JP2010276052A - 玉軸受用保持器および玉軸受 - Google Patents

玉軸受用保持器および玉軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】 保持器のポケットの内面と玉との接触抵抗を起因とするトルクを容易に低減させる。
【解決手段】 全体を円環状に形成してその円周方向複数箇所にそれぞれが外径側と内径側とに開口したポケット15cを有し、ポケット15cで玉14を転動自在に保持する冠形状の玉軸受用保持器15であって、ポケット15cの内面15dに、玉14との接触位置P1を玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径位置から回転軸方向へずらす凹凸部としての溝15eを設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、玉を転動自在に保持する樹脂製の玉軸受用保持器、およびその保持器を外輪および内輪間に組み込んだ玉軸受に関する。
各種装置を構成する回転軸などの回転部分を、ハウジングなどの固定部分に対して回転自在に支持するために、図6に示すような玉軸受1が広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。
この種の玉軸受1は、同図に示すように外径面に内側転走面2aが形成された内輪2と、その内輪2の外側に配置され、内径面に外側転走面3aが形成された外輪3と、内輪2の内側転走面2aと外輪3の外側転走面3aとの間に転動自在に介在された複数の玉4と、内輪2と外輪3との間に配され、各玉4を円周方向等間隔に保持する樹脂製の保持器5とで主要部が構成されている。この外輪3あるいは内輪2のいずれか一方がハウジングなどの固定部分に装着され、他方が回転軸などの回転部分に装着される。
この内輪2と外輪3との間に配された冠形状の保持器5は、図7(a)(b)に示すように、円環状をなす主部5aと、その主部5aの軸方向片面に互いに間隔をあけて円周方向等配で一体的に突設された一対ずつの弾性片5bとで構成され、これら一対ずつの弾性片5bの間に凹設されて外径側と内径側とに開口したポケット5cを備え、そのポケット5cで玉4を転動自在に保持する。
また、内輪2と外輪3の軸方向両側には、図6に示すようにその内輪2と外輪3との間の環状空間を密封するためのシール部材6が配置されている。このシール部材6は、芯金6aとその芯金6aに一体的に加硫接着された弾性体6bとからなり、その基端部が外輪3の内径端部に装着され、先端部が内輪2の外径端部に接触するシールリップ6cが形成されている。なお、図示の玉軸受1では、シール部材6の基端部が装着された外輪2が固定側であり、シールリップ6cが接触する内輪2が回転側である。
この玉軸受1の運転中、シール部材6の先端のシールリップ6cが内輪2の外径端部に摺接した状態を維持しながら、内輪2が回転する。これにより、水やダスト等の異物が軸受内部に侵入したり、あるいは、軸受内部からグリース等の潤滑剤が外部へ漏れたりすることを未然に防止するようにしている。
特開2001−241448号公報
ところで、前述した玉軸受用保持器5では、玉4を転動自在に保持するためのポケット5cの内面5dが玉4の外径形状に沿う単一の部分凹球面で形成されており、図7(b)に示すようにポケット5cの内面5dと玉4との接触位置は玉4の回転軸Lに対する最大径rの位置Pとなっている。
近年、自動車用途の玉軸受1においては、燃費向上などの環境問題からもトルク低減が求められている。この玉軸受1におけるトルクは、保持器5のポケット5cの内面5dと玉4との接触抵抗が一つの決定要素として存在する。このことから、従来の玉軸受用保持器5では、ポケット5cの内面5dと玉4との接触位置が玉4の回転軸Lに対する最大径rの位置Pとなっているため、ポケット5cの内面5dと玉4との接触抵抗も最大となり、玉軸受1のトルクを低減させることが困難であった。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、ポケットの内面と玉との接触抵抗を起因とするトルクを容易に低減させ得る玉軸受用保持器および玉軸受を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、全体を円環状に形成してその円周方向複数箇所にそれぞれが外径側と内径側とに開口したポケットを有し、ポケットで玉を転動自在に保持する冠形状の玉軸受用保持器であって、ポケットの内面に、玉との接触位置を玉の回転軸に対する玉の最大径位置から回転軸方向へずらす凹凸部を設けたことを特徴とする。
本発明では、ポケットの内面に、玉との接触位置を玉の回転軸に対する玉の最大径位置から回転軸方向へずらす凹凸部を設けたことにより、そのポケットの内面に形成された凹凸部と玉との接触抵抗を、ポケットの内面と玉との接触位置が玉の回転軸に対する玉の最大径位置となる場合よりも小さくすることができる。その結果、このポケットの内面と玉との接触抵抗を起因とするトルクを容易に低減させることができる。
本発明における凹凸部としては、径方向に沿って形成された溝が有効である。この場合、ポケットの内面と玉との接触位置は、ポケットの内面の溝エッジ部となり、その接触位置を玉の回転軸に対する玉の最大径位置から回転軸方向へずらすことで、玉との接触抵抗を小さくすることによりトルクの低減が図れる。
本発明における凹凸部としては、径方向に沿って形成されたリブが有効である。この場合、ポケットの内面と玉との接触位置は、ポケットの内面に形成されたリブとなり、その接触位置を玉の回転軸に対する玉の最大径位置から回転軸方向へずらすことで、玉との接触抵抗を小さくすることによりトルクの低減が図れる。
なお、リブは、径方向に沿って二条で形成されていることが望ましい。このようにすれば、玉がポケットの内面と軸方向で二点接触することになり、玉を転動自在に保持する上で玉の姿勢を安定させることができる。
本発明における凹凸部としては、径方向に沿って配設された複数の突起が有効である。この場合、ポケットの内面と玉との接触位置は、ポケットの内面に形成された突起となり、その接触位置を玉の回転軸に対する玉の最大径位置から回転軸方向へずらすことで、玉との接触抵抗を小さくすることによりトルクの低減が図れる。
なお、突起は、径方向に沿って二列で形成されていることが望ましい。このようにすれば、玉がポケットの内面と軸方向で二点接触することになり、玉を転動自在に保持する上で玉の姿勢を安定させることができる。
また、本発明における凹凸部は、ポケットの内面の少なくとも円周方向片側に形成されていればよい。凹凸部をポケットの円周方向片側に形成すれば、その円周方向片側での玉との接触位置を玉の回転軸に対する玉の最大径位置から回転軸方向へずらすことで、玉との接触抵抗を小さくすることによりトルクの低減が図れる。また、凹凸部をポケットの円周方向両側に形成すれば、その円周方向両側での玉との接触位置を玉の回転軸に対する玉の最大径位置から回転軸方向へずらすことで、玉との接触抵抗を円周方向片側の場合よりもさらに小さくすることにより、より一層のトルクの低減が図れる。
本発明における凹凸部は、切削加工あるいは射出成形により形成することが望ましい。このように切削加工あるいは射出成形により凹凸部を形成すれば、その凹凸部を容易に形成することができてコスト低減が図れる。
本発明におけるポケットの内面に、内径側のポケット開口縁から外径側へ延びる凹みを形成することが望ましい。このようにすれば、玉に付着しているグリースを保持器の内径面で掻き取る量が減少する。これにより、内輪の外径部へのグリース付着を防止することができるので、内輪のシール溝へのグリースの流動を防止でき、結果として玉軸受からのグリース漏れを防止できる。
以上の構成を具備した保持器に、互いに相対回転する外輪および内輪と、前記外輪と内輪との間に介在する玉とを付加すれば、玉軸受を構成することができる。
本発明によれば、ポケットの内面に、玉との接触位置を玉の回転軸に対する玉の最大径位置から回転軸方向へずらす凹凸部を設けたことにより、そのポケットの内面に形成された凹凸部と玉との接触抵抗を、ポケットの内面と玉との接触位置が玉の回転軸に対する玉の最大径位置となる場合よりも小さくすることができる。その結果、このポケットの内面と玉との接触抵抗を起因とするトルクを容易に低減させることができる。これにより、近年における燃費向上などの環境問題に適合した自動車用途の玉軸受を提供できる。
本発明の実施形態で、玉軸受用保持器および玉軸受を示す断面図である。 本発明の実施形態で、(a)はポケットの内面に溝を形成した玉軸受用保持器を示す部分斜視図、(b)は(a)の玉軸受用保持器を示す部分展開図である。 本発明の他の実施形態で、(a)はポケットの内面にリブを形成した玉軸受用保持器を示す部分斜視図、(b)は(a)の玉軸受用保持器を示す部分展開図である。 本発明の他の実施形態で、(a)はポケットの内面に突起を形成した玉軸受用保持器を示す部分斜視図、(b)は(a)の玉軸受用保持器を示す部分展開図である。 ポケットの内面に、内径側のポケット開口縁から外径側へ延びる凹みを設けた玉軸受用保持器を示す部分斜視図である。 従来の玉軸受用保持器および玉軸受を示す断面図である。 従来の玉軸受用保持器で、(a)はポケットが形成された玉軸受用保持器を示す部分斜視図、(b)は(a)の玉軸受用保持器を示す部分展開図である。
本発明に係る玉軸受用保持器および玉軸受の実施形態を以下に詳述する。
図1に示す実施形態の玉軸受11は、外径面に内側転走面12aが形成された内輪12と、その内輪12の外側に配置され、内径面に外側転走面13aが形成された外輪13と、内輪12の内側転走面12aと外輪13の外側転走面13aとの間に転動自在に介在された複数の玉14と、内輪12と外輪13との間に配され、各玉14を円周方向等間隔に保持する樹脂製の保持器15とで主要部が構成されている。この外輪13あるいは内輪12のいずれか一方がハウジングなどの固定部分に装着され、他方が回転軸などの回転部分に装着される。
この内輪12と外輪13との間に配された冠形状の保持器15は、図2(a)(b)に示すように、円環状をなす主部15aと、その主部15aの軸方向片面に互いに間隔をあけて円周方向等配で一体的に突設された一対ずつの弾性片15bとで構成され、これら一対ずつの弾性片15bの間に凹設されて外径側と内径側とに開口したポケット15cを備え、そのポケット15cで玉14を転動自在に保持する。
また、内輪12と外輪13の軸方向両側には、図1に示すようにその内輪12と外輪13との間の環状空間を密封するためのシール部材16が配置されている。このシール部材16は、芯金16aとその芯金16aに一体的に加硫接着された弾性体16bとからなり、その基端部が外輪13の内径端部に装着され、先端部が内輪12の外径端部に接触するシールリップ16cが形成されている。なお、図示の玉軸受11では、シール部材16の基端部が装着された外輪13が固定側であり、シールリップ16cが接触する内輪12が回転側である。
この玉軸受11の運転中、シール部材16の先端のシールリップ16cが内輪12の外径端部に摺接した状態を維持しながら、内輪12が回転する。これにより、水やダスト等の異物が軸受内部に侵入したり、あるいは、軸受内部からグリース等の潤滑剤が外部へ漏れたりすることを未然に防止するようにしている。
以上で説明した玉軸受11の保持器15では、ポケット15cの内面15dと玉14との接触抵抗を起因とするトルクの低減を図るため、ポケット15cの内面15dに、玉14との接触位置を玉14の回転軸に対する玉14の最大径位置から回転軸方向へずらす凹凸部を設けている。
図2(a)(b)に示す実施形態では、前述した玉14との接触位置P1を玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置P(図8参照)から回転軸方向へずらす凹凸部として、凹状の溝15eを径方向に沿って形成している。この場合、ポケット15cの内面15dと玉14との接触位置P1は、ポケット15cの内面15dの溝エッジ部となり、その接触位置P1を玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pから回転軸方向へずらすことになる。
ここで、ポケット15cの内面15dと玉14との接触抵抗Rは、摩擦係数をμ、遠心力をF、玉14の重量をm、玉14の回転軸Lに対する回転半径をr、角速度をωとした場合、R=μF=μ・mrω2となる。従って、ポケット15cの内面15dと玉14との接触位置P1を玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pから回転軸方向へずらすことにより、玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置P(接触位置)での回転半径rよりも、玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pから回転軸方向へずらした場合の接触位置P1での回転半径r1が小さくなる(r>r1)。つまり、R=μ・mrω2>R1=μ・mr1ω2となり、回転半径の縮小によって遠心力が小さくなり、接触抵抗が低減する。
以上のことから、ポケット15cの内面15dに溝15eを径方向に沿って形成することにより、ポケット15cの内面15dと玉14との接触位置P1を玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pから回転軸方向へずらすことで、ポケット15cの内面15dと玉14との接触抵抗を、ポケット15cの内面15dと玉14との接触位置が玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pとなる場合よりも小さくすることができる。その結果、このポケット15cの内面15dと玉14との接触抵抗を起因とするトルクの低減を図ることが容易となる。
以上の実施形態では、玉14との接触位置P1を玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pから回転軸方向へずらす凹凸部として、凹状の溝15eを径方向に沿って形成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、以下に詳述する他の実施形態でも可能である。
図3(a)(b)に示す実施形態では、玉14との接触位置P1を玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pから回転軸方向へずらす凹凸部として、突条のリブ15fを径方向に沿って形成している。この場合、ポケット15cの内面15dと玉14との接触位置P1は、ポケット15cの内面15dに形成されたリブ15fとなり、その接触位置P1を玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pから回転軸方向へずらす。これにより、玉14の回転半径が縮小して遠心力が小さくなることで、ポケット15cの内面15dと玉14との接触抵抗を、ポケット15cの内面15dと玉14との接触位置が玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pとなる場合よりも小さくすることができる。その結果、このポケット15cの内面15dと玉14との接触抵抗を起因とするトルクの低減を図ることが容易となる。
なお、リブ15fは、径方向に沿って二条で形成されている。これにより、玉14がポケット15cの内面15dと軸方向で二点接触することになり、玉14を転動自在に保持する上で玉14の姿勢を安定させることができる。
図4(a)(b)に示す実施形態では、玉14との接触位置P1を玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pから回転軸方向へずらす凹凸部として、複数の突起15gを径方向に沿って配設している。この場合、ポケット15cの内面15dと玉14との接触位置P1は、ポケット15cの内面15dに形成された突起15gとなり、その接触位置P1を玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pから回転軸方向へずらす。これにより、玉14の回転半径が縮小して遠心力が小さくなることで、ポケット15cの内面15dと玉14との接触抵抗を、ポケット15cの内面15dと玉14との接触位置が玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pとなる場合よりも小さくすることができる。その結果、このポケット15cの内面15dと玉14との接触抵抗を起因とするトルクの低減を図ることが容易となる。
なお、突起15gは、径方向に沿って二列で形成されている。これにより、玉14がポケット15cの内面15dと軸方向で二点接触することになり、玉14を転動自在に保持する上で玉14の姿勢を安定させることができる。
以上で説明した各実施形態では、凹凸部としての溝15e、リブ15fおよび突起15gをポケット15cの内面15dの円周方向両側に設けた場合について説明したが、溝15e、リブ15fおよび突起15gをポケット15cの内面15dの円周方向片側のみに形成するようにしてもよい。
このように、溝15e、リブ15fおよび突起15gをポケット15cの内面15dの円周方向片側のみに形成した場合であっても、その円周方向片側での玉14との接触位置P1を玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pから回転軸方向へずらすことで、ポケット15cの内面15dと玉14との接触抵抗を、ポケット15cの内面15dと玉14との接触位置が玉14の回転軸Lに対する玉14の最大径rの位置Pとなる場合よりも小さくすることができる。その結果、このポケット15cの内面15dと玉14との接触抵抗を起因とするトルクの低減を図ることが容易となる。
前述の各実施形態で説明した凹凸部としての溝15e、リブ15fおよび突起15gは、保持器15を射出成形により製作した後に切削加工により形成することが可能であり、あるいは、保持器15を射出成形により製作すると同時に形成することも可能である。このように切削加工あるいは射出成形により溝15e、リブ15fおよび突起15gを形成することにより、それら溝15e、リブ15fおよび突起15gを容易に形成することができてコスト低減が図れる。
また、図5は、図2(a)(b)に示す実施形態における保持器15のポケット15cの内面15dに、内径側のポケット開口縁から外径側へ延びる凹み15hを形成した実施形態を示す。この実施形態のようにポケット15cの内面15dに、内径側のポケット開口縁から外径側へ延びる凹み15hを形成することにより、玉14に付着しているグリースを保持器15の内径面で掻き取る量が減少する。これにより、内輪12の外径部へのグリース付着を防止することができるので、内輪12のシール溝へのグリースの流動を防止でき、結果として玉軸受11からのグリース漏れを防止できる。
なお、図5に示す実施形態は、図2(a)(b)に示す実施形態に適用した場合について説明したが、図3(a)(b)および図4(a)(b)に示す他の実施形態にも適用可能である。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
11 玉軸受
12 内輪
13 外輪
14 玉
15 保持器
15c ポケット
15d ポケットの内面
15e 凹凸部(溝)
15f 凹凸部(リブ)
15g 凹凸部(突起)
15h 凹み
L 回転軸
P 最大径位置
1 接触位置

Claims (11)

  1. 全体を円環状に形成してその円周方向複数箇所にそれぞれが外径側と内径側とに開口したポケットを有し、前記ポケットで玉を転動自在に保持する冠形状の玉軸受用保持器であって、前記ポケットの内面に、前記玉との接触位置を玉の回転軸に対する玉の最大径位置から回転軸方向へずらす凹凸部を設けたことを特徴とする玉軸受用保持器。
  2. 前記凹凸部は、径方向に沿って形成された溝である請求項1に記載の玉軸受用保持器。
  3. 前記凹凸部は、径方向に沿って形成されたリブである請求項1又は2に記載の玉軸受用保持器。
  4. 前記リブは、径方向に沿って二条で形成されている請求項3に記載の玉軸受用保持器。
  5. 前記凹凸部は、径方向に沿って配設された複数の突起である請求項1又は2に記載の玉軸受用保持器。
  6. 前記突起は、径方向に沿って二列で形成されている請求項5に記載の玉軸受用保持器。
  7. 前記凹凸部は、ポケットの内面の少なくとも円周方向片側に形成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の玉軸受用保持器。
  8. 前記凹凸部は、切削加工により形成されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の玉軸受用保持器。
  9. 前記凹凸部は、射出成形により形成されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の玉軸受用保持器。
  10. 前記ポケットの内面に、内径側のポケット開口縁から外径側へ延びる凹みを形成した請求項1〜9のいずれか一項に記載の玉軸受用保持器。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の保持器と、互いに相対回転する外輪および内輪と、前記外輪と内輪との間に介在する玉とを備えた玉軸受。
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