JP2010281517A - レンジフード - Google Patents

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岳人 山本
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【課題】調理時に発生する空気の汚れを検出して自動運転するレンジフードを提供することを目的とする。
【解決手段】汚れた空気をフィルタ1を介して排気する排気ファン3を備えた本体4と、本体4内で排気ファン3の風路外に内臓された空気の粒子径を検出する粒子径検出手段5と、粒子径検出手段5に粒子径を検出するための空気を取り込むサンプリング手段6とを備え、空気中の粒子径により空気が汚れていると判断したときは排気ファン3を運転し、サンプリング手段6を停止することで調理時に発生する空気の汚れを検出して自動運転することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、調理時に発生する空気の汚れを検出して自動運転するレンジフードに関する。
今日、使用者の利便性を向上させるため、使用者が操作をしなくても自動運転する電気機器が増加している。レンジフードを例に挙げると、加熱調理器のバーナの点火及び消火を検知し、バーナの点火数に応じて、回転数を制御するものがある(特許文献1参照)。
特開2008−215741号公報
上記のような従来の方法では、加熱調理器のバーナの点火数のみで回転数を制御しているため、点火数が少なくても調理による油煙が多く空気が汚れているときに、必要な排気を得られないという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するもので、調理時に発生する空気の汚れを検出して自動運転するレンジフードを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のレンジフードは、汚れた空気をフィルタを介して排気する排気ファンを備えた本体と、前記本体内で排気ファンの風路外に内臓された空気の粒子径を検出する粒子径検出手段と、前記粒子径検出手段に粒子径を検出するための空気を取り込むサンプリング手段とを備え、空気中の粒子径により空気が汚れていると判断したときは前記排気ファンを運転し、前記サンプリング手段を停止することを特徴とする構成としたものである。
この手段により空気の粒子径により調理時に発生する空気の汚れを検出して自動運転するレンジフードが得られる。
また、他の手段は、空気の汚れが多いときは排気ファンの回転数を増加し、空気の汚れが少ないときは排気ファンの回転数を減少する構成としたものである。
この手段により、調理時に発生する空気の汚れに応じて排気ファンの回転数を変更するレンジフードが得られる。
また、他の手段は、空気の汚れがないと判断した場合は、排気ファンを停止する構成としたものである。
この手段により、空気の汚れがないときは自動停止するレンジフードが得られる。
また、他の手段は、排気ファンが停止中は、サンプリング手段を常時運転する構成としたものである。
この手段により、調理時に発生する空気の汚れを早期に検出できるレンジフードが得られる。
また、他の手段は、排気ファンが運転中は、サンプリング手段を間欠運転する構成としたものである。
この手段により、調理時に発生する空気の汚れにより粒子径検出手段が汚れ難いレンジフードが得られる。
また、他の手段は、粒子径検出手段を本体の前面に設置する構成としたものである。
この手段により、粒子径検出手段をメンテナンスし易いレンジフードが得られる。
また、他の手段は、粒子径検出手段は本体から着脱可能とする構成としたものである。
この手段により、粒子径検出手段をメンテナンスし易いレンジフードが得られる。
また、他の手段は、空気の汚れおよび排気ファンの運転時間によりフィルタ目詰まりを予測し、前記フィルタが目詰まり時には報知する構成としたものである。
この手段により、フィルタのメンテナンス時期を知ることができるレンジフードが得られる。
本発明によれば、調理時に発生する空気の汚れに応じて排気ファンの回転数を制御して、必要な排気を確保するレンジフードが得られる。
また、調理時に発生する空気の汚れが少ないまたは空気の汚れがないときには消費電力を抑制することができるレンジフードが得られる。
また、調理時に発生する空気の汚れを早期に排気するレンジフードが得られる。
また、粒子径検出手段のメンテナンス頻度を下げることができるレンジフードが得られる。
また、粒子径検出手段のメンテナンスを容易にでき、空気の汚れを精度良く検出できるレンジフードが得られる。
また、フィルタの目詰まりをメンテナンスすることで、空気の汚れを適切に排気するレンジフードが得られる。
本発明の実施の形態1のレンジフードの構成を示す斜視図 同レンジフードの粒子径検出手段の出力を示す図((a)汚れ大のときの図、(b)汚れ中のときの図、(c)汚れ小のときの図) 同レンジフードの構成を示す側面図 同レンジフードの動作を示すフローチャート 同レンジフードの空気の汚れと排気ファンの回転数を示す図 同レンジフードの構成を示す側面図 同レンジフードの粒子径検出手段の構成を示す側面図 本発明の実施の形態2のレンジフードの動作を示すフローチャート 同レンジフードの空気の汚れ指数を示す図
請求項1記載のレンジフードの発明は、汚れた空気をフィルタを介して排気する排気ファンを備えた本体と、前記本体内で排気ファンの風路外に内臓された空気中の粒子径を検出する粒子径検出手段と、前記粒子径検出手段に粒子径を検出するための空気を取り込むサンプリング手段とを備え、空気中の粒子径により空気が汚れていると判断したときは前記排気ファンを運転し、前記サンプリング手段を停止する構成としたものであり、空気の粒子径により調理時に発生する空気の汚れを検出して自動運転する作用を有する。
請求項2記載のレンジフードの発明は、空気の汚れが多いときは排気ファンの回転数を増加し、空気の汚れが小さいときは排気ファンの回転数を減少する構成としたものであり、調理時に発生する空気の汚れに応じて排気ファンの回転数を変更する作用を有する。
請求項3記載のレンジフードの発明は、空気の汚れがないと判断した場合は、排気ファンを停止する構成としたものであり、空気の汚れがないときは自動停止する作用を有する。
請求項4記載のレンジフードの発明は、排気ファンが停止中は、サンプリング手段を常時運転する構成としたものであり、調理時に発生する空気の汚れを早期に検出できる作用を有する。
請求項5記載のレンジフードの発明は、排気ファンが運転中は、サンプリング手段を間欠運転する構成としたものであり、調理時に発生する空気の汚れにより粒子径検出手段が汚れ難い作用を有する。
請求項6記載のレンジフードの発明は、粒子径検出手段を本体の前面に設置する構成としたものであり、粒子径検出手段をメンテナンスし易い作用を有する。
請求項7記載のレンジフードの発明は、粒子径検出手段は本体から着脱可能とする構成としたものであり、粒子径検出手段をメンテナンスし易い作用を有する。
請求項8記載のレンジフードの発明は、空気の汚れおよび排気ファンの運転時間によりフィルタ目詰まりを予測し、前記フィルタが目詰まり時には報知する構成としたものであり、フィルタのメンテナンス時期を知ることができる作用を有する。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本発明のレンジフードは、調理時に発生する汚れた空気をフィルタ1を介して排気口2より排気する排気ファン3を本体4に備え、本体4前面で排気ファン3の排気する汚れた空気が通る空間とは区切られた場所には、空気の粒子径を検出する粒子径検出手段5を内臓している。
ここで、粒子径検出手段5とは、空気中の浮遊物質に対してLEDより赤外線を照射し、浮遊物質の反射光を受光素子で電圧検出するデバイスであり、粒子径により受光素子で検出する電圧が異なるため、粒子径を検出することができる。
調理時に発生する汚れた空気は、調理油(粒子径:0.1〜1μm)および湯気(粒子径:10〜100μm)の2つに大きく分類される。粒子径が大きい方が検出電圧が大きく、調理油および湯気を区別して検出することができる。つまり、湯気は、調理油に比べ粒子形が大きいため大きな検出電圧が発生する。そこで、調理油および湯気による検出電圧は図2に示すように、レンジフードに対する汚れの影響を考慮して、(a)「調理油+湯気」が混合した「汚れ大」、(b)「調理油のみ」の「汚れ中」、(c)「湯気のみ」の「汚れ小」の3つのパターンに分類できる。
空気の汚れをパターンで分類することにより、例えば、汚れが周囲に固着し易い調理油を検出した場合は排気ファン3の回転数を増加し、汚れが固着し難い「湯気のみ」を検出した場合は回転数を減少して、適切に排気することができる。
また図3に示すように、粒子径検出手段5の近傍にはサンプリング手段6として、例えば小型のサンプリングファンを設けて、サンプリングファンの回転により粒子径検出手段5に空気を取り込む。これにより、調理時に発生する空気の汚れを早期に検出することができる。
上記構成において、図4のフローチャートを用いてレンジフードが自動運転する動作を説明する。STEP1では、排気ファン3が停止しており、サンプリング手段6が常時運転していて粒子径検出手段5に空気を取り込んでいる「待機状態」から始まる。
STEP2では、粒子径検出手段5により調理油または湯気を検出した場合は空気が汚れていると判断してSTEP3へ進み、調理油および湯気のいずれも検出しなかった場合は空気が汚れていないと判断してSTEP1の「待機状態」へ戻る。
STEP3では、空気の汚れが「汚れ大」であるか判断し、「汚れ大」の場合はSTEP5へ進み、図5に従って排気ファン3を「回転数大」で運転する。同様にSTEP4では、空気の汚れが「汚れ中」であるか判断し、「汚れ中」の場合はSTEP6へ進み、排気ファン3を「回転数中」で運転し、STEP4で「汚れ中」でない場合は「汚れ小」と判断し、STEP7で排気ファン3を「回転数小」で運転する。上記いずれの回転数の場合でも、排気ファン3を運転後はSTEP8へ進み、サンプリング手段6を停止する。
サンプリング手段6を停止する理由としては、汚れた空気を排気しているときに粒子径検出手段5に空気を取り込むと、粒子径検出手段5のLEDおよび受光素子が油煙で汚れることで正しく粒子径を検出できなくなるため、サンプリング手段6を停止して空気の取り込みを停止する。油煙による粒子径検出手段5の汚れを防ぐ最良の方法としては、図6に示すように粒子径検出手段5の空気の取り込み口にシャッター7を設け、サンプリング手段6を停止したときはシャッター7を閉じる構成とする。これにより、粒子径検出手段5のメンテナンス頻度を下げることができる。
一方、排気により空気の汚れが減少しているか判断するために、サンプリング手段6は間欠運転するのが良く、STEP9ではサンプリング間隔Tsを積算し、サンプリング間隔Tsが経過したらSTEP10へ進み、サンプリング手段6を再運転させ、STEP11で空気の汚れを再検出する。ここで、サンプリング間隔Tsとしては、簡単な調理時に発生する空気の汚れを排気するのに十分な時間として10分程度が良い。STEP11で、空気がまだ汚れていると判断した場合はSTEP3へ戻り、空気の汚れに応じて回転数を更新する。STEP11で空気が汚れていないと判断した場合は、STEP12で排気ファン3を停止して、STEP1の「待機状態」へ戻る。
ここで、排気ファン3が運転しているときはサンプリング手段6を間欠運転することで粒子径検出手段5の汚れを軽減しているが、長期使用時には粒子径検出手段5のLEDおよび受光素子のメンテナンスが必要となる。そのため、粒子径検出手段5は図7に示すように、側面に凸部8を設け、使用時は本体4の凹部9に凸部8が収まることで本体4に固定し、メンテナンス時には下部のつまみ10を押し狭め凸部8を凹部9より抜くことで着脱可能な構成とすると良い。これにより、使用者が容易に取り外してメンテナンスすることができ、粒子径検出手段5の検出精度を維持することができる。また着脱時に手が届きやすいように、本体4の前面持ってくるとより良い。
以上のように、本発明では空気の汚れに応じて回転数を制御し、空気が汚れているときは回転数を増加して排気することで必要な排気を確保することができ、空気の汚れが少ないまたは空気の汚れがないときには消費電力を抑制することができるレンジフードが得られる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について、図8のフローチャートを用いてレンジフードがフィルタ1の目詰まりを報知する動作を説明する。STEP10〜STEP12以外については実施の形態1と同様のため、動作の説明は省略する。
STEP10では、現在のフィルタ1の汚れ度合いDnおよび図9の汚れ指数Diを用い、算出式Dn=Dn+Diに従ってフィルタ1の汚れ度合いDnを更新する。STEP11では、フィルタ1の汚れ度合いDnがフィルタ1目詰まり閾値Dtを越える場合はSTEP12へ進み、フィルタ1の目詰まりを報知する。報知の方法としては、本体4の前面に報知LEDを設けると良い。
例えば、調理時の油煙を1日2時間排気したとき、1ヶ月後にフィルタ1の目詰まりが発生する場合はDt=700とあらかじめ設定しておき、STEP11でDn>700となる場合は、報知LEDを点滅させて使用者にフィルタ1のメンテナンスを促すと良い。またメンテナンスを終えると汚れ度合いDnをリセットできるよう、報知リセットのためのプッシュスイッチ等を本体4の前面に設けると良い。
以上のように、使用者がフィルタ1の目詰まりをメンテナンスすることで、空気の汚れを適切に排気することができる。
本発明にかかるレンジフードは、調理時に発生する空気の汚れを検出して自動運転するものであり、一般住宅などに用いられるレンジフードに有用である。
1 フィルタ
3 排気ファン
4 本体
5 粒子径検出手段
6 サンプリング手段

Claims (8)

  1. 汚れた空気をフィルタを介して排気する排気ファンを備えた本体と、前記本体内で排気ファンの風路外に内臓された空気の粒子径を検出する粒子径検出手段と、前記粒子径検出手段に粒子径を検出するための空気を取り込むサンプリング手段とを備え、空気中の粒子径により空気が汚れていると判断したときは前記排気ファンを運転し、前記サンプリング手段を停止することを特徴とするレンジフード。
  2. 空気の汚れが多いときは排気ファンの回転数を増加し、空気の汚れが少ないときは排気ファンの回転数を減少することを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  3. 空気の汚れがないと判断した場合は、排気ファンを停止することを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  4. 排気ファンが停止中は、サンプリング手段を常時運転することを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  5. 排気ファンが運転中は、サンプリング手段を間欠運転することを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  6. 粒子径検出手段を本体の前面に設置することを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  7. 粒子径検出手段は本体から着脱可能とすることを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  8. 空気の汚れおよび排気ファンの運転時間によりフィルタ目詰まりを予測し、前記フィルタが目詰まり時には報知することを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
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