JP2010283472A - 画像形成装置および画像形成システム - Google Patents

Abstract

【課題】 画像形成装置において、アプリケーションごとのライセンス管理をしつつ、機能制限を確実に実行可能とする。
【解決手段】 アプリケーション管理部２５は、あるアプリケーション２７における機能のうち、あるユーザによる使用が禁止されている制限機能を検出する。そして、サービス２６は、アプリケーション管理部２５により検出された制限機能を登録し、ユーザによるアプリケーション２７に対する機能実行要求が発生すると、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されているか否かを判定し、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されていない場合、機能実行要求により指定されている機能の実行を許可し、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されている場合、機能実行要求により指定されている機能の実行を禁止する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成システムに関するものである。

プリンタ、複写機、複合機などの画像形成装置では、ライセンスを取得した後に使用可能になるアプリケーションがある。また、画像形成装置には、ユーザごとに、ユーザが使用を禁止される制限機能を設定可能なものがある。

さらに、アプリケーション内の機能ごとにライセンスを購入すると、そのアプリケーションにおいて、ライセンスを購入した機能は使用可能になる画像形成装置がある（例えば特許文献１参照）。

特開２００８−２４３１８０号公報

しかしながら、アプリケーションのライセンス制御と機能制限の両方が実装される場合、それらが別々に開発され、一方が他方を考慮しないで開発されると、例えば、ライセンスに基づき使用許可されているアプリケーションの実行時に、使用が禁止されている制限機能がそのアプリケーションから実行されてしまう可能性がある。

また、アプリケーションにおける機能毎にライセンスを購入する場合、ユーザごとに、予め制限機能を特定して、ライセンスを購入する必要があるため、ライセンス管理が煩雑になる。

本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、アプリケーションごとのライセンス管理をしつつ、機能制限を確実に実行可能な画像形成装置および画像形成システムを得ることを目的とする。

上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。

本発明に係る画像形成装置は、あるアプリケーションにおける機能のうち、あるユーザによる使用が禁止されている制限機能を検出するアプリケーション管理手段と、アプリケーション管理手段により検出された制限機能を登録し、ユーザによるアプリケーションに対する機能実行要求が発生すると、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されているか否かを判定し、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されていない場合、機能実行要求により指定されている機能の実行を許可し、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されている場合、機能実行要求により指定されている機能の実行を禁止する機能監視手段とを備える。

これにより、アプリケーションの実行中に制限機能が実行されないように常に監視するので、アプリケーションのライセンスに拘わらず機能制限が確実に実行される。

また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置に加え、次のようにしてもよい。この場合、機能監視手段は、アプリケーションの起動時に制限機能を登録し、アプリケーションの終了時に、制御機能の登録を解除する。

また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、画像形成装置は、ユーザごとに、そのユーザについての制限機能を含むアカウントデータを記憶する記憶手段を備える。そして、アプリケーション管理手段は、アカウントデータに基づいて制限機能を検出する。

また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アプリケーション管理手段は、ユーザのログイン後にアプリケーションの起動要求が発生したときに、アカウントデータに基づいて制限機能を検出する。そして、機能監視手段は、ユーザのログイン後にアプリケーションの起動要求が発生したときに、制限機能を登録する。

また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アプリケーション管理手段は、アプリケーションの起動後にユーザがログインしたときに、アカウントデータに基づいて、制限機能を検出する。そして、機能監視手段は、アプリケーションの起動後にユーザがログインしたときに、制限機能を登録する。

また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、画像形成装置は、表示装置と、機能監視手段により、機能実行要求により指定されている機能の実行が拒否されたときに、表示装置にメッセージを表示させるアプリケーションアカウント管理手段とを備える。

本発明に係る画像形成システムは、ユーザに対して一部の機能の使用を禁止可能な画像形成装置と、サーバ装置とを備える。そして、サーバ装置は、ユーザごとに、あるアプリケーションにおける機能のうち、そのユーザによる使用が禁止されている制限機能を含むアカウントデータを記憶する記憶手段と、アカウントデータに対するアクセスのために画像形成装置との通信を行う通信手段とを有する。また、画像形成装置は、アカウントデータへのアクセスのためにサーバ装置との通信を行う通信手段と、通信手段を使用してアカウントデータをサーバ装置から読み出し、あるユーザについての制限機能を検出するアプリケーション管理手段と、アプリケーション管理手段により検出された制限機能を登録し、ユーザによるアプリケーションに対する機能実行要求が発生すると、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されているか否かを判定し、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されていない場合、機能実行要求により指定されている機能の実行を許可し、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されている場合、機能実行要求により指定されている機能の実行を禁止する機能監視手段とを有する。

これにより、アプリケーションの実行中に制限機能が実行されないように常に監視するので、アプリケーションのライセンスに拘わらず機能制限が確実に実行される。

本発明によれば、アプリケーションごとのライセンス管理をしつつ、機能制限を確実に実行可能な画像形成装置および画像形成システムを得ることができる。

図１は、本発明の実施の形態１に係る複合機の構成を示すブロック図である。 図２は、アプリケーション起動時の、図１の複合機の動作について説明するシーケンス図である。 図３は、アプリケーションに対する機能実行要求が承認された場合の、図１の複合機の動作について説明するシーケンス図である。 図４は、アプリケーションに対する機能実行要求が拒否された場合の、図１の複合機の動作について説明するシーケンス図である。 図５は、アプリケーション終了時の、図１の複合機の動作について説明するシーケンス図である。 図６は、本発明の実施の形態２に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。

以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。

実施の形態１．
図１は、本発明の実施の形態１に係る複合機の構成を示すブロック図である。

複合機１は、画像形成装置の一例であり、プリンタ１１と、スキャナ１２と、ＦＡＸ装置１３と、操作パネル１４と、通信装置１５と、記憶装置１６と、演算処理装置１７とを備える。

プリンタ１１は、印刷データに基づいて文書画像を印刷する装置である。スキャナ１２は、文書から文書画像を光学的に読み取り、文書画像の画像データを生成する装置である。ファクシミリ装置１３は、送信すべき文書データからファクシミリ信号を生成し送信するとともに、ファクシミリ信号を受信し文書データに変換する装置である。

また、操作パネル１４は、複合機１の筐体表面に配置され、ユーザに対して各種情報を表示する表示装置と、ユーザ操作を検出する入力装置とを有する。表示装置としては例えば液晶ディスプレイが使用される。入力装置としては、キースイッチ、タッチパネルなどが使用される。

また、通信装置１５は、通信路に接続され、開発者端末装置２との間でデータ通信が可能な装置である。複合機１および開発者端末装置２が同一のコンピュータネットワークに接続されている場合には、通信装置１５には、ネットワークインタフェースが使用される。複合機１および開発者端末装置２が同一の電話網に接続されている場合には、通信装置１５には、モデムが使用される。

また、記憶装置１６は、各種プログラムおよび各種データを格納可能な装置である。記憶装置１６としては、ハードディスクドライブ、不揮発性メモリなどが使用される。

また、演算処理装置１７は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）などを有するコンピュータであり、記憶装置１６などからＲＡＭへプログラムをロードし、そのプログラムをＣＰＵで実行することにより、各種処理部を実現する。

記憶装置１６には、アカウントデータ４１、および複合機１の動作に必要なプログラムが少なくとも予め格納されている。そして、複合機１の起動後にそのプログラムが演算処理装置１７により適宜実行される。このプログラムにより、オペレーティングシステム（ＯＳ）２１、コントローラ２２、ＪＡＶＡ仮想マシン２３、コントローラＡＰＩ２４、アプリケーション管理部２５、サービス２６およびアプリケーション２７が実現される。

アカウントデータ４１は、正規ユーザのユーザＩＤ、および各ユーザについて使用が禁止されている制限機能の制限機能ＩＤを含む。

コントローラ２２は、プリンタ１１、スキャナ１２、ファクシミリ装置１３および操作パネル１４を制御するとともに、それらとの間でデータ入出力を行う処理部である。
さらに、コントローラ２２は、ユーザアカウント管理部３１を有する。ユーザアカウント管理部３１は、アカウントデータ４１を参照してユーザのログイン処理（ユーザ認証、ログインユーザの登録）を行うとともに、ログアウト処理（ログインユーザの登録解除）を行う。

コントローラＡＰＩ２４は、プリンタ１１、スキャナ１２、ファクシミリ装置１３および操作パネル１４の機能を実行させたり、それらとの間でデータ入出力を実行させたりする際に、ＪＡＶＡ仮想マシン２３上で動作するアプリケーションからの指令に従って、コントローラ２２を動作させる処理部である。なお、この実施の形態では、コントローラＡＰＩ２４とコントローラ２２との間にサービス２６が設けられており、コントローラＡＰＩ２４は、サービス２６を介してコントローラ２２を利用する。

アプリケーション管理部２５は、アプリケーション２７のライフサイクル（インストール、起動、停止およびアンインストール）を管理する処理部である。アプリケーション管理部２５は、例えば、アプリケーション２７のライセンス情報がユーザにより入力されると、そのアプリケーション２７を使用可能にインストールする。

さらに、アプリケーション管理部２５は、アプリケーション２７における機能のうち、あるユーザによる使用が禁止されている制限機能を検出するアプリケーションアカウント管理部３２を有する。

サービス２６は、アプリケーション管理部２５により検出された制限機能を登録し、ユーザによるアプリケーションに対する機能実行要求が発生すると、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されているか否かを判定し、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されていない場合、機能実行要求により指定されている機能の実行を許可し、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されている場合、機能実行要求により指定されている機能の実行を禁止する処理部である。なお、サービス２６は、ＲＡＭ上または記憶装置１６におけるテーブルに、登録すべき制限機能の制限機能ＩＤ（コード番号、クラス名、関数名など）を書き込むことで、制限機能を登録する。

アプリケーション２７は、ユーザによる操作パネル１４の操作に基づいて、アプリケーション管理部２５により起動／停止をする。また、アプリケーション２７は、ユーザによる操作パネル１４の操作に基づいて、ユーザによる機能実行要求の発生を検出すると、コントローラＡＰＩ２４およびサービス２６を介して、その機能実行要求により指定される機能（例えば、カラー印刷など）をコントローラ２２に実行させる。機能制限の管理はサービス２６により行われるため、アプリケーション２７内では、機能制限は行われない。つまり、アプリケーション２７は、機能制限を考慮せずに、コントローラＡＰＩ２４に対して機能実行要求を発行する。

次に、上記装置の動作について説明する。

以下、アプリケーション起動時の処理、アプリケーションに対してユーザによる機能実行要求があったときの処理、およびアプリケーション終了時の処理について説明する。

なお、ここでは、ユーザは、既にログインしているものとする。ユーザがログイン操作を操作パネル１４に対して行うと、ユーザアカウント管理部３１が、ユーザ認証を行い、そのユーザが正規ユーザの場合のみ、当該装置に使用を許可し、ログインユーザとしてそのユーザのユーザＩＤを登録する。

（１）アプリケーション起動時の処理

図２は、アプリケーション起動時の、図１の複合機の動作について説明するシーケンス図である。

例えば操作パネル１４によりアプリケーション２７の起動要求のユーザ操作が検出されると、そのユーザ操作の情報が演算処理装置１７のアプリケーション管理部２５に供給される。そして、アプリケーション管理部２５は、このユーザ操作情報に基づいて、アプリケーション２７の起動要求を検出する（ステップＳ１）。

アプリケーション管理部２５は、アプリケーション２７の起動要求を検出すると、ログインユーザのユーザＩＤおよびアプリケーション２７のアプリケーションＩＤとともに、アカウント情報の要求をアプリケーションアカウント管理部３２に供給し（ステップＳ２）、アプリケーションアカウント管理部３２が、アカウント情報要求を、そのユーザＩＤおよびそのアプリケーションＩＤとともに、コントローラＡＰＩ２４に供給する（ステップＳ３）。このとき、アプリケーションアカウント管理部３２は、そのアプリケーションのライセンスが存在するか否か（つまり、ライセンス情報が入力済みであるか否か）を判定し、ライセンスが存在する場合のみ、ステップＳ３以降の処理が実行される。

コントローラＡＰＩ２４は、そのアカウント情報要求を、そのユーザＩＤおよびそのアプリケーションＩＤとともにサービス２６へ転送する（ステップＳ４）。サービス２６は、そのアカウント情報要求を、そのユーザＩＤおよびそのアプリケーションＩＤとともに受信すると、アカウントデータ４１を参照し、そのユーザＩＤおよびアプリケーションＩＤに関連付けられている１または複数の制限機能ＩＤを読み出し、応答として、コントローラＡＰＩ２４へ供給する。この応答（つまり、制限機能ＩＤ）は、アプリケーションアカウント管理部３２を介してアプリケーション管理部２５に供給される。

そして、アプリケーション管理部２５は、アカウント情報要求の応答に基づいて、ログインユーザが起動要求をしたアプリケーションをログインユーザが使用する際の制限機能の有無を特定する（ステップＳ５）。制限機能がある場合、応答から１または複数の制限機能ＩＤが特定される。

アプリケーション管理部２５は、ログインユーザが起動要求をしたアプリケーションをログインユーザが使用する際の制限機能が少なくとも１つ存在する場合には、監視要求を、ログインユーザのユーザＩＤおよびその制限機能ＩＤとともにアプリケーションアカウント管理部３２に供給し（ステップＳ６）、アプリケーションアカウント管理部３２が、その監視要求を、そのユーザＩＤおよびその制限機能ＩＤとともに、コントローラＡＰＩ２４に供給する（ステップＳ７）。コントローラＡＰＩ２４は、その監視情報要求を、そのユーザＩＤおよびその制限機能ＩＤとともにサービス２６へ転送する（ステップＳ８）。サービス２６は、その監視要求を、そのユーザＩＤおよびその制限機能ＩＤとともに受信すると、図示せぬ監視対象テーブルに、そのユーザＩＤおよび制限機能ＩＤを互いに関連付けて登録する（ステップＳ９）。さらに、図示せぬ監視対象テーブルには、そのユーザＩＤのユーザによりその制限機能ＩＤの機能の実行が供給された際に呼び出されるリスナの識別情報が、そのユーザＩＤおよび制限機能ＩＤに関連付けて登録される。なお、この監視対象テーブルは、演算処理装置１７内のＲＡＭまたは記憶装置１６に格納されている。

そして、サービス２６は、登録が完了すると、併せて登録したリスナの識別情報を、応答として、コントローラＡＰＩ２４に供給する（ステップＳ１０）。この応答（つまり、リスナの識別情報）は、アプリケーションアカウント管理部３２へ転送される（ステップＳ１１）。そして、アプリケーションアカウント管理部３２は、ユーザＩＤ、制限機能ＩＤおよびこのリスナの識別情報を互いに関連付けて例えばＲＡＭ上に保持する（ステップＳ１２）。

一方、アプリケーション管理部２５は、サービス２６による制限機能の登録が完了すると、ユーザにより指定されたアプリケーション２７を起動させる（ステップＳ１３）。

このように、指定されたアプリケーション２７について制限機能があれば、アプリケーション２７の起動時にその制限機能が登録される。なお、指定されたアプリケーション２７について制限機能がなければ（ステップＳ５）、ステップＳ６〜Ｓ１２の処理は行われずに、ただちにアプリケーション２７が起動される（ステップＳ１３）。

（２）アプリケーションに対してユーザによる機能実行要求があったときの処理

図３は、アプリケーションに対する機能実行要求が承認された場合の、図１の複合機の動作について説明するシーケンス図である。図４は、アプリケーションに対する機能実行要求が拒否された場合の、図１の複合機の動作について説明するシーケンス図である。

アプリケーション２７の起動後に、ユーザによりある機能の実行のためのユーザ操作が操作パネル１４に入力されると、そのユーザ操作情報が、アプリケーション２７に供給される。そして、アプリケーション２７は、このユーザ操作情報に基づいて、ユーザによる機能実行要求を検出する（ステップＳ２１）。例えば、アプリケーション２７が起動すると、機能選択のメニュー画面が表示され、そのメニュー画面からユーザにより１つの機能（例えばカラー印刷、スキャンなど）が選択されると、その選択の際のユーザ操作情報に基づいて、選択された機能が特定されるとともに、ユーザによる機能実行要求が検出される。

アプリケーション２７は、機能実行要求を検出すると、要求された機能の機能ＩＤ（コード番号、クラス名、関数名など）を特定し、その機能ＩＤとログインユーザのユーザＩＤを伴うその機能の呼び出しをコントローラＡＰＩ２４に対して行う（ステップＳ２２）。

コントローラＡＰＩ２４は、その呼び出しが発生すると、その呼び出しをサービス２６に転送する（ステップＳ２３）。サービス２６は、機能の呼び出しが発生すると、監視対象テーブルを参照し、呼び出しに伴うユーザＩＤについて登録されている制限機能ＩＤを読み出し、機能の呼び出しに伴う機能ＩＤがその制限機能ＩＤのいずれかに一致するか否かを判定する（ステップＳ２４）。

サービス２６は、機能の呼び出しに伴う機能ＩＤがその制限機能ＩＤのいずれにも一致しなければ、その呼び出しをコントローラ２２に転送し、その機能を実行させる（ステップＳ２５）。

一方、サービス２６は、機能の呼び出しに伴う機能ＩＤがその制限機能ＩＤのいずれかに一致する場合、その呼び出しをコントローラ２２には転送せず、まず、その制限ＩＤに関連付けられているリスナを呼び出す（ステップＳ３１）。これにより、アプリケーションアカウント管理部３２は、制限機能に対する実行要求が発生したことを検知し、ログインユーザが要求した機能はログインユーザには実行が禁止されている旨を示すメッセージを操作パネル１４に表示させる（ステップＳ３２）。

また、サービス２６は、機能の呼び出しに伴う機能ＩＤがその制限機能ＩＤのいずれかに一致する場合、その呼び出しを破棄し、エラー通知をコントローラＡＰＩ２４へ、応答として供給する（ステップＳ３３）。この応答は、アプリケーション２７に転送される（ステップＳ３４）。

このように、アプリケーション２７が起動した後に発生したユーザによる機能実行要求は、コントローラＡＰＩ２４とコントローラ２２との間のサービス２６において常に監視されており、登録されている制限機能に対する実行要求は拒否され、それ以外の機能に対する実行要求は承認される。

（３）アプリケーション終了時の処理

図５は、アプリケーション終了時の、図１の複合機の動作について説明するシーケンス図である。

例えば操作パネル１４によりアプリケーション２７の終了要求のユーザ操作が検出されると、そのユーザ操作の情報が演算処理装置１７のアプリケーション管理部２５に供給される。そして、アプリケーション管理部２５は、このユーザ操作情報に基づいて、アプリケーション２７の終了要求を検出する（ステップＳ４１）。

アプリケーション管理部２５は、アプリケーション２７の終了要求を検出すると、まず、アプリケーション２７を停止させる（ステップＳ４２）。

そして、アプリケーション管理部２５は、ログインユーザのユーザＩＤおよび登録した制限機能ＩＤとともに、監視終了要求をアプリケーションアカウント管理部３２に供給し（ステップＳ４３）、アプリケーションアカウント管理部３２が、監視終了要求を受け付けると、登録解除要求を、そのユーザＩＤおよびその制限機能ＩＤとともに、コントローラＡＰＩ２４に供給する（ステップＳ４４）。コントローラＡＰＩ２４は、その登録解除要求を、そのユーザＩＤおよびその制限機能ＩＤとともにサービス２６へ転送する（ステップＳ４５）。

サービス２６は、その登録解除要求を、そのユーザＩＤおよびその制限機能ＩＤとともに受信すると、図示せぬ監視対象テーブルにおいて、そのユーザＩＤについて登録されているその制限機能ＩＤを削除する（ステップＳ４６）。

一方、アプリケーションアカウント管理部３２は、登録解除要求をコントローラＡＰＩ２４へ供給した後、その制限機能ＩＤに関連付けられているリスナの登録を解除する（ステップＳ４７）。

このように、指定されたアプリケーション２７について制限機能があれば、アプリケーション２７の終了時にその制限機能の登録が解除される。なお、指定されたアプリケーション２７について制限機能がなければ、単にアプリケーション２７が終了するだけで、ステップＳ４３〜Ｓ４７の処理は実行されない。

なお、その後、ユーザがログアウト操作を操作パネル１４に対して行うと、ユーザアカウント管理部３１が、ログアウト処理を行う。なお、ログアウト時には、ログインユーザについて登録されている制限機能ＩＤは、すべて解除される。

以上のように、上記実施の形態１によれば、アプリケーション管理部２５は、あるアプリケーション２７における機能のうち、あるユーザによる使用が禁止されている制限機能を検出する。そして、サービス２６は、アプリケーション管理部２５により検出された制限機能を登録し、ユーザによるアプリケーション２７に対する機能実行要求が発生すると、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されているか否かを判定し、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されていない場合、機能実行要求により指定されている機能の実行を許可し、機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されている場合、機能実行要求により指定されている機能の実行を禁止する。

これにより、アプリケーションの実行中に制限機能が実行されないように常に監視するので、アプリケーションのライセンスに拘わらず機能制限が確実に実行される。また、サービス２７が、コントローラＡＰＩ２４とコントローラ２２との間に存在するため、アプリケーション２７の開発者は、機能制限を考慮しないでアプリケーション２７を開発することができる。

実施の形態２．
本発明の実施の形態２に係る画像形成システムでは、複合機１が、ネットワーク２によりサーバ装置３に接続されている。

実施の形態２における複合機１は、実施の形態１のものと同様であるが、アカウントデータ４１を有さない。実施の形態２では、上述のアカウントデータ４１が、複合機１ではなく、サーバ装置３に格納されており、複合機１は、ネットワーク２を介して、サーバ装置３にアクセスすることで、アカウントデータ４１を取得する。

ネットワーク２は、ローカルエリアネットワーク、インターネットなどのコンピュータネットワークである。

サーバ装置３は、通信装置６１、記憶装置６２および処理装置６３を有する。通信装置６１は、通信装置１５と同様の装置であり、ネットワーク２を介してデータ通信が可能な装置である。記憶装置６２は、記憶装置１６と同様の装置であり、アカウントデータ４１を格納している。処理装置６３は、複合機１からの要求に応じてアカウントデータ４１を読み出して複合機１へ送信する装置である。

実施の形態２では、アプリケーション管理部２５がアカウント情報を取得する際に、アプリケーションアカウント管理部３２が、通信装置１５を制御して、ログインユーザのユーザＩＤおよびアプリケーションＩＤとともに、アカウント情報要求をサーバ装置３へ送信する。そして、サーバ装置３では、処理装置６３が、その要求に応じた制限機能ＩＤを読み出し、応答として、通信装置６１を使用して複合機１へ送信する。そして、アプリケーションアカウント管理部３２は、通信装置１５を介して、その応答（つまり、制限機能ＩＤ）を受信する。

また、実施の形態２では、ユーザアカウント管理部３１は、同様に、通信装置１５を制御して、ユーザＩＤなどのユーザ登録情報をサーバ装置２のアカウントデータから取得してログイン処理などを行う。

なお、実施の形態２における複合機１のその他の構成および処理については実施の形態１のものと同様であるので省略する。

なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。

例えば、上記各実施の形態では、アプリケーション２７は１つであるが、複数のアプリケーションが実行される場合も各アプリケーションに対して上述と同様の処理が適宜実行される。ただし、その場合には、アプリケーションＩＤが併せて監視対象テーブルに登録され、アプリケーションごとに、制限機能ＩＤの登録および登録削除が行われる。

また、上記各実施の形態において、ユーザログイン時に既に起動済みのアプリケーション（例えば常駐アプリケーションなど）が存在する場合、ログイン時に、上述の場合と同様にして、アプリケーション管理部２５がアカウントデータ４１に基づいて制限機能を検出し、サービス２６がそのアプリケーションについての制限機能を登録する。

また、上記実施の形態２では、複合機１が１台であるが、複合機１と同様の複数の画像形成装置（複合機、プリンタなど）をネットワーク２に接続し、複数の画像形成装置からアクセス可能に、１台のサーバ装置３でアカウントデータ４１を管理するようにしてもよい。

また、上記各実施の形態において、部門ごとに制限機能を設定するようにしてもよい。その場合、ユーザＩＤに関連付けて、ユーザの属する部門の部門ＩＤをアカウントデータに含め、さらに、部門ＩＤに関連付けて、その部門に対する制限機能の制限機能ＩＤを関連付けて含めておき、制限機能ＩＤを取得する際に、ユーザＩＤに関連付けられている制限機能ＩＤとともに、ユーザＩＤに関連付けられている部門ＩＤに関連付けられている制限機能ＩＤを取得するようにすればよい。

本発明は、例えば、複合機、複写機、プリンタなどに適用可能である。

１ 複合機（画像形成装置の一例）
３ サーバ装置
１４ 操作パネル（表示装置の一例）
１５ 通信装置（通信手段の一例）
１６ 記憶装置（記憶手段の一例）
２５ アプリケーション管理部（アプリケーション管理手段の一例）
２６ サービス（機能監視手段の一例）
２７ アプリケーション
３２ アプリケーションアカウント管理部（アプリケーションアカウント管理手段の一例）
４１ アカウントデータ
６１ 通信装置（通信手段の一例）
６２ 記憶装置（記憶手段の一例）

Claims (7)

1. ユーザに対して一部の機能の使用を禁止可能な画像形成装置において、
   あるアプリケーションにおける機能のうち、あるユーザによる使用が禁止されている制限機能を検出するアプリケーション管理手段と、
   前記アプリケーション管理手段により検出された制限機能を登録し、前記ユーザによる前記アプリケーションに対する機能実行要求が発生すると、前記機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されているか否かを判定し、前記機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されていない場合、前記機能実行要求により指定されている機能の実行を許可し、前記機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されている場合、前記機能実行要求により指定されている機能の実行を禁止する機能監視手段と、
   を備えることを特徴とする画像形成装置。
2. 前記機能監視手段は、前記アプリケーションの起動時に前記制限機能を登録し、前記アプリケーションの終了時に、前記制御機能の登録を解除することを特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
3. ユーザごとに、そのユーザについての前記制限機能を含むアカウントデータを記憶する記憶手段を備え、
   前記アプリケーション管理手段は、前記アカウントデータに基づいて前記制限機能を検出すること、
   を特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
4. 前記アプリケーション管理手段は、前記ユーザのログイン後に前記アプリケーションの起動要求が発生したときに、前記アカウントデータに基づいて前記制限機能を検出し、
   前記機能監視手段は、前記ユーザのログイン後に前記アプリケーションの起動要求が発生したときに、前記制限機能を登録すること、
   を特徴とする請求項３記載の画像形成装置。
5. 前記アプリケーション管理手段は、前記アプリケーションの起動後に前記ユーザがログインしたときに、前記アカウントデータに基づいて、前記制限機能を検出し、
   前記機能監視手段は、前記アプリケーションの起動後に前記ユーザがログインしたときに、前記制限機能を登録すること、
   を特徴とする請求項３記載の画像形成装置。
6. 表示装置と、
   前記機能監視手段により、前記機能実行要求により指定されている機能の実行が拒否されたときに、前記表示装置にメッセージを表示させるアプリケーションアカウント管理手段と、
   を備えることを特徴とする請求項１から請求項５のうちのいずれか１項記載の画像形成装置。
7. ユーザに対して一部の機能の使用を禁止可能な画像形成装置と、
   サーバ装置とを備え、
   前記サーバ装置は、
   ユーザごとに、あるアプリケーションにおける機能のうち、そのユーザによる使用が禁止されている制限機能を含むアカウントデータを記憶する記憶手段と、
   前記アカウントデータに対するアクセスのために前記画像形成装置との通信を行う通信手段とを有し、
   前記画像形成装置は、
   前記アカウントデータへのアクセスのために前記サーバ装置との通信を行う通信手段と、
   前記通信手段を使用して前記アカウントデータを前記サーバ装置から読み出し、あるユーザについての前記制限機能を検出するアプリケーション管理手段と、
   前記アプリケーション管理手段により検出された制限機能を登録し、前記ユーザによる前記アプリケーションに対する機能実行要求が発生すると、前記機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されているか否かを判定し、前記機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されていない場合、前記機能実行要求により指定されている機能の実行を許可し、前記機能実行要求により指定されている機能が制限機能として登録されている場合、前記機能実行要求により指定されている機能の実行を禁止する機能監視手段とを有すること、
   を特徴とする画像形成システム。

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