JP2010524339A - 減らされたチャネル状態情報に基づくユーザ・スケジューリングを伴うmimo通信システム - Google Patents

減らされたチャネル状態情報に基づくユーザ・スケジューリングを伴うmimo通信システム Download PDF

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Abstract

MIMO通信システムは、減らされたチャネル状態情報を用いてユーザ・スケジューリングを実行するように構成される。このシステムは、複数の端末と、それらの端末と通信するように構成された少なくとも1つの基地局とを含む。基地局は、端末のうちのそれぞれの端末のチャネル・ベクトル大きさを入手し、チャネル・ベクトル大きさに基づいて端末の部分集合を識別し、端末の識別された部分集合のチャネル・ベクトル位相情報を入手し、端末の識別された部分集合への送信を制御するのにチャネル・ベクトル位相情報を利用するように動作可能である。このシステムは、たとえば、複数の端末が自律的単一アンテナ端末を含むマルチユーザMIMOシステムとすることができる。

Description

本発明は、全般的には通信システムに関し、より具体的には、多入力多出力(multiple−input、multiple−output:MIMO)通信システムに関する。
通常のマルチユーザMIMO通信システムでは、基地局内のマルチアンテナ・アレイが、「ユーザ」とも呼ばれる自律的単一アンテナ端末に選択的かつ同時に複数のデータ・ストリームを送信し、これによって、単一アンテナ・リンクのセットに対する相対的なスループット増大を達成する。このタイプのマルチユーザ・システムは、「ブロードキャスト」MIMOシステムと呼ばれる場合がある。ブロードキャストMIMOの逆は、「多元接続」MIMOと呼ばれる場合があり、複数のデータ・ストリームを基地局内のマルチアンテナ・アレイに同時に送信する自律的単一アンテナ端末を含む。
マルチユーザMIMOシステムの1つの欠点は、基地局が順方向チャネルの伝搬特性を知らなければならないことである。基地局がそれを介してこの情報を入手するプロセスを、一般に、トレーニングと称する。たとえば、本願と同一の譲受人に譲渡され、参照によって本明細書に組み込まれているHochwald他の米国特許出願公開第2005/0265290号、名称「Feedback Method for Channel State Information of a Wireless Link」を参照されたい。単一アンテナ端末のそれぞれは、基地局とその端末との間のチャネルの特徴を表す対応するチャネル・ベクトルの形で順方向チャネル状態情報を生成することができる。チャネル・ベクトルは、順方向チャネル上で基地局によって送信されたパイロット信号を使用して端末によって行われる測定に基づくものとすることができる。端末は、そのそれぞれのチャネル・ベクトルを逆方向チャネルを介して基地局に送り返す。これらのチャネル・ベクトルは、集合的に、順方向チャネル行列と称するものを形成する。
基地局は、順方向チャネル状態情報を利用して、たとえば、所与のタイム・スロットまたは他のスケジューリング・インターバルに端末のうちのどれに供給するかの決定などのスケジューリング動作を実行する。
基地局による順方向チャネル状態情報の獲得を、時分割多重(TDD)動作の使用を介してかなり容易にすることができることが周知である。TDDコンテキストでは、相互性の原理は、逆方向チャネル行列が順方向チャネル行列の転置と等しいことを暗示し、したがって、基地局は、逆方向チャネル上で端末によって送信されたパイロット信号を単純に処理することによって、必要な順方向チャネル状態情報をたやすく入手することができる。したがって、TDD動作は、端末がチャネル・ベクトルを生成し、そのようなチャネル・ベクトルを基地局に送り返す必要を避ける。
しかし、周波数分割多重(FDD)動作では、相互性の原理は、一般にあてはまらず、上記のチャネル・ベクトルの生成および送信が、必要条件のままになる。これに伴うオーバーヘッドの量は、特に端末の個数が多いときまたはチャネル特性が端末モビリティに起因してすばやく変化しているときに、極端に多くなる可能性がある。
米国特許出願公開第2005/0265290号 米国特許出願第11/553,191号
S.Vishwanath他、「Duality, achievable rates and sum−rate capacity of MIMO broadcast channels」、IEEE Trans.Inf.Theory、Vol.49、No.10、2658〜2668頁 N.Jindal他、「Sum power iterative water−filling for multi−antenna Gaussian broadcast channels」、IEEE Trans.Inf.Theory、Vol.51、No.4、1570〜1580頁、2005年 H.Viswanathan他、「Downlink capacity evaluation of cellular networks with known interference cancellation」、IEEE J.Sel.Areas Commun.、Vol.21、No.5、802〜811頁、2005年 N.JindalおよびA.Goldsmith、「Dirty−paper coding versus TDMA for MIMO broadcast channels」、IEEE Trans.Inf.Theory、Vol.51、No.5、1783〜1794頁、2005年 A.GuptaおよびS.Toumpis、「Power allocation over parallel Gaussian multiple access and broadcast channels」、IEEE Trans.Inf.Theory、Vol.52、3274〜3282頁、2006年
したがって、マルチユーザMIMOシステム、特にFDDモードで動作するシステムで、順方向チャネル状態情報の推定に関連するオーバーヘッドの負荷を減らすことのできる技法に対する必要性が存在する。
本発明は、例示的実施形態において、順方向チャネル状態情報に関連するオーバーヘッドを減らす形でMIMOシステム内でユーザをスケジューリングすることを可能にする。
本発明の一態様によれば、MIMOシステムは、複数の端末と、それらの端末と通信するように構成された少なくとも1つの基地局とを含む。基地局は、端末のうちのそれぞれの端末のチャネル・ベクトル大きさを入手し、チャネル・ベクトル大きさに基づいて端末の部分集合を識別し、端末の識別された部分集合のチャネル・ベクトル位相情報を入手し、端末の識別された部分集合への送信を制御するのにチャネル・ベクトル位相情報を利用するように動作可能である。
上記の例示的実施形態のシステムは、複数の端末が自律的単一アンテナ端末を含むマルチユーザMIMOシステムである。より具体的には、例示的実施形態のマルチユーザMIMOシステムでは、基地局は、M個のアンテナを含むアンテナ・アレイを介して複数の端末と通信し、複数の端末は、K個の単一アンテナ端末を含み、KはMより大きい。この例示的実施形態のK個の端末の識別された部分集合は、M個以上の複数の端末を含む。他の実施形態では、端末のうちの1つまたは複数のそれぞれが、単一アンテナではなく複数アンテナを含むことができる。
端末の部分集合を、たとえば、チャネル・ベクトル大きさがそれに関して入手される端末のうちのそれぞれの端末の近似レートを判定するステップと、対応する加重近似レートを計算するステップと、加重近似レートに基づいて端末の部分集合を選択するステップとによって識別することができる。チャネル・ベクトル大きさがそれに関して入手されるK個の端末のうちのk番目の端末の近似レートを、
Figure 2010524339
によって与えることができ、ここで、tは、特定のスケジューリング・インターバルを表し、Mは、基地局送信アンテナの個数を表し、Pは、使用可能送信電力を表し、‖h(t)‖は、k番目の端末について入手されるチャネル・ベクトル大きさを表す。k番目の端末の加重近似レートを、
Figure 2010524339
(以下、「w(t)^R(t)」と表記する。他についても同様)によって与えることができ、ここで、w(t)は、スケジューリング・インターバルtにk番目の端末に関連する重みを表す。この実施形態では、端末の部分集合を、M個の最大の加重近似レートを有する端末を選択することによって、加重近似レートに基づいて選択することができる。
有利なことに、上記の例示的実施形態のスケジューリング手法は、マルチユーザMIMOシステムでの順方向チャネル状態情報に基づくスケジューリングに関連するオーバーヘッドの負荷を大幅に減らす。この実施形態は、最小限の順方向チャネル状態情報を使用して最適に近い性能を達成し、これによって、従来の実践の上記の問題を克服することができる。
本発明の上記および他の特徴および利益は、添付図面および次の詳細な説明からより明白になる。
本発明の例示的実施形態のマルチユーザMIMO通信システムを示す単純化された図である。 図1のシステムの基地局の1つの可能な実施態様を示すより詳細な図である。 図1のシステムで実施される例示的ユーザ・スケジューリング・プロセスを示す流れ図である。 図4(a)および(b)は、図1のシステムのそれぞれのブロードキャスト・チャネルおよび多元接続チャネルのモデルを示す図である。 例示的実施形態の所与の複数のユーザ・クラスおよび送信アンテナの最適構成のプロットを示す図である。 本発明の例示的実施形態での信号対雑音比(SNR)の関数としての加重レートのプロットを示す図である。 本発明の例示的実施形態での信号対雑音比(SNR)の関数としての加重レートのプロットを示す図である。 本発明の例示的実施形態での信号対雑音比(SNR)の関数としての加重レートのプロットを示す図である。 SNR値の累積分布関数(CDF)のプロットを示す図である。 本発明の例示的実施形態でのユーザ・スループットのサンプルCDFのプロットを示す図である。 本発明の例示的実施形態でのユーザ・スループットのサンプルCDFのプロットを示す図である。
本発明を、下で、例示的マルチユーザMIMOシステムおよびチャネル状態情報に基づくユーザ・スケジューリングの関連する技法に関連して例示する。しかし、本発明が、特定のタイプのMIMOシステム、ユーザ・スケジューリング・アルゴリズム、またはチャネル状態情報のタイプと共に使用することに限定されないことを理解されたい。開示される技法は、さまざまなタイプのスケジューリングおよびチャネル状態情報を利用するさまざまな他のMIMOシステムと共のおよび多数の代替応用例での使用に適する。
本発明の諸態様を、セルラ・ネットワーク、Wi−Fiネットワーク、もしくはWiMaxネットワークなどの他の従来の無線ネットワーク内で、またはさまざまな他のタイプの無線通信システム内で実施することができる。したがって、用語「基地局」は、本明細書で使用されるときに、たとえば、無線ネットワークのアクセス・ポイントまたは複数のユーザと通信するのにMIMO技法を利用する任意の他のタイプの無線通信システムを含むように広義に解釈されることが意図されている。
図1に、それぞれが1、2、3,・・・Kと表される単一アンテナを備えた、より具体的には104−1、104−2,・・・104−Kと表される複数の無線端末と通信する基地局102を含むマルチユーザMIMOシステム100を示す。これらの端末を、本明細書では「ユーザ」とも称する。端末は、たとえば、任意の組合せの、携帯電話機、ポータブル・コンピュータ、無線電子メール・デバイス、携帯情報端末(PDA)、または他のユーザ通信デバイスとすることができる。基地局102は、図示のようにM個のアンテナを含むアンテナ・アレイ110と、基地局処理回路網112とを含む。基地局102は、順方向リンクすなわちダウンリンクを介して端末104に情報を送信し、逆方向リンクすなわちアップリンクを介して端末104から情報を受信する。
他の実施形態では、端末104のうちの1つまたは複数が、それぞれ、現在の例示的実施形態のように単一アンテナではなく、複数のアンテナを含むことができる。当業者は、本明細書で開示される技法を、1つまたは複数のそのようなマルチアンテナ端末と共に使用するために単純な形で適合させることができることを了解するであろう。
もちろん、所与のMIMOシステムは、複数の基地局およびさまざまなタイプの端末の複数の異なる配置を含むことができる。
例示のために、システム100がFDDモードで動作すると仮定するが、そのような動作は本発明の要件ではない。上記のように、相互性原理は、一般に、FDDコンテキストにはあてはまらず、したがって、基地局は、単純に、端末によって送信される逆方向リンク・パイロットを処理することによって、適当な順方向チャネル状態情報を入手することができない。そうではなく、従来の実践では、そのようなシステムは、一般に、所与のタイム・スロットまたは他のスケジューリング・インターバルに関するK個の端末のそれぞれによって送信される順方向チャネル・ベクトルを必要とする。そのような手法に関連するオーバーヘッドは、過剰な量のシステム・リソースを消費し、したがって、望ましくない。例示的実施形態は、ユーザ・スケジューリングを実質的に減らされた量の順方向チャネル状態情報に基づいて実行できると同時に、それでも最適に近いスループット性能を得ることができる手法を提供することによって、従来技術のこの問題を克服する。
図2に、マルチユーザMIMOシステム100の基地局102の1つの可能な構成のより詳細な図を示す。この実施形態では、基地局102は、トランシーバ回路網200、プロセッサ202、およびメモリ204を含む。トランシーバ回路網200を、それぞれの順方向リンク送信出力増幅器および受信リンク受信前置増幅器を介してアンテナ・アレイ110のM個のアンテナに結合することができるが、そのような要素は、図を明瞭にするためにこの図からは省略されている。順方向リンク通信および逆方向リンク通信を、当業者によって了解されるように、たとえば、ダイプレクサ・フィルタまたは他の従来の配置を使用して、アンテナ・アレイ110とトランシーバ回路網200との間でお互いから分離することができる。プロセッサ202は、スケジューラ要素210および電力割振り要素212を含む複数の処理要素を実施する。これらの要素の動作は、図3の流れ図に示されたユーザ・スケジューリング・プロセスに関連して下でより詳細に説明する。
本明細書で説明されるユーザ・スケジューリング・プロセスを実施する1つまたは複数のソフトウェア・プログラムを、メモリ204に格納し、プロセッサ202によって実行することができる。したがって、プロセッサ202のスケジューラ要素210および電力割振り要素212は、プロセッサによって実行される機能ソフトウェア・コンポーネントを表すことができる。プロセッサ202は、任意の組合せで、複数の集積回路、ディジタル信号プロセッサまたは他のタイプの処理デバイス、および関連するサポートする回路網を含むことができる。もちろん、任意の組合せのハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの多数の代替配置を、基地局102またはその特定の要素の実施において利用することができる。
ここで図3を参照すると、減らされた量の順方向チャネル状態情報に基づいてユーザをスケジューリングするプロセスが示されている。この実施形態では、各ユーザは、システム100のK個の端末のうちの1つであると仮定される。
ステップ300では、K個のユーザ104のそれぞれが、そのチャネル・ベクトルの大きさを基地局102に送信する。チャネル・ベクトルの大きさを、本明細書ではチャネル・ベクトルの「ノルム」とも称する。この実施形態ではK個のユーザのそれぞれがそのチャネル・ベクトルの大きさを送信するが、他の配置が可能である。たとえば、1つの代替配置では、K個のユーザのうちでそのチャネル・ベクトル大きさがあるしきい値を超えるユーザだけが、そのチャネル・ベクトル大きさを基地局に送信することができる。上記および他の類似する配置は、ユーザによって通信されるチャネル状態情報の量のさらなる削減を達成するように働くことができる。
ステップ302では、基地局が、受信されたチャネル・ベクトル大きさを利用して、K個のユーザのうちで、基地局がそれにチャネル・ベクトル位相情報を要求する部分集合を識別する。これは、本明細書でより一般的にスケジューリング動作と称するものの例である。したがって、識別される部分集合は、K個のユーザのうちで、基地局が所与のスケジューリング・インターバル内にスケジューリングについて検討する部分集合である。スケジューリング・インターバルは、タイム・スロットを含むことができるが、そのようなタイム・スロット・スケジューリングは、必要ではない。
ステップ304では、識別された部分集合のユーザのそれぞれが、その要求されたチャネル・ベクトル位相情報を基地局に送信する。したがって、その大きさと位相との両方を含む完全なチャネル・ベクトルは、K個のユーザのそれぞれではなくK個のユーザの識別された部分集合だけに要求される。これは、システム100内での順方向チャネル状態情報の入手に関連するオーバーヘッドを実質的に減らす。ステップ302に関連して示されているように、ユーザの部分集合の識別は、そのそれぞれのチャネル・ベクトル大きさに基づき、そのような情報の送信は、最小限のオーバーヘッドを伴って達成することができる。
ステップ306では、基地局が、チャネル・ベクトル位相情報を利用して、ユーザの識別された部分集合の中で送信電力を割り振る。K個のユーザの識別された部分集合の中でのこの電力の割振りは、下でより詳細に説明するように、複数の異なる形で行うことができる。
他の実施形態では、ステップ306での電力の割振りを、単純に、ユーザの識別された部分集合の中で電力を均等に分割することに基づくものとすることができる。そのような実施形態について、ステップ304を除去することができ、ステップ306は、チャネル・ベクトル位相情報を全く使用せずに、ユーザの識別された部分集合の中で使用可能な電力を均等に分割することができる。
図3のステップ300から306が、一般に、タイム・スロットなどの単一のスケジューリング・インターバルに関連することに留意されたい。したがって、ステップ302で判定される識別された部分集合のユーザは、そのスケジューリング・インターバルに供給される。その後、これらのステップを、1つまたは複数の後続スケジューリング・インターバルについて繰り返すことができる。
図3に示されたプロセスに関連する基地局動作を、前に示したように、メモリ204に格納されプロセッサ202によって実行される1つまたは複数のソフトウェア・プログラムを使用して実施することができる。図3に関連する無線端末動作を、同様に、無線端末のそれぞれのメモリおよびプロセッサ要素によって格納され、実行されるソフトウェアで実施することができる。
K個のユーザの部分集合を、システム100内でのサービスのために識別し、スケジューリングできる形の詳細な例を、これから図4から11を参照して説明する。これらの例では、特定のMIMOシステム・モデルおよび動作特性が、例示のために仮定される。しかし、これらおよび本明細書で行われるすべての他の仮定が、本発明の要件ではなく、他の実施形態で適用される必要がないことを強調しなければならない。
上で説明したように、例示的実施形態の基地局102は、K個の自律的単一アンテナ端末104と通信するM個のアンテナを含む。下で説明する例は、重み、チャネル大きさ、およびさまざまな度合の位相情報に基づいて多くともM個のユーザの部分集合を選択するスケジューリング・アルゴリズムを提供する。数値実験は、これらの例示的スケジューリング・アルゴリズムが、適度な数のユーザに関してさえ、非常に良好に動作することを示す。
ここで図4を参照すると、図1のマルチユーザMIMOシステム100の動作の特徴を表すための例示的モデルが示されている。このモデルは、図1に示されているように、M>1個の基地局アンテナおよびそれぞれが単一アンテナを有するK個の端末を仮定する。図4(a)は、ブロードキャスト・チャネル(BC)すなわち、基地局102から端末104への順方向チャネルを示す。図4(b)は、対応する多元接続チャネル(MAC)すなわち、端末104から基地局102への逆方向チャネルを示す。
下の例は、BCのコンテキストで説明され、基地局102は送信器と呼ばれ、端末は受信器と呼ばれる。x∈CM×lが、送信されるベクトル信号であり、h∈Cl×Mが、第k受信器のチャネル・ベクトルであるものとする。
Figure 2010524339
によって、K個の受信器すべての連結されたチャネル行列を表す。ここでは、行列Hが任意であるが固定されると仮定する。さらに、送信器が、完全なチャネル状態情報すなわち行列Hの正確な知識を有すると仮定する。第k受信器での円形対称複素ガウス雑音(circularly symmetric complex Gaussian noise)は、n∈Cであり、ここで、nは、N(0、1)に従って分布する。したがって、第k受信器での受信信号はy=hx+nである。送信信号の共分散行列は、
Figure 2010524339
である。送信器は、電力制約Pをうけ、このPは、Tr(Σ)≦Pを暗示する。ここで、Trは、トレース・オペレータ(trace operator)を表し、トレース・オペレータは、正方行列の対角要素の和である。
BCの容量域をこれから説明する。π(k)、k=1,…,Kが、k=1,…,Kの順列であるものとする。S.Vishwanath他、「Duality, achievable rates and sum−rate capacity of MIMO broadcast channels」、IEEE Trans.Inf.Theory、Vol.49、No.10、2658〜2668頁に示されているように、次のレート・ベクトルが、従来のDirty Paper Coding(DPC)を使用して達成可能である。
Figure 2010524339
DPC領域は、電力制約Σ k=1Tr(Σ)≦Pを満足するすべての正の半定値共分散行列(semi−definite covariance matrix)上およびすべての可能な順列π(k)上の、すべてのそのようなレート・ベクトルの和集合の凸閉包と定義される。DPCが、実際に、CBCと定義される容量域全体を達成することが示された。したがって、すべての重みベクトルw∈R の加重和容量C BC(H,P)を
Figure 2010524339
と書くことができる。
(1)の最大化は、共分散行列の非凸関数を伴い、このために、これを解析的ならびに数値的に扱うことがむずかしくなる。しかし、双対性が、BCとMACとの間に、和電力制約Pを伴って存在することが示された。すなわち、図4(b)に示された、送信器および受信器の役割を逆転することによって形成される二重MACは、BCと同一の容量域を有する。C BC(H,P)=Σ k=1Δwに留意されたく、S:=Σ l=1は、最初のk個のユーザの部分和レートであり、wK+1=0という規約と共に、Δw:=w−wk+1である。一般性を失わずに、ユーザが、w≧w≧…≧wになるようにインデクシングされると仮定する。したがって、双対性結果を使用すると、BCの加重和容量(1)を、二重MAC加重和レートに関して
Figure 2010524339
と表すことができ、ここで、P≧0は、第k受信器に割り振られる電力を表す。w=1、k=1,…,Kの場合の(2)の特殊事例として、和容量は、
Figure 2010524339
として得られる。log det(・)は、正の限定された行列の集合上の凹関数なので、(2)および(3)の問題は、凸制約の対象である凹目的関数の最大化だけを伴う。特殊化されたアルゴリズムが、この問題を解くために開発された。たとえば、N.Jindal他、「Sum power iterative water−filling for multi−antenna Gaussian broadcast channels」、IEEE Trans.Inf.Theory、Vol.51、No.4、1570〜1580頁、2005年およびH.Viswanathan他、「Downlink capacity evaluation of cellular networks with known interference cancellation」、IEEE J.Sel.Areas Commun.、Vol.21、No.5、802〜811頁、2005年を参照されたい。
加重和レート最大化問題および加重和レートの関連する上下界を、これからより詳細に説明する。h(k)によって、k番目に大きいノルムを有する受信器のチャネル・ベクトルを表す、すなわち、‖h(1)‖≧‖h(2)‖≧…≧‖h(K)‖である。この場合に、和容量の上界は、次のとおりである。
Figure 2010524339
たとえば、N.JindalおよびA.Goldsmith、「Dirty−paper coding versus TDMA for MIMO broadcast channels」、IEEE Trans.Inf.Theory、Vol.51、No.5、1783〜1794頁、2005年を参照されたい。上の界を、最大ノルム‖h(1)‖について束縛された直交チャネル・ベクトルを有するM個の受信器があるときに達成できることを観察されたい。
チャネル・ベクトルの任意の所与の集合の加重和レートの包括的上界は、
Figure 2010524339
によって与えられる。
この上界を、次のように定式化することもできる。
Figure 2010524339
適切な漸近フレームワークを開発するために、ユーザのC個のクラスがあり、Kがクラスcユーザの数であり、Σ c=1=Kであると仮定する。h(c) が、k番目のクラスcユーザのチャネル・ベクトルであるものとする。wが、クラスcに関連する重みであるものとし、wc+1=0であるという規約と共に、Δw:=w−wc+1を定義する。Tが、クラスcによって受信される総レートであるものとする。したがって、加重和レートは、T:=Σ c=1である。一般性を失わずに、クラスが、w≧w≧…≧wになるようにインデクシングされると仮定する。h(c) (k)が、k番目に大きいノルムを有するクラスcユーザのチャネル・ベクトルである、すなわち、
Figure 2010524339
であるものとする。
(5)の上界を、次のようにクラスベースのシステムに特殊化することができる。チャネル・ベクトルの任意の所与の集合について、
Figure 2010524339
である。
すべての重みが1と等しいと解釈されるときに、(5)の上界が、和レートについて(4)の上界まで減ることに留意されたい。(4)の上界が、最大ノルムについて束縛された直交チャネル・ベクトルを有するM個のユーザがあるときに実際に達成できるという意味で厳しいことを想起されたい。同様に、(6)の上界を、チャネル・ベクトルの特定の構成について達成することができる。具体的に言うと、M個の単位直交ベクトルu∈Cがあると仮定し、ここで、Cは、複素数の集合であり、m=1,・・・,Mである。すなわち、すべてのm、<u,u>=0、m≠nについて、‖u‖=1である。さらに、次の2つの特性を満足する、チャネル・ベクトル
Figure 2010524339
を有する、各クラスからM個の、すなわちMC個のユーザがあると仮定する:(i)各クラス内で、M個のユーザのすべてが、最大ノルムについて束縛される、すなわち、すべてのc=1,・・・,C、m=1,・・・,Mについて
Figure 2010524339
であり、(ii)各クラスのユーザのうちの1ユーザのチャネル・ベクトルが、uに平行であり、したがって、
Figure 2010524339
および
Figure 2010524339
に直交である。
上の第2の特性は、すべてのuユーザがすべてのuユーザに直交である、すなわち、すべてのc,d=1,…,C、m≠nについて、
Figure 2010524339
であることを暗示する。説明を簡潔にするために、チャネル・ベクトルの上で説明したコンスタレーションを、本明細書では「最適構成」と称する。図5に、C=2ユーザ・クラスおよびM=2送信アンテナの場合の最適構成の絵図を示す。この図の軸は、2次元複素空間内の2つの直交方向を表す。
上で述べたように、最適構成は、実際に、(6)の上界を達成する。これを調べるために、P (k),・・・,P (k)が、
Figure 2010524339
の所与の値に関する(6)の上界の最適化電力レベルである、すなわち、
Figure 2010524339
であるものとする。
ここで、最適構成ですべてのM個のクラスcユーザに電力P (K)を割り当て、DPCシーケンスの増加するクラス・インデックスの順でユーザを配置すると仮定する。直交性のゆえに、最初のc個のクラスの部分和レートS:=Σ d=1は、
Figure 2010524339
になる。
総加重和レートをΣ c=1=Σ c=1Δwと書くことができるので、最適構成が実際に(6)の上界を達成するということになる。
が、チャネル・ノルム
Figure 2010524339
および電力P (K)(cは1,・・・,C)を有する対応する単一アンテナ・システム内で部分和レートのM倍とも等しいことに留意されたい。したがって、(6)の上界は、そのような単一アンテナ・システムの加重和レートのM倍を表す。
次では、M=2個の送信アンテナの場合に焦点を合わせる。その場合に、(6)の上界は、
Figure 2010524339
になる。
下界も、次のように指定することができる。電力P を、それぞれチャネル・ベクトル
Figure 2010524339
および
Figure 2010524339
(ただしc=1,…,C)を有するクラスcユーザuおよびvに割り当て、DPCシーケンスの増加するクラス・インデックスの順でユーザを配置する方式を検討されたい。^T及び^S:=Σ d=1^Tが、それぞれクラスcによって受信される結果の総レートおよび最初のc個のクラスの部分和レートであるものとする。V:=mind,e=1,…,c(d),(e)であり、
Figure 2010524339
であるものとし、ここで、I(.,.)は、二乗正規化内積(squared normalized inner product)を表し、この二乗正規化内積は、下でさらに説明する。すると、Σ c=1^T=Σ c=1Δw^Sであり、
Figure 2010524339
である。上の下界は、
Figure 2010524339
がチャネル・ベクトルの最適構成を形成する、すなわち、すべてのc=1,…,Cについて
Figure 2010524339
であり、かつ、
Figure 2010524339
である場合に(7)の上界と一致し、その結果、すべてのc,d=1,…,CについてV(d),(e)=1になることに留意されたい。
上で説明した加重和レートの下界および上界は、チャネル・ベクトルのすべての任意であるが固定された集合について成り立つ。漸近結果を導出するために、チャネル・ベクトルがランダムであると仮定し、期待される加重和レートに焦点を合わせる。各クラス内で、チャネル・ベクトルが独立同分布である、すなわち、h(c) ,h(c) ,・・・が、あるランダム・ベクトルh(c)∈Cのi.i.d.コピーであると仮定する。しかし、さまざまなクラスの中で、チャネル・ベクトルが、異なる統計的特性を有する場合がある。さまざまなクラスのユーザの個数は、固定された比率で大きくなる、すなわち固定された係数α,…,αについてK=αKであり、Σ c=1α=1であると仮定する。
チャネル・ベクトルの分布が、次の特性を満足すると仮定する。任意の2つのベクトル
g,h∈Cについて、I(g,h):=|<g,h>|/‖g‖‖h‖によって、その二乗正規化内積を表す。
特性1 ノルム‖h(c)‖および正規化されたベクトルg(c)=h(c)/‖h(c)‖は独立である。
特性2 Fc,d(u):=Pr{I(g(c),g(d))≦u}=Pr{I(h(c),h(d))≦u}と表す。分布関数Fc,d(・)は、最大密度fmax<∞を有し、0と1との両方で非ゼロ密度を有する、すなわち、すべてのu∈[0,1]、c,d=1,…,Cについて、Fc,d(u)≧Auおよび1−Fc,d(1−u)≧Auになる定数A,A>0が存在する。u=1をとると、A,A≦1を有しなければならないことがわかる。
特性3 L(K)が、ある所与のδ>0についてK→∞のときにL(K)=O(Kδ)になる整数値数列であるものとする。limK→∞B(K)=∞であり、K→∞のときにB(K)=o(K)である関数B(K)と、(i)K→∞のときに
Figure 2010524339
になり、(x):=max{0,x}であり、(ii)すべてのε>δ/2について、K→∞のときに
Figure 2010524339
になる、係数β>0、c=1,…,Cとが存在する。
上の特性は、たとえばh(c)=βh、c=1,…,Cの場合に満足され、ここで、hの成分は、独立であり、N(0,1)に従って分布し、Fc,d(u)=1−(1−u)M−1であり、B(K)は、log(K)+log(log(K))として振る舞う。
その場合に、正規化されたベクトルh(c)/‖h(c)‖の成分g(c) は、
Figure 2010524339
として分布し、ここで、φは、[0,2π]内のi.i.d.一様ランダム変数であり、Zは、i.i.d.単位指数ランダム変数であり、E(M)=Z+…,Zである。したがって、成分g(c) が、
Figure 2010524339
として分布し、ここで、Iが、‖h(c)‖=βE(M)と独立の、[0,1]内にM−1個のイベントを有するポアソン過程の(m−1)番目のイベントとm番目のイベントとの間の時間であり、その結果、特性1が満足されるようになることに留意されたい。また、Fc,d(u)=uであり、その結果、特性2が満足され、fmax=1かつA=A=1になる。さらに、特性3は、log(K)+log(log(K))として振る舞うB(K)を用いて満足される。
上で説明した事例では、チャネル・ベクトルの成分が、独立であり、N(0,1)に従って分布するが、これは、散乱の多い環境(rich scattering environment)を表す。根本的に異なるシナリオは、h(c)=β‖h‖eiφuであり、ここで、u=emiξsin(θ)、m=1,…,Mであり、ξ>0は、平面波特性に対応するある定数である。後者の場合に、所与のチャネル・ベクトルの成分のすべてが、同一のノルムおよび固定された位相オフセットを有し、したがって、実際に完全に相関する。しかし、上の特性は、それでも、h、φ、およびθの分布に対するゆるやかな仮定の下で満足される。
(6)の上界が、MC個のユーザの選択された部分集合に送信することによって漸近的に達成可能であることを示すことができる。ユーザの総数が多い異種ケースで、最適構成に近いチャネル・ベクトルを有するMC個のユーザのグループが、高い確率で存在する。MC個のユーザのグループのそのような選択およびクラスcユーザのそれぞれへの電力P の割振り(ただし、
Figure 2010524339
)が、(6)の上界を漸近的に達成することを示すことができる。
Figure 2010524339
を定義する。V(w;β;Q)=V(w;β;1)+wlog(Q)であることと、電力レベル(P ,・・・,P )が、ノルム
Figure 2010524339
がβ B(K)として増加するときの(P (K),・・・,P (K))を制限する値であることとに留意されたい。(P (K),・・・,P (K))が、K→∞のときに(P ,・・・,P )に収束することを示すことができる。2つのユーザ・クラスすなわちC=2の場合には、wβ ≦wβ であるならば、
Figure 2010524339
であり、他の場合にはP =P/Mであり、P =P/M−P であることを示すことができる。
複数の例示的なユーザ選択方式を、これから説明する。これらは、「リスト」方式および「コーン」方式と称する選択方式を含む。M=2個の送信アンテナの場合について説明されるが、これらの方式は、任意の個数の送信アンテナにたやすく拡張される。
リスト方式
リスト方式は、まず、クラスごとに、最大値に近いノルムを有するユーザを識別し、次に、これらの中からユーザのほぼ直交する対を選択する。具体的に言うと、リスト方式は、まず、最大ノルム
Figure 2010524339
を有するクラス1ユーザを選択する。このユーザのチャネル・ベクトルが、
Figure 2010524339
であるものとする。この方式は、次に、L個の次に大きいノルムを有するクラス1ユーザを検討し、そのチャネル・ベクトルが
Figure 2010524339
に最も直交するユーザすなわち、
Figure 2010524339
を最小にするユーザを選択する。このユーザのチャネル・ベクトルが、
Figure 2010524339
であり、
Figure 2010524339
であるものとする。次に、この方式は、2L個の最も大きいノルムを有するクラスcユーザを識別し、これらを、それぞれサイズLの2つのグループ、たとえば偶数および奇数に分割する。第1グループ内で、この方式は、そのチャネル・ベクトルが
Figure 2010524339
に最も平行であるユーザすなわち、
Figure 2010524339
を最大にするユーザを選択する。このユーザのチャネル・ベクトルが、
Figure 2010524339
であるものとする。最後に、この方式は、クラスcユーザの第2グループ内で、そのチャネル・ベクトルが
Figure 2010524339
に最も直交するユーザすなわち、
Figure 2010524339
を最小にするユーザを選択する。このユーザのチャネル・ベクトルが、
Figure 2010524339
であり、
Figure 2010524339
であるものとする。
コーン方式
コーン方式は、まず、直交に近いユーザを識別し、次に、これらの中から最大ノルムを有するユーザを選択する。具体的に言うと、この方式は、まず、2つの直交ベクトルu,v∈Cすなわち、<u,v>=0およびある小さい許容マージンδ>0を選ぶ。次に、この方式は、
Figure 2010524339
を用いて、これらの中で最大ノルムを有するクラスcユーザを見つける。このユーザのチャネル・ベクトルが
Figure 2010524339
であるものとする。同様に、この方式は、
Figure 2010524339
を用いて、これらの中で最大ノルムを有するクラスcユーザを選択する。このユーザのチャネル・ベクトルが、
Figure 2010524339
であるものとする。
上で説明したようにユーザを選択した後に、リスト方式とコーン方式との両方は、クラスcユーザのそれぞれに電力P を割り振る。リスト方式の下でクラスcによって受信されるレートすなわち、選択されたM個のクラスcユーザの和レートとして^Tを定義し、^T:=Σ c=1^Tによって総加重和レートを表す。リスト方式が、リスト・サイズが大きくなるときに0に消える有限のギャップを達成し、したがって、期待される加重和レートを漸近的に最大にすることを示すことができる。類似する形で、コーン方式が、最大加重和レートを漸近的に達成することを示すことができる。
さらに、MC個のユーザの適切に選択されたグループのスケジューリングは、上界(6)を漸近的に達成し、したがって、期待される加重和レートを最大にする。実際に、クラスc∈CのそれぞれのM個のユーザのスケジューリングは、最大の期待される加重和レートを漸近的に達成するのに十分であり、ここで、C:={c:P >0}である。この場合に、w≧w≧・・・≧wであるならば、βがβ、c=2,・・・,Cと比較して任意に小さいときであっても、P >0であると仮定する。言い換えると、最大の重みを有するクラスは、そのユーザが悪いチャネルを有するときであっても、漸近的に必ずスケジューリングされなければならない。w≧wかつβ≧βである場合には、必ずP =0が得られる。また、w≧wかつwβ ≧wβ である場合には、P =0である。
上で説明した結果は、MC個のユーザの適切に選択されたグループへの送信が、最大の期待される加重和レートを漸近的に達成することを示す。具体的に言うと、ユーザのそのようなグループを選択する2つの例示的な方式すなわちリスト方式およびコーン方式を説明した。この2つの方式が、主に証明可能な性能保証を得るように働き、必ずしも実際の実施に理想的ではない可能性があることを観察する価値がある。まず第1に、両方の方式が、本質的にクラス構造に頼り、このクラス構造は、本質的に、実際のシステムとの直接の関係を有しない場合がある数学的抽象である。第2に、両方の方式は、ユーザの小さい部分集合に送信するのみであっても、その部分集合の選択において潜在的に大きい母集団のかなりの量のチャネル状態情報を用いる。
図3の流れ図に関連して前に説明した本発明の例示的実施形態を、リスト方式およびコーン方式の単純化された版を使用して有利に実施することができ、この単純化された版は、クラス・フレームワークを迂回し、フィードバックの負荷を減らすと同時に、最適構成に近い部分集合の識別においてこの2つの方式の有益な特徴を保つ。したがって、ここで、注意を、証明可能に漸近的に最適であるリスト方式およびコーン方式から、より単純なヒューリスティック方式に向ける。
我々は、クラス1ユーザによって受信される総レートが、M[log((B)K)+log(P )+2log(β)として増加するが、クラスc、c=2,…,Cによって受信される総レートが、漸近的に
Figure 2010524339
に収束することに注目する。したがって、漸近的には、集計加重和レートの圧倒的な分数が、クラス1によって説明される。これは、M個のクラス1ユーザへの送信が、漸近的に最適に近い性能を達成するのに十分であることを示す。
これをより包括的に調査するために、ここで、クラスc∈D、D⊆{1,…,C}のM個のユーザだけがスケジューリングされることを許可されるときにこうむるはずの部分最適性の度合を分析する。Vが、P、c∈Dだけが非ゼロになることを許可されるときのV(w;β;P/M)の最大の達成可能な値であるものとし、P が、対応する最適化する値であるものとする、すなわち、
Figure 2010524339
である。^T によって、前と同一の形でユーザを選択する方式の下でクラスcによって受信されるレートを表すが、ここでは、P ではなく、クラスcユーザのそれぞれに電力P を割り振り、総加重和レートとして、
Figure 2010524339
を定義する。したがって、P >0を有するクラスcのユーザだけがスケジューリングされる。c=minc∈Dcと表す。
Figure 2010524339
が任意に小さいときであっても、必ず
Figure 2010524339
が得られなければならないと考えられる。
(K)が、limK→∞(K)=∞になり、すべてのδ>0についてK→∞のときにL(K)≦o(Kδ)になるものであると仮定すると、
Figure 2010524339
であることを示すことができる。この命題は、クラスc∈DのM個のユーザのスケジューリングが、1∈Dであるならば、M[V(w;β;P/M)−V]の性能ギャップを漸近的に残すことを示す。この性能ギャップが、アンテナの個数において線形であり、これが、前に注記したM個の単一アンテナ・システムへの分解と一貫することに留意されたい。具体的に言うと、M個のクラス1ユーザのスケジューリングは、
M[V(w;β;P/M)−w[log(P/M)−2log(β)]]
=M[V(w;β;1)−2wlog(β)]
という性能ギャップを残す。
Figure 2010524339
の場合には、性能ギャップは、Kに伴って
Figure 2010524339
として増加する。
図3の例示的実施形態に関連して前に注記したように、その流れ図のステップ302でのユーザ選択判断は、チャネル・ベクトル大きさだけすなわちベクトル・ノルムだけを使用し、チャネル・ベクトル位相情報を使用せずに行うことができる。チャネル・ベクトル・ノルムだけに基づくM個のユーザのスケジューリングに関連する総性能ギャップは、
M[V(w;β;1)−2wlog(β)]+w(M−1)
によって与えられる。項w(M−1)は、位相情報なしでチャネル・ベクトル・ノルムを使用することに帰することのできる非直交性に起因する損失を表し、残りの項M[V(w;β;1)−2wlog(β)]は、全クラスからのユーザではなくクラス1ユーザだけがスケジューリングされるという事実に起因する損失を説明する。総性能ギャップが、アンテナの個数の線形関数でもあることに留意されたい。
複数の数値シミュレーションを実行して、チャネル・ベクトル・ノルムに基づくM個のクラス1ユーザのみの上で説明したスケジューリングが性能を大きくは劣化させないことを検証した。これらの数値シミュレーションを、これから、図6から11のプロットを参照して説明する。
その結果が図6から8に示されているシミュレーションの第1セットでは、ユーザの2つのクラスを有するシナリオを検討し、加重和レートの最大化の問題を調べる。具体的に言うと、位相情報を全く考慮に入れずにM個の最大ノルムを有するクラス1ユーザをスケジューリングすることによってこうむるレート・ペナルティに関する上で説明した漸近推定の精度を調査する。
その結果が図10および11に示されているシミュレーションの第2セットでは、完全に異種のユーザ特性を有するシナリオを検討し、平均レートの総対数利用度の最大化の問題、この事例ではProportional Fair(PF)レート割振りに対処する。本発明の1つの例示的実施形態すなわち、M個のユーザにその重みおよびチャネル大きさに基づいて送信する方式の性能を、(5)の上界を満足する任意のレート・ベクトルを選択できる仮説の方式と比較する。
数値シミュレーションでは、さまざまなユーザのチャネル・ベクトルの成分が、独立であり、レイリー・フェージングに対応するN(0,1)に従って分布すると仮定する。さらに、チャネル・ベクトルが、スロットごとに独立であると仮定する。やはり、本明細書で行われる上記および他の仮定を、本発明の要件または限定と解釈してはならない。
ここでシミュレーションの第1セットを参照して、K=10個のクラス1ユーザ、K=10個のクラス2ユーザ、および重み係数(w,w)=(2,1)/30を有する2クラス・シナリオをより具体的に検討する。簡潔にするために、γ=β /β を定義する。上で示したように、漸近レート・ギャップは、
Figure 2010524339
であるならば、
Figure 2010524339
であり、
Figure 2010524339
である
Figure 2010524339
である。したがって、漸近レート・ギャップを、
Figure 2010524339
と表すことができる。
図6に、上記のユーザ母集団(K,K)=(10,10)および重み付け係数(w,w)=(2,1)/30とチャネル係数(β,β)=(1/2,1)とを伴う、M=2個のアンテナを有するシステムでの期待される加重和レートを示す。この図には、上界がプロットされ、さらに、3つの選択方式すなわち、界方式、ノルムのみに基づく最強の2つのクラス1ユーザを選択する方式、およびノルムのみに基づく最強の2つのクラス2ユーザを選択する方式のシミュレーション結果が示されている。界方式とは、上界の最適化に基づいてユーザを選択し、電力を割り振る方式である。このシステムでは、γ=β /β =4であり、近似漸近レート・ギャップは、
[2[2log(2)−log(3)]+2]/30≒0.08585
である。この近似漸近レート・ギャップは、図6で観察されるように、SNR=30で0.11のレート・ギャップに近い。この図と図7および8とのレートが、自然対数に基づく自然単位すなわちNat単位であることに留意されたい。
図7に、上界と、チャネル係数が(β,β)=(1/4,1)によって与えられるがアンテナの個数、ユーザ母集団、および重み付け位数が図6の事例と同一のままである、最強の2つのクラス1またはクラス2のユーザを選択する方式のシミュレーション結果とを示す。したがって、γ=16であり、近似漸近レート・ギャップは、
[2[2log(8)−log(15)]+2]/30≒0.1634
である。この近似漸近レート・ギャップは、図7で観察されるように、SNR=30dBで0.18のレート・ギャップに近い。
図8に、上界と、アンテナの個数がM=4によって与えられるがユーザ母集団、重み付け係数、およびチャネル係数が図7の事例と同一のままである、最強の2つのクラス1またはクラス2のユーザを選択する方式のシミュレーション結果とを示す。やはり、γ=16であり、近似漸近レート・ギャップは、
[4[2log(8)−log(15)]+6]/30≒0.3934
である。この近似漸近レート・ギャップは、図8で観察されるように、SNR=30dBで0.46のレート・ギャップに近い。
ここで、上で述べたシミュレーションの第2セットに移るが、これらのシミュレーションでは、タイム・スロットを使用して動作するシステムが仮定され、スロット長が、さまざまなユーザのチャネルが一定またはほぼ一定のままになるのに十分に短いが、それでも、理論容量に近い送信レートを達成するのに十分に長いという通常のブロック・フェージング仮定が行われる。したがって、これまでに検討されたモデルは、時間におけるシステムのスナップショットと解釈することができ、チャネル・ベクトルのランダムさは、マルチパス伝搬効果に起因する時間的変動を表す。具体的に言うと、各タイム・スロット内の実現可能なレート・ベクトルの集合は、そのタイム・スロット内の瞬間的チャネル・ベクトルに関連する前に説明した容量域によって決定される。
(t),…,h(t)が、タイム・スロットtのさまざまなユーザのチャネル・ベクトルであるものとし、CBC(t)=CBC(h(t),…,h(t);P)が、関連する容量域であるものとする。ABCが、達成可能な長期スループット・ベクトルの集合であるものとし、
Figure 2010524339
が、Proportional Fairスループット割振りである、すなわち、
Figure 2010524339
であるものとする。S(t)が、タイム・スロットtでのユーザkの幾何学的に平滑化されたスループットであるものとするが、これは、再帰
(t+1)=(1−δ)S(t)+δR(t)
に従って更新され、R(t)は、タイム・スロットtにユーザkによって受信されるレートであり、δ∈(0,1)は、平滑化パラメータである。したがって、1/δを、幾何学的平滑化の時定数と解釈することができる。通常の値は、δ=0.001である。
ここで、タイム・スロットtに
Figure 2010524339
によって識別されるレート・ベクトルを選択するスケジューリング戦略を有し、w(t):=1/S(t)であると仮定する。幾何学的に平滑化されたスループット・ベクトルS(t):=(S(t),…,S(t))は、δ→0のときにProportional FairベクトルSPFに収束する。しかし、残念ながら、レート・ベクトル
Figure 2010524339
の決定は、計算的とフィードバック・オーバヘッドに関してとの両方で、非常に要求が厳しい。
上記のように、シミュレーションの第2セットで特徴を表される例示的実施形態は、M個のユーザに、その重みおよびチャネル大きさに基づいて送信する。この実施形態は、レート・ベクトル決定問題を近似の形で解く。具体的に言うと、まず、各ユーザkの近似レート
Figure 2010524339
を計算するが、これは、そのユーザが干渉が全くない状態で総使用可能電力の分数1/Mを割り振られる場合に受信するはずのレートを表す。次に、各ユーザkの値w(t)^R(t)を計算し、M個の最も大きい値を有するユーザのグループを選択する。これは、ユーザの部分集合を図3のプロセスのステップ302で識別できる形の一例である。
これらのユーザが選択されたならば、図3の説明に関連して前に注記したように、選択されたユーザの間での送信電力の割振りに関する複数のオプションがある。たとえば、M個のユーザのそれぞれに電力P/Mを単純に割り振ることが可能であり、これによって、図3のプロセスのステップ304および306の必要が回避される。この手法は、図10および11では等電力アルゴリズムとして識別されるが、シミュレーションの第2セットで使用された。
多数の他の手法を、選択されたユーザの間で送信電力を割り振るのに使用することができる。そのような手法の1つが、式(5)の上界の最適化に基づいて電力を割り振ることである。この最適化は、たとえば、A.GuptaおよびS.Toumpis、「Power allocation over parallel Gaussian multiple access and broadcast channels」、IEEE Trans.Inf.Theory、Vol.52、3274〜3282頁、2006年に記載のアルゴリズムを使用して実行することができる。もう1つの可能な手法は、式(1)の実際の加重和レートの最適化に基づいて電力を割り振ることである。この最適化は、H.Viswanathan他、「Downlink capacity evaluation of cellular networks with known interference cancellation」、IEEE J.Sel.Areas Commun.、Vol.21、No.5、802〜811頁に記載のアルゴリズムを使用して実行することができる。
他の手法は、たとえば図3のプロセスのステップ302および304に示された形で入手される、チャネル・ベクトル位相情報を利用することができる。送信電力の割振りが、ユーザへの送信を制御するためのチャネル・ベクトル位相情報の利用の一例であることに留意されたい。他の実施形態は、それに加えてまたはその代わりに、チャネル・ベクトル位相情報に基づいて他の送信パラメータを制御することができる。
前に示したように、シミュレーションの第2セットは、選択されたユーザのそれぞれへの電力の等しい割振りを利用する。電力レベルが決定されたならば、実際のレートは、R(t)=S(t)−Sk−1(t)として導出され、S(t),…,S(t)は、
Figure 2010524339
によって与えられる部分和レートである。
上で説明した等電力方式の性能をベンチマークするために、前と同様にw(t):=1/S(t)であり、Uが、式(5)の不等式に基づく容量域CBC(t)の外側境界である、
Figure 2010524339
として識別されるタイム・スロットt内のレート・ベクトルを選択する仮説方式をさらに調べる。領域Uは、すべてのベクトルwの領域CBCの上界を提供するので、達成可能な長期スループット・ベクトルの関連する集合^ABCは、実際の達成可能なスループット領域ABCをも含む。したがって、Proportional Fair割振り^SPFは、Proportional Fair割振りSPFを成分ごとに支配しなければならない。上で説明した仮説方式の幾何学的に平滑化されたスループット・ベクトルは、ベクトル^SPFに収束する。
さらに、等電力方式の性能を、2つの単一ユーザ方式すなわち、w(t)log(1+P‖h(t)‖)の最大値を有するユーザに総使用可能電力を割り振るスケジューリングされるTDMA方式およびユーザのうちの1つにランダムに全電力を割り振るスケジューリングされないTDMA方式と比較する。
等電力方式の長期スループット・ベクトルは、次のように特徴を表すことができる。所与の重みベクトルwについて、Rが、さまざまなユーザによって受信されるレートを表すランダム・ベクトルであるものとする。すると、長期スループット・ベクトルを、固定小数点式
Figure 2010524339
に対する解として特徴を表すことができ、ここで、w=1/S、k=1,…,Kである。ランダム・ベクトルRの分布は、一般に決定することがむずかしい。しかし、Rが、最適化問題に対する解として決定される場合には、
Figure 2010524339
である。
等電力方式について、ランダム・ベクトルRの御しやすい記述はなく、長期スループット・ベクトルSを決定することがむずかしくなり、したがって、性能を上界^SPFと比較することがむずかしくなる。
我々は、数値手段を使用して、等電力方式の性能を調査し、これを上界および2つの単一ユーザ方式と比較する。終始、K=20ユーザを有するシステムを検討する。我々は、それぞれが50000個のタイム・スロットを有し、平滑化パラメータの値にδ=0.001がセットされた、100個のランを実行した。ランのそれぞれについて、さまざまなユーザの時間平均SNR値を、時間平均SNR値のCDFを示す図9にグラフ化された分布から独立にサンプリングした。我々は、それぞれM=2個およびM=4個の送信アンテナを有する2つのシナリオを検討した。
表1に、等電力方式、スケジューリングされるTDMA方式、およびユーザが直交であると仮定する上界の平均レート毎ユーザ毎タイム・スロットを示す。これらの結果は、M個のユーザが選択されるならば、等電力方式が、平均ユーザ・スループットに関して最適値の20%以内であることを示す。
[表1]
シミュレーション 等電力 スケジューリングされるTDMA 上界
M=2 0.1362 0.1071 0.1528
M=4 0.2244 0.1265 0.2616

表1 PFスケジューリング・シミュレーションの結果
図10および11に、スループット増大が異なる時間平均SNR値を有するユーザの間でどのように変化するかの追加の洞察を示す。
図10は、M=2個の送信アンテナの場合の、スケジューリングされるTDMAおよびスケジューリングされないTDMAならびに等電力方式のサンプルCDFを示す。これらの結果が実証するように、マルチユーザMIMOは、基礎になる時間平均SNR値が増加するときに着実に増加する、ユーザ・スループットの組織的増大をもたらす。マルチユーザMIMOは、低SNR値でTDMAに対する改善をほとんど提供しないので、これは、PFアルゴリズムが、タイム・スロットのより大きい分数で低SNRユーザをスケジューリングすることによって、高SNRユーザによって享受される利益を低SNRユーザに共有させることを間接的に示す。
図11に、M=4個の送信アンテナの場合の対応する結果をプロットする。これらの結果は、定性的には前と同様であるが、基礎になる時間平均SNR値が増加するときのユーザ・スループットの増加がはるかに大きいという例外を伴う。たとえば、スケジューリングされるTDMAに対する改善は、今や、2倍を優に超え、スケジューリングされないTDMAに対する改善は、3倍を超える。
上で説明した数値シミュレーションは、適度な数のユーザについてさえ、対応する例示的実施形態が良好に動作することを示す。
有利なことに、例示的実施形態のスケジューリング手法は、マルチユーザMIMOシステムでの順方向チャネル状態情報に基づくユーザのスケジューリングに関連するオーバーヘッドの負荷を大幅に減らすことができる。最適に近い性能を、最小限の順方向チャネル状態情報を使用して達成することができる。
上で説明した実施形態が、例示的な例としてのみ提示されることを、もう一度強調しなければならない。他の実施形態は、特定の通信応用例の必要に応じて、異なるシステム構成、スケジューリング・アルゴリズム、スケジューリング・インターバル、スロット構造、処理動作などを使用することができる。
たとえば、例示的実施形態は、加重和容量および加重和レートの測定値を利用するが、他の実施形態では、他のタイプの測定値を、スループットの最適化において使用することができる。
もう1つの例として、他のタイプのスケジューリング・アルゴリズムを、代替実施形態で使用することができる。上記のPFスケジューリング・アルゴリズムは、ユーザ重みにユーザ効用関数の導関数がセットされる、勾配ベースの戦略の一例である。上で説明したPF実施態様では、ユーザ効用関数は、対数効用関数であるが、他のタイプの効用関数または勾配ベースの戦略を使用することができる。キューベースのスケジューリング・アルゴリズムでは、ユーザ重みは、通常、それぞれのキュー長の関数になるように選ばれる。
もう1つの例として、本発明は、特定のチャネル・ベクトル構成を必要としない。したがって、本明細書で使用される用語「チャネル・ベクトル」は、基地局と無線端末との間のチャネルの特徴を表す情報のさまざまな異なる配置を包含するために、広義に解釈されることが意図されている。
本発明のさまざまな実施形態は、本願と同一の譲受人に譲渡され、参照によって本明細書に組み込まれている、2006年10月26日に出願した米国特許出願第11/553,191号、名称「MIMO Communication System with Variable Slot Structure」に記載のタイプのタイム・スロット式送信を利用することができる。
図1および2に示された特定のMIMOシステム構成ならびに図3に示されたスケジューリング・プロセスを、他の実施形態では変更することができる。また、図3のスケジューリング・プロセスでの、ユーザの部分集合を識別し、チャネル・ベクトル大きさおよび位相の情報を入手し、部分集合内のユーザの間で送信電力を割り振るなどのための特定の技法を、特定の応用例に対処するために変更することができる。上記実施形態および添付の特許請求の範囲内の多数の他の代替実施形態は、当業者にたやすく明白になるであろう。

Claims (10)

  1. 基地局が複数の端末と通信するMIMO通信システムで情報を通信する方法であって、
    前記端末のうちのそれぞれの端末のチャネル・ベクトル大きさを入手するステップと、
    前記チャネル・ベクトル大きさに基づいて、前記端末の部分集合を識別するステップと、
    端末の前記識別された部分集合のチャネル・ベクトル位相情報を入手するステップと、
    端末の前記識別された部分集合への送信を制御するのに前記チャネル・ベクトル位相情報を利用するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記基地局が、M個のアンテナを介して前記複数の端末と通信し、前記端末の前記識別された部分集合が、M個以上の複数の端末を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 使用可能な送信電力が、前記チャネル・ベクトル位相情報に基づいて端末の前記識別された部分集合の中で分割される、請求項1に記載の方法。
  4. 端末の前記部分集合が、チャネル・ベクトル大きさがそれに関して入手される前記端末のうちのそれぞれの端末の近似レートを判定するステップと、対応する加重近似レートを計算するステップと、前記加重近似レートに基づいて端末の前記部分集合を選択するステップとによって識別される、請求項1に記載の方法。
  5. チャネル・ベクトル大きさがそれに関して入手される前記端末のうちのk番目の端末の前記近似レートが、
    Figure 2010524339
    によって与えられ、ここで、tが、特定のスケジューリング・インターバルを表し、Mが、基地局送信アンテナの個数を表し、Pが、使用可能送信電力を表し、‖h(t)‖が、前記k番目の端末について入手される前記チャネル・ベクトル大きさを表す、請求項4に記載の方法。
  6. 前記k番目の端末の前記加重近似レートが、
    Figure 2010524339
    によって与えられ、ここで、w(t)が、スケジューリング・インターバルtに前記k番目の端末に関連する重みを表す、請求項5に記載の方法。
  7. 前記加重近似レートに基づいて端末の前記部分集合を選択する前記ステップが、M個の最大の加重近似レートを有する前記端末を選択するステップを含み、Mが、基地局送信アンテナの個数を表す、請求項4に記載の方法。
  8. プロセッサによって実行されるときに請求項1に記載の方法のステップを実行する1つまたは複数のソフトウェア・プログラムを格納するプロセッサ可読記憶媒体を含む製造品。
  9. MIMO通信システムの基地局であって、前記システムの複数の端末と通信するように構成され、前記端末のうちのそれぞれの端末のチャネル・ベクトル大きさを入手し、前記チャネル・ベクトル大きさに基づいて前記端末の部分集合を識別し、端末の前記識別された部分集合のチャネル・ベクトル位相情報を入手し、端末の前記識別された部分集合への送信を制御するのに前記チャネル・ベクトル位相情報を利用するように動作可能である、基地局。
  10. 複数の端末と、
    前記端末と通信するように構成された少なくとも1つの基地局と
    を含み、前記基地局が、前記端末のうちのそれぞれの端末のチャネル・ベクトル大きさを入手し、前記チャネル・ベクトル大きさに基づいて前記端末の部分集合を識別し、端末の前記識別された部分集合のチャネル・ベクトル位相情報を入手し、端末の前記識別された部分集合への送信を制御するのに前記チャネル・ベクトル位相情報を利用するように動作可能であるMIMO通信システム。
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