JP2010276000A - マフラー及び自動二輪車 - Google Patents

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麻央 木佐木
Yoshinori Sugi
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Abstract

【課題】マフラーの排気性能を簡易な構造において向上させる。
【解決手段】マフラーボディ18A内に進入した排気管23からの排気ガスを浄化する触媒187の直後に、所定寸法に亘って触媒187と同一の内径の管状部188を形成して触媒187からの排気ガスを流出させ、管状部188の直後に、排気ガスの流れに沿って縮径するコンバージェント部189を形成して管状部188からの排気ガスを流出させるようにした。これにより、触媒187からの排気ガスを膨張させることができ、簡易な排気通路構造でありながら、背圧の急激な上昇を抑制することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、マフラー及びこれを備えた自動二輪車に関するものである。
スクータ型自動二輪車のマフラーでは、マフラーボディを小型化する目的と、燃焼室からマフラーボディまでの距離が近いことにより排気管長を確保する目的からマフラーボディ内において排気管をUターンさせることが一般的である。また、このような構造のマフラーでは、触媒をマフラーボディ内に配置することが一般的である。
例えば特許文献1では、排気管をUターンさせ、排気管の最下流端部に触媒を装着する構造が開示されている。しかし、この構造では、燃焼室からの排気通路が長いため、触媒が早期に暖まりにくく排気ガスの浄化性能が低いという問題がある。そこで、特許文献2に開示された構造のように、排気管の中途部に触媒を配置して触媒の暖機性能を向上させることが考えられる。
特開2002−195027号公報 特開2006−291929号公報 実開平4−006721号公報
特許文献2に記載の構造にように排気管の中途部に触媒を配置する場合、エンジンの出力性能と消音効果を両立させるためには、触媒より下流の排気管を縮径(コンバージェントコーン部を形成)する必要がある。しかし、このような縮径部を形成した場合には、背圧が上昇してしまい、排気ガスの抜けが悪くなるという問題があった。
そこで、特許文献3のように、触媒直後のコンバージェントコーン部に複数の細孔を形成することが考えられる。しかし、この種のマフラーのマフラーボディ内には複数のバッフルパイプが配設されており、細孔がバッフルパイプに対向して背圧上昇を十分に抑制できない場合がある。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、マフラーの排気性能を簡易な構造において向上させるマフラーを提供することを目的とする。
本発明のマフラーは、マフラーボディ内に進入した排気管からの排気ガスを浄化する触媒を前記マフラーボディ内に配置するマフラーであって、前記触媒の直後に、所定寸法に亘って前記触媒と同一の内径の管状部を形成して前記触媒からの排気ガスを流出させ、前記管状部の直後に、排気ガスの流れに沿って縮径するコンバージェント部を形成して前記管状部からの排気ガスを流出させるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車は、上記に記載のマフラーを搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、マフラーの排気性能を簡易な構造において向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るスクータ型自動二輪車の側面図である。 本発明の実施の形態に係るスクータ型自動二輪車の平面図である。 本発明の実施の形態に係るスクータ型自動二輪車の正面図及び背面図である。 本発明の実施の形態に係るスクータ型自動二輪車の簡易的な側面図である。 図4に示す矢印A方向からマフラーを見た矢視図である。 マフラーからマフラーボディの一部を取り除いた状態を示す透視斜視図である。 図5に示す矢印B方向からマフラーを見た矢視断面図である。 図5に示す矢印C方向からマフラーを見た矢視断面図である。 マフラーをその軸線と直交する面から見た矢視断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。図1、図2、図3はそれぞれ、本発明を適用したスクータ型自動二輪車(以下、車両)1の側面図、平面図、正面図及び背面図である。先ず、図1、図2、図3を用いて、車両1の概略構成について説明する。なお、これらの図を含む、以下の説明で用いる図においては、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrにより示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lにより示す。
車両1は、鋼製或いはアルミニウム合金製でなる複数の車体フレームにより車体骨格を形成し、車体フレームに対する各種部品の艤装を経て構成される。車体フレームの一部であるダウンチューブ2は、その前端をステアリングヘッドパイプ3に結合して、ステアリングヘッドパイプ3から略下方向に向けて延出し、その後湾曲して略後方に延出する。ダウンチューブ2の後部側には、車体フレームの一部である左右一対のリヤフレーム4が結合し、それぞれが後上方に傾斜して延出する。
ステアリングヘッドパイプ3は、フロントフォーク5を回動可能に支持しており、フロントフォーク5の上端にはハンドルバー6が固定されるとともに、下端側には前輪7が回動可能に支持される。また、前輪7には一体回転するブレーキディスク8が設置される。
ダウンチューブ2の後端には、エンジンブラケット9が形成され、エンジンブラケット9はステー10を介してスイングユニット型エンジン11を支持し、ステー10の支持部を中心にスイングユニット型エンジン11を上下方向に向けて揺動可能とする。スイングユニット型エンジン11は、シリンダアッセンブリ12、クランクケース13、及び変速機を内包する変速ユニット14をユニット化したものであり、後輪15を支持するとともに、リヤフレーム4との間でショックアブソーバ16を装架することでスイングアームとしての機能も有するものである。
より詳しく説明すると、ダウンチューブ2の後端にはスイングユニット型エンジン11を支持するためのエンジンブラケット9がダウンチューブ2と一体的に形成されるか、或いは、ダウンチューブ2の後端に強固に固定されて車両後方に延出する。エンジンブラケット9は、さらにステー10を固定して、このステー10おいてスイングユニット型エンジン11を上下方向に向けて揺動可能に支持する。スイングユニット型エンジン11のクランクケース13にはスイングピボット部13Aが一体的に形成されており、このスイングピボット部13Aがステー10に軸支される。そして、スイングユニット型エンジン11において車両後方に位置する変速ユニット14は、その車幅方向内側の側面において後輪15を回動可能に支持し、その上面においてショックアブソーバ16を支持する。この構成により、スイングユニット型エンジン11はスイングアームとしての機能を有することになる。
スイングユニット型エンジン11が車両1に搭載された状態では、車両前側からシリンダアッセンブリ12、クランクケース13、変速ユニット14の順で並ぶことになる。シリンダアッセンブリ12内には単気筒の空冷式エンジンが含まれ、シリンダ軸線が車両前後方向に沿って略水平となる状態で搭載される。そして、クランクケース13に含まれるクランク軸からの動力は車両前後方向に沿って略水平に張架されるVベルト等の伝達部材で変速ユニット14に含まれるドリブンスプロケットに伝達される。このような構成により、スイングユニット型エンジン11は側面視で横長形状となり、長手方向が車両前後方向に沿って略水平となる状態で車両1に搭載され、車両高さの抑制或いは低重心化を図るレイアウト構成となっている。
スイングユニット型エンジン11において変速ユニット14の上面にはエアクリーナ17が設置されており、エアクリーナ17はシリンダアッセンブリ12の吸気ポートに清浄した空気を供給する。シリンダアッセンブリ12は、スイングユニット型エンジン11において車両前方側に位置するため、エアクリーナ17からの清浄された空気は車両前方に向った吸気通路を介して吸気ポートに供給されることになる。また、シリンダアッセンブリ12の下面には排気ポートが形成され、ここから後方に湾曲して排気管23(図4)が延出し、車両後方においてマフラー18に接続する。
また、スイングユニット型エンジン11の上方には、ライダーが着座するためのライダーシート19が設置され、ダウンチューブ2の上方にはライダーが着座した状態で足を載せるステップボード20が不図示のステップフレームに支持される。なお、ステップボード20は車両外観を構成するレッグフレームカバーと一体的に形成される。また、スイングユニット型エンジン11とライダーシート19との間には、ライダーシート19により開閉される所謂ヘルメットボックスである物品収納スペースが形成される。
車両外観としては、各種車体カバーが車体フレーム等の適所に支持されて被着される。フロントレッグシールド21は、ウィンカ等が実装され、車両前面側を覆って、上述のステップボード20と一体的に連なる。リヤフレームカバー22は、ウィンカやブレーキランプが実装され、車両後方側を覆う。なお、リヤフレームカバー22の内側に物品収納スペースが形成されることになる。また、リヤフレームカバーの後端には後輪15の上方を覆うリヤフェンダ22Aが設けられる。
次に、図4は、車両1からリヤフレームカバー22を取り外した状態を簡易的に示した車両1の側面図であり、図5は、マフラー18及び排気管23を図4中の矢印A方向から見た矢視図である。
シリンダアッセンブリ12の下面には不図示の排気ポートが形成されており、この排気ポートには、図4に示すように、排気管23が接続される。排気管23は、排気ポートから車幅方向に湾曲し、その後、車両後方に向けて延出して後上方にやや傾斜した後、マフラー18と結合する。マフラー18の外面を構成するマフラーボディ18Aは円筒状を呈しており、排気管23はマフラーボディ18Aの車両前側の端面略中央からマフラーボディ18A内に進入する(図6も参照のこと)。排気管23からマフラーボディ18A内に流入或いは流出される排気ガスは、マフラーボディ18A内において構成される排気通路を通り、触媒により浄化され、マフラーボディ18A内に区画された膨張室に放出される。膨張室に放出された排気ガスは、その後、複数の膨張室を経由してマフラーボディ18Aの後端から外部に望む排出管18B(図5)から外部に放出される。
マフラーボディ18Aと排気管23にはマフラーサポートブラケット24が溶着されており、マフラーサポートブラケット24に形成された貫通穴24A,Bをクランクケース13の適所に形成された固定部に固定することでマフラー18がスイングユニット型エンジン11に固定される。マフラー18が車両1に搭載された状態では、マフラー18は車両前後方向において後上りの状態となる。また、マフラーボディ18Aの周面(外面)の車幅方向外側にはマフラーカバーブラケット24Cが付設されており、これを介してマフラー18の長手方向を覆うマフラーカバー25が取り付けられる。
次に、マフラー18の内部構造について説明する。図6(A),(B)は、マフラー18からマフラーボディ18Aの一部を取り除いた状態を示す透視斜視図である。なお、図6(A),(B)において、便宜のために図示していない部材もある。なお、以下の説明では、マフラーボディ18A内における排気通路において、排気管23側に近い方を上流とし、遠い方を下流として説明をする場合もある。
図6(A),(B)に示すように、マフラーボディ18A内には、円盤状の第一バッフルプレート181、第二バッフルプレート182がそれぞれ配設されており、これによりマフラーボディ18Aは、車両前方から第一膨張室183、第三膨張室184、第二膨張室185に区画されている。
マフラーボディ18Aの車両前側の端面略中央から真直ぐに進入した排気管23は、第一膨張室183内において、後方に向けて拡径するダイバージェントコーン186に接続する。ダイバージェントコーン186は、上端を排気管23と接続するとともに下端を排気管23よりも径の大きい触媒187と接続する截頭円錐形状(円錐の頭部を除去した残りの部分、即ち円錐台)を呈しており、第一膨張室183内において円筒状の触媒187と接続する。ダイバージェントコーン186の下端の中心は排気管23の中心軸線から外周側(マフラーボディ18A側)に向けてオフセットされており、これにより触媒187の中心軸線も排気管23の中心軸線からオフセットされることになる。なお、触媒187は、白金、パラジウム、ロジウム等を主成分とする三元触媒である。
触媒187は、その下流側端部(車両後方側の端部)で、管状部材188に接続する。管状部材188は、第一バッフルプレート181を挿通され、より詳しくは軽圧入の状態で嵌挿されて第一膨張室183と第三膨張室184に介在する中空円筒状の管材であり、排気通路の一部を構成する。上流側の一端を触媒と接続した管状部材188は、その他端で後方に向けて縮径するコンバージェントコーン189に接続する。このような構成により、ダイバージェントコーン186から放出される排気ガスは触媒187を介して浄化された後、管状部材188及びコンバージェントコーン189を通り車両後方に向けて流れていくことになる。
エンジンの出力特性及び消音特性に影響を及ぼすコンバージェント部であるコンバージェントコーン189は、第二膨張室185を区画する第二バッフルプレート182まで緩やかなテーパーを形成するように縮径し、第二バッフルプレート182の近傍まで延出する。そして、コンバージェントコーン189はその後端が略直線管状に形成されて第二バッフルプレート182に支持される。第二膨張室185には、図6(B)に示すようなU字状に湾曲形成されたU字型排気管190が配置されており、U字型排気管190の上流側端部がコンバージェントコーン189の後端に接続される。U字型排気管190は、第二膨張室185内で排気の流れを180度転換するように湾曲して、その他端を直線状に延びる排気管191に接続する。排気管191は、上流側の一端をU字型排気管190に接続して、第二バッフルプレート182、第一バッフルプレート181を通り第一膨張室183まで延出し、その下流側の他端を触媒187に近接させて、排気ガスを放出する。このような構成により、車両後方に向けて流れてきた排気ガスは、U字型排気管190により方向転換され、前方に向けて流れていき、第一膨張室183内において放出されることになる。
第一膨張室183に放出された排出ガスは、次に第二膨張室185に流入する。図6(B)に示すように、第一膨張室183と第二膨張室185は、排気管23等の軸線と平行に配されたバッフルパイプ192により連通する。これにより、排気管191から第一膨張室183に排出された排気ガスは、車両後部に位置する第二膨張室185に流入されることになる。
そして、図6(B)に示すように、第二膨張室185と第三膨張室184は、バッフルパイプ193により連通する。これにより、第二膨張室185に排出された排気ガスは、第三膨張室184に流入されることになる。第三膨張室184には、図6(A)に示すように、外部と連通する排出管18Bがその一端を望ませており、第三膨張室184に流入した排気ガスは、排出管18Bを通って、外部に排出されることになる。つまり、マフラー18では、第三膨張室184が最後に排気ガスが流入される膨張室となる。
次に、マフラーボディ18A内に進入した排気管23からの排気ガスを第一膨張室183に放出するまでのマフラーボディ18A内の排気通路を構成する、排気管23の後端側から排気管191までの各部材の形状や接続状態を詳細に説明する。図7は図5に示す矢印Bから見たB−B矢視断面図であり、図8は、図5に示す矢印Cから見たC−C矢視断面図である。また、図9は、マフラー18をその軸線方向から見た矢視断面図である。
図7に示すように排気管23はマフラーボディ18Aの上下方向における略中央から真直ぐ進入する。図9(A)は図7におけるD−D矢視図であるが、この図に示すように、マフラー18の車幅方向においてはちょうど中央からマフラーボディ18A内に進入する。その後、排気管23は第一膨張室183内まで延出し、上述したようにダイバージェントコーン186に接続する。
図8は、図5に示すC−C矢視断面図であり、より詳しくは、排気管23の中心軸線と、触媒187の中心軸線と、排気管191の中心軸線とを含む仮想平面でマフラー18を切断した断面図である(図9(B)も参照のこと)。なお、マフラー18では、排気管23の中心軸線(L1)と、触媒187の中心軸線(L2)と、排気管191の中心軸線(L3)とが同一仮想平面内に含まれるような位置関係となっているが、必ずしもこのような構成である必要はない。
図8に示すように、ダイバージェントコーン186は後方に向けて拡径する截頭円錐形状であり、車両内側下方向(図9(A)中の矢印D方向)に向けて排気管23の中心軸線から徐々にその周面の中心を離間させていく。そして、ダイバージェントコーン186は、その下流側の後端部で触媒187の上流側の前端部を外嵌する状態で触媒187と連結し、その後、触媒187は、第一バッフルプレート181の直近まで延出する。第一バッフルプレート181の直近まで延出した触媒187は、その下流側の後端部を第一膨張室183と第三膨張室184とを跨ぐように配設された管状部材188の内周端面に外嵌されるかたちで嵌合され連結する。管状部材188は、第一バッフルプレート181の挿通穴181Aに挿通されるが、膨張室間の気密状態を保つために密接した状態、すなわち軽圧入程度の嵌合となるように、その周面が挿通穴181Aの内周に接する状態で、第一バッフルプレート181に嵌挿される。このように触媒187は、その前端部を排気管23と連結し、その後端部を管状部材188に連結した状態で支持されることになり、第一膨張室183内においてその周面を露出することになる。このような構成である場合、第一膨張室183に放出される高温の排気ガスの熱が触媒187の外表面に直接伝達されるため、触媒187の暖機を早めることができる。また、触媒187は高温となるが、管状部材188に覆われるかたちで嵌合され、管状部材188が第一バッフルプレート181の挿通穴181Aに挿通されるため、触媒187が第一バッフルプレート181に直接接することがなく、触媒187からマフラーボディ18Aへの熱伝達が抑制される。
なお、図9(B)は、図7におけるE−E矢視図であり、より詳しくは第一バッフルプレート181のやや後方でマフラー18を切断した断面図である。触媒187は、車両内側下方に向けて排気管23の中心軸線から徐々にその周面の中心を離間させていくダイバージェントコーン186と接続するため、触媒187の中心軸線(L2)は図9(B)に示すように、排気管23の中心軸線(L1)から外周側(図9(A)中の矢印D方向)にオフセットされた位置となる。そのため、車両1にマフラー18を搭載した状態においては、触媒187の中心軸線L2(軸心)は、車両1の鉛直面と水平面との間における車両内側、且つ、下側、すなわち、中心軸線L1に対して、車両内側、且つ、下側に位置することになる。
次に、管状部材188は、触媒187の直後に、所定寸法に亘って触媒187と同一又は略同一の内径の排気通路を、第三膨張室184内において形成し、その下流側の後端部(直後)においてコンバージェントコーン189に接続する。コンバージェントコーン189は第三膨張室184内において排気ガスの流れに沿って、緩やかに或いは徐々に縮径しながら第二バッフルプレート182を介して一端を第三膨張室184に望ませたU字型排気管190に接続する。なお、本実施の形態では、触媒187からU字型排気管190までの距離、すなわち、管状部材188とコンバージェントコーン189とで形成する排気通路長さのうち管状部材188が占める長さは約1/3程度である。マフラー18では、このような管状部材188により、触媒187から排出される排気ガスに対して所定寸法に亘り触媒187と内径が略同一の排気通路を形成することで、下流側のコンバージェントコーン189による背圧の上昇が緩和されるようになっている。また、本実施の形態では、管状部材188とコンバージェントコーン189を別体としているが、これらは一体に形成されるものであっても構わない。
次に、U字型排気管190はU字状に湾曲して、その下流側端部において排気管191と結合する。排気管191は、第一膨張室183まで延出して、その下流側端部から排気ガスを放出する。ここで、マフラー18では、図9(B)に示すように。排気管23の中心軸線(L1)と、触媒187の中心軸線(L2)と、排気管191の中心軸線(L3)とが同一仮想平面内に含まれるような位置関係となっており、触媒187の中心軸線(L2)が排気管23の中心軸線(L1)から外周側にオフセットされているため、排気管191の中心軸線(L3)が、触媒187の中心軸線(L2)と、排気管23の中心軸線(L1)を挟んで反対側に位置するようになっている。
そして、排気管191から第一膨張室183に排気ガスを放出した後は、上述したように排気ガスは、第二膨張室185、第三膨張室184に流入し、最終的に排出管18Bから外部に放出されることになる。図9(C)は、図7におけるF−F矢視図であり、より詳しくは第二バッフルプレート182のやや後方でマフラー18を切断した断面図である。この図にも示すように、各膨張室を連通させるバッフルパイプ192、193は、マフラーボディ18A内において触媒187や排気管191等と干渉しないように配設されている。また、排出管18Bは、マフラー18の車幅方向においてはちょうど中央からその排出側端部を外部に望ませるように配設されており、ここから排気ガスを外部に排出する。
以上のように本実施の形態では、マフラー18内において、管状部材188が触媒187の直後に、所定寸法に亘って触媒187と略同一の内径の排気通路を形成し、その下流側の後端部(直後)においてコンバージェントコーン189に接続する。そして、コンバージェントコーン189は排気ガスの流れに沿って、緩やかに或いは徐々に縮径して排気通路を形成し、排気ガスを下流側へ流出させる。このように触媒187の直後にコンバージェントコーン部(縮径部)を形成しないことで、縮径部に細孔等を形成しなくても触媒187の直下流における排気抵抗(流路抵抗)を減少させることができる。そのため、細孔等の形成が不要で、簡易な排気通路構造でありながら、背圧の急激な上昇を抑制することができる。
また、触媒187は、その後端部を管状部材188に覆われるかたち(外嵌されるかたち)で嵌合されて連結し、管状部材188は、第一バッフルプレート181の挿通穴181Aに嵌挿される。このような構成により、触媒187は高温となるが、触媒187が第一バッフルプレート181に直接接することがないため、触媒187からマフラーボディ18Aへの熱伝達が抑制されることになる。
また、管状部材188は触媒187との結合部位において高温の第一膨張室183にその一部を露出することになるが、その大部分は、マフラー18においては最後の膨張室となる第三膨張室184に配置されている。最後の膨張室である第三膨張室184では排気ガスの温度が比較的低いものとなっているため、第一膨張室183或いは触媒187に起因した管状部材188自身の温度上昇を抑制することができ、第一バッフルプレート181を介してのマフラーボディ18Aへの熱伝達をより抑制することができるようになっている。
以上で本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、本実施の形態では、本発明に係るマフラーをスクータ型自動二輪車に適用したが、その他の自動二輪車に適用することも可能である。
1 スクータ型自動二輪車(車両)、2 ダウンチューブ、3 ステアリングヘッドパイプ、4 リヤフレーム、5 フロントフォーク、6 ハンドルバー、7 前輪、8 ブレーキディスク、9 エンジンブラケット、10 ステー、11 スイングユニット型エンジン、12 シリンダアッセンブリ、13 クランクケース、13A スイングピボット部、14 変速ユニット、15 後輪、16 ショックアブソーバ、17 エアクリーナ、18 マフラー、18A マフラーボディ、18B 排出管、19 ライダーシート、20 ステップボード、21 フロントレッグシールド、22 リヤフレームカバー、22A リヤフェンダ、23 排気管、24 マフラーサポートブラケット、24A,24B 貫通穴、25 マフラーカバー、181 第一バッフルプレート、181A 貫通穴、182 第二バッフルプレート、183 第一膨張室、184 第三膨張室、185 第二膨張室、186 ダイバージェットコーン、187 触媒、188 管状部材、189コンバージェントコーン、190 U字型排気管、191 排気管、192 バッフルパイプ、193 バッフルパイプ。

Claims (5)

  1. マフラーボディ内に進入した排気管からの排気ガスを浄化する触媒を前記マフラーボディ内に配置するマフラーであって、
    前記触媒の直後に、所定寸法に亘って前記触媒と同一の内径の管状部を形成して前記触媒からの排気ガスを流出させ、前記管状部の直後に、排気ガスの流れに沿って縮径するコンバージェント部を形成して前記管状部からの排気ガスを流出させるようにしたことを特徴とするマフラー。
  2. 前記触媒は、その前端部が前記排気管と連結されるとともに、その後端部が前記管状部の内周端面に外嵌され、前記管状部は、前記マフラーボディ内において膨張室を区画形成するバッフルプレートに嵌挿されることを特徴とする請求項1に記載のマフラー。
  3. 前記管状部が嵌挿された前記バッフルプレートで区画され、前記管状部が延出する膨張室は、複数の膨張室のうちの最後に排気ガスが流入する膨張室であることを特徴とする請求項2に記載のマフラー。
  4. 前記コンバージェントコーン部の下流側端部からU字状に湾曲し、その後、直線状に延出する排気通路を形成し、該排気通路からの排気ガスを、前記バッフルプレートで区画された前記触媒が配置される膨張室まで延出するようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載のマフラー。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のマフラーを搭載したことを特徴とする自動二輪車。
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