JP2010263608A - 無線通信システム、無線通信方法、送信機および受信機 - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法、送信機および受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】再送制御の複雑性が低減され、オーバーヘッド及び送信データ量が減少し、システムのスループットが向上する無線通信システム、無線通信方法、送信機および受信機を提供する。
【解決手段】無線通信システムは、チャネルの符号化を行わずに通信データを送信する送信機物理層手段11を含む送信機10と、送信機物理層手段が送信した通信データに対応する受信データを受信して、受信データ内の各ビットが正常か否かのヒント情報情報を提示する受信機物理層手段21、受信機物理層手段21からヒント情報情報を抽出して、そのヒント情報と受信データとを受信機媒体アクセス制御(MAC)層手段22に渡す、受信機物理層手段と受信機MAC層手段との間のインターフェース23、およびインターフェースから渡されたヒント情報情報を参照して受信データを解析する受信機MAC層手段22を含む受信機20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信方法、送信機および受信機に関し、特に、適応的エラー回復を実現することのできる無線通信システム、無線通信方法、送信機および受信機に関する。
無線媒体は特異な特性を有するため、そのプロトコル設計は有線ネットワークのそれとは大きく異なり、かつ困難である。無線システムとその媒体の主な特徴は、時間の経過に伴ってチャネルが変動すること、およびエラーが発生しやすいことである。無線信号は、反射、回折、散乱という3つのメカニズムに従って伝播する。ノードで受信される信号は、送信信号が時間を経て減衰した後の信号である。その結果、受信信号の強度は経時的に変動する。この現象は「多重伝搬」と呼ばれる。チャネルの変動率は、チャネルのコヒーレント時間によって決まる。受信信号の強度が所定のしきい値を下回ると、ノードは「フェード状態」にあるとみなされる。無線伝送では、チャネルと信号強度が経時的に変動するほか、自然背景雑音、干渉、移動といった障害の影響によりエラーが発生しやすくなる。有線ネットワークでは、ビットエラー率は10−6未満程度なので、パケットエラーが発生する確率は低い。これに対し無線チャネルではビットエラー率が10−3以上にもなるため、パケットエラーが発生する確率ははるかに高くなる。有線ネットワークの場合、パケットエラーが発生する主な原因は不規則雑音である。一方、無線リンク上のエラーは、ノードがフェード状態にあるときに長期バーストにおいて発生する。バーストエラーによるパケット損失は、パケットを小さくする、順方向誤り訂正符号を使用する、再伝送する、といった方法で最小限に留めることができる。リンク層のエラー回復スキームの設計は、ネットワーク容量、伝送局の配置、および上位層のプロトコル設計に影響する。
エラー回復の問題は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)(802.11)、無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)(802.16)、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)(3G、LTE、IMT−advanced)等のほとんどの無線通信ネットワークに存在する。したがって、次世代無線ネットワークにおいては、適切に設計されたエラー制御スキームを組み込むことが不可欠となる。
無線通信のビットエラーは、符号化もしくは変調された伝送を干渉や雑音が凌いだときに発生する。高信頼性通信プロトコルでは、意図されるメッセージ受信者の全員が送信時と同じ状態のメッセージを受信することが要求される。無線伝送時のエラーに対処できるとされるエラー制御技術は、「順方向誤り訂正(FEC)」と「自動再送要求(ARQ)」の2種類に大別される。
FECは、データ伝送で使用されるエラー制御スキームである。これはチャネル符号化技術の1つで、送信データに冗長情報を付加して、送信中に失われたデータを受信先で回復できるようにするものである。FEC符号は、送信データストリームに制御された量の冗長性を導入して、受信者が送信シーケンスについて正確な決定を行えるようにする。
FECは帯域が十分な場合には有効であるが、帯域が乏しい場合にはあまり効果を期待できない。それは、FEC符号の使用には、符号レートに関連する固定帯域ペナルティの問題が伴うためである。具体的には、損失パケットの総数が冗長パケット数を上回ると、データを回復することは不可能となる。さらに、FEC符号のみではチャネルのエラー統計が不安定となるため、エラーのない送信は保証できない。
ARQもやはりデータ伝送で使用されるエラー制御スキームであり、肯定応答とタイムアウトによって信頼性の高いデータ伝送を実現することを特徴とする。ARQでは、エラーが検出されると、受信機からの要求に従って送信機がデータブロックを再送する。受信機は、着信したパケット毎に、その受け入れを拒否し、フィードバックチャネルを介して再送を要求することができる。受信機は、受信パケットの品質と信頼性を検査して、再送を要求するかどうかを決定する。この検査は、通常、巡回冗長符号(CRC)等の誤り検出符号を使用して行われる。ARQスキームは単純だが、高度なシステム信頼性を提供する。しかし、復号器のスループットと最終出力が一定ではなく、チャネルのエラー率が上昇するにつれて急速に下降する。
ARQは、通常、TCPや無線MAC等のデータ信頼性が必要とされる用途で使用される。これに対し、FECは一定量の損失に対して耐性を有する。そのため、FEC符号を使用する場合は、冗長データを送信するという代償を覚悟すれば、受信機におけるパケット損失を任意に減少させることができる。損失が多すぎてFECでは誤り訂正を実行できない状況では、通常のARQ技術を併用したハイブリッドARQ(HARQ)スキームが使用される。HARQは、既存のエラー検出ビットにFECビットを付加する方法である。FECがデータパケット内のすべてのビットエラーを訂正できなかった場合には、再送が要求される。
このように、FECとARQはそれぞれに長所と短所を併せ持つ。FECとARQのいずれかを選択する際には、パケット/フレームの長さも重要な要因となる。無線チャネルのエラー特性を鑑みれば、パケットが長いほどエラーが発生しやすいことは明白である。また、ほとんどの場合、頻繁な再送は避けるのが望ましい。したがって、どのスキームが最適かという問題を解決する際には、無線ネットワーク環境、パケットサイズ等に基づく検討が不可欠となる。
前述したように、従来のFEC、ARQ、およびHARQは、少量のビットエラーを訂正するか、(受信データの大部分は適正だと推測されるにもかかわらず)パケット全体を再送するかのいずれかである。そのため、FEC、ARQ、およびHARQのいずれも、オーバーヘッドが大量でかつ柔軟性はきわめて低く、その結果ネットワーク容量の無駄遣いにつながるという問題を抱える。部分的パケット回復スキームの設計方法については、すでにいくつかの研究が行われている。
非特許文献1(K. JamiesonおよびH.Balakrishnan「PPR:Partial Packet Recovery for Wireless Networks」(PPR:無線ネットワークのための部分的パケット回復)、ACM SIGCOMM’07(日本国京都、2007年8月))では、現在の無線メッシュネットワークプロトコルでは、実行されるパケット再送の大部分においてすでに数回受信されたビットが送信されるため、ネットワーク容量の無駄遣いが生じていることが指摘されている。非特許文献1では、復号するビット毎に物理層の信頼性指標を上位層に提供する拡張物理層インターフェース(SoftPHY)が使用されている。非特許文献1ではさらに、部分的パケット回復を行うためのリンク層ARQプロトコルも提案されている。非特許文献1で提案されるリンク層ARQプロトコルは「PP−ARQ」と呼ばれるもので、受信機は、エラーを含む可能性の高いパケットのみについて、ビットの再送を求める要求をコンパクトに符号化することができる。
K. JamiesonおよびH.Balakrishnan「PPR:Partial Packet Recovery for Wireless Networks」(PPR:無線ネットワークのための部分的パケット回復)、ACM SIGCOMM’07(日本国京都、2007年8月)
非特許文献1で提案されるPP−ARQプロトコルは、FECが頻繁に使用される従来型の通信システムをベースに構築されている。そのため、パケット送信に大量なオーバーヘッドが発生し、スループットが低下する。PP−ARQプロトコルは衝突によるパケットドロップが深刻な場合に効果を発揮するが、それ以外ではパフォーマンスの向上はほとんど期待できない。
上記およびその他の問題に対処するため、適応的エラー回復を実現する無線通信システム、無線通信方法、送信機および受信機を提供する。
本発明の1つの態様によれば、無線通信システムであって、送信機と受信機を備え、送信機が、チャネル符号化を行わずに通信データを送信する送信機物理層手段を含み、受信機が、送信機物理層手段から送信された通信データに対応する受信データを受信して、受信データ内の各ビットが適正か否かのヒント情報を提示する受信機物理層手段と、受信機物理層手段からヒント情報を抽出して、そのヒント情報と受信データとを受信機媒体アクセス制御(MAC)層手段に渡す、受信機物理層手段と受信機MAC層手段との間のインターフェースと、およびインターフェースから渡されたヒント情報を参照して受信データを解析する受信機MAC層手段を含むことを特徴とする無線通信システムが提供される。
受信機MAC層手段は、解析結果に基づいて受信データに関するフィードバックを構築し、受信データと復号化された再送データとに基づいて通信データを再構築する。受信機物理層手段は、フィードバックを符号化し、符号化したフィードバックを送信し、符号化された再送データを受信して復号化する。送信機物理層手段は、符号化されたフィードバックを受信して復号化し、再送データを符号化し、符号化された再送データを送信する。送信機にはさらに、復号化されたフィードバックに基づいて再送データを判断する送信機MAC層手段を含む。
送信機MAC層手段は送信機物理層手段に対し、チャネル状態情報に基づいて、チャネル符号化を実行せずに通信データを送信すべきかどうかを指示する。
チャネル状態情報には信号対雑音比を含めることができ、信号対雑音比がしきい値を上回る場合には、送信機MAC層手段は送信機物理層手段に対し、チャネル符号化を実行せずに通信データを送信するよう指示する。
受信機MAC層手段は、ヒント情報に基づいて、受信データを1つ以上の適正ビット列と1つ以上の不正ビット列のシーケンスとしてマーキングし、1つ以上の不正ビット列の各々の位置と、1つ以上の適正ビット列の各々のチェックサムとを示すフィードバックを構築する。送信機MAC層手段は、フィードバックによって示された、1つ以上の不正ビット列の各々の位置と、1つ以上の適正ビット列の各々のチェックサムとに基づいて、通信データにおける1つ以上の不正ビット列に対応する部分と、通信データにおける誤判定適正ビット列に対応する部分とを含む再送データを判断する。
受信機MAC層手段は、2つの不正ビット列と、その間に挟まれた、しきい値よりも短い1つの適正ビット列とを、単一の不正ビット列としてマーキングする。
しきい値を、以下の式によって計算する。
Figure 2010263608

ここで、
Gはしきい値、
Figure 2010263608

は天井関数、
Sは適正ビット列または不正ビット列の可能な最大の開始位置、
Bは適正ビット列または不正ビット列の可能な最大長、
λはチェックサムの長さである。
SおよびBは、受信データに含まれるビット総数と等しい値とする。
本発明の他の態様によれば、無線通信方法であって、チャネル符号化を実行せずに通信データを送信し、通信データに対応する受信データを受信し、受信データ内の各ビットが適正か否かについてのヒント情報を物理層に提示し、物理層のヒント情報を参照して受信データを解析することを特徴とする無線通信方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、送信機であって、チャネル符号化を実行せずに通信データを送信し、受信機から符号化されたフィードバックを受信して復号化し、再送データを符号化してその符号化された再送データを送信する物理層手段と、復号化されたフィードバックに基づいて再送データを決定する媒体アクセス制御(MAC)層手段とを備えることを特徴とする送信機が提供される。
本発明の他の態様によれば、受信機であって、送信機から送信されてきた通信データに対応する受信データを受信し、受信データ内の各ビットが適正か否かについてのヒント情報を提示し、フィードバックを符号化してその符号化されたフィードバックを送信し、かつ符号化された再送データを受信して復号化する物理層手段と、物理層手段からヒント情報を抽出して、そのヒント情報と受信データとをMAC層手段に渡す、物理層手段とMAC層手段との間のインターフェースと、インターフェースから渡されたヒント情報を参照して受信データを解析し、その解析結果に基づいて受信データに関するフィードバックを構築し、かつ、受信データと、物理層手段によって復号化された再送データとに基づいて通信データを再構築するMAC層手段とを備えることを特徴とする受信機が提供される。
前述したように、本発明によれば、送信機のMAC/リンク層において、受信機から通知されたSNR値等のチャネル状態情報に基づいて、修正型部分的パケット回復―自動再送要求(Modified PP−ARQ)スキームか、または従来型FECもしくはHARQスキームのいずれかが適応的に採用される。修正型PP−ARQスキームによれば、チャネル符号化と復号化は、フィードバックと物理層の再送データに対してのみ実行される。また、MAC層では、しきい値ルールに基づくポリシーを使用してフィードバックが決定されるので、計算の複雑性が低減される。
したがって、本発明によれば、オーバーヘッドが大幅に削減され、送信データの量が減少し、エラー回復の実行回数は同程度に維持され、システムのスループットが向上するという利点が得られる。
本発明の上記および他の特徴と利点は、以下の図面との関連で下記の詳細な説明を読むことにより、より明確に理解されよう。なお、図面においては、同一もしくは類似した要素は同一もしくは類似した参照記号を用いて示されている。
本発明の第1の実施例による無線通信システムのブロック図である。 物理層のヒント情報に従って受信機MAC層によりフィードバックを構築する処理の概略図である。 図1に示す無線通信システムにおいて実行される無線通信方法の処理を示す。 本発明の第2の実施例による無線通信システムのブロック図である。 図4に示す無線通信システムにおいて実行される無線通信方法の処理を示す。 本発明の第3の実施例による無線通信システムのブロック図である。 受信機がビット列をマーキングする際に使用されるしきい値ルールの概略図である。 図6に示す無線通信システムにおいて実行される無線通信方法の処理を示す。 本発明の適応的エラー回復スキームのシミュレーション結果を示す。
以下では、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の第1の実施例による無線通信システムのブロック図である。
図1に示すように、無線通信システム1は、送信機10と受信機20とを含む。
無線通信システム1で使用されるエラー回復スキームは、送信機10および受信機20の媒体アクセス制御(MAC)層と物理層とを使用して実行されるリンク層エラー回復スキームである。
送信機10は、物理層手段11とMAC層手段12とを含む。物理層手段11は、符号化/復号化部111と送信/受信部112とを含む。
受信機20は、物理層手段21と、MAC層手段22と、物理層手段21およびMAC層手段22の間に配置されたSoftPHYインターフェース23とを含む。物理層手段21は、符号化/復号化部211と送信/受信部212とを含む。
物理層手段11および21は、送信機10および受信機20の物理層機能を実装するための手段であり、様々な物理媒体上でデータを送信できるようにする。物理層手段11および21は、チャネル符号化/復号化、変調/復調等のサービスを提供する。図1では、チャネル符号化/復号化を実行するための符号化/復号化部111および211と、データに対して何らかの物理層処理(変調など)を実行し、データの送受信を行い、かつ受信されたデータに対して何らかの物理層処理(復調等)を実行するデータ送信/受信部112および212のみが図示されている。ただし、当該技術に精通した当業者には明らかなように、物理層手段11および21は上記以外のサービスも提供することができ、したがってこれらのサービスを実現するための機能モジュールを含めることが可能である(説明の簡素化のため、これらのモジュールは図示していない)。
MAC層手段12および22は、送信機10および受信機20の各々にMAC層機能を実装するための手段である。当業者には明らかなように、MAC層はアドレス指定機構とチャネルアクセス制御機構を提供して、多点ネットワーク(通常はLANまたはMAN)内の端末やネットワークノード間の通信を可能にする。
本発明においては、送信機10の物理層手段11は、初めて送信される通信データについては、チャネル符号化を行わずに送信を実行する。具体的には、送信機10の上位層が何らかの通信データを受信機に送信する際には、MAC層手段12が上位層から送信する通信データを受け取ってその通信データを物理層手段11に渡し、物理層手段11が物理送信媒体を介してそれを送信する。既存のFECまたはHARQスキームとは異なり、通信データは、初回送信時には、チャネル符号化または復号化を実行するための符号化/復号化部111により実行されるFEC符号の付加などのチャネル符号化に付されずに、送信/受信部112によって直接送信される。
本発明で使用する「データ」は、別段の指示がない限り、ビット、記号、パケット、フレーム、ARQブロック等を単位とするデータである。例えば、当業者にはよく知られているように、物理層が取り扱うデータは通常はビット単位であり、MAC層が取り扱うデータは通常はパケットまたはフレーム単位である。本発明においては、これらを総称して「データ」と表現することもあるが、当業者であれば実装に応じて適切なデータ単位を当てることができるであろう。また、本発明においては、「パケット」と「フレーム」は同じ意味で使用している。
受信機20の送信/受信部212は、送信機10によって送信された通信データに対応する受信データを受信する。前述したように、通信中の雑音や干渉等により、受信機20が受信する受信データは、エラーが発生するなどして、送信機10が受信機20に送信しようとした通信データとは異なる可能性がある。
受信機20の物理層手段21においては、通信データは送信機10からの送信時にチャネル符号化されないため、送信/受信部212によって受信される受信データは、符号化/復号化部211による復号化処理に付される必要はない。そのため、この受信データはSoftPHYインターフェース23からMAC層手段22に直接渡される。
SoftPHYインターフェース23は、受信機20が物理層からのヒント情報を利用して、受信データ内のどのビットを訂正したらよいかを判断することを可能にする。そのため、受信機20は送信機10から追加のフィードバックまたは情報を得る必要はない。SoftPHYインターフェース23は、受信された各記号が物理層が決定した記号にどのくらい近いかについての情報(すなわち、物理層ヒント情報)を上位層に渡す。受信機20では受信データのチャネル復号化は実行されないため、SoftPHYインターフェース23は送信/受信部212の直後に配置してもよい。例えば、送信/受信部212が復調モジュールを含む場合には、SoftPHYインターフェース23は復調モジュールによって復調されたデータを直接受信できる。この場合、ヒント情報は、最初に受信された信号の配置点と、復調後にマッピングされた記号の配置点との間の信号空間内の距離とすることができる。この距離が長いほど復調に関する確実性は低くなり、短いほど確実性が高くなる。このように、物理層ヒント情報は、受信データ内の各記号/ビットがエラーである可能性に関する信頼性指標としての役割を果たすことができる。
SoftPHYインターフェース23は、送信/受信部212によって(復調等により)処理された受信データと、例えば送信/受信部212の復調器から抽出した物理層ヒント情報とをMAC層手段22に渡す。本発明の一実施例においては、SoftPHYインターフェース23は受信データをパケット単位でMAC層手段22に渡す。
MAC層手段22は、SoftPHYインターフェース23から渡された物理層ヒント情報を参照して、取得した受信データを解析する。具体的には、MAC層手段22は、SoftPHYインターフェース23から渡された物理層ヒント情報を利用して、受信データを(パケット等の単位で)1つ以上の適正ビット列または1つ以上の不正ビット列(もしくはその両方)を含むビット列のシーケンスとしてマーキングする。各適正ビット列は物理層ヒント情報に基づき適正と予測される連続するビット列を含み、各不正ビット列は物理層ヒント情報に基づき不正と予測される連続するビット列を含む。当業者には理解されるように、本発明で使用する「適正ビット列」と「不正ビット列」とは、物理層ヒント情報に基づき適正または不正とみなされるビット列を意味するが、必ずしも実際に適正または不正なビット列である必要はない。さらに、適正ビット列と不正ビット列の定義から明らかなように、適正ビット列と不正ビット列は交互に発生する。
その後、MAC層手段22は、マーキングされたビット列のシーケンスに基づいてフィードバックを構築する。このフィードバックには、例えば不正ビット列に関する位置情報(各不正ビット列の開始位置や長さ等)のほか、後述するように、各適正ビット列のチェックサムを含めることもできる。本発明の一実施例においては、MAC層手段22が、受信データ全体(例えば、全パケット)の誤り検出符号(例えば、送信機の物理層によって通常送信前に付加される巡回冗長検査符号(CRC))を検査した後に受信データの全体が適正であると判定した場合には、ビット列のマーキングは無視され、現在の受信データは正常に受信されたことを示す肯定応答メッセージ(ACK)が送信機10にフィードバックされることに留意されたい。
図2に示すように、MAC層手段22が物理層ヒント情報に基づいて行う判断は誤判定(不正を適正と判定、または適正を不正と判定)につながることがある。誤判定適正ビット列(すなわち、MAC層手段22が物理層ヒント情報に基づいて適正と判定したが、実際にはエラーを含むビット列)により再送ビットに不備が生じるのを防ぐため、各適正ビット列チェックサム(CRC等)を送信機10に送信して、送信機10がそのビット列が真に適正かどうかを検査できるようにする必要がある。図2の「PHYヒント情報」は、受信信号の配置点と、復調後の記号の配置点との信号空間内における距離が物理層ヒント情報として使用される例示的なケースである。したがって、この例においては、前述したように、距離が短いほど信頼性は高くなり、長いほど信頼性は低くなる。
MAC層手段22は構築したフィードバックデータを物理層手段21の符号化/復号化部211に渡す。続いて、符号化/復号化部211は、送信するフィードバックデータに対してチャネル符号化を実行し、チャネル符号化されたフィードバックを送信/受信部212に渡す。送信/受信部212は符号化されたフィードバックに対して(変調等の)何らかの処理を実行し、それを送信機10に送信する。
その後、送信機10の送信/受信部112は受信機20から送信されてきたフィードバックを受信し、復調等の処理を実行した後、復号化のためにそれを符号化/復号化部111に渡す。符号化/復号化部111は、復号化されたフィードバックを上位層であるMAC層手段12に渡す。
MAC層手段12は、復号化されたフィードバックに含まれる各適正ビット列のチェックサムを検査し、通信データにおける各適正ビット列に対応する部分についてチェックサムを計算し、2つのチェックサム集合間で1対1の比較を行う。フィードバックに含まれる各適正ビット列のチェックサムが、通信データにおける適正ビット列に対応する部分のチェックサムと一致する場合には、受信機20によって適正と判断されたこれらの適正ビット列は真に適正である。しかし、フィードバックに含まれる各適正ビット列のチェックサムが、通信データにおける適正ビット列に対応する部分のチェックサムと一致しない場合には、受信機20によって適正と判断されたこの適正ビット列はエラーを含む。すなわち、誤って適正と判定された適正ビット列が通信データ内に存在する。
続いて、MAC層手段12は再送データを構築する。この再送データには、元の通信データにおける、受信機20により不正と報告されたビット列に対応する部分と、元の通信データにおける、上記において検出された誤判定適正ビット列に対応する部分とが含められる。
受信機20は、フィードバックにより示された適正ビット列のうち実際には不正なビット列を識別するための方法として、例えば、フィードバックデータ内の各適正ビット列にシーケンス番号を付与することができる。したがって、送信機10により構築される再送データには、上記の不正ビット列と誤判定適正ビット列に加えて、誤判定適正ビット列のシーケンス番号を含めることもできる。
MAC層手段12は構築した再送データを符号化/復号化部111に渡す。符号化/復号化部111は再送データを符号化し、その符号化した再送データを送信/受信部112に渡す。送信/受信部112は符号化された再送データに対して(変調等の)何らかの処理を実行し、それを受信機20に送信する。
その後、受信機20の送信/受信部212は送信機から送信されてきた再送データを受信し、それに対して復調等の処理を実行した後、復号化のためにそれを符号化/復号化部211に渡す。符号化/復号化部211は復号化した再送データを上位層のMAC層手段22に渡す。
MAC層手段22は、復号化された再送データと、最初に受信した受信データとに基づいて、通信データ(すなわち、送信機10が受信機20に送信することを意図していた、エラーを含まない通信データ)を再構築する。
上記の無線通信において使用される(無線通信システム1によって実行される)エラー回復スキームは、「修正型部分的パケット回復―自動再送要求」(修正型PP−ARQ)と呼ぶことができる。
前述したように、現在のほとんどのシステムにおいては、ビットエラーへの対応策としてチャネル符号化が必須とされる。冗長性によるオーバーヘッドの増大は、チャネル符号化の主な欠点である。この冗長性は、適応的変調および符号化を行っても、任意に少なく抑えることはできない。これに対し、本発明の修正型PP−ARQによれば、通信データの初回送信時にはチャネル符号化が実行されない。また、受信機側では、物理層によって提示されたヒント情報を利用してエラーのビットが存在すると判断された場合には、チャネル符号化されたフィードバックが送信機に提供される。送信機はこのフィードバックに基づいて再送データを構築し、チャネル符号化された再送データを受信機に送信する。これにより、受信機は、再送データと最初に受信したデータとに基づいて適正な通信データを構築することができる。
物理層では、最初に送信されるデータはチャネル符号化に付されない(すなわち、冗長FEC情報が付加されない)。したがって、オーバーヘッドが大幅に削減され、送信されるデータの量も減少する。エラー回復は、エラーを含むと推測されるビットのみを再送することによって同様に実行される。フィードバックと再送データのデータ量は概して少ないため、これらのデータはチャネル符号化される。これにより、再送が複数回にわたって行われる状況が減少する。
したがって、本発明によれば、オーバーヘッドが削減され、エラー回復の品質は同レベルに維持され、システムのスループットも向上する。
以下では、図1に示す無線通信システム1によって実行される無線通信方法の処理について、図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、ステップS101において、送信機10の物理層手段11がチャネル符号化せずに通信データを送信する。
続いてステップS102において、受信機20の送信/受信部212が、送信機10によって送信された通信データに対応する受信データを受信する。
その後、ステップS103において、SoftPHYインターフェース23がMAC層手段22に対し、送信/受信部212によって(復調等により)処理された(例えば、パケット単位の)受信データと、物理層手段21から抽出した物理層ヒント情報とを渡す。
さらに、ステップS104において、MAC層手段22が、SoftPHYインターフェース23から渡された物理層ヒント情報を参照して受信データを解析する。具体的には、MAC層手段22は物理層ヒント情報を利用して取得した受信データを、1つ以上の適正ビット列または1つ以上の不正ビット列(もしくはその両方)を含むビット列のシーケンスとしてマーキングする。
次に、MAC層手段22はステップS105において、マーキングされたビット列のシーケンスに基づいてフィードバックを構築する。
そして、ステップS106において、符号化/復号化部211がMAC層手段22から渡されたフィードバックデータに対してチャネル符号化を実行し、そのチャネル符号化されたフィードバックを送信/受信部212に渡す。送信/受信部212は符号化されたフィードバックに対して(変調等の)何らかの処理を実行し、それを送信機10に渡す。
その後、ステップS107において、送信機10の送信/受信部112が受信機20から送信されてきたフィードバックを受信し、それに対して復調等の何らかの処理を実行した後、復号化のためにそれを符号化/復号化部111に渡す。符号化/復号化部111は復号化したフィードバックを上位層のMAC層手段12に渡す。
次に、ステップS108において、MAC層手段12がそのフィードバックを解析する。MAC層手段12は、具体的には、復号化されたフィードバックに基づいて誤判定適正ビット列の有無を判定するための検査を行う。
続いて、MAC層手段12はステップS109において、再送データを構築する。前述したように、この再送データには、元の通信データにおける、受信機20により不正と報告されたビット列に対応する部分と、元の通信データにおける、上記において検出された誤判定適正ビット列に対応する部分とが含められる。再送データにはさらに、誤判定の適正ビット列の指標(例えば、シーケンス番号)を含めてもよい。
そして、MAC層手段12はステップS110において、構築した再送データを符号化/復号化部111に渡す。符号化/復号化部111は再送データを符号化し、その符号化した再送データを送信/受信部112に渡す。送信/受信部112は符号化された再送データに対して(変調等の)何らかの処理を実行し、それを受信機20に送信する。
受信機20の送信/受信部212は、ステップS111において、送信機から送信されてきた再送データを受信し、それに対して復調等の処理を実行した後、復号化のためにそれを符号化/復号化部211に渡す。符号化/復号化部211は復号化した再送データを上位層のMAC層手段22に渡す。
MAC層手段22は、ステップS112において、復号化された再送データと最初に受信された受信データに基づいて、通信データを再構築する。これで処理は終了する。
次に、図4を参照しながら、本発明の第2の実施例による無線通信システム1aについて説明する。無線通信システム1aの構成要素のうち、図1に示す無線通信システム1と同じ構成要素には同じ参照記号が付されている。
第2の実施例による無線通信システム1aと第1の実施例による無線通信システム1との相違点は、無線通信システム1aの送信機10aが、MAC層手段12とは異なるMAC層手段12aを含むことである。
MAC層手段12aは、適応的決定機能をさらに含む点においてMAC層手段12とは異なる。すなわち、MAC層手段12aは現在のチャネル状態情報に基づいて、物理層手段11がチャネル符号化を実行せずに通信データを送信するか否か、すなわち本発明による修正型PP−ARQを実装するか否かを決定する。
この現在のチャネル状態情報としては、例えば、受信機によって報告されたチャネルの信号対雑音比(SNR)の値を使用することができる。例えば、WiMAXにおいては、SNRは移動局によりチャネル品質指標(CQI)に含められ、フィードバックチャネルを介して報告される。現在のチャネル状態情報は上記の特定の方法で取得されるSNR値に限定されないことは、当該技術に精通する当業者には理解されるであろう。
MAC層手段12aは、SNR値がしきい値を上回る場合には、物理層手段11に対してチャネル符号化を実行せずに通信データを送信するよう指示し、それにより本発明による修正型PP−ARQを実装する。
逆に、SNR値がしきい値以下の場合には、MAC層手段12aは従来型FECを実行する(すなわち、チャネル符号化を実行して通信データを送信する)かまたはFECとARQの組み合わせ(すなわち、HARQ)を実行することを決定する。
SNRに対するこうしたしきい値は、シミュレーションや現場での実験結果に基づいて決定することができる。
第2の実施例よる無線通信システム1aにおいては、送信機10aのMAC層手段12aはチャネルの状態に基づいて適応的な決定を行う。チャネルの状態が良好な場合は、本発明による修正型PP−ARQスキームを使用することが決定され、チャネルの状態が良好でない場合には、従来型のFECまたはHARQスキームを使用することが決定される。こうした適応的エラー回復スキームは、「スマートARQ」とも呼べるものであり、無線通信システム1aが様々なチャネル状態においてオーバーヘッドの削減とエラー回復の保証との間で最良のトレードオフを見つけることを可能にする。
以下では、図4に示す無線通信システム1aによって実行される無線通信方法の処理について、図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、MAC層手段12aはステップS201において、現在のチャネルの状態を判断する。SNRがチャネル状態の指標として使用される場合には、MAC層手段12aは、SNRが事前に決定したしきい値を上回るなら修正型PP−ARQの採用を決定し、物理層手段11にチャネル符号化をせずに通信データを送信するよう指示する。その後のステップS202〜S213は図3のステップS101〜S112と同じなので、ここでは説明を省略する。
SNRがしきい値以下の場合には、MAC層手段12aは従来型のFECまたはHARQスキームを採用することを決定する。図5に、HARQが使用される場合の処理を示す。
図5に示すように、システムが従来型スキームを使用する場合には、物理層手段11はステップS214において、送信する通信データに対してチャネル符号化とその他の必要な処理を実行し、それを受信機20に送信する。
受信機20の物理層手段21は、ステップS215において、受信したデータに対してチャネル復号化とその他の必要な処理を実行し、それをMAC層手段22に渡す。
MAC層手段22は、ステップS216において、受信したデータに含まれる誤り検出符号(CRC)、誤り訂正符号(FEC)等に基づいて受信したデータに対してエラー検出とエラー訂正を実行する。エラー訂正が失敗した場合、システムは従来型HARQの手順を実行する。図5では、この手順のいくつかのステップは詳細に示していない。これらのステップを実装する方法は、当業者には既知の事実である。
次に、図6を参照しながら、本発明の第3の実施例による無線通信システム1bについて説明する。無線通信システム1bの構成要素のうち、図4に示す無線通信システム1aと同じ構成要素には同じ参照記号が付されている。
第3の実施例による無線通信システム1bと第2の実施例による無線通信システム1aとの相違点は、無線通信システム1bの受信機20bが、MAC層手段22とは異なるMAC層手段22bを含むことである。
MAC層手段22bは、受信データを適正ビット列および不正ビット列のシーケンスとしてマーキングする際にしきい値ルールを使用する。具体的には、2つの不正ビット列に挟まれた1つの適正ビット列の長さが十分に短い(例えば、しきい値Gよりも短い)場合、その適正ビット列も不正ビット列とみなした方が、フィードバックと再送をより効率的に行うことができる。換言すれば、図7に示すように、MAC層手段22bは、2つの不正ビット列と、それに挟まれたしきい値よりも短い1つの適正ビット列とをまとめて、単一の不正ビット列としてマーキングする。
しきい値は以下の方法で決定される。
以下を求める場合、
Figure 2010263608

λのしきい値Gは以下の式によって得られる。
Figure 2010263608

ここで
Figure 2010263608

は天井関数、
Sは適正ビット列または不正ビット列の可能な最大の開始位置、
Bは適正ビット列または不正ビット列の可能な最大長、
λは現在の適正ビット列の長さ、
λはフィードバックに含まれる各適正ビット列のチェックサムの長さである。
SとBは、通常、受信機のMAC層によって現在扱われている受信データの全長と同じ長さである。すなわち、Sは適正ビット列または不正ビット列が受信データの末尾にある状況に対応し、Bは適正ビット列または不正ビット列が受信データの先頭ビットから始まり末尾ビットまで続く状況に対応する。例えば、SoftPHYインターフェース23がMAC層に対して物理層手段21から供給された受信データのビットを各Nビットのパケット単位で渡し、よってMAC層は受信データをパケット単位で扱い、各Nビットのパケットを適正ビット列または不正ビット列としてマーキングする場合には、上記のSおよびBの各々はパケット長(すなわちN)と等しくなると考えられる。
このアルゴリズムの複雑度はO(L)であり、ここでLはしきい値ルールが適用される前の不正ビット列数である。このように、適正ビット列の長さに対するしきい値Gは、複雑な計算を要さず、単純な方法で決定できるため、受信機がフィードバックを構築する際の効率性がさらに高まる。
前述したように、第3の実施例による無線通信システム1bにおいては、受信機20bのMAC層手段22bがしきい値ルールを用いて適正ビット列と不正ビット列をマーキングするため、計算の複雑性が低減され、フィードバック構築の効率性が向上する。
次に、図6に示す無線通信システム1bによって実行される無線通信方法の処理について、図8を参照しながら説明する。
図8に示すステップS301〜S304、S306〜S313、およびS314〜S316は実質的には図5と同じであるため、説明を省略する。
ステップS305において受信機20のMAC層手段22bは、受信データを適正ビット列および不正ビット列のシーケンスとしてマーキングする際に、2つの不正ビット列と、その間に挟まれた、しきい値Gよりも短い1つの適正ビット列とを、単一の不正ビット列としてマーキングするというしきい値ルールを使用する。
上記では本発明の例示的な実施例をいくつか説明してきた。本発明のエラー回復スキームはシステム依存のスキームであるが、リンクレベルのWiMAX設定集合に対して本発明のスマートARQスキーム(すなわち、適応的エラー回復スキーム)を実行したところ、図9のシミュレーション結果が得られた。図9は、本発明の無線通信システムのスループットと、異なる符号化速度を有するFECスキームのパフォーマンスとを比較したものである。この比較から、本発明のスキームのパフォーマンスはWiMAX標準で使用されるスキームのそれを上回ることは明らかである。下記の表1に、シミュレーションで使用したOFDMパラメータを示す。
Figure 2010263608
上記では本発明の特定の実施例をいくつか取り上げて説明したが、本発明には様々な修正、組み合わせ、改変をなすことが可能であり、これらの修正、組み合わせ、改変は付記された請求項の範囲内にある限りにおいて本発明に含まれることは、当業者に理解されるであろう。
11:物理層
12:MAC層
111:符号化または復号化(フィードバック、再送データのみ)
112:送信/受信(変調/復調等)
21:物理層
211:符号化または復号化(フィードバック、再送データのみ)
212:送信/受信(変調/復調等)
22:MAC層
23:SoftPHYインターフェース
12a:MAC層(適応的決定)
22b:MAC層(しきい値ルール)

Claims (25)

  1. 送信機と受信機を備え、
    前記送信機は、
    チャネル符号化を行わずに通信データを送信する送信機物理層手段を含み、
    前記受信機は、
    前記送信機物理層手段から送信された通信データに対応する受信データを受信して、受信データ内の各ビットが適正か否かのヒント情報情報を提示する受信機物理層手段と、
    前記受信機物理層手段からヒント情報情報を抽出して、当該ヒント情報情報と受信データとを受信機媒体アクセス制御(MAC)層手段に渡す、前記受信機物理層手段と前記受信機MAC層手段との間のインターフェースと、
    前記インターフェースから渡されたヒント情報情報を参照して受信データを解析する受信機MAC層手段を含む
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記受信機MAC層手段は、解析結果に基づいて受信データに関するフィードバックを構築し、受信データと復号化された再送データとに基づいて通信データを再構築し、
    前記受信機物理層手段は、フィードバックを符号化し、符号化したフィードバックを送信し、符号化された再送データを受信して復号化し、
    前記送信機物理層手段は、符号化されたフィードバックを受信して復号化し、再送データを符号化し、符号化した再送データを送信し、
    前記送信機は、さらに、復号化されたフィードバックに基づいて再送データを判断する送信機MAC層手段を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記送信機MAC層手段は、前記送信機物理層手段に対し、チャネル状態情報に基づいて、チャネル符号化を実行せずに通信データを送信すべきかどうかを指示することを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記チャネル状態情報が、信号対雑音比を含み、前記送信機MAC層手段は、信号対雑音比がしきい値を上回る場合に、前記送信機物理層手段に対し、チャネル符号化を実行せずに通信データを送信するよう指示することを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記受信機MAC層手段は、ヒント情報情報に基づいて、受信データを1つ以上の適正ビット列と1つ以上の不正ビット列のシーケンスとしてマーキングし、1つ以上の不正ビット列の各々の位置と、1つ以上の適正ビット列の各々のチェックサムとを示すフィードバックを構築し、
    前記送信機MAC層手段は、フィードバックによって示された、1つ以上の不正ビット列の各々の位置と、1つ以上の適正ビット列の各々のチェックサムとに基づいて、通信データにおける1つ以上の不正ビット列に対応する部分と、通信データにおける誤判定適正ビット列に対応する部分とを含む再送データを判断することを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  6. 前記受信機MAC層手段は、2つの不正ビット列と、その間に挟まれた、しきい値よりも短い1つの適正ビット列とを、単一の不正ビット列としてマーキングすることを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記しきい値を、以下の式によって計算する
    Figure 2010263608

    (ここで、
    Gはしきい値、
    Figure 2010263608

    は天井関数、
    Sは適正ビット列または不正ビット列の可能な最大の開始位置、
    Bは適正ビット列または不正ビット列の可能な最大長、
    λはチェックサムの長さである)
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
  8. SおよびBが、受信データに含まれるビット総数と等しいことを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
  9. チャネル符号化を実行せずに通信データを送信するステップと、
    通信データに対応する受信データを受信するステップと、
    受信データ内の各ビットが適正か否かについての物理層のヒント情報情報を提示するステップと、
    物理層のヒント情報情報を参照して受信データを解析するステップと
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  10. 解析結果に基づいて受信データに関するフィードバックを構築するステップと、
    フィードバックを符号化し、符号化したフィードバックを送信するステップと、
    符号化されたフィードバックを受信して復号化するステップと、
    復号化されたフィードバックに基づいて再送データを判断するステップと、
    再送データを符号化し、符号化した再送データを送信するステップと、
    符号化された再送データを受信して復号化するステップと、
    受信データと復号化された再送データとに基づいて通信データを再構築するステップと
    を含むことを特徴とする請求項9に記載の無線通信方法。
  11. チャネル状態情報に基づいて、通信データがチャネル符号化を実行せずに送信するかかどうかを決定するステップを含むことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の無線通信方法。
  12. 前記チャネル状態情報が、信号対雑音比を含み、前記決定ステップで、信号対雑音比がしきい値を上回る場合に、チャネル符号化を実行せずに通信データを送信することを決定することを特徴とする請求項11に記載の無線通信方法。
  13. 前記解析ステップで、物理層のヒント情報情報に基づいて、受信データを1つ以上の適正ビット列と1つ以上の不正ビット列のシーケンスとしてマーキングし、
    前記構築ステップで、1つ以上の不正ビット列の各々の位置と、1つ以上の適正ビット列の各々のチェックサムとを示すフィードバックを構築し、
    前記判断ステップで、フィードバックによって示された、1つ以上の不正ビット列の各々の位置と、1つ以上の適正ビット列の各々のチェックサムとに基づいて、通信データにおける1つ以上の不正ビット列に対応する部分と、通信データにおける誤判定適正ビット列に対応する部分とを含む再送データを判断することを特徴とする請求項10に記載の無線通信方法。
  14. 前記マーキングステップで、2つの不正ビット列と、その間に挟まれた、しきい値よりも短い1つの適正ビット列とを、単一の不正ビット列としてマーキングすることを特徴とする請求項13に記載の無線通信方法。
  15. 前記しきい値を、以下の式によって計算する
    Figure 2010263608

    (ここで、
    Gはしきい値、
    Figure 2010263608

    は天井関数、
    Sは適正ビット列または不正ビット列の可能な最大の開始位置、
    Bは適正ビット列または不正ビット列の可能な最大長、
    λはチェックサムの長さである)
    ことを特徴とする請求項14に記載の無線通信方法。
  16. SおよびBは、受信データに含まれるビット総数と等しいことを特徴とする請求項15に記載の無線通信方法。
  17. チャネル符号化を実行せずに通信データを送信し、受信機から符号化されたフィードバックを受信して復号化し、再送データを符号化して当該符号化した再送データを送信する物理層手段と、
    復号化されたフィードバックに基づいて再送データを判断する媒体アクセス制御(MAC)層手段と
    を備えることを特徴とする送信機。
  18. 前記MAC層手段は、前記物理層手段に対し、チャネル状態情報に基づいて、チャネル符号化を実行せずに通信データを送信すべきかどうかを指示することを特徴とする請求項17に記載の送信機。
  19. 前記チャネル状態情報が、信号対雑音比を含み、前記MAC層手段は、信号対雑音比がしきい値を上回る場合に、前記物理層手段に対し、チャネル符号化を実行せずに通信データを送信するよう指示することを特徴とする請求項18に記載の送信機。
  20. 前記MAC層手段は、フィードバックによって示された、1つ以上の不正ビット列の各々の位置と、1つ以上の適正ビット列の各々のチェックサムとに基づいて、通信データにおける1つ以上の不正ビット列に対応する部分と、通信データにおける誤判定適正ビット列に対応する部分とを含む再送データを判断することを特徴とする請求項17に記載の送信機。
  21. 送信機から送信されてきた通信データに対応する受信データを受信し、受信データ内の各ビットが適正か否かについてのヒント情報情報を提示し、フィードバックを符号化して当該符号化されたフィードバックを送信し、かつ符号化された再送データを受信して復号化する物理層手段と、
    前記物理層手段からヒント情報情報を抽出して、当該ヒント情報情報と受信データとをMAC層手段に渡す、物理層手段とMAC層手段との間のインターフェースと、
    前記インターフェースから渡されたヒント情報情報を参照して受信データを解析し、解析結果に基づいて受信データに関するフィードバックを構築し、かつ、受信データと物理層手段によって復号化された再送データとに基づいて通信データを再構築するMAC層手段と
    を備えることを特徴とする受信機。
  22. 前記受信機MAC層手段は、ヒント情報情報に基づいて、受信データを1つ以上の適正ビット列と1つ以上の不正ビット列のシーケンスとしてマーキングし、1つ以上の不正ビット列の各々の位置と、1つ以上の適正ビット列の各々のチェックサムとを示すフィードバックを構築することを特徴とする請求項21に記載の受信機。
  23. 前記受信機MAC層手段は、2つの不正ビット列と、その間に挟まれた、しきい値よりも短い1つの適正ビット列とを、単一の不正ビット列としてマーキングすることを特徴とする請求項22に記載の受信機。
  24. 前記しきい値を、以下の式によって計算する
    Figure 2010263608

    (ここで、
    Gはしきい値、
    Figure 2010263608

    は天井関数、
    Sは適正ビット列または不正ビット列の可能な最大の開始位置、
    Bは適正ビット列または不正ビット列の可能な最大長、
    λはチェックサムの長さである)
    ことを特徴とする請求項23に記載の受信機。
  25. SおよびBは、受信データに含まれるビット総数と等しいことを特徴とする請求項24に記載の受信機。
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