JP2011023147A - コネクタ - Google Patents

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Tomokazu Kashiwada
知一 柏田
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Abstract

【課題】十分な接圧を確保するとともに、両コネクタの嵌合操作力を低減する。
【解決手段】本発明は、タブ端子40を有する雄コネクタ30が嵌合可能な雌コネクタ10であって、端子保持部13と、雄コネクタ30のタブ端子40が挿入されたときに接触可能な端子金具20と、タブ端子40を端子金具20に押し当てる板バネ23と、板バネ23の自由端23Fを保持してタブ端子40に作用するバネ力を規制する規制位置と、板バネ23の自由端23Fを開放してタブ端子40にバネ力を作用させる開放位置との間で移動可能な可動ブロック14と、雌シールドシェル11に設けられた雌ねじ部11Dに螺合し雄コネクタ30が嵌合された後に可動ブロック14を規制位置から開放位置に移動させるボルト18とを備えた構成としたところに特徴を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、機器用に用いられるコネクタとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。このコネクタはタブ端子を有し、このタブ端子は、機器側に設けられた端子台に接続されるようになっている。一方、タブ端子に接続される端子金具としては、端子嵌合式の端子金具が知られており、例えば下記特許文献2に記載のものがある。端子金具の内部には、弾性的に変位可能な弾性接触片が収容されている。タブ端子を端子金具の内部に嵌合させると、弾性接触片によってタブ端子が端子金具の内壁に押し当てられることにより、タブ端子と端子金具の内壁とが摺接しながら、タブ端子が端子金具の内部に嵌合し、両者が電気的に接続される。
特開2002−313496号公報 特開2006−294496号公報
ここで、雄タブと端子金具との電気的な接続を確実にするためには、例えば、タブ端子に対する弾性接触片の接圧を大きくすることが考えられる。しかしながら、接圧を大きくすると、タブ端子と弾性接触片との間の摩擦抵抗が大きくなり、タブ端子の端子金具に対する嵌合挿入力が大きくなってしまい、これに伴って両コネクタの嵌合操作力も大きくなってしまう。また、タブ端子と弾性接触片との接触部分に傷が付いたり、この接触部分に予め施されためっきが剥がれたりするおそれもある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、十分な接圧を確保するとともに、両コネクタの嵌合操作力を低減することを目的とする。
本発明は、タブ端子を有する相手側コネクタが嵌合可能なコネクタであって、ハウジングと、相手側コネクタのタブ端子が挿入されたときに接触可能な端子金具と、タブ端子を端子金具に押し当てる板バネと、板バネの自由端を保持してタブ端子に作用するバネ力を規制する規制位置と、板バネの自由端を開放してタブ端子にバネ力を作用させる開放位置との間で移動可能な可動ブロックと、ハウジングに設けられた雌ねじ部に螺合し相手方コネクタが嵌合された後に可動ブロックを規制位置から開放位置に移動させるボルトとを備えた構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、可動ブロックによって板バネを規制位置に保持しておき、両コネクタを嵌合させると、タブ端子にバネ力が作用しないので、両コネクタの嵌合操作力を小さくすることができる。この後、移動ブロックを規制位置から開放位置に移動させてタブ端子にバネ力を作用させる。すると、板バネのバネ力によってタブ端子と端子金具とが電気的に接続される。したがって、十分な接圧を確保することができ、両コネクタの嵌合操作力を低減することができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
ボルトの頭部と雌ねじ部の軸方向端部との間で圧縮されるパッキンを備えた構成としてもよい。
このような構成によると、パッキンによってハウジングの内部を防水することができる。
端子金具は、板バネを収容する箱部を備えて構成されている構成としてもよい。
このような構成によると、板バネを箱部の内部に収容することができるため、板バネを外部の衝撃から保護することができる。
可動ブロックは、相手側コネクタの嵌合方向に移動する構成としてもよい。
このような構成によると、嵌合方向と交差する方向にコネクタを低背化することができる。
本発明によれば、十分な接圧を確保することができ、両コネクタの嵌合操作力を低減することができる。
可動ブロックを規制位置に配置した状態で両コネクタの嵌合を開始する前の状態を示した断面図 可動ブロックを規制位置に配置した状態で両コネクタの嵌合を完了した状態を示した断面図 可動ブロックを開放位置へ移動させることにより所定の接圧を印可した状態を示した断面図 両コネクタの嵌合前において可動ブロックが開放位置に配置されている状態を示した断面図 両コネクタの嵌合前において可動ブロックを開放位置から規制位置に移動させる途中の状態を示した断面図 両コネクタの嵌合前において可動ブロックが規制位置に配置されている状態を示した断面図 コネクタの平面図 コネクタの側面図 コネクタの正面図 端子金具の平面図 端子金具の側面図 端子金具の背面図 図11におけるA−A線断面図 図10におけるB−B線断面図 板バネの平面図 板バネの側面図 板バネの背面図 図15におけるC−C線断面図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図18の図面を参照しながら説明する。本実施形態の雌コネクタ(本発明の「コネクタ」の一例)10は、自動車用のインバータなどの機器(図示せず)と一体に形成されており、この機器は、機器本体を収容してなる機器側ケースを備えた周知の構成とされている。この機器側ケースは金属製で、自動車のボディ(図示せず)に固定されている。機器側ケースは、図1に示すように、雌コネクタ10を構成する金属製の雌シールドシェル11と一体に、あるいは、雌シールドシェル11と導通可能に接続、固定されている。
雌コネクタ10は雄コネクタ30と嵌合可能とされており、以下の説明において前後方向とは両コネクタ10,30の嵌合方向を基準とし、互いの嵌合面側を前側とする。雌シールドシェル11の内部には、前後方向に貫通する形態をなす取付孔12が形成されている。取付孔12の略前半部には、雄コネクタ30の次述する端子収容部31が内部に収容される。また、取付孔12の略後半部には、後述する端子保持部13などが収容されている。
雄コネクタ30は合成樹脂製の端子収容部31を有しており、この端子収容部31の内部には、前後方向に貫通する形態をなす複数のキャビティ32が横並びに並設されている。各キャビティ32には、電線Wの端末に接続されたタブ端子40がそれぞれ収容されている。電線Wは、芯線が被覆で覆われてなる周知の構成である。この電線Wの端末にて被覆を除去することで芯線が露出されており、この芯線がタブ端子40の圧着部41によって圧着されている。
端子収容部31の略後半部は、雄シールドシェル33によって覆われている。両コネクタ10,30を嵌合すると、図2に示すように、雄シールドシェル33の端部と雌シールドシェル11の端部とがほぼ連続し、両コネクタ10,30を覆うように構成される。なお、図示はしないものの、雄シールドシェル33の後端側(右端側)の外周面には、編組線(図示せず)が圧着されるようになっている。このため、電線Wから機器側ケースに亘る範囲が、編組線、雄シールドシェル33、および雌シールドシェル11によってシールドされる。
タブ端子40は板状をなす雄タブ42を有しており、この雄タブ42は、図1に示すように、圧着部41から前方に突出している。雄タブ42は、キャビティ32の前端開口を貫通し、前方に突出している。横並びに並設された3つの雄タブ42は、その接触面が横方向(左右方向)となるように配置されており、各雄タブ42の接触面が横一列に並ぶように配置されている。
キャビティ32の前端側面には、片持ち状をなして前方に突出するランス34が形成されている。このランス34は、雄タブ42に形成された係止孔42Aに側方から入り込んで係止する係止突部34Aを有している。係止突部34Aが係止孔42Aに係止することにより、雄タブ42が後方に抜け止めされた状態でキャビティ32に保持される。
キャビティ32の後端開口には、ゴム栓50が装着されている。ゴム栓50は、電線Wの外周面とキャビティ32の後端内周面の双方に密着している。また、ゴム栓50の後方には、バックリテーナ60が装着されている。このバックリテーナ60は、雄シールドシェル33の後端内周面に係止されており、バックリテーナ60によってゴム栓50が後方に抜け止めされている。これにより、キャビティ32の後端開口から内部に水が浸入することが規制されている。
また、端子収容部31の前後方向ほぼ中央部における外周面には、装着溝35が周設されている。この装着溝35には、環状をなすゴムリング70が装着されている。ゴムリング70は、両コネクタ10,30の嵌合に伴って装着溝35と取付孔12の内周面の双方に密着するようになっている。これにより、図2に示すように、両コネクタ10,30の嵌合時に端子収容部31と雌シールドシェル11との間から内部に水が浸入することが規制されている。
雌コネクタ10は、図1に示すように、雌シールドシェル11、端子保持部13、可動ブロック14、端子金具20、ボルト18、フロントマスク16などを備えて構成されている。雌シールドシェル11は、図8に示すように、四隅に張り出し形成された4つの取付片部11Aを有し、各取付片部11Aにはそれぞれ固定孔11Bが貫通形成されている。各固定孔11Bにそれぞれボルト(図示せず)を通し、機器側ケースに締め込むことにより、雌シールドシェル11が機器側ケースに導通可能に接続された状態で固定される。なお、本発明でいう「ハウジング」は雌シールドシェル11と端子保持部13とに対応している。
端子保持部13には、図1に示すように、可動ブロック14を内部に収容する収容空間17が形成されている。この収容空間17は、前方と上方に亘って開口する形態をなしている。端子保持部13が雌シールドシェル11の取付孔12に対して後方から装着された状態では、収容空間17の上方から前方に亘る範囲が雌シールドシェル11によって覆われるようになっている。
可動ブロック14の前面のうち略下半分は、取付孔12を通して前方に臨んで配置されている。しかしながら、前方に臨んだ部分の一部はフロントマスク16によって覆われているため、フロントマスク16の上面と取付孔12の内壁との間を通して可動ブロック14の一部が前方に臨んだ状態となっている。なお、フロントマスク16のうち取付孔12を通して前方に臨む位置には、雄タブ42を進入させる3つの進入孔16Aが形成されている。
端子金具20は、図10および図11に示すように、前後方向に長い板状をなすベース部21と、ベース部21の端部に形成された箱部22とを備えて構成されている。箱部22は、図12に示すように、横長略方形の筒状をなしている。箱部22の下面を構成する底壁は、図14に示すように、ベース部21の一部を構成している。なお、ベース部21における箱部22と反対側の端部には、ボルト(図示せず)を挿通可能な円孔21Aが貫通形成されている。なお、端子金具20は金属薄板を打ち抜き加工および折り曲げ加工することによって形成されている。
箱部22は、ベース部21の両側縁から立ち上がる一対の側壁22Aと、両側壁22Aの上縁から内側に向けられてベース部21と対向状態で配置された一対の天井壁22Bとから構成されている。両天井壁22Bの下面(ベース部21との対向面)には、雄タブ42に対する接点部22Dが下方に叩き出されて形成されている。この接点部22Dは、図14に示すように、前後方向に延びる形態をなしている。
箱部22の内部には、同箱部22とは別体をなす板バネ23が収容されている。板バネ23は、図13に示すように、側方に突出する一対の突部23Aを有しており、両突部23Aは、箱部22の両側壁22Aに貫通形成された一対の係止孔22Cにそれぞれ嵌合している。これにより、両突部23Aが両係止孔22Cの内壁と係止することにより、板バネ23が箱部22の内部に保持されている。
板バネ23は、端子金具20と同様に、金属薄板を打ち抜き加工および折り曲げ加工することによって形成されている。このため、板バネ23を形成し、この板バネ23をベース部21の上面における所定の位置に載せた状態で、箱部22の両側壁22Aを上方に折り曲げることにより、両突部23Aが両係止孔22Cに嵌り込むようになっている。
板バネ23は、図15ないし図17に示すように、底面部23Bの両側縁から上方に立ち上がる一対の側面部23Cと、底面部23Bの前縁から折り返し状をなして後方に延出された弾性接触片23Dとを備えて構成されている。以下の板バネ23の構成説明においては、弾性接触片23Dの延出方向を前後方向として基端側を前側とし、自由端23F側を後側とする。
前記した両突部23Aは、図15に示すように、底面部23Bの後部における両側縁からそれぞれ側方に張り出す形態とされている。また、両側面部23Cの前縁には、側方に張り出す形態をなす一対の保持片23Gが形成されている。両保持片23Gは、それぞれ反対方向を向いて突出している。保持片23Gは、図11に示すように、箱部22の側壁22Aの前端に係止している。このため、板バネ23が箱部22の後方へ抜けることが規制されている。
弾性接触片23Dは弾性的に撓み可能とされ、その前後方向略中央部には、頂点部23Eが形成されている。弾性接触片23Dは、図18に示すように、頂点部23Eを中心として前後両側に緩やかに傾斜する略山形に形成されている。弾性接触片23Dの頂点部23Eは、両側面部23C間に配置されているものの、弾性接触片23Dの自由端23Fは、両側面部23Cの後端よりも後方に突出している。これにより、板バネ23のうち弾性接触片23Dの自由端23F以外の部分については、箱部22によって外部から保護されている。
頂点部23Eと接点部22Dとの間隔は、雄タブ42の板厚よりも小さめに設定されている。このため、雄タブ42が頂点部23Eと接点部22Dとの間に挟まれると、弾性接触片23Dがその前縁部を基端として弾性的に変形する。この変形によってバネ力が発生し、このバネ力を受けて雄タブ42が接点部22Dに弾性的に接触し、端子金具20とタブ端子40とが電気的に接続される。
端子金具20は、図9に示すように、横並びに3つが並設されている。ベース部21は、図1に示すように、端子保持部13に対して圧入もしくはインサート成形によって一体に形成されている。ベース部21の上面は、同一平面上に並ぶようにして横一列に配置されている。また、各端子金具20は、各タブ端子40と対応して配置されている。このため、両コネクタ10,30を嵌合させると、各雄タブ42が各進入孔16Aを通って各端子金具20の箱部22の内部に進入し、各雄タブ42が板バネ23のバネ力を受けて接点部22Dと弾性的に接触する。
ベース部21の後端部21Rは、取付孔12の後端開口から後方に(機器側ケース内に)突出しており、これに伴ってベース部21の後端部21Rを受ける後方支持部13Rが端子保持部13の後端面から後方に張り出し形成されている。後方支持部13Rには、前記した円孔21Aと同軸かつ同径をなす挿通孔13Aが貫通形成されている。円孔21Aと挿通孔13Aにボルト(図示せず)を通し、機器本体に設けられた端子台(図示せず)に締め込むことにより、端子金具20が端子台に接続される。
ベース部21の前端部21Fは、図1に示すように、端子保持部13と一体に形成された前方支持部13Fによって支持されている。前方支持部13Fは、収容空間17の前端位置(図1における可動ブロック14の前端位置)よりも前方に突出している。前方支持部13Fと後方支持部13Rは、ほぼ同一高さに配置され、かつ、ベース部21の前後両端部21F,21Rの下面をそれぞれ受けるように配置されている。前記した箱部22は、前方支持部13Fによって受けられており、箱部22と前方支持部13Fを覆うようにしてフロントマスク16が装着されている。
可動ブロック14は合成樹脂製とされ、収容空間17のほぼ全幅に亘る横長に形成されている。このため、可動ブロック14は、収容空間17の内部において左右方向に移動することが規制されている。また、可動ブロック14は、収容空間17の内部において図1に示す規制位置と、図2に示す開放位置との間を前後方向に移動可能とされている。この可動ブロック14はボルト18と一体に組み付けられており、このボルト18の締め込みによって前後方向に移動可能とされている。
ボルト18は、図1に示すように、雌シールドシェル11の上面における段差に形成されたボルト支持部11Cに支持されている。ボルト支持部11Cの内部には、ボルト18と螺合可能な雌ねじ部11Dが前後方向に貫通形成されており、この雌ねじ部11Dにボルト18が螺合されている。したがって、雌ねじ部11Dに螺合したボルト18を回すと、ボルト18がボルト支持部11Cに対して前後方向に移動し、これに連動して可動ブロック14が前後方向に移動することになる。このようにすると、ボルト18の締め込みに伴う可動ブロック14の移動方向と両コネクタ10,30の嵌合方向とが一致することになるため、雌コネクタ10を上下方向に低背化しやすくなる。
なお、ボルト18の頭部後面には、パッキン19が装着されており、ボルト18の締め込みに伴ってパッキン19がボルト18の頭部後面とボルト支持部11Cの前面との双方に密着することにより、雌ねじ部11Dに水が浸入することが規制される。
さて、可動ブロック14の前面下端には、保持孔14Aが凹設されている。この保持孔14Aには、弾性接触片23Dの自由端23Fが収容可能とされている。すなわち、図4に示すように、可動ブロック14が開放位置にあるときには、弾性接触片23Dの自由端23Fが収容空間17に入り込んでいるものの、弾性接触片23Dは自然状態となっている。可動ブロック14を開放位置から規制位置へ移動させると、図5に示すように、弾性接触片23Dの自由端23Fが保持孔14Aの内壁に摺接しながら弾性接触片23Dが撓み変形する。そして、可動ブロック14が規制位置へ至ると、図6に示すように、弾性接触片23Dの自由端23Fが保持孔14Aに完全に収容されることにより弾性接触片23Dのバネ力が蓄勢された蓄勢状態で弾性接触片23Dが保持される。
前記したように、弾性接触片23Dが自然状態にあるときには、図4に示すように、弾性接触片23Dの頂点部23Eと箱部22の接点部22Dとの間隔は雄タブ42の板厚よりも小さめとなる。一方、弾性接触片23Dが蓄勢状態にあるときには、図6に示すように、弾性接触片23Dの頂点部23Eと箱部22の接点部22Dとの間隔は雄タブ42の板厚よりも大きめとなる。
このため、両コネクタ10,30の嵌合時には、可動ブロック14を規制位置に移動させて弾性接触片23Dを蓄勢状態としておくことで、雄タブ42が弾性接触片23Dからバネ力を受けることがなくなる。これにより、端子金具20とタブ端子40との摩擦抵抗がなくなり、両コネクタ10,30の嵌合操作力が極めて低いもので足りる。そして、両コネクタ10,30の嵌合完了後に、可動ブロック14を規制位置から開放位置へ移動させることにより、バネ力を雄タブ42に作用させることができ、タブ端子40と端子金具20との接触部分に十分な接圧を生じさせることができる。
すなわち、弾性接触片23Dが弾性的に変形すると、この変形によってバネ力が生じ、このバネ力によって雄タブ42が上方に押される。このとき、弾性接触片23Dは自然状態に復帰しておらず、雄タブ42に対してバネ力を作用させることができる。さらに、ベース部21の前端部21Fは、前方支持部13Fに受けられて下方への移動が規制されているため、弾性接触片23Dの頂点部23Eと箱部22の接点部22Dとの間で雄タブ42が挟持されることになる。このため、頂点部23Eと接点部22Dとの接触部分に対して十分な接圧が印可されることになる。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、可動ブロック14を開放位置から規制位置へ移動させることにより、図4に示す自然状態から図6に示す蓄勢状態へ弾性接触片23Dを弾性的に変形させておく。次に、図1ないし図2に示すように、両コネクタ10,30を嵌合させる。このとき、図2に示すように雄タブ42がフロントマスク16の進入孔16Aを通って箱部22の内部に進入し、弾性接触片23Dと箱部22の天井壁22Bとの間に配置されるものの、この時点では未だ接圧が印可されておらず、摩擦抵抗を生じさせないため、両コネクタ10,30の嵌合操作力が極めて低いものとなる。この結果、弾性接触片23Dの頂点部23Eと箱部22の接点部22Dとの接触面に傷が付いたり、この接触面に予め施されためっきが剥がれたりすることはなく、両コネクタ10,30の挿抜を繰り返し行うことができる。
続いて、ボルト18を回して可動ブロック14を規制位置から開放位置へ移動させる。すると、図3に示すように、蓄勢状態にある弾性接触片23Dが解放されて雄タブ42にバネ力を作用させる。すると、弾性接触片23Dのバネ力によって雄タブ42が箱部22の天井壁22Bの接点部22Dに押圧される。これにより、弾性接触片23Dと接点部22Dとの接触部分に対して所定の接圧が印可される。この接続作業は、横一列に配置された各端子金具20に対して一括して同時に行われるため、各端子金具20と各タブ端子40との接続作業を容易にすることができる。さらに、各端子金具20と各タブ端子40との接触部分に生じる摩擦抵抗によって両コネクタ10,30の離脱も規制され、両コネクタ10,30は正規嵌合状態に保持される。
ここで、所定の接圧は専ら弾性接触片23Dの撓み量によって決定され、所定の接圧を得ることができる弾性接触片23Dの撓み量の範囲にはある程度の幅があるため、管理が容易になる。特に本実施形態では、自然状態における弾性接触片23Dの形状と雄タブ42の板厚によって弾性接触片23Dの撓み量が決定されるため、弾性接触片23Dの撓み量の管理も容易になる。この結果、ボルト18のトルク管理をしなくてもよく、端子金具20とタブ端子40との接続作業が容易になる。
以上のように本実施形態では、可動ブロック14を移動させることにより板バネ23による接圧の負荷を制御することができるため、両コネクタ10,30の嵌合途中においては、接圧をゼロにしておくことができ、両コネクタ10,30の嵌合後に接圧を負荷することができる。
すなわち、可動ブロック14が規制位置にあるときには、弾性接触片23Dの自由端23Fを可動ブロック14の保持孔14Aに係止させて弾性接触片23Dを蓄勢状態に保持することができる。このとき、弾性接触片23Dの頂点部23Eと箱部22の接点部22Dとの間隔は、雄タブ42の板厚よりも大きめに設定されているため、雄タブ42と端子金具20および板バネ23との間に摩擦抵抗を生じさせることがなく、これらの接触面に傷が付いたり、めっきが剥がれたりすることもない。
一方、可動ブロック14が開放位置にあるときには、弾性接触片23Dの自由端23Fが保持孔14Aから外れた状態となって弾性接触片23Dを解放するから、板バネ23のバネ力を雄タブ42に作用させることができる。これにより、端子金具20とタブ端子40は電気的に接続される。この接続作業は、複数の端子金具およびタブ端子40について一括して行われるため、端子金具20とタブ端子40との接続作業を容易にすることができる。
また、ボルト18の締め込みに伴ってボルト18の頭部と雌ねじ部11Dの端部との間でパッキン19が圧縮されるから、雌ねじ部11Dを通って雌シールドシェル11の内部に水が浸入することはない。また、板バネ23を収容する箱部22を端子金具20に設けたから、板バネ23を保護することができる。また、可動ブロック14の移動方向を両コネクタ10,30の嵌合方向と一致させたから、雌コネクタ10を上下方向に低背化することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では箱部22の内部に雄タブ42が嵌合可能な端子嵌合式の端子金具20を例示しているものの、本発明によると、雄タブ42に重ね合わせて接圧を印可することにより接続されるバスバーを端子金具としてもよい。
(2)上記実施形態では板バネ23と端子金具20が一体に構成されているものの、本発明によると、板バネ23と端子金具20を別体に構成し、それぞれを端子保持部13で保持してもよい。
(3)上記実施形態では折り返し状に形成された弾性接触片23Dによって板バネ23を構成しているものの、本発明によると、平面形状をなす板バネとしてもよいし、あるいは、複数枚の薄い金属板を重ね合わせて構成される板バネとしてもよい。
(4)上記実施形態ではパッキン19を備えた雌コネクタ10としているものの、本発明によると、パッキン19のない雌コネクタとしてもよい。
(5)上記実施形態では箱部22によって板バネ23を保持しているものの、本発明によると、箱部22を設ける代わりにベース部21によって板バネ23を保持する構成としてもよい。
(6)上記実施形態ではボルト18を前後方向に配置して可動ブロック14を前後方向に移動可能としているものの、本発明によると、ボルト18を上下方向に配置して可動ブロック14を上下方向に移動可能としてもよい。
10…雌コネクタ(コネクタ)
11…雌シールドシェル(ハウジング)
11D…雌ねじ部
13…端子保持部(ハウジング)
14…可動ブロック
18…ボルト
19…パッキン
20…端子金具
22…箱部
23…板バネ
23F…自由端
30…雄コネクタ(相手側コネクタ)
40…タブ端子

Claims (4)

  1. タブ端子を有する相手側コネクタが嵌合可能なコネクタであって、
    ハウジングと、
    前記相手側コネクタの前記タブ端子が挿入されたときに接触可能な端子金具と、
    前記タブ端子を前記端子金具に押し当てる板バネと、
    前記板バネの自由端を保持して前記タブ端子に作用するバネ力を規制する規制位置と、前記板バネの自由端を開放して前記タブ端子に前記バネ力を作用させる開放位置との間で移動可能な可動ブロックと、
    前記ハウジングに設けられた雌ねじ部に螺合し前記相手方コネクタが嵌合された後に前記可動ブロックを前記規制位置から前記開放位置に移動させるボルトとを備えたコネクタ。
  2. 前記ボルトの頭部と前記雌ねじ部の軸方向端部との間で圧縮されるパッキンを備えた請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記端子金具は、前記板バネを収容する箱部を備えて構成されている請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記可動ブロックは、前記相手側コネクタの嵌合方向に移動する請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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