JP2010276581A - センシング誤判定防止方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センシング誤判定防止装置10は、車体11上の2ヶ所のエリア(エリア1とエリア2)を撮像するカメラ12と、このカメラ12で撮像された画像に基づいて演算し判定を行う演算・判定部13と、結果を表示するモニター14とを備える。
【効果】2ヶ所以上のエリアを撮像して、その撮像した結果に基づいてセンサの判定に誤りがあるかどうかを判断するようにした。従って、車体に特有に発生する混合検出を防止することができるセンシング誤判定防止方法を提供することができる。
【選択図】図1
Description
図9に示すように、カメラ100を用いて、端子の実装位置を撮像する。そして、撮像した画像に基づいて算出された、判定対象となる実装位置の座標Paと、基準となる実装位置の座標Pmとを比較して、実装位置の合否判定を行う。
さらに、端子の実装位置を検出できなかった場合や、実装用部品に取り付けられた各端子の高さにばらつきがあった場合には、再び撮像を行い、判定を行う。
このような判定方法によって、センサが誤った判定を行う可能性を低減させることができる。
すなわち、2個以上のボルト穴111、113を撮像対象とした場合には、差αや差βが許容値に収まっているにも拘わらず、不合格であることが出現する。
このように、2個以上のボルト穴を対象とすると、特許文献1の方法では対応が不十分となり、別の技術が必要となる。
被検査物に対して2ヶ所以上のエリアを撮像するステップと、
撮像された前記2ヶ所以上のエリアから判定対象となる第1判定ポイントを選択し、この第1判定ポイントの座標を算出するステップと、
得られた第1判定ポイントの座標と、基準となる第1基準ポイントの座標との差である、第1の差を算出するステップと、
得られた第1の差が第1の所定値を超えていれば、前記センサの判定に誤りがあると判断するステップと、
撮像された前記2ヶ所以上のエリアから前記第1判定ポイントとは異なる第2判定ポイントを選択し、この第2判定ポイントの座標を算出するステップと、
得られた第2判定ポイントの座標と、基準となる第2基準ポイントの座標との差である、第2の差を算出するステップと、
得られた第2の差が第2の所定値を超えていれば、前記センサの判定に誤りがあると判断するステップと、
前記第1の差が第1の所定値を超えていないと共に前記第2の差が第2の所定値を超えていないときに、前記第1の差から前記第2の差を引くことで第3の差を算出するステップと、
得られた第3の差が第3の所定値を超えていれば、前記センサの判定に誤りがあると判断するステップと、を含むことを特徴とする。
被検査物に対して2組以上のエリアを撮像するステップと、
撮像された前記2組以上のエリアから、複数の判定対象となるポイントの座標を選択し、これらの判定対象となるポイントの座標を算出するステップと、
得られた判定対象となるポイントの座標と、基準となるポイントの座標との差である、第1の差を算出するステップと、
得られた第1の差が所定の値を超えていれば、センサの判定に誤りがあると判断するステップと、
ある組で算出された前記判定対象となるポイントの座標同士を結んだ直線が水平線に対してなす角度を第1の角度と定め、別の組で算出された前記判定対象となるポイントの座標同士を結んだ直線が水平線に対してなす角度を第2の角度と定め、前記第1の角度と前記第2の角度との差を算出するステップと、
前記第1の角度と前記第2の角度との差が所定の角度を超えていれば、センサの判定に誤りがあると判断するステップと、を含むことを特徴とする。
しかし、この場合であっても、従来の技術で説明したように、第1判定ポイントと第2判定ポイントとが、補正可能な方向にずれているときと、補正が不可能な方向にずれているときがある。
すなわち、2つの測定対象が、補正可能なずれか否かを判断することができる。補正可能なずれであればセンサの判定は正しく、補正不可能なずれであればセンサの判定は誤りであると判断する。以上により、2ヶ所以上のエリアを検査対象とするときに、混同検出を防止することができるセンシング誤判定防止方法が提供される。
しかし、このような場合であっても、ある組で算出された判定対象となるポイントの座標同士を結んで形成される角度と、別の組で算出された判定対象となるポイントの座標同士を結んで形成される角度の差が、補正可能な程度であるときと、補正が不可能である程度であるときがある。
すなわち、2組の測定対象が、補正可能なずれか否かを判断することができる。補正可能なずれであればセンサの判定は正しく、補正不可能なずれであればセンサの判定は誤りである判断する。以上により、2組以上のエリアを検査対象となするときに、混合検出を防止することができるセンシング誤判定防止方法が提供される。
図1に示されるように、センシング誤判定防止装置10は、車体11上の2ヶ所のエリア(エリア1とエリア2)を撮像するセンサとしてのカメラ12と、このカメラ12で撮像された画像に基づいて演算し判定を行う演算・判定部13と、結果を表示するモニター14とを備える。
なお、エリア1における基準ポイントの座標P1m(x1m,y1m,z1m)と、エリア2における基準ポイントの座標P2m(x2m,y2m,z2m)と、許容撮像回数N(例えば3回)と、許容値α1〜α3と、許容値β1〜β3と、許容値γ1〜γ3とは予めインプットされている。
ST04で、撮像された画像に基づいて、エリア1における判定対象となる実ポイントの座標P1a(x1a,y1a,z1a)を算出する。
具体的には、図4(a)に示されるように、エリア1における基準ポイントの座標P1m(x1m,y1m,z1m)に対して、判定対象となる実ポイントの座標P1aのx軸成分であるx1aである場合に、(x1m−x1a)が、許容値α1以下であればYES、許容値α1を超えていればNOとする。すなわち、許容値α1を超えていれば、被検査物の近傍に存在するとは言えないため、疑似物を誤って撮像したと判断する。
ST05〜ST07のうち、少なくとも1つがNOであれば、判定の継続を中断すべきであるが、撮像環境の変化(例えば煙りの有無、外乱光の有無)によって、YESであるべきところNOと誤認する可能性はある。
そこで、ST08で複数回の撮像の機会を設け、リトライを行うようにした。
図2のST07、ST15が共にYESになった場合の形態は、図4(a)と、図4(b)の2形態が想定される。すなわち、(a)に示すようにP1a、P2aが共に、y軸よりx軸に沿ってプラス側にある。又は、(b)に示すようにP1a、P2aの一方がy軸よりプラス側にあり、他方がy軸よりマイナス側にある。
具体的には、ST05で算出した(x1m−x1a)をX1と定め、ST13で算出した(x2m−x2a)をX2と定めた場合に、|X1−X2|が許容値α3以下であればYES、許容値α3を超えていればNOとする。
一方、図4(b)では、x1m<x1aであるため(x1m−x1a)は負の値となり、x2m>x2aであるため(x2m−x2a)は正の値となる。従って、|X1−X2|は大きくなって、許容値α3を超える。
ST21〜23のうち、少なくとも1つがNOであれば、擬似物を誤って撮像したと判断し(ST24)、判定フローを終了する。
図5に示されるように、センシング誤判定防止装置20は、車体21上の2組からなるエリア(第1組のエリアと第2組のエリア)を撮像するセンサとしてのカメラ22、23と、このカメラ22、23で撮像された画像に基づいて演算し判定を行う演算・判定部24と、結果を表示するモニター25とを備える。
なお、エリア1〜4における基準ポイントの座標P1m(x1m,y1m,z1m)、P2m(x2m,y2m,z2m)、P3m(x3m,y3m,z3m)、P4m(x4m,y4m,z4m)と、許容撮像回数N(例えば3回)と、許容値α(α1,α2,α3,α4)と、許容値β(β1,β2,β3,β4)と、許容値γ(γ1,γ2,γ3,γ4)と、許容値φとは予めインプットされている。
ST33で、撮像された画像に基づいて、エリア1〜4における判定対象となる実ポイントの座標P1a(x1a,y1a,z1a)、P2a(x2a,y2a,z2a)、P3a(x3a,y3a,z3a)、P4a(x4a,y4a,z4a)を算出する。
具体的には、エリア1における基準ポイントの座標P1m(x1m,y1m,z1m)に対して、判定対象となる実ポイントの座標P1aのx軸成分がx1aである場合に、|x1m−x1a|が許容値α1以下であればYES、許容値α1を超えていればNOとする。すなわち、許容値α1を超えていれば、被検査物の近傍に存在するとは言えないため、擬似物を誤って撮像したと判断する。また、エリア2〜4についても同様の処理を行う。
ST34〜36のうち、少なくとも1つがNOであれば、判定の継続を中断すべきであるが、撮像環境の変化(例えば煙りの有無、外乱光の有無)によって、YESであるべきところNOと誤認する可能性はある。
そこで、ST37で複数回の撮像機会を設け、リトライを行うようにした。
具体的には、ST40で算出した角度の差|θ2−θ1|が、許容値φ以下であればYES、一方、角度の差|θ2−θ1|が、許容値φを超えていればNOとする。
そこで、ST37で複数回の撮像機会を設け、リトライを行うようにした。
Claims (3)
- センサで被検査物を検出するときに、前記被検査物の近傍に存在する可能性のある擬似物を誤って検出することを防止するセンシング誤判定防止方法であって、
被検査物に対して2ヶ所以上のエリアを撮像するステップと、
撮像された前記2ヶ所以上のエリアから判定対象となる第1判定ポイントを選択し、この第1判定ポイントの座標を算出するステップと、
得られた第1判定ポイントの座標と、基準となる第1基準ポイントの座標との差である、第1の差を算出するステップと、
得られた第1の差が第1の所定値を超えていれば、前記センサの判定に誤りがあると判断するステップと、
撮像された前記2ヶ所以上のエリアから前記第1判定ポイントとは異なる第2判定ポイントを選択し、この第2判定ポイントの座標を算出するステップと、
得られた第2判定ポイントの座標と、基準となる第2基準ポイントの座標との差である、第2の差を算出するステップと、
得られた第2の差が第2の所定値を超えていれば、前記センサの判定に誤りがあると判断するステップと、
前記第1の差が第1の所定値を超えていないと共に前記第2の差が第2の所定値を超えていないときに、前記第1の差から前記第2の差を引くことで第3の差を算出するステップと、
得られた第3の差が第3の所定値を超えていれば、前記センサの判定に誤りがあると判断するステップと、
を含むことを特徴とするセンシング誤判定防止方法。 - センサで被検査物を検出するときに、前記被検査物の近傍に存在する可能性のある擬似物を誤って検出することを防止するセンシング誤判定防止方法であって、
被検査物に対して2組以上のエリアを撮像するステップと、
撮像された各エリア内に含まれる、判定対象となるポイントの座標を選択し、この判定対象となるポイントの座標を算出するステップと、
得られた判定対象となるポイントの座標と、基準となるポイントの座標との差である、第1の差を算出するステップと、
得られた第1の差が所定の値を超えていれば、センサの判定に誤りがあると判断するステップと、
ある組で算出された前記判定対象となるポイントの座標同士を結んだ直線が水平線に対してなす角度を第1の角度と定め、別の組で算出された前記判定対象となるポイントの座標同士を結んだ直線が水平線に対してなす角度を第2の角度と定め、前記第1の角度と前記第2の角度との差を算出するステップと、
前記第1の角度と前記第2の角度との差が所定の角度を超えていれば、センサの判定に誤りがあると判断するステップと、
を含むことを特徴とするセンシング誤判定防止方法。 - 前記第1の差が前記第1の所定値、前記第2の所定値又は前記所定の値を超えていた場合、もしくは前記第1の角度と前記第2の角度の差が所定の角度を超えていた場合、予め定められた回数だけ再撮像するステップを含むことを特徴する請求項1又は請求項2記載のセンシング誤判定方法。
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