JP2010502904A - 固定システム、及び締結部品 - Google Patents

Abstract

六角ナット（３’）又は六角ボルトである締結部品（３，３’）と、ロックワッシャーユニットであって、ロックワッシャー（１）が、中央孔と、放射状に延在する歯（５）型を備える第一面（４）と、放射状に延在するカム（７）型を備える第二面（６）とを有する、ロックワッシャーユニットと、を備える固定システム。前記システムは、前記締結部品（３、３’）が、前記締結部品の前記六角部（９）から延在、及び前記六角締結部品の環状端面を提供する接触部（８）を備え、前記接触部が、前記六角締結部品の最大幅（Ｗ）と十分に対応する外径（Ｄ）を有することを特徴とする。本発明は又、締結部品に関する。

Description

本発明は、請求項１の前文に記載の固定システムに関する。

本発明は更に、請求項１１、又は１２それぞれの前文に記載のナット、又はボルトの形状の締結部品に関する。

実質的に上記に示した類の固定システム、及び締結部品は既知であり、固定目的のワッシャーは、中央孔、放射状に延在する歯状パターンを有する第一面、及び放射状に延在するカム状パターンを有する第二面を備えており、ワッシャーは対応するワッシャーと共に利用されることを意図されており、カム状パターンの側は互いに向かい合い、係合することを意図されており、及び歯状パターンの側は、例えばボルト頭部の下表面、ナットの下表面、加工製品の面、又は同様の面など、締結部品の接触面と係合することを意図されている。

このような構成において、主たるカム表面の勾配は、締結部品のねじ山ピッチよりも大きく、これが、締結部品の積極的及び効果的な固定をもたらす。

従来技術の六角ナット及び六角ボルトは、２つの対角間において最大直径方向長さを有し、前記最大直径方向長さと対応する外径を有するワッシャーを固定するためを意図されている。

ナット又はボルトとの係合のためには、可能な限り効果的に使用可能な歯状パターンを使うことが最も重要であり、多くの用途においては、六角ナット又は六角ボルト頭部の実質的に最大幅内に、固定システムの最大直径方向長さを維持すること、及びナット／ボルト頭部の下表面を延伸、最大化することも重要であり、ナット／ボルト頭部の表面は、ワッシャー構成を介して加工製品又は同様の物に荷重を伝達するが、これら重要な特徴は従来技術によっては提供されていない。

したがって、本発明の主たる目的は、これらの重要な特徴を有する固定システム及び締結部品を提供することである。

上記にて特定された目的は、請求項１に記載の固定システム、及び請求項１１と請求項１２とに記載の締結部品によって達成される。

更なる利点は、従属請求項に提示される。

添付図面と併せて読む場合に、下記詳細な説明を参照して、本発明のより良い理解がなされ、添付図面における同様の参照符号は、各図面を通して同様の部品を示す。

一対のロックワッシャーを有するロックワッシャーユニットを採用する従来型固定システムの概略図であり、固定の原理を図示している。 本発明の第一実施形態によるナット及びワッシャー構成の斜視図である。 前記構成の軸方向に垂直な方向から見た図である。 前記軸方向の図に垂直に上から見た、軸方向から見た図である。 例えば図２に記載される構成のナットの斜視図である。 例えば図２に記載される構成のナットの斜視図である。 例えば図２に記載される構成のナットの平面図である。 図４ｄに示されるような、１つのワッシャーを有するロックワッシャーユニットと共に使用される、本発明の第二実施形態によるナットの斜視図である。 図４ｄに示されるような、１つのワッシャーを有するロックワッシャーユニットと共に使用される、本発明の第二実施形態によるナットの斜視図である。 図４ｄに示されるような、１つのワッシャーを有するロックワッシャーユニットと共に使用される、本発明の第二実施形態によるナットの平面図である。 図４ｄに示されるような、１つのワッシャーを有するロックワッシャーユニットと共に使用される、本発明の第二実施形態によるナットの斜視図である。 本発明による第一実施形態のボルトの斜視図であり、前記ボルトの頭部は、図３に記載されるナットと十分に対応するように形成されている。 本発明による第一実施形態のボルトの斜視図であり、前記ボルトの頭部は、図３に記載されるナットと十分に対応するように形成されている。 本発明による第二実施形態のボルトの斜視図であり、前記ボルトの頭部は、図４に記載されるナットと十分に対応するように形成されている。 本発明による第二実施形態のボルトの斜視図であり、前記ボルトの頭部は、図４に記載されるナットと十分に対応するように形成されている。

従来技術の組立品を示す図１において、上述されるように、ロックワッシャー１はボルト２を固定する為に一対で構成される。

図２において、本発明によるナット３’形状の締結部品３は、固定システムの一部として２枚のワッシャー１と共に構成されており、前記ナットは六角ナットであり、各ワッシャーは中心孔（図示されず）を有する実質的に既知とされた類であり、第一面４は放射状に延在する歯５のパターンを備え、第二面６はカム７のパターンを備えている。

締結部品３、すなわちナット３’は、締結部品の六角部９から延在して図３ｂにおける環状端面１０を提供する接触部８を備えており、例えば接触部は、締結部品の六角部分の最大幅Ｗ、すなわち、図２ｃにおける２つの正対する角１１間の距離、と十分に対応する外径Ｄを有する。

場合によっては好適である実施形態によると、直径Ｄは、前記幅Ｗより僅かに長い。

好適な実施形態によると、本発明による締結部品の六角部分の各面、及び接触部８の外周縁部８’’間の各遷移部位８’は、支持及び強度目的で、前記周縁部へ向かって僅かに勾配を設けられている。

図２及び図３に示される類の実施形態によると、締結部品の環状端面１０は、例えば図３ｂに示されるように実質的に平坦であり、よって例えば図２ａに示されるような一対のワッシャーを有する構成において、ワッシャーの歯５のパターンと係合する。

図４に示される類の実施形態によると、環状端面１０は、例えば図４ｄに示されるような１枚のワッシャーを有する構成において、ワッシャーにおけるカムのパターンと係合するためのカム７のパターンを備える。

場合によっては好適である実施形態によると、ナットは、ワッシャー、又はナットと共に利用されるワッシャーを案内する為に、ナットの接触部位端部から突出する案内枠１２を有し、この枠は図３ｂ及び４ｂに示されている。

図５及び図６に示されるような、六角ボルト３’’形状の締結部品は、円形接触部８と対応するナットのように十分に形成された頭部を有し、前記円形接触部８は、環状端面１０を提供する六角部から延在し、六角形頭部の最大幅Ｗ、すなわち２つの正対する角１１間の距離、と十分に対応する外径Ｄを有する。前記ナットに関して、外径Ｄが最大幅Ｗよりも僅かに長いことが、場合によっては好適とされる。

図５及び図６において、ボルト３’’のねじ切りされたねじ山部３’’’が、破線で概略的に示される。

ナットの事例において、すなわち、対応するナット構成に対して説明された事と十分に一致するように、前記端面は図５ｂにおける２枚のワッシャー構成のように平坦であっても良く、又は図６ｂにおける１枚のワッシャーだけを有する構成のようにカム状パターンを備えても良い。

図示されないが、場合によっては好適である実施形態によると、本発明による締結部品は、ワッシャーが締結され、好ましくは締結部品に対してさらに回転可能である組立状態において、１枚又は２枚のワッシャーと共に構成されている。ナットの事例において、図３ｂにおける案内枠１２の端部１２’は、１枚又は２枚のワッシャーを保持するためにフランジ状構成に向かって外方向へ延在しており、前記ワッシャーは、好ましくは中心孔周縁で斜めの切断面を有した延在する端部に面している。ボルトの事例において、ボルトのねじ山は、１枚又は２枚のワッシャーを適用した後にローラ成形され、ねじ山部の直径は、ワッシャーがねじ山とボルト頭部との間のボルト上に保持及び維持されるように、ねじ山が形成されるために増大する。

本発明による固定システム及び締結部品の機能はかなり十分に上記で明らかにされている。

したがって、六角部の突出している円形接触部によって、環状端面は、実質的に蓋を提供することになり、ロックワッシャーの適切な面と係合し、よって歯状パターン又はカム状パターンを有するワッシャー面は、可能な限り効果的に使用される。突出している接触部の直径は、各六角部の最大直径、及び最大幅と対応するので、これは、六角ナット又は六角ボルト頭部の為の必要な空間を拡大せずに達成される。したがって、固定システムの寸法は、従来技術の固定システムよりも広い空間を必要とすることはない。さらに、ナット／ボルト頭部の下表面は、ワッシャーを介して加工製品、又は類似品へ伝わる最大荷重の為に、最大化される。

さらに、本発明による締結部品は、主として通常の六角ナットの製造方法、及び金型で棒状の要素から製造される通常のフランジナットよりも大幅に低いコストに対応する方法で製造することができる。

上述において、本発明は、実例及び好適な実施形態と関連して記載されている。

更なる実施形態、微少な変更、及び追加が、基本的な本発明の構想から逸脱せずに想到されるであろうことは勿論である。

したがって、六角形部品の高さは、異なる製品、用途、及び使用の間で変更しても良いことは勿論である。さらに、突出している接触部の高さ及び厚さは、用途及び使用を考慮して、変更及び選択することができる。

したがって、本発明は示された実施形態に限定して考えられるべきではなく、添付している請求項の範囲内で変更することができる。

１ ロックワッシャー
２ ボルト
３ 締結部品
３’ ナット
３’’ 六角ボルト
３’’’ ねじ切りされたねじ山部
４ 第一面
５ 歯
６ 第二面
７ カム
８ 接触部
８’ 転移部位
８’’ 外周縁部
９ 六角部
１０ 環状端面
１１ 角
１２ 案内枠
１２’ 端部
Ｄ 外形
Ｗ 締結部品の六角部分最大幅

Claims (12)

1. 六角ナット又は六角ボルトである締結部品と、
   ロックワッシャーユニットであって、ロックワッシャーが、中央孔と、放射状に延在する歯状パターンを備える第一面と、放射状に延在するカム状パターンを備える第二面とを有する、ロックワッシャーユニットと、を備える固定システムであって、
   前記締結部品（３、３’、３’’）が、前記締結部品の前記六角部（９）から延在するとともに前記六角締結部品の環状端面（１０）を提供する接触部（８）を備え、前記接触部が、前記六角締結部品の最大幅（Ｗ）と略対応する外径（Ｄ）を有することを特徴とする固定システム。
2. 前記端面が、ワッシャー（１）の歯（５）状パターンと係合するように略平坦であることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
3. 前記端面が、ワッシャー（１）のカム状パターンと係合するためのカム（７）状パターンを備えることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
4. 前記締結部品はナット（３’）であり、前記ナットが、前記ナットのワッシャー接触部端部から突出するワッシャー案内枠（１２）を有することを特徴とする請求項１、２、又は３に記載のシステム。
5. 前記締結部品は一対のワッシャーと組み合わせて使用され、前記一対のワッシャーが、互いに向かい合い、係合するカム状パターン側（６）との組み合わせで利用されることを特徴とする請求項２、又は４に記載のシステム。
6. 前記締結部品は１枚のワッシャーと組み合わせて使用され、前記端面（１０）のカム状パターンが前記ワッシャーの前記カム状パターン面（６）と係合することを特徴とする請求項３又は４に記載のシステム。
7. １枚、又は２枚のロックワッシャーを保持する締結部品を備える組立品が設けられていることを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載のシステム。
8. 前記締結部品はナットであり、前記ナットが、前記ナットのワッシャー接触部端部から突出するワッシャー案内枠（１２）を有し、前記案内枠の端部１２’が、１枚又は２枚のワッシャーを保持するためのフランジ状構成に向かって外方向へ延在していることを特徴とする請求項７に記載のシステム。
9. 前記ワッシャーは延在した端部と面しており、前記端部が前記中央孔周縁部で斜めの切断面を有することを特徴とする、請求項８に記載のシステム。
10. 前記締結部品はボルトであり、前記ボルトが、１枚又は２枚のロックワッシャーを適用した後にロール成形されたねじ山を有し、前記ねじ山部の直径は、前記ねじ山が、前記ワッシャーが前記ねじ山と前記ボルト頭部との間の前記ボルト上で保持及び維持されるように形成されるために増大することを特徴とする、請求項７に記載のシステム。
11. 前記締結部品が、請求項１〜１０のいずれか一項に記載のナット（３’）であることを特徴とする、固定システム用の締結部品。
12. 前記締結部品が、請求項１〜１０のいずれか一項に記載のボルト（３’’）であることを特徴とする、固定システム用の締結部品。

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