JP2010270733A - 水平軸風車 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレードの強制フェザー時の変角過程において風車に負荷される荷重を低減する。
【解決手段】ハブ1とブレード2とを有するロータと、ロータを緊急停止するためにブレードを一時にフェザーの角度まで変角させる強制フェザー動作を発動する強制フェザー手段とを有して構成される水平軸風車において、限定されたピッチ角範囲(例えば10〜30〔deg〕)でブレードのピッチ角変角運動に抵抗力を与える変角速度抑制機構を備える。変角速度抑制機構としては、ブレーキ5及びカム6による機構、ロータリダンパ9及びギア10による機構を適用できる。
【効果】ブレードの強制フェザー動作の初期における低すぎる変角速度と、中期、後期における高すぎる変角速度を解消し、ブレードの強制フェザー時の変角過程において風車に負荷される荷重を低減することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、水平軸風車に係り、特にブレードのピッチ角の変角動作に関する。
周知のように、いわゆる水平軸風車が風力発電等の商業用に広く実用化されている。水平軸風車は、1枚又は2枚以上のブレードがハブから放射状に取付けられてなるロータと、ハブに接続されるとともに略水平方向に延在した主軸を介してこのロータを軸支するナセルと、略鉛直方向に設置されるとともにナセルをヨー回転自在に支持するタワーとを有して構成される。
従来、ブレードのピッチ角を駆動制御するピッチ可変式の水平軸風車も利用されている。
ピッチ可変式の水平軸風車としては、全てのブレードのピッチ角がリンク機構で互いに機械的に連結されていて一斉に操作される連動式のほか、近年では、ブレード毎にピッチ駆動制御システムを有していて、ブレード毎に独立してピッチ角を制御可能な独立ピッチ可変式の水平軸風車も利用されている。
独立ピッチ可変式の水平軸風車にあっては、暴風時にいずれかのブレードのピッチ駆動装置が故障した場合でも、他のブレードをフェザーにすることでロータの過回転を防止し安全性を確保することができる。
また、ピッチ駆動制御システムの異常時や停電時などのピッチ駆動制御システムが動作不能に陥った時、緊急停止が必要なときには、油圧アキュミュレータやバッテリ等のパワーを利用して強制フェザーを行う強制フェザー手段を備えた水平軸風車もある。この強制フェザー手段は、ピッチ角を変角制御する制御装置を介さず、フラットからフェザーに強制するだけの動力を発生、伝達するだけなので、ピッチ角の変角速度は制御できない。
特許文献1にあっては、強制フェザー時の動力としてゼンマイを適用している。
特開2003−222070号公報
しかし、以上の従来技術にあってもさらに次のような問題があった。
ピッチ駆動制御システムの不能時に、変角速度制御が不能な強制フェザーシステムによりブレードをフェザーにして緊急停止する時に、ピッチ角の変角速度が制御できない。
これにより、ピッチ角の変角速度が低すぎる場合には風力によりロータの回転速度の上昇を招き、ブレードやタワーに大きな荷重が負荷されるおそれがある。
また、ピッチ角の変角速度が高すぎる場合には、ロータの回転速度が十分低下する前にピッチ角が大きくなりすぎ、ブレードやタワーに大きな荷重が負荷されるおそれがある。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、ブレードの強制フェザー時の変角過程において風車に負荷される荷重を低減できる水平軸風車を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、ハブと1枚又は2枚以上のブレードとを有するロータと、前記ロータを緊急停止するために前記ブレードを一時にフェザーの角度まで変角させる強制フェザー動作を発動する強制フェザー手段とを有して構成される水平軸風車において、
限定されたピッチ角範囲で前記ブレードのピッチ角変角運動に抵抗力を与える変角速度抑制機構を備える水平軸風車である。
請求項2記載の発明は、前記変角速度抑制機構が、前記ブレードに対して固定され当該ブレードとともに回転する部材と、前記ハブに対して固定された部材とを備え、前記2つの部材が互いに前記ピッチ角範囲において摩擦擦動するように構成された請求項1に記載の水平軸風車である。
請求項3記載の発明は、前記変角速度抑制機構が、前記ピッチ角範囲において前記ブレードのピッチ角変角運動に回転抵抗力を与えるロータリダンパにより構成された請求項1に記載の水平軸風車である。
請求項4記載の発明は、前記ピッチ角範囲が、ロータ回転面に対して10〜30〔deg〕である請求項1に記載の水平軸風車である。
本発明によれば、ブレードのピッチ角の変角速度が制御できない強制フェザー手段の発動時において、変角速度抑制機構が限定されたピッチ角範囲で作用することにより、一定のピッチ角で変角速度が抑制された一定の変角速度変遷過程にピッチ角変化過程を矯正することができる。
したがって、変角速度抑制機構が作用するピッチ角範囲及び作用させる抵抗力を適切に設定することにより、ブレードの強制フェザー動作の初期における低すぎる変角速度と、中期、後期における高すぎる変角速度を解消し、ブレードの強制フェザー時の変角過程において風車に負荷される荷重を低減することができる。
(a1)は、本発明の第1実施形態に係る水平軸風車のハブとブレードの連結部分を、ピッチ軸を含む断面で示した部分断面模式図で、変角速度抑制機構が作用していない状態を示す。(b1)は、(a1)に示す状態におけるハブとブレードの内側の様子を平面的に描いた模式図である。(a2)は、本発明の第1実施形態に係る水平軸風車のハブとブレードの連結部分を、ピッチ軸を通る断面で示した部分断面模式図で、変角速度抑制機構が作用している状態を示す。(b2)は、(a2)に示す状態におけるハブとブレードの内側の様子を平面的に描いた模式図である。 本発明の第1実施形態に係る水平軸風車のハブとブレードの連結部分を、ピッチ軸を含む断面で示した部分断面模式図で、ピッチモータが示される。 本発明の第1実施形態に係る水平軸風車のハブとブレードの連結部分を、ピッチ軸に垂直な断面で示した断面模式図である。 本発明例と比較例に係るピッチ角−摩擦力の変化特性図である。 本発明例と比較例に係るピッチ角−ピッチ角変角速度の変化特性図である。 本発明例と比較例に係る時間−ピッチ角変角速度の変化特性図である。 本発明例と比較例に係る時間−ピッチ角の変化特性図である。 比較例に係るブレードの強制フェザー動作の初期(t=t1)におけるブレード状況図(a1)、中期(t=t2)におけるブレード状況図(a2)、及び後期(t=t3)におけるブレード状況図(a3)、並びに、本発明例に係るブレードの強制フェザー動作の初期(t=t1)におけるブレード状況図(b1)、中期(t=t2)におけるブレード状況図(b2)、及び後期(t=t3)におけるブレード状況図(b3)である。 (a1)は、本発明の第2実施形態に係る水平軸風車のハブとブレードの連結部分を、ピッチ軸を含む断面で示した部分断面模式図で、変角速度抑制機構が作用していない状態を示す。(b1)は、(a1)に示す状態におけるハブとブレードの内側の様子を平面的に描いた模式図である。(a2)は、本発明の第2実施形態に係る水平軸風車のハブとブレードの連結部分を、ピッチ軸を通る断面で示した部分断面模式図で、変角速度抑制機構が作用している状態を示す。(b2)は、(a2)に示す状態におけるハブとブレードの内側の様子を平面的に描いた模式図である。 本発明の第2実施形態に係る水平軸風車のハブとブレードの連結部分を、ピッチ軸に垂直な断面で示した断面模式図である。
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態につき説明する。
図1に示すように本実施形態の水平軸風車は、ハブ1とブレード2とを有するロータを備える。ブレード2は、ハブ1にピッチ回転可能にベアリング装置3を介して取り付けられる。ブレード2は、1枚又は2枚以上設けられる。
さらに本実施形態の水平軸風車は、ハブ1に接続された主軸(図示せず)を介してロータを回転自在に軸支するナセル(図示せず)と、ナセルをヨー回転自在に支持するタワー(図示せず)とを備えて構成される。主軸はナセルによって略水平に保持される。主軸がナセルに設置された増速機、発電機に接続され、風力発電装置が構成される。
図1に示すように、ベアリング装置3の外輪部3aがハブ1に固定され、ベアリング装置3の内輪部3bがブレード2に固定される。周知のように、ベアリング装置3の外輪部3aと内輪部3bとは間にベアリングを保持して相対回転する。
ベアリングに対してブレード2側には内歯のリングギア4が固定される。図2に示すようにモータ7の本体はハブ1に固定され、モータ7の出力軸7aに装着されたピニオンギア7bが、リングギア4と噛合する。リングギア4とモータ7によりブレード2のピッチ駆動装置が構成される。図3に示すように、モータ7のほか、ピッチ角センサ8が設けられる。ピッチ角センサ8はロータリエンコーダで、その入力軸に装着されたピニオンギアがリングギア4と噛合する。制御装置(図示せず)は、ピッチ角センサ8の検出値に基づき、モータ7をサーボ制御し、ブレード2のピッチ角を制御する。
本実施形態における変角速度抑制機構は、ブレード2に対して固定されブレード2とともに回転するブレーキ5と、ハブ1に対して固定されたカム6とにより構成される。ブレーキ5はベアリング装置3の内輪部3bに固定されている。カム6はハブ1に固定されている。ブレード2のピッチ回転とともに、ブレーキ5がピッチ軸回りに移動し、カム6に接触して摩擦擦動する。これにより、ブレード2のピッチ角変角運動に摩擦抵抗力F1が与えられる。
ブレーキ5とカム6とが限定されたピッチ角範囲において互いに摩擦擦動する。ブレーキ5とカム6とが摩擦擦動するピッチ角範囲は、ロータ回転面に対して10〜30〔deg〕とする。
本水平軸風車には、ロータを緊急停止するためにブレード2を一時にフェザーの角度まで変角させる強制フェザー動作の発動する強制フェザー手段が設けられる。
強制フェザー手段としては、停電をきっかけにバッテリに蓄電された電力をモータ7に給電してブレード2のピッチ角をフェザーの角度まで駆動するものが適用できる。また、ピッチ角の駆動に油圧駆動システムを採用している場合は、停電をきっかけに油圧アキュミュレータを解放してその油圧エネルギーをブレード2のピッチ角を駆動する油圧シリンダ等に伝達し、ブレード2のピッチ角をフェザーの角度まで駆動するものが適用できる。強制フェザー動作を発動させるきっかけは、上記制御装置の異常が検出されたこととしてもよい。
強制フェザー動作が発動しても、0から10〔deg〕においては、図1(a1)(b1)に示すように、ブレーキ5とカム6とが接触していないため、ピッチ角の変角速度A1は抑えられない。
10から30〔deg〕においては、ブレーキ5とカム6との摩擦力によって、ブレード2のピッチ角変角運動に抵抗力が与えられる。その結果、ピッチ角の変角速度A2は、ブレーキ5とカム6との摩擦力がない場合の変角速度に対して低く抑えられる。但し、変角速度A2がゼロにならないようにする。また、変角速度A2は、0から10〔deg〕のときの変角速度A1より低いことを要件とされない。
ピッチ角が30〔deg〕を越えると、ブレーキ5とカム6との摩擦力が無くなり、再び高い率で変角速度が上昇する。
図4〜図8は、以上のようなブレーキによる摩擦抵抗が作用する本発明例と、同摩擦抵抗が作用しない比較例とを計算により比較したものである。
図4に示すように、本発明例にあっては、10から30〔deg〕のピッチ角範囲においてブレーキによる摩擦力約4〔Nm〕が作用し、比較例にあっては、そのような摩擦力が作用しない。
図5に示すように比較例にあっては、ピッチ角0から80〔deg〕に亘ってピッチ角変角速度が滑らかに上昇する。
これに対し本発明例にあっては、ピッチ角0から10〔deg〕では比較例と同様に変化するが、ピッチ角10から30〔deg〕においてピッチ角変角速度が僅かに上昇するものの、比較例に対してピッチ角変角速度の上昇率が低いレートに抑えられており、ピッチ角30から80〔deg〕において比較例と同程度のピッチ角変角速度の上昇率に回復するものの、ピッチ角変角速度それ自体は比較例より低いものとなっている。
図6には、時間を横軸にして、本発明例と比較例とのピッチ角変角速度の変化を比較したグラフ、図7には、時間を横軸にして、本発明例と比較例とのピッチ角の変化を比較したグラフが示される。
図7中に示した時点t1,t2,t3におけるブレード2の断面及びブレード2に関する空力的状況を図8に示した。図8(a1)(a2)(a3)は比較例に関するものである。図8(b1)(b2)(b3)は本発明例に関するものである。ロータ正面に垂直に一定風速の風が流れ込む場合を考える。図8において、Dはロータ回転面、Wは風速ベクトルであり、R1〜R5はロータ回転によるブレード2の移動速度を負にしたベクトルであり、無風状態における相対風速ベクトルに相当する。
したがって、風速ベクトルWと速度ベクトルR1〜R5を合成した速度ベクトルC1〜C5がブレード2に対する風の相対風速ベクトルとなる。
t=t1時点においては、本発明例と比較例とで状況は同じであり、ブレード2に生じる揚力L1の方向及び大きさは等しい。
t=t2時点においては、比較例の方が本発明例よりピッチ角が僅かに大きくなるものの状況はほぼ同一であり、比較例における揚力L2と本発明例における揚力L4とはその方向及び大きさがほぼ等しい。
t=t3時点においては、比較例及び本発明例の両者において、ロータ回転数の低下に伴う速度ベクトルR3,R5の低下により相対風速ベクトルC3,C5の方向がロータ回転面Dに対して起き上がってきている。
このような状況において、比較例にあっては、ピッチ角が大きくなり過ぎて、揚力L1,L2に対して逆方向で大きい揚力L3が生じると計算される。
これに対し本発明例にあっては、ピッチ角が大きくなり過ぎず、生じる揚力L5は比較例の揚力L3に対して小さく抑えられると計算される。
以上の計算例のように、比較例にあっては、強制フェザー動作の後期において大きな揚力L3が生じたり、大きな揚力変動が生じたりするので、風車に負荷される荷重が増大し、風車破壊のおそれが高まる。
これに対し本発明例にあっては、強制フェザー動作の後期において大きな揚力が生じず、大きな揚力変動が生じないので、風車に負荷される荷重が軽減され、風車破壊のおそれが低くなる。
強制フェザー動作の後期(t=t3)におけるピッチ角の切り過ぎを抑えるべく、強制フェザー手段によるピッチ角変角速度そのものを低く設定すると、強制フェザー動作の初期(t=t1)におけるピッチ角変角速度が低すぎることとなり、風力によりロータの回転速度の過剰な上昇を招き、風車に負荷される荷重が増大するおそれがあり、風車破壊のおそれが高まる。
したがって、ブレードの強制フェザー時の変角過程において風車に負荷される荷重を効果的に低減するために、すなわち、強制フェザー動作の初期(t=t1)においてピッチ角変角速度が低くなり過ぎず、強制フェザー動作の中期(t=t2)、後期(t=t3)においてピッチ角変角速度が高くなり過ぎないようにするために、本発明を適用することが有効である。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態につき説明する。
本実施形態の水平軸風車は、上記第1の実施形態に対してブレーキ5及びカム6による変角速度抑制機構に代え、図9に示すようにロータリダンパ9及びギア10による変角速度抑制機構を採用したものであり、その他は同様の構成を有する。上記第1実施形態と同一の要素に同一の符号を付する。
本実施形態における変角速度抑制機構は、ブレード2に対して固定されブレード2とともに回転するギア10と、ハブ1に対して固定されたロータリダンパ9とにより構成される。ギア10はベアリング装置3の内輪部3bに固定されている。ロータリダンパ9はハブ1に固定されている。ギア10は、ブレード2のピッチ軸を中心軸として配置されたギアで、中心角20度程度の部分的なギアである。ロータリダンパ9の入力軸9aには、ギア10と噛合回転するピニオンギア9bが装着されている。ブレード2のピッチ回転とともに、ギア10がピッチ軸回りに移動し、ピニオンギア9bに噛合してロータリダンパ9に回転力が入力されることで、ロータリダンパ9により回転抵抗力F2がブレード2のピッチ角変角運動に与えられる。
ギア10とロータリダンパ9とが連動するピッチ角範囲は、ロータ回転面に対して10〜30〔deg〕とし、上記第1実施形態と同様に作用させる。
本実施形態も強制フェザー動作が発動しても、0から10〔deg〕においては、図9(a1)(b1)に示すように、ギア10とロータリダンパ9とが連動していないため、ピッチ角の変角速度B1は抑えられない。
10から30〔deg〕においては、ギア10とロータリダンパ9との連動による回転抵抗によって、ブレード2のピッチ角変角運動に抵抗力が与えられる。その結果、ピッチ角の変角速度B2は、ロータリダンパ9による回転抵抗力がない場合の変角速度に対して低く抑えられる。但し、変角速度B2がゼロにならないようにする。また、変角速度B2は、0から10〔deg〕のときの変角速度B1より低いことを要件とされない。
ピッチ角が30〔deg〕を越えると、ロータリダンパ9による回転抵抗力が無くなり、再び高い率で変角速度が上昇する。
以上の構成の本実施形態によっても、上記第1の実施形態と同様に、強制フェザー動作の初期においてピッチ角変角速度が低くなり過ぎず、強制フェザー動作の中期、後期においてピッチ角変角速度が高くなり過ぎないようにすることができ、ブレードの強制フェザー時の変角過程において風車に負荷される荷重を効果的に低減することができる。
1 ハブ
2 ブレード
3 ベアリング装置
4 リングギア
5 ブレーキ
6 カム
7 モータ
8 ピッチ角センサ
9 ロータリダンパ
10 ギア
12 ハブ
D ロータ回転面
W 風速ベクトル

Claims (4)

  1. ハブと1枚又は2枚以上のブレードとを有するロータと、前記ロータを緊急停止するために前記ブレードを一時にフェザーの角度まで変角させる強制フェザー動作を発動する強制フェザー手段とを有して構成される水平軸風車において、
    限定されたピッチ角範囲で前記ブレードのピッチ角変角運動に抵抗力を与える変角速度抑制機構を備える水平軸風車。
  2. 前記変角速度抑制機構が、前記ブレードに対して固定され当該ブレードとともに回転する部材と、前記ハブに対して固定された部材とを備え、前記2つの部材が互いに前記ピッチ角範囲において摩擦擦動するように構成された請求項1に記載の水平軸風車。
  3. 前記変角速度抑制機構が、前記ピッチ角範囲において前記ブレードのピッチ角変角運動に回転抵抗力を与えるロータリダンパにより構成された請求項1に記載の水平軸風車。
  4. 前記ピッチ角範囲が、ロータ回転面に対して10〜30〔deg〕である請求項1に記載の水平軸風車。
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