JP2010529976A - ジフルオロメチル置換ピラゾール化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、式(I)の3-ジフルオロメチル置換ピラゾール化合物[式中、R1は、H、ハロゲン、ニトロ、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ヘタリール、シアノ、-C(=O)-OR1a、-C(=O)-NR1bR1c、-C(=O)-SR1dまたは-C(=S)-SR1eを表し;R2は、H、C1-C4-アルキル、ベンジルまたはフェニルを表し;R3は、H、ハロゲン、C1-C8-アルコキシ、C1-C8-ハロアルコキシ、C3-C8-シクロアルコキシ、C2-C8-アルケニルオキシ、C1-C8-アルキルチオ、C1-C8-ハロアルキルチオ、C3-C8-シクロアルキルチオまたはC2-C8-アルケニルチオを表す];式(II.a)または(II.b)の化合物[式中、R1およびR3は、上記定義の1つを有し;R4は、ハロゲン、-OR4a、-SR4a、-O-SO2-R4aまたは-NR4bR4c基を表し;R5およびR6は、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、ベンジルもしくはフェニルを表すか、または、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜8員ヘテロ環を表す]の調製方法;式(II.b)の化合物のルイス酸付加体;式(I)または(VI)の化合物を製造するための式(II.a)または(II.b)の化合物およびルイス酸付加体の使用;ならびに上記化合物の対応する3-ジフルオロピラゾール-4-イルカルボン酸への変換方法に関する。
【選択図】なし
Description
R1は、水素、ハロゲン、ニトロ、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ヘタリール、シアノ、-C(=O)-OR1a、-C(=O)-NR1bR1c、-C(=O)-SR1dまたは-C(=S)-SR1eであり、ここで、フェニル、ナフチルおよびヘタリール基は、それぞれ非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、-C(=O)-OR1f、-C(=O)-NR1gR1h、S(=O)-R1iもしくはS(=O)2-R1jから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し、ここで、
R1a、R1d、R1e、R1fは、それぞれ独立に、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C3-C8-シクロアルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C8-アルケニル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し、
R1bは、水素、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、ベンジル、フェニルまたはビフェニルであり、ここで、ベンジル、フェニルおよびビフェニル中のフェニル基は、それぞれ非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し、ここで、フェニルは、非置換であるかまたはハロゲンおよびC3-C8-シクロアルキルから選択される少なくとも1個の置換基を有する更なるC3-C8-シクロアルキルを置換基として有していてもよく、
R1c、R1gおよびR1hは、それぞれ独立に、水素、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C3-C8-シクロアルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C8-アルケニル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し、
R1i、R1jは、それぞれC1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C1-C8-アルコキシまたはC1-C8-ハロアルコキシであり;
R2は、水素、C1-C4-アルキル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し;
R3は、水素、ハロゲン、C1-C8-アルコキシ、C1-C8-ハロアルコキシ、C3-C8-シクロアルコキシ、C2-C8-アルケニルオキシ、C1-C8-アルキルチオ、C1-C8-ハロアルキルチオ、C3-C8-シクロアルキルチオまたはC2-C8-アルケニルチオである]
の調製方法;
およびこのような化合物を対応する式(VI)の3-ジフルオロメチルピラゾール-4-イルカルボン酸:
に変換する方法に関する。
R5およびR6は、それぞれ独立に、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有するか、あるいは
R5およびR6は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、該窒素原子のほかにN、OおよびSから選択される1もしくは2個の更なるヘテロ原子を環原子として有していてもよく、また非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2,3もしくは4個の置換基を有するN-結合3〜8員ヘテロ環である]
を酸および式(IV)の化合物:
R1およびR3は、それぞれ上に定義した通りであり、
R4は、ハロゲン、-OR4a、-SR4a、-O-SO2-R4aまたは-NR4bR4c基であり、ここで、
R4a、R4bおよびR4cは、それぞれ独立に、水素、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C2-C8-アルケニル、C3-C8-シクロアルキル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有するか、あるいは
R4bおよびR4cは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、該窒素原子のほかに、N、OおよびSから選択される1もしくは2個の更なるヘテロ原子を環原子として有していてもよく、また非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2,3もしくは4個の置換基を有するN-結合3〜8員ヘテロ環である]
と反応させて反応生成物(II)を得るステップ、および
B)反応生成物(II)を式H2N-NHR2(ここで、R2は上記定義の1つを有する)のヒドラジン化合物と反応させて式(I)の化合物を得るステップ
を含む。
水、水酸化ナトリウム溶液もしくは水酸化カリウム溶液などの塩基水溶液、あるいは有機溶媒、特にジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンもしくはアニソールなどのエーテル、アセトニトリルもしくはプロピオニトリルなどのニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンもしくはメチルtert-ブチルケトンなどのケトン、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノールもしくはtert-ブタノールなどのアルコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン(NMP)、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)、ジメチルアセトアミド、ジメチルエチレン尿素、ジメチルプロピレン尿素 (DMPU)またはテトラメチル尿素、または上記溶媒の混合物。
をテトラフルオロエチレンと反応させて式(III)の化合物を得ることにより提供することができる。
R1'は、CN、-C(=O)-OR1aa、-C(=O)-NR1bbR1cc、-C(=O)-SR1ddまたは-C(=S)-SR1eeであり、ここで、R1aa、R1ddおよびR1eeは、それぞれ独立に、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C3-C8-シクロアルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C8-アルケニル、ベンジルまたはフェニルであり、R1bbおよびR1ccは、それぞれ独立に、水素、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキルまたはC3-C8-シクロアルキル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシからそれぞれ独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し、
R2およびR3は上記定義の1つを有する]
を調製するステップ;および
ii)式(I.a)の化合物を加水分解して式(VI)の化合物を得るステップ
を含む、式(VI)の化合物の調製方法に関する。
N-(2-ビシクロプロピル-2-イルフェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3',4'-ジフルオロ-3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3'-クロロ-4'-フルオロ-3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3',4'-ジフルオロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3'-クロロ-4'-フルオロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3',4'-ジフルオロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3'-クロロ-4'-フルオロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-[4'-(トリフルオロメチルチオ)-ビフェニル-2-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,2,3,4-テトラヒドロ-9-(1-メチルエチル)-1,4-メタノナフタレン-5-イル]-1H-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3'-クロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(4'-クロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(4'-クロロビフェニル-2-イル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(4'-ブロモビフェニル-2-イル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(4'-ヨードビフェニル-2-イル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミドおよびN-(2-ヨード-4-フルオロフェニル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド。
ジエチルエーテル(10 ml)およびジオキサン(10 ml)中の1,1,2,2-テトラフルオロエチルジメチルアミン(3.2 g、22 mmol)の溶液に、BF3-エーテラート(49% BF3、5.6 ml、44 mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、0〜5℃の温度で滴下して加えた。加え終わった後、反応混合物を5分間撹拌した。続いて、ピリジン(1.7 g、22 mmol)およびジオキサン(2 ml)中のエチルプロプ-1-エニルエーテル(1.7 g、20 mmol)の溶液を、0〜5℃の温度で反応混合物に連続的に滴下して加えた。室温で6時間撹拌した後、反応混合物を、水(75 ml)中の水酸化ナトリウム(4.4 g、110 mmol)およびメチルヒドラジン(1.4 g、30 mmol)の混合物に0〜5℃の温度で加え、次いで室温で3時間撹拌した。続いて、水(50 ml)を加え、混合物をメチルtert-ブチルエーテルで抽出した。得られた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧下で溶媒を除去した。3-ジフルオロメチル-1,4-ジメチルピラゾールを25%の収率で得た。
ジエチルエーテル(10 ml)およびジオキサン(10 ml)中の1,1,2,2-テトラフルオロエチルジメチルアミン(3.2 g、22 mmol)の溶液に、BF3-エーテラート(49% BF3、5.6 ml、44 mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、0〜5℃の温度で滴下して加えた。加え終わった後、反応混合物を5分間撹拌した。続いて、ピリジン(1.7 g、22 mmol)およびジオキサン(2 ml)中のエチル3-エトキシアクリレート(2.9 g、20 mmol)の溶液を、反応混合物に0〜5℃の温度で連続的に滴下して加えた。室温で6時間撹拌した後、反応混合物を、0〜5℃の温度で水(75 ml)中の水酸化ナトリウム(4.4 g、110 mmol)およびメチルヒドラジン(1.4 g、30 mmol)の混合物に加え、次いで室温で1時間撹拌した。続いて、反応混合物を60℃に加熱し、この温度で0.5時間撹拌した。反応混合物から揮発性成分を除去した。得られた残渣を水(50 ml)中に回収し、酢酸エチルで洗浄し、次いで濃塩酸でpH 2にした。沈殿した固体を濾過により単離し、水で洗浄し、減圧下、50℃の温度で乾燥させた。異性体的に純粋な3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸を50%の収率で得た。
ジエチルエーテル(90 ml)およびジオキサン(90 ml)中の1,1,2,2-テトラフルオロエチルジメチルアミン(30 g、207 mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、0〜5℃の温度で、BF3-エーテラート溶液(49% BF3、59.6 ml、420 mmol)に滴下して加えた。加え終わった後、反応混合物を5分間撹拌した。続いて、ピリジン(15.9 g、201 mmol)およびメチル3-メトキシアクリレート(22.3 g、186 mmol)を、反応混合物に0〜5℃の温度で連続的に滴下して加えた。6時間撹拌した後、グリース状の固体が生成し、ここから上澄み液をデカンテーションにより除去した。次に、固体を0〜5℃の温度で水(665 ml)中の水酸化ナトリウム(41.4 g、1.035 mol)およびメチルヒドラジン(38.6 gの35%水溶液、288 mmol)の混合物に加え、次いで室温で1時間撹拌した。続いて、反応混合物を60℃に加熱し、この温度で0.5時間撹拌した。反応混合物から揮発性成分を除去した。得られた残渣を水(50 ml)中に回収し、酢酸エチルで洗浄し、次いで濃塩酸でpH 2にした。0℃の温度で沈殿した固体を濾過により単離し、少量の氷冷水で洗浄し、減圧下、40℃の温度で乾燥させた。3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸を、5-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸との混合物として、10.1 gの量中85:15の比率で得た。
ジエチルエーテル(10 ml)およびジオキサン(10 ml)中の1,1,2,2-テトラフルオロエチルジメチルアミン(3.2 g、22 mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、0〜5℃の温度で、BF3-エーテラートの溶液(49% BF3、5.6 ml、44 mmol)を滴下して加えた。加え終わった後、反応混合物を5分間撹拌した。続いて、ピリジン(1.7 g、22 mmol)およびジオキサン(2 ml)中のエチル3-(ピロリジン-1-イル)アクリレート(2.9 g、20 mmol)の溶液を、反応混合物に0〜5℃の温度で連続的に滴下して加えた。6時間撹拌した後、反応混合物を、水(75 ml)中の水酸化ナトリウム(4.4 g、110 mmol)およびメチルヒドラジン(1.4 g、30 mmol)の混合物に0〜5℃の温度で加え、次いで、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物から揮発性成分を除去した。得られた残渣を水(50 ml)中に回収し、酢酸エチルで洗浄し、次いで濃塩酸でpH 2にした。水相をデカンテーションにより除去した。得られた粘液性の残渣をテトラヒドロフランおよびメチルtert-ブチルエーテルの混合物中に回収し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸を、5-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸との混合物として、2:1の比率で、60%の収率で得た。
アセトニトリル(100 ml)中の1,1,2,2-テトラフルオロエチルジメチルアミン(96%、46 g、305 mmol)に、25℃、アルゴン下で、BF3-エーテラート(38.9 g、274 mmol)を滴下して加えた。続いて、還流条件下(約70℃)で、アセトニトリル(75 ml)中のメチル3-メトキシアクリレート(95%、33.5 g、274 mmol)の溶液を、反応混合物に1時間以内で滴下して加えた。還流条件下で21時間撹拌した後、反応混合物を25℃に冷却した。得られた反応混合物を、アセトニトリル(48 ml)中のメチルヒドラジン(21 g、457 mmol)の溶液に0〜15℃で1.5時間以内で滴下して加えた。25℃で0.5時間撹拌した後、水(100 ml)を加えた。反応混合物を、150 mlの塩化メチレンで1回、90 mlの塩化メチレンで1回抽出した。合わせた有機相を水(1 x 200 ml)で洗浄した。得られた有機相(530 g)は、GC面積%分析によれば、メチル3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキシレートおよびメチル5-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキシレートを、6.8:1の比率で含んでいた。定量的HPLC分析によれば、有機相は、6.7重量%のメチル3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキシレートを含んでいた。これは、68%の収率に相当する(メチル3-メトキシアクリレートに基づいて)。
ステップA):アセトニトリル(97 g) 中の1,1,2,2-テトラフルオロエチルジメチルアミン(96%、48.1 g、318 mmol)の溶液に、25℃、アルゴン下で、BF3-エーテラート(38.4 g、270 mmol)を滴下して加えた。続いて、還流条件下(約70℃)で、アセトニトリル(61 g)中のメチル3-メトキシアクリレート(95%、33.1 g、271 mmol)の溶液を、反応混合物に1時間以内で滴下して加えた。還流条件下で17.5時間撹拌した後、反応混合物を25℃に冷却した。
1H NMR (500 MHz, アセトニトリル): δ = 7.8 (s, 1H), 6.7 (t, 1H; 1JHF 50 Hz), 3.96 (s, 3H), 3.63 (s, 3H,), 3.55 (s, 3H), 3.47 ppm (s, 3H); 13C NMR (125 MHz, アセトニトリル): δ = 47, 50, 53, 100, 110, 164, 172 (=CH-OCH3), 172 ppm (-C=N+(CH3)2); 15N NMR (500 MHz, アセトニトリル, 外部標準: CH3NO2): -167 ppm。
ステップA)で得られた反応混合物の半分を、0〜15℃でメチルヒドラジン水溶液(30%、38.2 g、249 mmol)に0.5時間以内で滴下して加えた。25℃でさらに0.5時間撹拌した後、メタノール中のNaOHの溶液(12.9重量%、148.3 g、478 mmol)を反応混合物に25〜30℃で加えた。反応混合物を25℃でさらに12時間撹拌した。続いて、反応混合物から減圧下で揮発性成分を除去した。残渣を水(130 ml)中に回収し、トルエン(50 ml)で洗浄した。その後、pHを塩酸(濃、111 g)でpH 1に調整した。沈殿した黄色がかった固体を濾過し、水(25 ml)で洗浄し、25℃、減圧下で乾燥させた。3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸を固体として得た(収率:12.6 g;HPLCによる純度:92面積%すなわち70重量%)。
ステップA)で得られた反応混合物の残りの半分を、0〜15℃で、アセトニトリル中のメチルヒドラジンの溶液(30%、36.6 g、239 mmol)に、0.5時間以内で滴下して加えた。25℃でさらに0.5時間撹拌した後、メタノール中のNaOHの溶液(12.9重量%、148.3 g、478 mmol)を反応混合物に25〜30℃で加えた。反応混合物を25℃でさらに12時間撹拌した。続いて、反応混合物から減圧下で揮発性成分を除去した。残渣を水(130 ml)中に回収し、トルエン(50 ml)で洗浄した。その後、pHを塩酸(濃、110 g)でpH 1に調整した。沈殿した黄色がかった固体を濾過し、水(25 ml)で洗浄し、25℃、減圧下で乾燥させた。3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸を固体として得た(収率:13.1 g;HPLCによる純度:92面積%すなわち70重量%)。
アセトニトリル(100 ml)中の1,1,2,2-テトラフルオロエチルジメチルアミン(96%、46 g、305 mmol)の溶液に、25℃、アルゴン下で、BF3-エーテラート(36.8 g、259 mmol)を滴下して加えた。続いて、還流条件下(約70℃)で、アセトニトリル(75 ml)中のメチル3-メトキシアクリレートの溶液(95%、31.6 g、259 mmol)を反応混合物に1時間以内で滴下して加えた。還流条件下でさらに26時間撹拌した後、反応混合物を25℃に冷却した。得られた反応混合物を0〜15℃でアセトニトリル(100 ml)中のヒドラジン水和物 (66.5 g、850 mmol)の溶液に1時間以内で滴下して加えた。25℃でさらに1時間撹拌した後、溶液の試料を採取し、HPLC分析により分析した。HPLC分析によれば、反応混合物は主生成物(53面積%)としてメチル3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレートを含んでいた(保持時間:10分;HPLC-MS:(m/z) = 177)。
Claims (16)
- 式(I)の化合物:
R1は、水素、ハロゲン、ニトロ、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ヘタリール、シアノ、-C(=O)-OR1a、-C(=O)-NR1bR1c、-C(=O)-SR1dまたは-C(=S)-SR1eであり、ここで、フェニル、ナフチルおよびヘタリール基は、それぞれ非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、-C(=O)-OR1f、-C(=O)-NR1gR1h、S(=O)-R1iもしくはS(=O)2-R1jから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し、ここで、
R1a、R1d、R1e、R1fは、それぞれ独立に、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C3-C8-シクロアルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C8-アルケニル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し、
R1bは、水素、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、ベンジル、フェニルまたはビフェニルであり、ここで、ベンジル、フェニルおよびビフェニル中のフェニル基は、それぞれ非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し、ここで、フェニルは、非置換であるかまたはハロゲンおよびC3-C8-シクロアルキルから選択される少なくとも1個の置換基を有する更なるC3-C8-シクロアルキルを置換基として有していてもよく、
R1c、R1gおよびR1hは、それぞれ独立に、水素、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C3-C8-シクロアルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C8-アルケニル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し、
R1i、R1jは、それぞれC1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C1-C8-アルコキシまたはC1-C8-ハロアルコキシであり;
R2は、水素、C1-C4-アルキル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し;
R3は、水素、ハロゲン、C1-C8-アルコキシ、C1-C8-ハロアルコキシ、C3-C8-シクロアルコキシ、C2-C8-アルケニルオキシ、C1-C8-アルキルチオ、C1-C8-ハロアルキルチオ、C3-C8-シクロアルキルチオまたはC2-C8-アルケニルチオである]
の調製方法であって、
A)式(III)の化合物:
R5およびR6は、それぞれ独立に、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有するか、あるいは
R5およびR6は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、該窒素原子のほかにN、OおよびSから選択される1もしくは2個の更なるヘテロ原子を環原子として有していてもよく、また非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2,3もしくは4個の置換基を有するN-結合3〜8員ヘテロ環である]
を酸および式(IV)の化合物:
R1およびR3は、それぞれ上に定義した通りであり、
R4は、ハロゲン、-OR4a、-SR4a、-O-SO2-R4aまたは-NR4bR4c基であり、ここで、
R4a、R4bおよびR4cは、それぞれ独立に、水素、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C2-C8-アルケニル、C3-C8-シクロアルキル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有するか、あるいは
R4bおよびR4cは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、該窒素原子のほかに、N、OおよびSから選択される1もしくは2個の更なるヘテロ原子を環原子として有していてもよく、また非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2,3もしくは4個の置換基を有するN-結合3〜8員ヘテロ環である]
と反応させて反応生成物(II)を得るステップ、および
B)反応生成物(II)を式H2N-NHR2(ここで、R2は上記定義の1つを有する)のヒドラジン化合物と反応させて式(I)の化合物を得るステップ
を含む、上記方法。 - ステップAにおいて調製された反応生成物(II)を、予め単離することなく式H2N-NHR2のヒドラジン化合物と反応させて式(I)の化合物を調製する、請求項1に記載の方法。
- 式(III)の化合物の反応に用いる酸がルイス酸である、請求項1または2に記載の方法。
- R3が、水素、ハロゲンまたはC1-C4-アルコキシである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- R3が水素である、請求項4に記載の方法。
- R4が、-OR4a、-SR4aまたは-NR4bR4c基(ここで、R4a、R4bおよびR4cは上記定義の1つを有する)である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- R4が、ハロゲン、-OR4a、-SR4aまたは-O-SO2-R4a(ここで、R4aは上記定義の1つを有する)である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- R4が-OR4a(ここで、R4aは上記定義の1つを有する)である、請求項7に記載の方法。
- R5およびR6が、それぞれ独立に、C1-C8-アルキル、C3-C8-シクロアルキルもしくはフェニルであるか、またはそれらが結合する窒素原子と一緒になって、上記N-結合5もしくは6員ヘテロ環である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
- 式(VI)の化合物:
R2は、水素、C1-C4-アルキル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し;
R3は、水素、ハロゲン、C1-C8-アルコキシ、C1-C8-ハロアルコキシ、C3-C8-シクロアルコキシ、C2-C8-アルケニルオキシ、C1-C8-アルキルチオ、C1-C8-ハロアルキルチオ、C3-C8-シクロアルキルチオまたはC2-C8-アルケニルチオである]
の調製方法であって、
i)式(I)の化合物を調製するための上記方法により、式(I.a)の化合物:
R1'は、CN、-C(=O)-OR1aa、-C(=O)-NR1bbR1cc、-C(=O)-SR1ddまたは-C(=S)-SR1eeであり、ここで、R1aa、R1ddおよびR1eeは、それぞれ、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C3-C8-シクロアルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C8-アルケニル、ベンジルまたはフェニルであり、R1bbおよびR1ccは、それぞれ独立に、水素、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキルまたはC3-C8-シクロアルキル、ベンジルまたはフェニルであり、ここで、ベンジルおよびフェニル中のフェニル基は、各場合非置換であるか、またはハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシからそれぞれ独立に選択される1,2もしくは3個の置換基を有し、
R2およびR3は上記定義の1つを有する]
を調製するステップ;および
ii)式(I.a)の化合物を加水分解して式(VI)の化合物を得るステップ
を含む、上記方法。 - ステップi)において調製された式(I.a)の化合物を、予め単離することなくステップii)に用いて式(VI)の化合物を調製する、請求項10に記載の方法。
- 式(I)または(VI)の化合物を調製するための、請求項1に定義される式(III)の化合物の使用。
- R4が、ハロゲン、-OR4a、-SR4aまたは-O-SO2-R4a(ここで、R4aは上記定義の1つを有する)である、請求項13に記載の式(II.a)もしくは(II.b)の化合物または式(II.b)の化合物のルイス酸付加体。
- R4が-OR4a(ここで、R4aは上記定義の1つを有する)である、請求項13に記載の式(II.a)もしくは(II.b)の化合物または式(II.b)の化合物のルイス酸付加体。
- 式(I)または(VI)の化合物を調製するための、請求項13〜15のいずれか1項に記載の式(II.a)もしくは(II.b)の化合物または式(II.b)の化合物のルイス酸付加体の使用。
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