JP2011012277A - シートクッションの製造方法 - Google Patents
シートクッションの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011012277A JP2011012277A JP2010218860A JP2010218860A JP2011012277A JP 2011012277 A JP2011012277 A JP 2011012277A JP 2010218860 A JP2010218860 A JP 2010218860A JP 2010218860 A JP2010218860 A JP 2010218860A JP 2011012277 A JP2011012277 A JP 2011012277A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- mass
- polyol
- content
- polyols
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
【解決手段】ポリウレタン発泡体からシートクッションを製造する。ポリウレタン発泡体の原料に含有されるポリオール類はポリエーテルポリオールとポリマーポリオールとにより構成され、ポリエーテルポリオールの含有量がポリオール類中に45〜60質量%であり、ポリマーポリオールの含有量がポリオール類中に55〜40質量%である。整泡剤はシリコーン系整泡剤であり、その含有量がポリオール類100質量部当たり0.35〜0.45質量部である。破泡剤の含有量はポリオール類100質量部当たり1.15〜1.45質量部である。JISK6400に準拠して測定される硬さが216〜245Nとなるように調整する。
【選択図】なし
Description
レタン発泡体よりなり、厚さが50〜60mmのシートクッションであって、共振周波数が4.0Hzを越え、5.0Hz以下であり、周波数2.0〜4.0Hzにおける共振倍率が4.0を越え、5.0以下であるシートクッションの製造方法において、金型内にポリオール類、ポリイソシアネート類、発泡剤、触媒、架橋剤、整泡剤及び破泡剤を含有するポリウレタン発泡体の原料を注入して反応させ、発泡及び硬化させて得られるポリウレタン発泡体からシートクッションを製造し、前記ポリオール類はポリエーテルポリオールとポリマーポリオールとにより構成され、ポリエーテルポリオールの含有量がポリオール類中に45〜60質量%であり、ポリマーポリオールの含有量がポリオール類中に55〜40質量%であり、前記整泡剤はシリコーン系整泡剤であり、その含有量がポリオール類100質量部当たり0.35〜0.45質量部であるとともに、破泡剤の含有量はポリオール類100質量部当たり1.15〜1.45質量部であり、JIS K 6400に準拠して測定される硬さが216〜245Nとなるように調整することを特徴とする。
本実施形態におけるシートクッションは、ポリウレタン発泡体(以下、単に発泡体ともいう)よりなり、厚さが50〜60mmのものである。係るポリウレタン発泡体としては軟質ポリウレタン発泡体が好ましく、該軟質ポリウレタン発泡体は一般にセル(気泡)が連通構造を有し、弾力性があり、かつ復元性のあるものをいう。シートクッションは車両用のシート等として使用される場合には、少なくとも着座部における厚さが50〜60mmであることが好ましい。シートクッションの厚さが50〜60mmという薄肉に形成されているため、シートクッションが軽量で、薄い分だけスペースが少なくて済む。
、金型内にポリオール類、ポリイソシアネート類、発泡剤、触媒、架橋剤、整泡剤及び破泡剤を含有するポリウレタン発泡体の原料を注入して反応させ、発泡及び硬化させるモールド成形法により製造される。
ポリオール類はポリエーテルポリオールとポリマーポリオールとにより構成される。ポリエーテルポリオールは、多価アルコールにアルキレンオキシドを付加重合させて得られる化合物のほか、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。多価アルコールとしては、グリセリン、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン等が用いられる。アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等が用いられる。
ポリオールとしては、アジピン酸、フタル酸等のポリカルボン酸を、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のポリオールと反応させることによって得られる縮合系ポリエステルポリオールのほか、ラクトン系ポリエステルポリオール及びポリカーボネート系ポリエステルポリオールが用いられる。ポリオール類の分子量は、6500〜8000であることが好ましい。この分子量が6500未満の場合には発泡体に十分な硬さが得られず、8000を越える場合には発泡体が硬くなり過ぎて弾力性が低下する傾向を示す。以上のポリオール類は、原料成分の種類、分子量、重合度、縮合度等を調整することによって、水酸基の官能基数や水酸基価を変えることができる。
フェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(N
DI)、トリフェニルメタントリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、これらの変性物等が用いられる。
40kg/m3を越える傾向となり、6質量部を越えると反応及び発泡時に温度が上昇しやすくなり、その温度を低下させることが難しくなる。
6400−2:2004に基づく硬さが好ましくは216〜245N、及びJIS K
6400−3:2004に基づく反発弾性率が好ましくは78%以上、より好ましくは78〜80%のものである。
Hz前後の共振周波数を避けることができる。しかも、共振倍率が4.0を越え、5.0以下になるように設定することで、共振を抑制して上下の揺れを抑えることができる。これら共振周波数と共振倍率の相乗的作用により、薄肉のシートクッションについてクッション感を向上させ、底突き感をなくすことができる。
・ 本実施形態におけるシートクッションは薄肉のポリウレタン発泡体より形成され、共振周波数が4.0Hzを越え、5.0Hz以下に設定され、かつ周波数2.0〜4.0Hzにおける共振倍率が4.0を越え、5.0以下に設定されている。シートクッションの厚さが50〜60mmであることから、従来の100mm以上の厚さに比べて十分に薄肉化され、それにより軽量化とスペースの節約を図ることができる。そのような薄肉のシートクッションであっても、共振周波数が4.0Hzを越え、5.0Hz以下に設定することで、不快な共振周波数を回避することができ、かつ共振倍率が4.0を越え、5.0以下に設定することで、共振による揺れを規制することができる。従って、シートクッションは、クッション感が良好で、底突き感を解消することができる。その上、シートクッションの撓み感(ストローク感)が良く、耐久性(応力維持性)にも優れている。よって、シートクッションを自動車等の車両用のシート等、振動の伝達を低減するための部材として好適に用いることができる。 ・ さらに、JIS K 6400に準拠して測定される硬さが216〜245Nであることにより、シートクッションは十分な硬さを発揮でき、振動の伝達を抑制することができる。
(実施例1〜9及び比較例1〜6)
まず、各実施例及び比較例で用いたポリウレタン発泡体の原料を以下に示す。
架橋剤1:ジエタノールアミン
架橋剤2:グリセリン
架橋剤3:トリメチロールプロパン系ポリオール、水酸基価920(mgKOH/g)、三井武田ケミカル(株)製、IR−94。
触媒2:第3級アミンとグリコールの混合物。
整泡剤:シリコーン整泡剤。
破泡剤:ポリオキシアルキレンポリオール、三井武田ケミカル(株)製、MF−19。
ンジイソシアネート(MDI)20質量%の混合物。
そして、表1及び表2に示す各成分の含有量でポリウレタン発泡体の原料を調製した。表1及び表2における各成分の含有量は、質量部を表す。ここで、比較例1では発泡体が硬くなり過ぎて共振倍率が5.0を上回る例、比較例2では発泡体が軟らかくなり過ぎて共振倍率が4.0以下で、かつ共振周波数が5.0を越える例を示す。比較例3では整泡剤の含有量が少なくなり過ぎて共振倍率が5.0を上回る例を示し、比較例4では整泡剤の含有量が多くなり過ぎて共振倍率が4.0以下となる例を示す。比較例5では破泡剤の含有量が多くなり過ぎて共振倍率が5.0を上回る例を示し、比較例6では破泡剤の含有量が少なくなり過ぎて共振倍率が4.0を下回る例を示す。
(測定方法)
見掛け密度(Kg/m3):JIS K 7222:1999に準拠して測定した。
反発弾性率(%):JIS K 6400−3:2004に準拠して測定した。
振動特性
共振周波数(Hz):JASO B 408(自動車用シートのパッド材の性能試験方法)に準拠し、振動入力の振幅に対する振動出力の振幅の比が最も高くなる周波数としての共振周波数を算出した。
◎:クッション性が非常に良好である、○:クッション性が良好である、△:クッション性が強く、跳ね過ぎる、又はクッション性が不十分である。
◎:底に当たる感じが全くなく、非常に良好である、○:底に当たる感じがなく、良好である、△:底に当たる感じがして、不快である。
た。
・ 振動特性として、振動伝達率等の範囲を規定することもできる。
・ ポリウレタン発泡体の特性として、通気性、硬度低下率等の範囲を規定することも可能である。
Claims (2)
- ポリウレタン発泡体よりなり、厚さが50〜60mmのシートクッションであって、共振周波数が4.0Hzを越え、5.0Hz以下であり、周波数2.0〜4.0Hzにおける共振倍率が4.0を越え、5.0以下であるシートクッションの製造方法において、
金型内にポリオール類、ポリイソシアネート類、発泡剤、触媒、架橋剤、整泡剤及び破泡剤を含有するポリウレタン発泡体の原料を注入して反応させ、発泡及び硬化させて得られるポリウレタン発泡体からシートクッションを製造し、
前記ポリオール類はポリエーテルポリオールとポリマーポリオールとにより構成され、ポリエーテルポリオールの含有量がポリオール類中に45〜60質量%であり、ポリマーポリオールの含有量がポリオール類中に55〜40質量%であり、
前記整泡剤はシリコーン系整泡剤であり、その含有量がポリオール類100質量部当たり0.35〜0.45質量部であるとともに、破泡剤の含有量はポリオール類100質量部当たり1.15〜1.45質量部であり、JIS K 6400に準拠して測定される硬さが216〜245Nとなるように調整することを特徴とするシートクッションの製造方法。 - 前記ポリオール中のポリマーポリオール含有量、又はイソシアネート指数を変更することによりJIS K 6400に準拠して測定される硬さを調整することを特徴とする請求項1に記載のシートクッションの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010218860A JP5456634B2 (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | シートクッションの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010218860A JP5456634B2 (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | シートクッションの製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005295100A Division JP4689428B2 (ja) | 2005-10-07 | 2005-10-07 | シートクッション |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011012277A true JP2011012277A (ja) | 2011-01-20 |
JP5456634B2 JP5456634B2 (ja) | 2014-04-02 |
Family
ID=43591466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010218860A Active JP5456634B2 (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | シートクッションの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5456634B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002069765A1 (fr) * | 2001-03-05 | 2002-09-12 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Coussin de siege |
JP2003040964A (ja) * | 2001-05-24 | 2003-02-13 | Mitsui Takeda Chemicals Inc | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法および軟質ポリウレタンフォームの製造装置 |
JP2005124744A (ja) * | 2003-10-22 | 2005-05-19 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | シートクッションパッドおよび車両用シート |
JP2006328199A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Asahi Glass Co Ltd | 軟質ポリウレタンフォームおよびその製造方法、該軟質ポリウレタンフォームを用いた自動車用シート |
-
2010
- 2010-09-29 JP JP2010218860A patent/JP5456634B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002069765A1 (fr) * | 2001-03-05 | 2002-09-12 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Coussin de siege |
JP2003040964A (ja) * | 2001-05-24 | 2003-02-13 | Mitsui Takeda Chemicals Inc | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法および軟質ポリウレタンフォームの製造装置 |
JP2005124744A (ja) * | 2003-10-22 | 2005-05-19 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | シートクッションパッドおよび車両用シート |
JP2006328199A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Asahi Glass Co Ltd | 軟質ポリウレタンフォームおよびその製造方法、該軟質ポリウレタンフォームを用いた自動車用シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5456634B2 (ja) | 2014-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3181279B2 (ja) | シートクッションパッド | |
JP5754977B2 (ja) | クッションパッド及びその製造方法 | |
JP7368102B2 (ja) | ポリウレタンフォームとその製造方法 | |
JP5393089B2 (ja) | 車両シート用モールド発泡ウレタンパッド、車両シート及びそれらの製造方法 | |
JP2007106881A (ja) | 連続気泡構造を有する硬質ポリウレタン発泡体の製造方法 | |
JP4689428B2 (ja) | シートクッション | |
JP4926599B2 (ja) | シートクッション | |
JP7113011B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム用組成物、軟質ポリウレタンフォーム並びに車両用シートパッド | |
JP3880699B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2018048246A (ja) | シートパッド | |
JP4718158B2 (ja) | 軟質ポリウレタン発泡体 | |
JP5986838B2 (ja) | 吸音衝撃吸収材及びその製造方法 | |
JPWO2002069765A1 (ja) | シートクッションパッド | |
JP5456634B2 (ja) | シートクッションの製造方法 | |
JP2011021073A (ja) | 半硬質ポリウレタンフォーム形成組成物 | |
CN113444217A (zh) | 车辆用缓冲垫和车辆用座垫 | |
JP5717791B2 (ja) | 車両用シートパッドの製造方法及び車両用シートパッド | |
JP4718157B2 (ja) | 軟質ポリウレタン発泡体、軟質ポリウレタン発泡体の製造方法、及びクッション | |
JP7414061B2 (ja) | ポリウレタンフォーム、及び車両用防音材 | |
JP2005124867A (ja) | シートクッションパッド | |
JP2006008773A (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム、及びその製造方法 | |
JP4548220B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームおよびその製造方法、該軟質ポリウレタンフォームを用いた自動車用シート | |
JP2008138052A (ja) | 軟質ポリウレタン発泡体の製造方法 | |
JP2018048245A (ja) | ポリオール組成物および軟質ポリウレタンフォーム | |
JP4715002B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130321 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130423 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130619 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130716 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131016 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20131023 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131224 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140108 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5456634 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |