JP2011007237A - フレキシブル管用継手 - Google Patents

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Mitsuji Kimura
充志 木村
Yosuke Ueda
陽介 植田
Yuji Kishimoto
裕司 岸本
Taketoshi Tono
剛年 東野
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Osaka Gas Co Ltd
JFE Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】 スナップリングを容易に抜き取って分解できるフレキシブル管用継手を提供する。
【解決手段】 フレキシブル管用継手10は、挿入口を有する継手本体20と、押輪22と、抜け止め部材64と、形状記憶合金製のスナップリング26とを備える。スナップリング26は、押輪22が継手本体20から抜け出るのを防ぐ。継手本体20の内周面には、スナップリング仮止め溝と押輪抜け止め溝とが設けられている。押輪22のうち継手本体20内でスナップリング仮止め溝と押輪抜け止め溝とに対向する部分には押輪保持溝84が設けられている。スナップリング26の内周部分が押輪保持溝84に嵌っている。スナップリング26に、その温度が形状記憶合金の相転移温度を超えたことに応じて押輪抜け止め溝から抜け出すまで外径が縮むよう形状記憶処理が施されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フレキシブル管用継手に関し、特に、容易に分解できるフレキシブル管用継手に関する。
特許文献1は、フレキシブル管用継手を開示する。このフレキシブル管用継手は、継手本体と、シールゴムと、押輪とを備える。継手本体は受口部を有する。この受口部には、フレキシブル管(フレキシブル管の外周部には、円周方向全周に延びる山部と谷部とが、管軸方向へ交互に並設されている)の先端部が挿入される。シールゴムは、受口部内に収容され、受口部の内周と受口部に差込まれたフレキシブル管の先端部付近の外周との間をシールする。押輪は、受口部内に挿入される。押輪は、受口部に押込み代を残す半挿入状態に挿入される。押込み代分だけ完全に押輪が押込まれるとその先端部でシールゴムが受口部の入口側方向へ戻り移動するのを抑える。受口部内には入口側から内奥側に向かって順に大径孔、中径孔、小径孔を形成している。シールゴムが、フレキシブル管の山部外径とほぼ同一の内径を有する筒状の前側胴部と、この前側胴部の前端部に内向きに張り出した管端受け部と、前側胴部の後端部に外向きに張り出した環状のシール作用部と、このシール作用部から後方へ連なり前側胴部の内径より大きい内径の後側胴部と、この後側胴部の後端部に連なり後側胴部の内径より小さく山部の外径より大きい内径で且つ後側胴部の外径より大きい外径の抜止め突部とを有する形に一体形成されている。小径孔と中径孔との間に第1テーパを小径孔に向かって窄まり状に形成している。中径孔と大径孔との間に第2テーパを中径孔に向かって窄まり状に形成している。自由状態において、シールゴムの管端受け部および前側胴部が小径孔内に位置し、かつシール作用部が中径孔内に位置するとともに、抜止め突部が大径孔内に位置するように収容配置されている。半挿入状態にある押輪を通って受口部にフレキシブル管の先端部を差込むに伴い、そのフレキシブル管の先端部がシールゴムの内部に挿入され管端受け部に当接してシールゴムを受口部内奥方向へ押込む。この押込みに伴いシール作用部が第1テーパの窄まり側に摺接することにより縮径変形して、フレキシブル管の谷部の少なくとも斜面にシール作用部が密着する。さらに、抜止め突部がこれの外径部を第2テーパの窄まり側に摺接することにより縮径して内径部をフレキシブル管の谷部に嵌入する。
このフレキシブル管用継手によれば、フレキシブル管を差込み、押輪を押込むだけのワンタッチ操作で、フレキシブル管をシール状に接続できる。
特開2009−127757号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたフレキシブル管用継手では、フレキシブル管を一度接続して継手本体の中に押輪を押込んでしまうと、フレキシブル管用継手を分解することが難しいという問題があった。すなわち、特許文献1に開示されたフレキシブル管用継手の継手本体は一体となっている。この継手本体にスナップリングを挿入し、押輪をその奥へ押込むと、スナップリングの外周が継手本体の内周面に設けられた溝に嵌まり、スナップリングの内周が押輪の外周面に設けられた溝に嵌る。これにより、継手本体から押輪が抜け出すことが防止される。特許文献1に開示されたフレキシブル管用継手を分解するためには、継手本体の内周面に設けられた溝および押輪の外周面に設けられた溝の少なくとも一方からスナップリングを抜き取る必要がある。それらの溝の少なくとも一方からスナップリングを容易に抜き取り得るようにすると、フレキシブル管が不意にフレキシブル管用継手から抜ける恐れが高くなる。フレキシブル管が不意にフレキシブル管用継手から抜ける恐れを低くすると、スナップリングをそれらの溝の少なくとも一方から抜き取ることが難しくなる。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、スナップリングを容易に抜き取って分解できるフレキシブル管用継手を提供することにある。
図面を参照して本発明のフレキシブル管用継手を説明する。なお、この欄で図中の符号を使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであって、内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、フレキシブル管用継手10は、挿入口30を有する継手本体20と、抜け止め部材64と、押輪22とを備える。抜け止め部材64は継手本体20内に収容される。押輪22は、挿入口30を介して継手本体20に挿入される。フレキシブル管300が、押輪22の中を通り抜け、かつ、挿入口30から継手本体20内に挿入される。抜け止め部材64は、フレキシブル管300の外周面に係合する。押輪22が、フレキシブル管300の外周面に係合した状態の抜け止め部材64が継手本体20から抜け出すのを止める。フレキシブル管用継手10は、形状記憶合金製のスナップリング26をさらに備える。スナップリング26は、押輪22が継手本体20から抜け出るのを防ぐ。継手本体20の内周面には、スナップリング仮止め溝92と押輪抜け止め溝94とが設けられている。押輪抜け止め溝94が、スナップリング仮止め溝92よりも挿入口30から見て奥側に配置されている。押輪22のうち継手本体20内でスナップリング仮止め溝92と押輪抜け止め溝94とに対向する部分には押輪保持溝84が設けられている。スナップリング26の内周部分が押輪保持溝84に嵌っている。スナップリング26の外周部分が、スナップリング仮止め溝92に予め嵌り、押輪22が継手本体20の奥に押し込まれることに伴ってスナップリング仮止め溝92から抜け出して押輪抜け止め溝94に嵌る。スナップリング26に、その温度が形状記憶合金の相転移温度を超えたことに応じて押輪抜け止め溝94から抜け出すまで外径が縮むよう形状記憶処理が施されている。
スナップリング26は、その温度が形状記憶合金の相転移温度を超えると、押輪抜け止め溝94から抜け出すまで外径が縮む。これにより、スナップリング26が押輪抜け止め溝94から抜け出すので、押輪22が継手本体20から抜け出し得ることとなる。押輪22が継手本体20から抜け出し得るのに伴って、抜け止め部材64もフレキシブル管300も継手本体20から抜け出し得ることとなる。その結果、容易に分解できるフレキシブル管用継手10を提供できる。
本発明によれば、スナップリングを容易に抜き取って分解できるフレキシブル管用継手を提供できる。
本発明の実施例にかかるフレキシブル管用継手を示す断面図である。 本発明の実施例にかかる継手本体を示す断面図である。 本発明の実施例にかかるスナップリングの平面図である。 本発明の実施例にかかるフレキシブル管用継手のA矢視図である。 本発明の実施例にかかる金属爪の拡大図である。 本発明の実施例にかかる押輪の斜視図である。 本発明の実施例にかかるフレキシブル管用継手がフレキシブル管を固定する仕組みを示す図である。 本発明の実施例にかかるフレキシブル管用継手が分解される状況を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に示すように、本実施例に係るフレキシブル管用継手10は、金属製の継手本体20と、押輪22とを備える。継手本体20と押輪22との間に誤動作防止カラー110がはめ込まれている。なお、誤動作防止カラー110の構造は周知なので、ここではその詳細な説明を繰り返さない。
図2を参照しつつ、継手本体20の構造を説明する。継手本体20の一端部には、挿入口30が形成されている。継手本体20の図示しない他端部には、雄ねじが形成されている。挿入口30は、フレキシブル管300(本実施例において、フレキシブル管300の材質は継手本体20と異なる。)の先端部を受け入れる口である。継手本体20の内部は、挿入口30を介して継手本体20の外部に連通している。なお、本発明の説明において、「連通」とは、通路を介して二つの空間を連続状態にすることを意味する。ここでいう「通路」には管状のものだけでなく単なる孔も含まれる。フレキシブル管300は、押輪22を通り抜け、かつ、挿入口30から継手本体20に挿入される。
継手本体20の内部には、第1収容部42と、第2収容部44と、シール材縮径案内部46と、シール材収容部48とが設けられている。これらの中で最も挿入口30側にあるのは第1収容部42である。これらの中で最も内奥側にあるのはシール材収容部48である。第1収容部42は、挿入口30の奥に形成され、挿入口30に連通される。第2収容部44は、第1収容部42の奥に形成され、第1収容部42に連通される。シール材縮径案内部46は、第2収容部44の奥に形成される。シール材縮径案内部46は、第2収容部44から離れるにつれ窄まる。シール材収容部48は、シール材縮径案内部46の奥に形成される。シール材収容部48は、フレキシブル管300の先端部とこの先端部の外周のシール材24とを収容する。シール材24についての説明は後述する。
第1収容部42は、溝付き部54と抜止縮径案内面56とを有する。溝付き部54は、挿入口30に連通される。抜止縮径案内面56は、第2収容部44との境界部分に設けられている。抜止縮径案内面56は、挿入口30から離れるにつれ窄まる。
溝付き部54には、スナップリング仮止め溝92と押輪抜け止め溝94とが設けられている。これらはそれぞれ継手本体20の中心軸に対して直交する方向に延びている。後述するように、これらにはスナップリング26が嵌まる。押輪抜け止め溝94が、スナップリング仮止め溝92に比べ、挿入口30から遠い位置(挿入口30から見て内奥側)に設けられている。スナップリング仮止め溝92内の内奥側溝壁には溝テーパ面92aが形成されている。溝テーパ面92aは、第2収容部44の方向(挿入口30から見て内奥方向)へ向かって窄まっている。
第2収容部44の内周には、シール材24の外周を取り囲むように耐火パッキン溝96が設けられている。この耐火パッキン溝96には耐火パッキン104が嵌め込まれている。本実施例において、耐火パッキン104は熱膨張性黒鉛入りゴムなどからなる。
シール材収容部48の内奥端にはストッパー部50が設けられている。ストッパー部50は、シール材収容部48に比べ、継手本体20の中心軸方向へ突出している。
再び図1を参照しつつ、押輪22、シール材24、および、スナップリング26の配置と役割とを説明する。押輪22は、この継手本体20に、押込み代を残す仮挿入状態で接続される。シール材24は、継手本体20の挿入口30を経て継手本体20の中に収容される。シール材24は、押輪22よりも継手本体20の内奥側(図示しない雄ねじ側)に配置される。スナップリング26は、継手本体20内に収容される。スナップリング26は、その径方向へ拡縮可能な係合部材である。
図1および図3を参照しつつ、スナップリング26について説明する。本実施形態にかかるスナップリング26は、線材によって形成されている輪である。ただし、その輪の一部が途切れている。すなわち、図3に示すように、スナップリング26の外形はC字状である。スナップリング26の素材は形状記憶合金である。スナップリング26の素材として利用する形状記憶合金の種類は特に限定されるものではないが、2方向形状記憶効果を奏するものが好ましい。そのような形状記憶合金を素材とすることにより、常温における押輪22の抜け止め機能とスナップリング26が加熱された状態(すなわち継手本体20の外側が火にあぶられた状態)においてその外径が小さくなる機能とを十分に発揮できるためである。
図1および図4を参照しつつ、シール材24の構造を説明する。本実施例にかかるシール材24は、係合部61と、シール作用部62とを有する。シール材24の中央には管挿入孔63が形成されている。管挿入孔63にはフレキシブル管300が挿入される。係合部61は、管挿入孔63へ挿入されたフレキシブル管300に押されることでシール材24を継手本体20の挿入完了位置(本実施例においてはシール材収容部48内の所定の位置)へ移動させる部分である。シール作用部62は、係合部61の後端部に外向きに張り出している。シール作用部62がフレキシブル管300の谷部312にかみ合うことにより、継手本体20の内周面とフレキシブル管300の外周面とがシールされる。
係合部61は、筒状部61aと、管端受け部61bとを有する。筒状部61aの内径はフレキシブル管300の山部310の外径とほぼ同一である。管端受け部61bは、この筒状部61aの前端部に内向きに張り出している。継手本体20の中にフレキシブル管300が挿入されると、管端受け部61bがフレキシブル管300の先端に突き当たる。
シール材24の後方側すなわち係合部61よりも挿入口30に近い側には、複数の抜け止め部材64が設けられている。これらの抜け止め部材64は、円周方向に並ぶように配置される。抜け止め部材64同士は、所定間隔をおいて離れている。継手本体20の中にシール材24が収容されたとき、抜け止め部材64によって囲まれる空間の直径は、フレキシブル管300の山部310の外径より大きい。抜け止め部材64は、シール材24が継手本体20の挿入完了位置に到達していない手前の位置(本実施例においては、図1に示す位置のこと)に位置しており、かつ、押輪22により押されたとき、押輪22の先方に立ちはだかって、スナップリング26の押輪抜け止め溝94への嵌り込みを阻止する。
本実施例において、係合部61と、抜け止め部材64とは、一体となっている。
本実施例の場合、筒状部61aと、管端受け部61bと、シール作用部62と、抜け止め部材64の一部とは、ゴム製である。これらの素材の例には、NBR(Acrylonitrile-Butadiene Rubber)、SBR(Styrene-butadiene rubber)、EPDM(ethylene propylene rubber)などがある。これらはいずれもゴムである。さらに、これらの表面部分の材質は、同一材料で形成されていてもよいし、異なる材料で形成されていてもよい。当然、フレキシブル管300の被覆層314と同一の材料で形成されていてもよいし、異なる材料で形成されていてもよい。
図1に示すように、管端受け部61bには、黄銅製座金などの補強芯金61fが埋込まれている。抜け止め部材64の先端には、金属爪70(金属爪の素材の例として、黄銅がある。)が設けられている。金属爪70のうちフレキシブル管300の外周面に接触する部分と継手本体20の内面に接触する部分および押輪22に接触する部分と(本実施形態の場合についてより具体的に述べると、金属爪70の外周面のうちフレキシブル管300にも継手本体20にも接触しない側面部分を除くすべて)は、係合部61と一体化したゴムによって覆われている。
金属爪70は、押輪22により押されたときに押輪22の前方に立ちはだかる。また、金属爪70は、フレキシブル管300の谷部312にかみ合う。
図5を参照しつつ、金属爪70付近の具体的な構造を説明する。金属爪70は、拘束部70aと抜止部70bと内周面対向部70cと押輪対向部70dとを有する。拘束部70aは、押輪22の後述する先端部分82aによって抜止縮径案内面56に押付けられる(このため、抜止縮径案内面56は、金属爪70を受け止めることとなる)。抜止部70bは、シール材収容部48の奥へ係合部61が押し込まれることに伴って第1収容部42の中から第2収容部44の中へ移動する。抜止部70bは、第1収容部42の中から第2収容部44の中へ移動することに伴ってフレキシブル管300の外周に嵌まる。内周面対向部70cは、継手本体20の内周面に対向する部分である。押輪対向部70dは、フレキシブル管300に引き抜き力がかかったときなどに、押輪22に接触する部分である。なお、抜止部64のうちゴムで構成されている部分が拘束部70aまで及んでいることから、フレキシブル管300の引き抜きによりシール材24が引き抜き方向に移動される時には抜止部64をフレキシブル管300の挿入前の状態に復帰させて谷部312から離れさせ係合を解除させることができる。さらに、抜止部64のうちゴムで構成されている部分が抜止部70bまで及んでいることから、抜止部64をフレキシブル管300の挿入前の状態に復帰させるための弾性力は高くなっている。
シール材24は、フレキシブル管300の差込み前(初期状態)において、図1に示すように配置される。これにより、初期状態において、管端受け部61bおよび筒状部61aがシール材収容部48内に位置し、シール作用部62が第2収容部44内に位置し、かつ、抜け止め部材64の先端部分が第1収容部42内の妨害位置に位置するように、シール材24は配置されることとなる。
図1および図6を参照しつつ、押輪22の構造を説明する。押輪22は、継手本体20の中に挿入される。挿入口30の中において押輪22は軸方向に移動可能である。押輪22の中を、フレキシブル管300が挿通可能である。
押輪22のうち抜け止め部材64に対向する部分には、先端部分82aが設けられている。後述の説明から明らかなように、先端部分82aは、妨害位置に抜け止め部材64が配置されているとき継手本体20の中に押輪22が押し込まれると第1収容部42の内周面に抜け止め部材64を押付ける。なお、本実施例の場合についてさらに具体的に述べるならば、押付けられた抜け止め部材64を受け止めるのは、第1収容部42のうち、抜止縮径案内面56である。
先端部分82aは、傾斜面106aと先端面106bとを有する。傾斜面106aの形状は先細形である。これにより、傾斜面106aは、押輪22の先端に近付くにつれ窄まることになる。本実施例における傾斜面106aの勾配は、継手本体20に設けられた抜止縮径案内面56とほぼ同じである。本実施例の先端面106bは、押輪22の先端に配置される平面である。もちろん、先端面106bは曲面その他の面であってもよい。ちなみに、先端面106bのうち押輪22の中心側の端における内径は、第2収容部44の内径以上である。
押輪22のうち抜け止め部材64に対向する先端部分の内周には、反力部82bが設けられている。反力部82bは、挿入口30の奥に向かって広がる先拡がり状である。
図6において反力部82bの奥にあたる部分には、外周面対向部82cが設けられている。外周面対向部82cは、フレキシブル管300が押輪22を通り抜け、かつ、フレキシブル管300の被覆層314が押輪22の突き当て部に当たったとき、フレキシブル管300の外周面(山部310および谷部312のうち、被覆層314が剥離された結果露出している部分のこと)に対向する部分である。
図6に示すように、押輪22のうち継手本体20の内周に対向する面には押輪保持溝84が設けられている。押輪保持溝84は、押輪22の中心軸に対して直交する方向に形成されている。
押輪22のうち押輪保持溝84より入口側の部分には防水パッキン溝86が設けられている。この防水パッキン溝86には防水パッキン102が嵌め込まれている。
図1に示すように、嵌入予定部77には、誤動作防止カラー110が嵌め込まれている。嵌入予定部77とは、押輪22のうち、スナップリング26の外周がスナップリング仮止め溝92に嵌め込まれているときには継手本体20から露出し、かつ、スナップリング26の外周が押輪抜け止め溝94に嵌め込まれているときには挿入口30の中に配置される部分のことである。
なお、押輪22の押込み代は、スナップリング仮止め溝92と押輪抜け止め溝94との間の距離にほぼ等しくなるように設定されている。
次に、上述したフレキシブル管用継手10にフレキシブル管300を接続する要領について、図7を参照しつつ説明する。
フレキシブル管300の接続に際しては、先ず、フレキシブル管300を、押輪22の入口側から継手本体20の挿入口30内に差し込む。なお、このフレキシブル管300の先端部分の被覆層314は、山部310が8つ露出するよう、予め剥離されている。ただし、山部310をいくつ露出させるかは、継手本体20の大きさなどに応じて定められるものである。山部310をいくつ露出させるかは、本実施例のものに限定されない。
挿入口30内に差し込まれたフレキシブル管300は、シール材24の中を、抜け止め部材64の中、シール作用部62の中、筒状部61aの中の順に通過する。その後、図7(A)に示すように、フレキシブル管300の先端部は、シール材24の管端受け部61bに突き当たる。その際、シール材24のシール作用部62が外向きに張り出す形に形成されているので、フレキシブル管300の差込み時にそのシール作用部62が障害になるようなことない。フレキシブル管300の先端部はシール材24内にスムーズに挿入できる。
シール材24の管端受け部61bに突き当たるまでフレキシブル管300が差込まれると、シール材24の筒状部61aはシール材収容部48の奥へ押込まれる。この押込みに伴い、シール材24のシール作用部62はシール材縮径案内部46の窄まり側に移動する。シール作用部62は、シール材縮径案内部46に押されて内向きに縮径変形する。シール作用部62は、シール材縮径案内部46を通過してシール材収容部48内に引き込まれるや否やフレキシブル管300の谷部312にかみ合う。その際、シール作用部62は、谷部312の斜面に密着する。これと同時に抜け止め部材64が抜止縮径案内面56の窄まり側に移動する。抜け止め部材64は、抜止縮径案内面56によって縮径方向に押されながら第2収容部44に引き込まれる。これにより、図7の(B)に示すように、フレキシブル管300の先端部の外周面と継手本体20のシール材収容部48の内周面との間がシール材24によって確実に密封シールされる。そこが密封シールされることで、フレキシブル管300内を流れる流体が継手本体20から漏れ出るのを防止できる。フレキシブル管300が少々変形していたとしても、その効果はほとんど低下しない。なお、フレキシブル管300の先端部とシール材24の管端受け部61bとの間でもシール機能を期することができる。図7の(B)は、シール材24の管端受け部61bの内径部およびフレキシブル管300の先端部の内面が、シール材収容部48の奥のストッパー部50に突き当たった状況を示す。
フレキシブル管300の差込み完了後には、誤動作防止カラー110を押輪22から外す。誤動作防止カラー110が外れると、押輪22を完全に押込む。この押し込みに伴い、スナップリング26は、押輪保持溝84内に内周部が嵌め込まれた状態で、溝テーパ面92aに沿ってスナップリング仮止め溝92から滑り出す。溝テーパ面92aに沿って移動するため、スナップリング26は縮径するよう弾性変形する。そして、押輪22が完全に押し込まれた時点で、スナップリング26の外周部が押輪抜け止め溝94に嵌まる。スナップリング26の外周部が押輪抜け止め溝94に嵌まる時、それまで縮径していたスナップリング26は拡径する。これにより、押輪22の位置を固定できる。図7の(C)は、押輪22が完全に押し込まれた状態を示す。押輪22の先端部は、抜け止め部材64の後側に位置する完全な押込み位置に保持される。このとき、図7の(C)から明らかなように、シール材24によるシール状態は確保される。
また、押輪22の完全な押込みに伴い、押輪22の先端部の反力部82bが抜け止め部材64に近接し、かつ、対向する。この後、フレキシブル管300に対して継手本体20から引き抜く方向に引抜力がかかると、抜け止め部材64は、挿入口30の方向に少し移動して、反力部82bに接触する。抜け止め部材64は、反力部82bに接触すると、反力部82bから反力を受ける。抜け止め部材64が反力部82bから反力を受けると、抜止部70bは、フレキシブル管300の谷部312の底の方へ移動する。抜け止め部材64が反力部82bから反力を受け、かつ、抜止部70bがフレキシブル管300にその反力を伝達することで、フレキシブル管300の抜け出しは阻止される。
次に、フレキシブル管300が接続されたフレキシブル管用継手10を分解してフレキシブル管300を取り外す要領について、図8を参照しつつ説明する。
まず、フレキシブル管300が接続されたフレキシブル管用継手10の外周を図示しない熱源(例えばバーナの炎)で加熱する。これにより、継手本体20を介してスナップリング26に熱が伝わる。熱が伝わった結果、スナップリング26の温度が相転移温度を超えると、スナップリング26の外径は縮む。スナップリング26の外径は小さくなる。図8(A)は、スナップリング26が縮んだ状況を示している。
スナップリング26が縮んだ後、作業者は、フレキシブル管300を手で掴んでフレキシブル管用継手10から引き抜く。このとき、フレキシブル管300の外周には、シール材24が係合している。シール材24に設けられている抜け止め部材64は、押輪22に対向している。そのため、フレキシブル管300をフレキシブル管用継手10から引き抜くと、それに伴って押輪22もフレキシブル管用継手10から引き抜かれる。シール材24は、継手本体20の内部でフレキシブル管300に係合しなくなるので、フレキシブル管用継手10の中に残る。図8(B)は、フレキシブル管300と共に押輪22が引き抜かれた状況を示している。
フレキシブル管300と共に押輪22が引き抜かれると、作業者は、フレキシブル管300から押輪22を取り外す。さらに、作業者は、継手本体20からシール材24および抜け止め部材64を抜き取る。これにより、フレキシブル管用継手10の分解は完了する。
以上のようにして、本実施形態にかかるフレキシブル管用継手10は、フレキシブル管300を接続した後に、加熱することで分解が可能となる。
今回開示された実施例はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施例に基づいて制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよいのはもちろんである。
たとえば、本発明は、継手本体20の一端に挿入口30が形成され、継手本体20の他端に雄ねじが形成されたフレキシブル管用継手に限られない。本発明は、他の構造、例えば、ヘッダーとして使用可能な各種の形態のフレキシブル管用継手や、両端に受口部を有する左右対称のソケット形のフレキシブル管用継手や、エルボ型のフレキシブル管用継手などにも適用できることは勿論である。
10 フレキシブル管用継手
20 継手本体
22 押輪
24 シール材
26 スナップリング
30 挿入口
42 第1収容部
44 第2収容部
46 シール材縮径案内部
48 シール材収容部
50 ストッパー部
54 溝付き部
56 抜止縮径案内面
61 係合部
61a 筒状部
61b 管端受け部
61f 補強芯金
62 シール作用部
63 管挿入孔
64 抜け止め部材
70 金属爪
70a 拘束部
70b 抜止部
70c 内周面対向部
70d 押輪対向部
77 嵌入予定部
82a 先端部分
82b 反力部
82c 外周面対向部
84 押輪保持溝
86 防水パッキン溝
88 突き当て部
92 スナップリング仮止め溝
92a 溝テーパ面
94 押輪抜け止め溝
96 耐火パッキン溝
102 防水パッキン
104 耐火パッキン
106a 傾斜面
106b 先端面
110 誤動作防止カラー
300 フレキシブル管
310 山部
312 谷部
314 被覆層

Claims (1)

  1. 挿入口を有する継手本体と、
    前記継手本体内に収容される抜け止め部材と、
    前記挿入口を介して前記継手本体に挿入される押輪とを備え、
    フレキシブル管が、前記押輪の中を通り抜け、かつ、前記挿入口から前記継手本体内に挿入され、
    前記抜け止め部材が、前記フレキシブル管の外周面に係合し、
    前記押輪が、前記フレキシブル管の外周面に係合した状態の前記抜け止め部材が前記継手本体から抜け出すのを止めるフレキシブル管用継手であって、
    前記フレキシブル管用継手は、前記押輪が前記継手本体から抜け出るのを防ぐ形状記憶合金製のスナップリングをさらに備え、
    前記継手本体の内周面には、スナップリング仮止め溝と押輪抜け止め溝とが設けられており、
    前記押輪抜け止め溝が、前記スナップリング仮止め溝よりも前記挿入口から見て奥側に配置されており、
    前記押輪のうち前記継手本体内で前記スナップリング仮止め溝と押輪抜け止め溝とに対向する部分には押輪保持溝が設けられており、
    前記スナップリングの内周部分が前記押輪保持溝に嵌っており、
    前記スナップリングの外周部分が、前記スナップリング仮止め溝に予め嵌り、前記押輪が前記継手本体の奥に押し込まれることに伴って前記スナップリング仮止め溝から抜け出して前記押輪抜け止め溝に嵌り、
    前記スナップリングに、その温度が前記形状記憶合金の相転移温度を超えたことに応じて前記押輪抜け止め溝から抜け出すまで外径が縮むよう、形状記憶処理が施されていることを特徴とする、フレキシブル管用継手。
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