JP2010285241A - エレベータの制振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】かごの上下振動を抑制でき、省スペースで低コストのエレベータの制振装置の提供。
【解決手段】エレベータの制振装置は、かごに取り付けたローラガイド装置のローラに設けられてローラの回転軸回りの可変減衰力を与えるダンパを備え、ダンパは、コントローラにより、かごの運転時にはかごを開放し、停止時にはかごを制動してかごの上下振動を抑制する。かごの上下振動に対しては、ダンパの減衰力を制御して、上下振動を抑制することもできる。
【効果】エレベータのローラガイド装置にかごの上下方向の振動を抑制する機能を設けることができる。
【選択図】図1
【解決手段】エレベータの制振装置は、かごに取り付けたローラガイド装置のローラに設けられてローラの回転軸回りの可変減衰力を与えるダンパを備え、ダンパは、コントローラにより、かごの運転時にはかごを開放し、停止時にはかごを制動してかごの上下振動を抑制する。かごの上下振動に対しては、ダンパの減衰力を制御して、上下振動を抑制することもできる。
【効果】エレベータのローラガイド装置にかごの上下方向の振動を抑制する機能を設けることができる。
【選択図】図1
Description
この発明はエレベータの制振装置に関し、特にエレベータかごの上下方向振動を抑制するための可変減衰型ダンパを用いたエレベータの制振装置に関するものである。
従来、エレベータにおいて、乗客が乗降する際のかごの上下方向の振動を抑制するために、かご、釣合重りあるいは釣合車部に関連して上下方向の振動に対する制振装置を設けることが提案されている。ある制振装置においては、2つに分割した釣合い重りの間に、ばねとダンパとを制振装置として設けて、シーブ、コンペンプーリの回転振動を低減させることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、このような釣合重りに関連させてばねやダンパなどを設けた従来の制振装置は、比較的大きな設置スペースを必要とし、エレベータの小型化、省スペース化の要求に応えることができず、またコストも大きいという問題が生じている。
従ってこの発明の目的は、かごの上下方向の振動を抑制でき、低コストで省スペース化の要請に応えることのできるエレベータの制振装置を提供することである。
この発明のエレベータの制振装置は、エレベータの昇降体に取り付けられ、ガイドレール上を転動して上記昇降体を上記ガイドレールに沿って案内するローラを有するローラガイド装置と、上記ローラに設けられて上記ローラに上記ローラの回転軸回りの可変減衰力を与えるダンパと、上記ダンパを制御して、上記昇降体が停止しているとき上記ダンパが減衰力を発生し、上記昇降体の移動中は上記ダンパが減衰力を発生しないようにするコントローラとを備えたことを特徴とするエレベータの制振装置である。
この発明のエレベータの制振装置はまた、エレベータの昇降体に取り付けられ、ガイドレール上を転動して上記昇降体を上記ガイドレールに沿って案内するローラを有するローラガイド装置と、上記ローラに設けられて上記ローラに上記ローラの回転軸回りの可変減衰力を与えるダンパと、上記ダンパを制御して、上記昇降体の上下振動に応じて上記ダンパの減衰力を制御するコントローラとを備えたことを特徴とするエレベータの制振装置である。
この発明のエレベータの制振装置によれば、エレベータのローラガイド装置にかごの上下方向の振動を抑制する機能を設けることができる。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明のエレベータの制振装置の一実施形態を示す概略正面図であり、エレベータの制振装置が取り付られたエレベータの昇降体であるかご1は、主索2によって吊られていて、ドア駆動装置3によって出入口を開閉するドア4を備えている。かご1にはまた、かご1をガイドレール6に沿って案内されるようにするローラガイド装置5が設けられている。ローラガイド装置5は、後に詳しく説明するように、エレベータのかご1に取り付けられ、ガイドレール6上を転動してかご1をガイドレール6に沿って案内するローラ7と、ローラ7に設けられてローラ7の回転軸8回りの可変減衰力をローラ7に与えるダンパ9と、ダンパ9を制御して、かご1が停止しているときダンパ9が減衰力を発生し、かご1の移動中はダンパ9が減衰力を発生しないようにするコントローラ10とを備えている。ローラガイド装置5のコントローラ10は、配線11によってかご1上のドア駆動装置3に設けられた開閉センサ12に接続されていて、かご1のドア4の開閉に応じてダンパ9を制御するようにしてある。
図1はこの発明のエレベータの制振装置の一実施形態を示す概略正面図であり、エレベータの制振装置が取り付られたエレベータの昇降体であるかご1は、主索2によって吊られていて、ドア駆動装置3によって出入口を開閉するドア4を備えている。かご1にはまた、かご1をガイドレール6に沿って案内されるようにするローラガイド装置5が設けられている。ローラガイド装置5は、後に詳しく説明するように、エレベータのかご1に取り付けられ、ガイドレール6上を転動してかご1をガイドレール6に沿って案内するローラ7と、ローラ7に設けられてローラ7の回転軸8回りの可変減衰力をローラ7に与えるダンパ9と、ダンパ9を制御して、かご1が停止しているときダンパ9が減衰力を発生し、かご1の移動中はダンパ9が減衰力を発生しないようにするコントローラ10とを備えている。ローラガイド装置5のコントローラ10は、配線11によってかご1上のドア駆動装置3に設けられた開閉センサ12に接続されていて、かご1のドア4の開閉に応じてダンパ9を制御するようにしてある。
図2および3にはこの発明のエレベータの制振装置を適用したローラガイド装置5の構造の詳細を示してあり、図2は図1の円Aで囲んだ部分の拡大図であり、図3は図2の上面図である。これらの図において、かご1の頂壁に取り付けられたフレーム13にはローラ腕14がピン15によって枢着されていて、ローラ腕14にはローラ7を回転可能に支持する回転軸8が取り付けられている。回転軸8には回転できるようにローラ7が取り付けられているが、ローラ7と回転軸8との間には、減衰力が可変のダンパ9が設けられている。
ダンパ9は、例えばローラ7の回転を制動するブレーキあるいはクラッチであり、このようなダンパ9の一例を挙げれば、回転軸8に固定された磁性体のスリーブ部16と、ローラ7とともに回転する磁性体の回転部17と、スリーブ部16および回転部17間に介在させられた可変粘性磁性流体18と、通電によって可変粘性磁性流体18に磁界を発生してその粘性を変化させてスリーブ部16および回転部17間の力の伝達を制御する電磁コイル19とで構成したものを使用できる。
ローラガイド装置5は、ローラ7をガイドレール6に圧力をもって当接させるばね装置20を備えている。ばね装置20は、フレーム13に取り付けられた支柱21に支持されて、ローラ腕14を貫通して延びたロッド22上で、ローラ腕14と止めナット23との間に設けられた圧縮ばね24を備えている。
このようなエレベータの制振装置においては、エレベータの昇降時には、ダンパ9の可変粘性磁性流体18は粘性が低く、ローラ7は回転軸8に対して自由に回転でき、走行抵抗を受けることなしにガイドレール6により通常の案内作用を受ける。エレベータが乗場に停止した時には、開閉センサ12がドア4が開いたことを検知してコントローラ10にかご停止信号を送り、コントローラ10はダンパ9の電磁コイル19を附勢して可変粘性磁性流体18に磁界を発生し、その粘性を大きくする。このためローラ7は回転軸8に対して制動状態となり、ローラ7とガイドレール6との間に摩擦力が作用して、乗客が乗り降りしてもかご1が振動することなしにかご1を停止状態に維持できる。
実施の形態2.
図4に示すエレベータの制振装置においては、コントローラ10が、昇降体であるかご1の上下振動に応じてダンパ9を制御するように構成されていて、このために開閉センサ12の代わりにコントローラ10に接続された振動センサ25を備えている。図示の例では振動センサ25はかご1の頂壁に取り付けられている。
図4に示すエレベータの制振装置においては、コントローラ10が、昇降体であるかご1の上下振動に応じてダンパ9を制御するように構成されていて、このために開閉センサ12の代わりにコントローラ10に接続された振動センサ25を備えている。図示の例では振動センサ25はかご1の頂壁に取り付けられている。
このエレベータの制振装置においては、予め設定した基準値を超えた上下振動を振動センサ25が検知すると、かご1の上下振動を抑制するようにダンパ9の可変減衰力の制御を行う。このとき上下振動の大きさに応じて可変粘性磁性流体18の粘性の大きさを調整することができる。これにより、乗客の乗り降り時に生じる上下振動以外にも、巻上機の綱車(図示してない)の芯ズレなどに起因するカゴの上下振動を効果的に抑制することが可能となり、良好な乗心地が確保される。
以上に図示して説明したエレベータの制振装置は単なる例であって様々な変形が可能であり、またそれぞれの具体例の特徴を全てあるいは選択的に組み合わせて用いることもできる。例えば、図示の例では、開閉センサと振動センサをそれぞれ別個に用いているが、併用することもできる。また、かご1だけではなく、釣合錘にも設けることもできるし、釣合錘にだけ設けることもできる。この場合、ダンパ9を作動されるための信号は、かご1に設けたドア4用の開閉センサ12から供給されるようにする。また、それぞれのローラガイド装置5一つのコントローラ10を設けてあるが、複数のローラガイド装置5に対して共通のコントローラ10を一台だけ使用することもできる。
この発明はエレベータの制振装置に利用できるものである。
1 かご、2 主索、3 ドア駆動装置、4 ドア、5 ローラガイド装置、6 ガイドレール、7 ローラ、8 回転軸、9 ダンパ、10 コントローラ、11 配線、12 開閉センサ、13 フレーム、14 ローラ腕、15 ピン、16 スリーブ部、17 回転部、18 可変粘性磁性流体、19 電磁コイル、20 ばね装置、21 支柱、22 ロッド、23 止めナット、25 振動センサ、25 振動センサ。
Claims (5)
- エレベータの昇降体に取り付けられ、ガイドレール上を転動して上記昇降体を上記ガイドレールに沿って案内するローラを有するローラガイド装置と、
上記ローラに設けられて上記ローラに上記ローラの回転軸回りの可変減衰力を与えるダンパと、
上記ダンパを制御して、上記昇降体が停止しているとき上記ダンパが減衰力を発生し、上記昇降体の移動中は上記ダンパが減衰力を発生しないようにするコントローラと
を備えたことを特徴とするエレベータの制振装置。 - 上記昇降体がかごを含み、上記コントローラが、上記かごのドアの開閉を検出する開閉センサを備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの制振装置。
- エレベータの昇降体に取り付けられ、ガイドレール上を転動して上記昇降体を上記ガイドレールに沿って案内するローラを有するローラガイド装置と、
上記ローラに設けられて上記ローラに上記ローラの回転軸回りの可変減衰力を与えるダンパと、
上記ダンパを制御して、上記昇降体の上下振動に応じて上記ダンパの減衰力を制御するコントローラと
を備えたことを特徴とするエレベータの制振装置。 - 上記昇降体がかごを含み、上記コントローラが、上記かごの上下方向振動を検出する振動センサを備えたことを特徴とする請求項3に記載のエレベータの制振装置。
- 上記ダンパが、上記ローラの回転を制動するブレーキあるいはクラッチであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のエレベータの制振装置。
Priority Applications (1)
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JP2009138938A JP2010285241A (ja) | 2009-06-10 | 2009-06-10 | エレベータの制振装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103754728A (zh) * | 2014-01-03 | 2014-04-30 | 东南电梯股份有限公司 | 一种用于高速电梯的滚轮导靴及其气动控制机构 |
CN107108171A (zh) * | 2014-12-17 | 2017-08-29 | 因温特奥股份公司 | 用于电梯的减振单元 |
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JPH0859097A (ja) * | 1994-08-03 | 1996-03-05 | Otis Elevator Co | 巻き上げ式エレベーター |
JP2003104655A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータ装置 |
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2009
- 2009-06-10 JP JP2009138938A patent/JP2010285241A/ja active Pending
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US10501287B2 (en) | 2014-12-17 | 2019-12-10 | Inventio Ag | Damper unit for an elevator |
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