JP2010265871A - Intake manifold - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内燃機関いわゆるエンジンに用いられるインテークマニホールドに関する。 The present invention relates to an intake manifold used for an internal combustion engine, a so-called engine.
インテークマニホールドの従来例としては、複数に分割された樹脂製のピース相互を溶着することによりサージタンク室が形成されたものがある(例えば特許文献1参照)。 As a conventional example of an intake manifold, there is one in which a surge tank chamber is formed by welding resin pieces divided into a plurality of pieces (see, for example, Patent Document 1).
前記従来例では、相互に溶着される両ピースにおけるサージタンク室の分割面を含む側壁部が一重壁構造であったため、その側壁部の耐圧強度が不足する場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、サージタンク室の分割面を含む側壁部の耐圧強度を向上することのできるインテークマニホールドを提供することにある。
In the conventional example, since the side wall portion including the split surface of the surge tank chamber in both pieces welded to each other has a single wall structure, the pressure strength of the side wall portion may be insufficient.
The problem to be solved by the present invention is to provide an intake manifold capable of improving the pressure resistance of the side wall portion including the dividing surface of the surge tank chamber.
前記課題は、特許請求の範囲の各請求項に記載された構成を要旨とするインテークマニホールドにより解決することができる。
すなわち、請求項1に記載されたインテークマニホールドによると、相互に溶着される両ピースにおけるサージタンク室の分割面を含む側壁部に、通路内壁部と通路外壁部とを備えかつその両壁部の間をサージタンク室に連通する連通路とする二重壁部を設けたものである。したがって、サージタンク室の分割面を含む側壁部に二重壁部が設けられることにより、その側壁部の耐圧強度を向上することができる。また、二重壁部の通路内壁部と通路外壁部との間を利用してサージタンク室に連通する連通路を形成することができる。
The above-mentioned problems can be solved by an intake manifold having the gist of the configuration described in each claim.
That is, according to the intake manifold described in claim 1, the side wall portion including the split surface of the surge tank chamber in both pieces welded to each other includes the passage inner wall portion and the passage outer wall portion, and A double wall portion is provided as a communication passage communicating with the surge tank chamber. Therefore, by providing the double wall portion on the side wall portion including the dividing surface of the surge tank chamber, the pressure resistance strength of the side wall portion can be improved. In addition, a communication path that communicates with the surge tank chamber can be formed by using the space between the inner wall portion and the outer wall portion of the double wall portion.
また、請求項2に記載されたインテークマニホールドによると、連通路の通路内壁部同士及び通路外壁部同士を溶着したものである。したがって、サージタンク室の分割面を含む側壁部が二重溶着構造とされることにより、その側壁部の耐圧強度を一層向上することができる。
Moreover, according to the intake manifold described in
また、請求項3に記載されたインテークマニホールドによると、ピースに設けられた溶着にかかる接合フランジと、ピースの外側面に設けられた補強リブとが交差状をなすものにおいて、接合フランジの外側部に設けられる凸条を、補強リブを間に分断したものである。したがって、凸条と補強リブとが独立的に形成されることにより、凸条と補強リブとが連続する場合と比べて、補強リブの根元部に大きなR状の傾斜面を形成することができ、その根元部に対する応力集中を緩和することができる。なお、凸条と補強リブとが連続する場合は、成形上、補強リブの根元部に小さなR状の傾斜面しか形成することができず、その根元部に応力集中を生じやすい問題があるが、補強リブを間に凸条を分断することでその問題を改善することができる。 Further, according to the intake manifold according to claim 3, in the case where the joining flange for welding provided on the piece and the reinforcing rib provided on the outer surface of the piece cross each other, the outer portion of the joining flange The ridges provided in are separated by reinforcing ribs. Therefore, by forming the ridges and the reinforcing ribs independently, it is possible to form a large R-shaped inclined surface at the root portion of the reinforcing ribs as compared to the case where the ridges and the reinforcing ribs are continuous. The stress concentration on the root portion can be relaxed. In the case where the ridges and the reinforcing ribs are continuous, only a small R-shaped inclined surface can be formed at the root part of the reinforcing rib for molding, and there is a problem that stress concentration tends to occur at the root part. The problem can be improved by dividing the ridge between the reinforcing ribs.
また、請求項4に記載されたインテークマニホールドによると、サージタンク室の壁部の外側面にハニカム状リブを設けたものである。したがって、ハニカム状リブは、格子状リブと比べて、力の伝達が放射状になることから、集中応力を緩和し、サージタンク室の壁部の耐圧強度を向上することができる。また、ハニカム状リブは、サージタンク室の壁部の振動の低減にも有効である。また、ハニカム状リブは、格子状リブと比べて、1区画を形成するに要するリブの周長が同じでも、1区画の面積が大きく形成することができることにより、材料量を削減し、コストを低減することができる。また、ハニカム状リブは、格子状リブと比べて、見栄えが良く、意匠性を向上することができる。
Moreover, according to the intake manifold described in
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。 Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings.
[実施例1]
本発明の実施例1を説明する。本実施例では、直列4気筒エンジンに適用されるインテークマニホールドを例示する。説明の都合上、インテークマニホールドの基本的構成を説明した後でマニホールド本体の各部について説明する。
[Example 1]
A first embodiment of the present invention will be described. In this embodiment, an intake manifold applied to an in-line four-cylinder engine is illustrated. For convenience of explanation, each part of the manifold body will be explained after the basic configuration of the intake manifold is explained.
[インテークマニホールドの基本的構成]
インテークマニホールドの基本的構成を説明する。なお、図1はインテークマニホールドを示す正面図、図2は同じく左側面図、図3は同じく右側面図、図4は同じく背面図である。
図1に示すように、インテークマニホールド10は、その主体をなすマニホールド本体12と、マニホールド本体12の吸気の流れの下流側に接続される連結部材14とにより構成されている(図2〜図4参照)。なお、図7はマニホールド本体を示す正面図、図8は同じく左側面図、図9は同じく右側面図である。
[Basic structure of intake manifold]
The basic configuration of the intake manifold will be described. 1 is a front view showing the intake manifold, FIG. 2 is a left side view, FIG. 3 is a right side view, and FIG. 4 is a rear view.
As shown in FIG. 1, the
図9に示すように、前記マニホールド本体12は、前後方向(図9において左右方向)に3分割されており、中央の第1のピース18の前側(図9において左側)に第2のピース20を溶着(例えば、振動溶着)により接合し、また、第1のピース18の後側(図9において右側)に第3のピース22を溶着(例えば、振動溶着)により接合することによって構成されている(図8参照)。なお、図8及び図9において、第1のピース18に対する溶着前の両ピース20,22が二点鎖線20,22で示されている。また、図10は第1のピースを示す正面図、図11は同じく背面図、図19は第2のピースを示す背面図、図20は第3のピースを示す正面図である。
As shown in FIG. 9, the
前記各ピース18,20,22は、樹脂製で、例えば射出成形により形成されている。第1のピース18は、マニホールド本体12の主体をなす部材である。また、第2のピース20は、第1のピース18の前面側を覆う部材である。また、第3のピース22は、第1のピース18の後面側を覆う部材である。また、マニホールド本体12の上部には、3ピース18,20,22の接合により、吸気脈動を低減するための容積部としての横長中空状のサージタンク室24が構成されている。サージタンク室24は、図12に表されている。なお、図12は図10のXII−XII線矢視断面図である。また、各ピース18,20,22において、サージタンク室24を構成する部分に同一符号、24が付されている(図10、図11、図19、図20参照)。
The
図10に示すように、前記第1のピース18におけるサージタンク室24の上壁部の右部には、吸気導入口33を有するスロットル取付フランジ32が形成されている。スロットル取付フランジ32は、図26に平面図で示されている。
図26に示すように、スロットル取付フランジ32には、後方(図26において下方)へ突出されかつ先端部上に突出する位置決めピン36を有する位置決めステー35が突出されている。また、スロットル取付フランジ32の上端面には、位置決めピン37が突出されている。両位置決めピン36,37は、スロットル取付フランジ32の周方向に所定角度離れた位置関係をもって配置されている。
As shown in FIG. 10, a
As shown in FIG. 26, the
図10に示すように、前記スロットル取付フランジ32にスロットル装置16のスロットルボデー17を取付けるに際し、両位置決めピン36,37と、スロットルボデー17側に設けられた両位置決め穴(図示省略)とが嵌合されることにより、スロットル取付フランジ32に対するスロットルボデー17の位置決めがなされるようになっている。また、スロットル取付フランジ32には、スロットルボデー17がボルト(図示省略)等の締結により装着可能されるようになっている。スロットルボデー17の上流側には、エアクリーナ(図示省略)が接続される。したがって、エアクリーナからスロットルボデー17内に流れてきた吸気は、吸気導入口33からサージタンク室24に導入される。また、スロットル装置16は、スロットルボデー17に回転可能に設けられたスロットルバルブ(図示省略)の開閉によってサージタンク室24への吸気量を調節する。なお、スロットルボデー17には、エンジン冷却水(温水)を流す冷却水配管(図示省略)を備えている。
As shown in FIG. 10, when the
図12に示すように、前記第1のピース18と第3のピース22との接合により、サージタンク室24から分岐する4本の分岐通路28が形成されている。また、各ピース18,22において、分岐通路28を構成する部分に同一符号、28が付されている(図11及び図20参照)。図11及び図20に示すように、各分岐通路28は、左右2本ずつを1組として左右方向に並んでいる。また、図11に示すように、第1のピース18の下端部には、横長状の接続フランジ30が形成されている。接続フランジ30の下面側には、各分岐通路28の出口がそれぞれ開口されている(図12参照)。なお、図17はマニホールド本体の接続フランジを示す端面図である。
As shown in FIG. 12, four
前記各ピース18,20,22の外周部の溶着にかかる接合面には、接合フランジ39,41,43が形成されている(図10、図19及び図20参照)。なお、接合フランジ39,41,43において実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付す。また、図13は図10のXIII−XIII線矢視断面図である。
図13に示すように、一方の接合フランジ39の接合面には、凸条をなす溶着部44が形成されている。また、他方の接合フランジ41,43の接合面には、凸条をなす溶着部45と、その溶着部45の外周側に凹溝46を介して突出された凸条をなすバリ隠し部47と、前記溶着部45の内周側に凹溝48を介して突出された凸条をなすバリ隠し部49とが形成されている。また、他方の接合フランジ41,43の接合面と反対側の面の外周端には、それぞれ引掛壁51が形成されている。なお、溶着部44,45は、接合フランジ39,41,43に限らず、ピース相互の接合に必要とされる部分に適宜設定されるものである。また、外側の凹溝46及びバリ隠し部47、及び/又は、内側の凹溝48及びバリ隠し部49についても、必要に応じて適宜設定されるものである。
Joining
As shown in FIG. 13, a
そして、第1のピース18に各ピース20(又は22)をそれぞれ溶着するに際し、第1のピース18の接合フランジ39上に、第2のピース20(又は第3のピース22)の接合フランジ41(又は43)を対応させた状態で、振動溶着装置によって両接合フランジ39と41(又は43)をそれぞれ振動溶着することにより、両接合フランジ39,41(又は43)の溶着部44,45が互いに溶着される。第1のピース18に対する各ピース20,22のそれぞれの溶着に際しては、第1のピース18が下側、第2のピース20及び第3のピース22が上側に配置された状態で、振動溶着装置の上型と下型との間に両ピース18,20(又は22)が押圧保持されつつ、上型により各ピース20(又は22)に振動が付与される。このとき、各ピース20(又は22)の引掛壁51には、上型の溶着用治具53の引掛部54が引掛けられるようになっている。上記したように、各ピース18,20,22を接合することにより、前記マニホールド本体12が構成される(図7〜図9参照)。
When each piece 20 (or 22) is welded to the
図1に示すように、前記連結部材14は、金属製、例えばアルミダイカスト製で、左右方向に並ぶ4本の連絡通路56を備えている。連結部材14の上端部には上流側の連結フランジ58が形成されている。その連結フランジ58には、各連絡通路56の入口が開口されている。なお、図18は連結部材の上流側の連結フランジを示す端面図である。
また、図2に示すように、連結部材14の下端部には下流側の連結フランジ60が形成されている。その連結フランジ60には、各連絡通路56の出口が開口されている。各連絡通路56の出口は後方(図2において左方)に向けられている。さらに、連結フランジ60には、金属製、例えばアルミダイカスト製のカバーフランジ62がガスケット等(図示省略)を介してボルト63等により重合状に締結されている。カバーフランジ62には、各連絡通路56(図1参照)と連通する各連絡口64が形成されている(図4参照)。
As shown in FIG. 1, the connecting
As shown in FIG. 2, a
図1に示すように、前記マニホールド本体12の接続フランジ30と前記連結部材14の上流側の連結フランジ58とは、ガスケット等(図示省略)を介してボルト等により締結されている。これにより、マニホールド本体12の各分岐通路28(図17参照)と連結部材14の各連絡通路56(図18参照)とが連通される。このように、マニホールド本体12と連結部材14とが一体化されることによりインテークマニホールド10が構成される(図1〜図4参照)。また、連結部材14のカバーフランジ62(図1参照)は、図示しないエンジンのエンジンヘッドいわゆるシリンダヘッドの吸気側にボルト等により締結されるようになっている。したがって、マニホールド本体12のサージタンク室24から各分岐通路28に分岐された吸気は、連結部材14の各連絡通路56、カバーフランジ62の各連絡口64(図4参照)を通り、シリンダヘッドの各吸気ポートを介して各気筒の燃焼室に供給される。なお、マニホールド本体12の接続フランジ30と連結部材14の上流側の連結フランジ58との締結構造については後で説明する。
As shown in FIG. 1, the
次に、前記インテークマニホールド10のマニホールド本体12の各部について説明する。
[(1)パージガス通路]
パージガス通路について説明する。
前記マニホールド本体12には、キャニスタ(図示省略)から脱離されたパージガスを前記サージタンク室24へ導入するパージガス通路68が設けられている(図10、図11、図19、図20参照)。パージガス通路68は、前記3ピース18,20,22の接合によって構成されている。また、パージガス通路68は、前記第2のピース20に設けられたパージガス導入ポート69(図19参照)と、第1のピース18と第2のピース20との接合によって構成された上流側通路部70(図10及び図19参照)と、第1のピース18と第3のピース22との接合によって構成された下流側通路部72(図11及び図20参照)とを備えている。なお、パージガス通路68は、本明細書でいう「連通路」に相当する。また、図21はパージガス通路の上流側通路部を示す分解斜視図、図22は同じく下流側通路部を示す分解斜視図である。
Next, each part of the
[(1) Purge gas passage]
The purge gas passage will be described.
The
図7に示すように、前記パージガス導入ポート69は、第2のピース20の上端部において開口端が左方に指向するように形成されている。パージガス導入ポート69には、キャニスタ76のパージポートからのパージガスが流れるゴムホースからなるパージガスホース74の下流端が接続される。また、パージガスホース74の途中には、パージガスの流量を制御する電磁式流量制御弁等からなるパージ制御弁75が介在されている。なお、キャニスタ76は、燃料タンク(図示省略)内で発生した蒸発燃料を吸着し、その蒸発燃料をエンジンの運転時にパージガスとして脱離する。
As shown in FIG. 7, the purge
図21に示すように、前記上流側通路部70は、第1のピース18と第2のピース20の上側部の分割面である接合面に沿ってL字溝状に形成されており、両ピース18,20の接合によってL字管状に形成されるようになっている。なお、両ピース18,20において、上流側通路部70を構成する部分に同一符号、70が付されている。
また、上流側通路部70の上流端すなわち上端部は、前記パージガス導入ポート69と連通されている。また、上流側通路部70の下側右端部の下流端には、前後方向に貫通する連通孔83が形成されている(図10参照)。また、前記両ピース18,20の溶着部44,45は、上流側通路部70を取り囲むように形成されている(図10、図19、図21参照)。
As shown in FIG. 21, the
Further, the upstream end, that is, the upper end portion of the
図22に示すように、前記下流側通路部72は、第1のピース18と第3のピース22の上側部の分割面である接合面に沿って横長状に形成されており、両ピース18,22の接合によって横長管状に形成されるようになっている。なお、両ピース18,20において、下流側通路部72を構成する部分に同一符号、72が付されている。
また、下流側通路部72の上流端すなわち左端部(図11において右端部)は、前記連通孔83と連通されている。また、下流側通路部72の下流端すなわち右端部(第1のピース18の下流側通路部72の右端部(図11において右端部)及び、第3のピース22の下流側通路部72の右端部(図20において右端部)は、下方に開口する導出口88を介して前記サージタンク室24と連通されている(図11、図20、図22参照)。また、前記両ピース18,22の溶着部44,45は、下流側通路部72(導出口88を除く)を取り囲むように形成されている(図11、図20、図22参照)。また、下流側通路部72の導出口88は、前記吸気導入口33の後側(図11において紙面表側)に隣接する位置に配置されている。その導出口88からサージタンク室24へ流出したパージガスは、サージタンク室24で吸気とミキシングされてから各分岐通路28へ分配される。
As shown in FIG. 22, the
Further, the upstream end, that is, the left end portion (the right end portion in FIG. 11) of the downstream
前記パージガス通路68における上流側通路部70及び下流側通路部72を備える側壁部(サージタンク室24の上壁部が相当する)は、相互に溶着される両ピース18,20、18,22におけるサージタンク室24の分割面を含む側壁部に相当している。そのサージタンク室24の上壁部は、通路内壁部(通路下壁部)と通路外壁部(通路上壁部)とを備えかつその両壁部の間をサージタンク室24に連通するパージガス通路68の各通路部70,72とする二重壁部となっており、その各通路部70,72の通路内壁部(通路下壁部)同士及び通路外壁部(通路上壁部)同士がそれぞれ溶着されている。
A side wall portion (corresponding to the upper wall portion of the surge tank chamber 24) including the upstream-
前記した構成によると、相互に溶着される両ピース18,20、18,22におけるサージタンク室24の分割面を含む側壁部(上壁部)に、通路内壁部と通路外壁部とを備えかつその両壁部の間をサージタンク室24に連通するパージガス通路68の通路部70,72とする二重壁部をそれぞれ設けたものである。したがって、サージタンク室24の側壁部(上壁部)に二重壁部が設けられることにより、その側壁部の耐圧強度を向上することができる。また、二重壁部の通路内壁部と通路外壁部との間を利用してサージタンク室24に連通するパージガス通路68の各通路部70,72をそれぞれ形成することができる。
According to the above configuration, the side wall portion (upper wall portion) including the dividing surface of the
また、パージガス通路68の通路部70,72の通路内壁部同士及び通路外壁部同士を溶着したものである。したがって、サージタンク室24の分割面を含む側壁部(上壁部)が二重溶着構造とされることにより、その側壁部の耐圧強度を一層向上することができる。
Further, the passage inner walls and the passage outer walls of the
また、パージガス通路68の導出口88が、サージタンク室24の吸気導入口33と隣接する位置に配置されている(図11参照)。ここで、導出口88が吸気導入口33と隣接する位置とは、導出口88から導出されたパージガスが吸気導入口33を流れる吸気の流れの影響を受ける位置をいう。このため、導出口88から導出されたパージガスが吸気導入口33を流れる吸気の流れの影響を受けない位置となるように、導出口88を吸気導入口33と離れた位置に配置した場合と比べて、サージタンク室24において吸気とパージガスとのミキシング作用が効果的になされることになる。これにより、サージタンク室24から各分岐通路28に分配されるパージガス量を均等化することができる。このことは、インテークマニホールド10の吸気導入口33と各分岐通路28の入口との間の距離が短く、吸気流れの主流が生成されないあるいは生成されにくい場合に有効である。
Further, the
[(2)補強リブ]
補強リブについて説明する。
図4に示すように、前記第3のピース22の外側面すなわちサージタンク室24の後壁上部には、複数本の補強リブ92が左右方向に所定の間隔を隔てて形成されている。また、左右両端部に位置する補強リブ92は、下方が互いに内向きとなるように傾斜されている。なお、図23は補強リブを示す斜視図、図24は補強リブを示す断面図である。
図23に示すように、第2のピース22の補強リブ92は、縦方向に延びる平板状で、前記接合フランジ43側の端部(図23において下端部)が該接合フランジ43と交差状をなすように形成されている。また、第2のピース22の引掛壁51は、補強リブ92を間に分断されている。なお、引掛壁51は、本明細書でいう「凸条」に相当する。
[(2) Reinforcement rib]
The reinforcing rib will be described.
As shown in FIG. 4, a plurality of reinforcing
As shown in FIG. 23, the reinforcing
前記した構成によると、第3のピース22に設けられた溶着にかかる接合フランジ43と、第3のピース22の外側面に設けられた補強リブ92とが交差状をなすものにおいて、接合フランジ43に設けられかつ前記溶着用治具53の引掛部54(図24参照)が引掛けられる引掛壁51を、補強リブ92を間に分断したものである(図23参照)。したがって、引掛壁51と補強リブ92とが独立的に形成されることにより、引掛壁51と補強リブ92とが連続する場合と比べて、補強リブ92の根元部に大きなR状の傾斜面93を形成することができ、その根元部に対する応力集中を緩和することができる(図23参照)。なお、引掛壁51と補強リブ92とが連続する場合は、成形上、補強リブ92の根元部に小さなR状の傾斜面しか形成することができず、その根元部に応力集中を生じやすいという問題が生じるが、補強リブ92を間に引掛壁51を分断することでその問題を改善することができる。
According to the above-described configuration, the joining
[(3)ガスタンク室]
ガスタンク室を説明する。
図12に示すように、前記マニホールド本体12の前側には、第1のピース18と第2のピース20との接合により、ブローバイガスをミキシングするための容積部としてのガスタンク室95が構成されている。なお、各ピース18,20において、ガスタンク室95を構成する部分に同一符号、95が付されている(図10及び図19参照)。また、図14は図10のXIV−XIV線矢視断面図、図15は図10のXV−XV線矢視断面図である。
ガスタンク室95は、横長状をなし、かつ左右両端部に下方へ膨出する膨出部96を有している(図10及び図19参照)。
[(3) Gas tank room]
The gas tank chamber will be described.
As shown in FIG. 12, on the front side of the
The
図12に示すように、第1のピース18において、各分岐通路28を形成する壁とガスタンク室95を形成する壁とが一体となっている。詳しくは、ガスタンク室95と各分岐通路28の上部とが壁(符号、97を付す)を介して前後に隣接されており、その壁97が各分岐通路28を形成する壁及びガスタンク室95を形成する壁に相当する(図14及び図15参照)。また、サージタンク室24とガスタンク室95とは、第1のピース18及び第2のピース20との接合による隔壁98を介して上下に隣接されている(図12及び図14参照)。
As shown in FIG. 12, in the
図8に示すように、前記第2のピース20には、前記ガスタンク室95に連通するブローバイガス導入ポート100が形成されている。ブローバイガス導入ポート100は、第2のピース20の左側部において開口端が左方(図19において右方)に指向するように形成されている。ブローバイガス導入ポート100には、図示しないクランクケースから吸気通路へブローバイガスを還流させるPCVシステムにおけるブローバイガス配管(図示省略)の下流端が接続される。これにより、ブローバイガスがブローバイガス導入ポート100からガスタンク室95に導入される。
As shown in FIG. 8, a blow-by
図10に示すように、前記ガスタンク室95の両膨出部96の下端部と、左右各組の両分岐通路28の吸気の流れ方向(図12において上下方向)の中央部とは、左右のガス分配通路102により連通されている(図15参照)。ガス分配通路102は、前記第1のピース18におけるガスタンク室95の各膨出部96の下端部において前後方向に貫通する横長状の連絡孔部104と、第1のピース18と第3のピース22との接合により形成されかつ左右方向に延びる分岐路部106とにより構成されている(図14参照)。なお、各ピース18,22において、分岐路部106を構成する部分に同一符号、106が付されている(図11及び図20参照)。
As shown in FIG. 10, the lower ends of the bulging
図11に示すように、連絡孔部104は、分岐路部106の左右方向の中央部と連通されている。また、分岐路部106の両端部は、両分岐通路28の上下方向の中央部と連通されている(図12、図15、図20参照)。また、連絡孔部104及び分岐路部106は、左右方向の中央部から両側方に向かって下方へ傾斜する逆V字状に形成されている(図10、図11参照)。また、分岐路部106は、左右方向の中央部から両側方に向かって後側に向かって傾斜する逆V字状に形成されている(図11及び図20参照)。
As shown in FIG. 11, the
前記した構成によると、ブローバイガス導入ポート100からガスタンク室95に導入されたブローバイガスは、ガスタンク室95内でミキシングされた後、各ガス分配通路102の連絡孔部104及び分岐路部106を介して各分岐通路28に分配される。したがって、ブローバイガスをガスタンク室95に導入するとともにそのブローバイガスをガスタンク室95でミキシングしてから、サージタンク室24を経由することなく、各分岐通路28に直接的に分配することにより、各分岐通路28へのガスの分配を均等化することができる。また、ブローバイガスがサージタンク室24を経由しないため、ブローバイガスがサージタンク室24での乱流に影響を受けることがなく、各分岐通路28に均等に分配することができる。なお、ブローバイガスは、本明細書でいう「エンジンへ還元するガス」に相当する。また、ガスタンク室95に導入されるガスは、エンジンへ還元するガスであればよく、パージガスに代えることができる。また、ガスタンク室95に導入されるガスは、EGRガスに代えることもできる。
According to the configuration described above, the blow-by gas introduced into the
また、各分岐通路28を形成する壁とガスタンク室95を形成する壁とが一体で、ガスタンク室95と各分岐通路28の上部とが壁97を介して前後に隣接されている(図12、図14、図15参照)。したがって、各分岐通路28を形成する壁とガスタンク室95を形成する壁とが別体で構成される場合と比べて、インテークマニホールド10の剛性を向上するとともにインテークマニホールド10を小型化することができる。
Further, the wall forming each
また、サージタンク室24とガスタンク室95とが隔壁98を介して隣接されている(図12及び図14参照)。したがって、サージタンク室24とガスタンク室95とが離れている場合と比べて、インテークマニホールド10の剛性を向上するとともにインテークマニホールド10を小型化することができる。
Further, the
また、ガス分配通路102の分岐路部106が、左右方向の中央部から両側方に向かって下方へ傾斜する逆V字状に形成されている(図11及び図20参照)。したがって、ガス分配通路102の分岐路部106を流れるブローバイガスが、各分岐通路28を流れる吸気にスムースに合流することができ、また、各分岐通路28から分岐路部106への吸気の逆流を防止することができる。
Further, the
[(4)第1のピース18の樹脂成形に係る射出ゲート]
第1のピース18の樹脂成形に係る射出ゲートについて説明する。
図10に示すように、第1のピース18の樹脂成形に際しての射出ゲート108は、前記中央側の両分岐通路28における前壁部の下端部の2点と、スロットル取付フランジ32の前面側中央部の1点との計3点に設定されている。そして、各射出ゲート108からの溶融樹脂の射出タイミングをコントロールすることにより、各射出ゲート108から充填された溶融樹脂によるウエルド部が、サージタンク室24及びガスタンク室95より下方に外れた位置に形成されるように設定されている。
[(4) Injection Gate for Resin Molding of First Piece 18]
An injection gate relating to resin molding of the
As shown in FIG. 10, the
前記した構成によると、重要な部位であるスロットル取付フランジ32に対して射出ゲート108を設定したことにより、スロットル取付フランジ32を精度良く成形することができる。また、サージタンク室24及びガスタンク室95より下方に外れた位置にウエルド部が形成されることにより、ボリュームが小さく、応力が集中しやすいサージタンク室24を取り囲む環状壁部にウエルド部が形成されることを回避することにより、その環状壁部の成形不良を防止するとともに強度を向上することができる。また、サージタンク室24及びガスタンク室95の溶着部44にウエルド部が形成されることを回避することにより、第1のピース18と第2のピース20(又は第3のピース22)との溶着不良(接合不良)を防止することができる。
According to the above-described configuration, the
[(5)ホースクランプ]
ホースクランプについて説明する。
図10に示すように、前記第1のピース18のサージタンク室24の右側壁部の外側には、前方を開口するC字状のホースクランプ112が一体形成されている(図7参照)。ホースクランプ112は、前記スロットル装置16のスロットルボデー17の冷却水配管とエンジンの冷却水配管とを連通するゴムホースからなる温水ホース114を弾性的に嵌合して保持する。また、第1のピース18を樹脂成形する金型に備えたスライド型を、図10において上下方向へスライドさせることにより、第1のピース18の樹脂成形と同時にホースクランプ112を形成することができる。
[(5) Hose clamp]
The hose clamp will be described.
As shown in FIG. 10, a C-shaped
図7に示すように、前記第2のピース20のサージタンク室24の左側壁部の外側には、前方を開口するC字状のホースクランプ116が一体形成されている。ホースクランプ116は、前記パージガス導入ポート69とパージ制御弁75とを連通するパージガスホース74を弾性的に嵌合して保持する。なお、図25は図19のXXV−XXV線矢視断面図である。
As shown in FIG. 7, a C-shaped
前記第2のピース20を樹脂成形する金型には、パージガス導入ポート69及びブローバイガス導入ポート100をそれぞれ成形するスライド型が備えられることから、これらのスライド型のスライド方向(図19において左右方向)と交差する方向をスライド方向とするスライド型を使用して、ホースクランプ116を成形することは、型構造上からして困難である。そこで、本実施例では、図25に示すように、第2のピース20の後面側(図25において下面側)を成形する固定型118とそのピース20の前面側(図25において上面側)を成形する可動型120とによりホースクランプ116を成形している。すなわち、可動型120に対してホースクランプ116はアンダーカット形状となるが、型抜き時において可動型120からホースクランプ116を無理抜きする構成とすることにより、ホースクランプ116の成形を実現している。これにより、ホースクランプ116を、スライド型を用いるこなく容易に成形することができる。
The mold for molding the
[(6)位置決めステー35の保護構造]
位置決めステー35の保護構造について説明する。
図26に示すように、前記スロットル取付フランジ32には、前記位置決めステー35と並列的に後方(図26において下方)に突出するスタンド122が形成されている。スタンド122は、スロットル取付フランジ32に対する位置決めステー35の突出高さ(下方への突出量)よりも大きな突出高さをもって形成されている。また、スタンド122は、位置決めステー35の剛性よりも大きい剛性を有している。
[(6) Protective structure of positioning stay 35]
The protection structure of the
As shown in FIG. 26, the
また、スロットル装置16を装着する前のインテークマニホールド10(図1〜図4参照)は、製造ラインにおける載置台上に載置される。なお、図27はインテークマニホールドを載置台上に載せた状態で示す右側面図である。
図27に示すように、インテークマニホールド10は湾曲状をなしている。このため、載置台124上には、インテークマニホールド10が第2のピース20側を下向きにした状態よりも第3のピース22側を下向きにした状態の方が安定的に載置することができる。この場合、載置台124上には、スタンド122の先端部が最下点となって当接されることにより、位置決めステー35の位置決めピン36が載置台124上に離れた状態に保持される。このため、位置決めステー35及び/又は位置決めピン36を変形又は破損から保護することができ、スロットル取付フランジ32に対するスロットルボデー17の組付不良を防止することができる。
Further, the intake manifold 10 (see FIGS. 1 to 4) before the
As shown in FIG. 27, the
なお、仮にスタンド122が省略された場合には、載置台124(図27中、二点鎖線124参照)上に、位置決めステー35の位置決めピン36が最下点となって当接される。このため、インテークマニホールド10に下方への外力が加わると、位置決めステー35及び/又は位置決めピン36が容易に変形又は破損されることがあり、ひいてはスロットル取付フランジ32に対するスロットルボデー17の組付不良を招くという不具合が生じるおそれがある。しかしながら、本実施例では、スタンド122により、前に述べたように、位置決めステー35及び/又は位置決めピン36が保護されるものであるから、前記不具合を解消することができる。
If the
[(7)EGRガス分配通路]
EGRガス分配通路について説明する。
前記連結部材14の下流側の連結フランジ60の左端部には、EGRガス導入ポート126が一体形成されている(図2参照)。EGRガス導入ポート126には、再循環排気ガス(EGRガス)を導くEGRガス配管の下流端がボルト等により締結可能となっている。EGRガス配管には、EGRガスのガス量を調整する電磁式制御弁からなるEGRバルブが設けられる。また、下流側の連結フランジ60とカバーフランジ62との接合面間には、EGRガス導入ポート126と前記各連絡通路56とを連通するEGRガス分配通路128が形成されている。EGRガス導入ポート126から導入されたEGRガスは、EGRガス分配通路128を介して各連絡通路56へ分配される。
[(7) EGR gas distribution passage]
The EGR gas distribution passage will be described.
An EGR
前記した構成によると、連結部材14の下流側の連結フランジ60とカバーフランジ62との接合によりEGRガス分配通路128を構成したことにより、EGRガス分配通路128を形成する専用の分配部品を使用する場合と異なり、分配部品とインテークマニホールド10との組付工数及び部品点数を削減することができ、ひいては製造コストを低減することができる。なお、EGRガスは、各連絡通路56に限らず、サージタンク室24あるいは各分岐通路28へ導入することも可能である。
According to the above-described configuration, the EGR
[(8)マニホールド本体12と連結部材14との締結構造]
マニホールド本体12と連結部材14との締結構造について説明する。
図17に示すように、前記第1のピース18の接続フランジ30には、複数(図17では5個を示す)のカラー取付孔130が形成されている。カラー取付孔130は、接続フランジ30の両端部及び隣り合う分岐通路28の開口部の間に形成されている。また、カラー取付孔130は、接続フランジ30の両端部と中央部では後部(図17において下部)に配置されまた両端部と中央部との間では前部(図17において下部)に配置されている。
[(8) Fastening Structure of
A fastening structure between the
As shown in FIG. 17, the
図18に示すように、前記連結部材14の上流側の連結フランジ58には、複数(図18では5個を示す)のねじ孔134がねじ孔加工により形成されている。各ねじ孔134は、前記各カラー取付孔130にそれぞれ同心的に対応可能に形成されている。
As shown in FIG. 18, a plurality (five in FIG. 18) of screw holes 134 are formed in the connecting
マニホールド本体12と連結部材14との締結方法を説明する。なお、図5は図1のV−V線矢視断面図、図6は図1のVI−VI線矢視断面図である。
図5及び図6に示すように、各カラー取付孔130には、金属製の円筒状のカラー132が同心状に設けられる。そして、前記接続フランジ30の後部においては、頭付きボルト136がカラー132内に挿通した状態で連結フランジ58のねじ孔134に締め付けられる(図5参照)。また、接続フランジ30の前部においては、スタッドボルト138がカラー132内に挿通した状態で連結フランジ58のねじ孔134に締め付けられた後、該スタッドボルト138にナット139が締め付けられる(図6参照)。
A method for fastening the
As shown in FIGS. 5 and 6, each
上記のようにして、マニホールド本体12(詳しくは第1のピース18の接続フランジ30)と連結部材14(詳しくは連結フランジ58)とが締結されている(図1及び図2参照)。なお、第1のピース18が樹脂成形品のため、接続フランジ30の成形収縮、熱膨張差等により、カラー取付孔130の軸心間のピッチにばらつきが生じやすく、そのバラツキを吸収するために、カラー132内に頭付きボルト136(詳しくは軸部)及びスタッドボルト138が遊挿されるようになっている(図5及び図6参照)。なお、ボルト136及び/又はスタッドボルト138は、適宜、選択的に使用されるものであり、実施例に限定されるものではない。
As described above, the manifold body 12 (specifically, the connecting
[(9)マニホールド本体12と連結部材14との位置決め構造]
マニホールド本体12と連結部材14との位置決め構造について説明する。
図17に示すように、前記第1のピース18の接続フランジ30の端面には、左右一対の基準ピン142,141が一体成形されている。両基準ピン141,142は、接続フランジ30の両端部と中央部との間の後部に配置されている。一方(図17において右側)の基準ピン141は、円柱状の主基準ピン141とされている。また、他方(図17において左側)の基準ピン142は、長円柱状の副基準ピン142とされている。副基準ピン142の長径方向は接続フランジ30の短手方向すなわち前後方向(図17において上下方向)に向けられており、その短径方向は接続フランジ30の長手方向すなわち左右方向に向けられている。なお、両基準ピン141,142は、第1のピース18と別体で形成されたピン部材を、第1のピース18の接続フランジ30に対して圧入等によって取付けることによって形成することができる。
[(9) Positioning structure of
A positioning structure between the
As shown in FIG. 17, a pair of left and right reference pins 142 and 141 are integrally formed on the end face of the
図18に示すように、前記連結部材14の上流側の連結フランジ58には、左右一対の基準穴145,144がドリルによる穴あけ加工により丸穴状に形成されている。一方の(図18において右側)の基準穴144は、前記主基準ピン141(図17参照)を同心状に挿入可能な主基準穴144として形成されている。また、他方(図18において左側)の基準穴145は、前記副基準ピン142(図17参照)を挿入可能な副基準穴145として形成されている。副基準穴145の穴径は、副基準ピン142の長径より僅かに大きい穴径で形成されており、副基準ピン142を位置ずれを吸収した状態すなわち遊嵌状に挿入可能となっている。
As shown in FIG. 18, a pair of left and right reference holes 145 and 144 are formed in a round hole shape in the connecting
前記マニホールド本体12(詳しくは第1のピース18の接続フランジ30)と連結部材14(詳しくは連結フランジ58)との締結に際して、連結フランジ58の両基準穴144,145(図18参照)に接続フランジ30の両基準ピン141,142(図17参照)をそれぞれ挿入する。主基準穴144に主基準ピン141が挿入されることにより、主要な位置決めがなされる。また、副基準穴145に副基準ピン142が挿入されることにより、副次的な位置決めがなされる。このとき、副基準ピン142の短径方向すなわち接続フランジ30の長手方向に関しては大きいずれ量を吸収し、副基準ピン142の長径方向すなわち接続フランジ30の短手方向に関しては少ないずれ量を吸収した状態で、両者142,145間の位置決めがなされる。
When the manifold body 12 (specifically, the connecting
前記した構成によると、樹脂製の第1のピース18の接続フランジ30に、金属製の連結フランジ58の丸穴状の両基準穴144,145に挿入可能な両基準ピン141,142を設け、一方の基準ピン141を円柱状の主基準ピン141とし、他方の基準ピン142を長円柱状の副基準ピン142とし、副基準ピン142の長径方向を接続フランジ30の長手方向に交差させている。したがって、樹脂製の第1のピース18の接続フランジ30の両基準ピン141,142の間のピッチ寸法のばらつきが大きい場合でも、主基準ピン141とそのピン141に対応する基準穴144との嵌合により、両者141,144間を同心上に位置決めし、また、副基準ピン142とそのピン142に対応する基準穴145との嵌合により、接続フランジ30の長手方向に関しては大きいずれ量(ばらつき)を吸収し、接続フランジ30の短手方向に関しては少ないずれ量(ばらつき)を吸収した状態で両者142,145間を位置決めすることができる。これにより、接続フランジ30と連結フランジ58との位置決め精度を向上することができる。ひいては、接続フランジ30と連結フランジ58との間に生じる各分岐通路28と各連絡通路56との端面間の段差の発生を低減することができる。
According to the configuration described above, the
また、金属製(アルミダイカスト製)の連結部材14に丸穴状の両基準穴144,145をドリルによる穴あけ加工によって形成することができる。このため、金属製の連結部材14に両基準穴144,145を低コストで高精度に形成することができる。なお、本位置決め構造は、前記実施例に限らず、各種の金属製品に対する樹脂製品の位置決め構造として適用することが可能であり、さらに、各種の金属製品同士、又は、各種の樹脂製品同士の位置決め構造としても適用することが可能である。
In addition, the
[(10)負圧取出通路]
負圧取出通路について説明する。
前記マニホールド本体12には、サージタンク室24の負圧を取出すための負圧取出通路147が設けられている(図10及び図19参照)。なお、図16は図10のXVI−XVI線矢視断面図である。
図16に示すように、負圧取出通路147は、前記第1のピース18と前記第2のピース20との接合によって構成されている。また、負圧取出通路147は、サージタンク室24の左右両端部から前記ガスタンク室95の左右両側に隣接するように張出された両張出部148のうちの一方(図10において右側)の張出部148と、第2のピース20に設けられた負圧取出ポート149とを備えている(図19参照)。張出部148は、右側の分岐通路28の入口の口縁部151と、第2のピース20の後側にその口縁部と整合するように形成された遮蔽壁152とにより区画されることにより、負圧室148(張出部と同一符号を付す)となっている。また、口縁部151と遮蔽壁152とにより、サージタンク室24と負圧室148とを連通する連通口153が形成されている。このため、負圧室148内は、吸気の流れがほとんどないデッドスペースとして形成されている。
[(10) Negative pressure extraction passage]
The negative pressure extraction passage will be described.
The
As shown in FIG. 16, the negative
前記負圧取出ポート149は、前記第2のピース20の右側部において前記負圧室148と連通され、かつ、開口端が右方(図19において左方)に指向するように形成されている。負圧取出ポート149には、図示しないブレーキブースタにつながる負圧取出配管155の上流端が接続される。これにより、ブレーキブースタにサージタンク室24内に発生する吸気負圧が取出されるようになっている。
The negative pressure take-out
前記した構成によると、負圧取出ポート149が、遮蔽壁152によりサージタンク室24と区画された負圧室148と連通されている(図19参照)。これにより、サージタンク室24において結露等で発生した水分の流れを遮蔽壁152により遮断し、負圧取出配管155への水分の回り込みによる負圧取出配管155内での凍結、結露等の発生を防止することができる。また、サージタンク室24から負圧取出配管155内へのデポジットの侵入を防止し、負圧取出配管155内に対するデポジットの付着を防止することができる。これにより、ブレーキブースタへの負圧の供給不足を防止することができる。
According to the configuration described above, the negative
[(11)パージ制御弁75の取付構造]
パージ制御弁75の取付構造について説明する。
図20に示すように、前記第3のピース22の左側の分岐通路28の左側壁の外側には、左方へ向けて突出する弁取付アーム157が一体形成されている。なお、図28はパージ制御弁の取付部を示す正面図、図29は同じく側面図である。
図29に示すように、弁取付アーム157の先端面には、ナット取付穴158が形成されている。ナット取付穴158には、ナット部材160が熱圧入等により同心状に取付けられるようになっている。また、弁取付アーム157の先端面の一側部(図28において下側部)には、回り止め片162が一体形成されている。また、前記第1のピース18には、弁取付アーム157の前側に対応するアーム補強リブ164が形成されている(図10参照)。アーム補強リブ164は、第1のピース18に対する第3のピース22の溶着と同時に、弁取付アーム157と溶着されることで、弁取付アーム157を補強している(図7参照)。そして、図28に示すように、パージ制御弁75は、弁取付アーム157の先端面に対して回り止め片162により回り止めされた状態で、ナット部材160に締め付けられるボルト等により締結されることにより取付けられる。また、弁取付アーム157の先端面における回り止め片162の内側(図28において上側)の根元部には、回り止め片162に沿って延びるU字溝状の凹溝部166が形成されている(図29参照)。凹溝部166は、例えば、溝幅が2mm、溝半径が1mmの断面半円状に形成されている。
[(11)
A mounting structure of the
As shown in FIG. 20, a
As shown in FIG. 29, a
このように構成すると、パージ制御弁75の下面168と右側面169となす隅角部を形成する両面168,169を、弁取付アーム157の先端面及び回り止め片162の上側面に密着させることができる。例えば、凹溝部166がない場合で、弁取付アーム157の先端面と回り止め片162とのなす隅角部に回り止め片162の強度確保のためのR状の傾斜面が形成される場合、その傾斜面にパージ制御弁75の隅角部が干渉することにより、弁取付アーム157の先端面及び回り止め片162に対してパージ制御弁75の隅角部を形成する両面168,169を密着させることができなくなるため、パージ制御弁75の回り止め効果が低下する。しかしながら、前に述べたように、弁取付アーム157の先端面における回り止め片162の根元部に凹溝部166を形成することによって、パージ制御弁75の隅角部を形成する両面168,169を弁取付アーム157の先端面及び回り止め片162に密着させることが可能となり、パージ制御弁75の回り止め効果を改善することができる。また、弁取付アーム157の先端面における回り止め片162の根元部に形成したU字溝の凹溝部166により、回り止め片162の強度確保のためのR状の傾斜面が形成されるため、回り止め片162の強度も向上することができる。
With this configuration, both
また、エンジンに対するインテークマニホールド10の搭載状態においては、パージ制御弁75内のガス流路が、パージガス導入ポート69及びキャニスタ76よりも高い位置に配置されるようになっている。これにより、エンジン停止時等において、パージガスがパージ制御弁75内のガス流路内に残留することを防止することができる。
When the
[(12)圧力取出通路]
圧力取出通路について説明する。
図10に示すように、前記マニホールド本体12には、前記サージタンク室24の圧力を取出すための圧力取出通路171が設けられている。圧力取出通路171は、前記第1のピース18と前記第2のピース20との接合によって構成されている。また、各ピース18,20において、圧力取出通路171を構成する部分に同一符号、171が付されている(図10及び図19参照)。また、圧力取出通路171は、第1のピース18と第2のピース20の上壁部の分割面である接合面に沿って、前記上流側通路部70の右側に隣接して逆L字状に形成されており、両ピース18,20の接合によってL字管状に形成されるようになっている。また、圧力取出通路171の下端部は、前記サージタンク室24と連通されている。また、第2のピース20には、圧力取出通路171の上端部に連通する圧力取出口179が形成されている。第2のピース20の圧力取出口179の周辺部はセンサ取付部180となっている(図7参照)。
[(12) Pressure extraction passage]
The pressure extraction passage will be described.
As shown in FIG. 10, the
前記センサ取付部180には、圧力センサ182がボルト等の締結により締着可能となっている(図1〜図3参照)。このとき、圧力センサ182の検出子が圧力取出口179内に嵌合される。したがって、サージタンク室24の圧力は、圧力取出通路171を介して圧力センサ182によって検出される。圧力センサ182からの検出信号が入力される電子制御装置(ECU)は、サージタンク室24の圧力をモニターし、EGRガス通路上に設けられたEGRバルブの開弁時と閉弁時とのサージタンク室24の圧力の差を求め、圧力差が所定値以上あれば正常と判定し、圧力差が所定値未満であればEGRバルブの故障と判定する。また、サージタンク室24と圧力センサ182との間に、所定の通路長を有する屈曲状の圧力取出通路171を設定したことにより、サージタンク室24から圧力センサ182へのオイルミスト等の不純物の侵入を防止することができる。
A
[実施例2]
本発明の実施例2を説明する。本実施例は、前記実施例1に変更を加えたものである。また、実施例2以降の実施例において、実施例1と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。なお、図30はマニホールド本体を示す正面図、図31は図30のXXXI−XXXI線矢視断面図、図32は図31のXXXII−XXXII線矢視断面図である。
図30〜図31に示すように、本実施例では、実施例1におけるパージガス通路68、ガスタンク室95及び負圧室148が省略されることにより、サージタンク室24の容積が増大されている。これにともない、パージガス導入ポート69、ブローバイガス導入ポート100は、第2のピース20に代えて、第1のピース18に一体形成されている。また、本実施例では、実施例1における圧力取出通路171、センサ取付部180及び圧力センサ182が省略されている。また、各分岐通路28の上流部分は、サージタンク室24内に突出する中空管状の入口管部184によって形成されている。入口管部184はサージタンク室24の上下方向の中央部に延びており、その上端部は上方に向けてファンネル状に拡開されている。なお、入口管部184とサージタンク室24の前側壁部(符号、187を付す)との間の間隔は、入口管部184とサージタンク室24の後側壁部(符号、188を付す)との間の間隔よりも大きくなっている。
[Example 2]
A second embodiment of the present invention will be described. This embodiment is a modification of the first embodiment. Further, in the embodiments after the second embodiment, the same reference numerals are given to the portions considered to be the same as or substantially the same as those of the first embodiment, and the duplicate description is omitted. 30 is a front view showing the manifold body, FIG. 31 is a sectional view taken along the line XXXI-XXXI in FIG. 30, and FIG. 32 is a sectional view taken along the line XXXII-XXXII in FIG.
As shown in FIGS. 30 to 31, in this embodiment, the
前記第2のピース20は、サージタンク室24の前面開口部を閉鎖する前側壁部187を有している。また、サージタンク室24の前側壁部187の外側面すなわち前面には格子状リブ190が形成されている(図30及び図31参照)。したがって、格子状リブ190の形成により、サージタンク室24の前側壁部187の強度を向上することができる。また、前記第3のピース22は、サージタンク室24の後面開口部を閉鎖する後側壁部188を有している。また、サージタンク室24の後側壁部188の外側面すなわち後面には格子状リブ192が形成されている(図31参照)。したがって、格子状リブ192の形成により、サージタンク室24の後側壁部188の強度を向上することができる。
The
図32に示すように、前記スロットル取付フランジ32の吸気導入口33からサージタンク室24に流入した吸気は、吸気導入口33側からサージタンク室24を各分岐通路28に向かって流れる流速の速い主流Y1と、各分岐通路28の入口管部184とサージタンク室24の前側壁部187との間のデッドスペースを流れる乱流Y2とが生成される。この乱流Y2によって、各分岐通路28への吸気の分配の均等化が損なわれる場合がある。そこで、本実施例では、各分岐通路28の入口管部184の上半部とサージタンク室24の前側壁部187との間に、吸気の乱流Y2を主流Y1にスムースに誘導するための整流板194が設置されている。したがって、整流板194により、サージタンク室24内の吸気の乱流Y2が主流Y1にスムースに誘導されて流される(図32中、矢印Y3参照)。これにより、各分岐通路28への吸気の分配を均等化することができる。ひいてはエンジン出力を向上することができる。
As shown in FIG. 32, the intake air flowing into the
[実施例3]
本発明の実施例3を説明する。本実施例は、前記実施例2に変更を加えたものである。なお、図33はマニホールド本体を示す正面図、図34は図33のXXXIV−XXXIV線矢視断面図、図35は図33のXXXV−XXXV線矢視断面図である。
図33〜図35に示すように、本実施例では、実施例2における整流板194が省略されている。また、第2のピース22の前側壁部187の左下部には、センサ取付部180が設けられている。
[Example 3]
A third embodiment of the present invention will be described. This embodiment is a modification of the second embodiment. 33 is a front view showing the manifold body, FIG. 34 is a sectional view taken along the line XXXIV-XXXIV in FIG. 33, and FIG. 35 is a sectional view taken along the line XXXV-XXXV in FIG.
As shown in FIGS. 33 to 35, in this embodiment, the rectifying
前記サージタンク室24の前側壁部187の外側面すなわち前面には、格子状リブ190に代えて、ハニカム状リブ196が形成されている。したがって、ハニカム状リブ196の形成により、サージタンク室24の前側壁部187の強度を向上することができる。また、サージタンク室24の後側壁部188の外側面すなわち後面には、格子状リブ192に代えて、ハニカム状リブ198が形成されている(図34参照)。したがって、ハニカム状リブ198の形成により、サージタンク室24の後側壁部188の強度を向上することができる。
前記ハニカム状リブ196,198は、格子状リブ190,192と比べて、力の伝達が放射状になることから、集中応力を緩和し、サージタンク室24の前後の両側壁部187,188の耐圧強度を向上することができる。また、ハニカム状リブ196,198は、サージタンク室24の両側壁部187,188の振動の低減にも有効である。また、ハニカム状リブ196,198は、格子状リブ190,192と比べて、1区画を形成するに要するリブの周長が同じでも、1区画の面積が大きく形成することができることにより、材料量を削減し、コストを低減することができる。また、ハニカム状リブ196,198は、格子状リブ190,192と比べて、見栄えが良く、意匠性を向上することができる。
The honeycomb-shaped
[実施例4]
本発明の実施例4を説明する。本実施例は、前記実施例1に変更を加えたものである。なお、図36は頭付きボルトによる締結構造を示す断面図、図37はスタッドボルトによる締結構造を示す断面図である。
図36及び図37に示すように、本実施例は、前記実施例1における連結部材14の連結フランジ58に対するマニホールド本体12の接続フランジ30の締結構造(図5及び図6参照)を、樹脂製のフランジ同士の締結構造に変更したものである。
一方の樹脂製のフランジ(「カラー側のフランジ」という)200には、前記接続フランジ30と同様、カラー取付孔130が形成されている。カラー取付孔130には、金属製の円筒状のカラー132が同心状に設けられている。また、他方の樹脂製のフランジ(「ナット側のフランジ」という)202には、ナット取付穴204が形成されている。ナット取付穴204には、金属製のナット部材206が熱圧入等により同心状に取付けられている。ナット部材206は、その主体をなすナット部207と、ナット部207のカラー側端部の外周部にフランジ状に形成された受座フランジ208とを有している。受座フランジ208は、カラー132の外径よりも大きい外径を有し、カラー132に対する座面径が拡大されている。受座フランジ208の外径は、カラー132に対して頭付きボルト136(詳しくは軸部)及びスタッドボルト138が最大の芯ずれ状態になっても、カラー132がナット部材206の受座フランジ208上に全周に亘って当接する外径に設定されている。
[Example 4]
As shown in FIGS. 36 and 37, in this embodiment, the fastening structure (see FIGS. 5 and 6) of the
As with the
[頭付きボルト136による両フランジ200,202の締結構造]
図36に示すように、頭付きボルト136がカラー側のフランジ200のカラー132内に挿通した状態でナット側のフランジ202のナット部材206に締め付けられることにより、両フランジ200,202が締結される。
[Fastening structure of both
As shown in FIG. 36, the
[スタッドボルト138による両フランジ200,202の締結構造]
図37に示すように、スタッドボルト138がカラー側のフランジ200のカラー132内に挿通した状態でナット側のフランジ202のナット部材206に締め付けられ、そのスタッドボルト138にナット139が締め付けられることにより、両フランジ200,202が締結される。
[Fastening structure of both
As shown in FIG. 37, the
樹脂製のフランジ200,202同士の締結構造では、フランジ200,202の成形収縮、熱膨張差等により、カラー132とナット部材206との間に芯ずれが生じやすく、そのバラツキを吸収するために、カラー132内に頭付きボルト136(詳しくは軸部)及びスタッドボルト138が遊挿されるようになっている。ところで、ナット部材206の受座フランジ208が省略された場合を想定すると、カラー132に対して頭付きボルト136(詳しくは軸部)及びスタッドボルト138が最大の芯ずれ状態になると、カラー132の一部がナット部207上から外れるため、カラー132がナット部207上に全周に亘って当接することができなる。これにより、締結時にナット側のフランジ202に対するナット部207の圧入界面にせん断力がかかり、フランジ202からナット部207が抜けるという問題が生じる場合がある。
In the fastening structure between the
しかしながら、受座フランジ208を有するナット部材206によると、カラー132に対して頭付きボルト136(詳しくは軸部)及びスタッドボルト138が最大の芯ずれ状態になっても、カラー132がナット部材206の受座フランジ208上に全周に亘って当接することができる。このため、締結時にナット側のフランジ202に対するナット部207の圧入界面にせん断力がかからず、フランジ202からナット部207が抜けることを防止することができる。なお、本実施例の締結構造は、前記実施例に限らず、各種の樹脂製のフランジ同士の締結構造としても適用することが可能である。
However, according to the
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、前記実施例は例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。また、特許請求の範囲に記載の技術には、実施例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。また、本発明のインテークマニホールドは、直列4気筒以外の気筒数のエンジンに適用することができる。また、前記実施例では、樹脂製のマニホールド本体と金属製の連結部材とから構成されるインテークマニホールドを例示したが、樹脂製のマニホールド本体と樹脂製の連結部材とから構成されるインテークマニホールド、あるいは、全体が樹脂製のインテークマニホールドにも本発明を適用することができる。また、前記実施例では、マニホールド本体を3分割したが、2分割あるいは4分割以上に分割することもできる。 The present invention is not limited to the above-described embodiments, and modifications can be made without departing from the gist of the present invention. For example, the above-described embodiment is merely an example, and does not limit the scope of the claims. The technology described in the claims includes various modifications and changes of the embodiments. Further, the technology described in this specification or the drawings exhibits technical usefulness alone or in various combinations, and is not limited to the combinations described in the claims at the time of filing. In addition, the technology exemplified in the present specification or the drawings achieves a plurality of objects at the same time, and has technical usefulness by achieving one of the objects. The intake manifold of the present invention can be applied to an engine having a number of cylinders other than the in-line four cylinders. In the above embodiment, the intake manifold constituted by the resin manifold main body and the metal connecting member is exemplified, but the intake manifold constituted by the resin manifold main body and the resin connecting member, or The present invention can also be applied to an intake manifold made entirely of resin. Moreover, in the said Example, although the manifold main body was divided into 3, it can also divide | segment into 2 divisions or 4 divisions or more.
10…インテークマニホールド
18…第1のピース
20…第2のピース
22…第3のピース
24…サージタンク室
39、41、43…接合フランジ
51…引掛壁(凸条)
68…パージガス通路(連通路)
92…補強リブ
196、198…ハニカム状リブ
DESCRIPTION OF
68. Purge gas passage (communication passage)
92 ... reinforcing
Claims (4)
相互に溶着される両ピースにおけるサージタンク室の分割面を含む側壁部に、通路内壁部と通路外壁部とを備えかつその両壁部の間を前記サージタンク室に連通する連通路とする二重壁部を設けたことを特徴とするインテークマニホールド。 An intake manifold in which a surge tank chamber is formed by welding a plurality of divided resin pieces,
A side wall portion including a split surface of the surge tank chamber in both pieces welded to each other is provided with a passage inner wall portion and a passage outer wall portion, and a space between the both wall portions serves as a communication passage communicating with the surge tank chamber. An intake manifold characterized by a heavy wall.
前記連通路の通路内壁部同士及び通路外壁部同士を溶着したことを特徴とするインテークマニホールド。 The intake manifold according to claim 1,
An intake manifold, wherein inner wall portions of the communication passage and outer wall portions of the passage are welded to each other.
前記ピースに設けられた溶着にかかる接合フランジと、前記ピースの外側面に設けられた補強リブとが交差状をなすものにおいて、前記接合フランジの外側部に設けられる凸条を、前記補強リブを間に分断したことを特徴とするインテークマニホールド。 The intake manifold according to claim 1 or 2,
In the case where the joining flange for welding provided on the piece intersects with the reinforcing rib provided on the outer surface of the piece, the protruding rib provided on the outer portion of the joining flange is provided with the reinforcing rib. Intake manifold characterized by a split in between.
前記サージタンク室の壁部の外側面にハニカム状リブを設けたことを特徴とするインテークマニホールド。
The intake manifold according to any one of claims 1 to 3,
An intake manifold, wherein a honeycomb-like rib is provided on an outer surface of a wall portion of the surge tank chamber.
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