JP2010283773A - スイッチトキャパシタ回路及びそれを有するパイプライン型ad変換回路 - Google Patents

スイッチトキャパシタ回路及びそれを有するパイプライン型ad変換回路 Download PDF

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Abstract

【課題】
キャパシタの容量値の相対誤差の影響を抑えた変換回路と,それを有するパイプライン型AD変換回路を提供する。
【解決手段】
単位変換回路は,第1期間において,差動入力の差電圧が第1のキャパシタCSFに印加され,第2期間において,アンプAMPの入出力間に第1のキャパシタCSFが接続され,差動入力に応じた参照電圧とアンプ入力との間に第2のキャパシタCRが接続される。キャパシタ間に相対誤差が存在していても,AD変換誤差を抑制することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は,スイッチトキャパシタ回路及びそれを有するパイプライン型AD変換回路に関する。
パイプライン型AD変換回路は,複数ステージの単位変換回路と,各ステージの単位変換回路の出力デジタルコードをエンコードして出力デジタルコードを生成するエンコーダとを有する。また,単位変換回路は,アナログ入力信号をAD変換するサブADコンバータとアナログ入力信号を増幅しAD変換結果に応じて変更を加えるスイッチトキャパシタ回路とを有する。パイプライン型AD変換回路は,複数ステージの単位変換回路を,第1ステージから順にサンプリング期間とホールド期間にそれぞれパイプライン的に制御することで,高精度の出力デジタルコードを生成する。
パイプライン型AD変換回路については,たとえば,以下の非特許文献1に記載されている。
また,特許文献1には,単一のコンパレータを時分割で用いる巡回型AD変換回路が記載されている。
特開2008−141396号公報
従来のスイッチトキャパシタ回路は,同一容量値に設計された2種類のキャパシタを有するが,それらのキャパシタの容量値には製造ばらつきによる相対誤差が含まれ,この相対誤差により出力信号の電圧に誤差電圧が発生し,変換精度の低下を招いている。キャパシタの容量値の相対誤差は,キャパシタサイズを大きくして容量値自体を大きくすることで低減できるが,キャパシタの容量値が大きいとスイッチトキャパシタ回路のサンプリング期間とホールド期間の時間が長くなり,パイプライン型AD変換回路の変換速度が低下しまた消費電力が増大しチップ上の専有面積が増大する。つまり,キャパシタの容量値に関しては,相対誤差と,変換速度,消費電力及び専有面積とがトレードオフの関係になっている。
そこで,本発明の目的は,キャパシタの容量値の相対誤差の影響を抑えた変換回路と,それを有するパイプライン型AD変換回路を提供することにある。
本発明の一側面によれば、変換回路の第1の側面は,差動入力信号を出力信号に変換する変換回路であって,入力端子と出力端子とを有するアンプと,第1期間において,第1及び第2の端子間に前記差動入力信号の差電圧が印加され,第2期間において,前記第1の端子が前記アンプの出力端子に前記第2の端子が前記アンプの入力端子に接続される第1キャパシタと,前記第2期間において,第1の端子に前記差動入力信号に応じた参照電圧が印加され,第2の端子に前記第1キャパシタの前記第2の端子が接続される第2キャパシタとを有する。
本発明の一側面によれば,変換精度が改善される。
本実施の形態におけるパイプライン型ADコンバータの構成図である。 スイッチトキャパシタ回路の入出力特性図である。 パイプラインADCの動作原理を示す図である。 パイプライン型ADコンバータの動作を示すタイミング図である。 本実施の形態における単位変換回路の回路図である。 図5の第1の期間の接続状態を示す回路図である。 本実施の形態における単位変換回路の回路図である。 図7の第2の期間の接続状態を示す回路図である。 本実施の形態におけるスイッチトキャパシタ回路の入出力特性図である。 従来のスイッチトキャパシタ回路においてキャパシタ間に容量値の相対誤差がある場合の入出力特性図である。 12ビットパイプラインADコンバータの動作モデルにおけるキャパシタの容量値の相対誤差に対する有効ビット数を示す図である。 第2の実施の形態における単位変換回路の回路図である。 第2の実施の形態における単位変換回路の回路図である。
図1は,本実施の形態におけるパイプライン型ADコンバータの構成図である。パイプライン型ADコンバータは,アナログ入力信号AINを上位ビットから順に検出してサブデジタル信号DB(1)〜DB(n)をそれぞれ生成する多段接続された単位変換回路UN1〜UNnと,最終ステージの単位変換回路UNnの出力VOUTを最下位ビットのサブデジタル信号DBLに変換するフラッシュADコンバータ13と,各単位変換回路UN1〜INnとフラッシュADコンバータ13とが生成するサブデジタル信号DBを所定の演算式でエンコードしてデジタル出力コードDOUTを生成するエンコーダ14とを有する。
単位変換回路UN1〜UNnは,アナログの入力信号VINを1.5ビットのサブデジタル信号DBに変換する1.5ビットADコンバータ11と,スイッチトキャパシタ回路10とを有する。スイッチトキャパシタ回路10は,アナログ入力信号VINをサンプルホールドし,それを例えば2倍に増幅し,1.5ビットADコンバータ11が生成する参照電圧を加算または減算してアナログ出力信号VOUTを出力する。1.5ビットDAコンバータ12は,1.5ビットのサブデジタル信号DBに応じて参照電圧VR+,0V,VR−のいずれかを生成する。スイッチトキャパシタ回路10の具体的構成は,後で詳述する。
基準電圧VR+,VR−は,アナログ入力信号VINの差動信号VIN+,VIN−の上限値(正)と下限値(負)を意味する。したがって,差動アナログ入力信号VIN+,VIN−の振幅は,2*VR+〜2*VR−の範囲内になる。
多段接続された単位変換回路UN1〜UNnは,クロックCLKに同期して,サンプリング期間である第1の期間と,ホールド期間である第2の期間とを交互に繰り返す。そして,第1ステージの単位変換回路UN1は,アナログ入力信号AINを入力電圧VINとして入力し,最上位ビットのサブデジタル信号DB(以下単にデジタル信号DBと称する)に変換する。
アナログ入力電圧VIN+,VIN−は,例えば,振幅が基準電圧間の電圧範囲VR−〜VR+にある差動アナログ電圧VIN+,VIN−である。1.5ビットADコンバータ11は,例えばアナログ入力電圧VIN+,VIN−を,別の基準電圧VR+/4,VR−/4と比較する1対の比較器(図示せず)を有し,アナログ入力電圧VIN+,VIN−が電圧レンジVR+〜VR+/4,VR+/4〜VR−/4,VR−/4〜VR−のいずれにあるかを検出する。そして,1.5ビットADコンバータ11は,2つの比較器の検出結果に応じて,デジタル信号DB=00,01,10のいずれかを出力する。
ここでは,たとえば,アナログ入力電圧VIN+が電圧レンジVR+〜VR+/4の場合はDB=10,VR+/4〜VR−/4の場合はDB=01,VR−/4〜VR−の場合はDB=00が生成される。それと逆相のアナログ入力電圧VIN−が電圧レンジVR+〜VR+/4の場合はDB=00,VR+/4〜VR−/4の場合はDB=01,VR−/4〜VR−の場合はDB=10が生成される。
図2は,スイッチトキャパシタ回路の入出力特性図である。スイッチトキャパシタ回路10は,オペアンプGを有しサンプリングしたアナログ入力信号VIN+,VIN−を例えば2倍に増幅する。そして,スイッチトキャパシタ回路10は,サブADコンバータ11の変換結果に応じて,2倍に増幅された電圧2VIN+から電圧VR+減じた電圧2VIN+−VR+か,2倍に増幅された電圧2VIN+か,2倍に増幅された電圧2VIN+に電圧VR−を減算した電圧2VIN+−VR−かのいずれかを出力電圧VOUT+として出力する。それと逆相の入力電圧VIN−とVOUT−も,上記と同様である。
図2の入出力特性図から明らかなとおり,アナログ入力電圧VIN+が電圧レンジVR+〜VR+/4の場合は出力電圧VOUT+=2VIN+−VR+,VR+/4〜VR−/4の場合は出力電圧VOUT+=2VIN+,VR−/4〜VR−の場合は出力電圧VOUT+=2VIN+−VR−がそれぞれ生成される。
なお,図2に示されるとおり,差動信号の振幅はそれぞれ,
VIN=VIN+−VIN−
VR=VR+−VR−
VOUT=VOUT+−VOUT−
のようになる。
図3は,パイプラインADCの動作原理を示す図である。図3には,3段階のADC動作が示されている。初段UN1では,アナログ入力電圧VIN(VIN+,VIN−)が,3つの電圧レンジVR+〜VR+/4,VR+/4〜VR−/4,VR−/4〜VR−のいずれにあるかを検出する。つまり,一般的なADCの原理によれば,アナログ入力電圧VINは,入力電圧レンジVR+〜VR−の中央の電圧値(VR++VR−)/2=0Vより高いか低いかでデジタル信号1,0を決定する。しかし,アナログ入力電圧VINが中央値0V近傍にある場合に誤差が発生する可能性があるので,誤差を補正するために,アナログ入力電圧VINが電圧レンジVR+/4〜VR−/4にある場合は,次の下位のADCで再度判定する。
図3によれば,正極側の入力電圧VIN+を例にすると,初段UN1でアナログ入力電圧VIN+が電圧レンジVR+〜VR+/4内と判定されると,スイッチトキャパシタ回路10はVOUT+=2VIN+−VR+を出力する。この時最上位のデジタル信号DB(1)はDB(1)=10となる。このVOUT+=2VIN+−VR+は,次段UN2のアナログ入力になり,再度3つの電圧レンジのいずれかあるかの判定が行われる。図3によれば,2段目UN2でもアナログ入力電圧VINが電圧レンジVR+〜VR+/4内と判定され,スイッチトキャパシタ回路10がVOUT+=2VIN+−VR+を出力する。そして,3段目UN3でも同様に判定が行われる。
各アナログ入力VIN+が電圧レンジVR+/4〜VR−/4と判定されると,スイッチトキャパシタ回路10はVOUT+=2VIN+を出力し,電圧レンジVR−/4〜VR−と判定されると,スイッチトキャパシタ回路10はVOUT+=2VIN+−VR−を出力する。そして,各2倍に増幅されたアナログ出力電圧VOUT+は次の段で再度ADCされる。
負極側の入力電圧VIN−の場合は,上記の各電圧の極性(+,−)が逆になる。
そして,エンコーダ14が,各段で得られたデジタル信号DBに基づいて,誤差を補正する演算を行う。
図4は,パイプライン型ADコンバータの動作を示すタイミング図である。アナログ入力信号AINをAD変換するために,各ステージの単位変換回路UN1〜UNnは,クロックCLKに同期して,第1の期間(サンプリング期間)と第2の期間(ホールド期間)とを交互に繰り返し,パイプライン動作により各ステージの単位変換回路が最上位ビットから最下位ビットまでを順次生成する。
図4に示されるとおり,時間T1では第1ステージの単位変換回路が第1の期間になりアナログ入力信号AIN0をサンプリングし,時間T2では,第1ステージは第2の期間になり,第2ステージは第1の期間になる。つまり,時間T2では,第1ステージの単位変換回路はUN1は,第2の期間で出力電圧VOUTを出力し,第2ステージの単位変換回路UN2はその出力電圧VOUTを入力電圧VINとしてサンプリングする。
以下,同様に,時間T3では,第1ステージの単位変換回路が次のアナログ入力信号AIN1をサンプリングする第1の期間の状態に制御され,第2,第3ステージの単位変換回路が,それぞれ第2の期間,第3の期間の状態に制御される。そして,時間T4では,第1,第3ステージの単位変換回路が第2の期間の状態に制御され,第2ステージの単位変換回路が第1の期間の状態に制御される。つまり,奇数ステージの単位変換回路と,偶数ステージの単位変換回路とが,第1の期間と第2の期間の状態に交互に制御される。やがて,時間Tnで第nステージの単位変換回路UNnがデジタル信号DB(n)を出力し同時にフラッシュADC13が最下位デジタル信号DBLを出力すると,エンコーダ14が,それらのデジタル信号DBを演算してデジタル出力コードDOUTを生成する。
[完全差動型単位変換回路の実施の形態]
図5,図7は,本実施の形態における単位変換回路の回路図である。図5は,サンプル期間である第1の期間の接続状態を示し,図7は,ホールド期間である第2の期間の接続状態を示す。図6は,図5の第1の期間の接続状態を示す回路図,図8は図7の第2の期間の接続状態を示す回路図である。
図5に示されるとおり,この単位変換回路は,入力,出力共に差動信号の完全差動型である。単位変換回路UNは,アナログの差動入力電圧VIN+,VIN−を入力し,1.5ビットADコンバータ11が1.5ビットのデジタル信号DBを生成する。この差動入力電圧VIN+,VIN−は,コモン電圧VCOM=0Vを中心とする同じ振幅の差動電圧である。また,このADコンバータ11が生成するデジタル信号DBに応じて,1.5ビットDAコンバータ12は,参照電圧としてVR+,0V,VR−のいずれかを,スイッチS5a,S5bにより生成する。この0Vは,参照電圧VR+,VR−の中央値(VR++VR−)/2である。
単位変換回路UNは,さらに,オペアンプAMPと,第1の正側,負側キャパシタCSFa,CSFbと,第2の正側,負側キャパシタCRa,CRbとを有し,また,スイッチ群S1a,S1b,S2a,S2b,S3a,S3b,S4a,S4b,S6a,S6b,S7,S8を有する。オペアンプAMPは,2つの入力IN1,IN2の差電圧に応じて2つのアナログの差動出力電圧VOUT+,VOUT−を生成し,後述するフィードバック接続により入力IN1,IN2の電圧が等しくなるように出力を駆動する。
また,キャパシタ群CSFa,CSFb,CRa,CRbは全て同じ容量値に設計され,よって,ばらつき誤差を含む範囲で同等の容量値を有する。上記のスイッチ群とキャパシタ群とオペアンプAMPなどで図1のスイッチトキャパシタ回路10が構成される。
図5に示されるとおり,スイッチ群は第1の期間の状態に制御されている。この第1の期間の状態では,上側では,スイッチS1a,S2aが導通,スイッチS3a,S6aが非導通になり,下側では,スイッチS1b,S2bが導通,スイッチS3b,S6bが非導通になり,スイッチS7,S8がそれぞれオペアンプの2つの入力IN1,IN2を共通電圧VCOMであるグランド0Vに接続し,キャパシタCRa,CRbを短絡する。
図6は,図5と同じであるが,導通状態のキャパシタとキャパシタ群とオペアンプAMPなどのみを示している。まず上側のスイッチS1a,S2aが導通することにより第1の正側キャパシタCSFaの2つの端子に,差動入力電圧VIN+,VIN−が接続され,その差電圧が印加される。同様に,下側のスイッチS1a,S2bが導通することにより第1の負側キャパシタCSFbの2つの端子に,差動入力電圧VIN−,VIN+が接続され,その差電圧が印加される。キャパシタCSFa,CSFbに充電される電荷量QSFa,QSFbは,以下の式の通りになる。なお,VIN+,VIN-はそれぞれ差動入力電圧の正と負を示しそれぞれの絶対値が等しいため,VIN+−VIN-=2*VIN+,VIN-−VIN+=2*VIN-とする。
QSFa=CSFa*(VIN+−VIN-)=2*CSFa*VIN+ (1)
QSFb=CSFb*(VIN-−VIN+)=2*CSFb*VIN- (2)
また,この第1の期間内にステージ内の1.5ビットADコンバータ11が入力差動電圧VIN+,VIN−に対し前述のAD変換を行う。
また,オペアンプAMPの2つの入力IN1,IN2は共に共通電圧VCOMであるグランドGND(0V)に接続され,キャパシタCRa,CRbはグランドGNDに短絡されている。
次に,図7に示されるとおり,スイッチ群は第2の期間の状態に制御されている。この第2の期間の状態では,上側では,スイッチS3a,S4a,S6aが導通,スイッチS1a,S2aが非導通になり,下側では,スイッチS3b,S4b,S5bが導通,スイッチS1b,S2bが非導通になり,スイッチS7,S8が非導通になる。
また,1.5ビットDAコンバータ12のスイッチS5a,S5bは,1.5ビットADコンバータ11のデジタルコードDBに応じて参照電圧VR+,0V,VR−の何れかと接続状態になる。図7の例では,差動アナログ入力電圧の正側入力電圧VIN+がVR+〜VR+/4内でありスイッチS5aが参照電圧VR+と接続し,負側入力電圧VIN−がVR−/4〜VR−内でありスイッチS5bが参照電圧VR−と接続している。
図8は,図7と同じであるが,導通状態のキャパシタとキャパシタ群とオペアンプAMPなどのみを示している。第1の正側のキャパシタCSFaは,オペアンプAMPの第1の入力IN1と第1の出力VOUT+との間に接続され,第2の正側のキャパシタCRaは参照電圧VR+と第1の正側キャパシタCSFaの一方の端子XPとの間に接続されている。同様に,第1の負側のキャパシタCSFbは,オペアンプAMPの第2の入力IN2と第2の出力VOUT−との間に接続され,第2の負側のキャパシタCRbは参照電圧VR−と第1の負側のキャパシタCSFbの一方の端子XMとの間に接続されている。
この第2の期間の接続状態で,オペアンプAMPには入力と出力との間にフィードバック接続が形成され,オペアンプAMPの入力電圧差に応じて出力を駆動する動作により,入力IN1,IN2は,共通電圧VCOMであるグランド0Vになる。
第2のキャパシタCRa,CRbには,グランド電圧0Vと参照電圧VR+とが印加され,その電圧差に対応して電荷が蓄積される。一方,第1のキャパシタVSFa,CSFbのノードXP,XMは第1の期間と同じ共通電圧であるグランド電圧0Vに維持されているので,ノードXP,XMの電荷量は第2の期間も同じである。よって,ノードXP,XMでの電荷保存の法則により,以下の式が成り立つ。
2*CSFa*VIN+ =QSFa+CRa*VR+ (3a)
2*CSFb*VIN- =QSFb+CRb*VR- (4a)
この式を変形すると,
QSFa=2*CSFa*VIN+−CRa*VR+ (3)
QSFb=2*CSFb*VIN-−CRb*VR- (4)
なお,第2の期間での第1のキャパシタCSFa,CSFbの電荷量をQSFa,QSFbとする。
式(3)は,ノードXPにおいて,第2のキャパシタCRaに参照電圧VR+と0Vの印加により電荷が蓄積され,その分の電荷が第1のキャパシタCSFaから引き抜かれたことを意味する。つまり,第1のキャパシタCSFaのノードXPの正電荷が減少する。同様に,式(4)は,ノードXMにおいて,第2のキャパシタCRbに参照電圧VR−と0Vの印加により電荷が蓄積され,その分の電荷が第1のキャパシタCSFbから引き抜かれたことを意味する。つまり,第1のキャパシタCSFbのノードXMの負電荷が減少する。
オペアンプAMPの2つの入力IN1,IN2は0Vであるので,その差動出力信号電圧VOUT+,VOUT-は,QSFa/CSFa,QSFb/CSFbに駆動されている。したがって,式(3),(4)からスイッチトキャパシタ回路の差動出力信号電圧VOUT+,VOUT-は,
VOUT+=QSFa/CSFa=2*VIN+−CRa/CSFa*VR+ (5)
VOUT-=QSFb/CSFb=2*VIN-−CRb/CSFb*VR- (6)
の式になる。
キャパシタCSFa,CSFb,CRa,CRbは全て同一の容量値として設計されるが,実際には製造ばらつきによる相対誤差をもつ。CRaとCSFa及びCRbとCSFbの間の容量値の相対誤差をdCa,dCbとすると,
CSFa−CRa=dCa,つまり,CRa=CSFa+dCa
CSFb−CRb=dCb,つまり,CRb=CSFb+dCb
であるので,これらを式(5),(6)に代入すると,差動出力信号電圧VOUT+,VOUT-は,以下の式で示される。
VOUT+=QSFa/CSFa=2*VIN+−(1+dCa/CSFa)*VR+ (7)
VOUT-=QSFb/CSFb=2*VIN-−(1+dCb/CSFb)*VR- (8)
ここで,差動入力,差動出力,参照電圧のそれぞれの差電圧をVIN,VOUT,VRとすると,
VIN+−VIN-=VIN
VOUT+−VOUT-=VOUT
VR+−VR-=VREF
となり,スイッチトキャパシタ回路の入力信号電圧と出力信号電圧の関係は式(7),(8)から以下の式(9)で示される。
VOUT=2*VIN−(1+dC/CSF)*VREF (9)
ただし,式(9)では相対誤差がdCa=dCb=dCと仮定している。
次に,1.5ビットDAコンバータ12が参照電圧0Vを生成する場合について説明する。この場合は,差動入力電圧の正側電圧VIN+がVR+/4〜VR−/4内でありスイッチS5aが参照電圧0Vと接続し,負側電圧VIN−もVR+/4〜VR−/4内でありスイッチS5bが参照電圧0Vと接続している。そのため,第2のキャパシタCRa,CRbの電極間には0Vが印加され,理論的には電荷の蓄積は発生しない。その結果,上記の式(3)(4)は,
QSFa=2*CSFa*VIN+ (13)
QSFb=2*CSFb*VIN- (14)
のとおりとなる。
その結果,上記の式(5)(6)(9)は,
VOUT+=QSFa/CSFa=2*VIN+ (15)
VOUT-=QSFb/CSFb=2*VIN- (16)
VOUT=2*VIN (19)
のとおりとなる。
ただし,共通電圧VCOMと参照電圧0Vとの間に誤差があり,第2のキャパシタCRa,CRbには何らかの電荷の蓄積が発生し,しかも,必ずしも相対誤差がdCa=dCbではないので,上記の式(19)は,
VOUT=2*VIN−dV (19a)
のようになる。
さらに,1.5ビットDAコンバータ12が参照電圧VR−,VR+を生成する場合について説明する。この場合は,差動入力電圧の正側電圧VIN+がVR−/4〜VR−内でありスイッチS5aが参照電圧VR−と接続し,負側電圧VIN−がVR+〜VR+/4内でありスイッチS5bが参照電圧VR+と接続している。その結果,上記の式(3)(4)は,
QSFa=2*CSFa*VIN+−CRa*VR- (23)
QSFb=2*CSFb*VIN-−CRb*VR+ (24)
のとおりとなる。
式(23)は,ノードXPにおいて,第2のキャパシタCRaに参照電圧VR−と0Vの印加により電荷が蓄積され,その分の電荷が第1のキャパシタCSFaから引き抜かれたことを意味する。つまり,第1のキャパシタCSFaのノードXPの負電荷が減少する。同様に,式(24)は,ノードXMにおいて,第2のキャパシタCRbに参照電圧VR+と0Vの印加により電荷が蓄積され,その分の電荷が第1のキャパシタCSFbから引き抜かれたことを意味する。つまり,第1のキャパシタCSFbのノードXMの正電荷が減少する。
その結果,上記の式(5)(6)(7)(8)は,
VOUT+=QSFa/CSFa=2*VIN+−CRa/CSFa*VR- (25)
VOUT-=QSFb/CSFb=2*VIN-−CRb/CSFb*VR+ (26)
VOUT+=QSFa/CSFa=2*VIN+−(1+dCa/CSFa)*VR- (27)
VOUT-=QSFb/CSFb=2*VIN-−(1+dCb/CSFb)*VR+ (28)
のとおりとなる。
そして,以下の関係から,上記の式(9)は,
VIN+−VIN-=VIN
VOUT+−VOUT-=VOUT
VR+−VR-=VREF
VOUT=2*VIN+(1+dC/CSF)*VREF (29)
のとおりである。
図9は,本実施の形態におけるスイッチトキャパシタ回路の入出力特性図である。図中実線がキャパシタ間に容量値の相対誤差dCがない理想的な状態を意味し,破線が容量値の相対誤差dCが存在する場合を示す。つまり,破線が,上記の式(9)(19a)(29)と一致している。相対誤差dCの符号により理想的な実線の上側または下側の破線の特性になる。ここに示されるとおり,入出力特性において,キャパシタ間の容量値の相対誤差dCが存在していても,式(9)(19a)(29)の入力電圧VINの係数には相対誤差dCが存在せず,入出力特性の傾きは理想回路と一致し,オフセット成分のみに相対誤差が影響を与えている。
そのため,図1のように単位変換回路が多段接続された場合,後段に伝達される差動出力電圧には相対誤差によるオフセット値のみが加わるだけで,ADコンバータの精度を高くすることができる。
図10は,従来のスイッチトキャパシタ回路においてキャパシタ間に容量値の相対誤差がある場合の入出力特性図である。破線が相対誤差が存在する場合の入出力特性であり,上記の式(9)(19a)(29)のVINの係数に相対誤差が存在していると,入出力特性の傾きも理想回路と不一致となり,後段に伝達される差動出力電圧の精度が大きく低下する。本実施の形態では,この点が改善される。
図11は,12ビットパイプラインADコンバータの動作モデルにおけるキャパシタの容量値の相対誤差に対する有効ビット数(ENOB:Effective Number of Bit)を示す図である。図10に示した相対誤差を有する従来例の場合は,容量値の相対誤差が大きくなるにしたがい有効ビット数が大きく減少しているが,本実施の形態の場合は,ほぼ12ビット近くなっている。つまり本実施の形態はAD変換の精度が改善されている。
[シングルエンド型の単位変換回路の実施の形態]
図12,図13は,第2の実施の形態における単位変換回路の回路図である。図5,図7の単位変換回路内のスイッチトキャパシタ回路が完全差動型であったのに対して,図12,図13の例では,シングルエンド型スイッチトキャパシタ回路である。図12は第1の期間の状態を,図13は第2の期間の状態をそれぞれ示す。
このシングルエンド型スイッチトキャパシタ回路は,2つの入力を有するオペアンプAMPと,第1の期間に差動入力電圧IN+,IN−の差電圧が印加され第2の期間にオペアンプの入力と出力間に接続される第1のキャパシタCSFと,第2の期間に参照電圧VR+,0V,VR−のいずれかと第1のキャパシタCSFとの間に接続される第2のキャパシタCRとを有する。さらに,スイッチ群S1〜S8を有する。オペアンプAMPの第2の入力IN2は常時基準電圧のグランド0Vに接続される。そして,オペアンプAMPは出力信号VOUTを出力する。2つのキャパシタCSF,CRは同じ容量値に設計されるが,実際には製造ばらつきによる相対誤差dCを有する範囲で同じ容量値になる。第1の期間と第2の期間の変化は,図4と同じである。
第1の期間において,スイッチ群は図12の状態になり,スイッチS1,S2,S7,S8が導通し,それ以外のスイッチS3,S4,S6が非導通になる。この状態において,キャパシタCSFの電極間に正と負のアナログ差動入力電圧VIN+,VIN-が印加される。これによりキャパシタCSFに充電される電荷量QSFは以下の式のとおりである。
QSF=CSF*(VIN+−VIN-)=2*CSF*VIN+ (31)
但し,VIN+,VIN-はそれぞれ入差動力電圧の正と負を示すため、
VIN+−VIN-=2*VIN+, VIN-−VIN+=2*VIN-とする。
また,この第1の期間内にステージ内の1.5ビットbitADコンバータ11がアナログ差動入力電圧をデジタル信号DBにAD変換する。
次に,第2の期間において,スイッチ群は図13の状態になり,スイッチS3,S4,S6が導通し,スイッチS1,S2,S7,S8が非導通になる。そして,1.5ビットADコンバータ11の出力デジタルコードDBに基づき,1.5ビットDAコンバータのスイッチS5の接続先が決定され,参照電圧VR+,0V,VR−のいずれかが選択される。この選択は,図7の例と同じである。ここでの例では,参照電圧VR+が選択されている。
また,キャパシタCSFはオペアンプAMPの入力のノードIN1と出力のノードVOUTの間に接続される。この時のキャパシタCSFに充電される電荷量QSFは,ノードXPでの電荷保存の法則から以下の式のとおりである。
QSF=2*CSF*VIN+−CR*VR+ (33)
つまり,式(33)からスイッチトキャパシタ回路の出力信号電圧VOUTは,
VOUT=QSF/CSF=2*VIN+−CR/CSF*VR+ (35)
のとおりである。
そして,キャパシタCSF,CRは全て同一の容量値として設計されるが,実際には製造ばらつきによる相対誤差dCをもつ。CRとCSFの間の容量値の相対誤差をdCとして,式(35)に代入すると出力信号電圧VOUTは,
VOUT=QSF/CSF=2*VIN+−(1+dC/CSF)*VR+ (39)
の式になる。
従って,第2の実施の形態のスイッチトキャパシタ回路の入出力特性を示す式(39)は,前述の実施の形態のスイッチトキャパシタ回路の入出力特性を示す式(9)と等価になることがわかる。よって,第2の実施の形態のスイッチトキャパシタ回路においても前述の実施の形態のスイッチトキャパシタ回路と同様に,パイプラインADコンバータでの容量値の相対誤差の影響を緩和することができる。
さらに,1.5ビットDAコンバータ12が参照電圧0Vを選択する場合は,
VOUT=QSF/CSF=2*VIN+
参照電圧VR−を選択する場合は,
VOUT=QSF/CSF=2*VIN++CR/CSF*VR-
になる。
上記の式も前述の実施の形態の式(19)(29)と等価になっている。
オペアンプAMPの出力電圧VOUTは差動電圧ではないので,好ましくは,図12,13に示されるとおり,出力電圧VOUTのグランド0Vからの振幅に基づいて,グランド0Vを中心とする出力差動電圧VOUT+,VOUT−を生成する差動電圧生成回路20が設けられる。このようにすることで,図1に示したパイプライン型ADコンバータの全てのステージの単位変換回路として利用することができる。
上記の差動電圧生成回路20がない場合には,例えば,図1のパイプライン型ADコンバータの第1ステージの単位変換回路だけに,図12,13の単位変換回路を適用してもよい。その場合でも,最上位ビットの変換精度が高くなり,AD変換精度が改善される。
以上説明したとおり,本実施の形態によれば,サンプリング期間である第1の期間でサンプル用の第1のキャパシタの両端子間に差動入力電圧VIN+,VIN−を印加し,ホールド期間である第2の期間で参照電圧を第2のキャパシタに印加しているので,変換された出力電圧VOUTの精度を改善することができる。
以上の実施の形態をまとめると,次の付記のとおりである。
(付記1)
差動入力信号を出力信号に変換する変換回路であって,
入力端子と出力端子とを有するアンプと,
第1期間において,第1及び第2の端子間に前記差動入力信号の差電圧が印加され,第2期間において,前記第1の端子が前記アンプの出力端子に前記第2の端子が前記アンプの入力端子に接続される第1キャパシタと,
前記第2期間において,第1の端子に前記差動入力信号に応じた参照電圧が印加され,第2の端子に前記第1キャパシタの前記第2の端子が接続される第2キャパシタと
を有する変換回路。
(付記2)
付記1において,
さらに,前記差動入力信号の差電圧が基準差動電圧より大きいか,または基準差動電圧以内かを判定してサブデジタル出力を生成するサブADコンバータと,
前記サブADコンバータのサブデジタル出力に応じて前記参照電圧を生成するサブDAコンバータとを有し,
前記第2の期間において,前記サブDAコンバータが生成する前記参照電圧が前記第2のキャパシタの第1の端子に印加され,
前記サブADコンバータが生成するサブデジタル出力を出力する変換回路。
(付記3)
付記1または2において,
前記第1の期間において,前記第2のキャパシタの前記第1及び第2の端子が共通電圧に短絡され,前記アンプの入力端子が前記共通電圧に接続される変換回路。
(付記4)
付記1または2において,
前記第1のキャパシタと前記第2のキャパシタとが製造ばらつきを含んで同じ容量値を持つことを特徴とする変換回路。
(付記5)
差動入力信号を差動出力信号に変換する変換回路であって,
第1及び第2入力端子と,第1及び第2出力端子とを有するアンプと,
第1期間において,第1及び第2の端子間に前記差動入力信号の差電圧が印加され,第2期間において,前記第1の端子が前記アンプの第1出力端子に前記第2の端子が前記アンプの第1入力端子に接続される第1の正側キャパシタと,
第1期間において,第1及び第2の端子間に前記差動入力信号の差電圧が印加され,第2期間において,前記第1の端子が前記アンプの第2出力端子に前記第2の端子が前記アンプの第2入力端子に接続される第1の負側キャパシタと,
前記第2期間において,第1の端子に前記差動入力信号に応じた正側参照電圧が印加され,第2の端子に前記第1の正側キャパシタの前記第2の端子が接続される第2の正側キャパシタと,
前記第2期間において,第1の端子に前記差動入力信号に応じた負側参照電圧が印加され,第2の端子に前記第1の負側キャパシタの前記第2の端子が接続される第2の負側キャパシタと
を有する変換回路。
(付記6)
付記5において,
さらに,前記差動入力信号の差電圧が基準差動電圧より大きいか,または基準差動電圧以内かを判定してサブデジタル出力を生成するサブADコンバータと,
前記サブADコンバータのサブデジタル出力に応じて前記正側及び負側参照電圧を生成するサブDAコンバータとを有し,
前記第2の期間において,前記サブDAコンバータが生成する前記正側参照電圧が前記第2の正側キャパシタの第1の端子に印加され,前記負側参照電圧が前記第2の負側キャパシタの第1の端子に印加され,
前記サブADコンバータが生成するサブデジタル出力を出力する変換回路。
(付記7)
付記5または6において,
前記第1の期間において,
前記第2の正側キャパシタの前記第1及び第2の端子が共通電圧に短絡され,前記アンプの第1入力端子が前記共通電圧に接続され,
前記第2の負側キャパシタの前記第1及び第2の端子が前記共通電圧に短絡され,前記アンプの第2入力端子が前記共通電圧に接続される変換回路。
(付記8)
付記5または6において,
前記第1の正側キャパシタと前記第2の正側キャパシタとが製造ばらつきを含んで同じ容量値を持ち,前記第1の負側キャパシタと前記第2の負側キャパシタとが製造ばらつきを含んで同じ容量値を持つことを特徴とする変換回路。
(付記9)
付記2に記載された変換回路を第1ステージから第nステージまで有し,
第m(mは1以上でn−1以下)ステージの変換回路の出力信号が第m+1ステージの変換回路の差動入力信号として供給され,
前記第1ステージから第nステージの変換回路がそれぞれ生成する1.5ビットのサブデジタル出力を入力しデジタル出力を生成するエンコーダを更に有するADコンバータ。
(付記10)
付記9において,
前記第1ステージから第nステージの変換回路のうち,奇数ステージの変換回路が前記第1の期間の状態に制御されるとき偶数ステージの変換回路が前記第2の期間の状態に制御され,その後,奇数ステージの変換回路が前記第2の期間の状態に制御されるとき偶数ステージの変換回路が前記第1の期間の状態に制御され,前記奇数ステージの変換回路と前記偶数ステージの変換回路とが前記第1の期間の状態と第2の期間の状態とに交互に制御されるADコンバータ。
(付記11)
付記5に記載された変換回路を第1ステージから第nステージまで有し,
第m(mは1以上でn−1以下)ステージの変換回路の差動出力信号が第m+1ステージの変換回路の差動入力信号として供給され,
前記第1ステージから第nステージの変換回路がそれぞれ生成する1.5ビットのサブデジタル出力を入力しデジタル出力を生成するエンコーダを更に有するADコンバータ。
(付記12)
付記11において,
前記第1ステージから第nステージの変換回路のうち,奇数ステージの変換回路が前記第1の期間の状態に制御されるとき偶数ステージの変換回路が前記第2の期間の状態に制御され,その後,奇数ステージの変換回路が前記第2の期間の状態に制御されるとき偶数ステージの変換回路が前記第1の期間の状態に制御され,前記奇数ステージの変換回路と前記偶数ステージの変換回路とが前記第1の期間の状態と第2の期間の状態とに交互に制御されるADコンバータ。
VIN+,VIN−:アナログ差動入力電圧
VOUT+,VOUT−:アナログ差動出力電圧
DB:サブデジタル信号,デジタル信号
AMP:アンプ,オペアンプ
11:サブADコンバータ
12:サブDAコンバータ
CSFa,CSFb:第1のキャパシタ
CRa,CRb:第2のキャパシタ
VCOM:共通電圧,グランド電圧
VR+,0V,VR−:参照電圧

Claims (10)

  1. 差動入力信号を出力信号に変換する変換回路であって,
    入力端子と出力端子とを有するアンプと,
    第1期間において,第1及び第2の端子間に前記差動入力信号の差電圧が印加され,第2期間において,前記第1の端子が前記アンプの出力端子に前記第2の端子が前記アンプの入力端子に接続される第1キャパシタと,
    前記第2期間において,第1の端子に前記差動入力信号に応じた参照電圧が印加され,第2の端子に前記第1キャパシタの前記第2の端子が接続される第2キャパシタと
    を有する変換回路。
  2. 請求項1において,
    さらに,前記差動入力信号の差電圧が基準差動電圧より大きいか,または基準差動電圧以内かを判定してサブデジタル出力を生成するサブADコンバータと,
    前記サブADコンバータのサブデジタル出力に応じて前記参照電圧を生成するサブDAコンバータとを有し,
    前記第2の期間において,前記サブDAコンバータが生成する前記参照電圧が前記第2のキャパシタの第1の端子に印加され,
    前記サブADコンバータが生成するサブデジタル出力を出力する変換回路。
  3. 請求項1または2において,
    前記第1の期間において,前記第2のキャパシタの前記第1及び第2の端子が共通電圧に短絡され,前記アンプの入力端子が前記共通電圧に接続される変換回路。
  4. 差動入力信号を差動出力信号に変換する変換回路であって,
    第1及び第2入力端子と,第1及び第2出力端子とを有するアンプと,
    第1期間において,第1及び第2の端子間に前記差動入力信号の差電圧が印加され,第2期間において,前記第1の端子が前記アンプの第1出力端子に前記第2の端子が前記アンプの第1入力端子に接続される第1の正側キャパシタと,
    第1期間において,第1及び第2の端子間に前記差動入力信号の差電圧が印加され,第2期間において,前記第1の端子が前記アンプの第2出力端子に前記第2の端子が前記アンプの第2入力端子に接続される第1の負側キャパシタと,
    前記第2期間において,第1の端子に前記差動入力信号に応じた正側参照電圧が印加され,第2の端子に前記第1の正側キャパシタの前記第2の端子が接続される第2の正側キャパシタと,
    前記第2期間において,第1の端子に前記差動入力信号に応じた負側参照電圧が印加され,第2の端子に前記第1の負側キャパシタの前記第2の端子が接続される第2の負側キャパシタと
    を有する変換回路。
  5. 請求項4において,
    さらに,前記差動入力信号の差電圧が基準差動電圧より大きいか,または基準差動電圧以内かを判定してサブデジタル出力を生成するサブADコンバータと,
    前記サブADコンバータのサブデジタル出力に応じて前記正側及び負側参照電圧を生成するサブDAコンバータとを有し,
    前記第2の期間において,前記サブDAコンバータが生成する前記正側参照電圧が前記第2の正側キャパシタの第1の端子に印加され,前記負側参照電圧が前記第2の負側キャパシタの第1の端子に印加され,
    前記サブADコンバータが生成するサブデジタル出力を出力する変換回路。
  6. 請求項4または5において,
    前記第1の期間において,
    前記第2の正側キャパシタの前記第1及び第2の端子が共通電圧に短絡され,前記アンプの第1入力端子が前記共通電圧に接続され,
    前記第2の負側キャパシタの前記第1及び第2の端子が前記共通電圧に短絡され,前記アンプの第2入力端子が前記共通電圧に接続される変換回路。
  7. 請求項2に記載された変換回路を第1ステージから第nステージまで有し,
    第m(mは1以上でn−1以下)ステージの変換回路の出力信号が第m+1ステージの変換回路の差動入力信号として供給され,
    前記第1ステージから第nステージの変換回路がそれぞれ生成する1.5ビットのサブデジタル出力を入力しデジタル出力を生成するエンコーダを更に有するADコンバータ。
  8. 請求項7において,
    前記第1ステージから第nステージの変換回路のうち,奇数ステージの変換回路が前記第1の期間の状態に制御されるとき偶数ステージの変換回路が前記第2の期間の状態に制御され,その後,奇数ステージの変換回路が前記第2の期間の状態に制御されるとき偶数ステージの変換回路が前記第1の期間の状態に制御され,前記奇数ステージの変換回路と前記偶数ステージの変換回路とが前記第1の期間の状態と第2の期間の状態とに交互に制御されるADコンバータ。
  9. 請求項4に記載された変換回路を第1ステージから第nステージまで有し,
    第m(mは1以上でn−1以下)ステージの変換回路の差動出力信号が第m+1ステージの変換回路の差動入力信号として供給され,
    前記第1ステージから第nステージの変換回路がそれぞれ生成する1.5ビットのサブデジタル出力を入力しデジタル出力を生成するエンコーダを更に有するADコンバータ。
  10. 請求項9において,
    前記第1ステージから第nステージの変換回路のうち,奇数ステージの変換回路が前記第1の期間の状態に制御されるとき偶数ステージの変換回路が前記第2の期間の状態に制御され,その後,奇数ステージの変換回路が前記第2の期間の状態に制御されるとき偶数ステージの変換回路が前記第1の期間の状態に制御され,前記奇数ステージの変換回路と前記偶数ステージの変換回路とが前記第1の期間の状態と第2の期間の状態とに交互に制御されるADコンバータ。
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