JP2010285746A - 外設部材の支持構造、及び外装構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、支持架台1上に外設部材5を支持させると共に、前記支持架台1に固定した取付具3により外設部材5を取り付けてなり、前記支持部材3は、流れ方向に沿う1つ以上の溝部21を備え、前記取付具3は、前記溝部11内に弾性係合する脚部22と、上方に延在する取付部23とを備え、前記支持架台1の溝部11に、前記取付具3の脚部22を上方から取り付け、外設部材5を前記支持架台1上に支持させると共に、前記取付具3の取付部23に取り付けてなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
なお、施工の途中や施工後に固定具を外して所望の取付位置に微調整して再度固定する場合には、前述の方法で実質的に困難であり、直接釘(ビス)を打ち込む方法では、雨水の侵入箇所を増やすことになり、ハゼ部を金具で挟み込む方法では、変形又は破断される箇所を増やすことになっていた。
さらに、そもそも太陽電池モジュールのサイズに応じた専用の固定金具であるにもかかわらず、微妙なズレが生じて取り付けが困難となることもあり、およそ取付位置の微調整ができるものではなかった。
また、本発明の外装構造は、縦葺き外装構造に、前記外設部材の支持構造を取り付けた構成である。
本発明に用いられる支持架台は、外設部材を取り付けるための部材であって、流れ方向に沿う1つ以上の溝部を備える構成である。
上記溝部は、上方が開放し、該溝部内を取付部が流れ方向に移動する構成である。
本発明に用いられる取付具は、前記支持架台の溝部内に弾性係合する脚部と、上方に延在する取付部とを備える構成であり、一部材でも後述する図示実施例のように複数部材を組み合わせたものでもよい。
前記下方金具と上方金具とを組み合わせるには、例えば後述する図示実施例における第1金具のように下方金具を形成し、上方金具をボルト状に形成すれば、下方金具の挿通孔の下方から上方金具の雄螺子部分を挿通させて組み合わせればよい。なお、下方金具の上面に側端に至る挿通孔を形成することにより、下方金具の側方から上方金具を嵌め込むことも可能である。
前記第1金具〜第3金具を組み合わせる仕様については、後述する図示実施例にて詳述する。
具体的には、溝部の開口幅をX、溝部の内部幅をY(X<Y)とすると、後述する図示実施例のように脚部の挿入先端をXより小さく形成し、内部で弾性回復して横幅がYより大きくなるように形成すれば、安定に固定される。
すなわちこの取付具は、弾性係合により支持架台の溝部に脚部を取り付けることができる構成を有するものであるが、取り付けられた脚部が再び弾性変形して溝部から抜け出ることがないように抜け止め手段、すなわち弾性変形を防止する手段を備えていることが望ましい。
本発明に用いられる外設部材としては、太陽電池システムを後述する図示実施例にて説明するが、それに限定するものではなく、屋根面に設置する外設部材であれば、例えば緑化構造でも、雪止め金具でもよいし、避雷針、アンテナなどでもよい。
この外設部材の配設位置は、前記支持架台の溝の任意の位置に取付具の脚部を取り付けることができるので、流れ方向の任意の位置に取り付けることができる。
後述する図示実施例では、この縦葺き外装材は、面板部の左右の側縁を立ち上げた側縁成形部を備え、この側縁成形部に嵌合部を形成し、後述する保持部材の被嵌合部に嵌合させて下地に取り付けられるようにした。このように、側縁形成部の構成は、保持部材の構成に応じて適宜に形成すればよく、例えば単なる起立片状でもよく、特に限定するものではない。
また、図示実施例に示すように支持架台を用いて左右の縦葺き外装材の側縁成形部を接続するものでも、側縁成形部同士を重合させてハゼ締めして接続するものでもよい。
さらに、この保持部材は、後述する図示実施例のように、下地に固定する下側保持部材と、縦葺き外装材を保持する上側保持部材とからなるように、複数部材にて構成されるものでも、単一部材にて構成されるものでもよい。
図1(a)に示すように前記溝部11の開口幅をX、溝部11の内部幅をY(X<Y)とすると、脚部22の挿入先端をXより小さく形成し、内部で弾性回復して横幅がYより大きくなるように形成すれば、安定に固定される。したがって、脚部22を形成する左右の垂下片の間隔をXとほぼ同じとすれば、それらの垂下片の下端から外側へ折り返した折り返し片221,221の間隔は、当然のことながらXより大きくなるから、安定に固定される。
第3金具2Cは、前記第2部分に取り付けられて上方に延在する取付部23を有する第3部分を形成する構成であって、図1(c)に示すように両端ボルト(スタッドボルト)を用いた。すなわちこの第3金具2Cに設けられる取付部23とは、上方に延在する雄螺子部分が相当する。
まず、図1(d)に示すように、支持架台1の流れ方向に沿う溝部11の任意(所望)の位置に、第1金具2Aを取り付ける。
第1金具2Aの脚部22は、前述のように左右の垂下片の下端に折り返し片221,221を形成した構成であり、溝部11の開口幅Xよりもわずかに狭い垂下片の下端を溝部11の直上から臨ませた状態で下方へ押し込む。押し込みに伴って折り返し片221,221が内側へ傾斜され(この状態では折り返し片221,221の横幅が強制的に溝部11の開口幅Xと一致する状態となっている)、折り返し片221,221の上端を過ぎた時点で弾性回復して拡開し、その折り返し片221,221の横幅が溝部11の開口幅Xよりも大きくなる。
この脚部22の押し込みに伴って折り返し片が221,221が内側へ傾斜される際には、図1(d)にて破線で示すように収納部21も弾性変形し、折り返し片が221,221の上端が溝部11内に嵌入した時点で、折り返し片221,221と同様に収納部21も元の形状に弾性回復する。
その際、互いにピース材である第1金具2Aの収納部21に対し、第2金具2Bを側方から嵌め込むことは極めて容易に実施できるが、前述のように収納部21を形成する上面部分には、円形状の挿通孔211が形成されているので、第2金具2Bの通孔(雌螺子孔)と挿通孔211とが連通するように第2金具2Bの装着位置を微調整する。
この収納部21への第2金具2Bの取り付けにより、特に図示実施例では、収納部21の形状及び容積とほぼ一致する形状及び体積の第2金具2Bを取り付けたので、収納部21の変形が防止され、それにより脚部22の弾性変形も防止される。
その際、前述のように収納部21を形成する上面部分の挿通孔211は、ナット(第2金具2B)の通孔(雌螺子孔)と連通させているので、第3金具2Cの下端を第1金具2Aの上面から取り付けることにより、収納部21の内部の第2金具2Bの雌螺子孔に螺合する。さらに、第3金具2Cを締め付けると、第3金具2Cの下端は収納部21(第2金具2B)を貫通して脚部22の左右の垂下片の間に介在し、最終的には支持架台1の溝部11に至る。
このように第3金具2Cの下端が溝部11内に至り、脚部22の左右の垂下片の間に介在することにより、脚部22の弾性変形は物理的に阻止されるものとなる。すなわち、前述のように収納部21への第2金具2Bの取り付けも抜け止め手段として有効であるが、この溝部11内への第3金具2Cの取り付けは脚部22の弾性変形を物理的に阻止するので、極めて強い抜け止め手段となる。
さらに、収納部21への第2金具2Bの取り付けでは、前述のように収納部21の形状に一致させる必要があるし、脚部22の形状によって効果が薄れる場合もあるが、溝部11への第3金具2Cの取り付けは、収納部21の形状等に影響を受けないという利点もある。
なお、取付具3,3'を比較するため、それ以外の支持架台1等については全く同様とした。
これに対し、図2(b)の取付具3'は、溝部11を移動する螺子部を有する構成であって、本願出願人が特願2008−185749として既に出願している。具体的には、この先願の取付具3'は、(六角)ボルト材であって、支持架台1の溝部11内にボルト材の頭部31を収納させ、ボルト材の雄螺子部分が上方に延在する取付部32となっている。
これに対し、先願の取付具3'では、長尺材である支持架台1の溝部11に対して直接的にボルト材を取り付けるので、溝部11の端縁、すなわち支持架台1の長さ方向の端縁からボルト材の頭部31を嵌め付けるほかはなく、前記本発明に比べて作業が面倒であった。さらに、ボルト材の頭部31を嵌め込んだだけでは、流れ方向へズレ動いてしまうため、上方から嵌め込んだ締め付けナット33にて締め付け固定する必要があった。
すなわち図2では、複数の支持架台1上に太陽電池システムである外設部材5を支持させると共に、前記支持架台1に固定した取付具3の取付部23に取り付け、外設部材5の上面を押さえ板34にて押さえ付け、この押さえ板34を前記取付部23に止め付け、その上端にはキャップ35を固定した。
前記外装材4は、略水平面状の面板部41の左右の側縁を傾斜状に立ち上げ、外方に向かって凹状の嵌合部421を形成した側縁成形部42,42を設け、その上端を外方へ延在して載置部分43を形成し、さらにその先端を略U字状に成形して第2嵌合部44とした構成である。
この外装材4は、流れ方向に連続する通し材でもよいし、定尺の外装材を公知の連結構造を用いて接続したものでもよく、表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板、真鍮板、鉛板等の公知の金属素材、炭素繊維積層板、硬質樹脂板等より成形され、素材が金属板の場合にはロール成形、或いはプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)される。素材が非金属素材の場合には、主に型成型により成型される。また、その素材厚は特に限定するものではないが、概ね0.4乃至1.6mm程度である。
これらの保持部材(7A,7B)は、少なくとも流れ方向に連続するものではなく、短幅材でもよく、その素材についても特に限定するものではなく、アルミや硬質樹脂による押出成形品、メッキ鋼板、ステンレス鋼板等のプレス加工品及びセラミック等より形成すればよい。
まず、前記構成の下部保持部材7Aの固定部74を下地8上の所定位置に配設させ、図示しない固定具にて固定し、連結具7cにて上部保持部材7Bと連結する。
続いて、保持部材(7A,7B)の左右に前記構成の外装材4,4を配し、それぞれの側縁成形部42の嵌合部421を被嵌合部(701,704)に嵌合させる。
また、載置部分43,43を支持部702,702に支持させ、第2嵌合部44,44を中央凹部703に係合させて固定する。
そして、前記構成のキャップ材兼用の支持架台1を上方から臨ませ、左右の下向き片13,13に設けた嵌合固定部131を、前記嵌合部421に嵌合させて取り付ける。この支持架台1の設置は、上方から押圧するだけの簡単な操作にて弾性的に係合する。なお、支持架台1には、予め前記構成の取付具3を取り付けておいてもよいし、支持架台1を取り付けた後に、前述の手順にて取付具3を取り付けるようにしてもよい。
その後に、各種構成の外設部材5を、取付具3の取付部23に取り付ける。
11 溝部
131 嵌合固定部
2A 第1金具
2B 第2金具
2C 第3金具
21 収納部
22 脚片
221 折り返し片
23 取付部
3 取付具
3' (従来の)取付具
4 (縦葺き)外装材
41 面板部
42 側縁成形部
421 嵌合部
6 外設部材(太陽電池システム)
7A 下部保持部材
7B 上部保持部材
8 下地
Claims (4)
- 支持架台上に外設部材を支持させると共に、前記支持架台に固定した取付具により外設部材を取り付けてなる支持構造であって、
前記支持部材は、流れ方向に沿う1つ以上の溝部を備え、
前記取付具は、前記溝部内に弾性係合する脚部と、上方に延在する取付部とを備え、
前記支持架台の溝部に、前記取付具の脚部を上方から取り付け、外設部材を前記支持架台上に支持させると共に、前記取付具の取付部に取り付けてなることを特徴とする外設部材の支持構造。 - 取付具は、上方に位置する収納部と、下方に配されて前記溝部内に弾性係合する脚部とを有する第1部分と、前記第1部分の収納部に収納される第2部分と、前記第2部分に取り付けられて上方に延在する取付部を有する第3部分とを組み合わせてなることを特徴とする請求項1に記載の外設部材の支持構造。
- 取付具は、抜け止め手段が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の外設部材の支持構造。
- 流れ方向に嵌合部を有する縦葺き外装構造に請求項1又は2に記載の支持構造を取り付けてなる外装構造であって、
縦葺き外装構造の左右の嵌合部に支持架台を嵌合させて固定し、該支持架台に固定した取付具により外設部材を取り付けたことを特徴とする外装構造。
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