JP2010282504A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源スイッチのオフ操作に応じコントローラが終了処理(シャットダウン処理)を開始した後、簡単な操作でシャットダウン処理をキャンセルして、即時にジョブの処理が可能な状態に戻せるようにする。
【解決手段】 起動後にメインスイッチ41のオフ操作に従いコントローラ2がスイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を受けてシャットダウン処理に移行する動作を開始した後、予め定められた時間(シャットダウン調整期間)内にメインスイッチ41のオン操作が行われた場合に、予定していたシャットダウン処理をキャンセルして、即時にジョブの処理が可能な待機状態に戻す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源の供給を受けて作動するコントローラによって機器の動作を制御する電子機器に関し、より詳しくは、給電経路に設けたメインスイッチが不意にオフされても、コントローラ(制御システム)のシャットダウン処理を可能にする機能を備えた電子機器に関する。
コピー、ファクシミリ、プリンタ、スキャナー等の機能を複合したデジタル複合機(MFP)やサーバー/PC(パーソナルコンピュータ)等、電力を消費して稼働する電子機器は、ユーザーが直接利用していない状態でも制御システム(コントローラ)が駆動する各種ソフトウェアがバックグラウンドで動作している。従って、動作中のソフトウェアがあるときに不意に電源スイッチをオフすると、必要なデータの不揮発メモリへの待避が行えず、次回の電源投入時に正常に起動できなくなる場合がある。
このような不意の電源オフによって起きる不具合を回避することを可能にした従来技術として、特許文献1,2を例示することができる。
特許文献1には、副電源スイッチにより電源の遮断が指示されると、ジョブの実行中又は登録された予約ジョブの待機中であるか否かが判断され、ジョブの実行中又は予約ジョブの待機中であると判断されると、表示部に「強制終了」、「現状を保存して終了」、「終了動作を中止」の3つの動作項目の中から何れかを選択するための三択表示画面が表示され、タッチパネルにより何れかの動作項目が選択操作されると、選択操作された動作項目に応じて動作を制御する画像形成装置が示されている。
また、特許文献2には、メインスイッチのオン/オフを検知するスイッチ状態検知手段を備え、コントローラがメインスイッチのオフを検知した信号を受け、電源に対しメインスイッチと並列に接続したオン/オフ制御可能なスイッチをオンにする制御信号を出力し、必要データの不揮発メモリへの待避処理が完了するまで電源の出力を保ち、その後電源を切る制御を行う画像形成装置が示されている。
上述の従来技術においては、ジョブの実行中等のように、動作中のソフトウェアがあるとき、制御部(メインコントローラ)への電源供給が電源スイッチの操作によってオフされた場合に、動作を復旧できる状態で終了する処理或いは正常な終了処理が済むまでは電源を保つが、その後電源を完全にオフする動作を行うことを可能にしている。
ただ、電源スイッチのオフ操作に従い制御部(メインコントローラ)が終了処理を開始した後、オフ操作を誤って行ったことに気付いた場合、即時にジョブを処理可能な状態に復旧させる処理を進めたいという要求になって表れるが、こうした要求に応え、簡単な操作で終了処理をキャンセルして、復旧処理を行う手段については、上述の従来技術においても示されていない。なお、特許文献1では、「終了動作を中止」する動作を可能にしているが、電源スイッチのオフ操作の後、三択表示画面への選択操作によらなければならず、オフ操作を誤りではなく行った人にとっては、操作手順が増えることになってしまい、操作性や利用性において十分とはいえない。
本発明は、制御部(コントローラ)への電源供給が電源スイッチの操作によってオフされた場合に、正常な終了処理(動作を復旧できる状態で終了する処理等)を終えるまでは電源を保つ機能を備えた電子機器における上記従来技術の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、電源スイッチのオフ操作に従いコントローラが終了処理を開始した後、簡単な操作で終了処理をキャンセルして、即時にジョブの処理が可能な状態に戻せるようにすることにある。
本発明は、電源の供給を受けて作動するコントローラによって機器の動作を制御する電子機器であって、電源から前記コントローラへの給電経路に設けた随時オン/オフ操作が可能なメインスイッチとしての第1のスイッチと、前記第1のスイッチのオン/オフの状態を検出するスイッチ状態検出手段と、前記第1のスイッチと並列に接続され、前記コントローラからの制御信号に応じてオン/オフする第2のスイッチを有し、前記コントローラは、前記スイッチ状態検出手段によってオフ状態が検出されたことを条件に前記第2のスイッチをオンする制御信号を送る手段と、前記第2のスイッチをオンした時点から予め定められた時間内に前記スイッチ状態検出手段によって前記第1のスイッチのオン状態が検出されない場合に予定した前記コントローラのシャットダウン処理を実行する手段と、前記第2のスイッチをオンした時点から前記予め定められた時間内に前記スイッチ状態検出手段によってオン状態が検出された場合に予定した前記コントローラのシャットダウン処理をキャンセルする手段を備えたことを特徴とする。
電源供給が電源スイッチのオフ操作に従ってコントローラが終了処理を開始した後、電源スイッチへのオン操作という簡単かつ自然な操作で終了処理をキャンセルして、即時にジョブの処理が可能な状態に戻せるようになり、操作性及び利便性を高めることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 待機中にメインスイッチをオフした場合における画像形成装置(図1)の動作状態の遷移を示すタイミング図である。 ジョブ実行中にメインスイッチをオフした場合における画像形成装置(図1)の動作状態の遷移を示すタイミング図である。 待機中にメインスイッチをオフした後に、再度メインスイッチをオンしてシャットダウン処理をキャンセルした場合における画像形成装置(図1)の動作状態の遷移(実施形態1)を示すタイミング図である。 ジョブ実行中にメインスイッチをオフした後に、再度メインスイッチをオンしてシャットダウン処理をキャンセルした場合における画像形成装置(図1)の動作状態の遷移(実施形態1)を示すタイミング図である。 メインスイッチのオフ操作に応じるシャットダウン処理及びオン操作に応じるシャットダウンのキャンセル処理の制御フロー(実施形態1)を示す図である。 待機中にメインスイッチをオフした後に、再度メインスイッチをオンしてシャットダウン処理をキャンセルしたが、間に合わなかった場合における画像形成装置(図1)の動作状態の遷移(実施形態2)を示すタイミング図である。 メインスイッチのオフ操作に応じるシャットダウン処理及びオン操作に応じるシャットダウンのキャンセル処理の制御フロー(実施形態2)を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 メインスイッチのオフ操作に応じるシャットダウン処理及びオン操作に応じるシャットダウンのキャンセル処理の制御フロー(実施形態3)を示す図である。 メインスイッチのオフ操作に応じるシャットダウン処理及びオン操作に応じるシャットダウンのキャンセル処理の制御フロー(実施形態4)を示す図である。 メインスイッチのオフ操作に応じるシャットダウン処理及びオン操作に応じるシャットダウンのキャンセル処理の制御フロー(実施形態5)を示す図である。 メインスイッチのオフ操作に応じるシャットダウン処理及びオン操作に応じるシャットダウンのキャンセル処理の制御フロー(実施形態6)を示す図である。
以下、本発明を画像形成装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ、複合機など)に適用した実施形態について、添付した図面を参照して説明する。
「実施形態1」
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、入力ポート(入力インターフェース)21及び出力ポート(出力インターフェース)22を持つコントローラ2と、エンジン3と、DC電源/AC制御板4を有する。
コントローラ2は、画像形成装置全体を制御する。なお、コントローラ2は、コンピュータとコンピュータを当該コントローラとして機能させるためのソフトウェア(プログラム)を要素とするソフトウェア構成の制御システムを構築するによって実施することができる。
エンジン3は、用紙に画像を印刷するプリンタエンジン、原稿の画像を読み取るスキャナエンジンなどである。
DC電源/AC制御板4は、AC電源から供給される電力をDC電源に変換して、機器内の各部(ここではコントローラ2及びエンジン3)に供給するための回路を実装した基板(ボード)である。
この実施形態のDC電源/AC制御板4には、メインスイッチ41、リレードライバ42a及びリレー42bからなるスイッチ手段42、電源回路43及びブレーカー44を実装する。
ブレーカー44の一端はAC電源からの電源ラインに接続し、他端はメインスイッチ41の一端(入力側)及びリレー42bの一端(入力側)に接続する。ブレーカー44は、ユーザーが手動で開閉(オン/オフ)操作することができ、閉じているときには、AC電源と、メインスイッチ41及びリレー42bそれぞれの入力側とが電源ラインに接続される。
メインスイッチ41は、ユーザーによって随時に投入/遮断操作をすることができ、ユーザーが投入/遮断操作をすると、これに連動して開閉(オン/オフ)する2個の開閉接点を備えている。2個の開閉接点の一方、即ちブレーカー44を通してAC電力が入力される開閉接点(AC開閉接点)に対応する固定接点(AC給電接点)x2は電源ラインにより電源回路43の入力側に接続し、他方の開閉接点、即ちグランド(GND)に接続された開閉接点(DC開閉接点)に対応する固定接点(低電圧DC接点)x1は信号ラインによりコントローラ2の入力ポート21に接続する。
従って、ブレーカー44がオン(閉)のとき、メインスイッチ41をオン(接点は閉)にすると、AC電源からの電力がメインスイッチ41を通って電源回路43に供給される。また、低電圧DC接点x1の状態(グランド電位=0)が、コントローラ2の入力ポート21に入力される。他方、メインスイッチ41をオフ(接点は開)にすると、電源回路43にはAC電源からの電力が供給されない。さらに、低電圧DC接点x1の状態(相対的に高電位)が、コントローラ2の入力ポート21に入力される。つまり、入力ポート21には、メインスイッチ41のオン/オフ状態の検出信号101が入力される。即ち、メインスイッチ41のスイッチ状態を検出する手段として、メインスイッチ41がオン(閉)であれば“Low”を、他方、オフ(開)であれば“High”を入力ポート21に与える。
スイッチ手段42のリレー42bの他端(出力側)は、電源回路43の入力側に接続する。従って、ブレーカー44がオン(閉)のとき、リレー42bをオン(閉)すると、AC電源からの電力がリレー42bを通って電源回路43に供給される。
他方、リレー42bをオフ(開)にすると、電源回路43にはAC電源からの電力が供給されない。リレー42bのオン/オフは、スイッチ手段42内のリレードライバ42aがコントローラ2の出力ポート22から送信される制御信号102を受け、そのレベルが“High”であるか“Low”であるかに応じて制御リレーの駆動を制御する。
スイッチ手段42のリレー42bを制御することにより、電源回路43への給電は、メインスイッチ41側の給電ラインがオフになっても、コントローラ2等が動作状態を保つための給電を維持することができるので、不意に行われるメインスイッチ41のオフ操作により発生しうる動作異常を防ぐことが可能になる。
即ち、メインスイッチのラインだけで給電すると、メインスイッチ41のオフ操作が不意に行われ、給電が停止すると、このときにコントローラ2の制御システムが動作中であると、必要なデータの不揮発メモリへの待避ができず、電源を再投入して中断した処理を行おうとしても、正常に起動できなくなる不具合が起きる場合がある。
このような不具合を回避するためには、制御システムによってシャットダウン処理を行い、この処理で動作異常が起きないように処理をした後、終了させる手順を行うようにする。なお、後述する実施形態では、実行中のジョブは処理を済ませてからシャットダウン処理を行うようにしているので、ジョブの処理の中断は起きないようにしているが、経時に変化する機器条件等の機器情報は待避が必要なデータとしてシャットダウン処理の対象になる。
こうした手順を実行するには、シャットダウン処理を行うまでのコントローラ2への給電が必要となる。この給電制御は、メインスイッチ41のオン/オフ状態を検出する手段によって得られる検出信号102をもとに、コントローラ2が給電維持を判断して、スイッチ手段42のリレードライバ42aの駆動を制御し、リレー42bをオン/オフさせることによって必要な期間、スイッチ手段42側の給電ラインを通して電源を供給する。
上記画像形成装置(図1)において、メインスイッチ41がユーザーのオン操作によって閉状態になり、画像形成動作が可能な状態に立ち上がるときの動作を先ず説明する。
メインスイッチ41がオン操作されて、接点が閉状態になると、電源回路43にはAC電源が供給される。電源回路43は、AC電源をエンジン3とコントローラ2のそれぞれの動作に必要な所定レベルのDC電源に変換して、それぞれに供給する。電源供給によって起動するエンジン3とコントローラ2は、初期化を経てジョブの処理が可能な状態になり、コピー等のジョブが投入されると、初期化により設定された動作条件及びユーザーの指示する処理条件に従い画像形成装置1を動作させる。
このとき、メインスイッチ41のオン/オフ状態をコントローラ2に出力する検出信号101は、メインスイッチ41がオン(閉)状態であることをコントローラ2へ出力する。コントローラ2は、メインスイッチ41側の給電ラインからの電源をもとに電源回路43を経てDC電源が供給される場合には、スイッチ手段42には制御信号102を出力せず、スイッチ手段42のリレー42bはオフ(開)状態を保つ。このため、スイッチ手段42側の給電ラインは遮断され、この間のスイッチ手段42によるエネルギー損失を抑える。
また、メインスイッチ41がユーザーのオフ操作によって開状態になり、画像形成動作が停止されるときの動作を説明する。
メインスイッチ41がオフ操作されて、接点が開状態になると、電源回路43へのAC電源の供給が遮断される。電源回路43のDC出力電圧は、AC電源の供給が遮断されるので、その入出力のコンデンサ容量による保持時間を経た後、消失する。メインスイッチ41のオン/オフ操作状態をコントローラ2に出力する検出信号101は、直ちにメインスイッチ41が開状態となったことをコントローラ2へ出力する。なお、このとき、コントローラ2は、電源回路43の上記DC電源保持時間中にこの検出信号101を受けとる。
メインスイッチオフの検出信号101を受けとったコントローラ2は、画像形成装置1がジョブの入力を待つ待機状態であれば、スイッチ手段42に制御信号102を出力せずに、通常のシャットダウン処理を行い、電源を切る。
他方、メインスイッチオフの検出信号101を受けとったときに、画像形成装置1がジョブを実行中であれば、コントローラ2は、スイッチ手段42に制御信号102を出力してリレー42bの接点をオン(閉)状態とし、電源回路43へAC電源を供給する。
このため電源回路43は、メインスイッチ41側の給電ラインからの電源が遮断された後に、再度スイッチ手段42側の給電ラインからの給電を受け、AC電源からDC電源への変換を始め、電源回路43の上記DC電源保持時間が経過する前にエンジン3及びコントローラ2へのDC電源供給を始める。このため、画像形成装置1の動作は中断されず、実行中だったジョブを完了させることができる。
また、コントローラ2は、実行中だったジョブを完了させた時点でシャットダウン処理を行うと共に、スイッチ手段42への制御信号102として、リレー42bに対する指示をオンからオフに切換える信号を送るので、スイッチ手段42側の給電ラインから電源回路43へのAC電源の供給が遮断され、電源回路43のDC電源保持時間を経た後に、電源回路43のDC出力が消失する。
次に、メインスイッチ41の操作に応じて行われる本実施形態の画像形成装置1(図1)の動作を図2乃至5を参照してさらに詳細に説明する。
<メインスイッチのオフ操作に応じ、シャットダウン処理で終了する動作>
以下には、メインスイッチのオン操作に応じてジョブの処理が可能な状態に画像形成装置1が起動し、その後メインスイッチのオフ操作に応じシャットダウン処理を行い、電源をオフするまでの動作について、画像形成装置1内の各部の動作状態の遷移を示す図2及び図3を参照して説明する。
なお、メインスイッチ41のオフ操作が行われるタイミングが、待機中に行われた場合とジョブ実行中に行われた場合では、動作が異なるので、以下では、それぞれを分けて説明する。
“待機中にメインスイッチをオフした場合”
図2は、待機中にメインスイッチをオフした場合における画像形成装置1の動作状態の遷移を示すタイミング図である。
図2において、画像形成装置1の動作状態を表す各要素をA〜Fとして挙げ、図面の右に向けて経過する時間をとって、要素A〜Fごとに動作状態を示す。ここに、画像形成装置1の動作状態を表す要素A〜Fは、それぞれ次を意味する。
A:メインスイッチ41のオン/オフの状態を示す。
B:メインスイッチ41のオン/オフ検出信号101で、“Low”はオンを、“High”はオフを示す。
C:電源回路43へのAC電源の給電状態を示す。
D:スイッチ手段42のリレー42bをオン/オフする制御信号102で、“High”がオンを、“Low”がオフを示す。
E:電源回路43からのDC電源の出力状態を示す。
F:ソフトウェア(制御システム)が実行する処理内容を示す。
なお、図2中の時間軸上のt1〜t5は、特定の状態変化(後記で詳述)が起きるタイミングを示す。
図2を参照しながら、メインスイッチ41がオフ、即ち電源オフでコントローラ2(制御システム)が停止した状態からの動作状態の変化を説明する。
電源オフの状態からタイミングt1において、ユーザーがメインスイッチ41をオン操作すると(図2中、Aのオフ→オン)、電源回路43へAC電源が供給される(図2中、Cの0V→100V)。電源回路43は、AC電源の供給を受け、DC電源への変換を始め、変換したDC電源をコントローラ2及びエンジン3に出力する(図2中、Eのオフ→オン)。
電源回路43から供給されるDC電源が所定の電圧に立ち上がったタイミングt2において、このDC電源の供給を受けるコントローラ2は、ソフトウェアの起動を掛けて、制御システムを構成する動作を開始し、ジョブの処理が可能な状態に起動処理を行い(図2中、Fの起動処理の期間)、起動処理を終了したタイミングt3において、ジョブ等の指示が与えられるのを待つ待機状態に入る。なお、起動処理は、画像形成装置の場合、エンジン3も起動する。
起動処理終了後のタイミングt3で、立ち上がった制御システム(ソフト処理)は、メインスイッチ41のオン/オフ検出信号101の状態をチェックする(図2中、Fの終了時の処理)。
このチェックの結果、検出信号101が“Low(オン)”なので、コントローラ2から出力される制御信号102は“Low(オフ)”となり、スイッチ手段42側の給電ラインから電源回路43への給電は遮断したままである(図2中、タイミングt3におけるBの状態)。
次に、ジョブ等の指示が与えられるのを待つ待機中にメインスイッチ41がオフ操作された場合の動作状態の変化を説明する。
電源オンの状態からタイミングt4において、ユーザーがメインスイッチ41をオフ操作すると(図2中、Aのオン→オフ)、メインスイッチ41側の給電ラインから電源回路43へのAC電源が遮断される(図2中、Cの100V→0V)。
また、メインスイッチ41がオフ操作されたタイミングt4と同期して、メインスイッチ41の検出信号101が“High(オフ)”になるので、コントローラ2から出力される制御信号102は“High(オン)”となり(図2中、タイミングt4におけるB及びDの状態)、スイッチ手段42側の給電ラインから電源回路43へ給電されることになる。
このとき、メインスイッチ41側の給電ラインからの電源が遮断され、電源回路43へのAC電源供給が一瞬落ちるが、電源回路43のDC出力保持時間が終了する前にスイッチ手段42側の給電ラインから電源回路43へのAC電源が再び供給されることにより、コントローラ2、エンジン3等への電源回路43のDC出力は落ちることなく継続して供給される(図2中、タイミングt4におけるメインスイッチ41のオフに関連する動作によるC及びEの状態)。
更に、コントローラ2は、メインスイッチ41をオフしたタイミングt4で現在の動作状態に合わせた手順で処理を実行するために、画像形成装置1の動作状態を確認する。図2の動作例では、待機状態にあるから、直ぐにシャットダウン調整期間に移行することができる場合である。従って、シャットダウン処理開始待ちを経て、シャットダウン調整期間に入り、この期間の経過後にシャットダウン処理を開始する。なお、シャットダウン調整期間は、後述するシャットダウン処理のキャンセル動作(図2の動作例では行わない)に関係する期間であり、後記で詳細に説明する。
コントローラ2は、シャットダウン処理が終了すると、制御信号102を“Low(オフ)”にすることで、スイッチ手段42側の給電ラインから電源回路43へのAC電源を遮断し、コントローラ2、エンジン3等への電源回路43のDC出力もオフとなり、電源オフ状態となる(図2中、タイミングt5におけるB、C、D及びEの状態)。
“ジョブ実行中にメインスイッチをオフした場合”
図3は、ジョブ実行中にメインスイッチをオフした場合における画像形成装置1の動作状態の遷移を示すタイミング図である。なお、図中に示すA〜F(各部の動作状態を表す要素)とt1〜t5(タイミング)は図2と同義である。また、電源オフの状態から機器を立ち上げ、待機状態になるまでの動作は、上記図2の動作と変わらないので、上述の動作説明を参照することとし、ここでは記載を省略する。
次に、待機中にジョブ等の指示を受け、ジョブの実行中にメインスイッチ41がオフ操作された場合の動作を説明する。
ジョブの実行中におけるタイミングt4において、ユーザーがメインスイッチ41をオフ操作すると(図3中、Aのオン→オフ)、コントローラ2は、この時点の動作状態に合わせた手順で処理を実行するために、画像形成装置1の動作状態を確認する。
図3の動作例では、ジョブの実行中であるから、実行中のジョブを継続して処理し、ジョブの終了後、シャットダウン処理を行い電源オフで終了する。
メインスイッチ41のオフ操作に対応して実行中のジョブを継続して処理する場合に、電源回路43からのDC出力を維持するための制御動作は、図2におけるタイミングt4のA〜Eの各動作と同じであるから、上述の説明を参照する。
タイミングt4における動作で電源回路43からのDC出力が維持されるので、実行中のジョブの処理が継続して行え、ユーザーの指示した処理を完了することができる。
コントローラ2は、実行中のジョブの処理を終了した後、シャットダウン処理を行うが、この実施形態ではシャットダウン調整期間を設けるので、この期間に移行する。
シャットダウン調整期間に入り、この期間の経過後にシャットダウン処理を開始する。なお、シャットダウン調整期間は、後述するシャットダウン処理のキャンセル動作(図3の動作例では行わない)に関係する期間であり、後記で詳細に説明する。
コントローラ2は、シャットダウン処理が終了すると、制御信号102を“Low(オフ)”にすることで、スイッチ手段42側の給電ラインから電源回路43へのAC電源を遮断し、コントローラ2、エンジン3等への電源回路43のDC出力もオフとなり、電源オフ状態となる(図3中、タイミングt5におけるB、C、D及びEの状態)。
<メインスイッチのオフ操作に応じるシャットダウン処理がキャンセルされる場合の動作>
上記では、随時に操作が可能なメインスイッチ41のオフ操作によって電源がオフされた場合に、スイッチ手段42側の給電ラインで電源を維持した上で、シャットダウン処理を行って動作を復旧できる状態で電源オフにする動作、或いは処理中のジョブを済ませてシャットダウン処理を経て電源オフにする動作を行うための構成を示した。
ただ、メインスイッチ41のオフ操作に従いメインコントローラ2がシャットダウン処理等の終了処理に移行する動作を開始した後、ユーザーがオフ操作を誤って行ったことに気付いた場合、即時にジョブを処理可能な状態(待機状態)に復旧させたいという要求になって表れる。この実施形態では、こうした要求に応え、簡単な操作で終了処理をキャンセルして、待機状態への復旧処理を行うための手段を備える。
この実施形態では、この処理を行うための手段として、メインスイッチ41のオフ操作に従いコントローラ2がスイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を受けて終了処理に移行する動作を開始した後、予め定められた時間内にメインスイッチ41のオン操作が行われた場合に、予定していたシャットダウン処理をキャンセルして、即時にジョブの処理が可能な待機状態に戻せるようにする手段を備える。
上記の予め定められた時間は、設定する時間の長さによって、メインスイッチ41のオフ操作の後、待機状態に戻すことができるタイミング、つまりはシャットダウン処理を開始するタイミング(待機状態に戻すことができるようにするためにシャットダウン処理を開始しない)を調整する時間であり、ここでは、この時間により決まる期間を「シャットダウン調整期間」という。この実施形態では、このシャットダウン調整期間は、メインスイッチ41のオフ操作に応じて、スイッチ手段42側の給電ラインの電源供給に切換える制御信号102によってリレー42bをオンした時点から予め定められた時間をこの期間とする。
以下には、メインスイッチ41のオン操作に応じてジョブの処理が可能な状態に画像形成装置1が起動し、その後メインスイッチ41のオフ操作に応じて行うことを予定したシャットダウン処理をキャンセルし、待機状態に戻すまでの動作について、画像形成装置1内の各部の動作状態の遷移を示す図4及び図5を参照して説明する。
なお、上記メインスイッチ41のオフ操作が、待機中に行われた場合とジョブ実行中に行われた場合では、シャットダウン処理のキャンセル動作が異なるので、以下では、それぞれを分けて説明する。
“メインスイッチのオフ操作が待機中に行われた場合のシャットダウン処理のキャンセル”
図4は、待機中にメインスイッチ41をオフした後に、再度メインスイッチ41をオンしてシャットダウン処理をキャンセルした場合における画像形成装置(図1)の動作状態の遷移を示すタイミング図である。なお、図中に示すA〜F(各部の動作状態を表す要素)とt1〜t4(タイミング)は図2と同義である。後述するが、t5はシャットダウン調整期間中におけるメインスイッチ41のオン操作タイミングであり、t6は待機状態への復帰タイミングを示す。また、電源オフの状態から機器を立ち上げ、待機状態になり、待機中にメインスイッチ41のオフ操作が行われシャットダウン調整期間に至るまでの動作は、上記図2の動作と変わらないので、上述の動作説明を参照することとし、ここでは記載を省略する。
次に、シャットダウン調整期間中にメインスイッチ41がオン操作された場合(タイミングt5)以降の動作を説明する。
シャットダウン調整期間中におけるメインスイッチ41のオン操作は、予定しているシャットダウン処理をキャンセルして、待機状態に戻す要求であると判断される。この実施形態では、コントローラ2は、シャットダウン調整期間においてメインスイッチ41のオン操作を検出信号101に基づいてチェックする。つまり、メインスイッチ41のオン操作を検出信号101の“Low(オン)”により検出し、この検出を行ったタイミングt5がシャットダウン調整期間内である(図4中、タイミングt5におけるA、B及びFの状態)という判断のもとに、シャットダウン処理に移行せず、待機状態に戻す動作を行う。
待機状態に戻す動作は、メインスイッチ41のオン操作の後、メインスイッチ41側の給電ラインからの電源が電源回路43に供給され、電源回路43のDC電源の出力は落ちることなく維持できるので、スイッチ手段42への制御信号102を“Low(オフ)”にすることでスイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を遮断する。また、シャットダウン調整期間経過後のタイミングt6で待機状態に移行する動作を行う。
“メインスイッチのオフ操作がジョブ実行中に行われた場合のシャットダウン処理のキャンセル”
図5は、ジョブ実行中にメインスイッチ41をオフした後に、再度メインスイッチ41をオンしてシャットダウン処理をキャンセルした場合における画像形成装置1(図1)の動作状態の遷移を示すタイミング図である。なお、図中に示すA〜F(各部の動作状態を表す要素)とt1〜t4(タイミング)は図3と同義である。後述するが、t5はシャットダウン調整期間中におけるメインスイッチ41のオン操作タイミングであり、t6は待機状態への復帰タイミングを示す。また、電源オフの状態から機器を立ち上げ、待機状態を経た後、受付けたジョブの処理を開始し、ジョブ実行中にメインスイッチ41のオフ操作が行われシャットダウン調整期間に至るまでの動作は、上記図3の動作と変わらないので、上述の動作説明を参照することとし、ここでは記載を省略する。
次に、シャットダウン調整期間中にメインスイッチ41がオン操作された場合(タイミングt5)以降の動作を説明する。
シャットダウン調整期間中におけるメインスイッチ41のオン操作は、予定しているシャットダウン処理をキャンセルして、待機状態に戻す要求であると判断される。この実施形態では、コントローラ2は、シャットダウン調整期間においてメインスイッチ41のオン操作を検出信号101に基づいてチェックする。つまり、メインスイッチ41のオン操作を検出信号101の“Low(オン)”により検出し、この検出を行ったタイミングt5がシャットダウン調整期間内である(図5中、タイミングt5におけるA、B及びFの状態)という判断のもとに、シャットダウン処理に移行せず、待機状態に戻す動作を行う。
待機状態に戻す動作は、メインスイッチ41のオン操作の後、メインスイッチ41側の給電ラインからの電源が電源回路43に供給され、電源回路43のDC電源の出力は落ちることなく維持できるので、スイッチ手段42への制御信号102を“Low(オフ)”にすることでスイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を遮断する。また、シャットダウン調整期間経過後のタイミングt6で待機状態に移行する動作を行う。
<メインスイッチの操作に応じてコントローラが実行する制御フロー>
次に、本実施形態の画像形成装置1(図1)がメインスイッチ41のオン/オフ操作に応じて実行する制御動作を図6に示す制御フローに基づいて説明する。
画像形成装置1のコントローラ2は、図6に示す制御フローに従った動作を実行し、この制御動作によって、異なる条件に応じて行われる上記図2〜5に示したそれぞれの動作を行うことを可能にする。
この制御フローは、ユーザーがメインスイッチ41をオン操作し、AC電源が供給されると、この電源の供給を受けて電源回路43からDC電源がコントローラ2へ出力され、起動される。
この制御フローは起動されると、先ず、起動処理を行う(ステップS101)。起動処理は、ジョブの処理が可能な状態に制御システムを立ち上げるための処理で、初期化といわれる処理を含む。
起動処理が終わると待機状態になって、メインスイッチ41のオン/オフ検出信号101の状態をチェックする(ステップS102)。この制御フローでは、ユーザーがメインスイッチ41をオフ操作し、検出信号101が“High”(スイッチオフ)になるまで、次のステップS103への移行は行わない。なお、画像形成装置1の動作としては、検出信号101が“Low”(スイッチオン)である間、ジョブの処理要求があれば、ジョブの処理を実行する。
ここで、ユーザーによってメインスイッチ41のオフ操作が行われると、検出信号101“High”が生じる(ステップS102-YES)。
検出信号101“High”の発生を受け、直ぐスイッチ手段42に制御信号102“High”を送信し、スイッチ手段42側の給電ラインによる電源供給を行う(ステップS103)。
制御信号102を“High”にした時点で実行中のジョブがあれば(ステップS104-YES)、次のシャットダウン調整期間へ移行(ステップS105)のステップに進ませないで、実行中のジョブの処理が終了するまで待つ。
実行中のジョブの処理が終了したところで(ステップS104-NO)、シャットダウン調整期間に移行する(ステップS105)。
シャットダウン調整期間では、シャットダウン処理のキャンセルを受付ける。即ち、ステップS102でユーザーが行ったオフ操作が誤りであったことに気付いたときに、再びメインスイッチ41を操作する(オン操作)ことによって、シャットダウン処理をキャンセルし、待機状態に戻すことが可能になる。そこで、シャットダウン調整期間において、メインスイッチ41のオン操作が行われ、シャットダウン処理のキャンセルが指示されたか否かを、検出信号101が“Low”(スイッチオン)になったか否かによってチェックする(ステップS106)。
ここで、検出信号101が“Low”(スイッチオン)であれば(ステップS106-YES)、シャットダウン処理のキャンセルが指示された場合であるから、待機状態に戻すための処置として、先ず、ステップS103で“High”にした制御信号102を“Low”にして、スイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を遮断する(ステップS111)。これは、メインスイッチ41のオン操作(ステップS106)によって、既にメインスイッチ41側の給電ラインの電源が供給されているからである。
次いで、シャットダウン調整期間の終了を確認して(ステップS112-NO)、待機状態、即ちステップS102に戻す。
他方、ステップS106でメインスイッチ41のオン操作が行われず(ステップS106-NO)シャットダウン調整期間を経過した場合(ステップS107-NO)、シャットダウン処理を実行する(ステップS108)。
シャットダウン処理が終了すると、ステップS103で“High”にした制御信号102を“Low(オフ)”にする(ステップS109)。
制御信号102を“Low(オフ)”にすると、スイッチ手段42側の給電ラインから電源回路43へのAC電源が遮断され、コントローラ2、エンジン3等への電源回路43のDC出力もオフとなり、電源オフ状態となる(ステップS110)。
電源オフ状態にして、この制御フローを終了する。
上記のように、この実施形態によると、誤ってメインスイッチ41のオフ操作を行って電源を切ったりした場合、或いは第三者に電源を切られた場合に、メインスイッチ41のオン操作という簡単かつ自然な操作でシャットダウン処理をキャンセルでき、迅速にユーザーの意図した動作状態に復帰させることができる。また、不具合解析を実施している時など、シャットダウン処理を実施してしまうことによる不具合再現率の低下を防止することが可能となる。
「実施形態2」
この実施形態は、上記実施形態1におけるシャットダウン処理のキャンセルの指示操作が予め定められた時間を経過した後に行われた場合に適応する動作を付加した形態の実施例を示すものである。
上記実施形態1では、メインスイッチ41のオフ操作に従いコントローラ2がスイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を受けて終了処理に移行する動作を開始した後、予め定められた時間(シャットダウン調整期間)内にメインスイッチ41のオン操作が行われた場合に、予定していたシャットダウン処理をキャンセルして、即時にジョブの処理が可能な待機状態に戻せるようにした。
ただ、シャットダウン調整期間内にユーザーの指示が間に合わない場合には、予定通り電源オフで終了してしまい、要求するジョブを速く処理して欲しい、というユーザーの要求に応えることができない。そこで、シャットダウン調整期間を経過しても、終了処理(シャットダウン処理を含む)を完了していないうちは、この要求に適うような動作を行うようにする。
この実施形態では、シャットダウン調整期間を経過してユーザーが行ったメインスイッチ41のオン操作に応じ、制御システムの再起動処理を速やかに行う。具体的には、終了処理(シャットダウン処理を含む)が終わったら即時に再起動を掛けて、待機状態に立ち上げる処理とする。
以下には、上記実施形態1で上記図4,5に示した動作において、シャットダウン調整期間内にすべきシャットダウン処理のキャンセルの指示が間に合わない場合に、実行中の終了処理が終わったら即時に再起動を掛けて、待機状態に立ち上げるまでの動作について、画像形成装置1内の各部の動作状態の遷移を示す図7を参照して説明する。
なお、この実施形態で付加された動作は、シャットダウン処理(終了処理)期間において行われるユーザーの操作に従って行う動作、つまりシャットダウン処理以降の動作であるから、シャットダウン処理の原因となるメインスイッチ41のオフ操作が、待機中に行われたか、或いはジョブ実行中に行われたかとは関係がない。従って、以下には、待機中にメインスイッチ41のオフ操作が行われた例のみについて説明する。
図7は、待機中にメインスイッチ41をオフすることによって行われるシャットダウン処理のキャンセル操作が間に合わず、再起動を掛ける場合における画像形成装置1(図1)の動作状態の遷移を示すタイミング図である。なお、図中に示すA〜F(各部の動作状態を表す要素)とt1〜t4(タイミング)は図2と同義である。後述するが、t5はシャットダウン調整期間経過後におけるメインスイッチ41のオン操作タイミングであり、t6は再起動処理を開始するタイミングを示す。また、電源オフの状態から機器を立ち上げ、待機状態になり、待機中にメインスイッチ41のオフ操作が行われシャットダウン調整期間に至るまでの動作は、上記図2の動作と変わらないので、上述の動作説明を参照することとし、ここでは記載を省略する。
次に、シャットダウン調整期間経過後にメインスイッチ41がオン操作された場合(タイミングt5)以降の動作を説明する。
図7の動作では、シャットダウン調整期間中にユーザーの操作がなく、シャットダウン処理が開始され、シャットダウン処理中のタイミングt5でメインスイッチ41のオン操作が行われる。このタイミングのオン操作は、処理中のシャットダウン処理の終了時に、直ちに再起動を掛ける要求であると判断される。この実施形態では、コントローラ2は、シャットダウン処理期間においてメインスイッチ41のオン操作を検出信号101に基づいてチェックする。つまり、メインスイッチ41のオン操作を検出信号101の“Low(オン)”により検出し、この検出を行ったタイミングt5がシャットダウン処理期間である(図7中、タイミングt5におけるA、B及びFの状態)という判断のもとに、シャットダウン処理の終了時に、直ちに再起動を掛ける動作を行う。
シャットダウン処理が終了するタイミングt6で再起動処理を行う。再起動の際には、メインスイッチ41のオン操作が既に行われ、メインスイッチ41側の給電ラインからの電源が電源回路43に供給されており、電源回路43のDC電源の出力は通常の状態にあるが、スイッチ手段42への制御信号102は“High(オン)”であるから、これを“Low(オフ)”にすることでスイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を遮断する。再起動処理は、機器を適正に動作させるために必要な動作条件として、シャットダウン処理で待避させた各種の設定データを再び設定する処理等、ジョブの処理ができる状態に立ち上げるための処理を行う。
次に、本実施形態の画像形成装置1がメインスイッチ41のオン/オフ操作に応じて実行する制御動作を図8に示す制御フローに基づいて説明する。
画像形成装置1のコントローラ2は、図8に示す制御フローに従った動作を実行し、この制御動作によって、図2〜5、7に示したそれぞれの動作を行うことを可能にする。なお、この制御フローは、実施形態1に付加した本実施形態の動作(即ち、シャットダウン処理のキャンセルの指示操作が予め定められた時間を経過した後に行われた場合に適応する動作)以外は、先に図6を参照して示した制御フローと変わらず、図8のステップS201〜S211と図6のステップS101〜S110は、共通する(ただし、図8のステップS209は除く)。よって、この共通部分の説明は、図6の説明を参照することとして、ここでは記載を省略する。
図8の制御フローのステップS205で移行するシャットダウン調整期間では、シャットダウン処理のキャンセルを受付ける。即ち、図8の制御フローにおけるステップS202で行ったオフ操作が誤りであったことにユーザーが気付いたときに、再びメインスイッチ41を操作する(オン操作)ことによって、シャットダウン処理をキャンセルし、待機状態に戻すことが可能になる。そこで、シャットダウン調整期間において、メインスイッチ41のオン操作が行われ、シャットダウン処理のキャンセルが指示されたか否かを、検出信号101が“Low”(スイッチオン)になったか否かによってチェックする(ステップS206)。
ここで、検出信号101が“Low”(スイッチオン)であれば(ステップS206-YES)、シャットダウン処理のキャンセルが指示された場合であるから、待機状態に戻すための処置として、先ず、ステップS203で“High”にした制御信号102を“Low”にして、スイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を遮断する(ステップS212)。これは、メインスイッチ41のオン操作(ステップS206)によって、既にメインスイッチ41側の給電ラインの電源が供給されているからである。
次いで、シャットダウン調整期間の終了を確認して(ステップS213-NO)、待機状態、即ちステップS202に戻す。
他方、ステップS206でメインスイッチ41のオン操作が行われず(ステップS206-NO)シャットダウン調整期間を経過した場合(ステップS207-NO)、シャットダウン処理を実行する(ステップS208)。
この制御フローでは、シャットダウン調整期間に間に合わずに、シャットダウン処理のキャンセルの指示操作が行われた場合に、シャットダウン処理を終えたら、即時に再起動を掛けて、待機状態に立ち上げる処理を行うようにする。この処理の指示は、シャットダウン処理の実行中に行われるメインスイッチ41のオン操作によって判断する。よって、ステップS208のシャットダウン処理が開始された後、シャットダウン処理が済んでいないことを確認して(ステップS209-NO)、メインスイッチ41のオン操作が行われたか否かをチェックする(ステップS214)。
ここで、メインスイッチ41のオン操作が行われない場合(ステップS214-NO)、シャットダウン処理が終了するまで(ステップS209-YES)、メインスイッチ41のオン操作のチェックを繰返す。
他方、ステップS214でメインスイッチ41のオン操作が確認できた場合(ステップS214-YES)、シャットダウン処理の終了を確認して(ステップS215-YES)、ステップS203で“High”にした制御信号102を“Low(オフ)”にして、スイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を遮断する(ステップS216)。
また、シャットダウン処理の終了後、直ちに再起動処理を行う(ステップS217)。再起動処理は、機器を適正に動作させるために必要な動作条件としてシャットダウン処理で待避させた各種の設定データを再び設定する処理等を行い、ジョブの処理ができる状態に立ち上げる。
再起動処理の後、待機状態、即ちステップS202に戻す。
上記のように、この実施形態によると、シャットダウン処理のキャンセルの指示操作として行うメインスイッチ41をオン操作するタイミングが遅く、キャンセル処理が間に合わなかった場合でも、シャットダウン処理終了後に直ちにコントローラ2の制御システムが再起動されるので、システムとして動作が保証され、処理が迅速に行える。
「実施形態3」
この実施形態は、シャットダウン処理のキャンセルを可能にした上記実施形態1において、キャンセルの実行をユーザーに報知する手段を付加した形態の1例を示すものである。
上記実施形態1では、メインスイッチ41のオフ操作に従いコントローラ2がスイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を受けて終了処理に移行する動作を開始した後、予め定められた時間(シャットダウン調整期間)内にメインスイッチ41のオン操作が行われた場合に、予定していたシャットダウン処理をキャンセルして、即時にジョブの処理が可能な待機状態に戻せるようにしている。
ただ、シャットダウン処理のキャンセルは、一旦メインスイッチ41のオフ操作を行い、電源オフを指示した後に、前の指示を打消すメインスイッチ41のオン操作をシャットダウン調整期間という制限された期間内で行うことにより実行が可能になるので、2度行った指示操作のどちらが有効であるかが分からずに、ユーザーを戸惑わせる。そこで、この実施形態では、シャットダウン処理のキャンセルが実行される場合に、ユーザーインターフェースとして機能する操作パネル(報知・操作手段)を通じて、この旨を報知する。
図9は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
図9の画像形成装置1は、本実施形態で付加構成とする操作パネル(報知・操作手段)5を実施形態1の画像形成装置1(図1)に組込んでいる以外に、両者は基本的な違わない。図9と図1における同一の構成要素には、共通の参照番号を振っており、装置構成については、先に図1を参照して説明したとおりである。従って、ここでは、図1の説明を参照することとして、記載を省略する。
図9の画像形成装置1の操作パネル5は、ユーザーに画像形成装置1の動作状態等の各種の機器情報を報知する表示手段(画面、ランプ、音響等)と、ユーザーが画像形成装置1に対して行う動作条件等の指示(入力)操作を行う操作手段を有し、ユーザーインターフェースとして機能を提供する手段で、コントローラ2の制御下で動作する。
次に、本実施形態の画像形成装置1がメインスイッチ41のオン/オフ操作に応じて実行する制御動作を図10に示す制御フローに基づいて説明する。
図10に示す制御フローは、実施形態2で示した図8の制御フローに基づいた動作を行うことを前提に、シャットダウン処理のキャンセルを行う際、シャットダウン処理がキャンセルされたことを操作パネル5でユーザーに報知する手順を付加している。図8の制御フロー(実施形態1に示した図6の制御フローを含む)は、先に説明したように、図2〜5、7に示したそれぞれの動作を行うことを可能にする手順を有する。つまり、図10に示す制御フローは、シャットダウン処理のキャンセルをユーザーに報知するための操作パネル5で表示を行う手順(ステップS319)を付加した点のみが図8の制御フローと異なる。従って、この表示を行う手順(ステップS319)を除く他の制御フローの手順については、図8の説明を参照することとして、ここでは記載を省略する。
図10の制御フローのステップS305で移行するシャットダウン調整期間では、シャットダウン処理のキャンセルを受付ける。即ち、図10の制御フローにおけるステップS302で行ったオフ操作が誤りであったことにユーザーが気付いたときに、再びメインスイッチ41を操作する(オン操作)ことによって、シャットダウン処理をキャンセルし、待機状態に戻すことが可能になる。そこで、シャットダウン調整期間において、メインスイッチ41のオン操作が行われ、シャットダウン処理のキャンセルが指示されたか否かを、検出信号101が“Low”(スイッチオン)になったか否かによってチェックする(ステップS306)。
ここで、検出信号101が“Low”(スイッチオン)であれば(ステップS306-YES)、シャットダウン処理のキャンセルが指示された場合であるから、待機状態に戻すための処置として、先ず、ステップS303で“High”にした制御信号102を“Low”にして、スイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を遮断する(ステップS312)。
同時に、メインスイッチ41のオン操作をシャットダウン処理のキャンセルの指示として受付けたことをユーザーに報知するために、操作パネル5の表示手段の画面にシャットダウン処理がキャンセルされたことを知らせる表示を行う(ステップS319)。
次いで、シャットダウン調整期間の終了を確認して(ステップS313-NO)、待機状態、即ちステップS302に戻す。
上記のように、この実施形態によると、制御システムの状態を確認しなくても、操作パネル5に設けた表示手段の画面でシャットダウン処理がキャンセルされたことを明示することで、シャットダウン処理がキャンセルできたかどうかを判別でき、ユーザーを戸惑わせることなく、次にとるべき処置を決めることを可能にし、利便性を高めることができる。
「実施形態4」
この実施形態は、上記実施形態1におけるシャットダウン処理のキャンセルの指示に従って行われるシャットダウン処理がキャンセルされたことをユーザーに報知する手段を付加した実施形態の他の例を示すものである。
この実施形態は、上記実施形態3と同様の目的でユーザーへの報知を行う手段を備えたもので、実施形態3とは、報知方法が異なるが、これ以外に違いはない。
この実施形態では、上記実施形態3でシャットダウン処理がキャンセルされたことをユーザーに報知する手段として用いた操作パネル5に設けた表示手段の画面への表示に加えて、操作パネル5に設けた他の報知手段であるブザーを用いる。
図11は、本実施形態の画像形成装置1がメインスイッチ41のオン/オフ操作に応じて実行する処理の制御フローを示す図である。
図11に示す制御フローは、実施形態3で示した図10の制御フローにおける、シャットダウン処理のキャンセルをユーザーに報知するための手順(ステップS319)における動作内容のみが図10の制御フローと異なる。従って、このユーザーへの報知を行う手順(ステップS419)を除く他の制御フローの手順については、図10の説明を参照することとして、ここでは記載を省略する。
図11の制御フローにおけるステップS406で、検出信号101が“Low”(スイッチオン)であれば(ステップS406-YES)、シャットダウン処理のキャンセルが指示された場合であるから、待機状態に戻すための処置として、先ず、ステップS403で“High”にした制御信号102を“Low”にして、スイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を遮断する(ステップS412)。
同時に、メインスイッチ41のオン操作をシャットダウン処理のキャンセルの指示として受付けたことをユーザーに報知するために、操作パネル5の表示手段の画面にシャットダウン処理がキャンセルされたことを知らせる表示を行うとともに、操作パネル5に報知手段として設けたブザーを鳴らす(ステップS419)。
次いで、シャットダウン調整期間の終了を確認して(ステップS413-NO)、待機状態、即ちステップS402に戻す。
上記のように、この実施形態によると、シャットダウン処理がキャンセルされたことを操作パネル5への表示の他に、ブザー音を鳴らして知らせるため、シャットダウン処理をキャンセルしたことを容易に判別でき、画面表示のみでは見過ごす場合にも、状況を確実に知らせることができる。
「実施形態5」
上記各実施形態では、メインスイッチ41のオフ操作に従いコントローラ2がスイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を受けて終了処理に移行する動作を開始した後、予め定められた時間(シャットダウン調整期間)内にメインスイッチ41のオン操作が行われた場合に、予定していたシャットダウン処理をキャンセルして、即時にジョブの処理が可能な待機状態に戻せるようにしている。
ただ、上記シャットダウン調整期間が固定であると、使用状況によっては、必ずしもユーザーが望ましいと考えるキャンセル操作のタイミングに適合しない場合が生じる。そこで、この実施形態では、設定されるシャットダウン調整期間の長さをユーザーの操作によって変更可能にする入力手段を備えることによって、最適な動作が得られるようにする。
なお、上記入力手段として、操作パネルを用いるので、本実施形態は、操作パネル(報知・操作手段)5を有する図9に示した構成の画像形成装置1によって実施することができる。
ここで、本実施形態の画像形成装置1がメインスイッチ41のオン/オフ操作に応じて実行する制御動作を図12に示す制御フローに基づいて説明する。
図12に示す制御フローは、実施形態4で示した図11の制御フローに基づいた動作を行うことを前提に、シャットダウン調整期間の設定手順として、ステップS520を付加しており、この手順のみが図11の制御フローと異なる。従って、制御フローにおけるシャットダウン調整期間の設定を行う手順(ステップS520)を除く他の手順については、図11の説明(図11に関連する図8及び図6の説明を含む)を参照することとして、ここでは記載を省略する。
なお、この実施形態では、実施形態4の図11の制御フローを基にしたが、上記実施形態1〜3の制御フローにも勿論適用してもよい。
図12の制御フローでは、ステップS501で起動処理が終了し、ジョブの処理が可能な状態に画像形成装置1が立ち上がると、ユーザーが操作パネル5を通じて処理を要求できる状態になるので、このときに表示する初期画面からユーザーが各種の動作条件を指示し、設定を行うための入力画面が開けるようにする。
その設定用の入力画面の一つにシャットダウン調整期間の設定用画面を用意し、設定用画面への入力操作によってユーザーが求める長さの設定を行う(ステップS520)。なお、この設定に用いる入力手段は、例えば、設定範囲内の任意の値を入力可能にする方法を採用することができる。
ステップS520で設定されたシャットダウン調整期間は、後段のシャットダウン調整期間を管理するステップS507で用いられ、この期間内において、メインスイッチ41のオン操作が行われ、シャットダウン処理のキャンセルが指示されたか否かを、検出信号101が“Low”(スイッチオン)になったか否かによってチェックする(ステップS506)。
上記のように、この実施形態によると、シャットダウン調整期間をユーザーが求める長さに設定できるので、ユーザーにとって最適な動作条件でシャットダウン処理のキャンセルが指示でき、また、不要にシャットダウン調整期間を長くすることがなく、パフォーマンスを向上させることができる。
「実施形態6」
上記各実施形態では、メインスイッチ41のオフ操作に従いコントローラ2がスイッチ手段42側の給電ラインの電源供給を受けて終了処理に移行する動作を開始した後、予め定められた時間(シャットダウン調整期間)内にメインスイッチ41のオン操作が行われた場合に、予定していたシャットダウン処理をキャンセルして、即時にジョブの処理が可能な待機状態に戻せるようにしている。
ただ、シャットダウン処理をキャンセルする、しないに関らず、上記シャットダウン調整期間の経過を待たないと処理が進行しないので、使用状況によっては、シャットダウン処理をキャンセルする動作を行わせない方が、パフォーマンスが良くなることがある。そこで、この実施形態では、シャットダウン処理をキャンセルする手段を働かせるか否かを指示できるようにする、即ち、シャットダウンのキャンセル処理のオン/オフをユーザーの操作によって設定可能にする入力手段を備えることによって、最適な動作が得られるようにする。
なお、上記入力手段として、操作パネルを用いるので、本実施形態は、操作パネル(報知・操作手段)5を有する図9に示した構成の画像形成装置1によって実施することができる。
ここで、本実施形態の画像形成装置1がメインスイッチ41のオン/オフ操作に応じて実行する制御動作を図13に示す制御フローに基づいて説明する。
図13に示す制御フローは、実施形態5で示した図12の制御フローに基づいた動作を行うことを前提に、シャットダウンのキャンセル処理のオン/オフの設定に係る手順として、ステップS602、S603及びS608を付加しており、この手順のみが図12の制御フローと異なる。従って、制御フローにおけるシャットダウンのキャンセル処理のオン/オフの設定に係る手順(ステップS602、S603及びS608)を除く他の手順については、図12の説明(図12に関連する図8、図6及び図11の説明を含む)を参照することとして、ここでは記載を省略する。
なお、この実施形態では、実施形態5の図12の制御フローを基にしたが、上記実施形態1〜4の制御フローにも勿論適用してもよい。
図13の制御フローでは、ステップS601で起動処理が終了し、ジョブの処理が可能な状態に画像形成装置1が立ち上がると、ユーザーが操作パネル5を通じて処理を要求できる状態になるので、このときに表示する初期画面からユーザーが各種の動作条件を指示し、設定を行うための入力画面が開けるようにする。
この実施形態では、その設定用の入力画面として、シャットダウンのキャンセル処理のオン/オフの設定用画面及びシャットダウン調整期間の設定用画面を用意し、先ず、シャットダウンのキャンセル処理のオン/オフの設定用画面で入力された当該キャンセル処理のオン/オフを設定条件として取得する(ステップS602)。
次いで、ステップS602で行われたシャットダウンのキャンセル処理の設定がオンであるかオフであるかを確認して(ステップS603)、キャンセルしない場合(ステップS603-NO)、シャットダウン調整期間の設定用画面で入力されたシャットダウン調整期間を後段のシャットダウン調整期間を管理するステップS611で期間管理に用いる条件として取得する(ステップS604)。
他方、ステップS603でキャンセルする設定であることを確認した場合(ステップS603-YES)、直ちに次のステップS605に移行する。
ステップS601〜S604が終わると待機状態になって、メインスイッチ41のオン/オフ検出信号101の状態をチェックする(ステップS605)。この制御フローでは、ユーザーがメインスイッチ41をオフ操作し、検出信号101が“High”(スイッチオフ)になるまで、次のステップS606への移行は行わない。
ここで、ユーザーによってメインスイッチ41のオフ操作が行われると、検出信号101“High”が生じる(ステップS605-YES)。
検出信号101“High”の発生を受け、直ぐスイッチ手段42に制御信号102“High”を送信し、スイッチ手段42側の給電ラインによる電源供給を行う(ステップS606)。
制御信号102を“High”にした時点で実行中のジョブがあれば(ステップS607-YES)、次のキャンセル処理のオンをチェックするステップS608に進ませないで、実行中のジョブの処理が終了するまで待つ。
実行中のジョブの処理が終了したところで(ステップS607-NO)、ステップS602で取得したシャットダウンのキャンセル処理の設定条件がオンであるか否かをチェックする(ステップS608)。
ここで、シャットダウンのキャンセル処理の設定条件がオンであれば(ステップS608-YES)、シャットダウン調整期間へ移行する(ステップS609)。
シャットダウン調整期間では、シャットダウン処理のキャンセルを受付ける。即ち、ステップS605でユーザーが行ったオフ操作が誤りであったことに気付いたときに、再びメインスイッチ41を操作する(オン操作)ことによって、シャットダウン処理をキャンセルし、待機状態に戻すことが可能になる。そこで、シャットダウン調整期間において、メインスイッチ41のオン操作が行われ、シャットダウン処理のキャンセルが指示されたか否かを、検出信号101が“Low”(スイッチオン)になったか否かによってチェックする(ステップS610)。
ここで、検出信号101が“Low”(スイッチオン)であれば(ステップS610-YES)、シャットダウン処理のキャンセルが指示された場合であるから、シャットダウン処理をキャンセルして、待機状態に戻す。この際の処理は、図11の制御フローにおけるステップS412、S419及びS413の処理と同一で、実施形態4で説明したとおりである。
他方、シャットダウンのキャンセル処理の設定条件がオフであれば(ステップS608-NO)、シャットダウン調整期間に行うステップS609〜S611の処理は飛ばして、直ちにシャットダウン処理を実行する(ステップS612)。
ステップS612のシャットダウン処理以降の処理の一方は、電源オフで終了するステップS613、S619、S614及びS615の処理、他方は、再起動から待機状態に戻すステップS613、S619、S620、S621及びS622の処理である。これらの処理は、それぞれ図8の制御フローにおけるステップS209、S214、S210及びS211の処理、ステップS209、S214、S215、S216及びS217の処理と同一で、実施形態2で説明したとおりである。
上記のように、この実施形態によると、シャットダウン処理をキャンセルする機能を働かせるか否かをユーザーの操作で指示できるようにしたので、ユーザーの使用状況によっては、シャットダウン調整期間を設けない分処理が迅速化され、パフォーマンスを向上させることができる。
1・・画像形成装置、2・・コントローラ、3・・エンジン、4・・DC電源/AC制御板、5・・操作パネル、41・・メインスイッチ、42・・スイッチ手段、42b・・リレー、43・・電源回路。
特開2008−65242号公報 特開2002−312075号公報

Claims (6)

  1. 電源の供給を受けて作動するコントローラによって機器の動作を制御する電子機器であって、
    電源から前記コントローラへの給電経路に設けた随時オン/オフ操作が可能なメインスイッチとしての第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチのオン/オフの状態を検出するスイッチ状態検出手段と、
    前記第1のスイッチと並列に接続され、前記コントローラからの制御信号に応じてオン/オフする第2のスイッチを有し、
    前記コントローラは、前記スイッチ状態検出手段によってオフ状態が検出されたことを条件に前記第2のスイッチをオンする制御信号を送る手段と、前記第2のスイッチをオンした時点から予め定められた時間内に前記スイッチ状態検出手段によって前記第1のスイッチのオン状態が検出されない場合に予定した前記コントローラのシャットダウン処理を実行する手段と、前記第2のスイッチをオンした時点から前記予め定められた時間内に前記スイッチ状態検出手段によってオン状態が検出された場合に予定した前記コントローラのシャットダウン処理をキャンセルする手段を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載された電子機器において、
    前記コントローラは、前記第2のスイッチをオンした時点から前記予め定められた時間が経過した後、前記コントローラのシャットダウン処理の実行中に前記スイッチ状態検出手段によってオン状態が検出された場合に、該シャットダウン処理完了後に前記コントローラを再起動する手段を備えたことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1に記載された電子機器において、
    前記コントローラの制御下にユーザーインターフェースとして、機器の状態を報知するとともに、操作によって機器への指示入力を行う報知・操作手段を有し、
    前記報知・操作手段は、シャットダウン処理のキャンセルを報知する手段であることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項3に記載された電子機器において、
    前記報知・操作手段は、シャットダウン処理のキャンセルを画面表示、ブザーの少なくとも一方の手段により報知する手段であることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された電子機器において、
    前記報知・操作手段は、シャットダウン処理を実行するかキャンセルするかを決める前記第2のスイッチをオンした時点からの予め定めておく時間を調整するための入力を行う手段を備えたことを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載された電子機器において、
    前記報知・操作手段は、前記シャットダウン処理をキャンセルする手段を働かせるか否かを指示するための入力を行う手段を備えたことを特徴とする電子機器。
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