JP2011001092A - 詰め替え容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返し使用容器に対して、内容物を補充する詰め替え容器を前提として、部品点数が少なく、しかも、簡便な作業で内容物をこぼすことなく補充できる詰め替え容器を提供すること。
【解決手段】繰り返し使用容器2として、注出ノズル221と、注出ノズルの周囲に内容物戻し用流路222を介して設けられた周壁223とを備えるものに適用する。詰め替え容器1として、紙を主体とした詰め替え容器本体11の開口部を封止フィルム12で封鎖したものを使用し、前記封止フィルムを引張り伸び率10〜700%とする。注出ノズル先端部が封止フィルムに接触しても、封止フィルムが伸びて破断しない。注出ノズルが十分に開口部を進入して、封止フィルムの伸びの限界を超えたときこの封止フィルムが破断して、内容物が詰め替え容器本体から流出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体洗剤、柔軟剤などのトイレタリー用品や、食用油などの食品の詰め替え容器に関し、詰め替え操作の容易な、ワンタッチ詰め替え容器に関するものである。
液体洗剤などの容器は、洗剤を使用する時にその都度適切な量を計量して取り出す必要があるため、軽量カップに注ぎやすいように、注出口にノズルを備えた剛性のあるプラスチック容器が、繰り返し使用容器として用いられている。この容器に対して、内容物を補充するための詰め替え用の容器としては、軟包装フィルムからなる柔軟な容器に、注出口を形成した容器や、口栓を取付けた容器が一般的に使用されている。
これら繰り返し使用する剛性の容器は、もっぱら注出し易いように設計されているため、繰り返し使用する容器に対して、詰め替え容器から内容物を補充する詰め替え操作の利便性を考慮したものでは、必ずしもなかった。
繰り返し使用する容器に設けられたノズルを利用して、詰め替え容器の開封を行うことができ、さらに詰め替え中に、詰め替え容器が自立するために、手で保持しなくてもよい詰め替え容器が提案されている。この詰め替え容器は、詰め替え容器本体に固定する固定部材と、繰り返し使用容器の開口部にねじ止めして連結される結合部材と、これら固定部材と結合部材との間に配置された容器密封部材とを備えたものである(特許文献1参照)。
特開2004−99082号公報
しかしながら、この手放し詰め替え容器は、容器密封部材を固定部材と結合部材との間に配置にするため、固定部材と結合部材とを別部品として製造した後組み合わせなければならず、その部品点数が増加し、また、製造工程も増加するという問題があった。
また、この詰め替え容器は、繰り返し使用容器の開口部にねじ止めして連結することから、その詰め替え作業の際にねじを回す必要があって消費者にとって必ずしも簡便とはいえず、また、この作業中に容器密封部材が破れて内容物がこぼれるおそれも払拭できなかった。
本発明は、繰り返し使用容器が、一般に、注出ノズルと、この注出ノズルの周囲に内容物戻し用流路とを備えることに着目し、この注出ノズルと内容物戻し用流路とを利用することにより、部品点数が少なく、しかも、簡便な作業で内容物をこぼすことなく補充できる詰め替え容器を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、注出ノズルと、この注出ノズルの周囲に内容物戻し用流路を介して設けられた周壁とを備える繰り返し使用容器に対して、内容物を補充する詰め替え容器において、
紙を主体とし、内容物を収納した詰め替え容器本体の開口部に封止フィルムを備えて構
成され、
前記封止フィルムが引張り伸び率10〜700%のフィルムであることを特徴とする詰め替え容器である。
この発明によれば、封止フィルムの引張り伸び率が10%以上であるため、詰め替え容器を倒立させてその開口部に繰り返し使用容器の注出ノズルを挿通させたとき、注出ノズル先端部が封止フィルムに接触したとしても、封止フィルムが伸びて破断することがない。そして、注出ノズルが十分に進入して、封止フィルムの伸びの限界を超えたときこの封止フィルムが破断して、内容物が詰め替え容器本体から流出する。
繰り返し使用容器は注出ノズルの周囲に内容物戻し用流路を有し、この内容物戻し用流路の周囲には周壁が設けられているから、開口部から流出した内容物は周壁に囲まれた領域に流出する。そして、周壁内の内容物戻し用流路を通って繰り返し使用容器内部に充填される。このため、繰り返し使用容器の外部にこぼれることがないのである。
また、引張り伸び率が100%以上の場合、封止フィルムが破断した後も、この破断した封止フィルムが注出ノズルの周囲にまつわりつき、内容物の流出方向を注出ノズルの方向に規制する。このため、こぼれることを一層確実に防止でき、また、飛沫の飛散も防止できる。
なお、封止フィルムの引張り伸び率が700%を越える場合には、市販の繰り返し使用容器では注出ノズルを開口部に十分挿通させても封止フィルムが破断しない場合があるから、前記引張り伸び率は700%以下である必要がある。望ましくは450%以下である。
次に、その引裂き力が1N未満の場合には、注出ノズル先端部が封止フィルムに接触したときに封止フィルムが破断してしまうことがある。請求項2は、このような理由から、封止フィルムの引裂き力を限定したもので、すなわち、前記封止フィルムが引裂き力1N以上のフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え容器である。
また、前記封止フィルムの破断が開始したとき、筒状充填部の先端が周壁より高すぎる場合には、内容物が繰り返し使用容器の周囲にこぼれることがある。そこで、請求項3に記載の発明は破断のときの詰め替え容器本体の開口部の位置と周壁の高さとの関係を特定したものである。すなわち、請求項3に記載の発明は、前記注出ノズルを開口部に挿通させて、前記封止フィルムの破断が開始するとき、詰め替え容器本体の開口部と前記周壁の頂部との距離が15mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の詰め替え容器である。この発明によれば、確実に内容物がこぼれることを防止でき、内容物を確実に繰り返し使用容器に充填することができる。
次に、請求項4及び5に記載の発明は、前記封止フィルムの材質を特定したものである。
すなわち、前記引張り伸び率と引裂き力とを有するフィルムとしては、低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレンの単層フィルムが好適である。この低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレンの単層フィルムに加えて、別のフィルムやシートを積層したフィルムも使用できるが、このフィルムやシートは前記引張り伸び率や引裂き力に影響することのないものである必要がある。
請求項4及び5に記載の発明はこのような観点から前記封止フィルムの材質を特定したもので、請求項4に記載の発明は、前記封止フィルムが低密度ポリエチレン又は線状低密
度ポリエチレンの単層フィルムから構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の詰め替え容器であり、請求項4に記載の発明は、前記封止フィルムが低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレンの単層フィルムと、プラスチック以外の薄膜との積層体から構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の詰め替え容器である。なお、この薄膜としてはアルミニウム箔が例示できる。アルミニウム箔は引張り伸び率が小さく、このため、前記注出ノズルの先端が接触するとすぐに破断するが、このため、封止フィルムの引張り伸び率や引裂き力に影響することがない。また、薄膜としてセロハンを利用することも可能である。
以上のように、本発明によれば、詰め替え容器を倒立させてその開口部に繰り返し使用容器の注出ノズルを挿通させるという簡便な作業によって繰り返し使用容器に補充することができる。しかも、注出ノズルが十分にを進入したときに封止フィルムが破断して、繰り返し使用容器の周壁に囲まれた領域に流出するから、内容物をこぼすことなく補充することができる。加えて、この機能は特定の封止フィルムによって実現できるから、その部品点数や製造工程も少なく、その製造が容易である。
本発明の実施形態に係る詰め替え容器の斜視図 本発明の実施形態に係る詰め替え容器の要部断面図 図3は本発明の実施形態に係る繰り返し使用容器を示すもので、図3(a)はその要部の横断面図、図3(b)はその縦断面図 本発明の実施形態に係る補充の方法を示す説明用要部断面図 本発明の実施形態に係る補充の方法を示す説明用斜視図
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る詰め替え容器1の要部斜視図、図2はその要部断面図である。
この例では、詰め替え容器本体11として、紙を主体とする積層体を容器基材として組み立てて形成されたもので、その内部に図示しない内容物を収容している。そして、その一部に開口部を有し、この開口部を封止フィルム12で封鎖しており、この封止フィルム12を破断することにより、内容物を流出させることができる。なお、内容物としては液状のものが好ましく、例えば、液体洗剤、柔軟剤などのトイレタリー用品や、食用油、インスタントコーヒーなどである。
封止フィルム12は、例えば、図2に示すように、容器基材の一部を構成するものであってもよい。すなわち、紙基材11aの一部に孔を設けて開口部とし、この開口部を含めて紙基材11aの全面にフィルム12a、12bを積層して封止フィルム12付きの容器基材とすることができる。そして、この容器基材を組み立てて詰め替え容器1とすることができる。なお、図示の例では、紙基材11aの両面からフィルム12a、12bを積層しているが、その片面のみに積層してもよいのはもちろんである。なお、容器の内面側にプラスチックフィルム12aを積層することにより、液体内容物が容器基材11aに開口部端面に接触することを防止でき、また、外面側にプラスチックフィルム12bを積層することにより、開口部が外部環境によって汚染されるのを防ぐことができる。
次に、封止フィルム12は、JIS K 7127に従って測定した引張り伸び率が10〜700%である必要がある。好ましくは、100〜450%である。また、JIS K 7128−1に従って測定した引裂き力が1N以上であることが望ましい。なお、引裂き力の値はその引裂き方向によって異なるから、種々の方向で測定した引裂き力のちのうち、最小の値が1N以上であることが望ましい。
このような封止フィルム12としては、低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレンの単層フィルムから構成されるものが使用できる。例えば、タマポリ(株)製低密度ポリエチレン(商品名;V1)、タマポリ(株)製線状低密度ポリエチレン(商品名;UB3)、タマポリ(株)製線状低密度ポリエチレン(商品名;NB1)、東セロ(株)製線状低密度ポリエチレン(商品名;TUX−FCS)等である。厚みは20〜100μmである。好ましくは20〜30μmである。
また、封止フィルム12として、低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレンの単層フィルムに別のフィルムやシートを積層した積層体フィルムも使用できるが、このフィルムやシートは前記引張り伸び率や引裂き力に影響することがないものである必要がある。このようなフィルムやシートとしては、アルミニウム箔やセロハンが例示できる。なお、低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレンの単層フィルムに、別のプラスチックフィルムを積層した積層体フィルムは避けるべきである。プラスチックフィルムは一般に比較的高い内部応力を有するから、引張り伸び率や引裂き力が前記範囲を逸脱することがある。
次に、図3は繰り返し使用容器を示すものであり、図3(a)はその要部の横断面図、図3(b)はその縦断面図である。
図3に示す繰り返し使用容器はプラスチック製ブローボトル21であり、その開口部にノズルキャップ22が装着されている。ノズルキャップ22は、その中央部に注出ノズル221が起立している。この注出ノズル221は、図3(a)から分かるように、断面略二等辺三角形でその角を丸めた形状を有しており、この二等辺三角形の底辺に相当する位置に切り掛け22aを有している。この二等辺三角形の内側はブローボトル21の内部に連通する空洞となっている。そして、注出ノズル121斜め方向に裁断された形状を有しており、その先端が後述する詰め替え容器の封止フィルムを破断することができるように鋭利な形状を有している。すなわち、注出ノズル121は全体としてシャベルに類似した形状を有している。そして、ブローボトル21を傾けることにより、内容物は略シャベル形状の注出ノズル22に案内されて、その外部に注出される。なお、前記切り欠け22aに連続して、スリット22bが設けられており、注出の際にはこのスリット22bを通してブローボトル21内部の空気を排出する。
そして、このノズルキャップ22は、中央に起立した前記注出ノズル221の周囲を内容物戻し用流路222が囲んでおり、更にその周囲を周壁223が囲んでいる。こうして注出ノズル221と周壁223に挟まれた内容物戻し用流路222は、その下流が前記スリット22bに連通している。注出ノズル22から内容物を注出した後、その注出ノズル22の先端に付着した内容物はこの内容物戻し用流路222に滴下し、スリット22bを通ってブローボトル21の内部に戻る。このため、注出ノズル22の先端に付着した内容物がブローボトル21の外部にこぼれることがなく、周囲を汚すことがない。なお、ブローボトル21を傾けて内容物を注出する際、周壁223が注出作業を妨害することがないように、その高さは注出ノズル221より低く構成されている。
なお、図3に示すブローボトル21は、ノズルキャップ22を覆うオーバーキャップ23を備えている。ブローボトル21内部に外部から不純物が混入することを防ぐものである。また、転倒した際に内容物がこぼれることを防止する機能を併せ持つこともある。また、一般に、ブローボトル21からこのオーバーキャップ23の内部に注出することにより、その量を計量する計量カップの役割を担っていることが通常である。
次に、このブローボトル21に内容物を補充する方法について説明する。図4はこの補充の方法を示す説明用要部断面図、図5はその説明用斜視図である。但し、図4において、中央の一点鎖線の左側は封止フィルム12が注出ノズル221の先端に接触したとき、右側は封止フィルム12の破断が開始したときを示している。
内容物の補充に当たっては、まず、ブローボトル21のオーバーキャップ23をはずしてノズルキャップ22を露出させる。そして、詰め替え容器1を倒立させ、詰め替え容器1の開口部12に前記注出ノズル221を挿通するように詰め替え容器1を押し込む。注出ノズル221の進入に伴い、封止フィルム12は破断することなく伸びる。そして、注出ノズル221が十分に進入して封止フィルム12の引張り伸び率の限界を越えたとき、封止フィルム12が破断して、内容物が注出ノズルの根元付近に放出され、ノズルキャップ22の前記流路222を通ってブローボトル21の内部に収容される。なお、注出ノズル221の内部を通ってブローボトル21の内部に収容される場合もあるが、いずれの場合も周壁223に囲まれた領域であり、ブローボトル21の外にこぼれることはない。続いて紙製の詰め替え容器1を手指でゆっくり押し潰すことにより、残すことなく繰り返し使用容器内部に充填することができる。
なお、封止フィルム12の引張り伸び率が100%以上のとき、封止フィルム12は破断の後、注出ノズル221の周囲にまつわりついて内容物の流出方向を規制する。このため、ほとんどの内容物は注出ノズル221の内部を通ってブローボトル21に充填される。また、その飛沫もブローボトル21の外に飛散することがない。
次に、内容物が周囲にこぼれることを確実に防ぐため、封止フィルム12の破断が開始するとき、前記開口部と前記周壁223の頂部との距離xが15mm以下であることが望ましい。この距離xは、注出ノズル221の先端と周壁223との距離、封止フィルム12の引張り伸び率と引裂き力等によって制御することができる。一般に封止フィルム12の引張り伸び率が大きい方がこの距離xを短くすることができる。
以上、詰め替え容器本体11として直方体形状のものを例として説明したが、この他、ゲーベルトップ形状のものを使用することもできる。また、詰め替え容器1は、その外側をシュリンクフィルムやオーバーフィルムで密封したものであってもよい。
次に、実験例に基づいて本発明を説明する。この実験例は、封止フィルムとして各種のフィルムを使用して、封止フィルムの引張り伸び率及び引裂き力、封止フィルムの破断が開始するときにおける開口部と前記周壁の頂部との距離と、補充の際に内容物がこぼれたり、飛沫が飛散したりすることとの関係を確認したものである。
すなわち、封止フィルムとして次のフィルムを使用して、例1〜例11の11種類の詰め替え容器を準備した。
例1;「アルミニウム箔(厚さ30μm)/ポリエチレンフィルム(厚さ15μm)」の2層の積層体
例2;「ポリエチレンフィルム(厚さ20μm)/アルミニウム箔(厚さ20μm)/ポリエチレンフィルム(厚さ20μm)」の3層の積層体
例3;「セロファン/ポリエチレンフィルム(厚さ15μm)」の2層の積層体
例4;「アルミニウム箔(厚さ7μm)/ポリエチレンフィルム(厚さ15μm)」の2層の積層体
例5;「アルミニウム箔(厚さ7μm)/ポリエチレンフィルム(厚さ20μm)」の2層の積層体
例6;低密度ポリエチレンフィルム(タマポリ(株)製V1:厚さ30μm)
例7;低密度ポリエチレンフィルム(大倉工業(株)製:厚さ25μm)
例8;線状低密度ポリエチレンフィルム(タマポリ(株)製UB3:厚さ40μm)
例9;線状低密度ポリエチレンフィルム(東セロ(株)製TUX−FCS:厚さ80μm)
例10;線状低密度ポリエチレンフィルム(東セロ(株)製TUX−FCS:厚さ100μm)
例11;低密度ポリエチレンフィルム(タマポリ(株)製NB1:厚さ80μm)
そして、これらの詰め替え容器に水を収容した後、詰め替え容器を倒立させ、詰め替え容器の開口部に注出ノズルを挿通するように、詰め替え容器を押し込んだ。
封止フィルムの破断の有無、破断したときの開口部と繰り返し使用容器の周壁の頂部との距離、封止フィルムの注出ノズルに対するまつわりつきの有無について、表1に示す。
なお、各封止フィルムの引張り伸び率と引裂き力は前述のJISに基づいて測定した値である。
Figure 2011001092
この結果から、次の事項が分かる。
(1)引張り伸び率に着目して考察する。引張り伸び率が7%の例2では、内容物の飛散があり、また、繰り返し使用容器からあふれて周囲にこぼれたが、10%の例3ではこのようなことはない。但し、例3では封止フィルムが注出ノズルにまつわりつかない。これに対し、100%の例5では繰り返し使用容器からあふれることがないことはもちろん、封止フィルムが注出ノズルにまつわりついて飛沫の飛散を規制する。このため、引張り伸び率は10%以上であれば十分であるが、望ましくは100%以上である。
他方、750%の例10では封止フィルムが破断しない。700%の例9では破断しているから、700%以下であればよい。なお、500%の例8では封止フィルムの伸びが大きく、押し込み量を大きくしないと破断しないから、引張り伸び率はこれより小さいことが望ましいことが分かる。また、420%の例7では、破断したときの開口部と繰り返し使用容器の周壁の頂部との距離が2mmであるから、これより少し大きくても、封止フィルムは周壁の頂部より上で破断すると推測できる。
(2)引裂き力に着目して考察する。引裂き力が0.7Nの例2では内容物の飛散があり、また、繰り返し使用容器からあふれて周囲にこぼれたが、引裂き力が1Nの例5ではこのようなことはなく、また、封止フィルムが注出ノズルにまつわりついて飛沫の飛散を規制する。このため、引裂き力が1N以上であればよいことが分かる。なお、例6では、測定限界で破断しないにも拘らず、総合評価が良好であったことから、引裂き力の上限については、常識の範囲であればよいことが分かる。
(3)破断したときの開口部と繰り返し使用容器の周壁の頂部との距離に着目して考察する。この距離が16mmの例2では内容物の飛散があり、また、繰り返し使用容器からあふれて周囲にこぼれたが、15mmの例3ではこのようなことはない。また、12mmの例5では封止フィルムが注出ノズルにまつわりついて飛沫の飛散を規制する。このため、15mmで十分であるが、望ましくは12mm以下であることが分かる。
1 詰め替え容器
11 詰め替え容器本体(紙製容器)
11a 紙基材
12 封止フィルム
12a プラスチックフィルム
12b プラスチックフィルム
2 繰り返し使用容器
21 繰り返し使用容器本体(プラスチック製ブローボトル)
22 ノズルキャップ
221 注出ノズル
222 内容物戻し用流路
223 周壁
22a 切り欠け
22b スリット
23 オーバーキャップ

Claims (5)

  1. 注出ノズルと、この注出ノズルの周囲に内容物戻し用流路を介して設けられた周壁とを備える繰り返し使用容器に対して、内容物を補充する詰め替え容器において、
    紙を主体とし、内容物を収納した詰め替え容器本体の開口部に封止フィルムを備えて構成され、
    前記封止フィルムが引張り伸び率10〜700%のフィルムであることを特徴とする詰め替え容器。
  2. 前記封止フィルムが引裂き力1N以上のフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え容器。
  3. 前記封止フィルムの破断が開始するとき、詰め替え容器本体の開口部と前記周壁の頂部との距離が15mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の詰め替え容器。
  4. 前記封止フィルムが低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレンの単層フィルムから構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の詰め替え容器。
  5. 前記封止フィルムが低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレンの単層フィルムと、プラスチック以外の薄膜との積層体から構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の詰め替え容器。
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