例えば後部座席エンターテイメント(RSE)システムのような、車内で映像を再生し表示するシステムが出現している。RSEシステムは、通常、DVDドライブ及び1又はそれ以上の画面を有する。図1は、天井に取り付けられる一般的な構成を示す。かかる構成は、車両の前部にあるセンタースタック(center stack)に取り付けられているCD/DVDドライブ10と、前方ディスプレイ20とを有する。CD/DVDドライブ10は、音楽再生、更に、場合により、ナビゲーションのために使用される。前方ディスプレイ20は、センタースタックに関連する事項(ラジオ、ボードコンピュータ、ナビゲーション等)の表示のために使用される。RSEシステムは、後部座席のために組み込まれるシステムであって、1列目の座席のためのCD/DVDドライブ30及びディスプレイ40、更に、随意的に、付加的な列の座席のための更なるCD/DVDドライブ30及びディスプレイ40を有する。CD/DVDドライブ30は、映画(並びに音楽及び写真)の再生のために使用される。CD/DVDドライブ30及びディスプレイ40は、天井に取り付けられている。図2は、ヘッドレストに取り付けられる一般的な構成を示す。RSEシステムは、座席列毎のDVDドライブ30と、座席毎のディスプレイ40とを有する。CD/DVDドライブ30は、前部座席の間のコンソール内に、又は天井に取り付けられる。ディスプレイ40はヘッドレストに取り付けられる。当然、あらゆる種類の複合的な構成が可能である。
図1及び図2に示される構成では、前部にあるセンタースタックとRSEシステムとは接続されていない。費用節約のために、目下、また、RSEシステムのCD/DVDドライブがセンタースタックのドライブと共有される構成が出現している。これは、図3に示されている。デコーダ・バックエンドはセンタースタックと一体化されているが、少なくとも運転中は、前部で映画を見ることは不可能である。
図3の構成は幾つかの欠点を有する。通常、RSEシステムは、リモートコントロール(RC)を介して、又はローカルキーを介して制御される。RCは、例えば、バッテリが切れているために、そこに存在せず、あるいは、RCは壊れているか若しくは行方不明であり、あるいは、RCは、例えば、車の所有者及び製造者が車内に無造作に置かれている物体を好まないために、まったく存在しないことがある。このため、ローカルキーを介する操作が常に可能でなければならない。コスト面で最適なシステムでは、ローカルキーは、通常、配線を減らすためにデコーダ・バックエンドの近くに配置される。図3の構成の場合に、このことは、キーがセンタースタックに配置され、後部座席の乗員自身によっては操作され得ないことを意味する。
たとえローカルキーが後部座席の乗員の近くに配置されるとしても、あるいは、RCが存在するとしても、依然として、後部座席の乗員がそれらを操作することができない状況が考えられる。これは、例えば、特別な座席に位置し、キーに届かない子供や、キーを理解するには幼すぎる子供の場合である。本来、このことは大きな問題であるはずはない。運転者又は前部の乗員は、単にディスクを挿入して再生を開始する。
しかし、多くのDVDは、制御オプションを有する特別なメニューが最初に入力されるように作られている。このメニュー及び場合によっては幾つかのサブメニューで正しい選択をした後しか、映画の再生は開始され得ない。このような状況で、それは、制御が前部からしか可能でない場合に問題である。直接的な解決法は、前方ディスプレイでの映画の表示を可能にすることである。これは、容易に、運転者がRSEシステムを操作することを可能にする。しかし、安全上の理由から、これは、しばしば、少なくも運転中には禁止される。
本発明は、上記の欠点の少なくとも幾つかを解消するシステム及び方法を提供することを目的とする。
本発明の上記の及び他の目的は、請求項1に記載のシステム、請求項15に記載の装置、請求項17に記載の方法、及び請求項19に記載のコンピュータによって達成される。有利な実施例は、従属請求項2乃至14、16、18及び20乃至21によって定義される。
本発明の様相に従って、システムは、例えば、ボタンを有する制御メニューのような情報及び制御オプションを再生し表示するよう提供される。当該システムは、情報再生手段と、前記制御オプションの中から1つを選択するユーザ操作手段と、一次ディスプレイ及び少なくとも二次ディスプレイとを有する。当該システムは、更に、前記制御オプションを含む限定されたバージョンで前記一次ディスプレイに表示されるよう前記情報を適合させる情報適合手段を有する。このようにして、ユーザは、表示されている制御オプションに基づいてシステムを制御することを可能にされる。しかし、限定されたバージョンの情報しか表示しないことで、システムを制御する際にユーザの注意が散漫となることは回避、又は少なくとも実質的に軽減される。
欧州特許第1045225(A2)号明細書は、車内で使用される情報再生装置を開示する。車が移動中は、DVD再生装置によって再生されている画像情報がディスプレイ装置に表示されること、又はナビゲーションシステムから出力される地図情報が表示されることは禁じられている。しかし、このモードでは、DVD再生装置の操作状態がディスプレイ装置に表示される。従って、欧州特許第1045225(A2)号明細書で開示される情報再生装置では、車が移動中は、DVD装置の制御オプションが表示されない。
本発明に従うシステムは、望ましくは、前記二次ディスプレイに前記情報を完全なバージョンで表示するよう設計される。このようにして、システムの更なるユーザは、情報への正常なアクセスを有する。
望ましくは、当該システムは、(後部座席のための)乗り物用エンターテイメントシステムである。この場合に、運転者は、車の前方にある一次ディスプレイ上の制御オプションに基づいて当該システムを制御してよく、後部座席の乗員は、自身の二次ディスプレイで前記完全なバージョンの(映像)情報を見てよい。運転者の注意が散漫となることが前記限定されたバージョンの情報によって軽減されることで、安全は大いに高められる。
望ましくは、前記情報再生手段は、例えば、DVDプレーヤ又はCDプレーヤのような光学媒体再生装置である。しかし、本発明は、また、例えば、双方向テレビのような、制御オプションがディスプレイに示される他のシステムで使用されてもよい。
実施例に従って、当該システムは、前記制御オプションの存在を検出し、対応する制御信号を生成する制御手段を更に有する。前記情報適合手段は、前記制御信号に基づいて前記限定されたバージョンで前記一次ディスプレイに表示されるよう前記情報を適合させるように設計される。前記情報再生手段がDVDシステムである場合に、前記制御オプションは前記情報に埋め込まれている。DVDナビゲーションエンジンは、ボタン(制御オプション)が可視的である場合及びそうでない場合を検出するよう構成される。これは、DVD標準規格で定義されている。
望ましくは、前記情報適合手段は、前記制御オプションが存在する限り前記限定されたバージョンで前記一次ディスプレイに表示されるよう前記情報を適合させるように設計される。更に、前記情報適合手段は、前記制御オプションが存在しない場合は前記一次ディスプレイでの前記情報の表示を阻止するように設計されてよい。代替的に、当該システムは、前記制御オプションが存在しない場合に前記一次ディスプレイにステータス情報を表示するよう設計される。従って、ユーザ(運転者)は、前記一次ディスプレイ上の前記限定されたバージョンの情報に基づいて制御オプションを選択することができる。前記制御オプションが消えると直ぐに、情報は前記一次ディスプレイにもはや表示されないか、あるいは、当該システムの簡潔なステータス情報しか表示されない。このようにして、安全は大いに高められる。このようにして、ナビゲーションシステムのユーザインターフェースに極めて類似するユーザインターフェースが得られる。その点で、ユーザは、例えば、予め選択されているあて先又は関心がある地点等、リストから項目を選択することができる。現在の安全規格に従って、これは運転中でも認められている。
前記情報再生手段がDVDプレーヤである場合には、前記一次(前方)ディスプレイにはサブピクチャ(すなわち、DVDのグラフィックフォーマット)のみを表示することが最適でありうる。これは、しばしば、可能な制御オプションの良好な表示を与えるが、多くの場合に、例えば、ボタンが背景映像の一部であり、境界線しかサブピクチャとして加えられていない場合は、背景映像は、適切な理解を得るよう、同様に必要とされる。
従って、更なる好ましい実施例に従って、前記情報の前記限定されたバージョンはスチルビデオを有する。かかる実施例を実施する簡単な方法は、背景映像のスナップショットのみを撮り、その上に、制御オプションを有するサブピクチャを描画することである。これは、運転者の注意散漫を最小限としながら全てのメニュー(制御オプション)が前方で理解され得ることを保証する(動くメニュー背景はその点に関して何も補足しない。)。留意すべきは、背景映像の品質は最適である必要はなく、従って、必要に応じて、安価な前方ディスプレイが使用され得る。従って、コストの点からも、かかる実施例は利点を有する。動画像を表示することを必要とされる前方での高価なディスプレイの使用は回避される。
更なる実施例に従って、前記一次ディスプレイはキャラクタディスプレイであり、当該システムは、前記制御オプションに属するテキストを取り出すために光学式文字認識(OCR)を用いるよう設計される。前記情報適合手段は、前記キャラクタディスプレイに表示される前記情報の前記限定されたバージョンに前記テキストを含めるよう設計される。このようにして、多くの車に存在する、数行のテキストの表示のみを可能にする簡単なフロントディスプレイが、前記制御オプションを表示するために使用されてよい。当該システムがDVDシステムである場合に、OCR技術は、前記制御オプション(ボタン)に属するテキストを取り出すようサブピクチャグラフィック及び背景映像に適用されてよい。
更なる代替の実施例に従って、前記一次ディスプレイはキャラクタディスプレイであり、当該システムは、前記制御オプションに属するアイコンを認識するために光学式文字認識を用い、該アイコンをテキストに変換するよう設計される。前記情報適合手段は、前記キャラクタディスプレイに表示される前記情報の前記限定されたバージョンに前記テキストを含めるよう設計される。このようにして、前記制御オプションがテキストを有さないアイコンを有する場合は、より安価なキャラクタディスプレイが、一次(前方)ディスプレイとして使用されてもよい。
更なる実施例に従って、前記情報の前記限定されたバージョンは時間において所定の存続期間を有する。従って、動画像である前記情報は、運転者が正しい選択をするための幾らかの時間を有するように、所定の限られた量の時間(例えば10秒)の間、前方ディスプレイに表示される。
本発明の更なる様相に従って、装置は、情報及び制御オプションを再生し表示するシステムでの使用のために提供される。当該装置は、情報再生手段と、前記情報を、前記制御オプションを含む限定されたバージョンで、当該装置へ結合される一次ディスプレイに表示されるよう適合させる情報適合手段とを有する。
本発明のまた更なる様相に従って、システムにおいて情報及び制御オプションを再生し表示する方法が提供される。前記システムは、情報再生手段と、前記制御オプションの中から1つを選択するユーザ操作手段と、一次ディスプレイ及び少なくとも二次ディスプレイとを有する。当該方法は、前記制御オプションを含む限定されたバージョンで前記一次ディスプレイに表示されるよう前記情報を適合させるステップを有する。
本発明は、適切なコンピュータプログラムによって実施されてよい。
本発明のこれらの及び他の様相は、以下で記載される実施形態から明らかであり、これらを参照して説明される。
本明細書とともに添付の図面を参照して、本発明はより良く理解され、その多数の目的及び利点は当業者にとって明らかになるであろう。
全ての図を通して、同じ参照番号は同じ要素を表す。
図4は、本発明に従う例となるシステム100のブロック図を示す。システム100は、例えば、乗り物用エンターテイメントシステムである。システム100は、例えばDVD再生モジュールである情報再生装置10と、任意に、ラジオ70、ナビゲーションシステム80及び他の音声/映像再生装置90とを有する。システム100は、更に、制御ユニット60と、音声/映像スイッチ95と、車の前方に配置されている1又はそれ以上の一次ディスプレイ20及び50と、車の後方に配置されている1又はそれ以上の二次ディスプレイ40とを有する。制御ユニット60及び音声/映像スイッチ95は共に、情報適合手段を形成する。1つの一次ディスプレイ50は、映像ではなくテキストを表示するのに適した簡単なキャラクタディスプレイである。図4で、音声/映像スイッチ95の後ろには、映像表示装置しか示されていないが、当然、スピーカも接続され得る。図中、破線は制御インターフェースを示し、実線矢印は音声/映像(A/V)インターフェースを示す。
有利に、単一の装置が、システムの構成要素の幾つか、例えば、10、60、70、80、90及び95として図中に示されている構成要素を有する。
DVD再生モジュール10及び音声/映像スイッチ95は、図5でより詳細に示される。DVD再生モジュール10は、DVDディスク101を回転させるスピンドルモータ102と、光学的にDVD101から情報を読み出す光学式読取手段103とを有する。DVD再生モジュール10は、更に、読み出されたデータを処理する再生回路104と、そのデータを復調する復調回路106とを有する。データ分離は、バッファメモリ107及びデマルチプレクサ109を通して行われる。このようにして、映像データは分離され、映像拡張回路110へ供給され、サブピクチャは分離され、グラフィック拡張回路111へ供給され、音声データは分離され、音声拡張回路112へ供給される。映像拡張回路110及びグラフィック拡張回路111の出力は、映像ミキサ回路113へ接続されている。アナログ信号に変換するために、映像ミキサ回路113によって生成されたデジタル映像/グラフィック信号は、映像用D/A変換器114へ供給され、音声拡張回路112によって生成されたデジタル音声信号は、音声用D/A変換器115へ供給される。アナログ映像/グラフィック信号は、音声/映像スイッチ95にある画像形成回路116へ供給され、アナログ音声信号は、音声/映像スイッチ95にある音声出力回路117へ供給される。画像形成回路116は、一次ディスプレイ20及び二次ディスプレイ40へ接続されており、音声出力回路117は、1又はそれ以上のスピーカ(図示せず。)へ接続されている。更に、DVD再生モジュール10は、スピンドルモータ102のサーボ制御のためのサーボ回路105と、DVD再生モジュール10の全体の動作を制御する制御部108とを設けられている。制御部108は、制御ユニット60へ接続されている(接続は図示せず。)。ここに記載されているDVD再生モジュール10及び音声/映像スイッチ95の構成要素は、当業者にはよく知られている。これらの構成要素のより完全な記載のために、参照により本願に援用される欧州特許第1045225(A2)号明細書を参照されたし。
図4及び図5に示されるシステムは、次のように作動する。DVD再生モジュール10は、DVD情報内にボタン(制御オプション)がある場合を検出するよう適切なコンピュータプログラムによりプログラミングされる。DVD再生モジュール10は、制御インターフェースを介して制御ユニット60へ通知を送る。制御ユニット60は、音声/映像スイッチ95に、限定されたバージョンの情報を前方ディスプレイ20に表示するよう指示する。限定されたバージョンは、時間において限定され、内容において限定され、あるいは、それら両方において限定されてよい。情報の表示は、所定の(固定)時間の間続いてよいが、望ましくは、それは、もはやボタンが存在しなくなるまで続く。前方ディスプレイに表示される情報は動画像であってよいが、望ましくは、それは、制御オプションを有するサブピクチャのみから成り、あるいは、それは、サブピクチャを重ね合わされた映像のスナップショット(静止画)から成る。ユーザは、例えばキーボードのような適切なユーザ操作手段(図示せず。)によって制御オプションの中から1つを選択してよい。
前方ディスプレイに表示される情報が動画像である場合には、図5に示されるDVD再生モジュール10及び音声/映像スイッチ95が使用されてよい。前方ディスプレイに表示される情報がサブピクチャのみから成る場合には、DVD再生モジュール10及び音声/映像スイッチ95での何らの適合が必要とされる。すなわち、グラフィック拡張回路111は、付加的な出力を有するべきである。この出力を介して、付加的な映像用D/A変換器114は、前方ディスプレイ20へのみ接続される、音声/映像スイッチ95にある付加的な画像形成回路116へ接続されるべきである。前方ディスプレイに表示される情報が、サブピクチャを重ね合わされたスナップショットから成る場合には、スナップショットを構成するよう(第1の)画像形成回路116の出力で使用し、スナップショットをサブピクチャと混合し、得られたデータを付加的な画像形成回路へ供給する付加的な回路が含まれうる。しかし、これらの実施例を実施する他の可能な方法が存在し、これらは当業者によって容易に実施され得る。
図5に表される音声/映像スイッチ95は、二次ディスプレイ40での情報の表示には作用しない。従って、二次ディスプレイ40では、完全なバージョンの情報(すなわち、完全な内容を有し且つ時間的に制限されない情報。)が表示される。前方ディスプレイ20には限定されたバージョンを表示し、後方ディスプレイ40には完全なバージョンを表示するために、適切なスイッチング手段が音声/映像スイッチ95には必要とされる。かかるスイッチング手段は当業者に容易に実施され得る。
情報内にある制御オプションを認識するためにOCR(光学式文字認識)を使用する場合に、DVD再生モジュール10はOCRを実行する。それに加え、DVD再生モジュール10は、適切なコンピュータプログラムによりプログラミングされる。代替的に、OCRは、よく知られているハードウェア構成要素を用いて実施され得る。文字列は、制御インターフェースを介して制御ユニット60へ伝えられる。制御ユニット60は、それらをキャラクタディスプレイ50を介してどのように表示すべきかを決定する。
音声/映像スイッチ95は、様々な及び/又は低価格のディスプレイの要求を満たすよう映像スケーリング機能を有してよい。ここに記載される例で、音声/映像スイッチ95はアナログ領域で実行される。しかし、例えば、DVD再生モジュール10内で、又はDVD再生モジュール10がデジタル音声/映像出力を有して使用される場合に、音声/映像スイッチ95がデジタル領域で行われる実施があってよい。DVD再生モジュール10と音声/映像スイッチ95との間の特別なインターフェースがこの場合には必要とされる。
図4及び図5に示される実施例では、2つの別個の制御ユニット60及び108が存在する。これは、モジュール式のアプローチの場合に好ましい。しかし、2つの制御ユニット60及び108は、また、単一ユニットに一体化されてもよい。
図6は、本発明に従うシステムで使用されるDVD再生モジュール10の動作を表す簡単なフローチャートを示す。ステップ200(開始)の後、ステップ210で、ディスクがロードされる。次いで、ステップ220で、再生が開始される。ステップ230で、制御オプション(ボタン)があるかどうかが検出される。DVD再生モジュール10は、ボタンを検出すると直ぐにOCRを実行し(ステップ240)、制御ユニット60に、ボタンがあること(及び任意にOCRの結果)を知らせる(ステップ250)。ボタンがもはや見えない場合は、DVD再生モジュール10はこのことを検出し(ステップ230)、制御ユニット60に知らせる(ステップ260)。
図7及び図8は、システムでの様々な表示のための幾つかの画面ショットを示す。
図7は、どのようにDVDメニューが簡単な(キャラクタ)ディスプレイで表示され得るかを表す。
図7の左側はDVDメニューを示しており、それは、ディスクに書かれており、音声/映像スイッチ95による更なる処理がない場合に表示される。この例は、3つのボタン280を有する音声言語選択メニューを示す。テキスト要素は、映像若しくはグラフィック(サブピクチャ)又はこれらの組み合わせでエンコードされてよい。従って、OCRアルゴリズムは、複合的な映像/グラフィックで動作すべきある。ボタンの位置は知られているので、OCRアルゴリズムは、メニュータイトルとボタン名との間を区別することができる。
図7の右側は、結果がキャラクタディスプレイ50に表示される態様の例を示す。横にある小さな円300は、ディスプレイの隣に配置され得るボタンを表す。当然、如何なるボタン位置及びレイアウトも、タッチスクリーンのオプションを含むと考えられてよい。
図8は、OCRアルゴリズムに対する洗練された拡張を表す。図8の左側はDVDメニューを示しており、それは、ディスクに書かれており、音声/映像スイッチ95による更なる処理がない場合に表示される。図8の右側は、結果がキャラクタディスプレイ50に表示される態様の例を示す。時々、メニューはテキストを有さず、アイコンのみを有する。一定のボタンについてテキストが見つけられない場合は、そのボタンはデフォルトの文字列(‘UNK’)を介して示され得る。しかし、しばしば、国旗が(音声、サブタイトル、メニュー)言語選択に使用される。より洗練されたOCRアルゴリズム認識に従って、幾つかの国旗が認識され、対応する文字列に変換され得る。図8の例では、システムは、オランダ国旗310及びドイツ国旗320を知っているが、日本国旗330を知らない。
当業者によって認識されうるように、本願で記載されている革新的発想は、幅広い用途にわたって改良及び変形され得る。本発明は、また、例えばCDプレーヤのような、DVDプレーヤ以外の他の光学媒体再生モジュールにより適用され得る。更に、本発明は、制御オプションが内容情報とともに表示されるところのあらゆる種類のシステムで適用されてよい。かかるシステムの例は、双方向テレビである。更に、限られた情報バージョンが前方ディスプレイ20に表示される上記機能は、乗り物が移動中である場合にのみ実施される。乗り物が動いていない場合又はエンジンがオフされている場合は、情報の完全なバージョンが前方ディスプレイ20に表示されてよい。
然るに、特許を受ける対象の適用範囲は、論じられている特定の例となる教示のいずれにも限定されず、代わりに、添付の特許請求の範囲によって定義される。特許請求の範囲に記載される如何なる参照符号も、その適用範囲を限定するよう解されるべきではない。