JP2010267878A - 非水系リチウム型蓄電素子 - Google Patents

非水系リチウム型蓄電素子 Download PDF

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Abstract

【課題】高出力密度と高エネルギー密度が両立した蓄電素子を提供すること。
【解決手段】負極集電体に負極活物質層を設けた負極電極体、正極集電体に正極活物質層を設けた正極電極体、及びセパレータを積層してなる電極積層体、並びにリチウムイオンを含有した電解質を含む非水系電解液を外装体に収納してなる非水系リチウム型蓄電素子であって、該負極活物質層がリチウムイオンを吸蔵放出する材料を含み、該正極活物質層が活性炭を含み、該正極活物質層の嵩密度D(g/cm)が0.45≦D≦0.65であり、そして該正極活物質層の厚みL(μm)が20≦L≦100であることを特徴とする前記非水系リチウム型蓄電素子。
【選択図】なし

Description

本発明は、非水系リチウム型蓄電素子に関する。
近年、地球環境の保全及び省資源を目指したエネルギーの有効利用を目的として、自動車において、内燃機関又は燃料電池、モーター、及び蓄電素子を組み合わせたハイブリット駆動システム(以下、単に「駆動システム」ともいう。)が注目を集めている。
上記駆動システム向けの蓄電素子が果たす役割のひとつとして、内燃機関又は燃料電池が最大効率を発揮できる一定の出力で運転させたまま、該駆動システムの負荷の増減を吸収することが挙げられる。すなわち、加速時には内燃機関又は燃料電池からの出力だけでは不足するパワーを該蓄電素子からモーターに電力を供給して補い、減速時にはモーターを発電機として用いて余剰に発生した電力を該蓄電素子に回収するという役割である。
上記駆動システムに使用される蓄電素子に求められる第一の要求は、入出力特性が優れていることである。これは、自動車における減速や加速が継続する時間は、通常、長くても1分程度であり、短時間の間に蓄電素子がどれだけの量のエネルギーを吸収、放出できるかが重要であるためである。
また、これらの蓄電素子に求められる第二の要求は、エネルギー密度が高いことである。エネルギー密度が低いと、自動車の加速に必要な電力を供給したり、減速で発生したエネルギーを余すことなく回収したりするために必要な蓄電素子の重量、体積が大きくなってしまい、自動車という限られた空間に効率よく収納することが困難になるためである。現在、このような駆動システムに向けた蓄電素子としては、ニッケル水素電池が主流であり、電気二重層キャパシタ、リチウムイオン電池が試験的に採用されつつある。
電気二重層キャパシタとしては、電解液が水系のもの(以下、「水系キャパシタ」ともいう。)と非水系のもの(以下、「非水系キャパシタ」ともいう。)が知られている。水系キャパシタは入出力特性に優れるものの、電解液である水が電気分解されない電圧範囲で使用する必要があるために蓄電素子あたりの耐電圧が低く、エネルギー密度を高くできないという問題点がある。また、非水系キャパシタは耐電圧が高いために水系キャパシタと比較してエネルギー密度は高くできるものの、入出力特性が水系キャパシタよりも劣るという問題点がある。
電気二重層キャパシタにおいては、活性炭電極の電極密度が1.4g/cm以上1.8g/cm以下である電気二重層コンデンサが提案されており、大容量かつ低ESR(等価直列抵抗)である旨の記載がある(例えば特許文献1参照)。しかしながら、電池と比べると上記キャパシタはエネルギー密度が十分ではない。
一方、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池も、入出力特性、エネルギー密度、信頼性のすべてを満足できるものではないため、高入出力、高エネルギー密度を兼ね備えた蓄電素子の実用化が強く求められている。
上記の様に高出力密度、高エネルギー密度、耐久性を兼ね備えた蓄電素子の実用化が強く求められているが、上述した既存の蓄電素子には一長一短がある。そのため、これらの技術的要求を充足する新たな蓄電素子が求められており、有力な候補としてリチウムイオンキャパシタと呼ばれる蓄電素子の開発が近年盛んである。
リチウムイオンキャパシタは、リチウムイオンを含有した電解質を含む非水系電解液を使用する蓄電素子(非水系リチウム型蓄電素子)であって、正極においては電気二重層キャパシタと同様の陰イオンの吸着・脱着による非ファラデー反応、負極においてはリチウムイオン電池と同様のリチウムイオンの吸蔵・放出によるファラデー反応によって充放電を行う蓄電素子である。
上述のように、正極・負極の双方において非ファラデー反応による充放電を行う電気二重層キャパシタにおいては、出力特性に優れるがエネルギー密度が小さい。一方、正極・負極の双方においてファラデー反応による充放電を行う二次電池においては、エネルギー密度に優れるが、出力特性に劣る。リチウムイオンキャパシタは、正極では非ファラデー反応、負極ではファラデー反応による充放電を行うことによって、優れた出力特性と高いエネルギー密度の両立を狙う新たな蓄電素子である。
上記リチウムイオンキャパシタの一例としては、正極に活性炭、負極にリチウムをイオン化した状態で吸蔵、離脱しうる炭素質材料に予めリチウムを吸蔵させた炭素質材料を用い、電解液が非水系電解液である蓄電素子が提案されている(例えば、以下の特許文献2、特に段落番号0025参照)。
また、上記リチウムイオンキャパシタの負極材料の一例としては、活性炭粒子の表面に炭素質材料被覆層を形成した複合多孔性材料が提案されている(例えば、以下の特許文献3、特に段落番号0044参照)。該負極材料はリチウムイオンに対する充放電効率が高く、出力特性に優れた材料である。この負極材料を使用するリチウムイオンキャパシタが、以下の特許文献4に提案されている。
特開2002−231585号公報 特開平8−107048号公報 特開2001−229926号公報 特開2003−346801号公報
本発明者らは、上記特許文献4に記載の蓄電素子を検討したところ、高エネルギー密度を得るために電極活物質層の厚みが大きく、その結果出力特性が不十分であることが判明した。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、高出力密度と高エネルギー密度が両立する蓄電素子を提供することである。
本発明者らは、非水系リチウム型蓄電素子において、広く正極活物質を検討した結果、正極活物質層の嵩密度を0.45〜0.65(g/cm)とし厚みを20〜100μmと小さくすることにより、該蓄電素子が高いエネルギー密度を維持したまま出力密度を飛躍的に向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記のとおりである。
[1]負極集電体に負極活物質層を設けた負極電極体、正極集電体に正極活物質層を設けた正極電極体、及びセパレータを積層してなる電極積層体、並びにリチウムイオンを含有した電解質を含む非水系電解液を外装体に収納してなる非水系リチウム型蓄電素子であって、該負極活物質層がリチウムイオンを吸蔵放出する材料を含み、該正極活物質層が活性炭を含み、該正極活物質層の嵩密度D(g/cm)が0.45≦D≦0.65であり、そして該正極活物質層の厚みL(μm)が20≦L≦100であることを特徴とする前記非水系リチウム型蓄電素子。
[2]前記活性炭の、BJH法により算出した直径20Å以上500Å以下の細孔に由来するメソ孔量をV1(cc/g)と、そしてMP法により算出した直径20Å未満の細孔に由来するマイクロ孔量をV2(cc/g)とするとき、0.3<V1≦0.8かつ0.5≦V2≦1.0かつ0.3≦V1/V2≦0.9である、前記[1]に記載の非水系リチウム型蓄電素子。
本発明によれば高出力密度と高エネルギー密度が両立した蓄電素子を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
非水系リチウム型蓄電素子は、負極集電体に負極活物質層を設けた負極電極体、正極集電体に正極活物質層を設けた正極電極体、及びセパレータを積層してなる電極積層体、並びにリチウムイオンを含有した電解質を含む非水系電解液を外装体に収納してなる蓄電素子である。
本発明においては、正極活物質層の嵩密度をD(g/cm)とする時、0.45≦D≦0.65である。好ましくは、0.50≦D≦0.60の範囲である。ここで嵩密度とは電極体の活物質層の密度であり、後述の真空加熱乾燥方法によって乾燥した後の電極の全厚みを測定し、活物質層以外の厚みを差し引いた値(活物質層のみの厚み(μm))、及び該電極の重量から活物質層以外の重量を差し引いた値(活物質層のみの重量(g))、及び該電極面積(cm)を用いて算出される値(g/cm)である。
正極活物質層は正極活物質と結着剤を含有し、必要に応じて導電性フィラーを含有する。
正極活物質層の嵩密度の大小は、電極内の電子伝導性とイオン導電性に変化を与える。嵩密度が0.45以上の範囲の電極は電極強度が強くなる。また、嵩密度が0.65以下の範囲の電極は電子授受を担うイオンの伝導するパスが十分に存在できるため出力密度が大きくなる。
また、本発明においては、正極活物質層の厚みをL(μm)とすると、正極活物質層の厚みは20≦L≦100である。厚みが20μm以上の範囲では容量大きくすることが可能となり、一方、厚みが100μm以下の範囲では電極内の電子移動距離が短くなり出力密度を高くすることができる。好ましくは、30≦L≦80の範囲である。より好ましくは40≦L≦70の範囲である。これにより、電極内の電子伝導性を維持しながらイオン導電性を向上し、最大限に出力特性を向上させることができる。
正極電極体は、正極集電体上に、正極活物質層を塗布し、乾燥させることによって、作製することができる。正極集電体は、金属箔であることが好ましく、より好ましくは、1〜100μmの厚みのアルミニウム箔である。
本発明において、正極活物質層の厚みは、170度にて一昼夜、真空加熱乾燥を行った後の電極を、5mmφの先端(型番AA−0220)を装着したリニアゲージセンサ(ONO SOKKI GT−551)により測定した値とする。
正極活物質は多孔質炭素材料が好ましく、具体的には活性炭が好ましい。
該活性炭としては市販の活性炭を使用することも可能であるが、好ましくは、BJH法により算出した直径20〜500Åの細孔に由来するメソ孔量をV1(cc/g)と、そしてMP法により算出した直径20Å未満の細孔に由来するマイクロ孔量をV2(cc/g)とする時、0.3<V1≦0.8かつ0.5≦V2≦1.0を満たす活性炭が、蓄電素子のエネルギー密度、出力密度の観点から好ましい。
すなわち、素子の出力密度を大きくするためには、メソ孔量V1が0.3g/ccより大きいことが好ましく、一方、素子のエネルギー密度を大きくするためには、V1が0.8g/cc以下であることが好ましい。より好ましくは、0.4g/cc以上、0.6g/cc以下である。
また、マイクロ孔量V2は、活性炭の比表面積を大きくし、容量の低下を抑えるという観点から0.5g/cc以上であることが好ましく、一方、活性炭の嵩を抑え、電極としての密度を増加させ、単位体積あたりの容量低下を抑えるために、1.0g/cc以下であることが好ましい。より好ましくは、0.6g/cc以上、1.0g/cc以下である。
また、メソ孔量V1とマイクロ孔量V2は、容量を得ながら、かつ出力も得るという点から、0.3≦V1/V2≦0.9の範囲にあることが好ましい。より好ましい範囲は、0.4≦V1/V2≦0.7である。
また、本発明で使用される活性炭は、出力を大きくする点から、その平均細孔径が20Å以上であることが好ましく、一方、容量を大きくする点から平均細孔径が25Å以下であることが好ましい。活性炭のBET比表面積は、1,500m/g以上2,500m/g以下が好ましい。なお、本明細書中、「平均細孔径」とは、細孔径に対して該細孔径を有する全細孔の容積の和を細孔径の小さいものから順に積算したときに、積算値が直径20Å未満のマイクロ孔、及び直径20Å以上500Å以下のメソ孔をあわせた合計細孔容積の50%となるときの細孔径である。
本発明において、マイクロ孔量及びメソ孔量は以下のような方法により求めた値である。すなわち、試料を500℃で一昼夜真空乾燥を行い、窒素を吸着質とし吸脱着の等温線の測定を行なう。このときの脱着側の等温線を用いて、マイクロ孔量はMP法により、メソ孔量はBJH法により算出した。
MP法とは、「t−プロット法」(B.C.Lippens,J.H.de Boer,J.Catalysis,4319(1965))を利用して、マイクロ孔容積、マイクロ孔面積、及びマイクロ孔の分布を求める方法を意味し、M.Mikhail, Brunauer, Bodorにより考案された方法である(R.S.Mikhail,S.Brunauer,E.E.Bodor,J.Colloid Interface Sci., 26,45 (1968))。また、BJH法とは、一般的にメソ孔の解析に用いられる計算方法で、Barrett, Joyner, Halendaらにより提唱されたものである(E. P. Barrett, L. G. Joyner and P. Halenda, J. Amer. Chem. Soc., 73, 373(1951))。
該活性炭は、所望の特性を発揮する限りその原料などに特に制限はなく、石油系、石炭系、植物系、高分子系などの各種の原料から得られた市販品を使用することができる。該活性炭の平均粒径は、1〜500μmが好ましく、1〜50μmであることがより好ましい。該活性炭の粒径が500μm以下であれば、塗布法による電極作製が容易になり、粒径が1μm以上であれば、塗布、固着させるために必要な結着剤が少なくてすみ体積エネルギー密度を高くできる。
正極活物質層における結着剤としては、ポリビニリデンフルオライド(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、などを使用することができ、その添加量は活物質100質量%に対して3〜20質量%の範囲が好ましく、5〜15質量%の範囲がより好ましい。結着剤の添加量が20質量%よりも多いと、活物質の表面を結着剤が覆ってしまい、イオンの出入りが遅くなり高出力密度が得られなくなるため好ましくない。また、結着剤の添加量が3質量%未満であると、活物質層を集電体上に固着することが難しい。
正極活物質層には、活性炭及び結着剤以外に、必要に応じて導電性炭素材料からなる導電性フィラーを混合することができる。このような導電性フィラーとしては、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、気相成長炭素繊維、黒鉛、これらの混合物などが好ましい。正極活物質層における導電性フィラーの混合量は、正極活物質に対して0〜20質量%が好ましく、1〜15質量%の範囲がさらに好ましい。導電性フィラーは高入力の観点からは、混合したほうが好ましいが、混合量が20質量%よりも多いと正極活物質層における正極活物質の含有量が少なくなるために、体積あたりのエネルギー密度が低下するので好ましくない。
上記正極集電体上には、正極活物質層を塗布する前に予め、導電性フィラーと結着剤を含有する導電層を設け、正極電極体自身の抵抗を減少させることができる。抵抗が減少する理由としては、正極活物質層と正極集電体の間の接触抵抗が低減したためと推察される。該導電性フィラーとしては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、気相成長炭素繊維、及びこれらの混合物などが好ましい。該導電層の厚みは、1〜20μm、好ましくは1〜10μmである。導電層の厚みが1μm以上であれば抵抗が減少するので好ましい。また20μm以下であれは、蓄電素子としてのエネルギー密度の低下が少ないので好ましい。
正極電極体は、活性炭と結着剤(必要に応じ、導電性フィラー)とを溶媒に分散させたペーストを作製し、このペーストを正極集電体上に塗布し、乾燥し、必要に応じてプレスすることにより得られる。塗布方法を例示すれば、バーコート法、転写ロール法、Tダイ法、スクリーン印刷法などを挙げることができ、ペーストの物性と塗布厚に応じた塗布方法を適宜選択できる。
上記製造方法の場合には、嵩密度は、プレスクリアランスによりコントロールすることができ、厚みは、スラリー粘度のコントロールとコーターのクリアランス設定によりコントロールすることができる。
負極電極体は、負極集電体上に、負極活物質層を形成することによって、作製することができる。負極集電体は、金属箔であることが好ましく、更に好ましくは、1〜100μmの厚みの銅箔である。
負極活物質層は負極活物質と結着剤を含有し、必要に応じて導電性フィラーを含有する。負極活物質は、リチウムイオン吸蔵可能炭素材料である天然黒鉛、人造黒鉛、コークス、難黒鉛性カーボン、及び複合多孔性材料などの炭素質材料であってBET法による比表面積が1〜1,500m/gのものが好ましく使用できる。アセチレンブラック、カーボンブラック、活性炭のようにBET法による比表面積が1,500m/gを超えるような炭素質材料は、本発明で使用される負極活物質としては好ましくない。上記リチウムイオン吸蔵可能炭素材料のなかでも、複合多孔性材料は本発明の負極により好適な材料である。上記リチウムイオン吸蔵可能炭素材料の形状は、平均粒径が1〜500μm程度のものが好ましく、1〜50μmのものがより好ましい。
負極活物質が、天然黒鉛、人造黒鉛、コークス又は難黒鉛性カーボンの場合は、BET法による比表面積は1〜200m/gが好ましく、3〜100m/gがより好ましい。比表面積が1m/gより小さいと大電流による放電や充電ができなくなるという問題が発生し、一方、比表面積が200m/gより大きいと粒径が細かくなりすぎるために電極化が困難になるという問題が発生する。
一方、負極活物質が、複合多孔性材料の場合は、比表面積が10〜1,500m/gであることが好ましく、10〜1000m/gがより好ましく、20〜800m/gが更に好ましい。比表面積が10m/gより小さいと大電流による放電や充電ができなくなるという問題が発生し、一方、比表面積が1,500m/gより大きいと電解液中のリチウムイオンと該複合多孔性材料の反応が大きくなり、蓄電素子の高エネルギー密度化が困難になる。
負極活物質層における結着剤としては、正極活物質層と同様に、PVdF、PTFE、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体などを使用することができ、その添加量は活物質100質量%に対して3〜20質量%の範囲が好ましく、5〜15質量%の範囲がより好ましい。結着剤の添加量が20質量%よりも多いと、活物質の表面を結着剤が覆ってしまい、イオンの出入りが遅くなり高出力密度が得られなくなるため好ましくない。また、結着剤の添加量が3質量%未満であると、活物質層を集電体上に固着することが難しい。
上記負極活物質層には、上記リチウムイオン吸蔵可能炭素材料及び結着剤以外に、必要に応じて負極活物質より導電性の高い炭素質材料からなる導電性フィラーを混合することができる。該導電性フィラーとしては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、気相成長炭素繊維、及びこれらの混合物を挙げることができる。該導電性フィラーの混合量は、負極活物質に対して0〜20質量%が好ましく、1〜15質量%の範囲がより好ましい。導電性フィラーは高入力の観点からは混合したほうが好ましいが、混合量が20質量%よりも多いと負極活物質層における負極活物質の含有量が少なくなるために、体積あたりのエネルギー密度が低下するので好ましくない。
負極は、リチウムイオン吸蔵可能炭素材料と結着剤(必要に応じ、導電性フィラー)とを溶媒に分散させたペーストを作製し、このペーストを負極集電体上に塗布し、乾燥し、必要に応じてプレスすることにより得られる。塗布方法としては、正極活物質層と同様の方法が使用可能であり、ペーストの物性と塗布厚に応じた塗布方法を適宜選択することができる。上記負極活物質層の厚みは、通常50〜200μm程度が好ましい。
上記負極集電体上には、負極活物質層を塗布する前に予め、導電性フィラーと結着剤を含有する導電層を設けることもできる。該導電性フィラーとしては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、気相成長炭素繊維、及びこれらの混合物などが好ましい。該導電層の厚みは、1〜20μm、好ましくは1〜10μmである。1μm以下では導電層としての機能が不足し、一方、20μm以上では、負極の体積に占める導電層の体積が増加するため、蓄電素子としてのエネルギー密度が低下するので好ましくない。
成型された正極電極体及び負極電極体は、セパレータを介して積層又は捲回積層され、金属缶又はラミネートフィルムから形成された外装体内に挿入される。セパレータとしては、リチウムイオン二次電池に用いられるポリエチレン製の微多孔膜若しくはポリプロピレン製の微多孔膜又は電気二重層コンデンサで用いられるセルロース製の不織紙などを用いることができる。
セパレータの厚みは10μm以上50μm以下が好ましい。厚みが10μm以上であれば、内部のマイクロショートによる自己放電を抑制できるため好ましく、一方、厚みが50μm以下であれば、蓄電素子のエネルギー密度と出力特性を高くすることが可能となるため好ましい。
外装体に使用される金属缶としては、アルミニウム製のものが好ましい。また、外装体に使用されるラミネートフィルムは、金属箔と樹脂フィルムを積層したフィルムが好ましく、外層樹脂フィルム/金属箔/内装樹脂フィルムからなる3層構成のものが例示される。外層樹脂フィルムは接触等により金属箔が損傷を受けることを防止するためのものであり、ナイロンやポリエステル等の樹脂が好適に使用できる。金属箔は水分やガスの透過を防ぐためのものであり、銅、アルミニウム、ステンレス等の箔が好適に使用できる。また、内装樹脂フィルムは、内部に収納する電解液から金属箔を保護するとともに、ヒートシール時に溶融封口させるためのものであり、ポリオレフィン、酸変性ポリオレフィンが好適に使用できる。
本発明の蓄電素子に用いられる非水系電解液の溶媒としては、炭酸エチレン(EC)、炭酸プロピレン(PC)に代表される環状炭酸エステル、炭酸ジエチル(DEC)、炭酸ジメチル(DMC)、炭酸エチルメチル(MEC)に代表される鎖状炭酸エステル、γ−ブチロラクトン(γBL)などのラクトン類、及びこれらの混合溶媒を用いることができる。
これら溶媒に溶解する電解質はリチウム塩である必要があり、好ましいリチウム塩として、例えば、LiN(SO、LiBF 、LiPFを挙げることができる。電解液中の電解質濃度は、0.5〜2.0mol/Lの範囲が好ましい。0.5mol/L以上であればアニオンの供給により蓄電素子の容量を高くでき、一方、2.0mol/L以下であれば未溶解の塩が電解液中に析出したり、電解液の粘度が高くなりすぎることによって逆に伝導度が低下することを防ぐことが可能である。
なお、本発明の蓄電素子に用いられる負極には、後述する実施例記載の方法等によって、予めリチウムイオンをドープしておくことができる。リチウムイオンをドープしておくことにより、蓄電素子の初期効率、容量を制御することが可能である。
本発明の蓄電素子は、正極電極体と負極電極体とをセパレータを介して捲回又は積層し、缶又はラミネートフィルムの外装体を装着した後、電解液を注入し、外装体を密閉することで得ることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例によって具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
[正極電極体の作製]
破砕されたヤシ殻炭化物を、小型炭化炉において窒素中、500℃で3時間炭化処理した。処理後の該炭化物を賦活炉内へ入れ、1kg/hの水蒸気を予熱炉で加温した状態で該賦活炉内へ投入し、900℃まで8時間かけて昇温した後に取り出し、窒素雰囲気下で冷却して活性炭を得た。得られた活性炭を、10時間通水洗浄を行った後に水切りした。その後、115℃に保持された電気乾燥機内で10時間乾燥した後に、ボールミルで1時間粉砕を行い、正極材料となる活性炭1を得た。
本活性炭1を、ユアサアイオニクス社製細孔分布測定装置(AUTOSORB−1 AS−1−MP)で、細孔分布を測定した。その結果、BET比表面積は2,360m/g、メソ孔量(V1)は0.52cc/g、マイクロ孔量(V2)は0.88cc/gであった。
この活性炭1を正極活物質に用い、該活性炭1 80.8重量部、ケッチェンブラック6.20重量部、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)10.0重量部及びPVP(ポリビニルピロリドン)3.00重量部とNMP(N−メチルピロリドン)を混合して、スラリーを得た。次いで、得られたスラリーを厚さ15μmのアルミニウム箔の片面に塗布し、乾燥し、プレスして、活物質層の嵩密度が0.55g/cm、活物質層の厚さが26.5μmの正極電極体を得た。
[負極電極体の作製]
市販のピッチ系活性炭(BET法による比表面積が1,955m/g)150gをステンレススチールメッシュ製の籠に入れ、石炭系ピッチ300gを入れたステンレス製バットの上に置き、電気炉(炉内有効寸法300mm×300mm×300mm)内に設置して、熱反応を行った。熱処理は窒素雰囲気下で、670℃まで4時間で昇温し、同温度で4時間保持し、次いで自然冷却により60℃まで冷却した後、炉から取り出した。得られた複合多孔性材料のBET比表面積は243m/gであった。
次いで、得られた複合多孔性材料83.4g、アセチレンブラック8.30g、及びポリフッ化ビニリデン(PVdF)(Mw=100万)8.30gを、N−メチルピロリドン(NMP)を混合してスラリーにした。次いで、得られたスラリーを厚さ15μmの銅箔の片面に塗布し、乾燥し、プレスして、電極層の厚さが62.3μmである負極電極体を得た。この電極層に含有されるPVdFの割合は、8.3重量%であった。
この負極電極体に、複合多孔性材料単位重量あたり760mAh/gに相当するリチウムイオンを、リチウム金属を用いて電気化学的にドーピングした。
[蓄電素子の組立と性能]
得られた負極電極体、及び正極電極体の間に、セルロース系セパレータ(厚み30μm)を積層して非水系リチウム型蓄電素子を組立てた。エチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートを1:4重量比で混合した非水系溶媒に1mol/lの濃度でLiN(SOを溶解した溶液を、電解液として使用した。
作製した蓄電素子を1mAの電流で4.0Vまで充電し、その後4.0Vの定電圧を印加する定電流定電圧充電を2時間行った。次いで、1mAの定電流で2.0Vまで放電した。放電容量は、0.226mAhとなった。このときの平均電圧は3.0Vであった。従って、この蓄電素子の1Cとなる電流値は0.226mAである。次に、110Cとなる25mAの電流で4.0Vまで充電し、その後4.0Vの定電圧を印加する定電流定電圧充電を10分行った後、4.5Cとなる1mAの定電流で2.0Vまで放電した。放電容量は0.226mAhであった。従って高速充電を行っても入力効率は保たれていた。
同様の充電の後、後述のさまざまなCレートによって放電する操作を繰り返し、体積当たりの出力密度を算出する。Cレートとは、素子の有する容量を1時間で放電するときの電流値を1Cとする単位である。この方法によって出力密度、エネルギー密度を算出した。すなわち、ある一定の出力値W(ワット)で蓄電素子を放電したとき、その放電の持続時間h(アワー)とすると、そのとき取り出せるエネルギー量Eは、E=W×hと表わされる。これらの値は蓄電素子の大きさによって異なるため、その能力を標準化して比較するため、それぞれの値をセルの体積L(リットル)で除した数字を、出力密度W/L、エネルギー密度Wh/Lとして表記する必要がある。従って、持続時間を大きくした際にエネルギー密度が大きいほど、また持続時間を小さくした際に出力密度が大きいほど、バランスのとれた優れた蓄電素子といえる。
次に、110Cとなる25mAの電流で10分間の定電流定電圧充電を行った後、4.5Cの電流で放電を行い、この充電を繰り返し220C、660C、1100Cで放電し、ユニット体積当りの限界電流密度を算出し、それぞれのエネルギー密度と出力密度を算出したところ、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度は、11.7Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、55kW/Lであった。
<実施例2>
[正極電極体の作製]
活物質層の厚さが40.0μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると15.2Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、54kW/Lであった。
<実施例3>
[正極電極体の作製]
活物質層の厚さが58.5μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると17.0Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、45kW/Lであった。
<実施例4>
[正極電極体の作製]
活物質層の厚さが69.5μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると18.2Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、43kW/Lであった。
<実施例5>
[正極電極体の作製]
活物質層の厚さが84.0μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると19.1Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、39kW/Lであった。
<実施例6>
[正極電極体の作製]
活物質として市販の活性炭2を用い、この活性炭2の物性評価を実施例1と同様な方法にて行った。その結果、BET比表面積は1620m/g、メソ孔量(V1)は0.18cc/g、マイクロ孔量(V2)は0.67cc/gであった。以下、実施例1と同様にて電極体を作製し、活物質層の嵩密度0.54g/cm、活物質層の厚さが55.0μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると16.5Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、38kW/Lであった。
<実施例7>
[正極電極体の作製]
活物質層の厚さが70.0μmであること以外は実施例6と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると17.5Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、36.5kW/Lであった。
<比較例1>
[正極電極体の作製]
活物質層の厚さが12.3μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると6.9Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、56kW/Lであった。
<比較例2>
[正極電極体の作製]
活物質層の厚さが106.0μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると20.0Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、28kW/Lであった。
<実施例8>
[正極電極体の作製]
活物質層の嵩密度が0.47g/cm、活物質層の厚さが63.5μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると16.0Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、50kW/Lであった。
<実施例9>
[正極電極体の作製]
活物質層の嵩密度が0.53g/cm、活物質層の厚さが50.5μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると15.6Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、50kW/Lであった。
<実施例10>
[正極電極体の作製]
活物質層の嵩密度が0.60g/cm、活物質層の厚さが43.5μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると15.7Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、49kW/Lであった。
<比較例3>
[正極電極体の作製]
活物質層の嵩密度が0.43g/cm、活物質層の厚さが64.0μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てたところ、正極電極体の活物質層の粉落ちが確認された。
<比較例4>
[正極電極体の作製]
活物質層の嵩密度が0.70g/cm、活物質層の厚さが40.0μmであること以外は実施例1と同様のものを用いた。
[負極電極体の作製]
実施例1と同様のものを用いた。
[蓄電素子の組立と性能]
実施例1と同様に組み立てた。
作製した蓄電素子に対して実施例1と同様の測定を行い、放電の持続時間20秒でのエネルギー密度を算出すると15.7Wh/L、持続時間0.1秒での出力密度は、35kW/Lであった。
以上の結果を以下の表1にまとめて示す。
Figure 2010267878
表1から、本発明により、高エネルギー密度を有し、かつ優れた出力密度を発現可能な蓄電素子を得ることができることが分かる。
本発明の蓄電素子は、自動車において、内燃機関または燃料電池、モーター、及び蓄電素子を組み合わせたハイブリット駆動システムの分野、さらには瞬間電力ピークのアシスト用途などで好適に利用できる。

Claims (2)

  1. 負極集電体に負極活物質層を設けた負極電極体、正極集電体に正極活物質層を設けた正極電極体、及びセパレータを積層してなる電極積層体、並びにリチウムイオンを含有した電解質を含む非水系電解液を外装体に収納してなる非水系リチウム型蓄電素子であって、該負極活物質層がリチウムイオンを吸蔵放出する材料を含み、該正極活物質層が活性炭を含み、該正極活物質層の嵩密度D(g/cm)が0.45≦D≦0.65であり、そして該正極活物質層の厚みL(μm)が20≦L≦100であることを特徴とする前記非水系リチウム型蓄電素子。
  2. 前記活性炭の、BJH法により算出した直径20Å以上500Å以下の細孔に由来するメソ孔量をV1(cc/g)と、そしてMP法により算出した直径20Å未満の細孔に由来するマイクロ孔量をV2(cc/g)とするとき、0.3<V1≦0.8かつ0.5≦V2≦1.0かつ0.3≦V1/V2≦0.9である、請求項1に記載の非水系リチウム型蓄電素子。
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