JP2010258886A - 撮像装置、プログラム、撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像の内容に応じた適切な立体画像を提示する。
【解決手段】被写体を撮像して2次元画像を生成する撮像部と、2次元画像を表示領域内において左右にずらした左眼用画像および右眼用画像を生成するために用いられる付加情報を生成する付加情報生成部と、付加情報を2次元画像に対応付けて記録媒体に記録する記録部と、を備える撮像装置を提供する。付加情報生成部は、一例として、撮像部が撮像において取得した被写体までの距離情報を含む付加情報を生成する。
【選択図】図1
【解決手段】被写体を撮像して2次元画像を生成する撮像部と、2次元画像を表示領域内において左右にずらした左眼用画像および右眼用画像を生成するために用いられる付加情報を生成する付加情報生成部と、付加情報を2次元画像に対応付けて記録媒体に記録する記録部と、を備える撮像装置を提供する。付加情報生成部は、一例として、撮像部が撮像において取得した被写体までの距離情報を含む付加情報を生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置、プログラム、撮像方法に関する。
従来、立体(3D)画像の提示技術が知られている。立体映像を提示する技術の一つとして、物体を右眼から見たときの右眼用画像および当該物体を左眼から見たときの左眼用画像を生成して、右眼用画像を観視者の右眼に対してのみに表示し、左眼用画像を観視者の左眼に対してのみに表示する技術がある。また、2次元の画像データから擬似的に立体画像を提示する技術も知られている(特許文献1,2)。
ところで、2次元の画像データから擬似的に立体画像を提示する場合、2次元の画像データから右眼用画像および左眼用画像を生成しなければならない。この場合、画像データ以外の他の情報を用いて、より自然な立体的な画像を提示できる右眼用画像および左眼用画像を生成することが望ましい。
上記課題を解決するために、本発明の一の態様においては、被写体を撮像して2次元画像を生成する撮像部と、前記2次元画像を表示領域内において左右にずらした左眼用画像および右眼用画像を生成するために用いられる付加情報を生成する付加情報生成部と、前記付加情報を前記2次元画像に対応付けて記録媒体に記録する記録部と、を備える撮像装置、プログラムおよび撮像方法を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る記録再生システム100の構成を示す。記録再生システム100は、撮像装置10と、表示システム20とを備える。
撮像装置10は、被写体を撮像して2次元画像を生成して、記録媒体200に記録する。撮像装置10が記録媒体200に記録する2次元画像は、静止画像であっても、時間的に連続する複数の静止画像を含む動画像であってもよい。記録媒体200は、可搬型の媒体であっても、撮像装置10に内蔵された媒体であってもよい。
表示システム20は、記録媒体200に記録された2次元画像を再生し、再生した2次元画像から生成した立体的な画像を観視者に提供する。より具体的には、表示システム20は、再生した2次元画像を表示領域内において左右にずらした左眼用画像および右眼用画像を生成する。そして、表示システム20は、左眼用画像を観視者の左眼に対して与え、右眼用画像を観視者の右眼に対して与える。
撮像装置10は、撮像部12と、付加情報生成部14と、記録部16とを有する。撮像部12は、被写体を撮像して2次元画像を生成する。
付加情報生成部14は、左眼用画像および右眼用画像を生成するために用いられる付加情報を生成する。この場合において、付加情報生成部14は、一例として、撮像部12が撮像において取得した情報に基づき付加情報を生成する。なお、付加情報については詳細を後述する。
記録部16は、撮像部12により生成された2次元画像を記録媒体200へ記録する。更に、記録部16は、付加情報生成部14により生成された付加情報を2次元画像に対応付けて記録媒体200に記録する。
表示システム20は、再生部22と、付加情報取得部24と、生成部26と、出力部30とを有する。再生部22は、記録媒体200に記録された情報を再生する。付加情報取得部24は、再生部22により再生された情報のうち付加情報を抽出して、生成部26に与える。
生成部26は、再生された2次元画像から、左眼用画像および右眼用画像のデータを生成して、出力部30に供給する。例えば生成部26は、再生された2次元画像全体の位置を、それぞれ所定のシフト量でずらすことで、左眼用画像および右眼用画像を生成する。生成部26は、一例として、左眼用画像および右眼用画像の水平方向における相対位置の差(以下、シフト量と称する)が、観視者の両眼間の瞳孔間距離Lと略一致するように2次元画像全体をシフトして、左眼用画像および右眼用画像を生成する。例えば、生成部26は、2次元画像を左にL/2シフトした画像を左眼用画像とし、2次元画像を右にL/2シフトした画像を右眼用画像する。
ここで、瞳孔間距離は、人間の瞳間の距離(40mmから90mm)であって、当該距離だけ離した位置に左眼用画像および右眼用画像を表示すると、人間が、左眼で見た左眼用画像の表示物と右眼で見た右眼用画像の表示物とを融合して一つの像として認識することができ、且つ、融合した像を無限遠に認識することができる距離である。この場合、観視者の両眼の視線は平行となっている。従って、生成部26は、2次元画像を表示領域内において左右に0より大きく90mm以下の距離分ずらした左眼用画像および右眼用画像を生成することが望ましい。
なお、人間は、両眼の視線が平行な状態から左右に2〜3度程度開いた方向にある対象でも、両眼融合視をできる場合がある。従って、左眼用画像と右眼用画像との間の距離は、左眼の視線が平行状態から左側に3度以下(好ましくは2度)、右眼の視線が平行状態から右側に3度以下(好ましくは2度)ずれる距離であってもよい。左眼用画像と右眼用画像との間の距離が、瞳孔間距離からずれてよい許容量は、観視者と表示面との間の距離が遠くなるほど大きくなる。
さらに、生成部26は、付加情報に応じて左眼用画像および右眼用画像を生成する。生成部26は、一例として、再生された2次元画像から生成した左眼用画像および右眼用画像を、付加情報に応じて補正する。なお、付加情報に応じた処理については詳細を後述する。
また、生成部26は、一例として、左眼用画像および右眼用画像を生成する処理をコンピュータのソフトウェア演算により行ってもよい。これに代えて、生成部26は、リアルタイムで伝送または再生されるビデオ信号に対してリアルタイムで画像処理を行ってもよい。
出力部30は、生成部26が生成した左眼用画像および右眼用画像を用いて、立体的画像を観視者に提示する。より具体的には、出力部30は、表示領域から、生成部26により生成された左眼用画像をユーザの左眼に与え、右眼用画像をユーザの右眼に与える。
出力部30は、一例として、左眼用画像および右眼用画像を表示する表示部32と、表示部32に表示される画像を鑑賞するための画像分離メガネ34とを有する。画像分離メガネ34は、表示部32が表示した左眼用画像を偏光フィルタ等により分離して左眼に与え、表示部32が表示した右眼用画像を偏光フィルタ等により分離して右眼に与える。なお、出力部30は、ヘッドマウントディスプレイのような2つの画面により形成された表示領域のそれぞれに、左眼用画像および右眼用画像を別個に表示する構成であってもよい。
以上のように表示システム20によれば、2次元画像を左右にシフトさせることで立体的な画像を生成する。これにより、表示システム20によれば、非常に簡単な処理であって且つ小さいコストで立体画像をユーザに提供することができる。
図2は、表示部32による表示例を示す。表示部32は、一例として、左眼用画素ラインと、右眼用画素ラインとを有する。
左眼用画素ラインは、一例として、表示領域内の水平ラインを垂直方向に1本ずつ交互に選択した場合における一方(例えば偶数ライン)である。また、右眼用画素ラインは、一例として、表示領域内の水平ラインを垂直方向に1本ずつ交互に選択した場合における、他方のライン(例えば奇数ライン)である。生成部26は、一例として、2次元画像の左眼用画素ラインに対応する各画素の位置を左側にシフトさせて左眼用画像を生成するとともに、2次元画像の右眼用画素ラインに対応する各画素を右側にシフトさせて右眼用画像を生成する。
そして、生成部26は、例えば瞳孔間距離分ずれた左眼用画像および右眼用画像を表示部32に与える。表示部32は、与えられた左眼用画像を左眼用画像ライン上に表示し、与えられた右眼用画像を右眼用画像ライン上に表示する。
表示部32は、一例として、左眼用画素ライン上に、第1偏光モードの光を出力させるための光学素子を有する。また、表示部32は、一例として、右眼用画素ライン上に、第1偏光モードの光から分離が可能な第2偏光モードの光を出力させるための光学素子を有する。これにより、表示部32は、互いに異なる偏光モードの左眼用画像および右眼用画像を並行して出力することができる。
なお、表示部32は、色フィルタまたは分光特性差の違い等を利用して、左眼用画像をユーザの左眼のみに表示し、右眼用画像をユーザの右眼のみに表示する装置であってもよい。また、表示部32は、左眼用画像および右眼用画像を1フレーム毎に交互に表示する構成であってもよい。
図3は、左眼用画像上の表示点、右眼用画像上の表示点、及び、観視者により知覚される像の一例を示す。人間が近距離の2次元画像を見ている場合、左眼に与えられている画像と右眼に与えられているが画像とは同一ではなく視差がある。人間は、この視差から、見ているものが2次元画像であると認識する。また、人間が無限遠(例えば10m以上)の物体を見ている場合、左眼に与えられている画像と右眼に与えられているが画像とは、視差がなく同一となる。人間は、無限遠を見ている場合、左眼に与えられている画像と右眼に与えられている画像との間に視差が無いことにより、見ている物体及び景色等に立体感および臨場感を感じる。
表示システム20は、観視者の瞳孔間距離と同じだけ左右に距離ずらした視差のない(即ち、互いに同じ)左眼用画像および右眼用画像を生成する。そして、表示システム20は、左眼用画像を観視者の左眼に与え、右眼用画像を観視者の右眼に与える。この結果、表示システム20は、観視者の左眼および右眼の視線を平行状態とする、即ち、観視者の視線を輻輳させない(左眼および右眼の視線を交差させない)状態とすることができる。これにより、表示システム20は、観視者を、無限遠を見ている状態にすることができる。即ち、例えば、図3に示されるように、表示システム20は、観視者に、A点(黒丸の点)およびB点(三角の点)をともに無限遠に位置する点として知覚させることができる。
このように表示システム20は、観視者に無限遠を見ている状態として且つ左眼と右眼とに視差のない画像を与えることにより、観視者に立体的を感じる画像を提供することができる。例えば、表示システム20は、例えば風景画像等に、窓から外を見たような臨場感を与えることができる。また、表示システム20は、マクロ撮影などの近距離撮影の画像に、虫眼鏡でみたような実物感を与えることができる。
表示システム20が、以上のような臨場感および実物感といった現実感を画像に与えることができる理由は、以下のように推定される。表示システム20は、観視者の視線を輻輳させないので、視差による像の位置の特定をさせることができない。しかし、視差が無い場合であっても、人間は、経験常識から導き出される実際の対象物の大きさと画角から、像の位置を推定している。そして、人間は、このような位置の推定を無意識かつ瞬時に行い、立体感とともに実寸の感覚を得る。従って、表示システム20は、表示システム20は、観視者の視線を輻輳させなくても、以上のような現実感を画像に与えることができると推定される。
また、人間は、動画像を見ている場合、遠くの物体は動きが小さく、近くの物体は動きが大きく感じる。人間は、動画像を見ている場合、視差よりも、このような物体の動きに、より強く立体感を感じる。従って、表示システム20は、動画像を表示する場合には、観視者に立体感をより強く感じさせることができる。
さらに、表示システム20は、書割り効果と呼ばれる平面が立って見える現象、および、箱庭効果と呼ばれる、奥行きおよび飛び出し感を強調することによって画面の横方向の拡がり感を低下させる現象を発生させない。従って、表示システム20によれば、自然な立体感および臨場感を有する立体画像を提供することができる。
また、表示システム20は、観視者の視線を輻輳させないので、視覚の輻輳と調節との不一致が生じず、不快感を少なくすることができる。また、表示システム20は、画面よりも遠い位置に立体像を知覚させるので、枠(例えば、窓枠および虫眼鏡の枠等)を通してみるような感覚を観視者に与えることができる。従って、表示システム20によれば、画面より前に飛び出して見える像が画面枠で不自然に切断される現象が生じず、自然な立体画像を観視者に提供することができる。
図4は、撮像部12が撮像において取得した距離情報を含む付加情報に基づき、シフト量を制御して左眼用画像および右眼用画像を表示する例を示す。上述したように、表示システム20は、左眼用画像と右眼用画像との間のシフト量を、瞳孔間距離とすれば、被写体を無限遠に位置するように感じさせることができる。これに対して、表示システム20は、左眼用画像と右眼用画像との間のシフト量を瞳孔間距離よりも短くするほど(即ち、シフト量を0に近づけるほど)、被写体が無限遠より手前側に位置するように感じさせることができる。
以上から、表示システム20の生成部26は、一例として、左眼用画像および右眼用画像との間のシフト量を、0より大きく瞳孔間距離以下の範囲で変化させてもよい。このようにシフト量を変化させることにより、表示システム20は、より自然な立体感を観視者に提供することができる。
ここで、撮像装置10の付加情報生成部14は、撮像部12が撮像において取得した被写体までの距離情報を含む付加情報を生成する。付加情報生成部14は、一例として、被写体の撮像時において測定される距離情報を撮像部12から取得して、距離情報を含む付加情報を生成する。
これにより、表示システム20の生成部26は、付加情報に含まれた距離情報に基づいて、左眼用画像と右眼用画像との間のシフト量を、0より大きく瞳孔間距離以下の範囲で調整することができる。これにより、生成部26は、撮像時に取得された距離に応じた適切な距離感の立体的画像を、観視者に提供することができる。
なお、撮像装置10の撮像部12は、一例として、撮像後において、撮像した被写体までの距離情報を更に取得しもよい。そして、付加情報生成部14は、撮像後において取得された距離情報を含む付加情報を生成してもよい。これにより、撮像装置10は、撮像後において時間をかけて距離情報を測定することができるので、より正確な距離情報を付加情報に含めることができる。
また、表示システム20の生成部26は、一例として、左眼用画像および右眼用画像との間のシフト量を、垂直方向の位置に応じて変化させてもよい。例えば、生成部26は、例えば、垂直方向の中心部分と、垂直方向の端部部分(上辺または下辺)とで、シフト量を変化させてもよい。これにより、表示システム20は、提示する内容に応じたより自然な立体感を観視者に提供することができる。
ここで、例えば、表示システム20がこのようにシフト量を垂直方向の位置に応じて変化させる場合、撮像装置10の撮像部12は、一例として、撮像した被写体を、更に異なる複数のピント位置において撮像した複数の補助画像を生成してもよい。そして、付加情報生成部14は、複数の補助画像を含む付加情報を生成してもよい。
このようにピント位置の異なる複数の補助画像を撮像した場合、撮像時においてピントが合わせられた被写体までの距離の他に、画面内に含まれる全ての被写体の距離を算出することができる。これにより、表示システム20の生成部26は、ピント位置の異なる複数の補助画像から、画面内の複数の領域毎に被写体までの距離を算出することができる。従って、表示システム20の生成部26は、垂直方向の位置毎に適切なシフト量で左眼用画像および右眼用画像をシフトさせることができる。
図5は、出力部30の表示部32における画像表示例を示す。出力部30の表示部32は、実線で示される右眼用画像、および、破線で示される左眼用画像を並行して表示する。右眼用画像および左眼用画像は、画像分離メガネ34により分離され、観視者の対応する眼に提示される。
ここで、画像分離メガネ34は、逆側の画像を完全に遮光して観察者の各眼に提示することが望ましい。しかし、画像分離メガネ34が逆側の画像を完全に遮光して観察者の各眼に提示することは困難である。
このため図5に示すように、例えば右眼用画像の成分が観視者の左眼に提示されてしまう。従って、観視者には、本来の画像成分102(102−1、102−2、102−3)とシフト量L分離れた位置に、その画像をコピーしたゴースト成分104(104−1、104−2、104−3)が観察される。当該ゴースト成分104の信号強度は、ゴースト成分104の元となった画像の信号強度Aに係数(1−S)を乗算して与えられる。ただし、Sは遮光率を示す。
図6は、表示システム20の生成部26における画像補正例を示す。本例では、左眼用画像を補正する例を説明するが、右眼用画像についても同様の補正を行う。上述したように、観視者の左眼には、左眼用画像の元データに含まれる画像成分102と、右眼用画像によるゴースト成分104とが観察される。
このため生成部26は、左眼用画像において、ゴースト成分104があらわれる位置の信号強度データから、当該ゴースト成分104を相殺する成分を差し引く。これにより、表示システム20は、ゴースト成分を含まない左眼用画像を観視者に提示することができる。なお、ゴースト成分104を相殺する成分の位置および強度は、シフト量Lおよび遮光率Sから求めることができる。
ここで、本例において、撮像装置10の付加情報生成部14は、右眼に与えられる左眼用画像のゴースト成分および左眼に与えられる右眼用画像のゴースト成分の除去処理を実行するか否かを指示する付加情報を生成して、2次元画像に含める。これにより、表示システム20の生成部26は、2次元画像を左右にずらした左眼用画像および右眼用画像を表示して、立体画像を観視者に提示する場合において、以上のようなゴースト成分の除去処理をするか否かを判断することができる。
例えば、コントラストが低い画像であれば、ゴースト成分は観視者にはあまり認識されないので、上述のようなゴースト成分の除去処理をしなくてもよい。しかし、コントラストが高い画像は、ゴースト成分が観視者に強く認識されてしまう。
従って、付加情報生成部14は、一例として、撮像部12が撮像して生成した2次元画像のコントラストが予め定められた値より大きい場合には、除去処理を実行することを指示する付加情報を生成する。これにより、付加情報生成部14は、コントラストが高い2次元画像を元に立体的画像を提示する場合に、ゴースト成分の除去処理をさせることができる。
また、夜景を撮像するのに適したカメラ設定である夜景モードにより被写体を撮像した場合、または、フラッシュを発光して撮像するフラッシュ撮像をした場合、撮像装置10は、コントラストが比較的に高い2次元画像を生成する可能性が高い。そこで、付加情報生成部14は、一例として、撮像部12が夜景モードにより被写体を撮像した場合には、除去処理を実行することを指示する付加情報を生成してもよい。また、例えば、付加情報生成部14は、撮像部12がフラッシュ撮像をした場合には、除去処理を実行することを指示する付加情報を生成してもよい。これにより、付加情報生成部14は、コントラストが高くなる可能性が高い2次元画像を撮像した場合、ゴースト成分の除去処理をさせることができる。
また、付加情報生成部14は、撮像部12が撮像した2次元画像において、左眼用画像および右眼用画像を生成するために左右にシフトさせるシフト量L分水平方向に離れた領域の間の輝度差が、予め定められた値より大きい場合には、除去処理を実行することを指示する付加情報を生成してもよい。例えば、付加情報生成部14は、シフト量L分水平方向に離れた領域の間の輝度差が予め定められた値より大きい箇所が、2次元画像内に一箇所または所定数箇所以上含まれていた場合、除去処理を実行することを指示する付加情報を生成してもよい。これにより、付加情報生成部14は、同一の表示位置において左眼用画像と右眼用画像との間の輝度差が予め定められた値より大きい部分を含む場合、ゴースト成分の除去処理をさせることができる。
図7は、フレームを識別する識別画像が付加された左眼用画像、および、右眼用画像の一例を示す。図8は、識別画像を検出することができる表示部32、および、画像分離メガネ34の一例を示す。
立体的画像を観視者に提供する場合、表示部32は、一例として、左眼用画像と右眼用画像とを1フレーム単位で切り替えて表示してもよい。この場合、画像分離メガネ34は、左眼用画像が表示されている期間において左眼のシャッタを開いて右眼のシャッタを閉じ、右眼用画像が表示されている期間において右眼のシャッタを開いて左眼のシャッタを閉じる。即ち、画像分離メガネ34は、表示部32によるフレームに同期して、シャッタの開閉をする。
このような場合、撮像装置10の付加情報生成部14は、一例として、動画像データの左眼用画像に対応するフレームおよび右眼用画像に対応するフレームの少なくとも一方に、当該フレームを他方のフレームと識別する識別画像150を付加情報として挿入する。例えば、付加情報生成部14は、図7に示されるように、左眼用画像または右眼用画像の一方の、右上または左上の領域に識別画像150を挿入する。
そして、表示システム20の生成部26は、このような識別画像150が挿入された2次元画像を左右にシフトした左眼用画像および右眼用画像を生成して、表示部32に与える。これにより、表示部32は、左眼用画像に対応するフレームおよび右眼用画像に対応するフレームの少なくとも一方に、当該フレームを他方のフレームと識別する識別画像150が挿入された動画像を表示することができる。例えば、図7に示されるように、表示部32は、左眼用画像または右眼用画像の一方の、右上または左上の領域に識別画像150を表示することができる。
更に、表示部32は、識別画像150が表示されたタイミングを検出する識別画像検出部152を有する。識別画像検出部152は、一例として、画像センサ等であってよい。更に、識別画像検出部152は、識別画像150を検出したタイミングを画像分離メガネ34へと送信する。
画像分離メガネ34は、識別画像検出部152から送信されたタイミングに基づいて、左眼用画像に対応するフレームが表示されているタイミングにおいて左眼のシャッタを開いて右眼のシャッタを閉じ、右眼用画像に対応するフレームが表示されているタイミングにおいて右眼のシャッタを開いて左眼のシャッタを閉じる。これにより、画像分離メガネ34によれば、フレームタイミングに正確に同期してシャッタを開閉することができる。
図9は、本実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ1900は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、及び表示装置2080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、及びCD−ROMドライブ2060を有する入出力部と、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000及びグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010及びRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1900内のCPU2000が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1900が起動時に実行するブート・プログラム、及び/又は、コンピュータ1900のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスク・ドライブ2050を入出力コントローラ2084へと接続すると共に、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ2084へと接続する。
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1900内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
コンピュータ1900にインストールされ、コンピュータ1900を、被写体を撮像して2次元画像を生成する撮像部12を制御する装置として機能させるプログラムは、付加情報生成モジュールと、記録モジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、CPU2000等に働きかけて、コンピュータ1900を、付加情報生成部14および記録部16としてそれぞれ機能させる。
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1900に読込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である付加情報生成部14および記録部16として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1900の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の装置が構築される。
一例として、コンピュータ1900と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU2000は、RAM2020上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェイス2030に対して通信処理を指示する。通信インターフェイス2030は、CPU2000の制御を受けて、RAM2020、ハードディスクドライブ2040、フレキシブルディスク2090、又はCD−ROM2095等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェイス2030は、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU2000が転送元の記憶装置又は通信インターフェイス2030からデータを読み出し、転送先の通信インターフェイス2030又は記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
また、CPU2000は、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060(CD−ROM2095)、フレキシブルディスク・ドライブ2050(フレキシブルディスク2090)等の外部記憶装置に格納されたファイルまたはデータベース等の中から、全部または必要な部分をDMA転送等によりRAM2020へと読み込ませ、RAM2020上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU2000は、処理を終えたデータを、DMA転送等により外部記憶装置へと書き戻す。このような処理において、RAM2020は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM2020および外部記憶装置等をメモリ、記憶部、または記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU2000は、RAM2020の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM2020の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM2020、メモリ、及び/又は記憶装置に含まれるものとする。
また、CPU2000は、RAM2020から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索・置換等を含む各種の処理を行い、RAM2020へと書き戻す。例えば、CPU2000は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数または定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下、等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合(又は不成立であった場合)に、異なる命令列へと分岐し、またはサブルーチンを呼び出す。
また、CPU2000は、記憶装置内のファイルまたはデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU2000は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVD又はCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1900に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 撮像装置、12 撮像部、14 付加情報生成部、16 記録部、20 表示システム、22 再生部、24 付加情報取得部、26 生成部、30 出力部、32 表示部、34 画像分離メガネ、100 記録再生システム、102 画像成分、104 ゴースト成分、150 識別画像、152 識別画像検出部、200 記録媒体、1900 コンピュータ、2000 CPU、2010 ROM、2020 RAM、2030 通信インターフェイス、2040 ハードディスクドライブ、2050 フレキシブルディスク・ドライブ、2060 CD−ROMドライブ、2070 入出力チップ、2075 グラフィック・コントローラ、2080 表示装置、2082 ホスト・コントローラ、2084 入出力コントローラ、2090 フレキシブルディスク、2095 CD−ROM
Claims (12)
- 被写体を撮像して2次元画像を生成する撮像部と、
前記2次元画像を表示領域内において左右にずらした左眼用画像および右眼用画像を生成するために用いられる付加情報を生成する付加情報生成部と、
前記付加情報を前記2次元画像に対応付けて記録媒体に記録する記録部と、
を備える撮像装置。 - 前記付加情報生成部は、前記撮像部が撮像において取得した被写体までの距離情報を含む付加情報を生成する
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記撮像部は、撮像後において、撮像した被写体までの距離情報を更に取得し、
前記付加情報生成部は、撮像後において取得された前記距離情報を含む付加情報を生成する
請求項2に記載の撮像装置。 - 前記撮像部は、撮像した被写体を、更に異なる複数のピント位置において撮像した複数の補助画像を生成し、
前記付加情報生成部は、前記複数の補助画像を含む付加情報を生成する
請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置。 - 前記付加情報生成部は、右眼に与えられる前記左眼用画像の成分および左眼に与えられる前記右眼用画像の成分の除去処理を実行するか否かを指示する付加情報を生成する
請求項1から4のいずれかに記載の撮像装置。 - 前記付加情報生成部は、前記撮像部が夜景モードにより被写体を撮像した場合には、前記除去処理を実行することを指示する付加情報を生成する
請求項5に記載の撮像装置。 - 前記付加情報生成部は、前記撮像部がフラッシュ撮像をした場合には、前記除去処理を実行することを指示する付加情報を生成する
請求項5に記載の撮像装置。 - 前記付加情報生成部は、前記撮像部が撮像して生成した2次元画像のコントラストが予め定められた値より大きい場合には、前記除去処理を実行することを指示する付加情報を生成する
請求項5に記載の撮像装置。 - 前記付加情報生成部は、前記2次元画像において、前記左眼用画像および前記右眼用画像を生成するために左右にシフトさせるシフト量分水平方向に離れた領域の間の輝度差が、予め定められた値より大きい場合には、前記除去処理を実行することを指示する付加情報を生成する
請求項5に記載の撮像装置。 - 前記撮像部は、複数の2次元画像を含む動画像データを生成し、
前記動画像データを表示する表示部は、前記左眼用画像および前記右眼用画像をフレーム単位で切り替えて表示し、
前記付加情報生成部は、前記動画像データの前記左眼用画像に対応するフレームおよび前記右眼用画像に対応するフレームの少なくとも一方に、当該フレームを他方のフレームと識別する識別画像を前記付加情報として挿入する
請求項1から9のいずれかに記載の撮像装置。 - 被写体を撮像して2次元画像を生成する撮像部を制御するコンピュータを、
前記2次元画像を表示領域内において左右にずらした左眼用画像および右眼用画像を生成するために用いられる付加情報を生成する付加情報生成部と、
前記付加情報を前記2次元画像に対応付けて記録媒体に記録する記録部と、
して機能させるプログラム。 - 被写体を撮像して2次元画像を生成する撮像ステップと、
前記2次元画像を表示領域内において左右にずらした左眼用画像および右眼用画像を生成するために用いられる付加情報を生成する付加情報生成ステップと、
前記付加情報を前記2次元画像に対応付けて記録媒体に記録する記録ステップと、
を備える撮像方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009108063A JP2010258886A (ja) | 2009-04-27 | 2009-04-27 | 撮像装置、プログラム、撮像方法 |
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JP2009108063A JP2010258886A (ja) | 2009-04-27 | 2009-04-27 | 撮像装置、プログラム、撮像方法 |
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ID=43319276
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JP2009108063A Withdrawn JP2010258886A (ja) | 2009-04-27 | 2009-04-27 | 撮像装置、プログラム、撮像方法 |
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JP (1) | JP2010258886A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111935473A (zh) * | 2020-08-17 | 2020-11-13 | 广东申义实业投资有限公司 | 一种快速眼部三维图像采集器及其图像采集方法 |
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2009
- 2009-04-27 JP JP2009108063A patent/JP2010258886A/ja not_active Withdrawn
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