JP2010500986A - 安定化した活性成分組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも1つの担体材料、安定した形態の少なくとも1つの活性成分、及び、水相を組成物に添加すると直ちに安定した形態から活性成分を生成する少なくとも1つの活性成分生成剤を含有する安定化した活性成分組成物に関し、組成物はフリーズドライで得られるものであり、組成物の製造方法、ならびに組成物の利用に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、少なくとも1つの担体材料、安定した形態の少なくとも1つの活性成分、及び、水相を組成物に添加すると直ちに安定した形態から活性成分を生成する少なくとも1つの活性成分生成剤を含有する組成物に関し、前記組成物がフリーズドライで得られるものであり、その製造方法、同時に、化粧品あるいは治療薬としてのその利用、特に、外用薬としてのその利用に関する。
化粧品あるいは医薬品の外用薬用の数多くの重要で効能のある活性成分は、不安定で、外部からの影響によって変化又は品質が低下し、それを含有する組成物中で、希望する活動が全くとれないか、十分な程度にとれない。もしくは、変性、品質低下した生成物が、有害な活動をとることさえある。これは特に、熱不安定性、感光性、感湿性、及び/又は酸化感受性の物質に特に当てはまるが、非常に揮発性の高い芳香性物質にも当てはまる。しかし、特に、化粧品の場合において、特定の活動及び効果を確実に得るためには、そしてひいては、市場に広く流通し、品質及び効能の点で、日ごとに増大する消費者の要望にこたえるため、このように不安定な成分を長期的かつ効率的に利用可能にし、塗布剤、特に、水性及び/又は水を含有する配合物における活性を高めることが関心を集めている。
これらの不安定な、易分解性及び/又は揮発性の非常に高い物質を安定させるため、そして長期的に、化粧品及び/又は薬品組成物において利用可能にするために、数多くの方法が開発されている。
かくして、活性成分をカプセルに包む様々な方法が、従来技術から知られている。例えば、リポゾームあるいはミクロスフィアを使用する方法がある。これらの方法は、不安定な活性成分を、クリーム、ゲル、ローションなどの液体あるいは半固体配合物に導入するのに特に適している。
EP第0120722号は、例えば、不安定及び/又は疎水性の活性成分をカプセルに包むために、リポゾームを使用する方法を開示している。活性成分を安定化させるためのミクロカプセルの使用は、例えば、米国特許第2002/064541号に記載されている。
このようなカプセル化システムの利用の他に、米国特許第6171600号などから、特別な乳化技術で活性成分を安定させる方法が知られている。あるいは、WO第00/78283号あるいは米国特許第6103267号などには、特殊な溶媒を使用した安定化方法が記載されている。
カプセルから活性成分を確実に再放出させることや再活性化させることの困難さは、活性成分をカプセル化するシステムの欠点である。専門家は、リポゾームあるいはミクロスフィアの皮膚への浸透に疑問をさしはさんでいる(J.W.Wiechers, Cosmetics & Toiletries Magazine Vol. 120 No. 6,2005)。
カプセルは、皮膚表面で溶解する可能性がより高い。その過程において、カプセルは、塗布直前あるいは塗布中に破壊する。それは主として、機械的影響によるものであり、例えば、配合物を、皮膚に塗り、又は皮膚に擦りつけ、マッサージすることによって生じる。カプセルのシェルが皮膚の独自の酵素、皮膚の独自のpHあるいはその他の化学的影響によって溶解することもまた考えられる。しかしながら、活性成分のこのような放出は、単に不特定なものであり、適量の活性成分を、コンスタントに、かつ再生可能に投与あるいは塗布することは、このような方法では確実に行うことは出来ない。
乳化技術及び特殊な溶剤による安定化もまたある種の欠点を有する。例えば、活性成分のある種の不安定な基は、十分に安定化せず、同時に、こうしたシステムによって利用できない。従って、ある種の親水性の物質、たとえば、水系においては極端に不安定なビタミンCなどを疎水性の系に溶解することはほとんど不可能である。よって、このような活性成分の場合、乳化技術を有効に適用することはできない。WO第00/78283号に記載されたような、親水性の非極性溶剤の使用は望ましくない。その理由は、常になんらかの毒性あるいは刺激性を有する可能性のある付加的な化学物質が、皮膚用の配合物に導入されるからである。今日、人体は、ますます外部の有害な影響や環境のストレスに曝されるようになっている。このことは、アレルギー、皮膚の炎症及び皮膚疾患が、顕著に増加していることから明らかである。このような状況下で、できるだけ自然に近く、化学的添加物の含有量ができるだけ少ない配合物を求める顕著な傾向がある。
ある種の酵素などの活性成分を、ポリマーで架橋することによって安定化させることが望ましくないのは、このような理由のためである。このようなシステムは、たとえば、特開第11246894号、特開第08038175号、Kilincら、Turk J Chem 第26巻、311−316頁(2002)に記載されている。この場合、その非架橋残渣が、製品中に残存し、望ましくない皮膚反応を引き起こす、たとえばグルタルアルデヒドのような好ましくない化学的誘導体化試薬もまた使用される。さらに、このような架橋プロセスによって得られた反応物質は、単に非本質的な誘導体となることが多い。
光、熱、及び湿気に対して不安定な、上述のような、不安定な活性成分を提供する、非常に簡単でより具体的な方法は、活性成分そのものでなく、安定した誘導体もしくは活性成分の化学的前段階、いわゆる前駆体、を配合物中に導入することによって実現する。多くの例において、活性成分の誘導体及び前駆体の転化は、単純な化学反応、例えば、単純な酵素反応によって生じる。これに必要な酵素は、多くの場合むしろ人間の皮膚の自然な成分である。かくして、誘導体化によって安定化された活性成分あるいは活性成分のいわゆる前駆体を含有する、化粧品や薬品を記載した様々な文献を見つけることができる。皮膚に塗布した直後、活性成分の誘導体や前駆体は、皮膚に自然に存在する酵素によって、活性な形態すなわち実際に活性な成分に転化され、その結果、この実際に活性な成分が皮膚上に放出される。このような塗布の形は、例えば、ドイツ特許第69503179号、ドイツ特許第69507517号、ドイツ特許第69500048号及び米国特許第6569906号に記載されている。しかしながら、この種の塗布は、皮膚上の一般的に比較的低い酵素活性による、不特定な放出、そしてさらには、非常に遅く、しばしば不十分な活性成分の放出という決定的な欠点を有する。
放出力を増加させるため、活性成分を放出する酵素を、活性成分の前駆体に加えて、配合物に添加しておいてもよい。しかし、この方法は、これら2つの成分が組成物中で反応することを妨げ、製造中あるいは製造直後に、混合物中の活性成分が放出するという、大きな問題を引き起こす。結果的に、活性成分の不安定な形態は、組成物中に再度含有され、組成物内の活性成分の安定性及び長期的な利用可能性は保証されない。
この問題に対する取り組みに関する、広く知られた選択肢の一つは、活性成分の前駆体と活性化剤を空間的に分離させて配置させることである。この場合における空間的な分離とは、反応成分のカプセル化あるいは2つの区画を有するパッケージへの配置によって実現される。これによって、成分が、塗布直前あるいは塗布中に結合する。このような2つの区画のシステムは、例えば、米国特許第5,788,972号、米国特許第2002/165271号、フランス特許第2855049号、ドイツ特許第69909563号、ドイツ特許第69520406号あるいはまたWO第2004/058210号に記載されている。
活性成分のカプセル化の欠点はすでに詳述した。しかし、異なる区画あるいは数個のチャンバーを有する、パッケージングシステムの利用もまた、明らかな問題を包含している。このようなシステムは、製造が非常に複雑である。多くの場合、従来からの、市場で入手可能な標準的パッケージは使用できず、値段の高い、例えば、製品の適合性、安定性及び/又は安全性に関する包括的な試験を伴った、新しいシステムの開発が必要となる。
活性成分の不安定さの別の例は、その揮発性である。従って、特に揮発性の高い芳香性物質については、それらが蒸発してしまい、消費者に使用される製品において十分な濃度で存在することはない。それが、これら貴重な物質の無駄使いであるであることは言うまでもない。
特開平第09/187398号は、芳香性物質の放出が遅い、いわゆる「ティッシュペーパー(ペーパータオル)」を開示している。この目的のため、ティッシュは芳香性物質の誘導体で処理されている。ティッシュは、湿めった空気と、芳香性物質誘導体を芳香性物質に転換する空気中に存在する微生物の影響下で、芳香性物質をゆっくりと放出する。また、芳香性物質の放出を加速する酵素をティッシュに添加してもよい。芳香性物質の誘導体、及び必要に応じての酵素の塗布は、水溶液を噴霧し、ティッシュを空気乾燥することによって実現される。噴霧と乾燥により、即座に芳香物質の放出が開始する。消費者が使用することによって初めて開始する放出(スイッチ機能)は、このような方法では可能ではない。さらに、この方法は、活性成分が均等に分散されたフリーズドライ組成物の製造には使用できない。化粧品用あるいは薬用の活性成分の塗布は記載されていない。そのような投与は、塗布中の、微生物による作為的な汚染が考えられるため、可能ではない。同様に、同じ出願人による特開平08/188525号には、芳香性物質の誘導体及び水分を加えると直ちに芳香性物質を放出する酵素の誘導体のマッサージ用配合物が記載されている。この塗布は煩わしい。記載された成分は、均質化するのに困難を伴うものの、乾いたマッサージパウダーのみに添加してもよい。あるいは、消費者による調薬に関連してかなりの問題を伴うが、塗布直前に、クリームなどの水分含有マッサージ用配合物に添加しなければならない。生理学的に活性な化粧品あるいは薬品の成分の使用、フリーズドライした組成物の製造を開示した文献はない。
したがって、本発明の目的は、長期的に安定を保つことができ、使用中、迅速、効率的、特異的及び高度に活性的に塗布することができ、安定化が、好ましくは誘導体化された活性成分及び/又は活性成分の前駆体の使用によって達成されるような組成物を提供することにある。活性成分の、迅速で、効率が良く、そして特異的な放出あるいは再活性化は、組成物内に含有される適当な放出剤によって、水相を組成物に添加するとすぐ達成される。これは、複雑なカプセル化処理、化学的安定化架橋処理、及び/又はパッケージング処理により、活性成分及び放出剤を組成物内で別々にしておく必要もなく達成できる。
本発明者らは、上述した先行技術の問題が、安定化した形態の活性成分を、安定化していない形態の活性成分の生成剤(以下、時に「放出剤」と称する)と共に、フリーズドライにより担体材料のマトリックス中に導入することによって解決できることを見出した。この方法により、安定化した活性成分を担体材料中の放出剤から効果的に空間分離させ、物質同士の早期反応(premature reaction)を防止させることができる。水相の単純な添加(好ましくは消費者の手による)により、安定化した活性成分及び放出剤の移動度は、回復され、安定化してない活性成分は、純粋(高度に活性な)な形態に形成される。さらに、塗布中の、活性成分の放出率は、担体材料の選択及び活性成分及び/又は放出剤の濃度を通して付加的に調整される。さらに、本発明の方法は、揮発性が非常に高い活性成分、たとえば特に芳香性物質の、蒸発に対する安定化を可能にする。これによって、フリーズドライによって製造された高度に揮発性の高い成分、たとえば、化粧品用のフリーズドライされた組成物が安定するようになる。これはこれまで不可能であった。
本発明の組成物は、既知の方法の欠点を解消し、特に、活性成分のカプセル化及び化学安定、あるいは架橋剤、複雑なパッケージシステムあるいは塗布システムを必要としない。本発明は、不安定な活性成分がたとえば、活性成分の誘導体もしくは活性成分の前駆体又は前段階などの、安定な形で導入された組成物を提供する。実際の活性成分の放出あるいは再活性化は、組成物中に導入された放出剤によって塗布時又は塗布直前に引き起こされる。本発明によれば、これら2つの群の物質の早期反応は、カプセル化、化学的安定化あるいは架橋、もしくは複雑なパッケージングや投与システムの代わりに、好ましくは親水コロイドから成る適当な担体材料への導入と、それに続くフリーズドライを行うことによって防止できる。担体材料中で不動化している物質が再度動き出し、互いに接触するようになって、その結果、放出剤と安定化した活性成分の反応が、迅速、効率的、且つ完全に行われるのは、水相を組成物に添加した直後だけである。
よって、本発明の組成物は、少なくとも1つの担体材料及び安定した形態にある少なくとも1つの活性成分、及び、フリーズドライで得られた組成物に水相を添加すると直ちに安定した形態から活性成分を形成する少なくとも1つの薬剤を含む。
担体材料は好ましくは親水性、すなわち水で濡れる材料である。好ましくは、それはいわゆる親水性コロイド、すなわち、水系でゲルあるいは粘性溶液を生成する、部分的に水溶性の自然あるいは合成ポリマーである。
WO第2004/035023号、WO第2004/104076号及び独特許第4028622号から公知の親水コロイドは、たとえば、本発明によって使用される担体材料、すなわち、水系においてゲルあるいは粘性溶液を生成する、(部分的に)水溶性あるいは水膨潤性の、自然あるいは合成のポリマーを構成する。
担体材料は、ポリサッカライド、グルコサミノグリカン、タンパク質及び/又は合成ポリマーの中から適当に選ばれる。好ましくは、担体材料は、ポリサッカライドの群から選択される。ポリサッカライドには、ホモグリカンあるいはヘテログリカンが含まれる。ホモグリカンあるいはヘテログリカンの例としては、たとえば、特にアルギニン酸ナトリウムなどのアルギン酸塩、カラギーン、ペクチン、トラガカントガム、グアーガム、カロブガム、寒天、アラビアゴム、キサンタンガム、天然及び変性スターチ、デキストラン、デキストリン、マルトデキストリン、キトサン、β−1,3−グルカンあるいはβ−1,4−グルカンなどのグルカン、セルロースなどが含まれる。
グルコサミノグルカン(ムコポリサッカライド)としては、たとえば、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリンなどが挙げられる。親水性コロイドを生成する蛋白質の例としては、コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、ケラチン、フィブロイン、アルブミン、ラクトグロブリンなどのグロブリン、カゼインなどのミルクプロテインが含まれる。合成ポリマーとしては、たとえば、セルロースエーテル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、カルボキシセルロース、カルボキシメチルセルロースなどの合成セルロース誘導体、セルロースエステル、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロースエーテル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)、ポリメタクリレート(PMA)、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。
数種の担体材料の混合物もまた使用できる。特に好ましいポリサッカライドは、アルギン酸塩であり、アルギン酸ナトリウムが特に好ましい。とりわけ、カルシウムフリーのアルギン酸ナトリウム(カルシウム含量が3重量%未満、より好ましくは2重量%未満、さらにより好ましくは1.5重量%未満)が好ましい。粘度が2000mPas未満、より好ましくは1000mPas未満、最も好ましくは100mPas未満であるアルギン酸塩がとりわけ好ましい(すなわち、99mlの蒸留水に1gの担体材料が溶解した溶液(1重量%の溶液)が、20℃及びpH値6から8において、それぞれ粘度が2000mPas未満、1000mPas未満あるいは100mPas未満である)(Haake VT500粘度計、せん断速度50 1/秒、計測本体MV 1)。このようなカルシウムフリーのアルギニン酸ナトリウムなどの担体材料の使用は、一方で、製造プロセスの観点から好ましく、他方、本発明による、迅速に溶解する組成物は、このような担体材料を使用して得ることができる。本発明による配合物の易溶解性、すなわち水もしくは水溶液を添加するとすぐに分解あるいは溶解する際の速度の速さは、とりわけ、皮膚上における高い分散性につながり、本発明にとって望ましい。特に、低粘度のアルギニン酸塩は、本発明で使用する成形体の溶解速度を高める。さらに、これは、活性成分系及び放出剤の迅速な再流動化を確実にし、ひいては2つの物質群をできるだけ迅速かつ完全に反応させるために特に重要である。それは、同時に、活性成分を最適に放出するため、及び組成物中の再活性化した活性成分をできるだけ良好且つ迅速に利用可能にするために不可欠である。
PharmEU社の試験装置を使用して、「錠剤及びカプセル剤の分解速度」を測定する方法に従って測定した、本発明による、易溶解性の組成物の溶解速度は、好ましくは4分未満、より好ましくは1分未満である(直径9ミリの成形体で、目に見えるコアが存在しない完全な水和が20秒未満で達成される)。
本発明の組成物で好適に使用される担体材料は、目的に応じて平均モル質量が約10から約10、好ましくは約10から10であるポリサッカライドである。
本発明の他の好適な態様によると、WO第2004/104076号及びWO第2005/113656号から知られるように、安定した形態で存在する活性成分、そして水相を組成物に添加した途端、安定化した状態から活性成分を生成する少なくとも1つの活性成分生成剤が担体材料に導入される。その過程においては、多価金属イオンのアルギン酸塩からの担体材料は、多価金属イオンの塩と架橋し、その結果、不溶性且つ膨潤性であるところの、本発明のフリーズドライされた配合物が得られ、それは、とりわけ、マスクあるいはパックとして使用でき、身体の適当な場所に塗布されると、局所的に高度に活性な成分を放出する。
同様に好ましいのは、コラーゲンを担体材料として使用したときの本発明の態様である。コラーゲンは、親水性コロイドのクラスに属するタンパク質である。従来技術や、たとえば、ドイツ特許第4028622号から知られる方法によって処理されるコラーゲンが好ましく使用される。このコラーゲン担体材料は、特に、その優れた水和特性及び、人体の皮膚に構造的に類似していることから、とりわけ優れた許容性によって特徴づけられる。従って、本発明においては、外用塗布用の、安定化した活性成分のための担体材料としてとりわけ適している。
本発明の組成物は、担体材料に混入された、少なくとも1個あるいは数個の安定化した及び/又は不活性化された活性成分を含有する。活性成分としては、特に、外用塗布に適した化粧品用、治療薬用あるいは薬剤用の活性成分が含まれる。好ましくは、本発明に従って使用される担体材料は、少なくとも1つの化粧品用及び/又は医薬品用の活性成分を含有する。したがって、本発明の組成物は、好ましくは、化粧品あるいは医薬品である。本発明の意味する範囲における、化粧品組成物あるいは化粧品用の活性成分を使用して製造された組成物とは、本質的に、「Lebensmittel−Bedarfsgegenstande− und Futtermittelgesetz(ドイツ国食品法)」の意味する範囲における製品である。すなわち、洗浄、予防、外観や身体の匂いを変えるための人体又はヒトの口腔への外用のみを意図した、あるいはそれを主として意図した物質あるいは組成物である。身体の形状に影響を与えることを意図した物質あるいは組成物は、化粧品とは見なされない。
この意味で、本発明による化粧品組成物の例としては、たとえば入浴剤、皮膚の洗浄剤やクレンジング剤、特に顔の手入れなどのスキンケア製品(特に、天然及び合成の潤い成分)、アイケア製品、リップケア製品、ネイルケア製品、フットケア製品、ヘアケア製品(特に、毛髪の洗浄剤、ヘアコンディショナー、ヘアソフトニングリンス等)、皮膚保護製品(特に、酸化防止あるいは光防御製品)、刺激防止製品、いわゆる若返り製品、日焼け製品、皮膚美白製品、脱色素製品、体臭防止剤、抗ヒドロ剤、脱毛剤、虫よけ、あるいはこのような製品の混合物が挙げられる。
化粧品用、あるいは、必要な場合には、皮膚の治療用として効果的な物質の例としては、にきび防止剤、抗菌剤、蒸散防止剤、収れん剤、脱臭剤、脱毛剤、皮膚の手入れ剤、スキンスムージング剤、皮膚の水和増加剤、日焼け止め、角質溶解製品、フリーラジカル用のフリーラジカルスカベンジャー、抗脂漏薬、ふけ止め、防腐活性成分、皮膚の老化の兆候を治療する活性成分、皮膚の分化及び/又は増殖及び/又は色素沈着(例:メラニン前駆体)を調整する製品、ビタミン、刺激的な副作用を有する活性成分、水和製品及び/又はスキンスージング製品が挙げられる。
さらに、植物成分抽出物あるいはそれらから得られた抽出物あるいは個々の物質が挙げられる。一般的に、活性な植物成分抽出物としては、固体植物抽出物、液体植物抽出物、親水性植物抽出物、脂肪親和性の植物抽出物、個々の植物成分及びそれらの混合物が挙げられる。特に、本発明の範囲において、化粧品用の活性成分に芳香性の物質は含まれない。
化粧品で主に使用される上述した組成物とは対照的に、治療目的で使用される組成物(薬物)とは、少なくとも1つの薬用あるいは治療用(特に皮膚用)の活性物質を含有し、「Arzneimittelgesetz」(ドイツ薬事法)」の意味する範囲においては、治療、疾患、病気、身体の損傷あるいは病理学的な愁訴を緩和もしくは予防するためのものである。このような製品あるいは活性成分は、外用薬として意図されたものであり、それは皮膚上で活性であると同時に経皮的に活性である成分である。それには、例えば、皮膚病を治療するための製品、外用の鎮痛薬、抗リウマチ薬/消炎薬(NSAR)、オキシカム、ステロイドホルモン、抗通風薬、皮膚用製品、外用塗付薬が含まれ、外用塗布薬としては、外用塗布が可能な、抗バクテリア剤、抗真菌薬、抗ウィルス活性成分、抗炎症活性成分、抗掻痒活性成分、麻酔性活性成分、にきび防止薬、抗寄生虫性活性成分、外用塗布可能なホルモン剤、静脈治療剤、免疫抑制剤が含まれる。
好ましい治療薬には、免疫抑制剤等の鎮痛剤、ホルモン、神経皮膚炎、アトピー性皮膚炎、にきび、しゅさなどの皮膚疾患治療薬、及び抗ヘルペス剤が含まれる。
本発明によると、特に、活性成分のクラスから、光、温度、酸化及び/又は湿気に対する高い不安定性のためにクリーム、軟膏、ローション、ゲル、泡、スプレーなどの、水性及び/又は脂肪含有/油分含有ベースの、従来の化粧もしくは薬用組成物中に、十分安定しては導入できない活性成分が、本組成物に使用される。
本発明の方法においては、活性成分は安定化された形態で導入される。本発明における、安定化された形態の活性成分とは、特に、同じ条件下で、安定化した活性成分の濃度が、安定化していない活性成分の濃度に比べて、時間軸上でいつも高いことを意味する。換言すれば、安定化していない活性成分の濃度及び安定化した活性成分の濃度を時間に対してプロットしたグラフにおいて、安定化した活性成分の曲線が、安定化していない活性成分、すなわち、自由な形態で存在する、よって、より迅速に分解する活性成分の曲線のつねに上にあるということである。本発明によると、安定化は主として、様々に異なった形で生じる。たとえば、活性成分の誘導体が使用できるが、活性成分の誘導体とは、その定義によると、基礎となる化合物から正式に誘導される化合物の後代か、あるいは基礎となる化合物から製造できる化合物の後代である(Fachlexikon ABC Chemie、第3編、1987年、Harri Deutsch 出版社)。しかし、活性成分の前段階、いわゆる活性成分の前駆体もまた使用できる。
誘導体及び前駆体の両方が、自然に、実際の活性成分より高い安定性を有していなければならない。さらに、好ましくは、副生成物をなんら生じさせることなく、水相を添加すると直ちに、活性成分が安定化された形態から解放されなければならない。副生成物は、特に、毒性、アレルギー性、刺激性、又は同様の効果を有し、あるいは、それ自体の不快臭、好ましくない色の発現あるいはその他同様の特性というようなその他好ましくない嫌な特性を有する。
活性成分の前駆体あるいは誘導体そのものは、生理学的にも許容すべきものであり、特に、良好な皮膚の許容性を有し、上述した望ましくない特性から自由でなくてはならない。
水相を添加した直後、そして20℃における必要に応じた均一化の後、存在する安定化した活性成分の総量に対して、好ましくは少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも10重量%の、自由な、非安定化活性成分が、好ましくは60秒以内、より好ましくは30秒以内に放出される。放出条件は、言うまでもなく、安定化した活性成分及び放出剤の、所定の機構に関連して変化する。
たとえば、ビタミン類の誘導体もしくは前駆体、ケトース(例:ジヒドロアセトン/DHA)、けい皮酸のモノ及びジエステルもしくはその誘導体、ヒドロキシ酸(例:乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、2−ヒドロキシアルカン酸、マンデル酸、サルチル酸)、ケルセチン誘導体、ヌクレオチド前駆体、燐酸塩含有ヒドロキシアセトン、グリセリン前駆体などが使用できる。
一般的に、活性成分のアミド及び/又は糖誘導体が、誘導体及び前駆体として使用できる。グルコース、マンノース、リボース、フラクトース、フコース、N−アセチルグルコサミン及び/又はN−アセチルガラクトサミン、ならびにN−アセチルムラミン酸及び/又はシアル酸の誘導体及び/又はその混合物が、糖の誘導体の群から選択できる。リポチロシン及び/又はトリチロシン等のペプチドがアミノ誘導体の群から選択できる。
本発明においてまた関連するのが、エステル及び/又はエステル誘導体の使用である。特に、りん酸エステルや硫酸エステルなどの、無機酸との反応で得られるエステル、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、セチル酸、リノール酸、リノレイン酸、オクタン酸、オレイン酸及び/又は酢酸、プロピオン酸及び/又は酪酸などの有機酸及び/又はグリコール酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸及び/又はリシノール酸などのヒドロキシ酸との反応で得られるアルキル及び/又はアシルエステル、もしくはけい皮酸との反応で得られるアルキル及び/又はアシルエステルが本プロセスにおいて重要な役割を演じる。さらに、ドデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ミリスチジルアルコール、リノリルアルコール、オクチルアルコール及び/又はオレイルアルコールなどの脂肪族アルコールのエステル、ならびにブチルアルコール、プロピルアルコール及び/又はエチルアルコールのエステル、及びプロピレン、ブチレングリコール及び/又はグリセリンなどのポリオール類のエステル、及びそれらの混合物が本発明において使用できる。DHAの考えられる誘導体としては、たとえば、ジヒドロキシアセトンモノラウレート、ジヒドロキシアセトンジラウレート、ジヒドロキシアセトンモノステアレート、ジヒドロキシアセトンジステアレート、ジヒドロキシアセトンモノパルミテート及び/又はジヒドロキシアセトンジパルミテートが挙げられる。グリセリントリラクテート、エチルラクテート及び硫酸塩含有誘導体が、乳酸の考えられる誘導体として特定できる。グリセリンを活性成分として放出するグリセリントリラクテートおよびβ―グリセロホスフェートを、グリセリン誘導体の例として挙げなければならない。クエルセチングルコシド及び/又はケルセチンエステルは、ケルセチン前駆体の群から挙げられなくてはならない。ヌクレオチド前駆体の例としては、アデノシンホスフェート、グアノシンホスフェート、シトシンホスフェート、ウリジンホスフェート、チミジンホスフェート、イノシンホスフェート、ならびにキサントシンホスフェートが挙げられる。
ビタミン類及びビタミン誘導体の群から選ばれる活性成分の誘導体あるいは前駆体、たとえば、ビタミンA(レチノール、レチナール、レチン酸などのレチノイド)、ビタミンB、アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンD、トコフェロール(例:ビタミンE)、ビタミンFなどが好ましく用いられる。特に、パルミチン酸レチノール、プロピオン酸レチノール、酢酸レチノール、酪酸レチノール、オクタン酸レチノール、ラウリン酸レチノール、オレイン酸レチノール及び/又はリノール酸レチノールなどのエステル化したビタミン誘導体、ニコチン酸トコフェロール及び/又は酢酸トコフェロールなどのトコフェロールエステルならびにビタミンA、C及び/又はEのリン酸塩、硫酸塩、パルミチン酸塩、酢酸塩、ニコチン酸塩及び/又はプロピオン酸塩、ならびにこれらビタミンの糖誘導体がこの方法において使用される。リン酸塩としては、たとえば、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム及び/又は亜鉛などのアルカリ金属、アルカリ土類金属及び/又は遷移金属のリン酸塩が使用できる。
特に好ましく用いられるビタミン誘導体は、アスコルビン酸(ビタミンC)の誘導体である。アスコルビン酸は、水溶性のビタミンであり、特に、微量の重金属(例:銅及び鉄)の存在下で、そしてまた、光及び/又はアルカリの影響下で非常に酸化しやすい危険性を有している。アスコルビン酸は、化粧品及び薬品用の活性成分として非常に重要である。好ましく用いられるアスコルビン酸誘導体は、アスコルビン酸パルミテート、アスコルビン酸ラウレート、アスコルビン酸ミリステート、アスコルビン酸ステアレート及び/又はアスコルビン酸ニコチネートなどのアスコルビン酸エステルがある。アスコルビン酸リン酸マグネシウムが特に好ましく用いられる。その理由は、アスコルビン酸のそのようなエステルは、光及び酸化に対して敏感なビタミンCに比較して非常に安定しているからである。その他の可能なアスコルビン酸誘導体としては、アスコルビン酸と、グルコース、マンノース、フラクトース、N−アセチルグルコサミン、フコース、ガラクトース、N−アセチルガラクトサミン、シアル酸及び/又はN−アセチルムラミン酸などの糖及びその混合物との反応物が挙げられる。
本発明によると、安定化された活性成分は、芳香性物質の前駆体あるいは芳香性物質の誘導体の群から選択される。芳香性物質及び香料は、特に、非常に揮発性が高く、したがって、例外的に温度に過敏である。このため、長期安定性を持たなければならない、たとえば、化粧品及び/又は薬品組成物中の芳香性物質や香料の処理が、それら組成物が熱処理に供される場合、困難になる。
このことは、特に、フリーズドライに供される、化粧品及び/又は薬品組成物にも当てはまる。フレーズドライ過程においては、水は、たとえば、水性あるいは水分含有配合物からの昇華、水の沸点をはるかに下回る温度での、凍結及びその後の減圧によって抽出される。このような状態下では、水より沸点の低い、たとえばアルコールや非常に揮発性の高い芳香性物質及び香料物質などの、他の全ての含有物は、配合物から同様に除去される。
従って、本発明による、不安定な活性成分を安定化させ、再放出する原理は、芳香性物質及び香料物質の群にも応用される。これは、芳香性物質を安定化させる可能性に加え、芳香性物質及び香料物質を含む、フリーズドライされた化粧品製品を生産する可能性を初めて生み出す。これは、特に化粧品業界において、芳香性物質が中心的役割を果たすゆえに興味深い。心地よい香りは、ユーザに、多くの心地よい感情や連想を引き起こし、それらを積極的に利用するようにさせ、それらを利用する楽しみを増やし、持続的な商品の採用を増大させる。
上に詳述した原理によって、本発明の組成物は、組成物に水相を添加すると直ちに、担体材料中で固定化した芳香性物質の誘導体及び/又は前駆体、及び活性芳香性成分生成物質が、安定した形態から再度、流動化された状態になる組成物である。それにより、この物質群の中でも、安定化した活性成分と放出剤の反応が、迅速、効率的かつ完全に可能となり、組成物は望んだ効果、すなわち心地よい香りを放つ。
一般的に、アミド及び/又はose誘導体(糖誘導体)、エステル及び/又はエーテル誘導体など、上記に列記した群は、この場合も誘導体及び前駆体として使用できる。乳酸メンチルは芳香性物質の前駆体/誘導体として特に好ましく使用できる。
本発明によると、芳香性物質の、固定化された誘導体及び/又は前駆体は、好ましくは、たとえば、香料アルコール(perfume alcohol)のエステルなどの、芳香性物質のエステル化された誘導体である。それらは、一つ以上の遊離カルボキシレート基あるいはそれらの混合物を有する、完全にエステル化された芳香アルコールあるいは香料アルコールエステルであってよい。それらの香料アルコールエステルの例は、たとえば、米国特許第5,721,202号に詳しく記載されている。
考えられる香料アルコールとしては、たとえば、ゲラニオール、ネロール、フェノキサノール、フロラロール、β‐シトロネロール、ノナドール(nonadol)、シクロヘキシル、エタノール、フェニルエタノール、フェノキシエタノール、イソボルネオル、フェンコール、イソシクロゲラニオール、2−フェニル−1−プロパノール、3,7−ジメチル−1−オクタノールなどが挙げられる。
香料アルコールのマレイン酸エステル、コハク酸アジペート(succinatadipate)、フタル酸エステル、クエン酸塩(citrates)あるいはピロメリット酸エステルをエステルとして選択してもよい。
ゲラニルスクシネート、ネリルスクシネート、β−シトロネリルマレエート、ノナドールマレエート、フェノキサノールマレエート、(3,7−ジメチル−1−オクタニル)スクシネート、(シクロヘキシルエチル)マレエート、フロラリルスクシネート、(β−シトロネリル)フタレート及び/又は(フェニルエチル)アジペートが、遊離カルボキシレート基を有する香料アルコールとして挙げられる。
たとえば、ジゲラニルスクシネート、ジネリルスクシネート、ゲラニルネリルスクシネート、ゲラニルフェニルアセテート、ネリルフェニルアセテート、ゲラニルラウレート、ネリルラウレート、ジ(β−シトロネリル)マレエート、ジノナドールマレエート、ジフェノキサニルマレエート、ジ(3,7−ジメチル−1−オクタニル)スクシネート、ジ(シクロヘキシルエチル)マレエート、ジフロラリルスクシネート及び/又はジ(フェニルエチル)アジペートが、完全にエステル化された香料アルコールの群から挙げられてもよい。
本発明において使用される、活性成分の誘導体及び/又は前駆体は、湿気、酸化、温度といった外部からの影響に対して、非常に優れた安定性を有する。しかしながら、迅速、効率的且つ高度に活性的なやり方で、水相を添加して直ちに、実際の活性成分を放出するためには、いわゆる、放出剤あるいは活性剤が必要である。本方法において、放出剤は、誘導体及び/又は前駆体と化学反応を起こし、そして実際の活性成分は、たとえば、***し、可能な安定化保護基は分離し、あるいは実際の活性成分が転化反応から直接生成される。
放出剤の触媒効果もまた可能である。
酸化剤/還元剤、触媒、たとえば特に、酵素、金属によって触媒反応を引き起こされた系あるいはpH値を変える、酸あるいは塩基などの物質は、従って放出剤として使用できる。
本発明において放出剤として使用できる、その他のpH変更物質としては、たとえば、γ−ブチロ−δ−ラクトンがある。
本発明によると、安定化した誘導体あるいは前駆物質から活性成分を生成するためには、酵素が特に好ましく使用される。酵素群の中でも、オキシドレダクターゼ(生物学的酸化及び還元の酵素)のサブグループから選択されたもの、例えば、デヒドロゲナーゼ、オキシダーゼ、パーオキシダーゼ、ジオキシゲナーゼあるいはモノオキシゲナーゼ、たとえば、トランスフェラーゼ、シンターゼあるいはトランスアミナーゼなどトランスフェラーゼ(基転移酵素)の群から選択されたもの、及び/又はヒドロラーゼ(加水分解***を触媒する酵素)、たとえば、リパーゼ、ホスファターゼ、アミラーゼ、ペプチダーゼ、エステラーゼあるいはプロテアーゼなどが好ましく用いられる。
その影響下で、安定した状態から放出剤が活性成分を放出する水相は、特に、通常の井戸水や水道水などの純水、あるいは特別に製造された水性組成物(アルコールなどの溶媒、あるいは場合によっては、下記に記述するような補助的な物質のような他の成分を含んでいてもよい)を含んでもよい。水相は、好ましくは70重量%を超える水、より好ましくは80重量%を超える水、さらに好ましくは90重量%を超える水を含んでよい。
本発明による組成物は、さらに必要に応じて、1つ以上の補助的な物質を含む。補助的な物質としては、たとえば、ミネラルオイル、パラフィンオイルあるいはワセリンオイル、シリコンオイル、精製あるいは未精製の植物油、植物レシチン(例:大豆レシチン)、植物から単離されたスフィンゴ脂質/セラミド、動物油あるいは脂肪、脂肪酸エステル、脂肪アルコールエステル及び皮膚温に相当する融点を有するワックス(動物ワックス、鉱物ワックス及び合成ワックス)などの脂肪性物質、ならびに、たとえばCTFA(米国トイレ化粧品香料工業協会)の書、Cosmetic Ingredient Handbook, 1st ed., 1988, The cosmetic, Toiletry and Fragrance Association, Inc.,(ワシントン州)に記載された、化粧品に適した全ての油、多価不飽和脂肪酸、必須脂肪酸、洗浄用界面活性剤、洗剤、泡立て剤あるいは分散剤、乳化剤等の界面活性剤、充填剤、緩衝物質のようなpH調整剤、安定剤、共溶媒、薬学的及び化粧品学的に一般的な、あるいはその他の着色剤及び色素、保存剤、柔軟剤、潤滑剤あるいはスリップ添加剤などが含まれる。特に好ましい補助的な物質は、脂肪、油類、ワックスの群から選択される。特に好ましい補助剤は、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、スクワラン、グリセリン、ならびにシェーバターである。
本発明の文脈に沿って、上述の物質を補助物質のカテゴリに分類することは、これらの補助物質がある種の化粧及び/又は治療薬的な効果を有することを阻むものではない。
本発明の組成物は、好ましくは、フリーズドライの過程を経て、成形体として存在する。本発明の文脈において、成形体とは、規則正しく成形された、幾何学的物体、特に、球、立方体、ピラミッド、星型、と理解される。しかし同時に、自然の形状、たとえば、ヒトデなどの海洋動物、ムラサキイガイなどの魚介類、葉などの植物及び植物の部分といった自然の形状を模倣した成形体も含まれる。下記に示す、本発明により使用される成形体を製造する方法によると、これらの形状の全てに成形することができる。本発明によると、記載した成形体の多くが、容器にも含まれる。それはまた、幾何学的形状の異なる成形体の混合物であってもよい。成形体は個々に包装してもよい。しかし、特に化粧品用においては、複数の成形体が、容器内に隣り合って配置されるのが好ましい。
成形体の体積それ自体は、製造方法によって制限されるものではない。適切には、体積は好ましくは少なくともおよそ0.1cm、好ましくは0.3cm、より好ましくは少なくとも0.5cmである。使用される体積は、適切には、上限が約6cm、好ましくは上限が5cm、より好ましくは上限が4cmである。成形体のサイズは、何にもまして、成形体が外用される場所によって決定される。かくして、狭い体表面(例:頬など)への適用が問題になる場合は小さい成形体が好まれるが、より広範囲の体表面あるいは髪の毛への適用(例:湿らせた成形体の背中などへの直接塗布や、浴用の配合剤としての利用)は、より大きな成形体の利用を可能にする。
成形体の直径(任意の形状をした成形体の2点間の最大の距離)は、適切には少なくとも約3ミリ、好ましくは少なくとも約5ミリ、より好ましくは少なくとも約7ミリ、さらに好ましくは少なくとも約8ミリ、上限は適切には約60ミリ、好ましくは約50ミリ、より好ましくは約40ミリ、さらに好ましくは約30ミリである。
特に好ましい成形体は、実質的に球形で、球体の直径が3ミリから30ミリ、好ましくは5ミリから20ミリ、より好ましくは7から15ミリ、さらに好ましくは8から13ミリである。
しかしながら、本発明による組成物は、また、シート、層、フリース、フィルムあるいは粒状で存在することも可能である。
本発明による、特に好ましい組成物は、下記の特性の一個、数個、もしくは全てを有する。
-1つ以上の担体材料を、少なくとも10重量%含有し、その1重量%溶液あるいは懸濁液は、温度20℃及びpH6−8の水において、好ましくは、粘度2000mPas未満、1000mPas未満、もしくは100mPas未満であり、それは、特に、アルギン酸塩を含むが、アルギン酸ナトリウムが好ましい。
-0.000001重量%から50重量%までの、安定した状態、好ましくは誘導体及び/又は前駆体の形態で存在する、特に、ビタミン群及び/又は芳香性物質の群から選択される、1つ以上の活性成分を含む。
-0.000001重量%から50重量%までの、特に、酵素の群から選択される、水相を組成物に添加すると、安定した状態から直ちに活性成分を生成する1つ以上の活性成分生成剤を含有する。
-0.1から70重量%までの、特に、脂肪物質の群から選択される、1つ以上の補助的物質を含有する。
-好ましくは、10重量%未満、より好ましくは5重量%未満、さらに好ましくは3重量%未満の水を含有する。それぞれの場合において、重量は全組成物に対するものである。
さらに、本発明による組成物、たとえば、少なくとも1つの担体材料と、必要に応じて、安定した状態で存在する、1つ以上の付加的な活性成分、ならびに、必要に応じて、水相を組成物に添加すると直ちに、安定した状態から活性成分を生成する1つ以上の成分、ならびに必要に応じて1つ以上の補助的物質を含有する上記組成物は、好ましくは、以下の特徴の内、少なくとも1つを有する。
-幾何学的に球もしくはシート、もしくは層もしくはフリース状
-密度が0.005g/cmから0.8g/cm、好ましくは0.01g/cmから0.8g/cm
-体積が0.1cmから6cm、好ましくは0.5cmから6cm
-直径(成形体の2点間の最大距離)が少なくとも6ミリ
-厚み(2点の最小距離、すなわち層厚)が1mmから25mm
本発明の組成物は、下記の工程からなる方法によって得ることができる。
(a)少なくとも1つの担体材料、1つ以上の、安定した形態の活性成分(好ましくは活性成分の誘導体及び/又は前駆体)、ならびに、少なくとも1つの、水相を組成物に添加すると直ちに、安定した状態から活性成分を生成する活性成分生成剤、ならびに、必要に応じて1つ以上の補助的物質を含有する溶液か懸濁液を用意する、
(b)前記の溶液または懸濁液を鋳型に流し込む、
(c)鋳型中の前記溶液または懸濁液を凍結させる、
(d)凍結した前記溶液または懸濁液をフリーズドライして、フリーズドライした組成物もしくはフリーズドライした成形体を生成する。
必要に応じて、その他の工程をこれらの工程の間に入れてもよい。特に、工程(a)において、溶液あるいは懸濁液のpH値を、混合された酵素が不活性になるように設定すること、又は、担体材料を架橋させる目的で、多価金属イオンの塩を添加することが可能である。工程(c)あるいは(d)に続いて、凍結もしくはフリーズドライした組成物の表面処理を、機械的処理、または活性成分、着色剤及び/又は溶解度変更剤の溶液をスプレー塗布することによって行うことが可能である。しかし、好ましくは、組成物の表面には塗膜がなく、組成物全体にわたって成分が均等に分配されているという意味において、均一であることが好ましい。
適切には、製造は、第一に担体材料の水溶液もしくは懸濁液を製造し、次に、出来るだけ短時間に、1つ以上の、安定した形態の活性成分、ならびに、少なくとも1つの、水相を組成物に添加すると直ちに安定した形態から活性成分を生成する活性成分生成剤、ならびに、必要に応じて、1つ以上の補助的物質を添加及び混合する。処理は、好ましくは温度10℃未満、特に好ましくは4℃未満で行われる。この温度範囲は、好ましく添加された酵素が、ここで最小限の活動しかしないようにするために好ましい。それによって、工程(a)で得られた組成物の水溶液あるいは懸濁液中の、安定化した活性成分との早期反応が抑制される。適切には、溶液や懸濁液を混合する時間、及びその後の、凍結までの工程は、出来るだけ短く保つ。好ましくは、そのタイムスパンは8秒未満、より好ましくは3秒未満である。安定化した活性成分及び放出剤の、担体材料の水溶液あるいは懸濁液への混合は、好ましくは成形体鋳型への押し出し、注入あるいは仕込みの直前にオンライン混合により行われる。
混合した物質の早期反応を防止する他の方法としては、その防止効果を有する揮発性の化学物質を、補助物質として、溶液や懸濁液に添加する方法が挙げられる。これらの防止物質は、その防止効果を、水溶液もしくは懸濁液の状態でのみ発揮する。これらの揮発性の防止剤は、工程(d)のフリーズドライ工程において除去される。フリーズドライ工程後の防止効果は、既に詳述した、担体材料中の物質の、空間的な分離メカニズムによって生じる。
十分な機械的安定性を有する、フリーズドライした組成物を提供するためには、溶液や懸濁液が、担体材料を特定の濃度で含有していることが必要である。もちろん、この濃度は、使用する親水性コロイドの種類に応じて異なる。
適切には、それは溶液もしくは懸濁液の総量に対し、少なくとも0.1重量%、好ましくは約0.25重量%から約20重量%、より好ましくは、15重量%未満、さらに好ましくは10重量%未満(溶液あるいは懸濁液全重量に対する担体材料の重量)である。高い濃度は好ましくない。その理由は、濃度が高いと、溶液や懸濁液の粘度が高くなりすぎ、その結果、溶液や懸濁液の処理が困難になるためである。溶液や懸濁液に含有される担体材料の量は、得られる組成物の濃度(組成物の幾何学形状の体積に対する、組成物の重量)に決定的な影響を与える。濃度は、水相の添加直後もしくは水もしくは活性成分及び/又は補助物質の溶液で湿らせた時、組成物の溶解速度にとって重要な量となる。溶液や懸濁液に含有される担体材料の濃度が高くなればなるほど、組成物の密度が高くなり(多孔度が低くなる)、その逆もまた同じである。密度/多孔度あるいは溶解速度の点を鑑みると、工程(a)で用意した、溶液や懸濁液中の担体材料の濃度は、好ましくは、溶液や懸濁液に対し、約0.25重量%から約15重量%の範囲から選択される。好ましく使用される、植物親水性コロイドのアルギン酸ナトリウムの濃度は、好ましくは、0.5から5重量%、より好ましくは1から4重量%である。
好ましくは0.2から3重量%のアルギン酸塩濃度が、架橋したアルギン酸塩から、好ましい不溶性の組成物を製造するのに用いられる。
好ましく使用される、タンパク新生の親水性コロイドコラーゲンの濃度は、好ましくは、溶液や懸濁液に対し、0.5から5重量%、より好ましくは1から3重量%である。
適切には、本発明によって得られる組成物の密度は、約0.005g/cmから1.0g/cm、好ましくは約0.01g/cmから0.5g/cm、好ましくは約0.02g/cmから0.2g/cmである。ここで言う密度とは、組成物の幾何学的外形の体積に対する組成物の重量を意味する。本発明の組成物から成る、個々の成形体の重量は、もちろん、寸法によって異なる。一般に、個々の成形品の重量は、約10から200mg、好ましくは20から150mgである。たとえば、直径12ミリの球は、好ましくは、20から250mg、より好ましくは、30から200mgの重量を有する。その他の直径を有する球に対し対応する好ましい範囲が、計算される。形状が、例えばシート、層あるいはフリースである態様においては、組成物の長さ及び幅は、厚みの少なくとも10倍、好ましくは少なくとも20倍であり、それらは、切断あるいはパンチングによって形にされ、表面積が好ましくは少なくとも約25cm、より好ましくは少なくとも約50cm、さらに好ましくは少なくとも約100cmである。
フリーズドライされる溶液もしくは懸濁液の調整は、好ましくは、担体材料の適切な溶液もしくは懸濁液が最初に製造され、次に、安定した形態の活性成分、水相を組成物に添加すると直ちに安定した状態から活性成分を生成する放出剤、そして、必要に応じて、補助的物質が溶液もしくは懸濁液に導入される。活性成分の、油溶性の誘導体及び/又は前駆体が使用される場合、それらは好ましくは、必要に応じて補助的物質として使用される油類(特にスクワラン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)に溶解させ、担体材料の溶液もしくは懸濁液に添加される。これは安定した溶液もしくは懸濁液を生成する利点を有する。乳化剤は必要なく、補助的物質あるいは活性成分の油溶性もしくは油性の誘導体/前駆体が用いられる場合、処理中に、溶液もしくは懸濁液の相分離が生じない。しかし、安定した活性成分を溶液もしくは懸濁液に分散させることも可能である。
このようにして生成された溶液もしくは懸濁液は、次に、製造する成形体に対応した、望ましい幾何学的形状のキャビティーを有する鋳型に注入される。鋳型は、好ましくは、ゴム、シリコンゴム、加硫ゴム(ゴム)などから成る。ゴムの鋳型が好ましい。鋳型の材料は必要に応じて被覆されていてもよい。溶液もしくは懸濁液が注入される成形体鋳型のキャビティーは、一般に、望ましい成形体の形状を有している。すなわち、キャビティーの体積は、後に得られる成形体の体積に実質的に対応する。
凍結直後、キャビティーにおいて、溶液もしくは懸濁液の体積が増加するため(水と氷の密度の差)、一般的に、キャビティーが完全に充填されることはない。このようにして、完全に左右対称な成形体が得られる。
鋳型のキャビティーが溶液で充填された後、溶液もしくは懸濁液が凍結される。溶液は、任意の方法で、鋳型内でそのまま冷却されるか凍結される。好ましくは、本発明の方法において使用される冷却法は、冷風の吹き付けである。その他の方法としては、たとえば、鋳型を液体ガス、たとえば、液体窒素に浸漬する方法などがある。本発明の方法における冷却速度は、生成した氷の結晶の寸法に影響を及ぼす。それらは、生成された成形体の孔径分布に影響を与える。大きい結晶が微量に生成された場合、成形体は少量の大きい孔を有する。大量の小さい結晶が生成された場合、成形体は大量の小さい孔を有する。溶液もしくは懸濁液の冷却速度が速いほど、結晶は小さくなる。
必要とされる凍結温度は、何にもまして、溶液もしくは懸濁液に含有される、活性成分の誘導体/前駆体、放出剤もしくは補助的物質によってどれだけ氷点が低下するかに依存する。適切には、温度は水の氷点を下回る温度から液体窒素の温度(−196℃)までである。好ましくは、凍結温度は、約−20℃から−80℃である。溶液もしくは懸濁液が凍結すると、成形体は鋳型から除去され、必要ならば、次の処理に供される。次の処理としては、たとえば、表面処理(研磨、粗化)などの機械的な処理が可能である。
成形体は、次に、フリーズドライ処理に供される。フリーズドライは、それ自体公知の方法、たとえばドイツ特許第4328329C2号あるいはドイツ特許第4028622C2号に記載の方法に従って行うことができる。フリーズドライの条件としては、乾燥温度が−20℃から+100℃、真空圧が約0.1から3.0mbarが好ましく選択される。フリーズドライの時間は、好ましくは、約15時間から72時間である。フリーズドライ後、本発明の組成物の水分残留量は、10%未満、より好ましくは5%未満、さらに好ましくは1%未満となる。フリーズドライされた組成物もしくは成形体は、貼り合わせ、切断、パンチング、スタンピングなどの、さらなる次の処理に供される。
放出剤及び補助的物質の両方が、安定化した活性物質とともに、本発明の組成物に直接含有される。そして、全ての物質群は、分離に対する付加的な努力によって、それらを組成物中で安定且つ簡単に利用可能な状態に保つ必要もなく、組成物もしくは担体材料中で均一に分配される。かくして、本発明による組成物は、外用の製品、とりわけ化粧品として特に適している。スキンケア製品としての利用は特に好ましい。同様に考えられるのが、本発明の組成物を薬用製品、特に外用薬として使用することである。
この場合、本発明の組成物は、好ましくは水または水溶液などの水相で湿らせるか、水相に溶解させて外用される。水相は、必要に応じて、その他の活性成分及び/又は補助的物質を含有してもよい。使用する担体材料の液量及び溶解度によって、組成物は完全に溶解すれば溶液が生成し、分離すればゲルが生成する。また、架橋し、不溶になった場合には、その形態を維持したまま膨張する。本発明の組成物が大量の水に溶解した場合、それは通常、浴用製品としての使用であり、本発明によれば、この使用は外用に含まれ、この場合、好ましくは、組成物が、少量の水あるいは活性成分及び/又は補助的物質の溶液と共に溶液、ゲルあるいは膨張したマトリックスもしくは層を形成しながら、皮膚に直接、例えば直接塗布する位置で、又は手のひらで湿らされ、その場所、あるいはそこから身体の治療部位に向けて、擦ったり、マッサージすることで、塗布が行われる。
さらに、本発明は、また、少なくとも1つの本発明による組成物ならびに、必要に応じて、1つ以上の他の活性成分及び/又は補助的物質を含有する少なくとも1つの水溶液が、グループを成して空間的に配置された組み合わせ(アプリケーションパック、セット、パーツキットなど)に関する。外用は、エンドユーザ自身か、あるいは、専門的医療(例:健康/美容用処理及び/又は治療用処理)の概念において行われる。
実施例1
ポリサッカライド担体、ビタミンC誘導体、および放出剤としての酵素から成る、迅速に溶解する組成物。
組成物の製造
2.0g アルギン酸ナトリウム(Satialgine US3001)
0.2g アスコルビン酸グルコシド
10g グルコアミラーゼ(Novozym 300GL;10−40%)
87.8g 逆浸透水(脱塩水、逆浸透)
アルギン酸塩粉末を逆浸透水に添加し、混合器を用いて、均一に混合する。その後、アスコルビン酸グルコシドを混入する。必要であれば、生成した懸濁液のpH値を、塩酸を用いて4から5に調整し、そして4℃未満に冷却する。8秒未満内に、酵素(グルコアミラーゼ)溶液を、冷却した懸濁液に混入する。懸濁液を鋳型に流し込み、温度−10℃未満で凍結し、鋳型から外し、フリーズドライする。
実施例2
ポリサッカライド担体、補助的物質、ビタミンC誘導体、および放出剤としての酵素から成る、迅速に溶解する組成物。
組成物の製造
2.0g アルギン酸ナトリウム(Satialgine US3001)
0.2g アスコルビン酸グルコシド
4.0g カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
10g グルコアミラーゼ(Novozym 300GL;10−40%)
85.8g 逆浸透水(脱塩水、逆浸透)
アルギン酸塩粉末を逆浸透水に添加し、混合器を用いて、均一に混合する。その後、アスコルビン酸グルコシド及びトリグリセリドを混入する。必要であれば、生成した懸濁液のpH値を、塩酸を用いて4から5に調整し、そして4℃未満に冷却する。8秒未満内に、酵素(グルコアミラーゼ)溶液を、冷却した懸濁液に混入する。
懸濁液を鋳型に流し込み、温度−10℃未満で凍結し、鋳型から外し、フリーズドライする。
実施例3
ポリサッカライド担体、補助的物質、ビタミンC誘導体、および放出剤としての酵素から成る、再水和できる、ゲル生成組成物。
組成物の製造
1.7g アルギン酸ナトリウム(Satialgine US3001)
0.4g カルボキメチルセルロースナトリウム
0.2g アスコルビン酸グルコシド
0.4g スクワラン
0.1g PPG−15ステアリルエーテル
0.1g PEG−40過オレイン酸ソルビタン
0.2g ビスコース繊維(レーヨン)
10g グルコアミラーゼ(Novozym300GL;10−40%)
86.9g 逆浸透水(脱塩水、逆浸透)
アルギン酸塩粉末及びカルボキシメチルセルロースを逆浸透水に添加し、混合器を用いて、均一に混合する。その後、アスコルビン酸グルコシド及び補助的物質としてのスクワラン、PPG−15ステアリルエーテル及びPEG−40過オレイン酸ソルビタンを添加して攪拌し、その後、レーヨン繊維を均一に混入する。必要であれば、生成した懸濁液のpH値を、塩酸を用いて4から5に調整し、そして4℃未満に冷却する。8秒未満内に、酵素(グルコアミラーゼ)溶液を、冷却した懸濁液に混入する。
懸濁液を鋳型に流し込み、温度−10℃未満で凍結し、鋳型から外し、フリーズドライする。必要であれば、フリーズドライ後に得られた組成物を、貼り合わせ、切断、パンチング、パッケージングなどの機械的処理に供する。
実施例4
実施例1及び2の組成物の利用
局所的に塗布する直前に、実施例1及び2で得られた、フリーズドライした組成物を水相で湿らせるか、水相に溶解する。水相としては、水、湯あるいは活性成分の溶液が好ましく、活性成分の溶液は、その他の活性成分及び/又は補助的物質を適宜含有してもよい。この作業は、適当な容器の中あるいは手の平で行う。組成物を湿らせた後、生成する溶液あるいはゲルを、治療部位に塗布し、その部位において擦るかマッサージする。
実施例5
実施例3の組成物の利用
局所的に塗布する直前に、実施例3で得られた、フリーズドライした組成物を水相で湿らせるか、水相に溶解する。水相としては、水、湯あるいは活性成分の溶液が好ましく、活性成分の溶液は、その他の活性成分及び/又は補助的物質を適宜含有してもよい。この作業は、適当な容器の中あるいは手の平で行うか、好ましくは、局所塗布する望ましい部位において直接行う。組成物を湿らせた後、生成する溶液あるいはゲルを、適宜、治療部位に塗布し、その部位において擦るかマッサージする。

Claims (19)

  1. 少なくとも1つの担体材料、少なくとも1つの安定した形態の活性成分、及び少なくとも1つの、水相を組成物に添加すると直ちに安定した形態から活性成分を生成する活性成分生成剤から成る組成物であって、前記組成物がフリーズドライによって得られることを特徴とする組成物。
  2. 前記担体材料が親水性であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記担体材料が少なくとも1つの親水性コロイドから成ることを特徴とする、請求項1あるいは2に記載の組成物。
  4. 前記担体材料が、ポリサッカライド、グルコサミノグリカン、タンパク質及び合成ポリマーから成る群から選択されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 前記安定化した活性成分が、活性成分の前駆体及び/又は活性成分の誘導体であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 前記安定化した活性成分が、ビタミン、芳香性物質、香料(aroma)、医薬品的に活性な成分及び化粧品的に活性な成分から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 前記安定化した活性成分が、ビタミン誘導体であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 前記活性成分生成剤が、触媒、酸、塩基及び酸化還元剤から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 前記活性成分生成剤が、酵素類から選択されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 少なくとも1つの補助的物質を含むことを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 前記成分が、前記担体材料のマトリックス中に均一に分散していることを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 前記組成物の総重量に対し、
    ‐少なくとも10重量%の担体材料、
    ‐少なくとも0.01重量%の安定化した活性成分、
    ‐少なくとも0.0001重量%の、水相を添加すると直ちに前記活性成分を生成する、活性成分生成剤、
    ‐0から80重量%の、1つ以上の補助的物質、および
    ‐10重量%未満の水、を含むことを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の組成物。
  13. a)少なくとも1つの担体材料、少なくとも1つの安定化した活性成分および少なくとも1つの活性成分生成剤、及び、必要に応じて、1つ以上の補助的物質から成る水溶液あるいは懸濁液を生成し、
    b)前記水溶液あるいは懸濁液を鋳型に注入し、
    c)鋳型中の前記水溶液あるいは懸濁液を凍結し、および
    d)前記凍結した水溶液あるいは懸濁液をフリーズドライする工程から成る方法で得ることのできる、請求項1から12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 成形体として存在する、請求項1から13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の組成物の、化粧品としての利用。
  16. 請求項1から14のいずれか1項に記載の組成物の、医薬品調整用としての利用。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載の組成物の、外用薬としての利用。
  18. 前記組成物を水相で湿らせること、及び、湿らせた組成物を皮膚あるいは頭髪に塗布することから成る、請求項17に記載の組成物の利用。
  19. 少なくとも1つの担体材料及び少なくとも1つの安定した形態で存在する化粧品あるいは医薬品用の活性成分、及び少なくとも1つの水相を組成物に添加すると直ちに安定した形態から活性成分を生成する活性成分生成剤から成る組成物。
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