JP2010280337A - アンカ位置調節装置 - Google Patents

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Tomoki Suzuki
智貴 鈴木
Tetsushi Muromachi
哲史 室町
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Abstract

【課題】ウェビングからアンカを介して移動部材に荷重が入力された際に取付部材の係合部強度を確保すると共に低コストにする。
【解決手段】アンカ位置調節装置10では、車両の衝突時に、乗員からシートベルト及びショルダアンカを介してスライダ22に下側への高荷重が入力されることで、ロックピン34が、シート18の凹部20及びガイドレール12のロック孔16に係合された状態で、傾斜される。ここで、ロックピン34に第1傾斜面38Aが形成されているため、ロックピン34から凹部20及びロック孔16へ作用する押圧力Fのうちのスライダ22からガイドレール12へ向かう方向への成分が小さくされる。このため、シート18及びガイドレール12がスライダ22とは反対側へ移動されることを抑制でき、低コストでシート18の凹部20強度及びガイドレール12のロック孔16強度を確保できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の乗員に装着されるウェビングを支持するアンカの位置を調節するアンカ位置調節装置に関する。
下記特許文献1に記載されたアンカ位置調節装置では、レール部材にスライドアンカーが取り付けられると共に、スライドアンカーにスリップアンカーが支持されており、スリップアンカーは、シートベルトを摺動可能に案内する。
また、レール部材には、複数の係止孔が設けられると共に、スライドアンカーには、円柱状の係止ピンが設けられており、係止孔に係止ピンが係止されることで、レール部材にスライドアンカーが位置決めされている。また、係止ピンが係止される係止孔が選択されることで、スライドアンカーの位置が調節される。
ここで、このアンカ位置調節装置では、係止ピンの外周面に円筒状の溝が形成されると共に、溝内に円筒状の樹脂材料が装着されており、係止ピンの外周面と樹脂材料の外周面とが面一にされている。これにより、係止ピンが係止孔に対し挿脱される際に係止ピンの溝縁が係止孔の周縁に係止されることが防止されている。
また、シートベルトからスリップアンカー及びスライドアンカーを介して係止ピンに所定以上の衝撃荷重が作用した際には、樹脂材料が変形又は破壊されて、係止ピンの溝縁が係止孔の周縁に係止される。
しかしながら、このアンカ位置調節装置では、上述の如く、係止ピンの溝内に樹脂材料が装着されている。このため、高コストである。
特公平3−1176号公報
本発明は、上記事実を考慮し、ウェビングからアンカを介して移動部材に荷重が入力された際に取付部材の係合部強度を確保できると共に低コストにできるアンカ位置調節装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のアンカ位置調節装置は、車体側に設けられ、複数の係合部が設けられた取付部材と、前記取付部材に移動可能に取り付けられた移動部材と、前記移動部材に設けられ、前記係合部に係合されることで前記移動部材の前記取付部材に対する移動が規制されると共に、前記係合部への係合が解除された際に前記移動部材の前記取付部材に対する移動が許容される係合部材と、前記移動部材に支持され、車両の乗員に装着されるウェビングを支持するアンカと、前記係合部材に傾斜されて設けられ、前記ウェビングから前記アンカを介して前記移動部材に荷重が入力された際に前記係合部材の傾斜により前記係合部に係合する側へ移動される傾斜部と、を備えている。
請求項2に記載のアンカ位置調節装置は、請求項1に記載のアンカ位置調節装置において、前記係合部材に前記傾斜部の前記取付部材側において設けられ、前記移動部材に荷重が入力された状態で操作部材による操作により前記係合部材の前記係合部への係合が解除される際に前記係合部材の前記傾斜部の前記移動部材への当接を抑制する抑制部を備えている。
請求項1に記載のアンカ位置調節装置では、車体側に設けられた取付部材に、移動部材が移動可能に取り付けられている。また、取付部材に複数の係合部が設けられると共に、移動部材に係合部材が設けられており、係合部材が係合部に係合されることで、移動部材の取付部材に対する移動が規制されている。さらに、移動部材にアンカが支持されており、アンカは、車両の乗員に装着されるウェビングを支持する。
また、係合部材の係合部への係合が解除された際に、移動部材の取付部材に対する移動が許容される。このため、係合部材が係合される係合部が選択されることで、移動部材の取付部材に対する位置が調節されて、アンカの位置が調節される。
ここで、係合部材に傾斜部が傾斜されて設けられており、ウェビングからアンカを介して移動部材に荷重が入力された際に、係合部材の傾斜により傾斜部が係合部に係合する側へ移動される。
このため、ウェビングからアンカを介して移動部材に荷重(特に高荷重)が入力された際には、係合部材と係合部との間に作用する抗力のうち、係合部材の係合部への係合が解除される方向への成分が、低減される。これにより、取付部材の係合部強度を確保できる。
さらに、係合部材に設けられているものが傾斜部であるため、傾斜部が係合部材の係合部に対する係合及び係合解除を制限することを抑制できる。これにより、従来の樹脂材料を不要にでき、低コストにできる。
請求項2に記載のアンカ位置調節装置では、係合部材に傾斜部の取付部材側において抑制部が設けられており、移動部材に荷重が入力された状態で操作部材による操作で係合部材の係合部への係合が解除される際に、係合部材の傾斜部の移動部材への当接を抑制部が抑制する。このため、係合部材の係合部への係合を容易に解除できる。
本発明の実施の形態に係るアンカ位置調節装置における車両の衝突時を示す車両前後方向一側から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係るアンカ位置調節装置におけるロックピンの凹部及びロック孔への係合の解除時を示す車両前後方向一側から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係るアンカ位置調節装置を示す車幅方向内側かつ下側から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンカ位置調節装置を示す車幅方向内側かつ下側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアンカ位置調節装置を示す車両前後方向一側から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係るアンカ位置調節装置が適用された車両の主要部を示す車幅方向内側から見た正面図である。 本発明の実施の形態に係るアンカ位置調節装置が適用された車両の主要部を示す車両前側かつ車幅方向内側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例に係るアンカ位置調節装置における車両の衝突時を示す車両前後方向一側から見た断面図である。
図3には、本発明の実施の形態に係るアンカ位置調節装置10(アジャスタブルアンカ)が車幅方向内側かつ下側から見た分解斜視図にて示されており、図4には、アンカ位置調節装置10が車幅方向内側かつ下側から見た斜視図にて示されている。さらに、図5には、アンカ位置調節装置10が車両前後方向一側(車両前側)から見た断面図にて示されており、図6には、アンカ位置調節装置10が適用された車両の主要部が車幅方向内側から見た正面図にて示されている。なお、図面では、車両前後方向一側を矢印OSで示し、車幅方向内側を矢印INで示し、上側を矢印UPで示す。
図3〜図5に示す如く、本実施の形態に係るアンカ位置調節装置10は、取付部材を構成する固定部としての長尺板状のガイドレール12を備えており、ガイドレール12は、金属製にされている。
図6に示す如く、ガイドレール12は、上端及び下端において、車両のセンターピラー14(車体側)に固定されており、ガイドレール12は、センターピラー14の上部において、センターピラー14の上下方向に沿って配置されている。
図3〜図5に示す如く、ガイドレール12の幅方向両端には、案内部としてのレール部12Aが形成されており、レール部12Aは、ガイドレール12からセンターピラー14とは反対側へ突出されてガイドレール12に平行に配置されると共に、ガイドレール12の長手方向に沿って延伸されている。
ガイドレール12の幅方向中央には、係合部を構成する本体部としてのロック孔16が複数(本実施の形態では4個)貫通形成されており、複数のロック孔16は、ガイドレール12の長手方向に沿って所定間隔をあけて配置されている。ロック孔16は、半楕円状にされており、ロック孔16の下部は、半円状にされて、周縁が係合縁16Aにされている。
ガイドレール12のセンターピラー14とは反対側には、取付部材を構成する緩衝部としての長尺板状のシート18が取り付けられており、シート18は、ポリプロピレン(PP)等の樹脂製にされている。
シート18には、係合部を構成する被覆部としての凹部20が複数形成されており、複数の凹部20は、シート18の長手方向に沿って所定間隔をあけて配置されている。凹部20は、正面視半楕円状にされて、ガイドレール12のロック孔16に嵌入されており、凹部20の周壁下部は、半円筒状にされて、内周面が係合面20Aにされている。
ガイドレール12のセンターピラー14とは反対側には、移動部材としての略矩形板状のスライダ22が取り付けられており、スライダ22は、金属製にされている。スライダ22の幅方向両端部には、断面U字形板状の取付部22Aが形成されており、取付部22Aは、スライダ22からガイドレール12側に突出されると共に、スライダ22の幅方向内側に開放されている。1対の取付部22A内には、それぞれガイドレール12の1対のレール部12Aが移動可能に挿入されており、1対の取付部22Aが1対のレール部12Aに案内されて移動されることで、スライダ22がガイドレール12の長手方向に沿ってスライド(移動)可能にされている。
スライダ22には、ガイドレール12側の面には、矩形薄板状のプレート24が取り付けられており、プレート24は、シート18と同様の樹脂製にされている。プレート24の幅方向両端部は、それぞれ、スライダ22の1対の取付部22Aの内面に配置されて、ガイドレール12の1対のレール部12Aに摺動可能に接触している。
スライダ22の幅方向中央かつ下部には、ボルト26が固定されており、ボルト26は、スライダ22からガイドレール12とは反対側へ突出している。図6に示す如く、ボルト26には、アンカとしてのショルダアンカ28が回動可能に支持されており、ボルト26にナット30(図7参照)が螺合されることで、ショルダアンカ28がボルト26から脱落することが規制されている。
図3〜図5に示す如く、スライダ22の幅方向中央かつ上部には、円状の貫通孔32が形成されている。スライダ22には、貫通孔32の周囲において、円環板状の段部32Aが形成されており、段部32Aは、スライダ22よりもガイドレール12側に配置されている。スライダ22には、貫通孔32の周囲において、円筒状の貫通筒32Bが形成されており、貫通筒32Bは、段部32Aからガイドレール12側に突出されている。また、プレート24は、貫通筒32B(貫通孔32を含む)をガイドレール12側に露出させている。
スライダ22の貫通孔32には、係合部材としての円柱状のロックピン34が挿通されており、ロックピン34は、金属製にされている。ロックピン34の径は、貫通孔32の径に比し、僅かに小さくされており、ロックピン34は、貫通孔32内において、軸方向へ移動可能にされている。ロックピン34には、ガイドレール12とは反対側の部分において、矩形柱状の延出部36が1対形成されており、1対の延出部36は、ロックピン34からスライダ22の幅方向へかつ互いに反対側に延出されている。
図1及び図2に詳細に示す如く、ロックピン34の上部及び下部には、ガイドレール12側の部分において、断面三角形状の傾斜溝38が形成されている。ロックピン34の周面は、傾斜溝38のガイドレール12側部分において、傾斜部としての第1傾斜面38Aにされており、第1傾斜面38Aは、ガイドレール12側へ向かうに従いロックピン34の径方向外側へ向かう方向へ傾斜されている。ロックピン34の周面は、傾斜溝38のガイドレール12とは反対側部分において、追加傾斜部としての第2傾斜面38Bにされており、第2傾斜面38Bは、ガイドレール12とは反対側へ向かうに従いロックピン34の径方向外側へ向かう方向へ傾斜されている。また、第1傾斜面38A及び第2傾斜面38Bは、ロックピン34の周方向に沿って湾曲されている。
ロックピン34の上部及び下部には、傾斜溝38よりガイドレール12側の全体において、抑制部としての湾曲矩形状の小径面40が形成されており、小径面40は、ロックピン34がカットされて形成されている。ロックピン34の一対の小径面40間における径は、ロックピン34の傾斜溝38よりガイドレール12とは反対側の部分の径に比し、小さくされている。
図3〜図5に示す如く、スライダ22の幅方向中央かつ上部には、ガイドレール12とは反対側において、保持部材としての略箱状のホルダ42が設けられており、ホルダ42は、スライダ22に対する係合及びリベット43かしめによって、スライダ22に固定されている。
ホルダ42の下部には、ロックピン34が軸方向へ移動可能に保持されており、ロックピン34は、ホルダ42からスライダ22側へ突出されている。ホルダ42の下部内には、付勢手段としての圧縮コイルスプリング44が収容されており、圧縮コイルスプリング44は、ロックピン34をスライダ22側へ付勢している。
ホルダ42の上部には、操作部材としての略断面逆U字形枠状の操作枠46が保持されており、操作枠46は、所定範囲において、上下方向へスライド(移動)可能にされている。操作枠46の幅方向両側部分の上下方向中間部には、スライダ22とは反対側の端面において、操作面46Aが形成されており、操作面46Aは、上側へ向かうに従いスライダ22とは反対側へ向かう方向へ傾斜されている。
操作枠46内には、ロックピン34が配置されており、ロックピン34の1対の延出部36は、それぞれ、圧縮コイルスプリング44の付勢力により、操作枠46の1対の操作面46Aの下端に当接されている(図5参照)。これにより、操作枠46が、上側へ付勢されて、上側のスライド限度位置に配置されると共に、ロックピン34が、スライダ22の貫通孔32からガイドレール12側へ突出された状態で、ガイドレール12側への移動を規制されている。
操作枠46が操作されて下側へスライドされた際には、下側へスライドされる操作枠46の1対の操作面46Aによってロックピン34の1対の延出部36がスライダ22とは反対側へ押圧されて、ロックピン34が圧縮コイルスプリング44の付勢力に抗してガイドレール12とは反対側へ移動される。これにより、ロックピン34の貫通孔32からガイドレール12側への突出が解除される。
図5に示す如く、スライダ22の貫通孔32からガイドレール12側へ突出されたロックピン34は、第2傾斜面38Bよりガイドレール12側の部分において、シート18の凹部20及びガイドレール12のロック孔16に挿入されており、ロックピン34の下側の小径面40は、凹部20下部の係合面20A及びロック孔16下部の係合縁16Aに係合されている。このため、スライダ22のガイドレール12長手方向に沿った下側へのスライドが規制されることで、スライダ22がガイドレール12に位置決めされて、ショルダアンカ28の高さが維持されている。
また、操作枠46が操作されて、ロックピン34がガイドレール12とは反対側へ移動された際には、ロックピン34の凹部20及びロック孔16への挿入が解除される。このため、ロックピン34の凹部20及びロック孔16への係合が解除されることで、スライダ22のガイドレール12長手方向に沿ったスライドが許容される。
これにより、ロックピン34が挿入されるシート18の凹部20及びガイドレール12のロック孔16が選択されることで、スライダ22のガイドレール12に対する位置が調節されて、ショルダアンカ28の高さが調節される。
図6に示す如く、ショルダアンカ28には、ウェビング(ベルト)としての長尺帯状のシートベルト48が移動可能に挿通されており、シートベルト48は、ショルダアンカ28において、折り返されている。
図7に示す如く、アンカ位置調節装置10は、シートベルト装置50(ベルト装置)を構成している。シートベルト48の基端側は、巻取装置52に巻き取られており、巻取装置52は、センターピラー14の下端に固定されている。シートベルト48は、ショルダアンカ28から巻取装置52へ向けて、センターピラー14に沿って延伸されている。
巻取装置52には、付勢機構(図示省略)が設けられており、付勢機構は、シートベルト48に巻取装置52への巻取方向への付勢力を付与している。巻取装置52には、ロック機構(図示省略)が設けられており、ロック機構は、車両の衝突時等の緊急時に、巻取装置52からのシートベルト48の引き出しをロックする。
シートベルト48の先端は、アンカプレート54に係止されており、アンカプレート54は、車両の座席56(前席)に対しセンターピラー14側かつ下側の車体に固定されている。シートベルト48は、ショルダアンカ28とアンカプレート54との間において、タング58に移動可能に挿通されており、座席56に対しセンターピラー14とは反対側かつ下側の車体には、バックル装置60が固定されている。
ここで、タング58がバックル装置60に係止されることで、座席56に着座した乗員(図示省略)にシートベルト48が装着される。これにより、シートベルト48が、ショルダアンカ28とタング58との間において乗員の肩部と腰部との間に斜め方向へ架け渡されると共に、タング58とアンカプレート54との間において乗員の腰部に横方向へ架け渡される。
一方、タング58のバックル装置60への係止が解除されることで、乗員へのシートベルト48の装着が解除される。
また、上述の如く、巻取装置52の付勢機構がシートベルト48に巻取装置52への巻取方向への付勢力を付与しているため、シートベルト48が、巻取装置52とショルダアンカ28との間及びショルダアンカ28とアンカプレート54との間において、張られて、ショルダアンカ28に下側への付勢力が付与されている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシートベルト装置50では、巻取装置52の付勢機構がシートベルト48に巻取装置52への巻取方向への付勢力を付与している。これにより、シートベルト48が、巻取装置52とショルダアンカ28との間及びショルダアンカ28とアンカプレート54との間において、張られて、ショルダアンカ28に下側への付勢力が付与されている。
また、タング58がバックル装置60に係止されることで、座席56に着座した乗員にシートベルト48が装着される。
さらに、車両の衝突時(緊急時)には、巻取装置52のロック機構が巻取装置52からのシートベルト48の引き出しをロックする。これにより、座席56に着座した乗員の慣性力等による移動がシートベルト48によって拘束される。このため、車両の衝突時には、乗員からシートベルト48を介してショルダアンカ28に下側への高荷重(衝撃荷重)が入力される。
また、アンカ位置調節装置10では、ロックピン34が、スライダ22の貫通孔32からガイドレール12側へ突出されて、シート18の凹部20及びガイドレール12のロック孔16に挿入されている。このため、ロックピン34が凹部20下部の係合面20A及びロック孔16下部の係合縁16Aに係合されることで、スライダ22のガイドレール12長手方向に沿った下側へのスライドが規制されている。これにより、スライダ22がガイドレール12に位置決めされて、ショルダアンカ28の高さが維持されている。
一方、操作枠46が操作されることで、ロックピン34がガイドレール12とは反対側へ移動されて、ロックピン34の凹部20及びロック孔16への挿入が解除される。このため、ロックピン34の凹部20及びロック孔16への係合が解除されることで、スライダ22のガイドレール12長手方向に沿ったスライドが許容される。
これにより、乗員の体格等に応じて、ロックピン34が挿入されるシート18の凹部20及びガイドレール12のロック孔16が選択されることで、スライダ22のガイドレール12に対する位置が調節されて、ショルダアンカ28の高さが調節される。
ところで、上述の如く、車両の衝突時には、乗員からシートベルト48を介してショルダアンカ28に下側への高荷重が入力されることで、ショルダアンカ28からスライダ22を介してロックピン34に下側への高荷重が入力される。これにより、図1に示す如く、ロックピン34が、シート18の凹部20下部(係合面20A)及びガイドレール12のロック孔16下部(係合縁16A)に係合された状態で、ガイドレール12からスライダ22へ向かうに従い下側へ向かう方向へ大きく傾斜される。
ここで、ロックピン34に第1傾斜面38Aが形成されており、車両の衝突時にロックピン34が大きく傾斜された際には、第1傾斜面38Aがシート18の凹部20下部(係合面20A)側及びガイドレール12のロック孔16下部(係合縁16A)側に大きく回動されて、凹部20下部及びロック孔16下部に対する第1傾斜面38Aの傾斜角度が小さくされる(図1では0にされる)。このため、ロックピン34から凹部20の下部及びロック孔16の下部へ作用する押圧力Fのうちのスライダ22からガイドレール12へ向かう方向への成分が小さくされる(図1では0にされる)。これにより、ロックピン34の押圧力Fによってシート18及びガイドレール12がスライダ22とは反対側へ移動(変形)されることを抑制できる。したがって、ロックピン34の凹部20下部及びロック孔16下部への係合の解除に対するシート18の凹部20下部における強度及びガイドレール12のロック孔16下部における強度を確保させることができる。
さらに、ロックピン34の凹部20下部及びロック孔16下部との係合部分に形成されているものが第1傾斜面38Aであるため、操作枠46による操作で第1傾斜面38Aがロックピン34の凹部20下部及びロック孔16下部に対する係合及び係合解除を制限することを防止できる。これにより、従来の樹脂材料を不要にでき、低コストにできる。
また、車両の通常時には、巻取装置52の付勢機構がシートベルト48を介してショルダアンカ28に下側への付勢力を付与することで、ショルダアンカ28からスライダ22を介してロックピン34に下側への荷重が入力される。これにより、図2に示す如く、ロックピン34が、シート18の凹部20下部(係合面20A)及びガイドレール12のロック孔16下部(係合縁16A)に係合された状態で、ガイドレール12からスライダ22へ向かうに従い下側へ向かう方向へ傾斜される。
ここで、ロックピン34の上部及び下部には、第1傾斜面38Aよりガイドレール12側の全体において、小径面40が形成されており、ロックピン34の一対の小径面40間における径は、ロックピン34の第2傾斜面38Bよりガイドレール12とは反対側の部分の径に比し、小さくされている。このため、車両の通常時に操作枠46が操作されてロックピン34がガイドレール12とは反対側へ移動される際には、ロックピン34が傾斜されていても、スライダ22の貫通孔32周縁へのロックピン34(第1傾斜面38A)の引っ掛かり(当接)を一対の小径面40によって防止できる。これにより、部品を追加することなく、操作枠46の操作荷重が大きくなることを抑制できて操作枠46の操作性を確保できると共に、ロックピン34の凹部20及びロック孔16への係合を容易に解除できる。
なお、本実施の形態では、ロックピン34の上部及び下部に傾斜溝38(第1傾斜面38A及び第2傾斜面38B)を設けた構成としたが、ロックピン34の下部のみに傾斜溝38(第1傾斜面38A及び第2傾斜面38B)を設けた構成やロックピン34の全周に傾斜溝38(第1傾斜面38A及び第2傾斜面38B)を設けた構成としてもよい。
さらに、本実施の形態では、ロックピン34の上部及び下部に小径面40を設けた構成としたが、ロックピン34の全周に小径面40を設けた構成としてもよい。
また、本実施の形態では、ロックピン34に断面三角形状の傾斜溝38を形成してロックピン34の周面を傾斜溝38のガイドレール12側部分において第1傾斜面38Aにした構成としたが、図8に示すアンカ位置調節装置80の如く、ロックピン34に断面台形状の傾斜突起82を形成して傾斜突起82のスライダ22側の側面を第1傾斜面38Aにした構成としてもよい。
10 アンカ位置調節装置
12 ガイドレール(取付部材)
14 センターピラー(車体側)
16 ロック孔(係合部)
18 シート(取付部材)
20 凹部(係合部)
22 スライダ(移動部材)
28 ショルダアンカ(アンカ)
34 ロックピン(係合部材)
38A 第1傾斜面(傾斜部)
40 小径面(抑制部)
46 操作枠(操作部材)
48 シートベルト(ウェビング)
80 アンカ位置調節装置

Claims (2)

  1. 車体側に設けられ、複数の係合部が設けられた取付部材と、
    前記取付部材に移動可能に取り付けられた移動部材と、
    前記移動部材に設けられ、前記係合部に係合されることで前記移動部材の前記取付部材に対する移動が規制されると共に、前記係合部への係合が解除された際に前記移動部材の前記取付部材に対する移動が許容される係合部材と、
    前記移動部材に支持され、車両の乗員に装着されるウェビングを支持するアンカと、
    前記係合部材に傾斜されて設けられ、前記ウェビングから前記アンカを介して前記移動部材に荷重が入力された際に前記係合部材の傾斜により前記係合部に係合する側へ移動される傾斜部と、
    を備えたアンカ位置調節装置。
  2. 前記係合部材に前記傾斜部の前記取付部材側において設けられ、前記移動部材に荷重が入力された状態で操作部材による操作により前記係合部材の前記係合部への係合が解除される際に前記係合部材の前記傾斜部の前記移動部材への当接を抑制する抑制部を備えた請求項1記載のアンカ位置調節装置。
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