JP2011015078A - 受信装置 - Google Patents

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Atsushi Yamazaki
淳 山▲崎▼
Keisuke Higuchi
啓介 樋口
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Abstract

【課題】タイミング同期が確立されているかにかかわらず、干渉の影響を把握する技術を提供する。
【解決手段】無線部22は、時間領域の信号を入力する。FFT部42は、入力した時間領域の信号を周波数領域の信号へ変換する。検出部48は、周波数領域の信号の受信電力が、周波数領域の信号の一方の周波数側から他方の周波数側へ、上昇傾向を有しているかを検出する。推定部50は、上昇傾向を検出した場合に、当該他方の周波数側における干渉電力の存在を推定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、通信技術に関し、特に干渉信号の存在下において所望の信号を受信する受信装置に関する。
ITS(Intelligent Transport Systems)車車間通信システムは、アプリケーションのひとつとして、見通し外にある自車両の位置や速度情報などを他車両へ通知する。この通知によって、見通しの悪い交差点等での出会い頭車両衝突事故防止が期待される。また、ITS車車間通信システムは、720MHz帯を使用する予定である。ITS車車間通信システムの使用周波数帯の低域側端部には、ガードバンド5MHzを挟んで地上波デジタルテレビジョン放送システムの使用周波数帯が隣接している。
また、ITS車車間通信システムの使用周波数の高域側端部には、ガードバンド5MHzを挟んで電気通信として用いられる周波数帯が隣接している。このようにITS車車間通信システムの使用周波数帯の両端に、ガードバンドを挟んで他システムの使用周波数帯が隣接しているので、ITS車車間通信システムには、隣接する他システムから干渉の影響を受ける可能性がある。干渉の影響を受けると、ITS車車間通信システムの受信性能が悪化しやすくなる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−271240号公報
ITS車車間通信システムにおける干渉の影響を低減するために、アダプティブアレイアンテナの使用が有効である。アダプティブアレイアンテナ技術は、複数のアンテナのそれぞれに対するウエイトを制御することによって、ビームの指向性を制御する。その結果、干渉信号が効果的に抑圧される。ITS車車間通信システムがOFDM変調方式に対応する場合、一般的に、FFT(Fast Fourier Transform)によって周波数領域に変換された信号に対して、アダプティブアレイアンテナ技術が適用される。その際、FFTのウインドウは、受信した信号に適するように設定されているべきである。FFTのウインドウが、受信した信号に適していなければ、ウエイトの誤差が大きくなり、ビームの指向性が不正確になる。また、FFTのウインドウが設定されにくいような電波環境も存在する。その場合に、FFTのウインドウが適切に設定されるまで待機すると、ウエイトの導出までの期間が長くなる。一方、FFTのウインドウが適切に設定されていなくても、干渉の影響を把握することが要求される。干渉の影響が把握されると、干渉に対して何らかの対策をとることが可能になる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、タイミング同期が確立されているかにかかわらず、干渉の影響を把握する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の受信装置は、時間領域の信号を入力する入力部と、入力部において入力した時間領域の信号を周波数領域の信号へ変換する変換部と、変換部において変換した周波数領域の信号の受信電力が、周波数領域の信号の一方の周波数側から他方の周波数側へ、上昇傾向を有しているかを検出する検出部と、検出部が上昇傾向を検出した場合に、当該他方の周波数側における干渉電力の存在を推定する推定部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、タイミング同期が確立されているかにかかわらず、干渉の影響を把握できる。
本発明の実施例に係る通信システムの構成を示す図である。 図1の通信システムのチャネル配置を示す図である。 図1の車両に搭載された端末装置の構成を示す図である。 図4(a)−(d)は、図3の検出部の処理の概要を示す図である。 図3の端末装置による受信処理の手順を示すフローチャートである。 図3の端末装置による検出処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の変形例に係る端末装置による検出処理の手順を示すフローチャートである。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、車両に搭載された端末装置間においてデータ通信を実行する通信システムに関する。端末装置は、車両の速度や位置等の情報(以下、これらを「データ」という)を格納したパケット信号(以下、データが格納されたパケット信号を「データ」ということもある)を送信する。一方、端末装置は、他の端末装置によって送信されたパケット信号を受信するとともに、データをもとに、当該他の端末装置が搭載された他の車両の接近を認識する。ここでは、効率よく複数の端末装置へデータを受信させるために、送信としてブロードキャスト送信がなされるものとする。また、通信システム用の帯域の低周波数側には、地上波デジタルテレビジョン放送システム用の帯域が隣接して配置されており、通信システム用の帯域の高周波数側には、携帯電話システム用の帯域が隣接して配置されている。
通信システムの通信品質は、地上波デジタルテレビジョン放送システムや携帯電話システムからの干渉波に影響を受ける。そのため、運転者にとって、干渉の影響を予め把握させることが有効である。例えば、携帯電話システムによる干渉の影響が大きい場合、運転者は、車内の携帯電話装置を端末装置から離すような処置を実行できる。このような干渉の影響を把握するために要する期間は、短い方が好ましい。一方、通信システムがOFDM変調方式に対応している場合、FFTのウインドウが適切に設定された後、復調が開始される。前述のごとく、電波環境によっては、FFTのウインドウが適切に設定されにくくなることがある。そのような場合であっても、干渉の影響を把握するための処理には、実行されることが要求される。これに対応するために、本実施例にかかる通信システムは次の処理を実行する。
実施例に係る端末装置は、FFTのウインドウが適切に設定される前であっても、FFTを実行することによって、周波数領域の信号を生成する。また、端末装置は、周波数領域の信号に含まれた各サブキャリア信号の受信電力を測定することによって、周波数領域における電力分布を導出する。さらに、端末装置は、電力分布より、周波数方向の受信電力の傾きを導出する。傾きの絶対値がしきい値よりも大きければ、端末装置は、受信電力の大きい方の周波数側に干渉波が存在すると推定する。また、端末装置は、FFTのウインドウが適切に設定された後であっても、同様の処理を実行する。つまり、端末装置は、FFTのウインドウが適切に設定されているか否かにかかわらず、干渉波の存在を推定できる。
図1は、本発明の実施例に係る通信システム100の構成を示す。これは、ひとつの交差点を上方から見た場合に相当する。通信システム100は、車両12と総称される第1車両12a、第2車両12b、第3車両12c、第4車両12d、第5車両12e、第6車両12f、第7車両12g、第8車両12hを含む。なお、各車両12には、図示しない端末装置が搭載されている。
図示のごとく、図面の水平方向、つまり左右の方向に向かう道路と、図面の垂直方向、つまり上下の方向に向かう道路とが中心部分で交差している。ここで、図面の上側が方角の「北」に相当し、左側が方角の「西」に相当し、下側が方角の「南」に相当し、右側が方角の「東」に相当する。また、ふたつの道路の交差部分が「交差点」である。第1車両12a、第2車両12bが、左から右へ向かって進んでおり、第3車両12c、第4車両12dが、右から左へ向かって進んでいる。また、第5車両12e、第6車両12fが、上から下へ向かって進んでおり、第7車両12g、第8車両12hが、下から上へ向かって進んでいる。
各車両12に搭載された端末装置は、データを取得し、データが格納されたパケット信号をブロードキャスト送信する。ここで、各端末装置は、公知の無線LAN(Local Area Network)のごとく、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)に対応しており、キャリアセンスを実行して送信可能であると判定した場合に、データをブロードキャスト送信する。前述のごとく、通信システム100が使用している帯域の周辺に、図示しない地上波デジタルテレビジョン放送システムが使用している帯域、携帯電話システムが使用している帯域が配置されている。他システムからの干渉の影響は通信品質に影響を及ぼすので、各端末装置は、他システムからの干渉の影響を推定する。干渉の影響の推定については、後述する。
図2は、通信システム100のチャネル配置を示す。横軸が周波数を示し、縦軸が電力を示す。図示のごとく、通信システム100は、通信システム用帯域114に配置されている。また、通信システム用帯域114の低周波数側に隣接して、第1ガードバンド112が配置され、第1ガードバンド112の低周波数側に隣接して、地上波デジタル放送用帯域110が配置される。地上波デジタル放送用帯域110は、地上波デジタル放送102によって使用される。地上波デジタル放送102のスペクトルの一部は、図示のごとく、通信システム用帯域114に及ぶ。通常、この一部の電力は、通信システム100に影響を与えないように設定されているが、通信システム100や地上波デジタル放送102の電波環境によっては、地上波デジタル放送102の一部の電力が通信システム100に影響を及ぼすこともある。
また、通信システム用帯域114の高周波数側に隣接して、第2ガードバンド116が配置され、第2ガードバンド116の高周波数側に隣接して、携帯電話システム用帯域118が配置される。携帯電話システム用帯域118は、携帯電話システム104によって使用される。携帯電話システム104のスペクトルの一部は、図示のごとく、通信システム用帯域114に及ぶ。携帯電話システム104の一部の電力が通信システム100に及ぼす影響については、地上波デジタル放送102の場合と同様である。
図3は、車両12に搭載された端末装置14の構成を示す。端末装置14は、アンテナ20、無線部22、送信部24、受信部26、制御部28を含む。送信部24は、取得部30、生成部32、変調部34、IFFT部36を含む。また、受信部26は、同期部38、設定部40、FFT部42、復調部44、通知部46、検出部48、推定部50を含む。さらに、検出部48は、測定部52、移動平均部54、導出部56、比較部58を含む。
取得部30は、GPS受信機、ジャイロスコープ、車速センサ等によって構成され、端末装置14が搭載された車両12の存在位置、車両の進行方向、移動速度等を取得する。なお、存在位置は、緯度・経度によって示される。取得部30による存在位置等の取得には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。取得部30は、車両12の存在位置に関する情報、つまり前述のデータを生成部32へ出力する。
生成部32は、取得部30から、データを取得する。生成部32は、データを格納するようにパケット信号を生成する。また、パケット信号には、本端末装置14を識別するための情報も含まれる。生成部32は、生成したパケット信号を変調部34へ出力する。変調部34は、生成部32からのパケット信号を変調する。変調方式として、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM等が規定される。また、変調部34は、変調した結果をベースバンドのパケット信号としてIFFT部36へ出力する。なお、ベースバンドのパケット信号は、周波数領域のOFDM信号に相当する。一般的に、ベースバンドのパケット信号は、同相成分と直交成分によって形成されるので、ふたつの信号線が示されるべきであるが、ここでは、図を明瞭にするためにひとつの信号線だけを示すものとする。
IFFT部36は、変調部34から、ベースバンドのパケット信号を入力する。IFFT部36は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を実行することによって、周波数領域のOFDM信号を時間領域のOFDM信号へ変換する。なお、時間領域のOFDM信号もベースバンドのパケット信号という。無線部22は、送信処理として、IFFT部36から入力したベースバンドのパケット信号に対して周波数変換を実行し、無線周波数のパケット信号を生成する。さらに、無線部22は、無線周波数のパケット信号をアンテナ20から報知する。なお、無線部22には、PA(Power Amplifier)、ミキサ、D/A変換部も含まれる。前述のごとく、パケット信号の送信は、IEEE802.11等の規格に準拠した無線LANと同様に、CSMA/CAと呼ばれるアクセス制御機能にしたがってなされる。
無線部22は、受信処理として、図示しない他の端末装置14から報知されたパケット信号をアンテナ20にて受信する。無線部22は、アンテナ20を介して受信した無線周波数のパケット信号に対して周波数変換を実行し、ベースバンドのパケット信号を生成する。ここで、ベースバンドのパケット信号は、時間領域のOFDM信号である。さらに、無線部22は、ベースバンドのパケット信号を受信部26へ出力する。また、無線部22には、LNA(Low Noise Amplifier)、ミキサ、AGC、A/D変換部も含まれる。
同期部38は、無線部22において受信した時間領域のOFDM信号を入力する。同期部38は、時間領域のOFDM信号もとに、後述のFFT部42が、時間領域のOFDM信号を周波数領域のOFDM信号へ変換する際の同期タイミングを検出する。ここで、同期タイミングは、FFTを実行するためのウインドウタイミングに相当する。同期タイミングの検出には、公知の技術が使用されればよく、例えば、自己相関処理や相互相関処理がなされる。同期部38は、相関値のピークを同期タイミングとして検出する。なお、相互相関処理を実行する場合、同期部38は、既知の信号パターンを予め記憶する。同期部38は、同期タイミングを設定部40へ通知する。また、同期タイミングの検出は、パケット信号ごとになされる。
設定部40は、同期部38が同期タイミングを検出した場合に、同期部38からの同期タイミングを受けつける。設定部40は、同期タイミングをFFT部42に設定する。FFT部42は、受信部26において入力した時間領域のOFDM信号を入力する。FFT部42は、設定部40によって同期タイミングが設定された場合に、同期タイミングに対応したウインドウタイミングにて、FFTを実行する。その結果、FFT部42は、時間領域のOFDM信号を周波数領域のOFDM信号へ変換する。周波数領域のOFDM信号は、複数のサブキャリア信号にて形成される。また、FFT部42は、設定部40によって同期タイミングが設定されていない場合に、任意のタイミングをもとにFFTを実行する。同期タイミングが設定された場合および同期タイミングが設定されていない場合に関係なく、FFT部42は、周波数領域のOFDM信号を検出部48へ出力する。また、同期タイミングが設定された場合に、FFT部42は、周波数領域のOFDM信号を復調部44へ出力する。
復調部44は、設定部40がFFT部42に同期タイミングを設定した場合に、FFT部42から周波数領域のOFDM信号を受けつける。復調部44は、周波数領域のOFDM信号を復調する。前述のごとく、周波数領域のOFDM信号は、複数のサブキャリア信号にて形成されているので、復調部44は、複数のサブキャリア信号のそれぞれに対して復調処理を実行する。復調部44は、復調した結果を通知部46へ出力する。
通知部46は、復調部44からの復調結果を受けつける。通知部46は、復調結果を処理することによって、パケット信号に含まれた他の車両の存在位置に関する情報を取得する。通知部46は、他の車両の存在位置に関する情報をもとに、他車両の接近等を検出する。その際、通知部46は、取得部30から、自車両の存在位置に関する情報を受けつけていてもよい。また、通知部46は、図示しないモニタやスピーカを介して、運転者へ接近等を通知する。運転者が、他の車両の接近を認識することによって、衝突事故が防止される。なお、他の車両の接近をモニタにて通知する場合、通知部46は、カーナビゲーション装置によって表示される地図画像上に他の車両の画像を合成してもよい。
測定部52は、設定部40によって同期タイミングが設定されたか否かにかかわらず、FFT部42において変換した周波数領域のOFDM信号を受けつける。測定部52は、周波数領域のOFDM信号を形成している複数のサブキャリア信号のそれぞれに対する受信電力を測定する。測定部52は、所定の期間にわたって、複数のサブキャリア信号のそれぞれに対する受信電力を平均してもよい。測定部52は、複数のサブキャリア信号のそれぞれに対する受信電力を移動平均部54へ出力する。
移動平均部54は、測定部52から、複数のサブキャリア信号のそれぞれに対する受信電力を受けつける。移動平均部54は、複数のサブキャリア信号の受信電力に対する周波数領域での移動平均値を導出する。具体的に説明すると、移動平均部54は、10個の連続したサブキャリア信号に対応したウインドウを設定し、ウインドウに含まれる受信電力を平均する。また、移動平均部54は、図2の通信システム用帯域114の低周波数側から高周波数側へウインドウを移動させていくことによって、各サブキャリア信号に対応した平均値を導出する。これらの平均値のそれぞれが、移動平均値に相当する。移動平均部54は、各移動平均値を導出部56へ出力する。
導出部56は、移動平均部54から、複数の移動平均値を受けつける。複数の移動平均値のそれぞれは、通信システム用帯域114内の周波数に対応づけられている。導出部56は、移動平均値をもとに、周波数領域のOFDM信号の低周波数側から高周波数側への受信電力の傾きを導出する。具体的に説明すると、導出部56は、通信システム用帯域114の低周波数側の一点に対応した移動平均値(以下、「低周波数側移動平均値」という)を抽出する。また、導出部56は、高周波数側の一点に対応した移動平均値(以下、「高周波数側移動平均値」という)も抽出する。さらに、導出部56は、低周波数側移動平均値から高周波数側移動平均値への傾きを導出する。つまり、導出部56は、周波数領域のOFDM信号を形成している複数のサブキャリア信号のうち、所定数のサブキャリア信号をもとに傾きを導出する。なお、傾きは、これ以外の処理、例えば、最小二乗法の使用によって導出されてもよい。導出部56は、傾きを比較部58へ出力する。
比較部58は、導出部56から、傾きを受けつける。また、比較部58は、傾きに対するしきい値を記憶する。比較部58は、傾きの絶対値を導出し、傾きの絶対値がしきい値よりも大きい場合に、周波数領域のOFDM信号の受信電力が、周波数領域のOFDM信号の一方の周波数側から他方の周波数側へ、上昇傾向を有していることを検出する。なお、比較部58は、導出部56から、低周波数側移動平均値と高周波数側移動平均値とも受けつけており、低周波数側移動平均値よりも高周波数側移動平均値の方が大きい場合、前述の一方の周波数側が低周波数側に相当し、他方の周波数側が高周波数側に相当する。また、高周波数側移動平均値よりも低周波数側移動平均値の方が大きい場合、前述の一方の周波数側が高周波数側に相当し、他方の周波数側が低周波数側に相当する。一方、傾きの絶対値がしきい値よりも大きくない場合に、比較部58は、周波数領域のOFDM信号が上昇傾向を有していないことを検出する。比較部58は、上昇傾向を有している場合、その旨と、移動平均値が大きい方の周波数に関する情報とを推定部50へ出力する。
図4(a)−(d)は、検出部48の処理の概要を示す。図4(a)−(d)において、横軸は周波数を示し、縦軸は電力を示す。図4(a)は、測定部52において測定された複数のサブキャリア信号のそれぞれに対する受信電力を示す。図4(b)は、移動平均部54において導出された移動平均値を示す。ここで、前述の「低周波数側の一点」が「f1」と示され、「高周波数側の一点」が「f2」と示される。また、前述の「低周波数側移動平均値」が「P1」と示され、「高周波数側移動平均値」が「P2」と示される。図4(c)は、図4(b)と同様に移動平均値を示すが、傾きの絶対値が大きい場合に相当する。ここでは、低周波数側移動平均値よりも高周波数側移動平均値の方が大きい場合を示す。図4(d)は、図4(c)と同様に、傾きの絶対値が大きい場合の移動平均値を示す。なお、図4(d)は、図4(c)と異なって、高周波数側移動平均値よりも低周波数側移動平均値の方が大きい場合を示す。図3に戻る。
推定部50は、検出部48が上昇傾向を検出した場合に、その旨と、移動平均値が大きい方の周波数に関する情報とを受けつける。推定部50は、これらを受けつけると、移動平均値が大きい方の周波数側における干渉電力の存在を推定する。例えば、低周波数側移動平均値の方が大きければ、低周波数側の干渉電力の存在が推定され、高周波数側移動平均値の方が大きければ、高周波数側の干渉電力の存在が推定される。なお、図2によれば、低周波数側の干渉電力とは、地上波デジタル放送102による干渉電力に相当し、高周波数側の干渉電力とは、携帯電話システム104による干渉電力に相当する。推定部50は、推定結果を通知部46へ出力する。
通知部46は、低周波数側の干渉電力の存在が推定された場合に、地上波デジタル放送102による干渉が存在する旨を運転者に通知する。一方、通知部46は、高周波数側の干渉電力の存在が推定された場合に、携帯電話システム104による干渉が存在する旨を運転者に通知する。その際、運転者は、携帯電話の電源をオフにすることによって、通信システム100への干渉を低減できる。なお、検出部48、推定部50は、設定部40によって同期タイミングが設定されたか否かにかかわらず、処理を実行する。制御部28は、端末装置14全体のタイミングを制御する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
以上の構成による端末装置14の動作を説明する。図5は、端末装置14による受信処理の手順を示すフローチャートである。同期部38においてタイミング同期が確立していない場合(S10のN)、FFT部42は、任意のウインドウタイミングでFFTを実行する(S12)。検出部48は、FFTされたOFDM信号をもとに検出処理を実行する(S14)。一方、同期部38においてタイミング同期が確立している場合(S10のY)、FFT部42は、同期したウインドウタイミングでFFTを実行する(S16)。復調部44は、FFTされたOFDM信号に対して復調処理を実行する(S18)。検出部48は、FFTされたOFDM信号をもとに検出処理を実行する(S20)。
図6は、端末装置14による検出処理の手順を示すフローチャートである。測定部52は、受信電力を測定する(S40)。移動平均部54は、受信電力に対して移動平均を計算する(S42)。P1がP2よりも大きい場合(S44のY)、傾きの絶対値がしきい値よりも大きければ(S46のY)、推定部50は、地上波デジタル放送102による干渉が発生していると推定する(S48)。傾きの絶対値がしきい値よりも大きくなければ(S46のN)、処理は終了される。P1がP2よりも大きくない場合(S44のN)、傾きの絶対値がしきい値よりも大きければ(S50のY)、推定部50は、携帯電話システム104による干渉が発生していると推定する(S52)。傾きの絶対値がしきい値よりも大きくなければ(S50のN)、処理は終了される。
次に、本発明の変形例を説明する。本発明の変形例は、実施例と同様に、車両に搭載された端末装置間においてデータ通信を実行する通信システムに関する。また、変形例にかかる端末装置は、実施例と同様に、受信電力の傾きをもとに干渉電力の存在を推定する。実施例では、複数のサブキャリア信号のそれぞれに対する受信電力が測定された後に、それらのうちの一部の値をもとに傾きが導出されている。つまり、実施例では、測定につづいて、選択がなされている。一方、変形例では、複数のサブキャリア信号のうち、測定に使用すべきサブキャリア信号が予め選択され、選択されたサブキャリア信号に対して受信電力が測定される。その後、傾きが導出される。つまり、変形例では、選択につづいて、測定がなされている。変形例にかかる通信システム100、端末装置14は、図1、図3と同様のタイプである。そのため、ここでは、差異を中心に説明する。
測定部52は、FFT部42において変換された周波数領域のOFDM信号を形成している複数のサブキャリア信号のうち、低周波数側のサブキャリア信号と、高周波数側のサブキャリア信号とを選択する。選択されるサブキャリア信号は、予め定められていればよい。測定部52は、選択されたサブキャリア信号に対する受信電力をそれぞれ測定する。測定部52は、所定の期間にわたって、サブキャリア信号に対する受信電力を平均してもよい。測定部52は、導出部56へ受信電力を出力する。導出部56は、低周波数側のサブキャリア信号に対する受信電力を低周波数側移動平均値とみなし、高周波数側のサブキャリア信号に対する受信電力を高周波数側移動平均値とみなし、前述の処理を実行する。その際、移動平均部54は、不要になる。
一方、測定部52は、低周波数側のサブキャリア信号として2以上のサブキャリア信号を選択し、高周波数側のサブキャリア信号としても2以上のサブキャリア信号を選択してもよい。その際、測定部52は、選択されたすべてのサブキャリア信号に対する受信電力を測定する。移動平均部54は、低周波数側のサブキャリア信号として選択された2以上のサブキャリア信号に対する受信電力を平均する。平均した結果は、低周波数側平均値と呼ばれる。また、移動平均部54は、高周波数側のサブキャリア信号として選択された2以上のサブキャリア信号に対する受信電力も平均する。平均した結果は、高周波数側平均値と呼ばれる。移動平均部54は、低周波数側平均値と高周波数側平均値とを導出部56へ出力する。導出部56は、低周波数側平均値を低周波数側移動平均値とみなし、高周波数側平均値を高周波数側移動平均値とみなし、前述の処理を実行する。
図7は、本発明の変形例に係る端末装置14による検出処理の手順を示すフローチャートである。測定部52は、ふたつのポイントを選択し(S70)、受信電力を測定する(S72)。P1がP2よりも大きい場合(S74のY)、傾きの絶対値がしきい値よりも大きければ(S76のY)、推定部50は、地上波デジタル放送102による干渉が発生していると推定する(S78)。傾きの絶対値がしきい値よりも大きくなければ(S76のN)、処理は終了される。P1がP2よりも大きくない場合(S74のN)、傾きの絶対値がしきい値よりも大きければ(S80のY)、推定部50は、携帯電話システム104による干渉が発生していると推定する(S82)。傾きの絶対値がしきい値よりも大きくなければ(S80のN)、処理は終了される。
本発明の実施例によれば、周波数領域のOFDM信号において、一方の周波数側から他方の周波数側へ、受信電力が上昇傾向を有しているか否かを検出することによって、干渉電力の存在を推定するので、タイミング同期が確立されているかにかかわらず、検出処理を実行できる。また、タイミング同期が確立されているかにかかわらず、検出処理が実行されるので、干渉の影響を把握できる。また、タイミング同期が確立されていなくても、干渉の存在が把握できるので、早期の把握を実現できる。また、早期の把握が実現されるので、品質の悪化を抑制できる。また、タイミング同期が確立されているか否かにかかわらず、検出処理は同一であるので、切替処理を不要にできる。また、切替処理が不要にされるので、処理を簡易にできる。
また、受信電力としきい値とを比較することによって、上昇傾向を検出するので、処理を簡易にできる。また、同期タイミングが検出されると、復調処理を実行するので、所望のデータを取得できる。また、復調処理を実行しながら、検出処理も実行するので、最新の干渉の影響を把握できる。また、複数のサブキャリア信号のうち、所定数のサブキャリア信号に対して検出処理を実行するので、処理量を低減できる。受信電力に対して移動平均を実行するので、雑音の影響を低減できる。また、雑音の影響が低減されるので、処理精度を向上できる。また、選択したサブキャリア信号に対してのみ受信電力を測定するので、処理量を低減できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
12 車両、 14 端末装置、 20 アンテナ、 22 無線部、 24 送信部、 26 受信部、 28 制御部、 30 取得部、 32 生成部、 34 変調部、 36 IFFT部、 38 同期部、 40 設定部、 42 FFT部、 44 復調部、 46 通知部、 48 検出部、 50 推定部、 52 測定部、 54 移動平均部、 56 導出部、 58 比較部、 100 通信システム。

Claims (5)

  1. 時間領域の信号を入力する入力部と、
    前記入力部において入力した時間領域の信号を周波数領域の信号へ変換する変換部と、
    前記変換部において変換した周波数領域の信号の受信電力が、周波数領域の信号の一方の周波数側から他方の周波数側へ、上昇傾向を有しているかを検出する検出部と、
    前記検出部が上昇傾向を検出した場合に、当該他方の周波数側における干渉電力の存在を推定する推定部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記入力部において入力した時間領域の信号をもとに、前記変換部が、時間領域の信号を周波数領域の信号へ変換する際の同期タイミングを検出する同期部と、
    前記同期部が同期タイミングを検出した場合に、同期タイミングを前記変換部に設定する設定部とをさらに備え、
    前記変換部は、前記設定部によって同期タイミングが設定された場合に、同期タイミングをもとに変換を実行し、前記設定部によって同期タイミングが未設定である場合に、任意のタイミングをもとに変換を実行し、
    前記検出部、前記推定部は、前記設定部によって同期タイミングが設定されたか否かにかかわらず、処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記設定部によって同期タイミングが設定された場合に、前記変換部において変換された周波数領域の信号を復調する復調部をさらに備え、
    前記入力部において入力した時間領域の信号は、時間領域のマルチキャリア信号であり、
    前記変換部は、フーリエ変換を実行することによって、時間領域のマルチキャリア信号を周波数領域のマルチキャリア信号に変換し、
    前記同期部は、同期タイミングとして、フーリエ変換を実行するためのウインドウタイミングを検出し、
    前記検出部は、周波数領域のマルチキャリア信号を形成している複数のサブキャリア信号のうち、所定数のサブキャリア信号に対して検出処理を実行し、
    前記復調部は、周波数領域のマルチキャリア信号を形成している複数のサブキャリア信号のそれぞれに対して復調処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記検出部は、
    前記変換部において変換した周波数領域のマルチキャリア信号を形成している複数のサブキャリア信号のそれぞれに対する受信電力を測定する測定部と、
    前記測定部において測定した複数のサブキャリア信号の受信電力に対する周波数領域での移動平均値を導出し、移動平均値に対して検出処理を実行する実行部とを備えることを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記検出部は、
    前記変換部において変換した周波数領域のマルチキャリア信号を形成している複数のサブキャリア信号のうち、一方の周波数側のサブキャリア信号と、他方の周波数側のサブキャリア信号とを選択する選択部と、
    前記選択部において選択したサブキャリア信号に対する受信電力を測定する測定部と、
    前記測定部において測定した受信電力に対して検出処理を実行する実行部とを備えることを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
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