JP2011014364A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタハウジング同士を嵌合する際の作業性向上を図る。
【解決手段】第1コネクタハウジング10と第2コネクタハウジング40を嵌合することにより第1端子金具13と第2端子金具44A,44B,44Cを接続する。第1コネクタハウジング10は、両コネクタハウジング10,40の嵌合方向の軸線と同心の円形をなす第1嵌合部11Aを有し、第2コネクタハウジング40は、第1嵌合部11Aと同心の円形をなし、第1嵌合部11Aと嵌合可能な第2嵌合部42を有する。第1端子金具13は第1嵌合部11Aの軸線と交差する径方向に臨む接点部29を有し、第2端子金具44A,44B,44Cは第2嵌合部42と同心の円環形をなす。両端子金具13,44A,44B,44Cの接続状態では、接点部29と第2端子金具44A,44B,44Cの周面とが接触する。
【選択図】図6
【解決手段】第1コネクタハウジング10と第2コネクタハウジング40を嵌合することにより第1端子金具13と第2端子金具44A,44B,44Cを接続する。第1コネクタハウジング10は、両コネクタハウジング10,40の嵌合方向の軸線と同心の円形をなす第1嵌合部11Aを有し、第2コネクタハウジング40は、第1嵌合部11Aと同心の円形をなし、第1嵌合部11Aと嵌合可能な第2嵌合部42を有する。第1端子金具13は第1嵌合部11Aの軸線と交差する径方向に臨む接点部29を有し、第2端子金具44A,44B,44Cは第2嵌合部42と同心の円環形をなす。両端子金具13,44A,44B,44Cの接続状態では、接点部29と第2端子金具44A,44B,44Cの周面とが接触する。
【選択図】図6
Description
本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、第1コネクタハウジングに第1端子金具を取り付け、第2コネクタハウジングに第2端子金具を取り付け、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングを嵌合することにより第1端子金具と第2端子金具とを接続するようにしたコネクタが開示されている。
このコネクタでは、第1端子金具の先端部に円柱状の第1接続部を形成し、第2端子金具の先端部に円筒状の第2接続部を形成し、両端子金具を接続する際には、第1接続部を第2接続部内に嵌入させるようになっている。
このコネクタでは、第1接続部と第2接続部の断面を円形としているので、第1端子金具と第2端子金具との間では、その軸線を中心とする周方向において位置合わせをする必要がない。したがって、第1コネクタハウジングに対する第1端子金具の取付け、及び第2コネクタハウジングに対する第2端子金具の取付けに際しては、端子金具を周方向において位置決めする必要がなく、作業性の向上が期待される。
上記コネクタでは、コネクタハウジングに端子金具を取り付ける際の位置合わせは不要であるが、コネクタハウジング同士を嵌合する際には、所定の端子金具同士を正しく接続させるために、コネクタハウジング同士を位置合わせする必要がある。このような位置合わせは、コネクタハウジングの嵌合状態を目視確認できない環境下で作業を行う場合に、作業性が大きく低下するため、改善が望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタハウジング同士を嵌合する際の作業性向上を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、第1コネクタハウジングに第1端子金具を取り付け、第2コネクタハウジングに第2端子金具を取り付け、前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングを嵌合することにより前記第1端子金具と前記第2端子金具とを接続するようにしたコネクタであって、前記第1コネクタハウジングは、前記両コネクタハウジングの嵌合方向の軸線と同心の円形をなす第1嵌合部を有し、前記第2コネクタハウジングは、前記第1嵌合部と同心の円形をなし、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部を有し、前記第1端子金具は、前記第1嵌合部の軸線と交差する径方向に臨む接点部を有し、前記第2端子金具は、前記第2嵌合部と同心の円環形をなしており、前記第1端子金具と前記第2端子金具とが接続した状態では、前記接点部と前記第2端子金具の周面とが接触するようになっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、複数の前記第2端子金具が、前記第2嵌合部の軸線方向において互いに異なる位置に配置されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、複数の前記第2端子金具が、互いに異なる径寸法とされていて、前記第2嵌合部の軸線と交差する径方向において互いに異なる位置に配置されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記第1嵌合部は、概ね円柱状をなしており、前記第1嵌合部内に複数の前記第1端子金具が収容されているとともに、前記第1嵌合部の外周面上に複数の前記接点部が露出されており、前記複数の第1端子金具に接続された電線が、前記第1コネクタハウジングの後方へ導出され、複数の前記第2端子金具が、概ね円筒状をなす前記第2嵌合部の内周に沿って配置されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記複数の接点部は、前記第1嵌合部の軸線方向に分散されているとともに、後方に位置するものほど前記第1嵌合部の軸線からの径方向の距離が大きくなるように配置されており、前記複数の第2端子金具は、前記第2嵌合部の軸線方向に分散されて配置されているとともに、後方に位置するものほど径寸法が小さくなる形態とされているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記第1端子金具は、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に細長い形態とされており、複数の前記第1端子金具が、前記嵌合部と同心の周方向において互いに異なる位置に配置されているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のものにおいて、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部の互いに対向する周面には、少なくとも一方が全周に亘って凹凸を連続させた形態のセレーションからなり、互いに係止することにより前記第1嵌合部と前記第2嵌合部の周方向における相対回転を規制可能な係止部が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングは、円形の第1嵌合部と同じく円形の第2嵌合部において互いに嵌合されるが、このとき、周方向において位置合わせしなくても、嵌合が行われる。また、両コネクタハウジングを周方向において位置合わせせずに嵌合しても、第2端子金具は、両コネクタハウジングの嵌合方向の軸線(第2嵌合部)と同心の円環形をなしているので、第2端子金具に対し第1端子金具が周方向におけるいずれの位置にあっても、第1端子金具の接点部は第2端子金具の周面に確実に接触し、両端子金具は接続される。
第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングは、円形の第1嵌合部と同じく円形の第2嵌合部において互いに嵌合されるが、このとき、周方向において位置合わせしなくても、嵌合が行われる。また、両コネクタハウジングを周方向において位置合わせせずに嵌合しても、第2端子金具は、両コネクタハウジングの嵌合方向の軸線(第2嵌合部)と同心の円環形をなしているので、第2端子金具に対し第1端子金具が周方向におけるいずれの位置にあっても、第1端子金具の接点部は第2端子金具の周面に確実に接触し、両端子金具は接続される。
本発明によれば、両コネクタハウジングを嵌合する際には、両コネクタハウジングを同軸状に位置合わせするだけでよく、嵌合方向の軸線回りの周方向に関しては両コネクタハウジングの位置合わせは不要となっているので、作業性に優れている。したがって、嵌合状態を目視確認できない環境下においても、両コネクタハウジングを容易に嵌合させることができる。
<請求項2の発明>
第2端子金具は円環形をなしているので、1つの第2コネクタハウジングに複数の第2端子金具を周方向に並べて配置することはできない。そこで、本発明では、複数の第2端子金具を、第2嵌合部の軸線方向において互いに異なる位置に配置することにより、第2端子金具同士の干渉を回避している。
第2端子金具は円環形をなしているので、1つの第2コネクタハウジングに複数の第2端子金具を周方向に並べて配置することはできない。そこで、本発明では、複数の第2端子金具を、第2嵌合部の軸線方向において互いに異なる位置に配置することにより、第2端子金具同士の干渉を回避している。
<請求項3の発明>
第2端子金具は円環形をなしているので、1つの第2コネクタハウジングに複数の第2端子金具を周方向に並べて配置することはできない。そこで、本発明では、複数の第2端子金具を、互いに異なる径寸法として、第2嵌合部の軸線と交差する径方向において互いに異なる位置に配置した。これにより、第2端子金具同士の干渉を回避することができる。
第2端子金具は円環形をなしているので、1つの第2コネクタハウジングに複数の第2端子金具を周方向に並べて配置することはできない。そこで、本発明では、複数の第2端子金具を、互いに異なる径寸法として、第2嵌合部の軸線と交差する径方向において互いに異なる位置に配置した。これにより、第2端子金具同士の干渉を回避することができる。
<請求項4の発明>
複数の第1端子金具は概ね円柱状をなす第1嵌合部内に収容されているので、第1コネクタハウジングの後端面における複数本の電線の導出領域は比較的狭い。したがって、第1コネクタハウジングの後方へ導出された複数本の電線は、一纏めにして束ね易くなっている。
複数の第1端子金具は概ね円柱状をなす第1嵌合部内に収容されているので、第1コネクタハウジングの後端面における複数本の電線の導出領域は比較的狭い。したがって、第1コネクタハウジングの後方へ導出された複数本の電線は、一纏めにして束ね易くなっている。
<請求項5の発明>
複数の第1端子金具の接点部と複数の第2端子金具は軸線方向に分散して配置されているため、両コネクタハウジングの嵌合過程では、1つの接点部が複数の第2端子金具に接触し、又は1つの第2端子金具に対して複数の接点部が接触し、このような接触に起因する接点部や第2端子金具の変形等の不具合が懸念される。しかし、本発明では、後方に位置する接点部ほど第1嵌合部の軸線からの径方向の距離が大きくなっているとともに、後方に位置する第2端子金具ほど径寸法が小さくなっているので、1つの接点部による複数の第2端子金具への接触や、1つの第2端子金具に対する複数の接点部の接触は、生じない。
複数の第1端子金具の接点部と複数の第2端子金具は軸線方向に分散して配置されているため、両コネクタハウジングの嵌合過程では、1つの接点部が複数の第2端子金具に接触し、又は1つの第2端子金具に対して複数の接点部が接触し、このような接触に起因する接点部や第2端子金具の変形等の不具合が懸念される。しかし、本発明では、後方に位置する接点部ほど第1嵌合部の軸線からの径方向の距離が大きくなっているとともに、後方に位置する第2端子金具ほど径寸法が小さくなっているので、1つの接点部による複数の第2端子金具への接触や、1つの第2端子金具に対する複数の接点部の接触は、生じない。
<請求項6の発明>
第1端子金具は、両コネクタハウジングの嵌合方向に細長く、周方向において1つの第1端子金具が占めるスペースは比較的小さいので、複数の第1端子金具を周方向において互いに異なる位置に分散して配置することにより、第1コネクタハウジングの大径化を回避できる。
第1端子金具は、両コネクタハウジングの嵌合方向に細長く、周方向において1つの第1端子金具が占めるスペースは比較的小さいので、複数の第1端子金具を周方向において互いに異なる位置に分散して配置することにより、第1コネクタハウジングの大径化を回避できる。
<請求項7の発明>
両コネクタハウジングを嵌合した状態では、係止部同士の係止作用により第1嵌合部と第2嵌合部の相対回転が規制されるので、接点部が第2端子金具に対して周方向に相対移動することはない。したがって、接点部と第2端子金具においては、周方向の摺動に起因する摩耗が抑えられている。
両コネクタハウジングを嵌合した状態では、係止部同士の係止作用により第1嵌合部と第2嵌合部の相対回転が規制されるので、接点部が第2端子金具に対して周方向に相対移動することはない。したがって、接点部と第2端子金具においては、周方向の摺動に起因する摩耗が抑えられている。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図17を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、互いに嵌合・離脱が可能な第1コネクタハウジング10と第2コネクタハウジング40とを備えて構成されている。第1コネクタハウジング10は、ハウジング本体11と電線カバー21とを組み付けて構成され、第1コネクタハウジング10には検知部材30が設けられている。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図17を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、互いに嵌合・離脱が可能な第1コネクタハウジング10と第2コネクタハウジング40とを備えて構成されている。第1コネクタハウジング10は、ハウジング本体11と電線カバー21とを組み付けて構成され、第1コネクタハウジング10には検知部材30が設けられている。
第1コネクタハウジング10を構成するハウジング本体11は、合成樹脂製であり、軸線を前後方向(両コネクタハウジング10,40の嵌合・離脱方向と平行な方向)に向けた概ね円柱状をなす。第1コネクタハウジング10のうち後端縁部を除いた大部分の領域は、外径寸法が前方に向かって段階的に順次小さくなるような形態とされた第1嵌合部11Aとなっている。つまり、ハウジング本体11(第1嵌合部11A)は、全体として前方に向かって縮径した形態となっている。
ハウジング本体11内には、第1嵌合部11Aの軸線と直交する径方向における中央位置に大電流用(動力回路用)の雌端子金具12が収容されている。雌端子金具12の後端部に接続された電線23は、ハウジング本体11の後方へ導出されている。この雌端子金具12には、ハウジング本体11の前方から後述する雄端子金具43が挿入されるようになっている。
ハウジング本体11(第1嵌合部11A)内には、雌端子金具12を包囲するように3つのキャビティ16A,16B,16Cが、第1嵌合部11Aの軸線と同心の円周に沿って等角度ピッチを空けて配置されて形成されている。各キャビティ16A,16B,16C内には、後方から小電流用(信号回路用)の第1端子金具13が挿入されている。3つのキャビティ16A,16B,16Cは、その前面壁(挿入された第1端子金具13を前止まりする壁面)の位置が軸線方向において互いに異なっている。即ち、雌端子金具12の上方に位置する上部キャビティ16Aの前面壁は、最も前方に位置し、雌端子金具12の斜め左下方に位置する左部キャビティ16Cの前面壁は、最も後方に位置し、雌端子金具12の斜め右下方に位置する右部キャビティ16Bの前面壁は、上部キャビティ16Aの前面壁と左部キャビティ16Cの前面壁との間に位置する。
したがって、3つのキャビティ16A,16B,16Cに挿入される第1端子金具13の位置も、軸線方向において互いに異なる。即ち、上部キャビティ16Aに挿入される第1端子金具13が最も前方に位置し、左部キャビティ16Bに挿入される第1端子金具13が最も後方に位置し、右部キャビティ16Bに挿入される第1端子金具13は、その中間に位置する。また、第1嵌合部11Aの外周面には、キャビティ16A,16B,16Cに連通する連通孔17が形成されている。各キャビティ16A,16B,16Cの連通孔17は、前面壁から一定の寸法だけ後方へずれた位置に配置されている。この連通孔17からは、後述する第1端子金具13の接点部29が露出し、第1嵌合部11Aの外周面よりも径方向外方へ突出されている。
また、3つのキャビティ16A,16B,16Cは、径方向における位置、即ち第1嵌合部11Aの軸線からの径方向の距離が互いに異なっている。即ち、最も前方に位置する上部キャビティ16Aは、軸線からの距離が最も小さく、最も後方に位置する左部キャビティ16Cは、軸線からの距離が最も大きい。
3つのキャビティ16A,16B,16Cに挿入される第1端子金具13は、共通の部品であり、図15に示すように、全体として前後方向に細長い形状をなしている。第1端子金具13の前端側部分は端子接続部24となっており、第1端子金具13の後端側部分は電線23を接続するための圧着部25となっている。圧着部25に接続された電線23は、第1端子金具13と同軸状に後方へ延出され、ハウジング本体11から後方へ導出されている。端子接続部24は、基板部26と、基板部26から立ち上がる一対の側板部27と、基板部26の前端から後方へ折り返すように延出された弾性接触片28とを備えて構成されている。弾性接触片28は、山形に屈曲された接点部29を有しており、接点部29は、側板部27から基板部26とは反対側へ突出されている。
各キャビティ16A,16B,16Cに第1端子金具13が挿入された状態では、接点部29が連通孔17から第1嵌合部11Aの外周側に(径方向外向き)に突出するのであるが、3つの接点部29の径方向の位置と軸線方向の位置は、互いに異なっている。即ち、上部キャビティ16Aに挿入した第1端子金具13の接点部29は、第1嵌合部11Aの前端部に位置するとともに最も軸線に近い位置に配置される。また、右部キャビティ16Bに挿入した第1端子金具13の接点部29は、上部キャビティ16Aの接点部29よりも後方であって、上部キャビティ16Aの接点部29よりも径方向外側の位置に配置される。さらに、左部キャビティ16Cに挿入した第1端子金具13の接点部29は、右部キャビティ16Bの接点部29よりも後方であって、右部キャビティ16Bの接点部29よりも径方向外側の位置に配置される。
ハウジング本体11には、その外周に沿って前方へ片持ち状に延出した形態であって、径方向へ弾性撓み可能なロックアーム15が一体に形成されている。ロックアーム15の前端部には、ロック突起18と左右対称な一対の係止突起19とが形成されている。ロック突起18は径方向内側(内面側)に突出した形態であり、一対の係止突起19は、ロック突起18から左右両側方へ突出した形態である。
ハウジング本体11の外周の後端部(第1端子金具13の接点部29の露出位置よりも後方の位置)には、部分的に凹ませた形態の保持部14が形成されている。同じくハウジング本体11の外周には、保持部14よりも少し前方の位置に配され、周方向に等角度間隔を空けて配置した突起状をなす4つの第1係止部20が形成されている。
電線カバー21は、円筒状をなし、第1コネクタハウジング10の後端部内周に同軸状に組み付けられている。雌端子金具12と第1端子金具13の後端部に接続されてハウジング本体11の後端面から導出された複数本の電線23は、電線カバー21内を通過して電線カバー21の後方へ引き出されている。
検知部材30は、合成樹脂製であり、全体として円筒形をなしている。検知部材30は、第1コネクタハウジング10に対し同軸状に包囲するように取り付けられている。検知部材30は、ハウジング本体11の後端部外周面及び電線カバー21の外周面に摺接しながら、第1コネクタハウジング10に対して待機位置(図3,4,5,7を参照)と待機位置よりも前方の検知位置(図6,8を参照)との間で前後方向(嵌合方向と平行な方向)へ相対移動し得るようになっている。
検知部材30には、その内周から外周に貫通した形態の開口部31が形成されている。開口部31は、前後方向に細長く開口しており、開口部31の前端部には、開口部31の開口領域を部分的に左右両側方(周方向)へ拡げた形態の左右対称な一対の逃がし部32が方形に形成されている。検知部材30のうち周方向において開口部31とは正反対の領域には、前方へ片持ち状に延出した形態のアーム部33が形成されている。アーム部33の前端部の内面には解除突起34が形成され、アーム部33の内面のうち解除突起34よりも後方の位置には、保持突起35が形成されている。
検知部材30が待機位置にある状態では、アーム部33の保持突起35が第1コネクタハウジング10の保持部14に係止することにより、検知部材30が待機位置に保持される。また、ロックアーム15は、その全体が開口部31において検知部材30の外面側へ露出し、係止突起19は逃がし部32の開口領域内に位置する。したがって、ロックアーム15は外周側の解除位置へ弾性撓みすることが可能となっている。
検知部材30が検知位置へ移動した状態では、開口部31がロックアーム15に対して相対的に前進するので、逃がし部32が係止突起19よりも前方に移動する。したがって、係止突起19の外面には検知部材30の内周面が接近して対向した状態となり、係止突起19は、検知部材30の内周面への当接により外面側への変位が阻止される。つまり、ロックアーム15は、解除位置への弾性撓みを規制された状態でロック位置に保持される。
第2コネクタハウジング40は、合成樹脂製であり、軸線を前後方向に向けた円柱形の本体部41と、本体部41の外周縁から前方へ本体部41と同軸状に延出する円筒形のフード状をなす第2嵌合部42とを一体に形成して構成されている。本体部41には、第1コネクタハウジング10の雌端子金具12に接続される雄端子金具43が保持されており、雄端子金具43のピン状をなす前端部は、本体部41から前方へ突出して第2嵌合部42に包囲されている。
第2嵌合部42の前端縁は、全周に亘って連続する解除部45となっている。また、第2嵌合部42の外周には、全周に亘って連続するロック溝47が形成されている。さらに、第2嵌合部42の外周のうち解除部45よりも後方で且つロック溝47よりも前方の位置には、全周に亘って連続する逃がし溝48が形成されている。また、第2嵌合部42の前端部内周には、全周に亘って細かい三角形断面の凹凸が交互に連続した形態のセレーションからなる第2係止部46が形成されている。
第2嵌合部42の外径は、検知部材30の内径と同じかそれよりも僅かに小さい寸法とされている。また、第2嵌合部42の内周は、内径寸法が奥(後方)に向かって段階的に順次小さくなるような形態とされている。そして、この第2嵌合部42の内周のうち内径寸法が互いに異なる3つの領域には、夫々、円環形をなす第2端子金具44A,44B,44Cが配置されている。
第2端子金具44A,44B,44Cは、所定の形状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工して成形したものであり、円環形をなしている。各第2端子金具44A,44B,44Cは、第2嵌合部42に対しその内周に沿うように取り付けられている。また、第2端子金具44A,44B,44Cには、後方へ細長く軸線方向と平行に延出する導電部(図示省略)が一体に形成されており、この導電部は、本体部41内に収容され、第1端子金具13、第1端子金具13に接続された電線23、及び第2端子金具44A,44B,44Cとともに信号回路を構成する。
第2端子金具44A,44B,44Cの外周面と内周面は、第2嵌合部42(両コネクタハウジング10,40の嵌合方向)の軸線と平行な曲面であり、第2端子金具44A,44B,44Cの内周面は、その全周に亘り第1端子金具13の接点部29が接触可能な接触面となっている。また、3つの第2端子金具44A,44B,44Cは、互いに径寸法が異なっている。最も径の小さい第2端子金具44Aは、第2嵌合部42の最も後方に配置され、最も径の大きい第2端子金具44Cは最も前方に配置されている。つまり、3つの第2端子金具44A,44B,44Cは、径方向において互いに異なる位置に配置されているとともに、軸線方向において互いに異なる位置に配置されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。両コネクタハウジング10,40を嵌合する際には、第1コネクタハウジング10において検知部材30を待機位置に保持した状態で、両コネクタハウジング10,40を浅く嵌合させる。すると、第2嵌合部42が第1嵌合部11Aの外周と検知部材30の内周との隙間に嵌入される。このとき、第2嵌合部42の外周面が検知部材30の前端部の内周面に摺接することにより、両コネクタハウジング10,40が同軸状に保たれた状態で接近する。また、第1嵌合部11A、第2嵌合部42及び検知部材30は、いずれも円形をなしているので、周方向において位置決めする必要はない。
両コネクタハウジング10,40の嵌合が進むと、図3に示すように、第2嵌合部42の解除部45がロックアーム15の前端に当接し、これ以降は、両コネクタハウジング10,40の嵌合が進むのに伴ってロックアーム15が解除位置へ弾性的に変位させられる。そして、図4に示すように、両コネクタハウジング10,40が正規の嵌合状態に至らない半嵌合の状態の間は、ロック突起18が第2嵌合部42の外周面を摺接する状態に維持される。
また、ロックアーム15が弾性撓みすると、係止突起19が外周側へ変位し、開口部31の逃がし部32の開口縁が、係止突起19に対して後方から当接又は接近して対向する状態となる。したがって、この半嵌合の状態で検知部材30を検知位置へ前進させようとしても、係止突起19が逃がし部32の開口縁に突き当たることにより、検知部材30は、検知位置への前進を規制され、待機位置に保持される。
また、両コネクタハウジング10,40が半嵌合の状態では、図4に示すように、解除部45がアーム部33を外周側へ弾性撓みさせるので、保持突起35が保持部14から解離し、検知部材30は、アーム部33と保持部14による前止まり状態(検知位置への移動を規制された状態)から解放される。しかし、係止突起19の係止作用により、検知部材30は、依然として待機位置に保持されたままである。したがって、両コネクタハウジング10,40の嵌合の際には、作業者は、第1コネクタハウジング10には触れずに検知部材30を掴んだままで、嵌合開始から嵌合完了まで作業を続けることができる。
両コネクタハウジング10,40の嵌合が進み、両コネクタハウジング10,40が正規の嵌合状態に到達すると、図5に示すように、ロック突起18がロック溝47に到達するので、ロックアーム15が弾性復帰し、ロック突起18とロック溝47との係止作用により、両コネクタハウジング10,40が、離脱を規制されて正規の嵌合状態にロックされる。このとき、係止突起19もロック突起18と一緒にロック溝47内に収容されるので、係止突起19とロック溝47との係止作用によっても、両コネクタハウジング10,40が正規嵌合状態にロックされる。また、半嵌合の状態で弾性撓みしていたアーム部33も、ロックアーム15と同様内周側へ弾性復帰し、保持突起35が逃がし溝48内に収容されるとともに、解除突起34がロック溝47内に収容される。
両コネクタハウジング10,40が嵌合する過程では、第1嵌合部11Aの最も前方に位置する第1端子金具13の接点部29が、第2嵌合部42の前端側に位置する2つの第2端子金具44B,44Cの内側を通過するとともに、第1嵌合部11Aの前から2番目に位置する第1端子金具13の接点が、第2嵌合部42の最も前方に位置する第2端子金具44Cの内側を通過する。
そして、両コネクタハウジング10,40が正規の嵌合状態に到達すると、最も前方に位置する第1端子金具13の接点部29が、第2嵌合部42の最も後方に配置されて最も小径の第2端子金具44Aの内周面に対して弾性的に接触する。また、前から2番目の第1端子金具13の接点部29は、第2嵌合部42の奥から2番目(即ち、前から2番目)の第2端子金具44Bの内周面に弾性的に接触する。さらに、最も後方に位置する第1端子金具13の接点部29が、第2嵌合部42の最も前方に位置する第2端子金具44Cの内周面に弾性的に接触する。これらの3つの第1端子金具13の接点部29と3つの第2端子金具44A,44B,44Cとの接続は、ほぼ同じタイミングで行われる。また、雌端子金具12と雄端子金具43も接続される。
さらに、両コネクタハウジング10,40が正規嵌合した状態では、図16及び図17に示すように、第1嵌合部11Aの外周の第1係止部20と第2嵌合部42の内周の第2係止部46とが係止し、この係止作用によって第1嵌合部11Aと第2嵌合部42との間における相対回転が規制される。
両コネクタハウジング10,40が正規嵌合すると、係止突起19が内周側へ変位してロック溝47内に収容され、係止突起19と開口部31の開口縁との係止による検知部材30の移動規制状態が解除される。したがって、両コネクタハウジング10,40が正規嵌合状態に到達した後は、作業者は、引き続き、検知部材30を嵌合作業で掴んだ状態のまま手を持ち替えることなく前方(第2コネクタハウジング40側)へ押し付けるようにする。すると、図6に示すように、検知部材30が待機位置から検知位置へ移動する。上記のように両コネクタハウジング10,40が半嵌合の状態では、検知部材30が検知位置への移動を規制されるので、検知部材30を待機位置から検知位置へ移動させることができるか否かに基づいて、両コネクタハウジング10,40の嵌合状態を検知することができる。
本実施形態のコネクタは、第1コネクタハウジング10に、両コネクタハウジング10,40の嵌合方向の軸線と同心の円形をなす第1嵌合部11Aを設け、第2コネクタハウジング40に、第1嵌合部11Aと同心の円形をなし、第1嵌合部11Aと嵌合可能な第2嵌合部42を設け、第1端子金具13に、第1嵌合部11Aの軸線と交差する径方向に臨む接点部29を設け、第2端子金具44A,44B,44Cを、第2嵌合部42と同心の円環形とし、第1端子金具13と第2端子金具44A,44B,44Cが接続した状態では、接点部29と第2端子金具44A,44B,44Cの内周面とを接触させるようにしている。
第1コネクタハウジング10と第2コネクタハウジング40は、円形の第1嵌合部11Aと同じく円形の第2嵌合部42において互いに嵌合されるのであるが、このとき、周方向において位置合わせしなくても、嵌合が行われる。また、両コネクタハウジング10,40を周方向において位置合わせせずに嵌合しても、第2端子金具44A,44B,44Cは、両コネクタハウジング10,40の嵌合方向の軸線(第2嵌合部42)と同心の円環形をなしているので、第2端子金具44A,44B,44Cに対し第1端子金具13が周方向におけるいずれの位置にあっても、第1端子金具13の接点部29は第2端子金具44A,44B,44Cの周面に確実に接触し、両端子金具13,44A,44B,44Cは接続される。
本実施形態によれば、両コネクタハウジング10,40を嵌合する際には、両コネクタハウジング10,40を同軸状に位置合わせするだけでよく、嵌合方向の軸線回りの周方向に関しては両コネクタハウジング10,40の位置合わせは不要となっているので、作業性に優れている。したがって、嵌合状態を目視確認できない環境下においても、両コネクタハウジング10,40を容易に嵌合させることができる。
また、本実施形態では1つの第2コネクタハウジング40に3つの第2端子金具44A,44B,44Cを取り付けているのであるが、第2端子金具44A,44B,44Cは円環形をなしているので、3つの第2端子金具44A,44B,44Cを周方向に並べて配置することはできない。そのため、3つの第2端子金具44A,44B,44Cを、第2嵌合部42の軸線方向において互いに異なる位置に分散させて配置しており、これにより、第2端子金具44A,44B,44C同士の干渉を回避している。
更に、3つの第2端子金具44A,44B,44Cを周方向に並べて配置することはできないことの対策として、本実施形態では、複数の第2端子金具44A,44B,44Cを、互いに異なる径寸法として、第2嵌合部42の軸線と交差する径方向において互いに異なる位置に配置した。これにより、第2端子金具44A,44B,44C同士の干渉を回避している。
また、第1嵌合部11Aを概ね円柱状とし、この第1嵌合部11A内に3つの第1端子金具13を収容するとともに、第1嵌合部11Aの外周面上に3つの接点部29を露出させており、3つの第1端子金具13に接続された電線23を、第1コネクタハウジング10の後方へ導出している。このように3つの第1端子金具13を概ね円柱状の第1嵌合部11A内に収容しているので、第1コネクタハウジング10の後端面における3本の電線23の導出領域は比較的狭い。したがって、第1コネクタハウジング10の後方へ導出された3本の電線23は、一纏めにして束ね易くなっている。
また、複数の第1端子金具13の接点部29と複数の第2端子金具44A,44B,44Cは軸線方向に分散して配置されているため、両コネクタハウジング10,40の嵌合過程では、1つの接点部29が複数の第2端子金具44A,44B,44Cに接触し、又は1つの第2端子金具44A,44B,44Cに対して複数の接点部29が接触し、このような複数回の接触に起因して接点部29や第2端子金具44A,44B,44Cにおいて変形等の不具合が懸念される。
しかし、本実施形態では、第1嵌合部の11Aの後方に位置する接点部29ほど第1嵌合部11Aの軸線からの径方向の距離が大きくなっているとともに、第2嵌合部42の後方(第1嵌合部11Aにおいては前方)に位置する第2端子金具44A,44B,44Cほど径寸法が小さくなっているので、1つの接点部29による複数の第2端子金具44A,44B,44Cへの接触や、1つの第2端子金具44A,44B,44Cに対する複数の接点部29の接触が回避されている。
また、第1端子金具13は、両コネクタハウジング10,40の嵌合方向に細長いので、周方向において1つの第1端子金具13が占めるスペースは比較的小さい。この点に着目し、本実施形態では、3つの第1端子金具13を周方向において互いに異なる位置に分散して配置した。これにより、第1コネクタハウジング10(第1嵌合部11A)の大径化が回避されている。
また、第1嵌合部11Aと第2嵌合部42の互いに対向する周面には、少なくとも一方が全周に亘って凹凸を連続させた形態のセレーションからなり、互いに係止可能な係止部20,46を形成している。したがって、両コネクタハウジング10,40を嵌合した状態では、係止部20,46同士の係止作用により第1嵌合部11Aと第2嵌合部42の相対回転が規制されるので、接点部29が第2端子金具44A,44B,44Cに対して周方向に相対移動することはない。これにより、接点部29と第2端子金具44A,44B,44Cにおいては、周方向の摺動に起因する摩耗が抑えられている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、1つのコネクタハウジングに複数の端子金具を取り付けたが、1つのコネクタハウジングに取り付けられる端子金具の数は、1つだけでもよい。
(2)上記実施形態では、第1端子金具の接点部が径方向外向きに臨む形態としたが、接点部は、径方向内向きに臨む形態であってもよい。
(3)上記実施形態では、全ての第1端子金具の接点部が径方向において同じ向き(外向き)に臨む形態としたが、接点部が径方向外向きに臨む第1端子金具と、接点部が径方向内向きに臨む第1端子金具とを、1つの第1コネクタハウジングに混在させて取り付けてもよい。
(4)上記実施形態では、複数の第2端子金具を第2嵌合部の軸線方向において互いに異なる位置に配置したが、複数の第2端子金具を第2嵌合部の軸線方向における1ヶ所に集中して配置してもよい。この場合、複数の第2端子金具を径方向において互いに異なる位置に分散させて配置すれば、第2端子金具同士の干渉を回避できる。
(5)上記実施形態では、複数の第2端子金具を、互いに異なる径寸法として、径方向において互いに異なる位置に配置したが、複数の第2端子金具を同じ径寸法としてもよい。この場合、複数の第2端子金具は、第2嵌合部の軸線方向において互いに異なる位置に分散させて配置すれば、第2端子金具同士の干渉を回避できる。
(6)上記実施形態では、第1嵌合部を概ね円柱状とし、第2嵌合部を概ね円筒状としたが、第1嵌合部を概ね円筒状とし、第2嵌合部を概ね円柱状としてもよい。
(7)上記実施形態では、第2端子金具の内周面(接点部が接触する面)を第2嵌合部(両コネクタハウジングの嵌合方向)の軸線と平行な曲面としたが、本発明によれば、第2端子金具の内周面は、第2嵌合部の軸線に対して斜めをなすようなテーパ面であってもよい。
(8)上記実施形態では、第1端子金具と第2端子金具を3つずつ設けたが、第1端子金具と第2端子金具の数は、2つ以下でも、4つ以上でもよい。
(9)上記実施形態では、第2係止部の数を4つとしたが、第2係止部の数は、3つ以下でも、5つ以上でもよい。
(10)上記実施形態では、第1係止部を周方向に間隔を空けて配置した複数の突起状とし、第2係止部を全周に亘って連続するセレーションとしたが、第1係止部を全周に亘って連続するセレーションとし、第2係止部を周方向に間隔を空けて配置した複数の突起状としてもよく、第1係止部と第2係止部の両方共にセレーションとしてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、1つのコネクタハウジングに複数の端子金具を取り付けたが、1つのコネクタハウジングに取り付けられる端子金具の数は、1つだけでもよい。
(2)上記実施形態では、第1端子金具の接点部が径方向外向きに臨む形態としたが、接点部は、径方向内向きに臨む形態であってもよい。
(3)上記実施形態では、全ての第1端子金具の接点部が径方向において同じ向き(外向き)に臨む形態としたが、接点部が径方向外向きに臨む第1端子金具と、接点部が径方向内向きに臨む第1端子金具とを、1つの第1コネクタハウジングに混在させて取り付けてもよい。
(4)上記実施形態では、複数の第2端子金具を第2嵌合部の軸線方向において互いに異なる位置に配置したが、複数の第2端子金具を第2嵌合部の軸線方向における1ヶ所に集中して配置してもよい。この場合、複数の第2端子金具を径方向において互いに異なる位置に分散させて配置すれば、第2端子金具同士の干渉を回避できる。
(5)上記実施形態では、複数の第2端子金具を、互いに異なる径寸法として、径方向において互いに異なる位置に配置したが、複数の第2端子金具を同じ径寸法としてもよい。この場合、複数の第2端子金具は、第2嵌合部の軸線方向において互いに異なる位置に分散させて配置すれば、第2端子金具同士の干渉を回避できる。
(6)上記実施形態では、第1嵌合部を概ね円柱状とし、第2嵌合部を概ね円筒状としたが、第1嵌合部を概ね円筒状とし、第2嵌合部を概ね円柱状としてもよい。
(7)上記実施形態では、第2端子金具の内周面(接点部が接触する面)を第2嵌合部(両コネクタハウジングの嵌合方向)の軸線と平行な曲面としたが、本発明によれば、第2端子金具の内周面は、第2嵌合部の軸線に対して斜めをなすようなテーパ面であってもよい。
(8)上記実施形態では、第1端子金具と第2端子金具を3つずつ設けたが、第1端子金具と第2端子金具の数は、2つ以下でも、4つ以上でもよい。
(9)上記実施形態では、第2係止部の数を4つとしたが、第2係止部の数は、3つ以下でも、5つ以上でもよい。
(10)上記実施形態では、第1係止部を周方向に間隔を空けて配置した複数の突起状とし、第2係止部を全周に亘って連続するセレーションとしたが、第1係止部を全周に亘って連続するセレーションとし、第2係止部を周方向に間隔を空けて配置した複数の突起状としてもよく、第1係止部と第2係止部の両方共にセレーションとしてもよい。
10…第1コネクタハウジング
11A…第1嵌合部
13…第1端子金具
20…第1係止部(係止部)
23…電線
29…接点部
40…第2コネクタハウジング
42…第2嵌合部
44A,44B,44C…第2端子金具
46…第2係止部(係止部)
11A…第1嵌合部
13…第1端子金具
20…第1係止部(係止部)
23…電線
29…接点部
40…第2コネクタハウジング
42…第2嵌合部
44A,44B,44C…第2端子金具
46…第2係止部(係止部)
Claims (7)
- 第1コネクタハウジングに第1端子金具を取り付け、
第2コネクタハウジングに第2端子金具を取り付け、
前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングを嵌合することにより前記第1端子金具と前記第2端子金具とを接続するようにしたコネクタであって、
前記第1コネクタハウジングは、前記両コネクタハウジングの嵌合方向の軸線と同心の円形をなす第1嵌合部を有し、
前記第2コネクタハウジングは、前記第1嵌合部と同心の円形をなし、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部を有し、
前記第1端子金具は、前記第1嵌合部の軸線と交差する径方向に臨む接点部を有し、
前記第2端子金具は、前記第2嵌合部と同心の円環形をなしており、
前記第1端子金具と前記第2端子金具とが接続した状態では、前記接点部と前記第2端子金具の周面とが接触するようになっていることを特徴とするコネクタ。 - 複数の前記第2端子金具が、前記第2嵌合部の軸線方向において互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 複数の前記第2端子金具が、互いに異なる径寸法とされていて、前記第2嵌合部の軸線と交差する径方向において互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
- 前記第1嵌合部は、概ね円柱状をなしており、
前記第1嵌合部内に複数の前記第1端子金具が収容されているとともに、前記第1嵌合部の外周面上に複数の前記接点部が露出されており、
前記複数の第1端子金具に接続された電線が、前記第1コネクタハウジングの後方へ導出され、
複数の前記第2端子金具が、概ね円筒状をなす前記第2嵌合部の内周に沿って配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。 - 前記複数の接点部は、前記第1嵌合部の軸線方向に分散されているとともに、後方に位置するものほど前記第1嵌合部の軸線からの径方向の距離が大きくなるように配置されており、
前記複数の第2端子金具は、前記第2嵌合部の軸線方向に分散されて配置されているとともに、後方に位置するものほど径寸法が小さくなる形態とされていることを特徴とする請求項4記載のコネクタ。 - 前記第1端子金具は、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に細長い形態とされており、
複数の前記第1端子金具が、前記嵌合部と同心の周方向において互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。 - 前記第1嵌合部と前記第2嵌合部の互いに対向する周面には、少なくとも一方が全周に亘って凹凸を連続させた形態のセレーションからなり、互いに係止することにより前記第1嵌合部と前記第2嵌合部の周方向における相対回転を規制可能な係止部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のコネクタ。
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JP2009157058A JP2011014364A (ja) | 2009-07-01 | 2009-07-01 | コネクタ |
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JP2009157058A JP2011014364A (ja) | 2009-07-01 | 2009-07-01 | コネクタ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015018730A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | コネクタ |
JP2016154094A (ja) * | 2015-02-20 | 2016-08-25 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ |
US10404001B2 (en) | 2016-04-11 | 2019-09-03 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Connector |
-
2009
- 2009-07-01 JP JP2009157058A patent/JP2011014364A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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