的には、図3の加湿瓶アラーム判断部(プログラム)34が動作し、図2の要連絡アラーム表示部8a、電源アラーム表示部6a又はチューブアラーム表示部5aのランプ等が点灯しているか否かを判断する。
そして、図2の要連絡アラーム表示部8a、電源アラーム表示部6a及びチューブアラーム表示部5aの各ランプ等が全て点灯していない場合にのみ、ST12へ進み、要連絡アラーム表示部8a、電源アラーム表示部6a又はチューブアラーム表示部5aのいずれかがランプ等が点灯している場合は、ST5へ戻る。
具体的に、加湿瓶アラーム判断部(プログラム)34が動作し、図2の加湿瓶アラームガイドスイッチ7bが押下され、オン(ON)状態となったか否かが判断される。
加湿瓶アラームガイドスイッチ7bは、上述のように、図1の加湿瓶の絵等の部分を使用者が押下げると、スイッチがオン(ON)状態となる構成となっている。
したがって、ST16では、使用者が、図1の加湿瓶の絵等の部分を押下げたか否かが判断されることになる。
具体的には、加湿瓶アラームガイドスイッチ7bがオン(ON)状態となると、図3の音声出力判断部(プログラム)36が動作し、図4の加湿瓶アラームガイダンス音声データ格納部60内のデータを参照して、そのデータ内容を図2の音声出力装置24から音声として出力する。
この加湿瓶アラームガイダンス音声データとしては、例えば「酸素流量が低下しています。加湿瓶を確認してください。」等である。
したがって、この音声を聞いた使用者は、酸素濃縮装置1の不具合等の対処方法を迅速に知ることができることになる。
また、ブザー音やチャイム音等が、警報表示音声情報の一例となっている。
このため、使用者が発生したアラームの種類を迅速且つ迷うことなく把握することができる。そして、使用者は、その点灯しているチューブアラーム表示部5a等を、指等で押下するだけで、その対処方法がガイダンスされるので、発生している不具合等に合致した対処方法を間違えることなく取得することができる。
なお、本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。
Claims (4)
- 警報を表示する警報表示部を備える酸素濃縮装置であって、
前記警報表示部が表示する警報に対応する対処情報を格納する対処情報格納部と、
前記対処情報を音声で出力する音声出力部と、を備え、
前記警報表示部の少なくとも一部を操作することで、前記対処情報を前記音声出力部から出力させるためのスイッチ部を動作させる構成となっていることを特徴とする酸素濃縮装置。 - 前記警報表示部に警報が表示される際に、警報が表示されたことを示す警報表示音声情報が前記音声出力部より出力されることを特徴とする請求項1に記載の酸素濃縮装置。
- 前記警報表示部は、警報の種類毎に別個独立して配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の酸素濃縮装置。
- 警報を表示する警報表示部を備える酸素濃縮装置の警報報知方法であって、
前記警報表示部が表示する警報に対応する対処情報を格納する対処情報格納部と、
前記対処情報を音声で出力する音声出力部と、を備え、
前記警報表示部の少なくとも一部を操作することで、前記対処情報を前記音声出力部から出力させるためのスイッチ部を動作させることを特徴とする酸素濃縮装置の警報報知方法。
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